JPS6347814Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は瞬間湯沸器等の燃焼制御装置に関する
ものである。

第１図は瞬間湯沸器の概略図を示し、１は熱交
換器、２は給湯栓、３は熱交換器１と連通した水
路４に設けた通水検出器、５はガスバーナ等の燃
焼器、６は温度検出器７で検出した出湯温度と温
度調節器８で設定した温度との差に応じて、例え
ばコイル電流値を可変し、上記差に比例した弁開
度に制御される比例弁である。９はガス元弁、１
０はコントローラである。

第２図はこの種湯沸器に従来用いられている電
源回路を示したものであり、通水検出器３と上記
比例弁６等を制御する負荷制御回路１１間の電源
ラインに他の給湯栓の開閉により給水管内の圧力
が脈動して通水検出器３が頻繁に開閉するチヤタ
リングが発生しても負荷制御回路１１が影響を受
けないようチヤタリング防止回路１２を設けてあ
る。チヤタリング防止回路１２は通水検出時にト
ランジスタ１３を導通せしめると共に該トランジ
スタ１３の導通により電源ラインに接続したトラ
ンジスタ１４を導通せしめて負荷制御回路１１に
給電し、同時にトランジスタ１４の後段のライン
からコンデンサー１５を介してトランジスタ１３
の入力回路に通電してコンデンサー１５に電荷を
チヤージしておき、仮にチヤタリングが生じた時
は抵抗１６を介してコンデンサー１５の電荷をパ
ージしてトランジスタ１３に逆バイアスをかけて
トランジスタ１３を当該パージ時間強制的に遮断
するようにするものである。しかるにこのチヤタ
リング防止回路１２では通水検出器３のチヤタリ
ングが発生すると一定時間燃焼を禁止することに
なり、かかる従来例では特に瞬間湯沸器の場合出
湯特性に問題を有するものであつた。

本考案はかかる従来例の問題をマイクロコンピ
ユーターを用いて解決せんとするもので、以下図
示の一実施例に基づいて具体的に説明する。

２１はマイクロコンピユータで、２２はその入
力端子、２３は出力端子である。入力端子２２に
は抵抗２４と通水検出器（開閉器）３の中点ａと
接続し、出力端子２３は反転回路２４′と接続し、
反転回路２４′は出力端子２３をガス元弁９を開
閉し、又点火器（図示せず）を作動せしめるリレ
ー２５を接続した反転回路２６に接続してある。
又負荷制御回路１１に至る電源ラインにはPNP
型トランジスタ２７を接続して、該トランジスタ
２７のベースと反転回路２４′と出力端子２３間
とをダイオード２８を設けて回路２９で接続して
ある。３０はダイオード３１を設けて回路２９と
入力端子２２間を接続した回路である。尚負荷制
御回路１１は緩点火駆動部と比例駆動部とを有
し、緩点火駆動部はCRタイマーにより着火時一
定出力に制限して爆発着火を防止し、着火後は出
力を増加せしめて火移りを確実に行わせるように
している。そしてCRタイマーのタイムアツプ時
には緩点火出力を遮断し、比例駆動部からの比例
出力により比例弁６を制御するようにしてある。
又マイクロコンピユーター２１は入力端子２２並
びに出力端子２３をアクテイブＬとしてあり、マ
イクロコンピユータ２１は入力端子２２から通水
検出器３の検出信号を入力して、この検出信号が
変化したことを信号の立上り或いは立下りを捉え
て検知する検知手段と、この検知手段の検知信号
を例えば所定サンプリング分メモリに格納して、
格納した検知信号が全て同一の場合に検知信号が
所定時間継続したとして信号を出力する検出手段
と、この検出手段の信号を受けて検知信号が通水
信号（LOW信号）であれば燃焼開始の指令信号
（LOW信号）を出力し、検知信号が停水信号
（High信号）であれば燃焼停止の指令信号
（High信号）を出力する指令手段とからなる。

以上の構成において、給湯栓２を開くと水路４
に通水が行われて通水検出器３が作動し、中点ａ
の電位が低下してマイクロコンピユーター２１に
入力端子２２から通水検出信号が入力される。こ
の検出信号の変化は検知手段により検知され、次
に検出手段によりこの検知信号が所定時間継続し
たか否か判定されて、所定時間継続した場合にの
み出力する信号を受けて、指令手段は通水検出信
号に対応して燃焼開始の指令信号即ちLOW信号
を出力端子２３に出力し、反転回路２４′，２６
が反転してリレー２５が作動してガス元弁９が開
かれる。又前記通水検出器３の作動時に回路３０
を介してトランジスタ２７のベース電流が流れる
のでトランジスタ２７が導通し、負荷制御回路１
１に通電が行われており、比例弁６を緩点火出力
を受けて着火可能な開度に制御されており、上記
ガス元弁９の開弁により燃焼器５が着火し、給湯
が行われるのである。

給湯使用中他の給湯栓並びに水栓の開閉により
脈動が生じ、通水検出器３がチヤタリングを生じ
た場合には中点ａの電位が高低に変化することに
なる。しかるに本考案では通水検出器の検出信号
が変化したことを検知する検知手段と、この検知
手段の検知信号が所定時間継続すると信号を出力
する検出手段と、この検出手段の出力信号を受け
て燃焼発停の指令信号を出力する指令手段とを備
えたものであるから、燃焼中においては上記チヤ
タリングにより通水検出器３が瞬間的に開いても
通水検出器３の開成に基づく燃焼停止の指令信号
を出力することがないので、特に瞬間湯沸器では
出湯特性を悪化させることがなくなるのである。

尚実施例のものでは回路２９と入力端子２２と
を回路３０で接続して通水検出器３が通水を検出
すれば即座に負荷制御回路２７への通電を行つて
いるが、これは緩点火駆動部を有するものでは上
記した設定時間点火動作が遅れ、この遅れを解消
する為であり、かかる構成により出力端子２３に
燃焼指令が出力される時点で緩点火出力は着火可
能な出力に上昇した状態となるから瞬間湯沸器の
応答性が向上する利点が生じる。

【図面の簡単な説明】

第１図は瞬間湯沸器の概略図、第２図は従来例
を示す電気回路図、第３図は本考案の一実施例を
示す電気回路図である。 １……熱交換器、３……通水検出器、４……水
路、１１……負荷制御回路、２１……マイクロコ
ンピユーター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 熱交換器と連通した水路に設けた通水検出器
   と、この検出器の検出信号が変化したことを検知
   する検知手段と、この検知手段の検知信号が所定
   時間継続すると信号を出力する検出手段と、この
   検出手段の出力信号を受けて燃焼発停の指令信号
   を出力する指令手段と、この指令手段の指令信号
   により作動して燃焼器のガス供給を制御せしめる
   負荷制御回路を設けたことを特徴とする燃焼制御
   装置。