JPS63501580A - 耐衝撃性の向上したポリフェニレンエ−テル−ポリアミド組成物 - Google Patents

耐衝撃性の向上したポリフェニレンエ−テル−ポリアミド組成物

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 耐衝撃性の向上したポリフェニレン エーテル−ポリアミド組成物 II此1へ支哩 本願は、1986年3月7日に提出されかつ引用によって本発明中に併合される 同時係属米国特許出願第837474号の一部継続出願である。
[た」 ポリフェニレンエーテル樹脂とポリアミド樹脂との組合せから成る組成物におい て、スチレンとエチレン/プロピレンとの選択的に水素化されたニブロック共重 合体を用いて耐衝撃性を向上させることができる。かかる共重合体は、改善され た低温延性を要求する熱可塑性樹脂用途にとって特に効果的なものである。
弦月)と創造− ポリフェニレンエーテル樹脂をポリアミド樹脂で改質すれば、優れた耐熱性、耐 薬品性、衝撃強さ、加水分解安定性および寸法安定性のごとき広範囲の有利な性 質が得られることは公知である。
このような改善された性質のため、ポリフェニレンエーテル−ポリアミド組成物 はそれらの性質を活用した熱可塑性樹脂用途において幅広く使用されてきた。た とえば、車体パネルやホイールカバーのごとき自動車外装用途においては、ポリ フェニレンエーテル−ポリアミド組成物(PPE/PA!成物)の改善された熱 的性質が利用されている。また、フェンダ一部品のごとき典型的な自動車用途に おいて使用する場合、熱可塑性樹脂は広範囲の最終使用温度にわたって満足すべ き性質を示し得るものでなければならない。
PPE/PA組成物に対する多くの重要な熱可塑性樹脂用途においては、かかる 樹脂の耐衝撃性を向上させて満足すべき性能を得ることは要求されているが、そ れの延性挙動はしばしば見過ごされている。
熱可塑性樹脂の延性挙動は多くの用途にとって重要な物理的性質の1つであるが 、とりわけ非常に低い温度下で極めて厳しい条件に暴露されることのある自動車 部品においてはそれが顕著である。所定の温度下における成形品の破壊様式(す なわち、延性破壊または脆性破壊の別)もまた、熱可塑性樹脂の有用性を示す重 要な指標となる。低温下における延性−脆性転移の改善が得られれば、そのよう な性質が要求もしくは所望される熱可塑性樹脂用途においてポリフェニレンエー テル−ポリアミド組成物が満足すべき性能を発揮する機会は増加するはずである 。従来の改質された熱可塑性樹脂の多くはそれぞれに長所および短所を有すると は言え、本発明の組成物が与えるような範囲の延性挙動改善を示すものはない。
この点に関して言えば、ポリフェニレンエーテル−ポリアミド組成物に対する従 来の耐衝撃性向上剤は、本明細書中に記載された耐衝撃性向上系に比べて効果が ないのである。
さてこの度、以下の記載に従ってスチレンとエチレン/プロピレンとの部分的に 水素化されたニブロック共重ミド組成物に添加することによってそれの改質が可 能であることが見出された。こうして得られた組成物は、相溶性のポリフェニレ ンエーテル−ポリアミド組成物に通例付随する優れた性質を示すばかりでなく、 意外にも改善された延性挙動をも示すのである。
先駈へ4怯 本発明の熱可塑性組成物は、(1)ポリフェニレンエーテル樹脂とポリアミド樹 脂とを相溶化して得られる基礎樹脂、および(b)スチレンとエチレン/プロピ レンとの選択的に水素化されたニブロック共重合体でありがっ上記のごとき基礎 樹脂の延性挙動を改善するために有効な量で使用される耐衝撃性向上剤がら成る ものである。
相溶化されたポリフェニレンエーテル−ポリアミド樹脂組成物の好適な強化銘柄 中にはまた、組成物の全重量を基準として約5〜45(重量)%のチョツプドガ ラス繊維が成分(C)として追加含有されている。
好適なポリフェニレンエーテル樹脂およびポリアミド樹脂並びにそれらの相溶化 組成物を得るための手段を以下に示す。
一般に、ポリアミド成分は組成物の全体にわたって連続相を成していることが望 ましいから、ポリアミド成分はPPE−ポリアミド−耐衝撃性向上剤組成物の全 重量の少なくとも35(重量)%を占めるのが通例である0組成物の残部はPP Eおよびニブロック共重合体改質剤がら成るが、それらの典型的な重量比は後述 の通りである。
好適なニブロック共重合体耐衝撃性向上剤は、20〜40(重量)%のスチレン ブロックと80〜60(重量)%のエチレン/プロピレンブロックとがら成るの が通例である。上記のエチレン/プロピレンブロックは、ゴムブロックを選択的 に水素化してその中に含有される残留不飽和結合の一部または全部を除去するこ とによって得ることができる。
特異な組合せの物理的性質(たとえば、衝撃強さ、剛さおよび弾性率)、寸法安 定性、耐熱性並びに耐薬品性を要求する熱可塑性樹脂用途においては、相溶化さ れたポリフェニレンエーテル−ポリアミド樹脂組成物のガラス繊維強化銘柄が極 めて重要である0本発明のガラス繊維強化組成物の場合、非強化組成物において 見られるような延性応答の改善を示すことは期待されないが、それでも幾つかの 点で上記のごとき選択的に水素化されたニブロック共重合体の添加に由来する利 益を得ることができる。第一に、本発明のガラス繊維充填PPE−ポリアミド組 成物は良好な物理的性質を示す、更にまた、意外なことには、上記のごときニブ ロック共重合体を含有するガラス繊維強化組成物は熱老化後においても主要な物 理的性質を顕著に保持するのであって、このことは多くの熱可塑性樹脂用途にと って重要な考慮事項である。このような組成物中においては、通例、10〜30 (重量)%のチョツプドガラス繊維を使用すれば有利である。なお、これらの重 量パーセントはポリフェニレンエーテル樹脂、ポリアミド樹脂、耐衝撃性向上剤 およびガラス繊維の合計重量を基準とした値である。場合によっては、それより 広範囲の使用量[たとえば5〜45(重量)%]でガラス繊維を混入することも できる。ガラス繊維の使用量が約5(重量)%より少ないと、得られる組成物の 性能は非強化組成物の場合と変わらなくなる。ガラス繊維の使用量が約45(重 量)%より多いと、効果的にガラス繊維を被覆しかつガラス繊維と結合する樹脂 の能力が妨げられることになる。
1胛彷I監 ポリフェニレンエーテルは公知の化合物群であって、時にはポリフェニレンオキ シドと呼ばれることもある。
適当なポリフェニレンエーテルおよびそれらの製造方法の実例は米国特許第33 06874.3306875.3257357および325735.8号の明細 書中に見出すことができるが、これらの特許明細書はいずれも引用によって本明 細書中に併合される0本発明の組成物中には、フェノール系化合物の酸化カップ リングによって得られる単独重合体、共重合体およびグラフト共重合体のいずれ も使用することができる0本発明の組成物中において基礎樹脂として使用される 好適なポリフェニレンエーテルは、 2,6−シメチルフエノールから誘導され た単位から成るものである。また、 2.6−シメチルフエノールおよび2.3 .6− )リメチルフェノールから誘導された単位から成るPPE共重合体も使 用可能である。
特に有用なポリフェニレンエーテルは、クロロホルム中において25℃で測定し た場合に約0.10dl/gより大きい固有粘度(IV)を有するポリ(2,6 −シメチルー1.4−)ユニしンエーテル)である、なお、それの■■は0.3 0〜0.50J/gの範囲内にあるのが通例である。
本発明の実施に際して有用なポリアミド樹脂はナイロンと総称される1群の樹脂 であって、それらはアミド基(−CONH−)の存在を特徴とするものである。
一般に好適なポリアミドはナイロン−6およびナイロン−6゜6であって、これ らは様々な供給源から商業的に入手することができる。とは言え、個々のポリフ ェニレンエーテル−ポリアミド組成物用途に応じ、他種のポリアミドたとえばナ イロン−4、ナイロン−12、ナイロン−6゜10、ナイロン−6,9またはそ の他のナイロン(たとえば非晶質ナイロン)を使用することもできる。
かかるポリアミドは各種の公知方法によって製造することができる。たとえば、 ナイロン−6はカプロラクタムの重合生成物である。ナイロン−6,6はアジピ ン酸とへキサメチレンジアミンとの縮合生成物である。多くンー6.6が特に好 適である。好適なポリアミドは、ASTM試験法D789に従って測定した場合 に少なくとも35の相対粘度を有するのが通例である。
フィンホルト(Fiobolt)の米国特許第3379792号明細書(これは 引用によって本明細書中に併合される)中には、ポリフェニレンエーテルとポリ アミドとから成る有用な組成物が記載されているが、この場合におけるポリアミ ド成分の比率は約25(重量)%を越えない、その比率を越えると性質の顕著な 低下が生じるが、それは2種の樹脂間における相溶性の欠如に起因するものとさ れている。
本発明の好適な実施の態様に従えば、組成物の調製に際して相溶化剤を使用する ことができる。相溶化剤の使用には二重の目的があるが、その1つはポリフェニ レンエーテル−ポリアミド組成物の物理的性質を全般的に改善することであり、 またもう1つはポリアミド成分を一層高い比率で使用し得るようにすることであ る。ここで言う「相溶化剤」とは、ポリフェニレンエーテル、ポリアミドまたは それらの両方と相互作用を示す多官能性の化合物を意味する。このような相互作 用は化学的なもの(たとえば、グラフト反応)であってもよいし、あるいは物理 的なもの(たとえば、分散相の表面特性に対する作用)であってもよい、いずれ の場合にせよ、得られたポリフェニレンエーテル−ポリアミド組成物は相溶性の 改善を示すように見えるのであって、そのことは衝撃強さ、成形品のニットライ ン強度および(または)伸びの向上となって現われる。なお、ここで言う「相溶 化されたポリフェニレンエーテル−ポリアミド基礎樹脂」とは、上記のごとき相 溶化剤を用いて物理的または化学的に相溶化された組成物を指すばかりでなく、 前述のフィンホルトの特許明細書中に記載のごとく相溶化剤を使用しなくても物 理的に相溶性を示すような組成物をも指す。
本発明の実施に際して使用し得る各種の相溶化剤の実例としては、下記に詳述さ れるような(a)液状ジエン重合体、(b)エポキシ化合物、(c)酸化ポリオ レフィンワックス、(d)キノン、(e)オルガノシラン化合物および(f)多 官能性化合物が挙げられる。
本発明において使用す墨のに適した液状ジエン重合体(a)としては、共役ジエ ンの単独重合体は勿論のこと、他の共役ジエン、ビニル単量体(たとえば、スチ レンおよびα−メチルスチレン)、オレフィン(たとえば、エチレン、プロピレ ン、ブテン−1、イソブチレン、ヘキセン−1、オクテン−1およびドデセン− 1)およびそれらの混合物から成る群より選ばれた少なくとも1種の単量体を共 役ジエンと反応させて得られる共重合体が挙げられる。なお、かかる単独重合体 および共重合体は150〜10,000好ましくは150〜5000の数平均分 子量を有するものである。このような単独重合体および共重合体は、たとえば、 米国特許第4054612.3876721および3428699号の明細書く これらは引用によって本明細書中に併合される)中に記載された方法によって製 造することができる。かがる単独重合体および共重合体の実例としては、とりわ け、ポリブタジェン、ポリイソプレン、ポリ(1,3−ペンタジェン)、ポリ( ブタジェン−イソプレン)、ポリ(スチレン−ブタジェン)、ポリクロロプレン 、ポリ(ブタジェン−α−メチルスチレン)、ポリ(ブタジェン−スチレン−イ ソプレン)、ポリ(ブチレン−ブタジェン)などが挙げられる。
本発明の実施に際して使用するのに適したエポキシ化合物(b)としては、(1 )多価フェノール(たとえば、ビスフェノールA、テトラブロモビスフェノール A、レソルシノールおよびヒドロキノン)とエビクロロヒドリンとを縮合させる ことによって得られるエポキシ樹脂、(2)多価アルコール(たとえば、エチレ ングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリエチレングリ コール、ポリプロピレングリコール、ペンタエリトリトール、トリメチロールエ タンなど)とエビクロロヒドリンとを縮合させることによって得られるエポキシ 樹脂、(3)−価アルコールおよび一層フエノールのグリシジルエーテル化生成 物(たとえば、フェニルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテルおよび クレジルグリシジルエーテル) 、(4)アミン化合物のグリシジル誘導体(た とえば、アニリンのジグリシジル誘導体)、並びに(5)高級オレフィンまたは シクロアルケン、天然不飽和油(たとえば大豆油)、および上記のごとき液状ジ エン重合体のエポキシ化生成物が挙げられる。
酸化ポリオレフィンワックス(C)は公知の化合物である。かかる化合物および それらの製造方法は、米国特許第3822227および3756999号並びに ドイツ特許第3047915および2201862号の明細書(これらは引用に よって本明細書中に併合される)中に記載されている。一般に、これらの化合物 はポリオレフィンの酸化または懸濁酸化によって製造される。特に好適なポリオ レフィンワックスは「ヘキスト・ワックス(Hocchst Wacks)」で ある。
本発明において使用するのに適したキノン化合物(d)は、非置換誘導体の分子 中に少なくとも1個の炭素六員環を有し、環構造中に少なくとも2個のカルボニ ル基を有し、かつ環構造中に少なくとも2個の炭素−炭素二重結合を有すること を特徴とするものである。なお、上記のカルボニル基は単環キノンの1.2−ま たは1.4−配置に相当する位置を占めるのであれば同じ環内に存在していても よいし、あるいは(2個以上の環が存在する場合には)相異なる環内に存在して いてもよく、また上記の炭素−炭素二重結合とカルボニル基の炭素−酸素二重結 合とは互いに共役している。非置換キノン中に2個以上の環が存在する場合、そ れらの環は融合環、非融合環あるいはそれら両方のいずれであってもよい。非融 合環の場合、それらの環は炭素−炭素二重結合によって直接に結合されていても よいし、あるいは共役不飽和結合(たとえば、=C−C=)を有する炭化水素基 によって結合されていてもよい。
置換キノンちまた本発明の範囲内に包含される。置換が所望される場合、置換基 の数は1個がら置換可能な水素原子の最大数にまでわたり得る。非置換キノン構 造上に存在し得る各種置換基の実例としては、ハロゲン(たとえば、塩素、臭素 、フッ素など)、炭化水素基(たとえば、直鎖状および枝分れ鎖状の飽和または 不飽和アルキル基、アリール基、アルキルアリール基およびシクロアルキル基) およびそれらのハロゲン化誘導体、並びにキノン環に対する結合(たとえば酸素 結合)を付与し得る異種原子(特に、酸素、硫黄またはリン)を有する同様な炭 化水素基が挙げられる。
かかる各種キノンの実例としては、1.2−および1゜4−ベンゾキノン、 2 .6−ジフェニルキノン、テトラメチルジキノン、2,2′−および4.4′− ジフェノキノン、 1,2−11,4−および2,6−ナフドキノン、クロラニ ル、2−クロロ−1,4−ベンゾキノン、2,6−シメチルベンゾキノンなどが 挙げられる。
相溶化剤として適したオルガノシラン化合物(c)は、(a)酸素結合によって 炭素原子に結合された少なくとも1個のケイ素原子、並びに(b)少なくとも1 個の炭素−炭素二重結合もしくは炭素−炭素三重結合および(または)アミン基 とメルカプト基とから成る群より選ばれかつケイ素原子に直接に結合していない 官能基を分子中に有することを特徴とするものである。
かかる化合物中においては、C−0−3i成分はケイ素原子に直接に結合したア ルコキシ基またはアセトキシ基として存在するのが通例である。このようなアル コキシ基またはアセトキシ基は一般に15個未満の炭素原子を有し、また異種原 子(たとえば酸素)を含有していてもよい、更にまた、かかる化合物中には2個 以上のケイ素原子が存在していてもよい、このように複数のケイ素原子が存在す る場合、それらは酸素結合(たとえば、シロキサンの場合)、ケイ素−ケイ素結 合、あるいは二官能性有機基(たとえば、メチレン基またはフェニレン基)を介 して結合される。
適当なオルガノシラン化合物の実例としては、γ−アミノプロピルトリエトキシ シラン、2−(3−シクロへキセニル)エチルトリメトキシシラン、 1.3− ジビニルテトラエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン 、5−ビシクロへブテニルトリエトキシシランおよびγ−メルカプトプロピルト リメトキシシランが挙げられる。
最後に、本発明の実施に際して相溶化剤として使用し得る多官能性化合物(f) は3つの群に分けられる。第1群の多官能性化合物は、(a)炭素−炭素二重結 合または無水物基、酸アミド基、酸エステル基、イミド基、アミノ基または水酸 基とを分子中に有するものである。かがる多官能性化合物の実例としては、マレ イン酸、無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、マレイミド、 マレインヒドラジド、ジアミンと無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸などと の反応生成物、ジクロロ無水マレイン酸、マレインアミド、不飽和カルボン酸( たとえば、アクリル酸、ブテン酸、メタクリル酸、t−エチルアクリル酸、ペン テン酸、デセン酸、ウンデセン酸、ドデセン酸、リノール酸など)、上記の不飽 和カルボン酸のエステル、酸アミドまたは無水物、不飽和アルコール[たとえば 、アリルアルコール、クロチルアルコール、メチルビニルカルビノール、4−ペ ンテン−1−オール、 1.4−へキサジエン−3−オール、3−ブテン−1, 4−ジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキセン−2,5−ジオール、および弐 C、H2,−50H、C。
H2,、OHおよびCIIH2,−、OH(ただし、nは30までの正の整数で ある)で表わされるアルコール]、上記の不飽和アルコール中の一〇H基をNH 2基で置換して得られる不飽和アミン、並びに官能化されたジエン重合体および 共重合体が挙げられる。なお、本発明の組成物にとって好適な相溶化剤の1つが 無水マレイン酸であることは言うまでもない。
本発明において相溶化剤として使用するのに適した第2群の多官能性化合物は、 (a)式(OR>(ただし、Rカルボニルジオキシ基である)で表わされる基と 、(b)カルボン酸基、酸ハロゲン化物基、酸無水物基、無水物基、酸ハロゲン 化物無水物基、酸エステル基、酸アミド基、イミド基、アミノ基およびそれらの 塩の中から選ばれた少なくとも2個の同じもしくは相異なる基とを有することを 特徴とするものである。この群に属する相溶化剤の代表例は、式 %式%) によって表わされる脂肪族カルボン酸、酸エステルおよび酸アミドである。上記 式中、Rは2〜20個好ましくは2〜10個の炭素原子を有する直鎖状または枝 分れ鎖状の脂肪族飽和炭化水素基であり、RIは水素原子並びに炭素原子数1〜 10、好ましくは1〜6、そして最も好ましくは1〜4のアルキル基、アリール 基、アシル基およびカルボニルジオキシ基から成る群より選ばれた基であるが、 特に好ましくは水素原子であり、RtIの各々は水素原子並びに炭素原子数1〜 20好ましくは1〜10のアルキル基およびアリール基から成る群より独立に選 ばれた基であり、RmおよびRrvの各々は水素原子並びに炭素原子数1〜10 、好ましくは1〜6、そして最も好ましくは1〜4のアルキル基およびアリール 基から成る群より独立に選ばれた基であり、mは1に等しく、(n+s)は2以 上であるが、好ましくは2または3に等しく、そしてnおよびSの各々は0もし くはそれより大きい、また、上記式中の(ORx)はカルボニル基に対してアル ファもしくはベータの位置にあり、かつ少なくとも2個のカルボニル基は2〜6 個の炭素原子によって隔離されている。自明のことながら、R1、R■、RI+ +およびR■が6個未満の炭素原子を有する場合、それらはアリール基ではあり 得ない。
適当なポリカルボン酸の実例としてはクエン酸、リンゴ酸およびアガリシン酸が 挙げられるが、その中にはかかる酸の各種の市販形態(たとえば、無水状態や水 和状態の酸)も含まれる。なお、クエン酸が好適な相溶化剤の1つであることは 言うまでもない0本発明において有用な酸エステルの実例としては、クエン゛酸 アセチル、クエン酸モノステアリルおよび(または)ジステアリル、などが挙げ られる0本発明において有用な酸アミドの実例としては、N、N’−ジエチルク エン酸アミド、N、N’−ジプロピルクエン酸アミド、N−フェニルクエン酸ア 挙げられる。なお、上記ポリカルボン酸の誘導体もまた本発明の実施に際して使 用するのに適している。特に好適な誘導体はそれらの塩であって、その中にはア ミンとの塩が含まれるが、好ましくはアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩 である。適当な塩の実例としては、リンゴ酸カルシウム、クエン酸カルシウム、 リンゴ酸カリウムおよびクエン酸カリウムが挙げられる。
本発明において相溶化剤として使用するのに適した第3群の多官能性化合物は、 (a)酸ハロゲン化物基、最も好ましくは酸塩化物基と、(b)少なくとも1個 のカルボン酸基、カルボン酸無水物基、酸エステル基または酸アミド基、好まし くはカルボン酸基またはカルボン酸無水物基とを分子中に有することを特徴とす るものである。
この群に属する相溶化剤の実例としては、アンヒドロトリメリド酸塩化物、タロ ロホルミルコハク酸無水物、クロロホルミルコハク酸、クロロポルミルグルタル 酸無水物、クロロホルミルグルタル酸、タロロアセチルコハク酸無水物、クロロ アセチルコハク酸、トリメリド酸塩化物およびクロロアセチルグルタル酸が挙げ られる。中でも、アンヒドロトリメリド酸塩化物が好適である。更にまた、かか る群の相溶化剤を少なくとも一部のポリフェニレンエーテルと予め反応させるこ とによって得られたPPE官能性化合物を相溶化剤として使用すれば特に好まし い。
上記の相溶化剤の各々は、米国特許第4315086および4642358号、 1984年11月7日付けの米国特許出願第669130号、1985年5月2 0日付けの米国特許出願第736489号、1984年8月26日付けの米国特 許出願第780151号、並びにヨーロッパ特許出願第04640号の明細書( これらは引用によって本明細書中に併合される)中に一層詳しく記載されている 。
上記の相溶化剤は羊独で使用してもよいし、あるいは2種以上を組合わせて使用 してもよい、更にまた、それらは溶融液の配合物に直接に添加することもできる し、あるいはポリフェニレンオキシドおよびポリアミドのいずれか一方もしくは 両方と予備配合したり、また本発明の組成物の調製に際して使用されるその他の 樹脂材料と予備配合したりすることもできる。上記の相溶化剤の多く、とりわけ 多官能性化合物に関しては、少なくとも一部の相溶化剤をポリフェニレンオキシ ドの一部と予備配合した場合、相溶性の一層顕著な改善が得られる。かかる予備 配合によれば、相溶化剤が重合体と反応し、その結果として重合体が官能化され るものと信じられる。たとえば上記のごとく、ポリフェニレンオキシドをアンヒ ドロトリメリド酸塩化物と予備配合して無水物基で官能化されたポリフェニレン エーテルを生成させた場合、このポリフェニレンエーテルは官能化されないポリ フェニレンエーテルに比べてポリアミドとの相溶性の向上を示すのである。
本発明の組成物の調製に際して相溶化剤を使用する場合、それの初期使用旦は選 ばれた個々の相溶化剤およびそれを添加すべき個々の重合体系に依存する。後記 の実施例中には、本発明の実施に際して使用し得る幾つかの適当な相溶化方法が 例示されている。
当業者には自明の通り、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリアミド樹脂、(必要 ならば)相溶化剤およびニブロック共重合体耐衝撃性向上剤を様々な比率で含有 する耐衝撃性の向上した組成物を得ることが可能である。とは言え、耐薬品性が 熱可塑性樹脂の望ましい性質の1つである場合、ポリアミド樹脂が樹脂組成物中 において連続相を成すことが通例必要である。それ故、ポリアミド相が不連続と なるような転相を避けるため、本発明の好適な組成物は組成物の全重量(すなわ ち、PPE、PAおよびニブロック共重合体成分の合計重量)を基準として約3 5(重量)%以上の割合でポリアミド樹脂を含有する。
残りの成分はPPEおよびニブロック共重合体の耐衝撃性向上剤から成るわけで あるが、それらの合計景が組成物の樹脂成分全体の約65(重量)%までを占め るようにすればよい。
従って、ニブロック共重合体耐衝撃性向上剤を様々な割合で含有する各種の有用 なポリフェニレンエーテル−ポリアミド組成物を得ることができる。とは言え、 性質の改善、とりわけ組成物の延性挙動に関する性質の改善は、ポリフェニレン エーテル成分およびポリアミド成分の合計量100重量部当り1〜30重量部の ニブロック共重合体を使用した場合に認められる。
予想される通り、ニブロック共重合体耐i撃性向上剤の量がそれより少なければ 有用な効果はほとんど得られず、またそれの景が過剰になれば熱可塑性樹脂組成 物の物理的性質が損なわれることがある。好適な組成物においては、基礎樹脂1 00重量部当り約5〜25重量部のニブロック共重合体耐i撃性向上剤が使用さ れる。
本発明の組成物中において有用なニブロック共重合体のゴム添加剤は、通例はス チレンブロックであるアルケニル芳香族ブロックと、部分的または選択的に水素 化されたゴムブロックから誘導されたエチレン/プロピレンブロックとから成る 熱可塑性ゴムである。このような物質は一般にSEPニブロックと呼ばれている 。スチレンブロックとゴムブロックとの重量比はかなり広い範囲にわたって変化 させ得るから、多くの有用な組成物を容易に得ることができる0通例、スチレン とゴムとの比が20〜40:80〜60であるような重数のニブロック共重合体 が好適である。これらの物質は、それぞれのブロック成分を陰イオン重合によっ て調製した後、選択的な水素化を施すことによって製造することができる。「選 択的な水素化」とは、芳香族スチレン成分の水素化ではなく、ゴム成分上の不飽 和部位の一部または全部を水素化することを意味する。かかる選択的な水素化工 程が、SEPニブロックを従来のSBRゴム化合物から区別する特徴の1つであ る。特に従来の非水素化ニブロック共重合体並びに水素化または非水素化三ブロ ック共重合体および多ブロツク共重合体と比べた場合、選択的に水素化されたゴ ムブロックを含有するSEPニブロック共重合体は本発明の組成物中において性 質の改善をもたらすのである。
スチレン−エチレン/プロピレン型の有用な選択的に水素化されたニブロック共 重合体としては、シェル・ケミカル社(Shell Cbemtcal Co、 )から各種の銘柄が商業的に入手可能である。かかる商用銘柄は、少量の酸化防 止剤および安定剤を含有するのが通例である0本発明の開示目的からすれば、ス チレン−エチレン/プロピレン型の選択的に水素化されたニブロック共重合体の 中には、各種の出発原料から得られる類似のニブロック共重合体(特に、スチレ ンとイソプレンとから成る選択的に水素化されたニブロック共重合体)も包含さ れるものと解すべきである。
アルケニル芳香族重合体とジエン重合体とから成る選択的に水素化されたブロッ ク共重合体の製造方法は、米国特許第4085163および4041103号明 細書(これらは引用によって本明細書中に併合される)をはじめとする数多くの 特許明細書中に記載されている。上記の特許明細書中にはまた、ポリアミド樹脂 中におけるそのような共重合体の使用も記載されている。しかしながら、相溶性 のポリフェニレンエーテル−ポリアミド樹脂系中におけるそれらの使用は予見さ れておらず、また本発明において認められるような延性挙動の改善がかかる系に おいて達成されることも予見されていなかった。
上記の諸成分は、常法に従って配合しかつ成形することができる。押出時におけ る混合の順序および剪断の程度には特に制限がない、かかる加工条件の変化に応 じて物理的な性質も変化し得るものと予想される。しかしながら、様々な熱可塑 性樹脂用途に応じて異なることのある最適加工条件を決定することは当業者には 可能であろう。
一例を挙げれば、上記の諸成分を一度に配合して押出すことにより、特定の組合 せの性質を有する熱可塑性樹脂を得ることができる。あるいはまた、上記成分の 一部を予め混合もしくは配合した後、配合もしくは押出工程中において残りの成 分を装入することが望ましい場合もある。
実施の一態様に従って述べれば、相溶化剤の使用もしくは不使用下において、ポ リフェニレンエーテルがニブロック共重合体耐衝撃性向上剤と予備配合される。
その後、押出機の下流側にポリアミド樹脂が供給される。その場合の供給位置は 、十分な混合が得られると共に過剰の熱に原因する劣化の危険性が最少となるよ うに選定すればよい。
更にまた、充填剤、顔料、難燃剤および金属相乗剤のごとき常用添加剤を本発明 の熱可塑性組成物中に混入すれば、各種の有用な製品が得られるものと期待され る。
特に記載のない限り、下記の実施例中における全ての処方は重量部によって表わ される。これらの実施例は、本発明の範囲を制限するものと解すべきでない。
−1お、2 本発明に基づく若干の熱可塑性組成物を調製し、そして第1表中に記載のごとき 従来の耐衝撃性向上剤を含有する組成物と比較した。ポリフェニレンエーテルは 、クロロホルム中において25℃で測定した場合に0.45の固有粘度を有する ポリ(2,6−シメチルー1.4−)ユニレンエーテル)であった、ポリアミド 成分は、ナイロン・カンパニー・オス・アメリカ(Nylon Company  ofAmerica)からNYCOA471の名称で入手し得るナイロン−6 であった。2種の対照組成物を除き、この系列中の各組成物は50重蓋部のポリ フェニレンエーテル、40重量部のナイロン−6,0,5重量部の無水マレイン 301535154015501560°Fの設定温度、減圧の不使用、および 28 Orpmのスクリュー速度を有する28mmのウニルナ−・アンド・ブフ ライデラ−(Ver−ner & P41ciderer)二軸スクリュー押出 機を用いて所要の成分を混合してから押出すことによって行った。
これらの組成物の成形は、550〜580°Fの設定バレル温度、150〜16 0°Fの設定金型温度および40秒の全サイクル時間を有する3オンスのニュー ブリー(Newbury)射出成形機を用いて行った。グイナタップ(Dyna tup)落槍試験(DYN)における破壊様式は、衝撃に対する円板の応答に基 づいてB(脆性)、 B−D(脆性−延性)またはD(延性)として評価した。
グイナタップ試験結果としては、室温および一40°Fのそれぞれにおける最大 荷重(ML)および全エネルギー(T第1表中に報告された結果から明らかな通 り、本発明によって使用されるSEPニブロック共重合体耐衝撃性向上剤を添加 すれば、相溶性のポリフェニレンエーテル−ポリアミド組成物の幾つかの物理的 性質を改善することができる。
3お 4 これらの実施例においては、別種のポリアミドであるナイロン−6,6[ナイロ ン・ポリマーズ(Nylon Poly−mers) N P 10000 ] と共にポリフェニレンオキシドの溶融押出を行った。ポリフェニレンエーテル− ポリアミド組成物において良好な耐衝撃性を得るためには、樹脂母材中にゴムを 分散させることが重要な要求条件である。一般に、ポリフェニレンオキシド中に ゴム成分を予め分散させておけば良好な性質の得られることが判明している。そ のためには、ゴム、相溶化剤およびポリフェニレンオキシドの全量を押出機の供 給口に装入すると共に、供給口と下流側の添加口との間にナイロンを分割して供 給すればよい、このような下流側への供給は有効であるが、余分の設備を必要と する。しかし、多くの場合、製造プロセスからできるだけ処理工程を削減する方 が望ましいのである。
この実験系列においては、一部のナイロンを下流側に供給しなくても、SEPニ ブロックゴムを使用すれば従来の三ブロックゴムに比べて性質の改善が得られる ことがわかる。詳しく述べれば、49部のポリフェニレンオキシド樹脂、41部 のナイロン−6,6、10部のゴム成分、0.50部の無水マレイン酸相溶化剤 、0.10部のKI、および0.30部のイルガノックス<Irganox)  1076安定剤から成る配合物を調製した。かかる配合物をヘンシェル(Hea shel)ミキサー内において混合し、28IIIIOのウニルナ−・アンド・ プフライデラー押出機を用いて1回パスで押出し、それから3オンスの二ニーブ リー成形機を用いて成形した。押出機はバレルの大部分について550″Fの設 定温度を有し、また成形機は550″Fの溶融温度および150°Fの金型温度 を有していた。物理的性質は標準的なASTM試験片を用いて測定した。
得られた結果を下記第2表中に示す。
央l目引旦二」L 24.5部のポリフェニレンエーテル、24.5部のPP0−TAAC相溶化剤 、41部のナイロン−6,6、および5部または10部のゴム成分から成る配合 物を上記のごとくにして調製した。PP0−TAAC相溶化剤は、溶液状態のポ リフェニレンエーテル樹脂とアンヒドロトリメリド酸塩化物との反応生成物を単 離して乾燥したものである。このPP0−TAAC化合物はポリフェニレンエー テル−ポリアミド組成物を相溶化することが可能な官能化されたポリフェニレン エーテルであって、本実施例の場合には、通常のポリフェニレンエーテル24. 5部の代りに使用された。第3表中に示された結果かられかる通り、ゴム含量を 低減した場合にも満足すべき性質が達成され、その結果として加熱ひずみ温度の 上昇および原価の低減が得られるのである。なお、全ての破壊様式は延性型であ った。
犬、、Lfl引υご」じし 49部のポリフェニレンエーテル、41部のナイロン−6,6、および5〜15 部のゴム成分から成る組成物中に0.70部のクエン酸を相溶化剤として使用し て成る配合物を上記のごとくにして調製した。これらの配合物はまた、0.30 部のイルガノックス1076および0.10部のKI安定剤を含有していた。こ れらのクエン酸含有配合物においては、従来の三ブロックゴムの代りにSEPニ ブロックを使用することによって改善が認められた。これらの配合物の場合、破 壊様式は脆性型であった。
火111ユ」し 本発明において使用される飽和ニブロックゴムはまた、意外にも、優れた熱老化 特性を与えることが判明した。
このような効果は予想されないものであった。なぜなら、飽和5EBS三ブロツ クゴムを用いた以前の研究ではこの点に関する改善は認められなかったからであ る。これらの実施例においては、49部のPPEおよび41部のポリアミド(ナ イロン−6,6)を0.7部のクエン酸で相溶化して成るポリフェニレンエーテ ル−ポリアミド配合物中に10部の表記ゴムを使用した。SBS三ブロブロック ゴムラトンD ]、 102であり、また飽和SEPニブロックゴムはクラトン GX1702であった。これらの配合物はまた、0.1部のKI、0.3部のイ ルガノックス1076ヒンダードフエノール、および4部のTiO2を含有して いた。この系列の配合物に関する結果は第5表中に示されているが、そこにはグ イナタツブ衝撃強さの値と共に破壊様式も示されている。この場合、Bは脆性破 壊を表わし、またSは衝撃時における試験片の分裂(すなわち中間の延性)を表 わす。
6樹脂、10重量部のチジップトガラス帽り相溶化剤としての0.6重量部のク エン酸−水和物または0,2重量部の無水マレイン酸、および6重量部の所定の 耐衝撃性向上剤から成っていた。また、前述の安定剤が全量の約0.4重量部の 量で使用された。30%ガラス繊維処方の組成物も同様にして調製されたが、こ の場合には、27重垂部のPPE樹脂、37重量部のポリアミド−6,6樹脂、 30重量部のチョツプドガラス繊維、相溶化剤としての0.5重量部のクエン酸 −水和物または0.2垂蓋部の無水マレイン酸、0.3重量部の安定剤、および 6重量部の耐衝撃性向上剤が使用された。
昭和 年 月 日 特許庁長官 小 川 邦 夫 殿 PCT/US 87100479 電話(588)5200−5207 国際調査報告 ANNEX To ’z、xE INTERNATIONAL 5EARCHR EPORT uN

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.(A)相落化されたポリフェニレンエーテル樹脂およびポリアミド樹脂から 成る100重量部の基礎樹脂と、(B)1〜30重量部の選択的に水素化された A−B型二ブロック共重合体(ただし、ブロックAはアルケニル芳香族重合体で あり、またブロックBはエチレン−プロピレン重合体である)とから成ることを 特徴とする、改善された低温延性を示す熱可塑性組成物。
  2. 2.相溶性の前記基礎樹脂が、両樹脂成分の合計重量を基準として、(a)5〜 95(重量)%のポリフェニレンエーテル樹脂および(b)95〜5(重量)% のポリアミド樹脂から成る請求の範囲第1項記載の組成物。
  3. 3.前記ポリアミド樹脂が樹脂成分全体の約35(重量)%より多い量で使用さ れて連続相を成す請求の範囲第2項記載の組成物。
  4. 4.無水マレイン酸、フマル酸、クエン酸、リンゴ酸、およびポリフェニレンエ ーテルとアンヒドロトリメリト酸塩化物との反応生成物から成る群より選ばれた 相溶化剤を追加含有する請求の範囲第1項記載の組成物。
  5. 5.前記ポリフェニレンエーテル樹脂が2,6−ジメチルフェノール単位および 2,3,6−トリメチルフェノール単位の中から選ばれた単位より誘導された1 種以上の単位から主としてなる重合体または共重合体であり、かつ前記樹脂がク ロロホルム中において25℃で測定した場合に0.25〜0.6dl/gの固有 粘度を有する請求の範囲第1項記載の組成物。
  6. 6.前記ポリフェニレンエーテルがポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ ンエーテル)である請求の範囲第5項記載の組成物。
  7. 7.前記ポリアミド樹脂がポリアミド−6およびポリアミド−6,6から成る群 より選ばれる請求の範囲第1項記載の組成物。
  8. 8.前記二ブロック共重合体が、両ブロックの合計重量を基準として、約20〜 40(重量)%のスチレンおよび80〜60(重量)%のエチレン−プロピレン 重合体から成る請求の範囲第1項記載の組成物。
  9. 9.前記二ブロック共重合体が、ポリフェニレンエーテルおよびポリアミドの合 計重量を基準として約5〜25重量部の量で使用される請求の範囲第1項記載の 組成物。
  10. 10.(C)補強のために有効な量のガラス繊維を追加含有する請求の範囲第1 項記載の組成物。
  11. 11.前記ガラス繊維が成分(A)、(B)および(C)の合計重量を基準とし て約5〜45(重量)%の割合で存在する請求の範囲第10項記載の組成物。
  12. 12.(A)全樹脂成分の合計重量を基準として少なくとも35(重量)%のポ リアミド樹脂を含有すると共に、前記ポリアミド樹脂による連続相の形成を容易 にするために有効な重の相溶化剤を含有する相溶性のポリフェニレンエーテルー ポリアミド基礎樹脂を用意し、次いで(B)アルケニル芳香族重合体ブロックと エチレン/プロピレンブロックとから成る選択的に水素化された二ブロック共重 合体を延性改善のために有効な量で前記相溶性のポリフェニレンエーテルーポリ アミド基礎樹脂中に配合することによって改質されたポリフェニレンエーテルー ポリアミド組成物を得る両工程から成ることを特徴とする、ポリフェニレンエー テルーポリアミド組成物の延性挙動を改善させる方法。
  13. 13.熱可塑性樹脂押出機を用いて前記ポリフェニレンエーテルーポリアミド組 成物を押出すことによって十分に均質な相溶性樹脂組成物を得る工程を追加包含 する請求の範囲第12項記載の方法。
  14. 14.前記押出物をペレット化することによって均質な樹脂材料を得る工程を追 加包含する請求の範囲第13項記載の方法。
  15. 15.前記樹脂材料を射出成形することによって熱可塑往樹脂製品を得る工程を 追加包含する請求の範囲第14項記載の方法。
  16. 16.前記二ブロック共重合体がスチレンブロックとエチレン/プロピレンブロ ックとから成り、かつスチレンとゴムとの重量比がおよそ20〜40:80〜6 0である請求の範囲第12項記載の方法。
  17. 17.前記の選択的に水素化された二ブロック共重合体がポリフェニレンエーテ ルおよびポリアミドの合計重量を基準として約1〜30重量部の量で使用される 請求の範囲第16項記載の方法。
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