JPS6347724Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は微粒化した液体燃料に着火させるため
の点火器装置に関する。

この種液体燃料を微粒化して燃焼させるものに
あつては燃料の１部が点火器の絶縁材の表面に附
着してカーボン化し、これと放電々極の放電端と
の間で短絡を生じこれによれば適正な火花放電が
得難くなるの不都合がある。

例えば第１図に示すごとくガンタイプのバーナ
にあつては、燃料噴射ノズルａから噴出する燃料
の１部が燃焼し始め又は消火時に風胴ｂ内に滴下
し、これが燃焼中の熱によつて蒸発し絶縁材の表
面に附着しグラフアイト化したカーボンとなり、
該カーボンと点火器の放電々極ｃの間に電気的な
短絡を生じ適正な火花放電が得難くなる。

本考案はかゝる不都合のない点火器装置を得る
ことをその目的とするもので、微粒化した灯油等
の液体燃料に、点火器１からの火花放電により着
火燃焼させる式のものに於いて、該点火器１を電
気絶縁材からなる筒体２内に放電端３を収用され
るものに構成し、該筒体２内に放電々極３の放電
端３ａに生じる火花を該筒体２の先端からブロー
アウトする気流を生起させて成る。

図示するものは、本考案点火器をガンタイプの
バーナに適用した場合の実施例について説明する
と、図面で４は送風機（図示しない）と接続する
風胴、５は該風胴４の前端に臨ませた燃料供給
管、６は該燃料供給管５の先端に設けた燃料噴射
ノズル、７は該風胴の前端に設けたスタピライザ
ーを示し、前記点火器１は燃料供給管５に支持さ
せて該風胴４内に設けるもので、これまでは従来
一般のものと特に変るところはない。

本考案はかゝるものに於いて、該点火器１を前
述のごとく点火器１を電気絶縁材からなる筒体２
内に放電端３を収用されるものに構成したもの
で、該点火器１は内外筒２ａ，２ｂの互に対向す
る内外面に長さ方向に沿う各２本の凹溝８，８を
形成し、該凹溝８，８に棒状の各放電々極３，３
を挾持させてその放電端が該筒体２内に臨むごと
く取付け、その後端を筒体２の後端に突出させて
該後端で外部電源と接続させ、且つ該風胴４内の
風の流れの１部を該筒体２内を通過させ、該風に
よつて放電端３ａ，３ａ間に生起される火花放電
を該筒体２の前端からブローアウトさせ、これに
よつて燃料噴射ノズル６から噴射される燃料に着
火燃焼させるようにした。

尚この場合該筒体２は比較的長手に構成し、そ
の後端が筒体２内に滴下した燃料の蒸発位置より
充分後方に開口されるものであることが臨まし
い。

かくするときは、点火器１の放電々極３，３部
は筒体２に覆われ、しかも該筒体２内を流れる風
によつて微粒化した液体燃料の該筒体２内への浸
入を防げるため該筒体２の内周面にカーボンが附
着し、これと放電々極との間に電気的短絡を生じ
るの不都合を解消出来る。尚該筒体２はその先端
を燃料噴射ノズル６側に屈曲させることで燃料噴
射ノズル６から噴射される燃料に該点火器１から
の火花を近づけることが出来る。尚図示する実施
例はガンタイプのバーナについて説明したが、
かゝるものに特定されるものでなく、例えば、液
体燃料を気化器によつて気化した後送風機からの
空気と混合した後燃焼室に送り込んで燃焼させる
式の燃焼器に利用出来るものであること申すまで
もない。

このように本考案によるときは、点火器１を電
気絶縁材からなる筒体２内に放電端３を収用され
るものに構成し、該筒体２内に放電々極３の放電
端３ａに生じる火花を該筒体２の先端からブロー
アウトする気流を生起させるようにしたので、該
点火器１の放電々極３を支持する筒体２の少なく
とも内周面にはカーボンが附着し、これと筒体２
との間に短絡を生じる従来例に見られる不都合が
なくこれによつて安定した着火を行わせ得られる
点火器が得られるの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の截断側面図、第２図は本考案
実施の１例の截断側面図、第３図はその−線
截断面図、第４図はその正面図、第５図は第３図
の−線截断面図である。 １……点火器、２……筒体、３……放電々極、
３ａ……放電端。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 微粒化した灯油等の液体燃料に、点火器１から
   の火花放電により着火燃焼させる式のものに於い
   て、該点火器１を電気絶縁材からなる筒体２内に
   放電端３を収用されるものに構成し、該筒体２内
   に放電々極３の放電端３ａに生じる火花を該筒体
   ２の先端からブローアウトする気流を生起させて
   成る点火器装置。