JPS6350263Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は装飾造花用の主幹を改良したもので、
当業者間で主幹と小枝を含めて通常枝木と称せら
れて天然の樹木の枝木を使用したものであるが、
運送費の外、加工のための手数を要する外、天然
のものは常時保管できず、天然の樹木の色彩の合
成樹脂が次第に利用されているが、小さいものは
別として大きいものは順次に接続して使用され、
風、外衝で継目より外れ、重量も重く、取扱に不
便な欠点がある外、高価になる欠点がある。本考
案においては以上の欠点を解消して主幹を合成樹
脂で一面は平面、他面は半円形面のかまぼこ型に
形成し、継ぎ足しも強固で、分解ができて取扱い
に便利で、しかも安い小枝を多数使用して、装飾
効果が得られるように改良したものである。

以下、図面について説明すれば、Ａは通称枝木
の主幹で、第１図に示すように２本を一組として
使用するもので、第２図に示すように中空の合成
樹脂管で一面を平面１に、他面は半円形面２に中
空かまぼこ型に形成し、半円形面２には一定の間
隔をおいて小孔３を、半円形面２のみに、又は平
面１も貫通して開ける。又平面１には第１図に示
すように円形の挿入孔４を所定の間隔をおいて開
ける、この挿入孔４には第１図に示すように横木
（間隔木）Ｂを取付け、主幹主体Ａをして挿入管
Ｃより遠く離れた位置の挿入孔４に挿入する程、
左右の開きは小さく、反対に挿入管Ｃに近い程、
開きを大きく自由に変更できる。この開きの間隔
は半円形面２の小孔３に挿す小枝の大・小、枝振
り、更に小枝につける装飾物の大・小で調整す
る。又、この主幹主体Ａは長・短、長さの異なる
ものを接続して、長さを使用する場所に応じて調
整するもので、中空のため強固な接続ができる。

次に横木Ｂは、第３図に示すように両端に夫々
の外向きの傾斜面５を形成すると共に、傾斜面５
の中心には挿入杆６を突設する、この挿入杆６を
前記挿入孔４に挿入する。Ｃは主幹主体A2本を
一組として平面１を合着して、下端を挿入する挿
入管で挿入した後、横木Ｂの挿入杆６を前記挿入
孔４に挿入し、傾斜面で主幹主体Ａを第１図に示
すように左右に開かせ主幹主体Ａの小孔３に用途
に応じた造花の主幹又は小枝等を挿入して装飾す
るものである。挿入管Ｃは必要により透孔を開け
て別の短かい小枝７を鎖線に示すように取付け、
又この挿入管Ｃを主幹主体Ａの中間に取付けて、
両端に横木Ｂを挿入して使用することもある。

本考案は以上のように構成して成るので、主幹
主体Ａは２本の互いの平面１を合着して挿入管Ｃ
内に挿入するので、各別には回動せず、従つて
風、外衝で小孔３に挿入した小枝を損傷せず、２
本は共には回すことができ、小枝の枝振の方向の
変更ができる、又平面１に一定の間隔を開けて設
けた透孔４に横木Ｂを取付けて左右の開き角度を
大・小に選定でき、又横木Ｂには両端に外向の傾
斜面５を設けたので、傾斜面５と主幹主体Ａの平
面１と密接して横木Ｂの取付けが安定し、美しい
装飾ができる。又分解・組立共に簡単な上、合成
樹脂製のため主幹主体Ａの長さ、径の大・小異な
るものを多数成型して用意することができ、更に
挿入管Ｃを植木鉢内に埋め込んで植木鉢にも使用
できる等、多くの利点を持つものである。

【図面の簡単な説明】

図面第１図は、組立てた状態の要部の正面図、
第２図は主幹主体の斜視図、第３図は横木の正面
図を示す。 Ａ……主幹主体、Ｂ……横木、Ｃ……挿入管、
１……平面、２……半円形面、３……小孔、４…
…挿入孔、５……外向傾斜面、６……挿入杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 主幹主体を合成樹脂管で一面が平面、他面を半
   円形の断面中空のかまぼこ型に形成し、一定の間
   隔をおいて平面に横木の挿入孔を、又半円形面に
   小枝を挿入する小孔を夫々開け、この主幹主体
   A2本を一組として平面を合着し半円形面を外側
   に位置させて挿入管内に挿入し、且つ横木は両端
   に同一方向の外向傾斜面を形成すると共に、中心
   に突出杆を夫々形成し、突出杆を前記２本の主幹
   主体の平面に開けた挿入孔内に挿入して主幹主体
   を開き、半円形面の小孔に小枝を挿入できるよう
   に構成して成る装飾造花用主幹。