JPS61269968A - 取鍋の内張り構造 - Google Patents
取鍋の内張り構造Info
- Publication number
- JPS61269968A JPS61269968A JP11017585A JP11017585A JPS61269968A JP S61269968 A JPS61269968 A JP S61269968A JP 11017585 A JP11017585 A JP 11017585A JP 11017585 A JP11017585 A JP 11017585A JP S61269968 A JPS61269968 A JP S61269968A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bricks
- ladle
- brick
- side wall
- mgo
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は溶鋼の受鋼用取鍋の内張り耐火物のライニング
構造に関するものである。
構造に関するものである。
〔従来の技術1発明の解決しようとする問題点〕従来、
溶鋼を受鋼する取鍋の内張り構造は、シャモット質、ロ
ー石質及びジルコン質レンガ等が。
溶鋼を受鋼する取鍋の内張り構造は、シャモット質、ロ
ー石質及びジルコン質レンガ等が。
同一材質にて全面に内張すされていたが、近年連続鋳造
法、真空脱ガス法、及び取鍋内でのバブリング、フラッ
クスインジェクシコン処理法等の普及に伴い、取鍋の操
業条件は、高温出鋼、溶鋼滞留時間の延長等、ますます
苛酷化する傾向にあり。
法、真空脱ガス法、及び取鍋内でのバブリング、フラッ
クスインジェクシコン処理法等の普及に伴い、取鍋の操
業条件は、高温出鋼、溶鋼滞留時間の延長等、ますます
苛酷化する傾向にあり。
内張り耐火物の耐用寿命も従来の高珪酸質耐大物では著
しく低下しつつある。これ等の問題に対処する方策とし
て最近塩基性耐火物の適用が検討されている。炉外精錬
用の取鍋(VOD、VAD。
しく低下しつつある。これ等の問題に対処する方策とし
て最近塩基性耐火物の適用が検討されている。炉外精錬
用の取鍋(VOD、VAD。
LF等)の内張り耐火材料としては、例えば特開昭51
−105312号、特開昭52−14 ’0429号に
記載されているように既に塩基性耐火材料の適用が実施
されており、炉外精練以外の取鍋については、例えば特
開昭53−106636号、実開昭46−58578号
に記載されているように塩基性耐火物の適用が試みられ
ているが、側壁全体への塩基性レンガの適用は、溶鋼の
温度降下、レンガの割れ及びレンガ表面へのスラグ付着
による鋼品質の低下等の問題から適用し成功した例は少
ない0本発明の目的は、従来の内張り構造の欠点を解消
するもので特にステンレス鋼や低炭素鋼等の処理に好適
な高寿命の取鍋内張り構造を提供するものである。
−105312号、特開昭52−14 ’0429号に
記載されているように既に塩基性耐火材料の適用が実施
されており、炉外精練以外の取鍋については、例えば特
開昭53−106636号、実開昭46−58578号
に記載されているように塩基性耐火物の適用が試みられ
ているが、側壁全体への塩基性レンガの適用は、溶鋼の
温度降下、レンガの割れ及びレンガ表面へのスラグ付着
による鋼品質の低下等の問題から適用し成功した例は少
ない0本発明の目的は、従来の内張り構造の欠点を解消
するもので特にステンレス鋼や低炭素鋼等の処理に好適
な高寿命の取鍋内張り構造を提供するものである。
すなわち、本発明は、側壁部のスラグライン部位1の一
部あるいは、全周部がカーボン含有量10〜25重量%
のMgO−C質しンガから成り、他の側壁部位2がMg
O50〜70重量%、CrzOxlO〜25重量%を含
有り、1650〜1850’Cで焼成して得られるマグ
クロ質ダイレクトボンドレンガから成り、取鍋底部9が
AΩ、o。
部あるいは、全周部がカーボン含有量10〜25重量%
のMgO−C質しンガから成り、他の側壁部位2がMg
O50〜70重量%、CrzOxlO〜25重量%を含
有り、1650〜1850’Cで焼成して得られるマグ
クロ質ダイレクトボンドレンガから成り、取鍋底部9が
AΩ、o。
80〜90重量%の不焼成高アルミナ質レンガによって
構成されていることを特徴とする取鍋の内張り構造とす
ることによって解決した。
構成されていることを特徴とする取鍋の内張り構造とす
ることによって解決した。
本発明は、特に低炭素鋼などを受鋼し処理する取鍋の内
張り構造として、MgO−C質しンガの直下に設けたジ
ルコン質レンガの代わりに塩基性セラミックボンドレン
ガを用いることが望ましいと云う発想に基づくものであ
る。
張り構造として、MgO−C質しンガの直下に設けたジ
ルコン質レンガの代わりに塩基性セラミックボンドレン
ガを用いることが望ましいと云う発想に基づくものであ
る。
塩基性セラミックボンドレンガは、■マグネシア質、■
マグネシアスピネル質、■マグクロ質。
マグネシアスピネル質、■マグクロ質。
■マグドロ質の4種類に大別される。
このうち、■のマグネシア質は、熱的、構造的スポーリ
ングが生じゃすく取鍋には不適である。
ングが生じゃすく取鍋には不適である。
■のマグネシアスピネル質はマグネシア質に比して熱的
スポーリング性は改善されるものの、構造的スポーリン
グ損傷は避けられず、また原料コストも高いと云う問題
もある。■のマグクロ質は耐熱的スポーリング性につい
ては、マグネシア質。
スポーリング性は改善されるものの、構造的スポーリン
グ損傷は避けられず、また原料コストも高いと云う問題
もある。■のマグクロ質は耐熱的スポーリング性につい
ては、マグネシア質。
マグネシアスピネル質の中間に位置するが、スラグ浸透
等と未浸透層との物性差が比較的少なく。
等と未浸透層との物性差が比較的少なく。
マグネシア質、マグネシアスピネル質に比して構造的ス
ポーリングを誘発し難いと云う利点を有する。又、低炭
素鋼の処理末期に生成される低塩基度スラブに対する耐
浸食性も珪酸塩系スラグの浸食性に強いCr、○、を含
有しているため良好である。またコスト的にもリボシド
、セミリボンド材を除けば他の物に比して有利である。
ポーリングを誘発し難いと云う利点を有する。又、低炭
素鋼の処理末期に生成される低塩基度スラブに対する耐
浸食性も珪酸塩系スラグの浸食性に強いCr、○、を含
有しているため良好である。またコスト的にもリボシド
、セミリボンド材を除けば他の物に比して有利である。
さらに、■のマグドロ質は、高塩基度スラグに対して優
れた耐食性を示し、またマグネシア質に比して耐熱的ス
ポーリング性も良好であるが、稼動面側の変質、緻密化
が著しく、構造的スポーリングを誘発し易いと云う欠点
を有する。
れた耐食性を示し、またマグネシア質に比して耐熱的ス
ポーリング性も良好であるが、稼動面側の変質、緻密化
が著しく、構造的スポーリングを誘発し易いと云う欠点
を有する。
また取鍋においては、その内張材としてタール含浸量等
は使用途中においてタールの不完全燃焼に伴う発煙があ
り取鍋のノズル、SNプレートレンガ交換及び予熱特等
作業者の作業環境上の問題があり使用できず、従ってC
aO成分の消化が問題となりやすい、従って、本発明に
おいては、受鋼取鍋の側壁に塩基性セラミックボンドレ
ンガとしてマグクロ質を使用する。
は使用途中においてタールの不完全燃焼に伴う発煙があ
り取鍋のノズル、SNプレートレンガ交換及び予熱特等
作業者の作業環境上の問題があり使用できず、従ってC
aO成分の消化が問題となりやすい、従って、本発明に
おいては、受鋼取鍋の側壁に塩基性セラミックボンドレ
ンガとしてマグクロ質を使用する。
一方、スラグライン用としては優れた耐食性。
耐スポーリング性を有するMgO−C質しンガが好適で
あるが、ステンレス鋼の様な低炭素鋼を処理する取鍋に
おいては、MgO−C質しンガ中のカーボンによる溶鋼
中のカーボンピックアップの問題があり、また溶鋼温度
の維持と云う意味からもカーボンの含有量及びレンガの
使用範囲は必要最小限に留める必要がある。
あるが、ステンレス鋼の様な低炭素鋼を処理する取鍋に
おいては、MgO−C質しンガ中のカーボンによる溶鋼
中のカーボンピックアップの問題があり、また溶鋼温度
の維持と云う意味からもカーボンの含有量及びレンガの
使用範囲は必要最小限に留める必要がある。
従って1本発明における取鍋側壁の内張り構造は例えば
Arバブリング側及びCaO等のインジェクション側の
ようにレンガが最も損傷され易いスラグライン部位1に
MgO−C質しンガを、また他の側壁部位2にはマグク
ロダイレクトボンドレンガを使用するものである。もち
ろんスラグライン全域のレンガの溶損が大きい場合、及
びカーボンピックアップと溶鋼温度の低下の問題を生じ
ない場合はスラグライン全域にMgO−C質しンガを適
用することも可能である。
Arバブリング側及びCaO等のインジェクション側の
ようにレンガが最も損傷され易いスラグライン部位1に
MgO−C質しンガを、また他の側壁部位2にはマグク
ロダイレクトボンドレンガを使用するものである。もち
ろんスラグライン全域のレンガの溶損が大きい場合、及
びカーボンピックアップと溶鋼温度の低下の問題を生じ
ない場合はスラグライン全域にMgO−C質しンガを適
用することも可能である。
スラグライン部位1に使用するMgO−(J’jレンガ
におけるカーボンの含有量が10重2%以下になると耐
食性、耐久ポーリング性が急激に低下し・また25重量
%以上になると、酸化損耗とカーボンピックアップが問
題となる。従ってその含有量は10〜25重量%の範囲
とする必要がある。
におけるカーボンの含有量が10重2%以下になると耐
食性、耐久ポーリング性が急激に低下し・また25重量
%以上になると、酸化損耗とカーボンピックアップが問
題となる。従ってその含有量は10〜25重量%の範囲
とする必要がある。
また、M)<O−C質しンガレこは、カーボンの酸化を
防止するため、pQs Sit Mg及びこれらの合金
粉末を適量添加することも可能である。更にステンレス
鋼の処理では、スラグは比較的低塩基度であり、MgO
−C質しンガ中のマグネシアに対して強い侵食力を有す
るので使用するMgO材料は高純度緻密質のものが好ま
しい。
防止するため、pQs Sit Mg及びこれらの合金
粉末を適量添加することも可能である。更にステンレス
鋼の処理では、スラグは比較的低塩基度であり、MgO
−C質しンガ中のマグネシアに対して強い侵食力を有す
るので使用するMgO材料は高純度緻密質のものが好ま
しい。
他の側壁部位2に用いるマグクロ質のダイレクトボンド
レンガは、前述の低塩基度スラブに対する耐食性附与の
ため、レンガ中のマトリックス部に強固なCr、O,系
のスピネルボンドを形成する必要があり、そのためには
レンガ組成中に最低10重量%のCr、O,を含有せし
めておく必要がある。しかしクロム鉱石をCr’ 10
3源として使用した場合は、これに不可避的に含まれる
Fe、O,。
レンガは、前述の低塩基度スラブに対する耐食性附与の
ため、レンガ中のマトリックス部に強固なCr、O,系
のスピネルボンドを形成する必要があり、そのためには
レンガ組成中に最低10重量%のCr、O,を含有せし
めておく必要がある。しかしクロム鉱石をCr’ 10
3源として使用した場合は、これに不可避的に含まれる
Fe、O,。
AQ、○x e S x Ol等のフラックス成分も同
時に導入されるため上限は25%とする必要がある。
時に導入されるため上限は25%とする必要がある。
他の側壁部に用いるマグクロ質ダイレクトボンドレンガ
は、前述の低塩基度スラグに対する耐食性をもたせ、且
つ耐スポーリング性を良好に維持させるため、MgO及
びCr、03の含有比は重要である。耐食性、耐スポー
リング性を良好にするためには、Cr、03を添加して
MgO粒子間のマトリックス部を強化する。これにより
マトリックス部にCr、O,系のスピネルボンドが形成
されるが、耐食性、耐スポーリング性を最大限に付与す
るためには、レンガ組成中に最低10重量%のCr2O
,を含有せしめておく必要がある。しかしクロム鉱石を
Cr、O,源として使用した場合は、これに不可避的に
含まれるF a、O,、A Il、O,。
は、前述の低塩基度スラグに対する耐食性をもたせ、且
つ耐スポーリング性を良好に維持させるため、MgO及
びCr、03の含有比は重要である。耐食性、耐スポー
リング性を良好にするためには、Cr、03を添加して
MgO粒子間のマトリックス部を強化する。これにより
マトリックス部にCr、O,系のスピネルボンドが形成
されるが、耐食性、耐スポーリング性を最大限に付与す
るためには、レンガ組成中に最低10重量%のCr2O
,を含有せしめておく必要がある。しかしクロム鉱石を
Cr、O,源として使用した場合は、これに不可避的に
含まれるF a、O,、A Il、O,。
S i O,等のフラックス成分も同時に導入されるた
め25%以下とする必要がある。MgO含有量は耐スポ
ーリング性に悪影響を与えるため、70重量%以下とす
る必要がある。また含有量が低下するとM g O*
Cr t Osよりも耐食性の劣る第3成分を使用する
必要が生じ、耐食性低下の要因となるため、Cr、O,
を最大限使用した場合のMgO含有量は50重量%以上
とする必要がある。
め25%以下とする必要がある。MgO含有量は耐スポ
ーリング性に悪影響を与えるため、70重量%以下とす
る必要がある。また含有量が低下するとM g O*
Cr t Osよりも耐食性の劣る第3成分を使用する
必要が生じ、耐食性低下の要因となるため、Cr、O,
を最大限使用した場合のMgO含有量は50重量%以上
とする必要がある。
当ライニング方法に適用するマグクロ質のダイレクトボ
ンドレンガを調整するに当って充分なスピネルボンドを
形成させるためには、1650℃以上の焼成温度が必要
であるが、1850℃以上になると過焼結をきたし耐ス
ポーリング性が劣化し取鍋用としては好ましくない、加
えて取鍋用としては、コスト面も無視できず、その意味
でも過度の高温焼成は好ましくない、原料面においても
。
ンドレンガを調整するに当って充分なスピネルボンドを
形成させるためには、1650℃以上の焼成温度が必要
であるが、1850℃以上になると過焼結をきたし耐ス
ポーリング性が劣化し取鍋用としては好ましくない、加
えて取鍋用としては、コスト面も無視できず、その意味
でも過度の高温焼成は好ましくない、原料面においても
。
例えばレンガ層の適量使用は品質の低下をもたらすこと
なくコスト低減を図る有用な方法である。
なくコスト低減を図る有用な方法である。
各内張リレンガは耐スポーリング性に関しては、レンガ
サイズは小さくかつ受熱面側は正方形に近い程熱応力の
発生が少なく有利となる。またMgO−C質しンガを含
め、塩基性レンガは熱膨張率が高く、熱間での軟化変形
能(弾性)が乏しいため、取鍋側壁全面に適用した場合
には取鍋上端鉄皮フランジ5の変形、レンガ自体の迫り
割れ、目地開きなど構造体としての不安定性に起因する
諸問題が生じ易い、従って内張リレンガの積方向の長さ
を従来一般的であった230m/mからいずれも150
m/m以下にすることによって内張りレンガの耐スポー
リング性向上と、目地、特に水平目地の増加による膨張
の吸収によって、構造体としての安定性が得られる効果
がある。これによって従来のレンガ形状にΣるライニン
グに比して、レンガのスポーリング性迫り割れ、鉄皮フ
ランジ5の変形、目地開きなどは軽減し安定した側壁部
の耐用が得られる。
サイズは小さくかつ受熱面側は正方形に近い程熱応力の
発生が少なく有利となる。またMgO−C質しンガを含
め、塩基性レンガは熱膨張率が高く、熱間での軟化変形
能(弾性)が乏しいため、取鍋側壁全面に適用した場合
には取鍋上端鉄皮フランジ5の変形、レンガ自体の迫り
割れ、目地開きなど構造体としての不安定性に起因する
諸問題が生じ易い、従って内張リレンガの積方向の長さ
を従来一般的であった230m/mからいずれも150
m/m以下にすることによって内張りレンガの耐スポー
リング性向上と、目地、特に水平目地の増加による膨張
の吸収によって、構造体としての安定性が得られる効果
がある。これによって従来のレンガ形状にΣるライニン
グに比して、レンガのスポーリング性迫り割れ、鉄皮フ
ランジ5の変形、目地開きなどは軽減し安定した側壁部
の耐用が得られる。
次に取鍋底部について説明するに、側壁部については、
前述の諸対策を施した塩基性レンガをライニングするこ
とにより寿命向上が図れるが、取鍋底部については、鋳
込み終了時に残存する地金やスラグの付着を防止する必
要がある。側壁部に使用するマグクロ貿レンガを適用す
れば、底部についても寿命延長が図れることは容易に推
定できるが、マグクロ貿レンガは、一般的に熱伝導率が
ジルコン質や高アルミナ質レンガに比べ高く、連続鋳造
など鋳込終了後、スラグ排出を行うまでに前記入ラグ、
地金がレンガに付着残留し、鋼品質に悪影響を及ぼす問
題がある。又ジルコン質レンガを底部に使用した場合、
耐食性が低いため、側壁部との寿命にアンバランスを生
じ、修繕頻度を多くする問題がある。
前述の諸対策を施した塩基性レンガをライニングするこ
とにより寿命向上が図れるが、取鍋底部については、鋳
込み終了時に残存する地金やスラグの付着を防止する必
要がある。側壁部に使用するマグクロ貿レンガを適用す
れば、底部についても寿命延長が図れることは容易に推
定できるが、マグクロ貿レンガは、一般的に熱伝導率が
ジルコン質や高アルミナ質レンガに比べ高く、連続鋳造
など鋳込終了後、スラグ排出を行うまでに前記入ラグ、
地金がレンガに付着残留し、鋼品質に悪影響を及ぼす問
題がある。又ジルコン質レンガを底部に使用した場合、
耐食性が低いため、側壁部との寿命にアンバランスを生
じ、修繕頻度を多くする問題がある。
従って1本発明のライニングでは、湯当り部以外の底部
ライニング用レンガとして高アルミナ質レンガの適用を
行った。ジルコン質レンガよりも耐食性を向上させるた
め、Al、O,源は高純度の原料を使用し、側壁部との
寿命バランスをとるためAffi、O,含有量の下限は
80重量%が必要である。AJsO,含有量を高くする
とスポーリング性を低下、させるため、上限は90重量
%とする必要がある。又、マトリックス部における熱応
力吸収性及びAll、O,粒子の結合を良好にするため
15重量%以下のS i O,を添加している。高アル
ミナレンガは一般的に焼成品が使用されているが。
ライニング用レンガとして高アルミナ質レンガの適用を
行った。ジルコン質レンガよりも耐食性を向上させるた
め、Al、O,源は高純度の原料を使用し、側壁部との
寿命バランスをとるためAffi、O,含有量の下限は
80重量%が必要である。AJsO,含有量を高くする
とスポーリング性を低下、させるため、上限は90重量
%とする必要がある。又、マトリックス部における熱応
力吸収性及びAll、O,粒子の結合を良好にするため
15重量%以下のS i O,を添加している。高アル
ミナレンガは一般的に焼成品が使用されているが。
取鍋の場合加熱冷却の条件が激しく焼成品では。
それ自体が焼締りにより緻密化しておリスポーリング現
象が著しく発生するため、高アルミナレンガは使用途中
でレンガの受熱面側から溶鋼等の熱源により徐々に焼結
して行く様に不焼成レンガとする。当レンガの適用によ
り、従来のジルコン質レンガに比べ底部レンガの大巾な
寿命向上が図れた。
象が著しく発生するため、高アルミナレンガは使用途中
でレンガの受熱面側から溶鋼等の熱源により徐々に焼結
して行く様に不焼成レンガとする。当レンガの適用によ
り、従来のジルコン質レンガに比べ底部レンガの大巾な
寿命向上が図れた。
側壁部については前述の諸対策を施した塩基性レンガラ
イニング化することにより寿命向上が図れるが、AOD
炉等から精錬された溶鋼スラグを受鋼する際の湯当り部
分8のレンガは溶鋼スラグによる磨耗、侵食作用が大き
く、特に従来のレンガ積構造では特に目地部からの溶損
が大きくレンガ寿命の終点を決定する要因となったいた
。
イニング化することにより寿命向上が図れるが、AOD
炉等から精錬された溶鋼スラグを受鋼する際の湯当り部
分8のレンガは溶鋼スラグによる磨耗、侵食作用が大き
く、特に従来のレンガ積構造では特に目地部からの溶損
が大きくレンガ寿命の終点を決定する要因となったいた
。
本ライニング構造では、AOD炉等の精錬炉からの受鋼
に当って取鍋内で溶鋼が衝突する湯当り部位8を目地無
し化するためには湯当り部位8に適用するレンガを大形
化する必要がある。従って、前述の如≦マグクロ質レン
ガでは大形化は不可能であり、耐久ポーリング性を低下
させることなく耐食性及びマグクロ質との接触部におい
ても゛反応溶損することのない材質として高アルミナ質
に着目した。但し、高アルミナ質においても、プレス成
形焼成されたレンガでは、焼結による緻密化から必要と
する耐熱的スポーリング性及びスラグの浸透を防止する
ことは困難である。このため1本ライニング構造に適用
する湯当り部位8の大型ブロックレンガには、以下の調
整によって得られる高アルミナ質キャスタブルブロック
が好ましい。
に当って取鍋内で溶鋼が衝突する湯当り部位8を目地無
し化するためには湯当り部位8に適用するレンガを大形
化する必要がある。従って、前述の如≦マグクロ質レン
ガでは大形化は不可能であり、耐久ポーリング性を低下
させることなく耐食性及びマグクロ質との接触部におい
ても゛反応溶損することのない材質として高アルミナ質
に着目した。但し、高アルミナ質においても、プレス成
形焼成されたレンガでは、焼結による緻密化から必要と
する耐熱的スポーリング性及びスラグの浸透を防止する
ことは困難である。このため1本ライニング構造に適用
する湯当り部位8の大型ブロックレンガには、以下の調
整によって得られる高アルミナ質キャスタブルブロック
が好ましい。
この高アルミナ質キャスタブルブロックは、低塩基度ス
ラグに対する耐食性を向上させるため、AQ、0395
%以上を含有する高純度原料をAl2.0385重量%
骨材として使用し5〜10重量%を微粉として添加させ
、A a z Os含有量を全体で90〜95重量%に
なる様配合することが好ましい、又マトリックス部の耐
食性向上を図るため、Cr、O,は2〜5重量%を含有
させていることが好ましい、当高アルミナ質キャスタブ
ルは。
ラグに対する耐食性を向上させるため、AQ、0395
%以上を含有する高純度原料をAl2.0385重量%
骨材として使用し5〜10重量%を微粉として添加させ
、A a z Os含有量を全体で90〜95重量%に
なる様配合することが好ましい、又マトリックス部の耐
食性向上を図るため、Cr、O,は2〜5重量%を含有
させていることが好ましい、当高アルミナ質キャスタブ
ルは。
取鍋の使用条件から加熱冷却の繰返しによる強度劣化を
極力防止するため極力低アルミナセメント化とし、又耐
スポーリング性を向上させるため。
極力防止するため極力低アルミナセメント化とし、又耐
スポーリング性を向上させるため。
An x Os骨材は1〜5 m / m径の大粗粒を
使用することが好ましい0以上の調整されたキャスタブ
ル耐火物を使用し湯当り部位8の面積に該当する形状に
ブロックとして成形し、常温から300℃まで乾燥して
キャスタブルブロック化する。
使用することが好ましい0以上の調整されたキャスタブ
ル耐火物を使用し湯当り部位8の面積に該当する形状に
ブロックとして成形し、常温から300℃まで乾燥して
キャスタブルブロック化する。
湯当り部位8以外の取鍋底部9のライニングは、前述し
たマグクロ質ダイレクトボンドレンガでは。
たマグクロ質ダイレクトボンドレンガでは。
連続鋳造等の鋳込み末期に生ずる残留地金、スラブ等の
付着成長をきたすので、底部のライニングは、湯当り部
位のブロックレンガ材質と同材質の高アルミナ質レンガ
化することが好ましい、なお、4はパーマレンガ、5は
鉄皮、6は羽口レンガである。
付着成長をきたすので、底部のライニングは、湯当り部
位のブロックレンガ材質と同材質の高アルミナ質レンガ
化することが好ましい、なお、4はパーマレンガ、5は
鉄皮、6は羽口レンガである。
以上述べた様に取鍋の側壁部にMgO−C質しンガ、お
よびマグクロ質ダイレクトボンドレンガの組合せ、湯当
り部位8に高アルミナ質キャスタブルブロック、取鍋底
部9に高アルミナ質レンガによるライニング構成とする
ことにより、安定した高寿命が得られる。
よびマグクロ質ダイレクトボンドレンガの組合せ、湯当
り部位8に高アルミナ質キャスタブルブロック、取鍋底
部9に高アルミナ質レンガによるライニング構成とする
ことにより、安定した高寿命が得られる。
次に60T容景の溶鋼取鍋に適用した実施例を説明する
。第1表は本発明例および従来例における取鍋部位の耐
火物を示し、第2表に従来例に使用したレンガ材質の品
質を、第3表に本発明例に使用した耐火物材質の品質を
示す、第4表に本発明例の効果を示すため、受鋼1回当
りのレンガの損耗量の比較を示す、第5表に本発明例に
よるライニングと従来例によるライニングとの寿命、内
張り耐火物原単位、及び修理パターンを示す、第6表に
従来のレンガ形状の塩基性レンガを使用した従来例の場
合と、レンガ形状を従来形状の1/2とした本発明例の
場合の寿命比較を示す、第4図に従来例のレンガ形状と
本発明例のレンガ形状を示す、第4図において、aはレ
ンガの横方向の長さ、b□、bは鍋内面のレンガの横方
向の長さ、b3は鍋外面のレンガの横方向の長さ、Cは
レンガの厚さ方向の長さを示し、従来例のレンガの形状
と本発明例のレンガの形状の各部首法を第7表に示す、
各図及び表から解る様に本発明例による内張り構造は、
従来例のジルコン質レンガによる内張り構造に比較して
、大巾に寿命向上が図れるとともに、レンガ形状の変更
により更に耐用寿命の明らかな向上が得られている。
。第1表は本発明例および従来例における取鍋部位の耐
火物を示し、第2表に従来例に使用したレンガ材質の品
質を、第3表に本発明例に使用した耐火物材質の品質を
示す、第4表に本発明例の効果を示すため、受鋼1回当
りのレンガの損耗量の比較を示す、第5表に本発明例に
よるライニングと従来例によるライニングとの寿命、内
張り耐火物原単位、及び修理パターンを示す、第6表に
従来のレンガ形状の塩基性レンガを使用した従来例の場
合と、レンガ形状を従来形状の1/2とした本発明例の
場合の寿命比較を示す、第4図に従来例のレンガ形状と
本発明例のレンガ形状を示す、第4図において、aはレ
ンガの横方向の長さ、b□、bは鍋内面のレンガの横方
向の長さ、b3は鍋外面のレンガの横方向の長さ、Cは
レンガの厚さ方向の長さを示し、従来例のレンガの形状
と本発明例のレンガの形状の各部首法を第7表に示す、
各図及び表から解る様に本発明例による内張り構造は、
従来例のジルコン質レンガによる内張り構造に比較して
、大巾に寿命向上が図れるとともに、レンガ形状の変更
により更に耐用寿命の明らかな向上が得られている。
以上の実施例からも明らかな様に、本発明による内張り
構造により従来のジルコン質レンガで内張すされていた
取鍋に対し大巾な耐用寿命の向上とレンガ原単位及び修
繕費の低減が可能となる。
構造により従来のジルコン質レンガで内張すされていた
取鍋に対し大巾な耐用寿命の向上とレンガ原単位及び修
繕費の低減が可能となる。
又ジルコン質レンガでライニングされていた取鍋に比較
し、側壁部を塩基性レンガ化することによりレンガの比
重差から取鍋の重量軽減が図れ、取鍋内容積に余裕のあ
るものについては、レンガのサイズロップが可能であり
、更に高寿命化が図れる効果もある。
し、側壁部を塩基性レンガ化することによりレンガの比
重差から取鍋の重量軽減が図れ、取鍋内容積に余裕のあ
るものについては、レンガのサイズロップが可能であり
、更に高寿命化が図れる効果もある。
第1図は本発明例による取鍋ライニング構造の縦断面図
を示す図、第2図は第1図の取鍋底面部の平面図を示す
図、第3図は第1図の湯当り側を中心とした側壁部の展
開図を示す図、第4図は従来例におけるレンガの形状を
本発明例におけるレンガの形状の比較を示す図である。 1ニスラグライン部位 2:他の側壁部位 3:場当り部分位 9:取鍋底部 第1・図
を示す図、第2図は第1図の取鍋底面部の平面図を示す
図、第3図は第1図の湯当り側を中心とした側壁部の展
開図を示す図、第4図は従来例におけるレンガの形状を
本発明例におけるレンガの形状の比較を示す図である。 1ニスラグライン部位 2:他の側壁部位 3:場当り部分位 9:取鍋底部 第1・図
Claims (3)
- (1)側壁部のスラグライン部位1の一部あるいは、全
周部がカーボン含有量10〜25重量%のMgO−C質
レンガから成り、他の側壁部位2がMgO50〜70重
量%、Cr_2O_310〜25重量%を含有し165
0〜1850℃で焼成して得られるマグクロ質ダイレク
トボンドレンガから成り、取鍋底部9がAl_2O_3
80〜90重量%の不焼成高アルミナ質レンガによって
構成されていることを特徴とする取鍋の内張り構造。 - (2)取鍋底部及び側壁部の湯当り部位8がAl_2O
_390〜95重量%を含有する高アルミナ質キャスタ
ブルブロックにて構成されていることを特徴とする特許
請求の範囲第1項記載の取鍋の内張り構造。 - (3)レンガ積み方向における耐火物の長さを150m
/m以下としたことを特徴とする特許請求の範囲第1項
記載の取鍋の内張り構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11017585A JPS61269968A (ja) | 1985-05-24 | 1985-05-24 | 取鍋の内張り構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11017585A JPS61269968A (ja) | 1985-05-24 | 1985-05-24 | 取鍋の内張り構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61269968A true JPS61269968A (ja) | 1986-11-29 |
Family
ID=14528949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11017585A Pending JPS61269968A (ja) | 1985-05-24 | 1985-05-24 | 取鍋の内張り構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61269968A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03138073A (ja) * | 1988-08-02 | 1991-06-12 | Dresser Ind Inc | 取鍋内のスラグこびりつき防止方法及びそのための取鍋 |
CN103736985A (zh) * | 2014-01-11 | 2014-04-23 | 莱芜钢铁集团有限公司 | 一种钢包工作衬及其渣线部位的修砌方法 |
CN114749646A (zh) * | 2022-04-06 | 2022-07-15 | 邯郸钢铁集团有限责任公司 | 一种免钙处理工艺的复合型钢包 |
-
1985
- 1985-05-24 JP JP11017585A patent/JPS61269968A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03138073A (ja) * | 1988-08-02 | 1991-06-12 | Dresser Ind Inc | 取鍋内のスラグこびりつき防止方法及びそのための取鍋 |
CN103736985A (zh) * | 2014-01-11 | 2014-04-23 | 莱芜钢铁集团有限公司 | 一种钢包工作衬及其渣线部位的修砌方法 |
CN114749646A (zh) * | 2022-04-06 | 2022-07-15 | 邯郸钢铁集团有限责任公司 | 一种免钙处理工艺的复合型钢包 |
CN114749646B (zh) * | 2022-04-06 | 2023-06-02 | 邯郸钢铁集团有限责任公司 | 一种免钙处理工艺的复合型钢包 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2006260B1 (en) | Refractory composition for glass melting furnaces | |
EP1428807B2 (en) | Refractory system for glass melting furnaces | |
EP0198925A1 (en) | Composition which is capable of being converted into an aluminium oxynitride refractory | |
Garbers-Craig | Presidential address: How cool are refractory materials? | |
US3687437A (en) | Metallurgical furnaces or vessels | |
CN208146908U (zh) | 一种钢包透气砖的结构及砌筑结构 | |
JPS61269968A (ja) | 取鍋の内張り構造 | |
JP2003137663A (ja) | 高炉樋用耐火ブロック | |
JP2773226B2 (ja) | 取鍋底部の内張り構造 | |
JP4347952B2 (ja) | マグネシア・カルシアクリンカーを用いた塩基性不定形耐火物 | |
CN1459344A (zh) | 一种无碳钢包工作衬预制块 | |
JP2951432B2 (ja) | マグネシア含有不焼成耐火物 | |
JPH02165863A (ja) | 入れ底型の取鍋底部の内張構造 | |
JP3673961B2 (ja) | 真空脱ガス装置真空槽の内張り構造 | |
JPH046150A (ja) | マグネシア―クロム質耐火物 | |
JPS6142672Y2 (ja) | ||
Biswas et al. | Refractory for Secondary Refining of Steel | |
JP3276055B2 (ja) | 電気炉天井用プレキャストブロック | |
JP2002029858A (ja) | タンディッシュの内張り用キャスタブル | |
JPH0735308B2 (ja) | 取鍋内張り不定形耐火物 | |
JPS6143305B2 (ja) | ||
JP2001089808A (ja) | Rh真空脱ガス炉の内張り構造 | |
JPH01162714A (ja) | 転炉 | |
JPH0671422A (ja) | 取鍋敷部の内張り方法 | |
JPS6041016B2 (ja) | 耐火物 |