JPS6348074Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、たとえばホツトプレート、電気鍋な
どの機器に用いる温度調節器に関する。

〔考案の技術的背景とその問題点〕

従来、ホツトプレート、電気鍋などの電熱形機
器に用いるいわゆるプラグ形の温度調節器は、た
とえば、第１図に示すような構成をなしている。

第１図において、１はケースで、このケース１
内の中央部に、両側に端子部２，３を有するスイ
ツチ部４が設けられているとともに、ケース１の
前部中央に上記スイツチ部４を温度によつて開閉
作動する棒状の金属膨脹などを利用した感熱部５
が突設されている。また、上記ケース１の前部両
側に一対の接続用ターミナル６，７が設けられ、
この一方のターミナル６と上記スイツチ部４の一
方の端子部２との間にリード線８が接続され、さ
らに、スイツチ部４の他方の端子部３と他方のタ
ーミナル７とに電源コード９の両極線１０，１１
がそれぞれ接続されている。

そして、使用にあたつては、ホツトプレードな
どの機器の所定部に感熱部５を挿入するととも
に、両方のターミナル６，７を機器のヒータのタ
ーミナル１２，１３に接続し、機器のヒータに通
電するとともに、機器の温度によりスイツチ部４
をオン・オフし、機器のヒータを通電制御するよ
うになつている。

しかし、このように電源コード９の両極線１
０，１１をケース１内で直接接続するものでは、
小形化にともなつてケース１の内部の配線処理に
手間がかかる。また、組立後において内部の配線
はそれぞれ自由に動く要素があり、絶縁距離など
の確保が困難となることがある。

〔考案の目的〕

本考案は、上述のような点を改良し、ケース内
での配線処理を容易にして組立性を向上するとと
もに、絶縁距離などの確保を確実にすることを目
的とするものである。

〔考案の概要〕

本考案は、ケース内にスイツチ部を設けるとと
もに、ケースの前部中央に上記スイツチ部を温度
によつて開閉作動する感熱部を設け、上記ケース
の前部両側に一対の接続用ターミナルを設け、こ
の一方のターミナルと上記スイツチ部とを接続す
るとともに、上記スイツチ部と他方のターミナル
とに電源コードの両極線をそれぞれ接続するよう
にした温度調節器において、上記スイツチ部と他
方のターミナルとに導電板の一端をそれぞれ接続
し、この各導電板の他端の電源接続側に受け部を
一体に形成し、この各受け部を上記ケースに設け
た収納部に収納するとともに、各受け部に上記電
源コードの両極線の先端に取付けた端子金具を係
合接合したことを特徴とするもので、電源コード
の接続を端子金具の係合によつて行なうものであ
る。

〔考案の実施例〕

以下、本考案の一実施例を第２図ないし第７図
を参照して説明する。

なお、前記第１図と対応する部分は同一符号を
付して、詳細な説明は省略する。

第２図において、２１は導電板で、この導電板
２１の両端がスイツチ部４の一方の端子部２と一
方のターミナル６とにスポツト溶接などで接続さ
れている。

２２，２３はほぼＬ字形に形成された導電板
で、この各導電板２２，２３の一端はスイツチ部
４の他方の端子部３および他方のターミナル７に
それぞれスポツト溶接などで接続されているとと
もに、各導電板２２，２３の他端の電源コード９
への接続側には、第３図に示すように上方を開口
したほぼＵ字形の受け部２４，２５が一体に折曲
形成され、この受け部２４，２５の一側面の中央
部に内方に向つて係止片２６，２７が切り起し形
成されている。そして、上記各受け部２４，２５
は上記ケース１内に隔壁２８を間にして一体に形
成された溝状の収納部２９，３０に嵌合固定され
ている。

また、上記電源コード９の両極線１０，１１の
先端には上記受け部２４，２５に係合するほぼＬ
字形の端子金具３１，３２がかしめ止めなどによ
り固着され、この端子金具３１，３２の差し込み
部３３，３４の中央部に上記係合片２６，２７に
係合する係止孔３５，３６が形成されている。そ
して、電源コード９の両極線１０，１１の端子金
具３１，３２の差し込み部３３，３４が各受け部
２４，２５に嵌合接続され、かつ、係止片２６，
２７が係止孔３５，３６に係合して抜け止めされ
ている。

また、上記ケース１は、第４図ないし第６図に
示すように、上下のケース部材４１，４２に分割
形成され、この一方の部材４１の両側縁部に沿つ
て凹溝４３が形成されているとともに、他方の部
材４２の両側縁部に沿つて上記凹溝４３に係合す
る突条４４が形成され、これらの凹溝４３と突条
４４との係合により互いに結合されるようになつ
ている。さらに、上記両方のケース部材４１，４
２の上下面中央部にほぼ三角形状の係止突起４
５，４６が突設されている。

そして、上記ケース１の外側に止め枠４７が嵌
合され、この止め枠４７には、第６図および第７
図に示すように、上下面中央部に上記各止係止突
起４５，４６に係合した止孔４８，４９が穿設さ
れているとともに、上面側の前部に機器に対する
位置決め用のストツパ５０が折曲形成されてい
る。

なお、上記ケース１の上部に温度調節用つまみ
５１が設けられている。

そうして、組立にあたつては、あらかじめスイ
ツチ部４の一方の端子部２に一方のターミナル６
を接続した導電板２１および電源側の導電板２２
を接続するとともに、他方のターミナル７に導電
板２３を接続し、これらをケース１内の所定位置
に収納し、各電源側の導電板２２，２３の受け部
２４，２５をケース１の各収納部２９，３０に収
納する。これによつて、ケース１内に電源コード
９を除いて必要な機能部品は全て配置される。

一方、電源コード９の両極線１０，１１の先端
に端子金具３１，３２を取付け、この各端子金具
３１，３２を各導電板２２，２３の受け部２４，
２５内に嵌合して電源コード９を接続する。

また、上下のケース部材４１，４２を接合して
外側に止め枠４７を嵌合し、各係止突起４５，４
６を各止孔４８，４９に係合する。

なお、実施にあたつて、各導電板２１，２２，
２３は、中間部にジグザグ状のような屈折部など
を設けて、ターミナル６，７などからの外力を緩
和するようにしてもよい。

また、電源コード９の端子金具３１，３２は、
Ｌ字状に形成するほか、平板形または丸ピン形な
どにして、受け部２４，２５をこれらに対応した
形状に形成してもよい。

〔考案の効果〕

本考案によれば、ケースの内部配線における電
源接続部において、導電板の受け部をケースの収
納部に収納するとともに、この受け部に電源コー
ドの端子金具を嵌合することによつて電源コード
の接続ができ、配線処理が容易となつて組立性を
向上することができ、また、導電板はその受け部
を収納部に収納されて位置決めされ、内材で動く
ことがなく、絶縁距離などを確実に保持すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の温度調節器の一部を切り欠いた
平面図、第２図は本考案の温度調節器の一実施例
を示す一部を切り欠いた平面図、第３図はその一
部の分解斜視図、第４図はそのケース部の側面
図、第５図および第６図はその一部の断面図、第
７図はその止め枠の斜視図である。 １……ケース、４……スイツチ部、５……感熱
部、６，７……ターミナル、９……電源コード、
１０，１１……両極線、２２，２３……導電板、
２４，２５……受け部、２９，３０……収納部、
３１，３２……端子金具。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ケース内にスイツチ部を設けるとともに、ケー
   スの前部中央に上記スイツチ部を温度によつて開
   閉作動する感熱部を設け、上記ケースの前部両側
   に一対の接続用ターミナルを設け、この一方のタ
   ーミナルと上記スイツチ部とを接続するととも
   に、上記スイツチ部と他方のターミナルとに電源
   コードの両極線をそれぞれ接続するようにした温
   度調節器において、 上記スイツチ部と他方のターミナルとに導電板
   の一端をそれぞれ接続し、この各導電板の他端の
   電源接続側に受け部を一体に形成し、この各受け
   部を上記ケースに設けた収納部に収納するととも
   に、各受け部に上記電源コードの両極線の先端に
   取付けた端子金具を係合接続したことを特徴とす
   る温度調節器。