JPH07216220A - 相溶化されたポリフェニレンエーテル‐ポリアミドベース樹脂と1種以上のリン化合物を含む熱可塑性組成物 - Google Patents

相溶化されたポリフェニレンエーテル‐ポリアミドベース樹脂と1種以上のリン化合物を含む熱可塑性組成物

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JPH07216220A
JPH07216220A JP6300056A JP30005694A JPH07216220A JP H07216220 A JPH07216220 A JP H07216220A JP 6300056 A JP6300056 A JP 6300056A JP 30005694 A JP30005694 A JP 30005694A JP H07216220 A JPH07216220 A JP H07216220A
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polyphenylene ether
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resin
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JP6300056A
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Christiaan Henricus J Koevoets
クリスチャン・ヘンリカス・ジェー・コエボエッツ
Der Poel Bartholomeus Josephus M Van
バーソロメウス・ジョセフス・エム・ヴァン・ダー・ポエル
Jeremy Paul Shaw
ジェレミー・ポール・ショウ
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General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な機械的特性、難燃特性および流動特性
をもつポリフェニレンエーテル‐ポリアミド組成物。 【構成】 本発明は、(a)相溶化されたポリフェニレ
ンエーテル‐ポリアミドベース樹脂、および(b)前記
(a)中に存在するポリフェニレンエーテルの100重
量部当たり1〜40重量部の、式 0=P−[Z]3 [式中、各Zは同一かまたは異なる基であることがで
き、また各Zは当該リン化合物の 【化1】 成分部分の反応性を立体的に妨害している]を有する1
種以上のリン化合物を含む熱可塑性組成物に関する。本
発明の組成物はさらに、(c)前記(a)中に存在する
ポリアミドの100重量部当たり1〜30重量部の、シ
アヌル酸およびその誘導体の群に由来する結合トリアジ
ン基を含有する1種以上の化合物を含んでいてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、(a)相溶化されたポ
リフェニレンエーテル‐ポリアミド樹脂、および(b)
(a)中に存在するポリフェニレンエーテルの100重
量部当たり1〜40重量部の1種以上のリン化合物を含
む熱可塑性組成物に係る。この熱可塑性組成物はさら
に、(c)(a)中に存在するポリアミドの100重量
部当たり1〜30重量部の、シアヌル酸およびその誘導
体の群に由来する結合トリアジン基を含有する1種以上
の化合物を含んでいてもよい。
【0002】また本発明は、本発明の組成物から形成さ
れた物品にも係る。
【0003】
【従来の技術】米国特許第4,866,114号には、
結合したリンを含有する化合物と変性ポリフェニレンエ
ーテルから成る成分Aと、シアヌル酸およびその誘導体
より成る群からの結合トリアジン基を含有する化合物1
種以上と1種以上のポリアミドから成る成分Bとを、必
須成分として含有する熱可塑性ポリフェニレンエーテル
/ポリアミド成形材料が開示されている。
【0004】この結合したリンを含有する化合物は非常
に多くの化合物の中から選択することができる。これら
の化合物として、米国特許第4,866,114号には
モノマー性、環状およびポリマー性の化合物が挙げられ
ており、リン酸トリフェニルが「特に適している」とさ
れている。米国特許第4,866,114号の組成物を
製造するには、最初の成分Aと成分Bを製造し、その後
それらを一緒にする。
【0005】また米国特許第4,866,114号の組
成物は、良好な機械的特性と良好な難燃特性を合わせ持
つ極めて有用な組成物である。米国特許第4,866,
114号の組成物を製造する際には、上記のリン酸エス
テルをポリフェニレンエーテルまたは変性ポリフェニレ
ンエーテルとブレンドする前にそのリン酸エステルをポ
リアミドと混合しないようにする必要があることが判明
した。成分が粘稠状態にある高温で、ブレンドしてない
リン酸エステルとポリアミドとを直接ブレンドするとト
ルクが急激に増大することがある。特に、混合温度と混
合時間がうまく制御されてないとこの現象が起き易い。
このため、米国特許第4,866,114号の組成物の
製造は混合順を特別に監視しなければならず幾分複雑に
なる。
【0006】また、結合トリアジン基を含有する化合物
の存在の必要性が絶対ではないことも判明した。
【0007】
【発明の詳細な開示】本発明は、式 0=P−[Z]3 を有するリン化合物が上記の欠点をもたないという知見
に基づいている。ただし上記式で各Zは同一かまたは異
なる基であることができ、また各Zはこのリン化合物の
【0008】
【化4】
【0009】成分部分の反応性を立体的に妨害してい
る。適切なリン化合物(b)は、式(1)
【0010】
【化5】
【0011】の芳香族ジホスフェート、またはトリピペ
リジンホスフィンオキシドである。ただし上記式で、R
1 とR2 は同一かまたは異なるアルキル基であり、R3
は水素原子またはアルキル基であり、R4 は水素原子ま
たは低級アルキルであり、Yは結合手、−CH2 −、−
C(CH3 2 −、−S−、−SO2 −、−CO−、−
O−または−N=N−であり、kは0か1であり、mは
0〜4の整数である。式I中のR1 、R2 、R3 として
適したアルキル基はメチル基、エチル基、t‐ブチル基
のような基である。
【0012】好ましいポリフェニレンエーテル樹脂(P
PE)およびポリアミド樹脂ならびに相溶化されたこれ
らの組み合わせを提供する手段について以下に述べる。
一般にポリアミド成分は組成物全体において連続した相
を成しているのが望ましく、したがって通常はPPE‐
ポリアミド組成物全体の少なくとも35重量%がポリア
ミド成分で構成される。
【0013】ポリフェニレンエーテルは、ポリフェニレ
ンオキサイドといわれることもあるよく知られた一群の
化合物である。適切なポリフェニレンエーテルとその製
法の例は米国特許第3,306,874号、第3,30
6,875号、第3,257,357号および第3,2
57,358号に見られる。本発明の組成物は、フェノ
ール系化合物の酸化カップリングによって得られるホモ
ポリマー、コポリマーおよびグラフトコポリマーを包含
する。本発明の組成物中にベース樹脂として使用するの
に好ましいポリフェニレンエーテルは2,6‐ジメチル
フェノールから誘導された単位を含む。また、2,6‐
ジメチルフェノールと2,3,6‐トリメチルフェノー
ルから誘導された単位を含むPPEコポリマーも包含さ
れる。
【0014】特に有用なポリフェニレンエーテルは、2
5℃のクロロホルム中で測定した固有粘度(I.V.)
が約0.10dl/gより大きいポリ(2,6‐ジメチル
‐1,4‐フェニレンエーテル)であろう。このI.
V.は通常0.25〜0.6dl/gである。本発明の実
施の際に有用なポリアミド樹脂は、アミド基(−CON
H−)の存在を特徴とする、ナイロンといわれる包括的
な一群の樹脂である。ナイロン‐6やナイロン‐6,6
が通常好ましいポリアミドであり、いろいろな販売元か
ら入手可能である。しかし、ナイロン‐4、ナイロン‐
12、ナイロン‐6,10、ナイロン‐6,9のような
他のポリアミド、または非晶質ナイロンのような他の樹
脂も特定のポリフェニレンエーテル‐ポリアミド用途で
は有用であろう。
【0015】ポリアミドはいくつかのよく知られた方法
によって得ることができる。たとえばナイロン‐6はカ
プロラクタムの重合産物である。ナイロン‐6,6はア
ジピン酸とヘキサメチレンジアミンの縮合産物である。
平均分子量が約10,000のナイロン‐6,6は、多
くの有用なポリフェニレンエーテル‐ポリアミド熱可塑
性製品に特に好ましい。好ましいポリアミドは、AST
Mの試験法D789に従う相対粘度が少なくとも35で
あるのが典型的である。
【0016】本発明の好ましい態様においては組成物の
製造の際に相溶化剤を使用するとよい。相溶化剤を使用
する目的は、一般にポリフェニレンエーテル‐ポリアミ
ド樹脂の物理的性質を向上させることと、使用するポリ
アミド成分の割合を多くできることのふたつである。本
明細書で「相溶化剤」という表現を使用するときは、ポ
リフェニレンエーテルかポリアミドのいずれかまたは両
方と相互作用するような多官能性の化合物を指す。この
相互作用は化学的(たとえばグラフト反応)でも物理的
(たとえば分散した相の表面特性に影響を与える)でも
よい。いずれの場合も、得られるポリフェニレンエーテ
ル‐ポリアミド組成物は改良された相溶性を示し、これ
は特に衝撃強さ、モールドニットライン強度および伸び
が高まることで立証される。本明細書中で使用する「相
溶化されたポリフェニレンエーテル‐ポリアミドベース
樹脂」という表現は、上述の相溶化剤を用いて物理的ま
たは化学的に相溶化された組成物と、米国特許第3,3
79,792号に教示されているようにそのような薬剤
を使用しないでも物理的に相溶性である組成物を指して
いうものとする。
【0017】本発明の実施の際に使用できる各種相溶化
剤の例としては、a)液体ジエンポリマー、b)エポキ
シ化合物、c)酸化ポリオレフィンワックス、d)キノ
ン類、e)オルガノシラン化合物、およびf)以下に述
べる多官能性化合物がある。本発明で使用する液体ジエ
ンポリマー(a)としては、共役ジエンのホモポリマ
ー、ならびに、これと、他の共役ジエン、ビニルモノマ
ー(たとえばスチレン、α‐メチルスチレンなど)、オ
レフィン(たとえばエチレン、プロピレン、ブテン‐
1、イソブチレン、ヘキセン‐1、オクテン‐1、ドデ
セン‐1など)、およびこれらの混合物より成る群の中
から選択された少なくとも1種のモノマーとのコポリマ
ーがあり、数平均分子量は150〜10,000、好ま
しくは150〜5,000である。これらのホモポリマ
ーとコポリマーは、たとえば米国特許第4,054,6
12号、第3,876,721号および第3,428,
699号に記載されている方法によって製造することが
でき、特にポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリ
(1,3‐ペンタジエン)、ポリ(ブタジエン‐イソプ
レン)、ポリ(スチレン‐ブタジエン)、ポリクロロプ
レン、ポリ(ブタジエン‐α‐メチルスチレン)、ポリ
(ブタジエン‐スチレン‐イソプレン)、ポリ(ブチレ
ン‐ブタジエン)などが包含される。
【0018】本発明の実施の際に使用するのに適したエ
ポキシ化合物(b)としては、(1)多価フェノール
(たとえばビスフェノール‐A、テトラブロモビスフェ
ノール‐A、レゾルシノール、ヒドロキノンなど)とエ
ピクロロヒドリンとを縮合させて得られるエポキシ樹
脂、(2)多価アルコール(たとえばエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ペン
タエリトリトール、トリメチロールエタンなど)とエピ
クロロヒドリンとを縮合させて得られるエポキシ樹脂、
(3)一価アルコールおよび一価フェノールのグリシジ
ルエーテル化生成物、たとえば、フェニルグリシジルエ
ーテル、ブチルグリシジルエーテルおよびクレジルグリ
シジルエーテル、(4)アミノ化合物のグリシジル誘導
体、たとえばアニリンのグリシジル誘導体、ならびに
(5)高級オレフィンもしくはシクロアルケンまたは天
然不飽和油(たとえば大豆油)および前記液体ジエンポ
リマーのエポキシ化生成物がある。
【0019】酸化ポリオレフィンワックス(c)はよく
知られており、その詳細とその製法は米国特許第3,8
22,227号および第3,756,999号ならびに
ドイツ特許第3,047,915号および第2,20
1,862号明細書にある。一般にこれらはポリオレフ
ィンの酸化または懸濁酸化によって製造される。特に好
ましいポリオレフィンワックスは「ヘキストワックス(H
oechst Wachs) 」である。
【0020】本発明で使用するのに適したキノン化合物
(d)は、その特徴として、未置換誘導体の分子内に、
6員の炭素環を少なくとも1個と、その環構造中に少な
くとも2個のカルボニル基をもっており(このカルボニ
ル基は両方とも同じ環にあってもよいし、あるいは1個
より多くの環がある場合には異なる環上にあってもよ
い。ただし、単環式キノンの1,2‐配置または1,4
‐配置に相当する位置を占めなければならない)、さら
に環構造中に少なくとも2個の炭素‐炭素二重結合をも
っている。環構造中のこの炭素‐炭素二重結合とカルボ
ニルの炭素‐酸素二重結合は互いに共役している。未置
換キノン内に1個より多くの環が存在する場合、それら
の環は縮合していてもよいし、縮合していなくてもよい
し、あるいはその両者でもよい。非縮合環は直接炭素‐
炭素二重結合により、または=C−C=のような共役不
飽和を有する炭化水素基により結合していてもよい。
【0021】置換されたキノンも本発明の範囲内に入
る。置換が望ましい場合置換の程度は1個から置換可能
な水素原子の最大数までであり得る。非置換キノン構造
上に存在し得るいろいろな置換基の例としては、ハロゲ
ン(たとえば塩素、臭素、フッ素など)、炭化水素基
(たとえば分枝または非分枝で飽和または不飽和のアル
キル基、アリール基、アルキルアリール基およびシクロ
アルキル基およびハロゲン化されたこれらの誘導体、な
らびに、類似の炭化水素でヘテロ原子として、結合手と
なる酸素、イオウまたはリンを含有しこれらが前記の基
をキノン環に結合させているもの(たとえば酸素結合)
がある。
【0022】各種キノン類の例として、1,2‐ベンゾ
キノン、1,4‐ベンゾキノン、2,6‐ジフェニルキ
ノン、テトラメチルジキノン、2,2′‐ジフェノキノ
ン、4,4′‐ジフェノキノン、1,2‐ナフトキノ
ン、1,4‐ナフトキノン、2,6‐ナフトキノン、ク
ロラニル類、2‐クロロ‐1,4‐ベンゾキノン、2,
6‐ジメチルベンゾキノンなどを挙げることができる。
【0023】相溶化剤として適したオルガノシラン化合
物(e)は、その特徴として、分子内に、(a)酸素結
合を介して炭素に結合しているケイ素原子を少なくとも
1個と、(b)少なくとも1個の炭素‐炭素二重結合ま
たは炭素‐炭素三重結合および/またはアミン基または
メルカプト基より成る群の中から選択されケイ素原子に
直接には結合していない官能基をもっている。
【0024】このような化合物においてC−O−Si成
分は通常ケイ素原子に直接結合したアルコキシル基また
はアセトキシ基として存在しており、このアルコキシ基
やアセトキシ基は通常炭素原子が15個未満であり、さ
らにヘテロ原子(たとえば酸素)を含有していてもよ
い。また、化合物中に1個より多くのケイ素原子が存在
していてもよく、そのように多数のケイ素原子が存在し
ている場合それらは酸素結合(たとえばシロキサン)、
ケイ素結合または二官能性有機基(たとえばメチレン基
やフェニレン基)を介して結合している。
【0025】適切なオルガノシラン化合物の例として
は、γ‐アミノプロピルトリエトキシシラン、2‐(3
‐シクロヘキサニル)エチルトリメトキシシラン、1,
3‐ジビニルテトラエトキシシラン、ビニルトリス‐
(2‐メトキシエトキシ)シラン、5‐ビシクロヘプテ
ニルトリエトキシシラン、およびγ‐メルカプトプロピ
ルトリメトキシシランがある。
【0026】本発明の実施の際に相溶化剤として使用で
きる多官能性化合物(f)には3種類ある。最初の多官
能性化合物は分子内に(a)炭素‐炭素二重結合または
炭素‐炭素三重結合と共に(b)カルボン酸基、酸無水
物基、酸ハロゲン化物基、無水物基、酸ハロゲン化物無
水物基、酸アミド基、酸エステル基、イミド基、アミノ
基またはヒドロキシ基を少なくとも1個もっているもの
である。このような多官能性化合物の例としては、マレ
イン酸、無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イ
タコン酸、マレイミド、マレイン酸ヒドラジド、ジアミ
ンと無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸などとから
得られる反応生成物、ジクロロマレイン酸無水物、マレ
イン酸アミド、不飽和カルボン酸(たとえばアクリル
酸、ブテン酸、メタクリル酸、t‐エチルアクリル酸、
ペンテン酸、デセン酸、ウンデセン酸、ドデセン酸、リ
ノール酸など)、以上の不飽和カルボン酸のエステル、
酸アミドまたは無水物、不飽和アルコール(たとえばア
ルキルアルコール、クロチルアルコール、メチルビニル
カルビノール、4‐ペンテン‐1‐オール、1,4‐ヘ
キサジエン‐3‐オール、3‐ブテン‐1,4‐ジオー
ル、2,5‐ジメチル‐3‐ヘキセン‐2,5‐ジオー
ル、および式 Cn 2n-5OH、Cn 2n-7OHまたはCn 2n-9OH (ただし、nは30までの整数)のアルコール、上記不
飽和アルコールの−OH基をNH2 基で置き換えて得ら
れる不飽和アミン、ならびに官能化されたジエンポリマ
ーおよびジエンコポリマーがある。これらの中で本発明
の組成物の相溶化剤として好ましいものは無水マレイン
酸である。
【0027】本発明で使用するのに適した多官能性相溶
化剤化合物の第二のグループは、その特徴として、
(a)式 (OR) (ただし、Rは水素、またはアルキル基、アリール基、
アシル基もしくはカルボニルジオキシ基である)で表わ
される基と共に、(b)カルボン酸、酸ハロゲン化物、
酸無水物、無水物、酸ハロゲン化物無水物、酸エステ
ル、酸アミド、イミド、アミノおよびこれらの塩の中か
ら選択された同一でも異なっていてもよい少なくとも2
個の基をもっているものである。このグループの相溶化
剤の典型例は、次式で表わされる脂肪族のポリカルボン
酸、酸エステルおよび酸アミドである。
【0028】(RI O)m R(COORIIn (CON
III IVs ここで、Rは炭素原子2〜20個、好ましくは2〜10
個の線状または分枝鎖で飽和脂肪族の炭化水素であり、
I は水素または炭素原子1〜10個、好ましくは1〜
6個、最も好ましくは1〜4個のアルキル基、アリール
基、アシル基もしくはカルボニルジオキシ基より成る群
の中から選択されるが、特に水素が好ましく、RIIは各
々が独立して水素または炭素原子1〜20個、好ましく
は1〜10個のアルキル基もしくはアリール基より成る
群の中から選択され、RIII とRIVは各々が独立して本
質的に水素または炭素原子1〜10個、好ましくは1〜
6個、最も好ましくは1〜4個のアルキル基もしくはア
リール基より成る群の中から選択され、mは1に等し
く、(n+s)は2以上、好ましくは2か3に等しく、
nとsは各々が0以上であり、(ORI )はカルボニル
基に対してαかβであり、少なくとも2個のカルボニル
基は2〜6個の炭素原子によって隔てられている。自明
のことであるが、RI II、RIII 、RIVはそれぞれの
置換基の炭素原子が6未満の場合アリールにはなり得な
い。
【0029】適切なポリカルボン酸の例として、たとえ
ば無水酸や水和酸のような各種市販形態のものを含めて
クエン酸、リンゴ酸およびアガリシン酸を挙げることが
できる。これらのうちでクエン酸は好ましい相溶化剤の
一例である。本発明で有用な酸エステルの代表例として
は、たとえば、クエン酸アセチル、クエン酸モノステア
リルおよび/またはクエン酸ジステアリルなどがある。
本発明で使用するのに適した有用な酸アミドとしては、
たとえば、N,N′‐ジエチルクエン酸アミド、N‐フ
ェニルクエン酸アミド、N‐ドデシルクエン酸アミド、
N,N′‐ジドデシルクエン酸アミドおよびN‐ドデシ
ルリンゴ酸がある。特に好ましい誘導体はこれらの塩、
たとえばアミンおよび/または好ましくはアルカリ金属
またはアルカリ土類金属との塩である。適切な塩の例と
してはリンゴ酸カルシウム、クエン酸カルシウム、リン
ゴ酸カリウムおよびクエン酸カリウムがある。
【0030】本発明で使用するのに適した多官能性相溶
化剤化合物の第三のグループは、その特徴として、分子
内に(a)酸ハロゲン化物基、最も好ましくは酸塩化物
基と共に(b)少なくとも1個のカルボン酸基、カルボ
ン酸無水物基、酸エステル基または酸アミド基、好まし
くはカルボン酸基またはカルボン酸無水物基をもってい
るものである。このグループに入る相溶化剤の例として
は、トリメリト酸無水物酸塩化物、クロロホルミルコハ
ク酸無水物、クロロホルミルコハク酸、クロロホルミル
グルタル酸無水物、クロロホルミルグルタル酸、クロロ
アセチルコハク酸無水物、クロロアセチルコハク酸、ト
リメリト酸塩化物、およびクロロアセチルグルタル酸を
挙げることができる。これらの中でトリメリト酸無水物
酸塩化物が好ましい。さらに、このグループの相溶化剤
はポリフェニレンエーテルの少なくとも一部とあらかじ
め反応させて、相溶化剤をPPEで官能化された化合物
としておくと特に好ましい。
【0031】以上の相溶化剤の各々は米国特許第4,3
15,086号および第4,642,358号ならびに
欧州特許出願第04640号に詳しく記載されている。
以上の相溶化剤は単独で使用してもよいし、互いに組み
合わせて使用してもよい。さらに、直接メルトブレンド
に添加してもよいし、ポリフェニレンエーテルかポリア
ミドのいずれかもしくは両者と、または本発明の組成物
の製造の際に使用する他の樹脂材料とあらかじめ混合し
てもよい。以上の相溶化剤の多く、特に多官能性化合物
を用いると、相溶化剤の少なくとも一部をポリフェニレ
ンエーテルの全部または一部とあらかじめ混合した場
合、相溶性がさらに改良される。すでに述べたように、
このように予備混合すると相溶化剤がポリマーと反応
し、その結果このポリマーは官能化されると思われる。
たとえば、ポリフェニレンオキサイドをトリメリト酸無
水物酸塩化物とあらかじめ混合して無水物で官能化され
たポリフェニレンエーテルを形成することができる。こ
の官能化されたポリフェニレンエーテルは官能化されて
いないポリフェニレンエーテルと比べてポリアミドとの
相溶性が改良されている。
【0032】本発明の組成物を製造する際に相溶化剤を
使用する場合、初期使用量は選択した個々の相溶化剤お
よび添加する個々のポリマー系に応じて変化する。本発
明の組成物には他の公知の相溶系を使用することが可能
である。このような他の系はたとえば米国特許第4,8
66,114号に記載されている。熱可塑性樹脂の望ま
しい特性が耐薬品性である場合は、ポリアミド樹脂が樹
脂組成物の連続相を形成する必要があるのが普通であ
る。したがって、ポリアミド相が不連続になる転相を避
けるために、本発明の好ましい組成物はベース樹脂組成
物全体の約35重量%以上の量のポリアミド樹脂を含
む。
【0033】本発明の組成物には1種以上の耐衝撃性改
良剤を配合することが可能である。ポリフェニレンエー
テル、ポリアミドまたはポリフェニレンエーテルとポリ
アミドの組み合わせを含む組成物に対して通常用いられ
るいかなる耐衝撃性改良剤も使用することができる。特
に適したものはトリブロックコポリマーやジブロックコ
ポリマーのようないわゆるブロックコポリマーである。
【0034】耐衝撃性改良剤をいろいろな量で含む有用
な各種ポリフェニレンエーテル‐ポリアミド組成物を得
ることができる。一般に、ポリフェニレンエーテル成分
とポリアミド成分の合計100部当たり1〜30重量部
の耐衝撃性改良剤を使用するとプラスチックの特性、特
に延性挙動が顕著に改良される。本発明の組成物中に使
用できるジブロックコポリマーまたはトリブロックコポ
リマーのゴム添加剤は、1個か2個のアルケニル芳香族
ブロック(通常はスチレンブロック)とゴムブロック
(たとえば部分的に水素化されていてもよいブタジエン
ブロック)とからなる熱可塑性ゴムである。
【0035】本発明の熱可塑性組成物はガラス繊維やタ
ルクのような充填材を含んでいてもよい。ガラス強化グ
レードの相溶化されたポリフェニレンエーテル‐ポリア
ミド樹脂組成物は、衝撃強さ、剛性および弾性率のよう
な物理的性質、寸法安定性、高い耐熱性ならびに耐薬品
性を独特な組み合わせで要求する熱可塑性用途で極めて
重要である。基本的に、本発明のガラスを充填したPP
E‐ポリアミド組成物は良好な物理的性質をもってい
る。一般に、10〜30重量%のチョップトガラス繊維
を用いてこれらの組成物を有利に改良することができ
る。この重量基準はポリフェニレンエーテル樹脂、ポリ
アミド樹脂、およびガラスの合計重量である。場合によ
っては上記量より多い量かまたは少ない量(たとえば5
〜45重量%)でも使用することができる。ガラスが約
5部より少ないと非強化品と同様になり始める。ガラス
を約45重量%より多くすると樹脂がガラスを有効に被
覆して結合する能力に影響が出始める。
【0036】本発明のポリマー組成物はさらに、少なく
とも1種の難燃剤として(b)請求項1記載の要件を満
たす1種以上のリン化合物も含んでいる。さらに本組成
物は、(c)シアヌル酸およびその誘導体の群に由来す
る結合トリアジン基を含有する化合物も含むことができ
る。適切な化合物(b)の例とその製法は欧州特許出願
公開第0509506号明細書に記載されている。特に
適切な化合物(b)は次式を有する化合物である。
【0037】
【化6】
【0038】適切な化合物(c)は米国特許第4,86
6,114号に記載されている。シアヌル酸誘導体の例
はメラミン、メラム、メレム、シアヌル酸メラミン、メ
チレンジメラミン、エチレンジメラミンおよびp‐キシ
リリデンジメラミンである。適切なシアヌル酸誘導体の
例としては、メラミンと無機酸の塩、たとえばリン酸メ
ラミン、メラミンとトリアゾリジン‐3,5‐ジオンま
たはバルビツル酸誘導体およびホルムアルデヒドとの反
応生成物、ならびにメラミンと熱可塑性ポリアセタール
の組み合わせがある。
【0039】上記に述べた特許と特許出願はすべて引用
したことにより本明細書に含まれているものとする。
【0040】
【実施例の記載】以下の実施例により本発明をさらに詳
細に説明する。実施例1 相溶化されたポリフェニレンエーテル‐ポリアミドブレ
ンドの製造。 2,6‐ジメチルフェノールから誘導されたポリフェニ
レンエーテル(25℃のクロロホルム中で測定した固有
粘度40ml/g)とクエン酸を、同方向に回転する2軸
スクリューを有するWP28コンパウンダーの喉口に導
入し、このコンパウンダーの下流に、硫酸中でISO3
07に従って測定した粘度数が145ml/gのポリアミ
ド‐6,6を入れた。コンパウンディング条件は平均温
度が320℃に維持されるようにした。
【0041】このブレンドの全組成は、ポリフェニレン
エーテルが59.3重量%、クエン酸が0.7重量%、
そしてポリアミド‐6,6が40重量%であった。難燃性組成物の製造 相溶化されたブレンド(54g)をハーケ(Haake) ボウ
ル中で次式Vを有するレゾルシノールジホスフェート6
グラムと混和した。
【0042】
【化7】
【0043】条件は、温度が280℃、スクリュー速度
が100、滞留時間が15分であった。混合中、材料が
充分に融解した後トルクを約180g.m(ハーケ(Haa
ke) ボウル単位)に保った。6分後トルクを急激に20
00g.m以上に上げたところ約40℃の急激な温度上
昇が起こった。
【0044】これは、混合装置内でなんらかの望ましく
ない反応が生起したことを示している。この反応の原因
を次のようにして確認した。上記と同じポリアミド‐
6,6を同じ条件下でブレンドした(60グラム)。こ
れらの試験では次の表Aに示したリン酸エステルの各々
6グラムを54gのポリアミド‐6,6に加えた。トル
クを測定することによって反応の存否を確認・記録し
た。この結果も表Aに示す。表 A 添加したリン酸エステル 反応 式IIのジホスフェート なし 式III のジホスフェート なし 式IVのジホスフェート なし トリピペリジンホスフィンオキシド なし 式Vのレゾルシノールジホスフェート あり トリフェニルホスフェート あり 上記の結果から分かるように、いくつかのリン酸エステ
ルはポリアミドと相互作用するが、本発明の組成物に使
用したような他のものは相互作用しない。
【0045】その結果、本発明の組成物の製造に際して
は、ポリアミドとリン酸エステルとの反応を避けるため
に特別な注意をする必要がない。実施例2 以下の成分からいくつかの組成物を製造した。相溶化さ
れたブレンド−実施例1に記載のブレンドと同じメラミ
ン−メラミンとシアヌル酸を反応させて得た次式VIのシ
アヌル酸メラミン
【0046】
【化8】
【0047】ジホスフェート−式IVのジホスフェート ガラス繊維‐1−長さ4.5mm平均直径10マイクロメ
ートルのガラス繊維 ガラス繊維‐2−長さ3.2mm、直径10マイクロメー
トルのガラス繊維 タルク−熱可塑性材料に充填する通常グレードのもの。 ガラス繊維を使用する場合を除いてすべての成分をコン
パウンダーの喉口に供給することによって組成物を製造
した。ガラス繊維はコンパウンダーの下流に供給した。
【0048】混合した組成物を押出してペレット化し
た。UL94(1.6mm試験棒)に基づく等級を決定す
るための試験棒は射出成形で成形した。種々の組成物の
溶融粘度は(DIN54811に従って)300℃で測
定した。種々のブレンドの組成と得られた結果を表Bに
示す。 表 B 組成物番号 A* I B* II III IV V 重量部 相溶化されたブレンド 100 85 85 79 54 54 60 メラミン - - 15 6 6 6 - ジホスフェート - 15 - 15 20 20 20 ガラス繊維‐1 - - - - 20 - - ガラス繊維‐2 - - - - - - 20 タルク - - - - - 20 - 性 質 UL等級 HB V-1 HB V-0 V-0 V-0 V-1 溶融粘度(Pa−s) 740 346 348 186 76 65 164 (剪断速度576s-1* 組成物AとB本発明の組成物ではない。組成物I〜V
が本発明の組成物である。 以上の結果から分かるように、本発明の組成物(I〜
V)は、本発明の請求範囲から外れる組成物AおよびB
より一般に良好な難燃特性と流動特性をもっている。実施例3 本実施例では、リン酸トリフェニル(米国特許第4,8
66,114号の好ましいリン化合物)を式III のジホ
スフェートと比較した。
【0049】実施例2に記載したのと同様にして表Cに
示す組成を有する2つのブレンドを製造した。得られた
組成物から射出成形によって試験棒を成形した。これ
は、各組成物に対して、通常の条件下(バレル温度約2
80℃、保持時間10秒、冷却時間20秒)と過酷な成
形条件下(冷却時間100秒、他の条件は同じ)で実施
した。
【0050】各試験で各組成物に対して5個の試験棒を
成形した。成形した組成物はUL等級、E弾性率、引張
り強さ、およびアイゾットノッチなし衝撃強さの試験を
行なった。5個の試験棒の平均値と標準偏差(括弧内に
示す)も表Cに示した。 表 C 組成物(重量部) IV D 相溶化されたブレンド 79 79 シアヌル酸メラミン 6 6 式III のジホスフェート 15 − リン酸トリフェニル − 15 性 質 通常の 過酷な 通常の 過酷な 成形後 成形後 成形後 成形後 UL等級 V−0 V-0/V-1 E弾性率(MPa) 2790(30) 2860(50) 2610(70) 2320(155) 引張り強さ(MPa) 57(4) 65(2) 58(6) 38(14) アイゾットノッチなし 衝撃強さ(kJ/M2 ) 20(5) 23(8) 20(5) 28(21) 上記の結果が明らかに立証しているように、米国特許第
4,866,114号の好ましい組成物(組成物D)と
比較して、本発明のジホスフェートを使用する組成物
(組成物IV)は優れた効果を示す。
【0051】まず、公知の組成物は必ずしもV−0(最
良)を示すとは限らず、V−1を示すことがある。ま
た、非常に重要なことに、公知の組成物Dは、過酷な成
形条件下で成形した試験棒での試験における標準偏差の
大きさによって立証されるようにいくらか不安定であ
る。本発明の組成物(組成物IV)から成形した試験棒は
過酷な成形の前後での標準偏差がずっと小さい。これは
組成物の商業的な意味で重要である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 77/00 LQV (72)発明者 バーソロメウス・ジョセフス・エム・ヴァ ン・ダー・ポエル オランダ、4691、エルジー・トーレン、ジ ョンクヒィアー・ヴァン・ブレデンバーグ ラン、63番 (72)発明者 ジェレミー・ポール・ショウ オランダ、4661、ケーブイ・ホルスターレ ン、ヤンケンバーグ、16番

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)相溶化されたポリフェニレンエー
    テル‐ポリアミドのベース樹脂、および(b)(a)中
    に存在するポリフェニレンエーテルの100重量部当た
    り1〜40重量部の、式 0=P−[Z]3 [式中、各Zは同一かまたは異なる基であることがで
    き、また各Zは当該リン化合物の 【化1】 成分部分の反応性を立体的に妨害している]を有する1
    種以上のリン化合物を含む熱可塑性組成物。
  2. 【請求項2】 成分(b)が、式(1) 【化2】 [式中、R1 およびR2 は同一かまたは異なるアルキル
    基であり、R3 は水素原子またはアルキル基であり、R
    4 は水素原子またはアルキルであり、Yは結合手、−C
    2 −、−C(CH3 2 −、−S−、−SO2 −、−
    CO−、−O−または−N=N−であり、k=0または
    1であり、mは0から4までの整数である]の芳香族ジ
    ホスフェート、またはトリピペリジンホスフィンオキシ
    ドである、請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記相溶化されたベース樹脂(a)が、
    (a1 )5〜95重量%のポリフェニレンエーテル樹脂
    および(a2 )95〜5重量%のポリアミド樹脂からな
    る(ただし、重量%は(a1 )と(a2 )の合計重量を
    基準とする)、請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記ポリアミド樹脂が、相溶化されたベ
    ース樹脂(a)の35重量%より多い量で連続した相を
    構成している、請求項3記載の組成物。
  5. 【請求項5】 無水マレイン酸、フマル酸、クエン酸、
    リンゴ酸、および、ポリフェニレンエーテルとトリメリ
    ト酸無水物酸塩化物の反応生成物より成る群の中から選
    択される相溶化剤を含んでいる、請求項1記載の組成
    物。
  6. 【請求項6】 前記ポリフェニレンエーテル樹脂が、
    2,6‐ジメチルフェノール単位および2,3,6‐ト
    リメチルフェノール単位より成る群の中から選択される
    単位から誘導された単位を1種以上含むポリマーまたは
    コポリマーであり、この樹脂の固有粘度が25℃のクロ
    ロホルム中で測定して0.25〜0.6dl/gである、
    請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 前記ポリフェニレンエーテル樹脂がポリ
    (2,6‐ジメチル‐1,4‐フェニレンエーテル)で
    ある、請求項6記載の組成物。
  8. 【請求項8】 前記ポリアミド樹脂がポリアミド6およ
    びポリアミド6,6より成る群の中から選択される、請
    求項1記載の組成物。
  9. 【請求項9】 前記芳香族ジホスフェートが、式II、II
    I またはIV 【化3】 のいずれかひとつである、請求項2記載の組成物。
  10. 【請求項10】 衝撃強さを改良するための改良剤を含
    んでいる、請求項1記載の組成物。
  11. 【請求項11】 次の添加剤、すなわち強化用繊維、安
    定剤、染料、顔料、ポリオレフィンのいずれかを含んで
    いる、請求項1記載の組成物。
  12. 【請求項12】 (c)(a)中に存在するポリアミド
    の100重量部当たり1〜30重量部の、シアヌル酸お
    よびその誘導体の群に由来する結合トリアジン基を含有
    する1種以上の化合物を含んでいる、請求項1記載の組
    成物。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の組成物から成形された
    物品。
JP6300056A 1993-12-10 1994-12-05 相溶化されたポリフェニレンエーテル‐ポリアミドベース樹脂と1種以上のリン化合物を含む熱可塑性組成物 Withdrawn JPH07216220A (ja)

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