JPS6350107Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプラスチツク等成形品を射出成形する
金型に関する。プラスチツク粉体を熱で溶解し高
圧力で金型へ射出し製品を成形する場合、該成形
加工に於いて成形不良の発生が起き無い様に使用
中の金型を所定温度に加熱し製品の品質管理を行
なつている。然し乍ら金型の大きさや型の形状に
よつて、該金型の放熱温度分布は均一な状態で得
られずその温度の管理維持が時として困難さの度
合を大きく提している。さらに、此等不均一な状
態は精密な小部品を射出成形する上に於いて極め
て不都合な現象であつて、斯かる不均一な温度分
布を是正することは困難で下限上限の温度管理幅
を有して、異にした該温度分布を包含した侭畫一
的にその金型の温度を可変制御されている場合が
多い。そこで、本考案は金型の不均一な温度分布
を是正し取扱のしやすい金型を提供するべく成し
たものである。次に本考案を一実施例の図面によ
つて詳細に説明をする。

第１図は、本考案の一実施例の一部断面図であ
る。固定又は移動金型１に多数列の溝２−２ｎを
設け、該溝列は逆さΩ状の凹み溝に形成して半円
に近い形状の断面を有した電気発熱体３−３ｎを
埋設固定可能に構成して且つ埋設固定された該発
熱体個々に対応して取りはずし用回動溝４−４ｎ
を設けてある。発熱体３−３ｎに於いて、Ｈ−
Hnは電気発熱素体、であり、Ｍは耐熱性電気絶
縁体であり、３Ｆ−３Fnは該発熱体３−３ｎの
個々が前記溝２−２ｎへ埋設可能にした平面部で
且つその埋設後該溝２ｎ内で取りはずし用回動溝
４ｎへ入れた治具（図示せず）に引つ掛けられ回
動させる平面である。

第２図は、第１図の平面断面図である。前記し
た溝列２−２ｎの各々には、放熱分布に従つた放
熱度合に対応した発熱出力の同一又は異にした電
気発熱体３−３ｎを埋設固定してある。該発熱体
は、断面形状に於いて半円に近い形状にして且つ
前記固定は、その発熱体３−３ｎの半円に近い部
分の平面３Ｆの利用で該金型の溝２−２ｎへ埋設
し回動して該平面部３Ｆを該金型の底面１Ｆに一
致させてその固定を成し、更に電気発熱体３−３
ｎは端末固定部材５−５ｎの螺合部５ｃの締め付
けで電気接続を安定にしている。電気発熱体３−
３ｎの電気発熱素体Ｈ−Hnは、ニクロム線、タ
ングステン、非直線系電気抵抗体、半導体などで
あつてそれら発熱出力は同一又は異に形成されて
セラミツク等の硬質耐熱性電気絶縁体Ｍで形造ら
れている。Ｐは電気接続接点である。端末固定部
材５は、電気導体５ａを設け該発熱体と同様の耐
熱性電気絶縁体５ｂで造られ金型１の溝２−２ｎ
の口元で螺合可能に形成されている。該金型１の
放熱温度分布が埋設された部分の発熱体２ｎの発
熱出力に適合していなければ、他の適合した同形
状構造の発熱体を採用し交換する。該交換は、端
末固定部材５ｎの螺合５ｃを緩め回動溝４−４ｎ
へ入る治具（図示せず）で該発熱体３−３ｎの平
面部３Ｆを引つ掛け其の発熱体を回動しはずし交
換する。６は電気引き込み線である。Ｅは電源で
ある。

以上の様に本考案の一実施例によれば前記金型
１の放熱温度分布の不均一の是正均一化は極めて
容易に成されその是正又はその補正が出来て、射
出成形による製品の品質の均一化を得る効果を有
している。

【図面の簡単な説明】

第１図…本考案の一実施例の一部断面図。第２
図…第１図の平面断面図。 １……金型、１Ｆ……底面、２−２ｎ……半円
に近い逆Ω状凹溝、３−３ｎ……電気発熱体、４
−４ｎ……取り外し用回動溝、５−５ｎ……端末
固定部材、５ａ……電気導体、５ｂ……耐熱性電
気絶縁体、５ｃ……螺合部、Ｈ……電気発熱素
体、Ｍ……耐熱性電気絶縁体、Ｐ……電気接続接
点、６……電気引き込み線、Ｅ……電源。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 固定又は移動金型に多数列の埋め込み用の固定
   可能にした逆さΩ状凹み溝を設け、該溝各々へ発
   熱出力を同一若しくは異にした電気発熱体を混合
   配列し密接し交換可能に埋設固定し設け、前記発
   熱体個々に対応して取りはずし用回動溝を設け、
   これらを構成したことを特徴とした金型。