JPS6347211B2 - - Google Patents

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JPS6347211B2
JPS6347211B2 JP20972681A JP20972681A JPS6347211B2 JP S6347211 B2 JPS6347211 B2 JP S6347211B2 JP 20972681 A JP20972681 A JP 20972681A JP 20972681 A JP20972681 A JP 20972681A JP S6347211 B2 JPS6347211 B2 JP S6347211B2
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Tetsuo Takano
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は電気接点に関し、接点材料の無駄が
無く、台材への伝熱性よい角形又は菱形圧着(カ
シメ付)接点を、その向きを適当にして、接点の
小形化をはかり、また特殊台材の使用により接点
を理論上の極限まで小形化する事に成功したもの
である。
従来、接点の形は原則として丸形で、角形は特
殊目的に限られていた。これは古い鋲形接点が、
溶接接点に変つても変らなかつた。
溶接接点は台材との溶接部の信頼性に問題があ
り、また完全溶着されても、接点大きさに比べ台
材との実接続面積が極めて小さい。また微小接点
の溶接は不可能である、といつた問題点があつ
た。
本発明者はプレス加工の専門家であるが、現状
を黙視し得ず、接点用帯材と台材用帯板を同時に
高速複合連続型プレスへ送り、すべての面で高品
質な各種圧着接点の量産方式を開発した者であ
る。この圧着接点は上述の溶接接点の問題点をす
べて解消した。
接点、台材間の導電、導熱性よく、信頼性高
く、極めて微小な接点でも、精密プレス技術によ
れば容易に圧着可能である。
こうして、従来、信頼性、導電、導熱性、作業
性を考慮して大きな接点を用いていた設計慣習を
打破するこの発明に至つたのである。
この発明の概略をまず述べると、台材帯材に順
次打抜いた方形又は菱形穴に、接点用平角条材を
上記穴とほゞ同形に分断しつゝ順次カシメ付け、
各個に切り離した角形又は菱形接点であつて、そ
の台材に対する上記接点表面対角線の向きは、使
用時、相手側接点の相対誤差が最大となる方向に
合わせた事、又その台材はりん化鉄析出銅合金で
あり、その接点用平角条材は表層だけ接点材料で
あるクラツド材であり、上記接点表面は使用時、
相手側接点の実接触面がはみ出すおそれのない範
囲で実用上最小寸法である事を特徴とするもので
ある。
次に図面を参照して、説明する。第1〜3図は
現在までのところ最も接点材使用量の少い圧着式
丸形接点1、角形接点2を例示したもので、3は
台材である。第1、2図の鎖線は相手側接点、台
材を示す。第3図の鎖線は、この発明によつて角
形接点2の向きと大きさが例えば10aのように
変り、表面積(接点使用量も)が半減し得ること
を示す。
第4,5図はこの発明の一実施例を示すもの
で、接点10は銀クラツド部10aを表層として
台材11にカシメ付けられている。第12図にそ
の製作要領を示すが、図示しない連続型つきプレ
ス内に台材帯板12を矢印方向に進め、位置決め
穴15により順次、加工位置に停めて加工し、最
後に切離して第13図の製品とする。13は打抜
かれた方形穴、13′はその穴縁の面とりを行つ
た状態を示す。次の加工位置へ、斜めに接点用平
角条材14を送り込む。この平角材14は銀、銅
合金のクラツド材で、その幅は方形穴13の一辺
にほゞ等しい。これを、その加工位置まで送りこ
み面とり方形穴13′の真上で、第11図のよう
にポンチ16で穴13と同形に剪断し、そのまゝ
穴13′へ押入れ、仮カシメする。そして次の加
工位置へ進んで本カシメし、必要なら次の加工位
置で接点の表面加工をし、次の加工位置で台材1
1の形の半分だけ切り込み、次に全部切込み、次
に切離すのである。
接点をカシメ付ける方形穴13が台材帯板12
に対し45゜傾斜した向きであり、これに合わせて
接点用平角材14の送給角度も45゜になつている。
第6図に接点用平角材14の剪断片が方形穴1
3′に押入れられた状態、第7図に本カシメを終
つた状態を示す。
このようにして得られた接点が第4、5図のも
のであるが、その特徴の一は台材11に対する接
点10表面対角線A,Aの向きを、使用時の相手
側接点20の相対誤差eが最大となる方向に合わ
せた事である。可動接点と固定接点とは夫々の中
心同士が接触したり離れたりするのが原則である
が、製作、調整誤差により中心がずれる。このず
れは一般に可動接点側揺動軸と台材基部との嵌合
部に起因するため、上記誤差eが最大となる方向
は可動接点側揺動軸に沿う方向となるのが普通で
ある。なお、この発明の接点は可動側、固定側い
ずれにも適用できる。
図示した実施例の相手側接点20の誤差eが+
−最大となる方向をX―Xとする。接点表面対角
線Aの一方を、X―Xに平行すると、第5図のよ
うに台材11の長手方向に対し45゜傾斜した向き
となり、従来の角形接点2(第3図)に比べても
45゜傾斜姿勢の角形接点となる。
いま一つの特徴は接点10表面(銀層10a)
は相手側接点20の実接触面(第5図のC)がは
み出すおそれのない寸法とする点である。第5図
の接点表面10aの中心に鎖線で画いた相手側接
点20の実接触面cが最大誤差eだけずれても、
接点表面10aからはみ出ていない。対角線Aを
最大誤差方向に合わせたから、比較的小さな接点
で、相手側接点20のずれに対応できるのであ
る。接点10を菱形接点とし、その長い方の対角
線を最大誤差方向に合わせれば、さらに小さな面
積の接点表面で、相手側接点のずれに対応できる
ことになる。菱形接点を作るには第12図の方形
穴13,13′を菱形穴にし、接点用平角材14
の供給角、剪断角を菱形穴の一辺の向きに合わせ
るだけでよい。
なお菱形接点より楕円形接点にすれば、さらに
接点体積を小さくできるが、その場合、接点用平
角条材から打抜くため屑材を生ずる不利がある。
第2、3図にも第5図の実接触面c、最大誤差
eを画いたのは、従来、最も経済的と考えられた
丸形、角形接点1,2でも、無駄な部分が多い事
を示すためである。第5図のこの発明の実施例は
第3図の角形接点2の丁度、半分の大きさになつ
ている。
なお接点の実接触面とは、ある程度使いこんで
安定した実際の接触面積のことである。
接点10表面の寸法は、相手側接点実接触面が
はみ出すおそれのない寸法を最小限とするが、接
点開閉頻度が大で瞬間電弧熱が次第に蓄積し昇温
する場合、台材11の容量、熱放散能力を考慮し
た寸法が必要になる。溶接接点は熱が拡散しにく
い構造のため大きな接点を要したのであるが、圧
着接点はもつと小さくてすむ。第3図は従来の表
面積を半減する例である。
しかし、次に述べる材料を台材とすれば、接点
の蓄熱による劣化という従来の大問題が実用上、
解消してしまう。
最近、開発されたリン化鉄析出銅はFe0.1%、
P0.034%、残部Cuを標準成分とし、リン化鉄析
出処理をしたものである。その熱伝導性は銀と同
等、もしくはそれ以上で、比熱は銀の1.64倍と高
く、強度、硬度は在来の台材である真鍮と同程
度、価格は多少高価な程度である。
この材料を台材に使えば、これに一体にカシメ
付けた接点は熱拡散速度は銀と同様で、比熱が大
きいので温度上昇少く巨大な接点を使つた以上の
結果となり、しかも台材の大きな熱放散作用によ
り冷却される。従つて、接点は実用接点としてど
のように小さくても実際上、蓄熱による劣化のお
それがない。接点の表面は、実接触面積に、相手
側接点の相対誤差分と相手側が周囲の台材に触れ
ないための多少のゆとりを加えただけの実用上最
小寸法で足りる。
以上、第4、5図の実施例によつて説明してき
たが、この発明はその要旨を変えることなく、接
点設計者の周知技術により多様に変化、応用し得
るもので、第8〜10図にその一部を例示する。
第8図は角穴13の上縁に面とりをせずに接点1
0をカシメ付けた例で、接点表面を高めるため突
上げ加工している。第9図は両面接点とした例、
第10図は球面角形接点とした例である。
角形、菱形接点と称しても、幾何学的に角形、
菱形である意味でなく、その角を丸める等、応用
自由である。
この発明は、鋲形に一個ずつ製作して台材にカ
シメていた鋲形接点、次いで鋲形の頭部だけと
し、下面に溶接用突起(プロジエクシヨン)を出
して台材に溶接した溶接接点の設計上の慣習を、
新しい圧着接点の時代に合うよう正すものであ
る。
旧型接点の熱放散性の悪さのため、設計者は蓄
熱による劣化をおそれ熱容量、つまり接点体積を
充分大きくする慣習ができ、実接触面積が幾ら
で、相手側との中心誤差が幾らといつた事を考え
るのは無駄であつた。
この発明は接点材を剪断と同時に台材穴に圧着
したための伝熱性の良さにより、従来の熱容量本
位の大きな接点を排し、実接触面と接点間相対誤
差を設計の柱とする。そして、角形、菱形接点の
向きを最大誤差方向に合わせる事、また台材に画
期的良導体を使う事により、接点を合理的に小形
化する道を開いた。
そして、この発明による接点は、現在、最高の
品質、生産能率をあげ、しかも製作時、接点材料
を全く無駄なく使用する角形圧着接点の長所を損
うことなく、貴重な銀、金等接点材料を画期的に
節減し得たのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の圧着接点の一例断面図、第2,
3図は同じく丸形、角形接点の平面図、第4図は
この発明の一実施例断面図、第5図はその平面
図、第6,7図は圧着前後の接点の状態説明図、
第8〜10図は他の実施例三例の夫々断面図、第
11図は接点圧着工程説明図、第12図は第4,
5図の接点の製作工程説明図、第13図は製品の
平面図である。 10…接点、11…台材、12…台材帯板、1
3…方形穴、A…接点表面対角線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 台材帯板に順次打抜いた方形又は菱形穴に、
    接点用平角条材を上記穴とほゞ同形に分断しつゝ
    順次カシメ付け、各個に切り離した台材つき角形
    又は菱形接点であつて、その台材に対する上記接
    点表面対角線の向きは、使用時、相手側接点の相
    対誤差が最大となる方向に合わせた事、その台材
    帯板は銀と同等の熱伝導度をもつりん化鉄析出銅
    合金であり、その接点用平角条材は表層だけ接点
    材料であるクラツド材であり、上記接点表面は使
    用時、相手側接点の実接触面がはみ出すおそれの
    ない範囲で実用上最小寸法であることを特徴とす
    る電気接点。
JP20972681A 1981-10-13 1981-12-28 電気接点 Granted JPS58115715A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20972681A JPS58115715A (ja) 1981-12-28 1981-12-28 電気接点
GB08229082A GB2111306B (en) 1981-10-13 1982-10-12 Electric switch contacts
DE3237980A DE3237980C2 (de) 1981-10-13 1982-10-13 Verfahren zur Herstellung einer Kontaktanordnung
US06/707,404 US4634824A (en) 1981-10-13 1985-03-01 Miniaturized electric contact assembly for microswitch

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20972681A JPS58115715A (ja) 1981-12-28 1981-12-28 電気接点

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JPS58115715A JPS58115715A (ja) 1983-07-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5920925A (ja) * 1982-07-26 1984-02-02 高野 鉄雄 小形化した電気接点

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JPS58115715A (ja) 1983-07-09

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