JPS6346044B2 - - Google Patents

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JPS6346044B2
JPS6346044B2 JP59271171A JP27117184A JPS6346044B2 JP S6346044 B2 JPS6346044 B2 JP S6346044B2 JP 59271171 A JP59271171 A JP 59271171A JP 27117184 A JP27117184 A JP 27117184A JP S6346044 B2 JPS6346044 B2 JP S6346044B2
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JP
Japan
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coumarin
hexyloxy
azide
tetrazol
salt
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JP59271171A
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English (en)
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JPS60190715A (ja
Inventor
Kyoshi Kuryama
Jun Nakano
Kyonoshin Ichikawa
Kyoshi Ito
Juji Suzuki
Katsuro Ishizuki
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Kaken Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kaken Pharmaceutical Co Ltd
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規なクマリン誘導体を有効成分とす
る抗アレルギー剤に関する。 [従来の技術] ある種のクマリン誘導体が抗アレルギー作用を
示すことは知られている。たとえば特開昭50−
64273号公報には、一般式: (式中、Xはアルキル基またはアリール基、X1
X2、X3およびX4は同一または異なつて、それぞ
れ水素原子、ニトロ基、アルキル基、アルコキシ
基、アリール基、アルアルキル基、複素環基、ハ
ロゲン原子、カルボキシル基またはアシルオキシ
基を表わし、X1、X2、X3およびX4のうちの任意
の隣接する2個の基はそれらが結合している炭素
原子とともに置換または非置換の炭素縮合環また
は複素縮合環を形成していてもよい)で示される
クマリン誘導体が抗アレルギー作用を示すことが
記載されている。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、前記クマリン誘導体は抗アレル
ギー剤として必ずしも充分なものではない。 本発明者らは抗アレルギー剤としてすぐれた化
合物をうるべく種々研究を重ねた結果、意外にも
前記一般式(1)においてクマリン環の4位の置換基
Xがメチル基でありかつX1、X2、X3およびX4
すべて水素原子であるクマリン誘導体よりも、4
位の置換基Xが存在せず(すなわち水素原子)か
つX1、X2、X3およびX4がすべて水素原子である
クマリン誘導体の方が強力な抗アレルギー作用を
有するという事実を見出し、この事実に基づいて
さらに研究を進めた結果、前記の4位の置換基X
が存在しないクマリン誘導体のクマリン環の8位
にヘキシルオキシ基を導入することによつて、よ
り一層強力な抗アレルギー作用を有ししかも毒性
の低減されたクマリン誘導体がえられることを見
出し、本発明を完成した。 [問題点を解決するための手段] すなわち本発明は、一般式: (式中、Rはヘキシルオキシ基である)で示され
るクマリン誘導体またはその塩を有効成分とする
抗アレルギー剤に関する。 [実施態様] 一般式()においてRで示されるヘキシルオ
キシ基としてはn−ヘキシルオキシ、イソヘキシ
ルオキシ、sec−ヘキシルオキシ、ネオヘキシル
オキシ、tert−ヘキシルオキシなど直鎖状または
分岐鎖状のヘキシルオキシ基があげられる。とく
にn−ヘキシルオキシ基が好ましい。 一般式()で示される化合物の塩としては、
たとえばアンモニア、またはエタノールアミン、
エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミ
ン、ジイソプロピルアミンなどのアミン類との付
加塩、またはナトリウム塩、カリウム塩、アルミ
ニウム塩、カルシウム塩などの金属塩など、医薬
として使用しうる塩があげられる。 本発明の化合物の中では、式: で示される8−n−ヘキシルオキシ−3−(1H−
テトラゾール−5−イル)クマリンまたはその塩
が好ましい。 本発明の化合物は免疫反応による肥満細胞から
のヒスタミンやSRS−Aなどのケミカルメデイエ
ーターの遊離を抑制し、アレルギー性の喘息、皮
膚炎、鼻炎、胃腸炎などの各種アレルギー性疾患
の予防および治療にすぐれた効果を示す。本発明
の化合物の前記効果は成人投与量として約0.05〜
50mg/日程度の投与量で充分に発揮される。 本発明の化合物は、前記特開昭50−64273号公
報に記載された化合物に対して、とくにクマリン
環の4位に置換基が存在しないことにより特徴づ
けられ、強力な抗アレルギー作用を示すととも
に、クマリン環の8位の任意の位置にヘキシルオ
キシ基を導入することにより毒性の低減がなされ
ている。本発明の化合物(実施例1)、8−n−
メトキシ−3−(1H−テトラゾール−5−イル)
クマリン(比較例1)および8−n−ヒドロキシ
−3−(1H−テトラゾール−5−イル)クマリン
(比較例2)および前記公報においてとくにすぐ
れているとされている化合物である8−クロロ−
4−メチル−3−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)クマリン(化合物A)および4,6−ジメチ
ル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)クマリ
ン(化合物B)について、ラツトにおける受動性
皮膚アナフイラキシー(PCA)試験でのMED
(最小有効投与量)とマウスでのLD50(50%致死
量)を調べたところ、後記試験例(第1表)から
明らかなごとく、本発明の化合物は比較例の化合
物および特開昭50−64273号公報の化合物にくら
べて安全域が広く、医薬として安心して使用しう
るすぐれた抗アレルギー剤である。 本発明の化合物は、一般式: (式中、Rは前記と同じ)で示される3−シアノ
クマリン誘導体()をアジ化水素酸またはその
塩と反応させることによりえられる。 前記反応に用いるアジ化水素の塩としては、た
とえばアジ化リチウム、アジ化ナトリウム、アジ
化カリウムなどのアルカリ金属塩、アジ化マグネ
シウム、アジ化カルシウム、アジ化バリウム、ア
ジ化ストロンチウムなどのアルカリ土類金属塩、
アル化アルミニウム、アジ化スズ、アジ化亜鉛、
アジ化チタンなどのその他の金属塩、アジ化アン
モニウム、アジ化アニリニウムなどの有機塩基と
の塩などがあげられる。これらアジ化水素酸塩は
単独で用いてもよく、さらにたとえばアジ化ナト
リウムなどのアルカリ金属塩は塩化アルミニウ
ム、塩化第二スズ、塩化亜鉛、四塩化チタンなど
のルイス酸あるいは塩化アンモニウムなどと組合
わせて用いてもよい。このばあい用いたアジ化水
素酸のアルカリ金属塩は組合わせて用いたルイス
酸などと再結合して、アジ化アルミニウム、アジ
化スズ、アジ化亜鉛、アジ化チタン、アジ化アン
モニウムなどのアジ化水素酸塩となり、これらが
3−シアノクマリン誘導体()と反応する。ア
ジ化水素酸のアルカリ金属塩と前記ルイス酸など
の組合わせはとくに好ましい結果を与える。 反応に用いるアジ化水素酸またはその塩、さら
に塩と組合わせて用いられるルイス酸などの使用
量は通常3−シアノクマリン誘導体()の1モ
ルに対して1〜10モル程度である。 反応は通常有機溶媒中で行なわれる。用いる溶
媒としては、たとえばベンゼン、トルエン、石油
エーテルなどの炭化水素類、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、エチルエーテルなどのエーテル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ドなどの極性非プロトン溶媒などがあげられる。 反応温度および反応時間はとくに制限されず、
通常室温〜130℃適度の温度で30分〜24時間度反
応させればよい。 前記反応において、アジ化水素酸塩を試薬に用
いたばあいは、目的化合物はテトラゾリル基の酸
性にもとづき反応に用いたアジ化水素酸塩に対応
する塩の形で生成する。この塩はそのまま単離し
てもよく、あるいは塩酸、硫酸などの鉱酸類で処
理して遊離のテトラゾリル基を有する一般式
()の目的化合物としてもよい。 本発明の目的化合物の単離、精製は通常の処理
手段、たとえばテトラゾリル基の水素の解離にも
とづく分画、クロマトグラフイー、再結晶などに
よつて行なえばよい。 一般式()の化合物の塩は、前記反応により
直接えられるものもあるが、いつたん一般式
()の化合物を単離し、これを相当する塩基と
反応することによつて調製してもよい。 前記反応において出発原料として用いる3−シ
アノクマリン誘導体()は一般式: (式中、Rは前記と同じ)で示される0−ヒドロ
キシベンズアルデヒド誘導体()をシアノマロ
ン酸エステル(たとえばメチルエステル、エチル
エステルなどの低級アルコールエステルなど)ま
たはマロノニトリルと反応させることによりえら
れる。また式: で示される3−シアノクマリン誘導体()を水
酸化ナトリウム、水素化カリウムなどの水素化ア
ルカリ金属の存在下でハロゲン化ヘキシルと反応
させることによつてもえられる。 本発明の化合物はとくに経口投与ですぐれた活
性を示し、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤とし
て使用される。また微粉末の形で嗅剤としても使
用できる。また本発明の化合物のうち塩は水に溶
解し、注射剤、水剤、点鼻剤としても使用でき
る。本発明の化合物の製剤化にあたつてはとくに
制限されることはなく、通常用いられるキヤリヤ
ーを用い、常法にしたがつて行なえばよい。 [実施例] つぎに本発明を参考例、実施例、比較例および
試験例をあげて説明する。 参考例 [3−シアノ−8−n−ヘキシルオキシクマリ
ン] 3−シアノ−8−ヒドロキシクマリン4gを乾
燥ジメチルホルムアミド20mlに溶解し、撹拌、氷
冷下に60重量%水素化ナトリウム0.96gを加え、
そのまま20分間撹拌を続けた。ついで撹拌下50℃
でヨウ化n−ヘキシル6gを滴下し、滴下後5時
間撹拌を続けた。反応後反応液を砕氷を加えた10
重量%塩酸水100ml中に注ぎ、析出した沈澱物を
濾取し、ベンゼンから再結晶して、融点81〜82℃
の淡黄色針状晶として3−シアノ−8−n−ヘキ
シルオキシクマリン4.9gをえた。 元素分析値:C16H17NO3として 計算値(%):C70.83 H6.32 N5.16 分析値(%):C70.54 H6.41 N4.93 赤外線吸収スペクトル νKBr naxcm-1:2230(CN)、1740 1730(C=0)、
1605 1570(C=C) マススペクトル M/e:271(M+)、188、187、159 実施例 1 [8−n−ヘキシルオキシ−3−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)クマリン] 無水テトラヒドロフラン50ml中に氷冷下塩化ア
ルミニウム8gを加え、さらにアジ化ナトリウム
11.7gおよび3−シアノ−8−n−ヘキシルオキ
シクマリン6.9gをこの順に加え、撹拌下に5時
間加熱還流した。反応後反応液を砕氷を加えた10
重量%塩酸水200mlに注ぎ、よく撹拌したのち析
出した沈澱物を濾取した。えられた沈澱物をジメ
チルホルムアミド−水混合溶剤(5:1容量比)
に溶解し、活性炭処理したのち再結晶しして、融
点191℃(分解)の無色針状晶として8−n−ヘ
キシルオキシ−3−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)クマリン5.7gをえた。 元素分析値:C16H18N4O3として 計算値(%):C61.13 H5.77 N17.83 分析値(%):C60.96 H5.80 N17.61 赤外線吸収スペクトル νKBr naxcm-1:3150(NH)、1725(C=O)、1625
1605 1580(C=C) マススペクトル M/e:314(M+)、231、230、203、187、174、
146 実施例 2 [8−n−ヘキシルオキシ−3−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)クマリンのナトリウム塩] 実施例1でえられた8−n−ヘキシルオキシ−
3−(1H−テトラゾール−5−イル)クマリン
0.5gを炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液5mlに
加熱溶解したのち室温下に放置し、析出した沈澱
物を濾取、乾燥して、融点251〜255℃(分解)の
無色粉末として8−n−ヘキシルオキシ−3−
(1H−テトラゾール−5−イル)クマリンのナト
リウム塩0.4gをえた。 実施例 3 [8−n−ヘキシルオキシ−3−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)クマリンのカリウム塩] 炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液にかえて炭酸
水素カリウムの飽和溶液を用いたほかは実施例2
と同様にして融点258〜261℃(分解)の8−n−
ヘキシルオキシ−3−(1H−テトラゾール−5−
イル)クマリンのカリウム塩0.4gをえた。 実施例 4 [8−n−ヘキシルオキシ−3−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)クマリンのジイソプロピル
アミン塩] 実施例1でえられた8−n−ヘキシルオキシ−
3−(1H−テトラゾール−5−イル)クマリン
0.5gをエタノール20mlに熱時溶解し、さらにジ
イソプロピルアミン2mlを加え40℃で5分間撹拌
した。ついでエタノールと過剰のジイソプロピル
アミンを減圧下で留去し、残渣に乾燥エーテルを
加えて洗浄し、沈澱物を濾取、乾燥して、融点
168〜175℃(分解)の無色粉末として8−n−ヘ
キシルオキシ−3−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)クマリンのジイソプロピルアミン塩0.6gを
えた。 実施例 5 下記の処方にしたがつて1錠100mgの錠剤を調
製した。 成 分 mg 8−n−ヘキシルオキシ−3−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)クマリン 5 ラクトース 30 コーンスターチ 45 結晶セルロース 15 メチルセルロース 3 ステアリン酸マグネシウム 2 実施例 6 下記の処方のもの100mgを5号カプセルに充填
してカプセル剤を調製した。 成 分 mg 8−n−ヘキシルオキシ−3−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)クマリン 5 ラクトース 55 コーンスターチ 30 結晶セルロース 8 ステアリン酸マグネシウム 2 実施例 7 8−n−ヘキシルオキシ−3−(1H−テトラゾ
ール−5−イル)クマリンのナトリウム塩2mgを
生理食塩水1mlに溶解し、PHを7.4に調整して注
射剤を調製した。 実施例 8 下記の処方のものを蒸溜水に溶解し、全量を10
mlとして点鼻剤を調製した。 成 分 mg 8−n−ヘキシルオキシ−3−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)クマリンのカリウム塩 20 p−ヒドロキシ安息香酸メチル 1 p−ヒドロキシ安息香酸ブチル 1 塩化ナトリウム 75 比較例 1〜2 出発原料として3−シアノ−8−メトキシクマ
リン(比較例1)および3−シアノ−8−ヒドロ
キシクマリン(比較例2)をそれぞれ用いたほか
は実施例1と同様にしてつぎの化合物をえた。 比較例 1 8−メトキシ−3−(1H−テトラゾール−5−
イル)クマリン 無色針状晶[DMF−H2O(4:1)] 融 点 247〜249℃(分解) 元素分析値:C11H8N4O3として 計算値(%):C54.10 H3.30 N22.94 分析値(%):C53.88 H3.35 N22.76 赤外線吸収スペクトル νKBr naxcm-1:3200(NH)、1720(C=O)、1625
1610(C=C) マススペクトル M/e:244(M+)、202、201、188、160、144 比較例 2 8−ヒドロキシ−3−(1H−テトラゾール−5
−イル)クマリン 無色針状晶[DMF−H2O(4:1)] 融 点 295〜296℃(分解) 元素分析値 C10H6N4O3として 計算値(%):C52.18 H2.63 N24.34 分析値(%):C52.06 H2.75 N24.07 赤外線吸収スペクトル νKBr naxcm-1:3450(OH)、3150(NH)、1705(C=
O)、1620(C=C) マススペクトル M/e:230(M+)、188、187、174、146 試験例 1 実施例1〜4および比較例1〜2でえられた化
合物、ならびに前述の公報に記載されている化合
物AおよびBについて、抗アレルギー作用をラツ
トにおける受動性皮膚アナフイラキシー(PCA)
で試験した。 (1) 試験方法 (i) 同種向細胞抗体(homocytotropic
antibody)を豊富に含む抗血清を多田およ
び奥村が行なつたと同様の方法で調製した
(J.Immunol、106巻(1971年)、1002頁参
照)。 すなわち体重180〜200gのウイスター系ラ
ツトの脾臓を摘出し、数日後Strejanおよび
Campbell[J.Immunol、98巻(1967年)、893
頁]ならびにEisen[J.Amer.Chem.Soc.、75
巻(1953年)、4593頁]らの方法により調製
したDNP−As(2,4−dinitrophenyl−
coupled ascaris extract)の1mg(蛋白質
として)百日咳ワクチン1×1010個を足蹠に
4分して投与した。5日後再びDNP−As0.5
mgを単独で背部筋肉内に投与した。初回免疫
より8日目にエーテル麻酔下に下行大動脈よ
り採血し、えられた血清を−80℃に貯蔵し、
使用時にとかして用いた。 (ii) 被験化合物の効果はつぎのようにして調べ
た。 (i)の方法でえられた抗血清を生理食塩水に
て倍々希釈し、それぞれの希釈液0.05mlを体
重140〜160gのウイスター系ラツトの背部皮
内に投与した。72時間後蛋白量として2mgの
DNP−Asとエバンスブルー(Evans blue)
2.5mgを生理食塩水1mlに溶解したものを静
脈内に5ml/Kgの割合で投与した。抗原液投
与後30分にて動物を屠殺し、抗血清を投与し
た個所に生じた青色スポツトの直径を測定し
た。 スポツトの直径が常に10mm以上を示す抗血
清の希釈液を用いて前記に準じた方法で
PCA試験を行ない、被験化合物の効果を判
定した。すなわち抗血清希釈液を背部3カ所
に投与し、相対する反対側には生理食塩水を
投与した。被験化合物は抗原液投与の30分前
に経口投与した。屠殺した動物の反応部の皮
膚より、原田らの方法[アレルギー、15巻
(1966年)、1頁]に準じて漏出色素を抽出し
て色素量を測定した。対照群にくらべて統計
学的に有意な漏出色素量の抑制を示した被験
化合物の最小投与量をMED(最小有効投与
量)とした。 (2) 試験結果 試験結果を第1表に示す。 試験例 2 試験例1で用いた化合物について、マウスでの
急性毒性試験を行なつた。 市販のslc:ddy系雄性マウス4週令を購入後マ
ウス飼育室にて1週間の予備飼育を行ない試験に
供した。被験化合物は10重量%アラビアゴム水溶
液に懸濁し0.1ml/10g体重の割合で経口投与し
た。投与開始時より6時間までの間は連続して観
察を行ない、その後は24時間ごとに6日間観察を
行ない、死亡動物数を計数した。LD50(50%致死
量)をLitchfield−Wilcoxon法にしたがつて計算
した。結果を第1表に示す。 なお第1表には各化合物の安全域(LD50
MED)および前記公報の化合物Aの安全域を1
としたばあいの相対値も併記した。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式: (式中、Rはヘキシルオキシ基である)で示され
    るクマリン誘導体またはその塩を有効成分とする
    抗アレルギー剤。 2 有効成分が8−n−ヘキシルオキシ−3−
    (1H−テトラゾール−5−イル)クマリンまたは
    その塩である特許請求の範囲第1項記載の抗アレ
    ルギー剤。
JP27117184A 1984-12-21 1984-12-21 クマリン誘導体を有効成分とする抗アレルギ−剤 Granted JPS60190715A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS559015A (en) * 1978-07-03 1980-01-22 Takeda Chem Ind Ltd Coumarin derivative

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS559015A (en) * 1978-07-03 1980-01-22 Takeda Chem Ind Ltd Coumarin derivative

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