JPS6347733Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、点火室、燃焼室を別個に設けるこ
とにより点火プラグの焼損を防止した点火プラグ
組込形パイロツトバーナに関するものである。

従来のパイロツトバーナは、その装置を小型化
するため燃焼室の一部に点火装置を設けていた。
このため、燃焼室の火炎の熱により点火プラグが
焼損して寿命を短くする欠点があつた。

この考案は、上記の欠点を解消するためになさ
れたものである。また、全体が小形かつコンパク
トで、組立て易い量産形の点火プラグ組込形パイ
ロツトバーナを実現したものである。以下、この
考案について説明する。

第１図はこの考案の一実施例を示す正面図、第
２図は第１図Ａ−Ａ線による側断面図である。こ
れらの図で、１は円筒状のバーナ外筒、２は同じ
く円筒状の点火室付ノズルを備えたバーナ内筒
で、中心部に軸方向に貫通した孔からなる点火室
３が形成され、この点火室３を囲んで同じく軸方
向の孔からなるノズル４が多数配置されており、
これに点火室３と各ノズル４の間に点火ガス噴出
口５が形成されている。そして、点火室付ノズル
２はバーナ外筒１の内周部に密着して嵌合されて
いる。バーナ外筒１の先端部分には燃焼室６が形
成され、この燃焼室６の外周に二次空気流入口７
が多数設けられている。８は点火プラグで、その
点火部分は点火室３内の点火ガス噴出口５付近に
あり、その外周は点火室３の内周と密着して嵌合
されている。また、Ｇは混合ガス、Ａは二次空気
である。

このように、混合ガスＧはバーナ外筒１の内部
で、かつ、点火プラグ８の外周を通り、ノズル４
を経て燃焼室６に放出される。また、ノズル４内
の混合ガスＧの一部は点火ガス噴出口５より点火
室３内に入り、点火プラグ８のスパークにより点
火されて点火源炎を生成し、燃焼室６内の混合ガ
スＧに着火し、二次空気流入口７から流入した二
次空気Ａと混合され、完全燃焼となる。したがつ
て、点火室３内は混合ガスＧのみで二次空気Ａが
存在しないので、あまり燃焼されることなく、さ
らに、点火室３の周囲にあるノズル４を通過する
混合ガスＧにより冷却されるために点火プラグ８
は加熱されることがない。

以上説明したようにこの考案は、点火プラグを
嵌合した円筒状の点火室付ノズルを備えたバーナ
内筒を円筒状のバーナ外筒に組込んで形成し、か
つ、混合ガスを点火する点火室と燃焼室とを分離
して設けたため、点火プラグは燃焼室の火炎の熱
により直接加熱されないので焼損が軽減され、寿
命を長く保つことができる。また、全体が同軸的
に構成されているため、バーナ外筒外に突出する
ものがなく、バーナ全体が小型化され、構造、組
立も簡単であるため量産化できる等の利点を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す正面図、第
２図は第１図のＡ−Ａ線による側断面図である。 図中、１はバーナ外筒、２は点火室付ノズル、
３は点火室、４はノズル、５は点火ガス噴出口、
６は燃焼室、７は二次空気流入口、８は点火プラ
グ、Ｇは混合ガス、Ａは二次空気である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端に点火部を備えた円柱状の点火プラグ、軸
   心に設けられ前記点火プラグの点火部付近を嵌合
   する取付孔と該取付孔に連続して貫通する孔で形
   成した点火室と筒部に設けられた軸方向に貫通す
   る複数の孔で構成したノズルとこのノズルに接続
   されて前記点火室に開口する点火ガス噴出口とを
   具備したほぼ円筒状のバーナ内筒、該バーナ内筒
   を途中に嵌合し内部の先端付近で形成する燃焼室
   と該燃焼室と筒外とを連通した二次空気流入口と
   を設けたバーナ外筒で構成してなり、前記点火プ
   ラグとバーナ外筒との間からバーナ用のガスを導
   入してその主流を前記バーナ内筒の複数のノズル
   を通して燃焼室に送るとともにこのガスの１部を
   前記点火ガス噴出口を介して点火室にも導き該点
   火室の火炎で前記ノズルから送られたガスの主流
   を着火して該着火火炎を燃焼室で保炎するように
   したことを特徴とする点火プラグ組込形パイロツ
   トバーナ。