JPS63497B2 - - Google Patents

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JPS63497B2
JPS63497B2 JP54107654A JP10765479A JPS63497B2 JP S63497 B2 JPS63497 B2 JP S63497B2 JP 54107654 A JP54107654 A JP 54107654A JP 10765479 A JP10765479 A JP 10765479A JP S63497 B2 JPS63497 B2 JP S63497B2
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metal
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aluminum metal
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Montogurein Ratsuku
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Rio Tinto Alcan International Ltd
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Alcan International Ltd Canada
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Publication of JPS63497B2 publication Critical patent/JPS63497B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22BPRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
    • C22B21/00Obtaining aluminium
    • C22B21/06Obtaining aluminium refining
    • C22B21/066Treatment of circulating aluminium, e.g. by filtration

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Electrolytic Production Of Metals (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は溶融アルミニウムから少量のアルカリ
金属およびアルカリ土類金属を除去する方法に関
する。 電解還元槽から取出される溶融アルミニウムに
は、微量のアルカリ金属(例えばリチウム、ナト
リウム)およびアルカリ土類金属(例えばマグネ
シウム、カルシウム)が必然的に含まれる。これ
らの不純物は、電解還元槽へ装入されるアルミナ
還元槽の電解質をなす弗化物塩、および電解槽の
消耗電極をなす炭素質材料から由来するものであ
る。特にリチウムは電流効率向上のために、すな
わち精練工程の経済のために電解質中へ故意に添
加されるリチウム化合物に由来することもある。
リチウムは電解槽から弗化物の発散を低減するた
めにも添加される。 2ppm程の低さの濃度のナトリウムおよびカル
シウムの存在は、電解還元槽からの一次(プライ
マリー)アルミニウムにおいて望ましくなく、そ
の理由はこれらの金属がたとえ微量でも存在する
とマグネシウムを含むアルミニウム合金の熱間ロ
ール加工中に熱間脆化(shortness)およびエツ
ジ亀裂を生じうるからである。一次アルミニウム
の大部分はマグネシウム含有アルミニウムを製造
するのに用いられるので、ナトリウムおよびカル
シウムがたとえ極めて低い不純物濃度で存在する
ことも回避されるべきである。 一次アルミニウム中にマグネシウムが存在する
ことも望ましくなく、その理由は一次アルミニウ
ムが電線ケーブルまたは同様な製品の製造に用い
られる場合にはマグネシウムが電気伝導性に有害
な効果を与えるからである。また一次アルミニウ
ムが、有機ラツカーを塗布されうるストリツプま
たは箔製品に圧延加工される場合にはマグネシウ
ムがラツカーの密着性に悪影響を与えるので、マ
グネシウムの存在は望ましくない。 約1ppmを超える濃度でリチウムが存在すると、
溶融アルミニウムを注型製品にするための注型設
備において問題を引き起こすことがありうる。リ
チウムは溶融アルミニウムの酸化速度を増大さ
せ、かくして形成される酸化物が浸漬管類、フロ
ート類およびノーズピース類に詰まり、そして次
第にトラフ、タンデツシユおよび溜中に厚い表面
膜を蓄積する傾向がある。リチウムが存在すると
溶融物の著しい損失(特にマグネシウム含有合金
の製造の際に)を招く。またリチウムは電気伝導
度を減少させるので、アルミニウムが電導体の製
造に用いられる場合にも望ましくない。 米国特許第3305351号明細書には、溶融金属ア
ルミニウムからリチウム、ナトリウムおよびマグ
ネシウムを除去するために固体弗化アルミニウム
粒子床を通してアルミニウム(溶融物)を通過さ
せることが既に提案されている。かゝる処理の明
かな目的意図は、アルカリ金属(Li、Naまたは
Mg)を弗化アルミニウムと反応させて、そのア
ルカリ金属を、弗化アルミニウムと結合して弗化
アルミニウム酸塩となる対応するアルカリ金属弗
化物に変えることにある。 上記米国特許方法において、溶融アルミニウム
は、穿孔スクリーン上に担持された弗化アルミニ
ウム流子の床中を下向きに通過させる。これらの
粒子は典型的には6〜20mmの範囲の粒度のもので
ある。米国特許3305351号明細書記載の方法に用
いられる系には隠れたいくつかの欠点がある。第
1に還元槽から取出される溶融アルミニウムは、
電解浴からの幾分かの溶融電解質をほとんど必然
的に含むと共に、還元槽の底部の溶融金属(アル
ミニウム)中に沈降する固体スラグ粒子をもしば
しば含んでいる。これらの物質が溶融金属によつ
て持ち込まれると、弗化アルミニウム粒子床の流
入側に蓄積し易く、床の早過ぎる目詰まりを生じ
させ、また床内の溶融アルミニウムの流動を妨害
する傾向がある。そのような場合には床を交換す
る必要がある。さらに別の難点は、アルカリ金属
(およびアルカリ土類金属)不純物と弗化アルミ
ニウム粒子との間の反応生成物のうちのあるもの
は、処理下にある金属(アルミニウム)の温度に
おいて溶融されるおそれがあり、かくして床粒子
が集塊化する結果を招くことがある。さらに別の
難点は、床を通つて溶融金属によつて事実上運ば
れる残部の溶融状態の反応生成物は、そのアルミ
ニウムが次にマグネシウムと合金化される際に
個々の金属(Na、CaおよびLiの場合)に再び転
化されるようになることである。 上記米国特許3305351号の方法の操作において、
処理用の溶融アルミニウムの供給が中断された場
合には、別の問題が生ずる。溶融アルミニウムの
供給の中断によつて、弗化アルミニウムの非常に
高温の床が大気に露出される結果を生じうる。す
ると大気中の水分との反応によつて弗化アルミニ
ウムのいく分かの加水分解が生じて、弗化水素の
放出によつて装置周辺の作業環境が汚染される結
果を招く。これと同時に弗化アルミニウム粒子の
表面上にアルミナが形成されることにより、弗化
アルミニウム床の活性の低下が生じうる。大気へ
の露出の際に、弗化アルミニウムは、流下後に床
中に残留するアルミニウムの発熱的酸化反応を接
触するようになる。これによつて、(a)床温度が上
昇し、それによつて加水分解反応がさらに増大さ
れ、(b)床のアルミナ含量が増加し、かくして床の
活性がさらに低下し、そしてこの場合にも床の目
詰まりおよび床中のアルミニウムの流動を妨害す
る傾向が増すことになる。この場合にも明かに溶
融物の損失を増大させる影響が現れる。 本発明の一目的は溶融アルミニウム(アルミニ
ウム合金を含む)中のアルカリ金属およびアルカ
リ土類金属不純物を除去するための改善された装
置ならびに改善された操作方法を提供することに
ある。本明細書において「アルミニウム」とは、
不純物量(すなわち普通0.1%)よりも多いマグ
ネシウムを含むアルミニウム合金を除く、すべて
のアルミニウム合金を含める意図で用いられてい
る。 本発明の第1の態様によれば、溶融アルミニウ
ムからアルカリ金属およびアルカリ土類金属不純
物を除去するための方法および装置は、弗化アル
ミニウム粒子床を、その床内でのアルミニウムの
正の流動またはゼロの流動に係りなく溶融アルミ
ニウム体中に没して維持することを特徴とするも
のである。好ましくは溶融アルミニウムを、活性
弗化アルミニウム粒子床の流入側に配置した第一
次過粒子床を通して送つて、弗化アルミニウム
床に入る前に固体または溶融状態の非金属不純物
を除去するようにする。この第1次床は、そのよ
うな非金属不純物除去の機能に加うるに、溶融ア
ルミニウムの流動を弗化アルミニウム粒子床内で
一層均一にして、溶融アルミニウム中に存在する
アルカリ金属およびアルカリ土類金属との反応に
際して弗化アルミニウム粒子床を一層効率的にす
る目的のための機能も果す。弗化アルミニウム粒
子床の流入側に設ける過層をなす粒子は、溶融
アルミニウムに対して不活性であり、かつ還元槽
からの溶融電解質によつて湿潤されるような物質
で構成されているべきである。このような目的に
適当な物質の例としては、平板状アルミナ、死焼
マグネサイト、炭化珪素、および遊離シリカを含
まない耐火性アルミノ珪酸塩(例えばムライト、
藍晶石)がある。弗化アルミニウム粒子の活性床
の流入側に過層を設けるばかりでなく、さら
に、弗化アルミニウム粒子の活性床を通して流出
する溶融状態の弗化アルミニウム酸アルカリ金属
塩反応生成物を捕捉、捕集するために、床の流出
側に(前記過層と)同様な粒子の層を設けるの
が好ましい。従つて、好ましくは、弗化アルニニ
ウム粒子の活性床の上および下の両方に耐火性粒
子の過層をを使用する。これらの両粒子層は便
宜上および再循環使用の容易の理由により、同一
の物質で構成されるのが好ましい。従つて耐火性
粒子は、これらの層のうちの上側のものゝ上に保
持用スクリーンを設置する必要性を避けるため溶
融アルミニウムよりも高密度であるのが望まし
い。これは、溶融アルミニウムの流れが弗化アル
ミニウム粒子床内を上向きに流れるか下向きに流
れるかに関係がない。しかし装置は、溶融アルミ
ニウムの流れを弗化アルミニウム粒子床内を上向
きにして行なうアンダーフロー型のものであるの
が好ましい。このような装置系の運転に際して、
電解還元槽からの溶融電解質は、弗化アルミニウ
ム粒子床の下でスクリーン上に担持されている流
入側の過粒子層中に捕集される傾向がある。こ
の過層を通過後、溶融アルミニウムは弗化アル
ミニウム粒子の活性床に入り、こゝでそのアルカ
リ金属およびアルカリ土類金属不純物が弗化アル
ミニウムと反応して弗化アルミニウム酸塩を生成
する。この反応生成物は処理温度においてその生
成中に溶融段階を通つて通過しうる。これらの液
状の弗化アルミニウム酸塩は、アルミニウムより
も低密度であるので弗化アルミニウム床を経て急
速に流れている溶融金属によつて洗出される傾向
があり、そして弗化アルミニウム粒子床の流出側
にある第2の過層によつて捕束される。これは
好ましい操作配列である。なんとなれば、弗化ア
ルミニウム粒子床内を溶融金属を下向きに流す装
置系におけるよりも長時間にわたつて弗化アルミ
ニウム酸塩反応生成物によつて弗化アルミニウム
粒子床の活性が影響を受けずに維持されるからで
ある。下向き流動装置系においては、溶融弗化ア
ルミニウム酸塩反応生成物が活性弗化アルミニウ
ム床自体中に一層捕捉され易く、その床の隙間を
目詰まりさせたり、弗化アルミニウム粒子の活性
を低下させる傾向がある。 不活性耐火性過粒子;活性弗化アルミニウム
粒子;およびそれに続く不活性耐火性過粒子;
から構成される連続層(三層)内を溶融アルミニ
ウム流を上向きに通過させるのが好ましい。溶融
アルミニウムが流れていても静止していても、ま
た上向きに流れるか下向きに流れるかに関係な
く、それらの粒子層が溶融アルミニウム中に没し
て維持される限り、前記米国特許第3305351号の
発明と比較して、本発明では著しい利点が達成さ
れる。既に英国特許第1148344号明細書には、弗
化カルシウムおよび/または弗化マグネシウムの
粒子から構成される床を通して溶融アルミニウム
を下向きに通過させ、該床を溶融アルミニウム中
に常に没して維持して、固体および/または気体
の包含物を過除去することが提案されている
が、かゝる処理は、溶融アルミニウム中に溶解し
ているアルカリ金属またはアルカリ土類金属不純
物を除去するために採用されたものとは考えられ
ない。本発明の方法では、活性床の両側に平板ア
ルミナの厚い層を必要とする溶融アルミニウムの
下方向流動よりも溶融アルミニウムの上方向流動
が好ましい。本発明の方法において、下方向流動
を採用する場合は、流入側に設ける上方の過層
は弗化アルミニウム粒子のいく分かの浮揚する傾
向を抑制し、さらに予熱装置の燃焼生成物から弗
化アルミニウムを保護しなければならず、そして
測出側に設ける下方の過層は反応生成物を捕捉
し保持するのに充分の厚さでなければならない。
これと比較して、上方向流動(溶融アルミニウ
ム)を用いる系においては、上方の過層(すな
わち活性弗化アルミニウム床の流出側に設けたも
の)のみが厚ければ足りる。従つてこの後者の上
方向流動系においては、固体物質が少ないので均
一に予熱するのが一層容易である。また同様な理
由により各層の経費が低くなる。 本発明方法の上記説明において、反応性粒子床
は弗化アルミニウムに関してのみ検討されたが、
溶融アルミニウムの温度において固体であるよう
なアルカリ金属の弗化アルミニウム酸塩から全体
または一部分を構成された反応性粒子床を用いる
こともできる。従つて、処理の目的が主としてリ
チウム、マグネシウムおよびカルシウムの除去に
ある場合には、反応性粒子床はナトリウム氷晶石
から形成されても、あるいはNaF:AlF3の低い
比率、すなわちNa3AlF6についての化学当量に
必要とされるよりも過剰のAlF3を含む還元槽電
解質であつてリチウムを含まないものから形成さ
れてもよいが、但しその物質は処理温度において
その主要部分が固体のまゝであるような組成であ
ることを条件とする。これは普通は上記の
NaF:AlF3の比が1.3ないし1.5の範囲にある場合
となろう。活性弗化物塩は、ある場合の不活性物
質例えば酸化アルミニウムを含んでいてよい。そ
のような不活性物質は、工業的に純粋な弗化アル
ミニウム中に例えば1〜10%の割合で含まれるこ
とがしばしばである。50重量%までの不活性物質
が活性床中に存在しても、方法操作に悪影響がな
い、実際は不活性物質が弗化物塩に与える機械的
担持からいく分かの利点が得られうる。この理由
は弗化物塩が反応によつて消費される時に、不活
性物質が強固な担持形を与えるからである。上記
のすべての物質は、本発明の目的のためには、
AlF3含有物質であると考えられる。 本発明を実施するための装置の一態様を添付図
により説明する。 装置は鋼製殻1からなり、これは耐火物で内張
りされている。処理用金属は、外部溜からサイフ
オンによつて溶融金属を受けるようにされた導入
室2へ導かれ、そこでは同伴スラツジ固形物の大
部分が底に沈降し、捕捉される。次いで溶融金属
はふち5を越えて通路3に入り、下方向に流れ
る。いく分かの電解還元槽電解質が導入室2の頂
部に浮層として残留する傾向がある。 通路3を下方向に流れる溶融アルミニウムはバ
ツフル6の下を抜けて、担持格子7の下の空間に
入る。担持格子7は耐火性コンクリート棒、また
は溶融アルミニウムにより攻撃されないその他の
材料から作られている。格子7上には耐火性粒子
の第1層が担持されているが、本例においてはこ
の第1層は、直径約18mmの球体の形の平板アルミ
ナの層8から形成されている。層8は典型的には
25〜50mmの厚さを有し、バツフル6を通過する金
属中にまだ存在している液体および固体粒子を吸
収によつて捕捉する。比較的粗大な平板アルミナ
球体の層8は、層8の上に担持されている一層微
細な弗化アルミニウム粒子の層9中への金属流の
分配を行なう機能も有する。床の活性および耐火
性の両層における粒子の粒状特性および形状は、
流動金属と活性粒子との間の接触の適正な効率を
確保し、許容しうる程度のアルカリ金属、アルカ
リ土類金属の除去を図れるようなものとすべきで
ある。接触効率は下記(a)、(b)、(c)の組合せの結果
である。 (a) 滞留時間 (b) 接触のための界面面積 (c) 非層流 金属を上方向に流すアンダー供給系のための組
合せ条件は次の通りである。
【表】 活性粒子および耐火性粒子の適当な粒子形状の
例は、 (i) 均一寸法の球状体 (ii) ほぼ同寸法の切断片 (iii) 小形リング(例えばラーシツヒリングのよう
なもの) 電解還元槽から取出される金属が清澄で同伴電
解質を含まない場合、そして活性床の流入側の格
子またはスクリーンが溶融金属の分配機能を有す
る場合には、流入側の耐火性金属層は省略しう
る。 これらの層の厚さは、所要のアルカリ金属不純
物除去率と、層を通しての金属の流量と、によつ
て、上記後者の限度よりも上方または下方に調節
しうる。すべての後者のパラメータは相互依存性
を有するので、それらのうちの一つを変更するこ
とはそれらのすべての変更を意味する。例えば粗
粒度の粒子を用いると、一層厚い床の使用が必要
とされよう。 前述のように不純物含有アルミニウムと弗化ア
ルミニウム粒子との接触からもたらされる反応生
成物は被処理アルミニウムの温度において溶融さ
れることがあり、そしてほとんどの場合に溶融ア
ルミニウムよりも低密度であるのでそれらの反応
生成物は、金属の上方向活動により弗化アルミニ
ウム粒子の床から洗出される傾向がある。従つ
て、上記反応生成物による弗化アルミニウム粒子
床の活性低下効果、および該床の空隙を閉塞する
効果は実質的に低減される。しかし平板アルミナ
の球体もしくは同様な耐火性粒子の上方層10を
設けて、層9から洗出された溶融状態の反応生成
物を捕捉する必要がある。アルミナ球体の上方層
10は好ましくは、下方層8の球体と同じ寸法範
囲である。 このアルミナ球体の上方層10は、過機能を
果すことに加えて、弗化アルミニウム粒子床9を
下向きに保持し、かくしてそれらの粒子床(溶融
アルミニウムとの比較において相対的に低い比重
であり、かつ比較的に小寸法である)の流動化を
防止するためにも作用する。上方のアルミナ球体
の層10を通過後、溶融アルミナは排出トラフ1
1を通つて装置を出る。排出トラフ10は層10
よりも上の水準に設けて、粒子床の全体がいつも
溶融アルミニウム中に没して保持されるようにさ
れている。これはサイフオン導入室2内に床子層
8,9および10を通して溶融金属流を駆動する
金属の流体力学的なヘツドがあるか否かに関係な
く、溶融アルミニウム中に粒子床が没して保持さ
れるようにする。本発明方法の一特徴は、床の材
料が容易に再循環使用しうることである。これ
は、また使用済の床材料を回転ドラム型のミルに
導入することにより行われる。不活性層からの粒
状耐火性材料(例えば平板アルミナ)が粉砕媒と
して作用するので、何ら特別の外部からの粉砕媒
を必要としない。使用済の活性材料は脆く、粉砕
後に単純な篩別操作(例えば3/4インチメツシユ
篩使用)によつてなお塊状の不活性材料から容易
に分離することができる。そのような活性材料は
典型的には約5%の弗化リチウムを含み、これは
還元槽へ再循環により回収できる。回収された不
活性材料は本発明の装置において直接に再使用で
きる。 操業使用の中間の休仕時間中に装置は、普通上
方から導入される一またはそれ以上のガスまたは
オイルバーナー、あるいは電熱素子によつて、運
転温度に維持される。同じバーナは、操作開始時
に新しい床を低温から予熱するのに使用する。金
属を最初に装置に装入する際の開始時の床の好ま
しい温度は床の頂部において900℃である。床で
は温度傾斜があるので、この温度は、約24時間予
熱後の床の底部における約300℃の温度に対応す
るものである。この段階において、装置は使用し
うる状態にある。熱損失を抑制するために断熱性
の蓋を用いて装置を部分的に覆うようにする(た
だしバーナーの排気の完全除去のために充分な隙
間を与え、また装置内での燃焼生成物からの水分
の蓄積を防止するようにする)。蓋の一部分は取
り外すことができるようにして、装置の導入室の
溶融物の表面をすくい取ることができるようにす
る。 上記説明の装置を、電解還元槽から取出された
多量の溶融アルミニウムの処理に用い、次のよう
な代表的な結果を得た。 床面積:2m2 流 量:30g/mm2/時 寿 命:700トン 金属生産量:200トン/日 床(下側導入式)の厚さ:流入層35mm 活性層180mm 流出側層150mm 不純物 処理前平均 処理後平均 平均除去率 Li 22ppm 2.2ppm 90% Na 35ppm 3.5ppm 90% Ca 4ppm 1ppm 75% 物質移動容器の平均内容物:金属3.5トン 物質移動容器の平均処理時間:3分45秒 AlF3の品位:AlF3(90%)、Al2O3(10%) AlF3の粒度:100%5〜20mm 平板アルミナの粒度:+20mmメツシユ マグネシウムが存在する別の試験においては下
記の結果を得た。 処理前平均 処理後平均 平均除去率 Mg 64.2ppm 10ppm 84% 試験条件 床面積:1.3m2 流 量:20g/mm2/時 床寿命:112トン 金属生産量:56トン/日 床の厚さ:150mm(活性層) 150mm(流出側平板アルミナ層) 0mm(流入側層) 物質移動容器の内容物:金属3.5トン(平均) 物質移動容器の平均処理時間:7分 (両層材料の品位および粒度は前記例と同じ)。 前記第1の試験において処理後の金属アルミニ
ウムのLiおよびNaの水準は、その金属の注型の
際に問題を起こしうる値としてそれぞれの最高値
1ppmおよび2ppmよりも、幾分か高かつたが、こ
の処理金属アルミニウムのLiおよびNa量は、こ
の処理金属をカスケード式に選択酸化処理して保
持炉に入れて、注型までにその炉中に保持した結
果、さらに低減することができた。これから注型
された一次金属インゴツトは上記の最高値より低
いLiおよびNa含量であつた。上記処理金属を中
間の保持炉での滞留なしに直接に注型加工所に供
給することが望まれる場合には、LiおよびNaの
所望の低水準は、溶融金属アルミニウムと活性
AlF3または氷晶石層との接触時間を延長するこ
とにより達成できた。これを行うには、溶融金属
の流量の低減、および/または活性層の厚さの増
加、および/または所定容積の活性剤の表面積の
増大、の必要がある。 前記の二試験において、反応性床中での溶融金
属の概略の滞溜時間はそれぞれ12秒および15秒で
あつた。本発明の利点を得るには溶融金属アルミ
ニウムの滞溜時間は6〜120秒とすべきであり、
さらに好ましくは8〜30秒とすべきである。 本発明の方法および装置は電解還元工程からの
一次金属から、Liおよび他のアルカリ金属、アル
カリ土類金属を除去するにも、また溶融電解質含
有物を除去するのにも使用できる。また本発明は
溶融状態の二次アルミニウム金属またアルミニウ
ム合金(ただし明確にMgを添加された合金は含
まない)からアルカリおよびアルカリ土類不純物
を除去するのにも使用できる(Mgの濃度が高い
とAlF3とMgとの反応によつて活性層が早急に活
性損失を起こしてしまう)。
【図面の簡単な説明】
添付図は本発明方法を実施するための装置の一
態様の縦断面図である。 1:殻、2:導入管、7:担持格子、8:流入
側耐火性層、9:活性床、10:流出側耐火性
層、11:排出トラフ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 溶融アルミニウム金属を反応性の粒状弗化ア
    ルミニウム含有物質の床に、次いで溶融アルミニ
    ウムに対して不活性の粒状耐火性過材の層に、
    下から上向きに通過させることからなるアルカリ
    金属およびアルカリ土類金属不純物の含有量を低
    減させるための溶融アルミニウム金属の処理方法
    において: 溶融アルミニウム金属を最初に粒状不活性耐火
    性過層に、次いで反応性弗化アルミニウム含有
    物質の層に、次いで粒状不活性耐火性材の層
    に、下から上向きに通過させ、 その際に溶融アルミニウム金属が上向きに流動
    しているか静止しているかに拘らずそれらの三層
    が溶融アルミニウム金属中に没して維持されるこ
    とを特徴とする上記溶融アルミニウム金属処理方
    法。 2 反応性弗化アルミニウム含有物質が、溶融ア
    ルミニウムの温度で固体にとどまるフルオロアル
    ミン酸アルカリ金属塩をある割合で含むことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の方法。 3 反応性粒状弗化アルミニウム含有物質の層の
    厚さが、50mmないし600mmの範囲内であり、そし
    てその反応性物質の粒子のうちの90%のものが5
    mmないし30mmの篩寸法範囲内にあることを特徴と
    する特許請求の範囲第1または2項に記載の方
    法。 4 反応性粒状弗化アルミニウム含有物質の層の
    厚さが125mmないし225mmの範囲内であることを特
    徴とする特許請求の範囲第3項に記載の方法。 5 反応性粒状弗化アルミニウム含有物質の床か
    ら溶融アルミニウム金属が上向きに流れ込む粒状
    不活性耐火性材の層の厚さが、50mmないし400
    mmの範囲内であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1〜4項のいずれかに記載の方法。 6 該耐火性材の層の厚さが125mm〜225mmの範
    囲内であることを特徴とする特許請求の範囲第5
    項に記載の方法。 7 反応性粒状弗化アルミニウム含有物質の床に
    おける溶融アルミニウム金属の滞留時間が6秒な
    いし120秒である特許請求の範囲第1〜6項のい
    ずれかに記載の方法。 8 反応性粒状弗化アルミニウム含有物質の床か
    ら溶融アルミニウム金属が上向きに流れ込む粒状
    不活性耐火性材の層が、溶融アルミニウムより
    も高い比重をもち、かつアルカリ金属不純物と弗
    化アルミニウムとの反応により生成されるフルオ
    ロアルミン酸塩によつて濡れる粒状物質から構成
    されていることを特徴とする特許請求の範囲第1
    〜7項のいずれかに記載の方法。 9 溶融アルミニウム金属を処理してそのアルカ
    リ金属およびアルカリ土類金属不純物の含有量を
    低減させるための装置であつて、閉じたケーシン
    グ、そのケーシング内の過室、そのケーシング
    中へ処理のために容融アルミニウム金属を導入す
    るための入口、および処理済の溶融アルミニウム
    金属をそのケーシングから取り出すための排出口
    を有する装置において: その過室には、粒状不活性耐火性過層、そ
    の上に反応性粒状弗化アルミニウム含有物質の
    層、およびその上に粒状不活性耐火性材の層が
    備えられていること、ならびに 過室は、下方の粒状不活性耐火性過層より
    下に配置された溶融アルミニウム入口および上方
    の粒状不活性耐火性材の層の上面より上に配置
    された溶融アルミニウム金属排出口を有すること
    によつて、溶融アルミニウム金属が上向きに流動
    しているか静止しているかに拘らず上記三層が溶
    融アルミニウム金属中に没して維持されるように
    なつていること、 を特徴とする上記溶融アルミニウム金属を処理す
    るための装置。 10 下方の粒状不活性耐火性過層の厚さは、
    上方の粒状不活性耐火性材の床の厚さよりも小
    さいことを特徴とする特許請求の範囲第9項に記
    載の装置。
JP10765479A 1978-08-23 1979-08-23 Method and apparatus for removing alkali metal and alkali earth metal impurities from molten aluminium Granted JPS5531196A (en)

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