JPS6350070Y2 - - Google Patents
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- JPS6350070Y2 JPS6350070Y2 JP1983130816U JP13081683U JPS6350070Y2 JP S6350070 Y2 JPS6350070 Y2 JP S6350070Y2 JP 1983130816 U JP1983130816 U JP 1983130816U JP 13081683 U JP13081683 U JP 13081683U JP S6350070 Y2 JPS6350070 Y2 JP S6350070Y2
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- Expired
Links
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Landscapes
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Description
この考案は取鍋湯当り大型耐火ブロツクに関す
るものである。 従来、溶鋼、溶銑などの溶湯容器である取鍋な
どにおいて、この溶湯が直撃する部位に、大型耐
火ブロツクを施工することが行われている。この
大型ブロツクは耐摩耗強度、耐衝撃強度が付与さ
れた材質、特性を有するものである。この耐火物
ブロツクの大型ブロツク化の目的は、施工をクレ
ーンなどにより持ち上げて所定位置にセツトする
ことにより、施工時間の短縮をはかることができ
ることと、一体構造体であるため、目地を省くこ
とができ、溶湯衝撃によるメタル地金の目地モル
タル部に差し込むのを防止することができること
にある。 本考案は以上のように使用される湯当り部大型
耐火ブロツクの改良に係るものである。元来、大
型耐火ブロツクに付与する機能は溶融メタルによ
る直接衝撃に抵抗することと、目地を無くし、地
金の差し込むことを防止することと、施工時間の
短縮をはかることにある。本考案はこの三つの機
能のうち、溶融メタルの耐衝撃特性を特に大型ブ
ロツクの中心部に重きを置き、かかる目的の材質
と特性を有する材料を使用し、大型耐火ブロツク
の周辺部は、地金差し込みや地金付着の少ない材
料を使用することにより、大型耐火ブロツクの溶
損スピードを平均化し、寿命の向上と炉材の有効
使用を目的としたものである。 この考案を以下図面第１，２図の実施例につい
て説明する。 図面第１図イ，ロ及び第２図イ，ロにおいて大
型耐火ブロツクの中心部Ａと周辺部Ｂとを材質ま
たは特性の異なる材料で構成し、一つの構造体と
してなるものである。 ここにおいて先ず中心部Ａ材料は、耐摩耗性、
耐衝撃性、耐スポール性を有する耐火物構成とす
るために骨材粒子は硬度の高いもので、しかも組
織強固な材料であると共に耐スポール性に優れな
ければならないため、材料はAl2O3；65〜95％、
SiO2；30〜５％といつた高アルミナ質を選定し、
また必要に応じてスチールフアイバー；１〜３％
を添加した材料とし、耐衝撃性、耐スポール性を
確保する。 また周辺部Ｂ材料は、中心部Ａに使用する材料
の損傷スピードに適合するため、一般的に
Al2O3；80〜50％、SiO2；５〜30％とAl2O3含有
量を低下させ、地金差し、地金付着を防止した材
料とする。 大型ブロツクのコストと材質の関係において
も、中心部Ａに使用する材料は硬度の高い高アル
ミナ成分の材料の比較的コストの高い材料を使用
し、周辺部Ｂに使用する材料としては、アルミナ
含有量の低下した材料で、比較的溶損傾向を有す
る材料の比較的コストの低いものが使用できる。
かくして大型耐火ブロツクの１個のコストは同じ
て、しかも材料の有効使用と寿命の向上が得られ
る。 次に実施例を挙げてこの考案の効果を述べる。 実施例 250トン溶鋼取鍋の敷部の大型ブロツク1390mm
正方形、厚さ230mmの大型ブロツクにおいて、従
来Al2O380％、SiO215％、残部不純物・非主要成
分５％の材料Ｃを使用して、１材質のみの１体物
の大型ブロツクを使用していたのに対し、中心部
材料をAl2O386％、SiO210％、残部不純物・非主
要成分４％の材料Ａとし、周辺部をAl2O376％、
SiO223％、残部不純物・非主要成分４％の材料
Ｂで構成した大型ブロツク（本考案品の実施例−
１）及び、中心部材料をAl2O386％；SiO210％、
スチールフアイバー２％、残部不純物・非主要成
分２％の材料A′とし、
るものである。 従来、溶鋼、溶銑などの溶湯容器である取鍋な
どにおいて、この溶湯が直撃する部位に、大型耐
火ブロツクを施工することが行われている。この
大型ブロツクは耐摩耗強度、耐衝撃強度が付与さ
れた材質、特性を有するものである。この耐火物
ブロツクの大型ブロツク化の目的は、施工をクレ
ーンなどにより持ち上げて所定位置にセツトする
ことにより、施工時間の短縮をはかることができ
ることと、一体構造体であるため、目地を省くこ
とができ、溶湯衝撃によるメタル地金の目地モル
タル部に差し込むのを防止することができること
にある。 本考案は以上のように使用される湯当り部大型
耐火ブロツクの改良に係るものである。元来、大
型耐火ブロツクに付与する機能は溶融メタルによ
る直接衝撃に抵抗することと、目地を無くし、地
金の差し込むことを防止することと、施工時間の
短縮をはかることにある。本考案はこの三つの機
能のうち、溶融メタルの耐衝撃特性を特に大型ブ
ロツクの中心部に重きを置き、かかる目的の材質
と特性を有する材料を使用し、大型耐火ブロツク
の周辺部は、地金差し込みや地金付着の少ない材
料を使用することにより、大型耐火ブロツクの溶
損スピードを平均化し、寿命の向上と炉材の有効
使用を目的としたものである。 この考案を以下図面第１，２図の実施例につい
て説明する。 図面第１図イ，ロ及び第２図イ，ロにおいて大
型耐火ブロツクの中心部Ａと周辺部Ｂとを材質ま
たは特性の異なる材料で構成し、一つの構造体と
してなるものである。 ここにおいて先ず中心部Ａ材料は、耐摩耗性、
耐衝撃性、耐スポール性を有する耐火物構成とす
るために骨材粒子は硬度の高いもので、しかも組
織強固な材料であると共に耐スポール性に優れな
ければならないため、材料はAl2O3；65〜95％、
SiO2；30〜５％といつた高アルミナ質を選定し、
また必要に応じてスチールフアイバー；１〜３％
を添加した材料とし、耐衝撃性、耐スポール性を
確保する。 また周辺部Ｂ材料は、中心部Ａに使用する材料
の損傷スピードに適合するため、一般的に
Al2O3；80〜50％、SiO2；５〜30％とAl2O3含有
量を低下させ、地金差し、地金付着を防止した材
料とする。 大型ブロツクのコストと材質の関係において
も、中心部Ａに使用する材料は硬度の高い高アル
ミナ成分の材料の比較的コストの高い材料を使用
し、周辺部Ｂに使用する材料としては、アルミナ
含有量の低下した材料で、比較的溶損傾向を有す
る材料の比較的コストの低いものが使用できる。
かくして大型耐火ブロツクの１個のコストは同じ
て、しかも材料の有効使用と寿命の向上が得られ
る。 次に実施例を挙げてこの考案の効果を述べる。 実施例 250トン溶鋼取鍋の敷部の大型ブロツク1390mm
正方形、厚さ230mmの大型ブロツクにおいて、従
来Al2O380％、SiO215％、残部不純物・非主要成
分５％の材料Ｃを使用して、１材質のみの１体物
の大型ブロツクを使用していたのに対し、中心部
材料をAl2O386％、SiO210％、残部不純物・非主
要成分４％の材料Ａとし、周辺部をAl2O376％、
SiO223％、残部不純物・非主要成分４％の材料
Ｂで構成した大型ブロツク（本考案品の実施例−
１）及び、中心部材料をAl2O386％；SiO210％、
スチールフアイバー２％、残部不純物・非主要成
分２％の材料A′とし、
【表】
【表】
周辺部をAl2O373％、SiO223％、残部不純物・
非主要成分４％の材料Ｂで構成した大型ブロツク
（本考案品の実施例−２）について比較したとこ
ろ、表１及び図面第３〜８図に示すように大幅な
改善が行なわれた。 即ち、材料Ｃを使用した１材質のみの１体物の
大型ブロツクである従来品の場合には、溶損が中
心部に集中してその中央部溶損速度も5.7mm／ch
と早く周辺部との差が大きいものであつた。 しかるに、中心部Ａ材料、周辺部Ｂ材料及び中
心部A′材料、周辺部Ｂ材料を使用した本考案品
の実施例−１及び実施例−２の場合には、いずれ
の場合も溶損スピードが中心部及び周辺部の全域
に亘つて平均化しており、その夫々の中央部溶損
損度も4.4mm／ch及び3.4mm／chと従来品に比べて
遅い。さらに耐用寿命においても従来品は35chs
であつたのに対して本考案品の実施例−１及び実
施例−２の場合には45chs及び50chsと高いもので
あつた。 この考案は叙上のように、溶融メタルの耐衝撃
性を特に大型ブロツクの中心部に重きを置き、か
かる目的の材質と特性を有する材料を使用し、大
型ブロツクの周辺部は地金差し込みや地金付着の
少ない材料を使用することにより、大型ブロツク
の溶損スピードを平均化し、寿命の向上と、炉材
の有効使用がはかれるなどの優れた効果がある。 また使用時に中央部のみ凹型溶損により、この
部分に地金が残存し、これが炉材に固着し、剥離
損傷を助長すること防止できると共に周辺部Ｂ材
料は常に中心部Ａ材料の溶損にバランスし、平均
溶損を行うように、両者の材料組合わせを行うこ
とが可能となるなどの効果がある。
非主要成分４％の材料Ｂで構成した大型ブロツク
（本考案品の実施例−２）について比較したとこ
ろ、表１及び図面第３〜８図に示すように大幅な
改善が行なわれた。 即ち、材料Ｃを使用した１材質のみの１体物の
大型ブロツクである従来品の場合には、溶損が中
心部に集中してその中央部溶損速度も5.7mm／ch
と早く周辺部との差が大きいものであつた。 しかるに、中心部Ａ材料、周辺部Ｂ材料及び中
心部A′材料、周辺部Ｂ材料を使用した本考案品
の実施例−１及び実施例−２の場合には、いずれ
の場合も溶損スピードが中心部及び周辺部の全域
に亘つて平均化しており、その夫々の中央部溶損
損度も4.4mm／ch及び3.4mm／chと従来品に比べて
遅い。さらに耐用寿命においても従来品は35chs
であつたのに対して本考案品の実施例−１及び実
施例−２の場合には45chs及び50chsと高いもので
あつた。 この考案は叙上のように、溶融メタルの耐衝撃
性を特に大型ブロツクの中心部に重きを置き、か
かる目的の材質と特性を有する材料を使用し、大
型ブロツクの周辺部は地金差し込みや地金付着の
少ない材料を使用することにより、大型ブロツク
の溶損スピードを平均化し、寿命の向上と、炉材
の有効使用がはかれるなどの優れた効果がある。 また使用時に中央部のみ凹型溶損により、この
部分に地金が残存し、これが炉材に固着し、剥離
損傷を助長すること防止できると共に周辺部Ｂ材
料は常に中心部Ａ材料の溶損にバランスし、平均
溶損を行うように、両者の材料組合わせを行うこ
とが可能となるなどの効果がある。
図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図
イは平面図、同図ロは縦断面図、第２図イは別の
実施例の平面図、同図ロは同上縦断面図、第３図
イは実施例に使用した従来品の構成を示す平面
図、同図ロは同上正面図、第４図イは同従来品の
溶損状態を示す平面図、同図ロは同上縦断面図、
第５図イは同本考案品の実施例−１の構成を示す
平面図、同図ロは同上縦断面図、第６図イは同実
施例−１の溶損状態を示す平面図、同図ロは同上
縦断面図、第７図イは同実施例−２の構成を示す
平面図、同図ロは同上縦断面図、第８図イは同実
施例−２の溶損状態を示す平面図、同図ロは同上
縦断面図である。 Ａ，A′……中心部、Ｂ……周辺部、Ｃ……従
来品。
イは平面図、同図ロは縦断面図、第２図イは別の
実施例の平面図、同図ロは同上縦断面図、第３図
イは実施例に使用した従来品の構成を示す平面
図、同図ロは同上正面図、第４図イは同従来品の
溶損状態を示す平面図、同図ロは同上縦断面図、
第５図イは同本考案品の実施例−１の構成を示す
平面図、同図ロは同上縦断面図、第６図イは同実
施例−１の溶損状態を示す平面図、同図ロは同上
縦断面図、第７図イは同実施例−２の構成を示す
平面図、同図ロは同上縦断面図、第８図イは同実
施例−２の溶損状態を示す平面図、同図ロは同上
縦断面図である。 Ａ，A′……中心部、Ｂ……周辺部、Ｃ……従
来品。
Claims (1)
- 溶鋼、溶洗などの溶湯の衝撃部位の大型耐火ブ
ロツクにおいて、中心部を少なくともAl2O3；65
〜95％、SiO2；30〜５％の耐火物材料に周辺部
を同Al2O3；80〜50％、SiO2；５〜30％の材料に
夫々材質または物性の異なる材料で構成し、一つ
の構造体としてなることを特徴とする取鍋湯当り
大型耐火ブロツク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13081683U JPS6038659U (ja) | 1983-08-23 | 1983-08-23 | 取鍋湯当り大型耐火ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13081683U JPS6038659U (ja) | 1983-08-23 | 1983-08-23 | 取鍋湯当り大型耐火ブロック |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6038659U JPS6038659U (ja) | 1985-03-18 |
| JPS6350070Y2 true JPS6350070Y2 (ja) | 1988-12-22 |
Family
ID=30295961
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13081683U Granted JPS6038659U (ja) | 1983-08-23 | 1983-08-23 | 取鍋湯当り大型耐火ブロック |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6038659U (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4718402U (ja) * | 1971-03-30 | 1972-11-01 | ||
| JPS5716257B2 (ja) * | 1973-06-21 | 1982-04-03 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5077410U (ja) * | 1973-11-17 | 1975-07-05 | ||
| JPS598847Y2 (ja) * | 1980-06-30 | 1984-03-19 | 川崎製鉄株式会社 | 溶融金属精錬容器内張り用異材質接合れんが |
-
1983
- 1983-08-23 JP JP13081683U patent/JPS6038659U/ja active Granted
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4718402U (ja) * | 1971-03-30 | 1972-11-01 | ||
| JPS5716257B2 (ja) * | 1973-06-21 | 1982-04-03 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6038659U (ja) | 1985-03-18 |
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