JPS6347713B2 - - Google Patents

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JPS6347713B2
JPS6347713B2 JP58193202A JP19320283A JPS6347713B2 JP S6347713 B2 JPS6347713 B2 JP S6347713B2 JP 58193202 A JP58193202 A JP 58193202A JP 19320283 A JP19320283 A JP 19320283A JP S6347713 B2 JPS6347713 B2 JP S6347713B2
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JP
Japan
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coumarin
tetrazol
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JP58193202A
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JPS59112985A (ja
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Kyoshi Kuryama
Jun Nakano
Kyonoshin Ichikawa
Kyoshi Ito
Juji Suzuki
Katsuro Ishizuki
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Kaken Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kaken Pharmaceutical Co Ltd
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なクマリン誘導体、その製造法お
よびそれを有効成分とする抗アレルギー剤に関す
る。 ある種のクマリン誘導体が抗アレルギー作用を
示すことは知られている。たとえ特開昭50―
64273号公報には、一般式: (式中、Xはアルキル基またはアリール基、
X1,X2,X3およびX4は同一または異なつて、そ
れぞれ水素原子、ニトロ基、アルキル基、アルコ
キシ基、アリール基、アルアルキル基、複素環
基、ハロゲン原子、カルボキシル基またはアシル
オキシ基を表わし、X1,X2,X3またはX4のうち
の任意の隣接する2個の基はそれらが結合してい
る炭素原子とともに置換または非置換の炭素縮合
環または複素縮合環を形成していてもよい)で示
されるクマリン誘導体が抗アレルギー作用を示す
ことが記載されている。しかしながら、このクマ
リン誘導体は抗アレルギー剤として必らずしも充
分なものではない。 本発明者らは抗アレルギー剤としてすぐれた化
合物をうるべく種々研究を重ねた結果、意外にも
前記一般式()においてクマリン環の4位の置
換基Xがメチル基でありかつX1,X2,X3および
X4がすべて水素原子であるクマリン誘導体より
も4位の置換基Xが存在せず(すなわち水素原
子)かつX1,X2,X3およびX4がすべて水素原子
であるクマリン誘導体の方が強力な抗アレルギー
作用を有するという事実を見出し、この事実に基
づいてさらに研究を進めた結果、前記の4位の置
換基Xが存在しないクマリン誘導体のクマリン環
の5位、6位、7位または8位の任意の位置に炭
素数4〜5のアルコキシ基、アリルオキシ基など
を導入することによつてより一層強力な抗アレル
ギー作用を有ししかも毒性の低減されたクマリン
誘導体がえられることを見出し、本発明を完成し
た。 すなわち、本発明は一般式: (式中、Rは炭素数4〜5のアルキル基または
アリル基、R1は水素原子(ただしRが炭素数4
のアルキル基のばあいを除く)またはメチル基で
あり、R1基およびOR基はクマリン環の5位、6
位、7位または8位の任意の位置に置換してい
る)で示されるクマリン誘導体およびその塩に関
する。 前記一般式()において、Rで表わされる置
換基としては、たとえばn―ブチル、イソブチ
ル、sec―ブチル、tert―ブチル、n―ペンチル、
イソペンチル、sec―ペンチル、ネオペンチル、
tert―ペンチルなどの炭素数4〜5の直鎖状もし
くは分岐鎖状のアルキル基、またはアリル基があ
げられる。 一般式()で示される化合物の塩としては、
たとえばアンモニア、エタノールアミン、エチル
アミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ジ
イソプロピルアミンなどのアミン類の付加塩、ま
たはナトリウム塩、カリウム塩、アルミニウム
塩、カルシウム塩などの金属塩など、医薬として
使用しうる塩があげられる。 本発明の化合物のうち好適なものは、OR基が
クマリン環の8位に置換し、R1がメチル基のば
あいはR1基が6位に置換しているクマリン誘導
体()およびその塩である。 叙上のごとき化合物のうちとくに好ましい特定
の化合物としては、たとえば、 8―n―ペンチルオキシ―3―(1H―テトラ
ゾール―5―イル)クマリン(実施例1): 8―イソペンチルオキシ―3―(1H―テトラ
ゾール―5―イル)クマリン(実施例3): 8―アリルオキシ―3―(1H―テトラゾール
―5―イル)クマリン(実施例4): 8―n―ブトキシ―6―メチル―3―(1H―
テトラゾール―5―イル)クマリン(実施例
2): 8―アリルオキシ―6―メチル―3―(1H―
テトラゾール―5―イル)クマリン(実施例
5): およびそれらの塩があげられる。 本発明の化合物は免疫反応による肥満細胞から
のヒスタミンやSRS―Aなどのケミカルメデイエ
ーターの遊離を抑制し、アレルギー性の喘息、皮
膚炎、鼻炎、胃腸炎などの各種アレルギー性疾患
の予防および治療にすぐれた効果を示す。本発明
の前記効果は成人投与量として約0.05〜50mg/日
程度の投与量で充分に発揮される。 本発明の化合物は、前記特開昭50―64273号公
報に記載された化合物に対して、とくにクマリン
環の4位に置換基が存在しないことにより特徴づ
けられ、強力な抗アレルギー作用を示すとともに
クマリン環の5位、6位、7位または8位の任意
の位置に炭素数4〜5のアルコキシ基またはアリ
ル基を導入することにより毒性の低減がなされて
いる。本発明の化合物のうちの代表的な前記の5
種(実施例1〜5)、比較例としての8―メトキ
シ―3―(1H―テトラゾール―5―イル)クマ
リン(比較例1)および8―ヒドロキシ―3―
(1H―テトラゾール―5―イル)クマリン(比較
例2)および前記公報においてとくにすぐれてい
るとされている化合物の8―クロロ―4―メチル
―3―(1H―テトラゾール―5―イル)クマリ
ン(化合物A)および4.6―ジメチル―3―(1H
―テトラゾール―5―イル)クマリン(化合物
B)について、ラツトにおける受動性皮膚アナフ
イラキシ―(PCA)試験でのMED(最小有効投
与量)とマウスLD50(50%致死量)を調べたとこ
ろ、後記試験例(第2表)から明らかなごとく、
本発明の化合物は比較例1〜2の化合物および特
開昭50―64273号公報の化合物にくらべて安全域
が広く、医薬として安心して使用しうるすぐれた
抗アレルギー剤である。 本発明の化合物は、一般式: (式中、RおよびR1は前記に同じ)で示され
る3―シアノクマリン誘導体()をアジ化水素
酸またはその塩と反応させることによりえられ
る。 前記反応に用いるアジ化水素酸の塩としては、
たとえばアジ化リチウム、アジ化ナトリウム、ア
ジ化カリウムなどのアルカリ金属塩、アジ化マグ
ネシウム、アジ化カルシウム、アジ化バリウム、
アジ化ストロンチウムなどのアルカリ土類金属
塩、アジ化アルミニウム、アジ化スズ、アジ化亜
鉛、アジ化チタンなどのその他の金属塩、アジ化
アンモニウム、アジ化アニリニウムなどの有機塩
基との塩などがあげられる。これらアジ化水素酸
塩は単独で用いてもよく、さらにたとえばアジ化
ナトリウムなどのアルカリ金属塩は塩化アルミニ
ウム、塩化第二スズ、塩化亜鉛、四塩化チタンな
どのルイス酸あるいは塩化アンモニウムなどと組
合わせて用いてもよい。このばあい用いたアジ化
水素酸のアルカリ金属塩は組合わせて用いたルイ
ス酸などと再結合して、アジ化アルミニウム、ア
ジ化スズ、アジ化亜鉛、アジ化チタン、アジ化ア
ンモニウムなどのアジ化水素酸塩となり、これら
が3―シアノクマリン誘導体()と反応する。
アジ化水素酸のアルカリ金属塩と前記ルイス酸な
どの組合わせはとくに好ましい結果を与える。 反応に用いるアジ化水素酸またはその塩、さら
に塩と組合わせて用いられるルイス酸などの使用
量は通常3―シアノクマリン誘導体()の1モ
ルに対して1〜10モル程度である。 反応は通常有機溶剤中で行なわれる。用いる溶
剤としては、たとえばベンゼン、トルエン、石油
エーテルなどの炭化水素類、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、エチルエーテルなどのエーテル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ドなどの極性非プロトン溶媒などがあげられる。 反応温度および反応時間はとくに制限されず、
通常室温〜130℃程度の温度で30分〜24時間程度
反応させればよい。 前記反応において、アジ化水素酸塩を試薬に用
いたばあいは、目的化合物はテトラゾリル基の酸
性にもとづき反応に用いたアジ化水素酸塩に対応
する塩の形で生成する。この塩はそのまま単離し
てもよくあるいは塩酸、硫酸などの鉱酸類で処理
して遊離のテトラゾリル基を有する一般式()
の目的化合物としてもよい。 本発明の化合物の単離、精製は通常の処理手
段、たとえばテトラゾリル基の水素の解離にもと
づく分画、クロマトグラフイー、再結晶などによ
つて行なえばよい。 一般式()の化合物の塩は、前記の反応によ
り直接えられるものもあるが、いつたん一般式
()の化合物を単離し、これを相当する塩基と
反応することによつてえてもよい。 前記反応において出発原料として用いる3―シ
アノクマリン誘導体()は一般式: (式中、RおよびR1は前記と同じ)で示され
るo―ヒドロキシベンズアルデヒド誘導体()
をシアノマロン酸エステル(たとえばメチルエス
テル、エチルエステルなどの低級アルコールエス
テルなど)またはマロノニトリルと反応させるこ
とにより、または一般式: (式中、R1は前記に同じであり、OH基はクマ
リン環の5位、6位、7位または8位に置換して
いる)で示される3―シアノクマリン誘導体
()を水素化ナトリウム、水素化カリウムなど
の水素化アルカリ金属の存在下で一般式: RY () (式中、Rは前記と同じであり、Yはハロゲン
原子を表わす)で示されるハロゲン化合物()
と反応させることによつてもえられる。 本発明の化合物はとくに経口投与ですぐれた活
性を示し、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤とし
て使用される。また微粉末の形で嗅剤としても使
用できる。また本発明の化合物のうち塩は水に溶
解し、注射剤、水剤、点鼻剤としても使用でき
る。本発明の化合物の製剤化にあたつてはとくに
制限されることはなく、通常用いられるキヤリヤ
ーを用い、常法にしたがつて行なえばよい。 つぎに本発明の参考例、実施例、比較例および
試験例をあげて説明する。 参考例 1 〔3―シアノ―8―n―ペンチルオキシクマリ
ン〕 3―シアノ―8―ヒドロキシクマリン4gを乾
燥ジメチルホルムアミド20mlに溶解し、撹拌、氷
冷下に60重量%水素化ナトリウム0.96gを加え、
そのまま20分間撹拌を続けた。ついで撹拌下50℃
でヨウ化n―ペンチル4.8gを滴下し、滴下後5
時間撹拌を続けた。反応後反応液を砕氷を加えた
10重量%塩酸水100ml中に注ぎ、析出した沈殿物
を取し、酢酸エチルから再結晶して、融点87℃
の淡黄色針状晶として3―シアノ―8―n―ペン
チルオキシクマリン4.3gをえた。 元素分析値:C15H15NO3として 計算値(%):C70.02 H5.88 N5.44 分析値(%):C69.83 H5.97 N5.19 赤外線吸収スペクトル νKBr naxcm-1:2220(CN)、1730(C=O)、1605
1570(C=C) マススペクトル M/e:257(M+)、188、187、159 参考例 2〜5 出発原料として第1表に示すごとき化合物を用
いたほかは参考例1と同様にしてつぎの化合物を
えた。
〔8―n―ペンチルオキシ―3―(1H―テトラゾール―5―イル)クマリン〕
無水テトラヒドロフラン50ml中に氷冷下塩化ア
ルミニウム8gを加え、さらにアジ化ナトリウム
11.7gおよび3―シアノ―8―n―ペンチルオキ
シクマリン5.1gをこの順に加え、撹拌下に5時
間加熱還流した。反応後反応液を砕氷を加えた10
重量%塩酸水200mlに注ぎ、よく撹拌したのち析
出した沈殿物を取した。この沈殿物を炭酸水素
ナトリウムの飽和水溶液100ml中に投入し、よく
撹拌しながら熱時溶解し、不溶物を別した。
液に濃塩酸を徐々に滴下してPH3〜4とし、析出
した沈殿物を取した。えられた淡黄色沈殿物を
ジメチルホルムアミド―水混合溶剤〔4:1(容
量比、以下同様)〕に溶解し、活性炭処理したの
ち再結晶して、融点199℃(分解)の淡黄色針状
晶として8―n―ペンチルオキシ―3―(1H―
テトラゾール―5―イル)クマリン4gをえた。 元素分析値:C15H16N4O3として 計算値(%):C59.99 H5.37 N18.66 分析値(%):C59.78 H5.46 N18.45 赤外線吸収スペクトル νKBr naxcm-1:3150(NH)、1720(C=O)、1615
1595 1580(C=C) マススペクトル M/e:300(M+)、272、244、231、230、146、
118 実施例 2 〔8―n―ブトキシ―6―メチル―3―(1H
―テトラゾール―5―イル)クマリン〕 無水テトラヒドロフラン50ml中に氷冷下塩化ア
ルミニウム8gを加え、さらにアジ化ナトリウム
11.7gおよび8―n―ブトキシ―3―シアノ―6
―メチルクマリン5.1gをこの順に加え、撹拌下
に4時間加熱還流した。反応後反応液を砕氷を加
えた10重量%塩酸水200mlに注ぎ、よく撹拌した
のち析出した沈殿物を取した。この沈殿物を炭
酸水素ナトリウムの飽和水溶液100ml中に投入し、
さらに水100mlを加えよく撹拌しながら熱時溶解
し、不溶物を別した。液に濃塩酸を徐々に滴
下してPHを3〜4とし、析出した沈殿物を取し
た。えられた淡黄色沈殿物をジメチルホルムアミ
ド―水混合溶剤(5:1)に溶解し、活性炭処理
したのち再結晶して、融点242〜243℃(分解)の
淡黄色針状晶として8―n―ブトキシ―6―メチ
ル―3―(1H―テトラゾール―5―イル)クマ
リン4.2gをえた。 元素分析値:C15H16N4O3として 計算値(%):C59.99 H5.37 N18.66 分析値(%):C59.85 H5.41 N18.54 赤外線吸収スペクトル νKBr naxcm-1:3200(NH)、1700(C=O)1620、
1605、1585(C=C) マススペクトル M/e:300(M+)、272、258、257、244、202、
201、160、132 実施例 3〜5 出発原料として3―シアノ―8―イソペンチル
オキシクマリン(実施例3)、8―アリルオキシ
―3―シアノクマリン(実施例4)および8―ア
リルオキシ―3―シアノ―6―メチルクマリン
(実施例5)をそれぞれ用いたほかは実施例1〜
2と同様にしてつぎの化合物をえた。 実施例 3 8―イソペンチルオキシ―3―(1H―テトラ
ゾール―5―イル)クマリン 無色針状晶〔DMF―H2O(5:1)〕 融 点:203〜204℃(分解) 元素分析値:C15H16N4O3として 計算値(%):C59.99 H5.37 N18.66 分析値(%):C59.73 H5.39 N18.45 赤外線吸収スペクトル νKBr naxcm-1:3200(NH)、1725(C=O)、1625、
1600、1580(C=C) マススペクトル M/e:300(M+)、285、284、257、231、230、
203、187、146 実施例 4 8―アリルオキシ―3―(1H―テトラゾール
―5―イル)クマリン 無色針状晶〔DMF―H2O(5:1)〕 融 点:200℃(分解) 元素分析値:C13H10N4O3として 計算値(%):C57.77 H3.73 N20.73 分析値(%):C57.45 H3.81 N20.40 赤外線吸収スペクトル νKBr naxcm-1:3225(NH)、1710(C=O)、1625
1610 1580(C=C) マススペクトル M/e:270(M+)、227、187 実施例 5 8―アリルオキシ―6―メチル―3―(1H―
テトラゾール―5―イル)クマリン 淡黄色針状晶〔DMF―H2O(5:1)〕 融 点:211〜212℃(分解) 元素分析値:C14H12N4O3として 計算値(%):C59.15 H4.26 N19.71 分析値(%):C59.06 H4.31 N19.54 赤外線吸収スペクトル νKBr naxcm-1:3250(NH)、1700(C=O)、1650
1620 1580(C=C) マススペクトル M/e:284(M+)、241、201、200、199、159 比較例 1〜2 出発原料として3―シアノ―8―メトキシクマ
リン(比較例1)および3―シアノ―8―ヒドロ
キシクマリン(比較例2)をそれぞれ用いたほか
は実施例1と同様にしてつぎの化合物をえた。 比較例 1 8―メトキシ―3―(1H―テトラゾール―5
―イル)クマリン 無色針状晶〔DMF―H2O(4:1)〕 融 点:247〜249℃(分解) 元素分析値:C11H8N4O3として 計算値(%):C54.10 H3.30 N22.94 分析値(%):C53.88 H3.35 N22.76 赤外線吸収スペクトル νKBr naxcm-1:3200(NH)、1720(C=O)、1625
1610(C=C) マススペクトル M/e:244(M+)、202、201、188、160、144 比較例 2 8―ヒドロキシ―3―(1H―テトラゾール―
5―イル)クマリン無色針状晶〔DMF―H2O
(4:1)〕 融 点:295〜296℃(分解) 元素分析値:C10H6N4O3として 計算値(%):C52.18 H2.63 N24.34 分析値(%):52.06 H2.75 N24.07 赤外線吸収スペクトル νKBr naxcm-1:3450(OH)、3150(NH)1705(C=
O)、1620(C=C) マススペクトル M/e:230(M+)、188、187、174、146 実施例 6 下記の処方にしたがつて1錠100mgの錠剤を調
製した。 成 分 mg 8―n―ペンチルオキシ―3―(1H―テトラ
ゾール―5―イル)クマリン 5 ラクトース 30 コーンスターチ 45 結晶セルロース 15 メチルセルロース 3 ステアリン酸マグネシウム 2 実施例 7 下記の処方のもの100mgを5号カプセルに充填
してカプセル剤を調製した。 成 分 mg 8―イソペンチル―3―(1H―テトラゾール
―5―イル)クマリン 5 テクトース 55 コーンスターチ 30 結晶セルロース 8 ステアリン酸マグネシウム 2 試験例 1 実施例1〜5および比較例1〜2でえられた化
合物および前述の公報に記載されている化合物A
〜Bについて、抗アレルギー作用をラツトにおけ
る受動性皮膚アナフイラキシ―(PCA)で試験
した。 (1) 試験方法 (i) 同種向細胞抗体(homocytotropic
antibody)を豊富に含む抗血清を多田およ
び奥村が行なつたと同様の方法で調製した
(J.Immunol、106巻(1971年)、1002頁参
照)。 すなわち体重180〜200gのウイスター系ラ
ツトの脾臓を摘出し、数日後Strejanおよび
Campbell〔J.Immunol、98巻(1967年)、893
頁〕ならびにEisen〔J.Amer.Chem.Soc、75
巻(1953年)、4593頁〕らの方法により調整
したDNP―As(2.4―dinitrodhenyl―
coupled ascaris extract)の1mg(蛋白量
として)と百日咳ワクチン1×1010個を足蹠
に4分して投与した。5日後再びDNP―
As0.5mgを単独で背部筋肉内に投与した。初
回免疫より8日目にエーテル麻酔下に下行大
動脈より採血し、えられた血清を−80℃に貯
蔵し、使用時にとかして用いた。 (ii) 被検化合物の効果はつぎのようにして調べ
た。 (i)の方法でえられた抗血清を生理食塩水に
て倍々希釈し、それぞれの希釈液0.05mlを体
重140〜160gのウイスター系ラツトの背部皮
内に投与した。72時間後蛋白質として2mgの
DNP―Asとエバンスブルー(Evans blue)
2.5mgを生理食塩水1mlに溶解したものを静
脈内に5ml/Kgの割合で投与した。抗原液投
与後30分にて動物を屠殺し、抗血清を投与し
た個所に生じた青色スポツトの直径を測定し
た。 スポツトの直径が常に10mm以上を示す抗血
清の希釈液を用いて前記に準じた方法で
PCA試験を行ない、被検化合物の効果を判
定した。すなわち抗血清希釈液を背部3ケ所
に投与し、相対する反対側には生理食塩水を
投与した。被検化合物は抗原液投与の30分前
に経口投与した。屠殺した動物の反応部の皮
膚より、原田らの方法〔アレルギー、15巻
(1966年)、1頁〕に準じて漏出色素を抽出し
て色素量を測定した。対照群にくらべて統計
学的に有意な漏出色素量の抑制を示した被検
化合物の最小投与量をMEDとした。 (2) 試験結果 前記の結果を第2表に示す。 試験例 2 試験例1で用いた化合物について、マウスでの
急性毒性試験を行なつた。 市販のSlc:ddy系雄性マウス4週令を購入後
マウス飼育室にて1週間の予備飼育を行ない試験
に供した。被検化合物は10重量%アラビアゴム水
溶液に懸濁し0.1ml/10g体重の割合で経口投与
した。投与開始時より6時間までの間は連続して
観察を行ない、その後は24時間ごとに6日間観察
を行ない、死亡動物数を計数した。LD50
Litchfield―Wilcoxon法にしたがつて計算した。
結果を第2表に示す。 なお、第2表には各化合物の安全域(LD50
MED)および前記公報の化合物Aの安全域を1
としたばあいの相対値も併記した。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式: (式中、Rは炭素数4〜5のアルキル基または
    アリル基、R1は水素原子(ただしRが炭素数4
    のアルキル基のばあいを除く)またはメチル基で
    あり、R1基およびOR基はクマリン環の5位、6
    位、7位または8位の任意の位置に置換してい
    る)で示されるクマリン誘導体またはその塩。 2 8―n―ペンチルオキシ―3―(1H―テト
    ラゾール―5―イル)クマリンである特許請求の
    範囲第1項記載のクマリン誘導体またはその塩。 3 8―イソペンチルオキシ―3―(1H―テト
    ラゾール―5―イル)クマリンである特許請求の
    範囲第1項記載のクマリン誘導体またはその塩。 4 8―アリルオキシ―3―(1H―テトラゾー
    ル―5―イル)クマリンである特許請求の範囲第
    1項記載のクマリン誘導体またはその塩。 5 8―n―ブトキシ―6―メチル―3―(1H
    ―テトラゾール―5―イル)クマリンである特許
    請求の範囲第1項記載のクマリン誘導体またはそ
    の塩。 6 8―アリルオキシ―6―メチル―3―(1H
    ―テトラゾール―5―イル)クマリンである特許
    請求の範囲第1項記載のクマリン誘導体またはそ
    の塩。 7 一般式: (式中、Rは炭素数4〜5のアルキル基または
    アリル基、R1は水素原子(ただしRが炭素数4
    のアルキル基のばあいを除く)またはメチル基で
    あり、R1基およびOR基はクマリン環の5位、6
    位、7位または8位の任意の位置に置換してい
    る)で示される3―シアノクマリン誘導体をアジ
    化水素酸またはその塩と反応させることを特徴と
    する一般式: (式中、RおよびR1は前記に同じ)で示され
    るクマリン誘導体またはその塩の製造法。 8 一般式: (式中、Rは炭素数4〜5のアルキル基または
    アリル基、R1は水素原子(ただしRが炭素数4
    のアルキル基のばあいを除く)またはメチル基で
    あり、R1基およびOR基はクマリン環の5位、6
    位、7位または8位の任意の位置に置換してい
    る)で示されるクマリン誘導体またはその塩を有
    効成分とする抗アレルギー剤。 9 有効成分が8―n―ペンチルオキシ―3―
    (1H―テトラゾール―5―イル)クマリンまたは
    その塩である特許請求の範囲第8項記載の抗アレ
    ルギー剤。 10 有効成分が8―イソペンチルオキシ―3―
    (1H―テトラゾール―5―イル)クマリンまたは
    その塩である特許請求の範囲第8項記載の抗アレ
    ルギー剤。 11 有効成分が8―アリルオキシ―3―(1H
    ―テトラゾール―5―イル)クマリンまたはその
    塩である特許請求の範囲第8項記載の抗アレルギ
    ー剤。 12 有効成分が8―n―ブトキシ―6―メチル
    ―3―(1H―テトラゾール―5―イル)クマリ
    ンまたはその塩である特許請求の範囲第8項記載
    の抗アレルギー剤。 13 有効成分が8―アリルオキシ―6―メチル
    ―3―(1H―テトラゾール―5―イル)クマリ
    ンである特許請求の範囲第8項記載の抗アレルギ
    ー剤。
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JPH02119013U (ja) * 1989-03-08 1990-09-25

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