JPS6345834B2 - - Google Patents

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JPS6345834B2
JPS6345834B2 JP58185964A JP18596483A JPS6345834B2 JP S6345834 B2 JPS6345834 B2 JP S6345834B2 JP 58185964 A JP58185964 A JP 58185964A JP 18596483 A JP18596483 A JP 18596483A JP S6345834 B2 JPS6345834 B2 JP S6345834B2
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JP
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washing
period
water flow
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time
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JP58185964A
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Takashi Nagai
Hideyuki Hida
Tamotsu Shikamori
Koichi Ito
Toshihiro Takahashi
Isao Hyama
Ryoichi Kobayashi
Katsuyoshi Miwano
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Publication of JPS6345834B2 publication Critical patent/JPS6345834B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は洗濯機の稼動方法、さらに詳細には、
洗濯水流に渦が形成されない、いわゆる短周期反
転洗浄方式を採用した洗濯機の稼動方法に係り、
特に、洗い行程中における回転翼の駆動制御方法
に関する。
〔発明の背景〕
洗濯機は、予め設定されたタイムサイクルによ
り洗いが遂行されるようになつている。
そして、洗いの動作は、洗濯槽底部の回転翼
が、モータにより、減速機構等を介し回転駆動さ
れて水流を作り、この水流によつて洗濯物が撹拌
され、汚れを落とす機械力が布地に作用されるよ
うになつている。洗浄力は、前記の機械力と洗剤
による化学的な作用とによる汚れの分離によつて
成立するもので、一方だけの洗浄力では不十分で
ある。
しかして、従来の回転翼は、高速(例えば
400rpm。以下、カツコ内の数値は具体的製品の
例示)で長時間(23秒)、一方向に回転したのち、
一定時間(3秒)休止し、反転して同一時間回転
する水流を作り出すようにしている。
この制御方式では、強い渦が作られ、洗濯物
は、水流により渦に巻き込まれるので、洗いの初
期に洗剤が速やかに溶解し、また洗濯物の早期水
没浸潰作用により、洗濯を比較的短時間で済ませ
ることができる。
一方、新洗浄方式である、いわゆる短周期反転
洗浄方式、すなわち回転翼を低速(190rpm)で
短時間(0.8秒)、一方向に回転したのち、一定短
時間(0.5秒)休止し、反転してこれまた短時間
回転する洗浄方式においては、洗濯水流に渦が形
成されず、振り洗いやもみ洗いに近い洗浄作用が
得られるものであつて、この短周期反転洗浄方式
は、洗濯物同士がからまらないため、布の傷みが
少なく、洗いむらが少ないという長所がある。
しかし、前記した短周期反転洗浄方式によれ
ば、洗濯水流に渦が形成されないため、洗濯物を
定格投入して洗う場合に、その水流が弱水流であ
ると、洗剤の溶解が速やかにおこなわれず、また
一部の洗濯物が水面上で浮遊し、水没浸漬するの
に時間を要して、所定の洗いの時間を、洗濯物の
汚れ落としのために十分有効に使えないという問
題点があつた。
すなわち、洗剤の溶解が遅れると、化学作用に
よる洗浄力が得られず、機械力による作用だけで
は、効率のよい洗浄をおこなうことができない。
また、水面上に顔を出している洗濯物には、決め
られた時間内において十分洗浄作用が及ばないか
ら、この場合も、効率のよい洗浄効果を得ること
はできない。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、洗濯水流に渦が形成されない
短周期反転洗浄方式において、従来よりも洗濯効
率を向上させるとともに、洗い時間を短縮できる
洗濯機の稼動方法を提供することにある。
〔発明の概要〕
前記目的は、モータにより駆動される回転翼
と、洗濯水を貯える水受槽と、前記モータをON
−OFF制御するタイマーとを有し、洗濯水流に
渦が形成されない短周期反転サイクルで洗たく行
程を続行する洗濯機の稼動方法において、前記洗
い行程の撹拌期間を、前期、中期、後期の3期間
に分割し、回転翼が正転、停止、逆転、停止、正
転という順序で繰返しおこなう洗い行程の正、逆
転期間と、そのそれぞれの停止の期間とを、前記
分割期間毎に変化させるとともに、中期のタイム
サイクルによつて作られる水流が、前、後期のタ
イムサイクルによつて作られる水流より強い水流
として稼動せしめることによつて達成される。
〔発明の実施例〕
以下、本発明に係る洗濯機の稼動方法の各実施
例を、各図を参照して説明する。
第1図は、本発明の各実施例に係る洗濯機の稼
動方法の実施に供せられる全自動洗濯機の開披断
面図、第2図はその電気回路図である。
まず、第1図において、1は外枠、2は外枠1
の上面を覆うトツプカバー、3はコーナープレー
トで、コーナープレート3は、外枠1の上部四隅
に固定され、水受槽4を四隅の四個所で吊り棒5
により支持している。6は防振ばねで、吊り棒5
に取り付けられて、脱水時に水受槽4の振動を吸
収する。7はバスケツトで、脱水時に高速回転し
て洗濯物を遠心力脱水する。
8はモータで、モータ8の動力は、ベルト9、
プーリ10を介し、クラツチ減速部11に伝達さ
れて減速され、回転翼12が回転駆動される。
14は注水ホース、15は、水栓からの水を水
受槽4内に給水する注水口、16は、次の第2図
で詳述する電子タイマーで、電子タイマー16
は、モータ8、給水弁13などの電気部品の運転
を指示制御する。
また、モータ8は正逆の両方向に回転し、回転
翼12を正逆方向に繰返し回転駆動する。
第2図において、17は、モータ8の進相用コ
ンデンサ、18は排水弁、19は電源コンセン
ト、20は電源スイツチ、21はネオンランプ、
22はコネクターである。
23は圧力スイツチ、24は安全スイツチ、2
5は指示制御部で、指示制御部25は、マイクロ
コンピユータなどの計算機能を有するLsi素子に
よつて構成されている。26は、発光ダイオード
で構成された進行表示部、27は電源回路部で、
電源回路部27は、交流(AC)を直流(DC)に
変換して電子タイマー16の電源を作る。
28は発振回路部で、指示制御部25にクロツ
クを供給する一方、ブザー29に発振周波数を供
給する。
30は入力信号処理回路で、当該処理回路30
に入力された信号は、入力信号バスライン31を
経て、指示制御部25に伝達される。32は入力
スイツチ部で、当該スイツチ部32に入力された
信号は、これまた信号バスライン31を経て、指
示制御部25に伝達される。33は出力信号バス
ラインで、指示制御部25の信号を進行表示部2
6、駆動回路34に伝達する。
また、ライン35は、コネクター22を経て、
給水弁13に、ライン36は、モータ8の正回転
側に、ライン37は逆回転側に、ライン38は排
水弁18にそれぞれ接続されている。
以上の構成において、入力スイツチ部32に運
転の指示入力があると、指示制御部25で圧力ス
イツチ23の信号を判定し、水受槽4内が満水で
ないときは、指示制御部25の出力回路から、出
力信号バスライン33を経て、駆動回路34で増
幅、スイツチング処理され、ライン35より給水
弁13をONする信号が発せられ、注水ホース1
4を介して注水口15より水受槽4内に水が供給
される。
そして、水受槽4内の水が所定の水位に達する
と、圧力スイツチ23の信号が切り換わつて給水
弁13の通電が遮断され、洗いの行程に入る。
第3図は、第1図に示す全自動洗濯機の洗濯行
程図である。
撹拌期間は、例えば右回転0.6秒、ON、休止
0.4秒、左回転0.6秒、休止0.4秒の短周期反転での
タイムサイクルでおこなわれ、回転翼12の作用
により、洗濯物に機械力が作用する。
なお、具体的一例として、洗い行程の撹拌時間
は、例えば約12分まで運転できるが、汚れの程度
に応じ、時間を少なく調整して運転することもで
きる。
しかして、本発明は、洗い行程の中の撹拌期間
に関するものであるので、以下の説明は、洗い行
程に限定して進めることとする。
そして、本発明では、洗い行程の撹拌期間を、
前期、中期、後期の3期間に分割し、回転翼が正
転、停止、逆転、停止、正転という順序で繰返え
しおこなう洗い行程の正、逆転期間と、そのそれ
ぞれの停止の期間とを、前記分割期間毎に変化さ
せるとともに、中期のタイムサイクルによつて作
られる水流が、前、後期のタイムサイクルによつ
て作られる水流より強い水流として稼動せしめる
ようにしたものである。
まず、第4図は、撹拌行程のサブルーチンの動
作を示すフローである。
撹拌行程がエントリーされると、洗い時間がセ
ツトされる。
次に、圧力スイツチ23がONかどうか調べ、
ONでないNOの場合には、給水弁13をONす
る。
水受槽4に水が溜つて所定の水位に達すると、
圧力スイツチ23がONとなるため、YESと判断
され、給水弁13はOFFとなり、反転サブルー
チンの処理に移り、洗いのサブルーチンから抜け
出て、表示、入力スイツチの解析などの元の処理
に戻る。
第5図は、その反転サブルーチンの動作を示す
フローである。
まず、洗い時間更新のための減算タイマーのマ
スクを解除し、減算カウントを開始する。被減算
数は、第4図の始めにセツトされた洗い時間であ
る。
ここで、図示に係る時間Tは、次のとおりであ
る。
T=(洗い時間)−(減算タイマー値) これは、洗いの実行時間を示すものであるが、
この値が定数T0に至るまでの間は、回転翼運転
時間tMを定数t1とし、休止時間tSを定数t2に設
定する。
T1>T≧T0になると、回転翼運転時間tMを定
数t3とし、休止時間tSを定数t4に変更設定し、さ
らにT≧T1で、再びtM=t1、tS=t2とする。な
お、前記のT1は洗い実行時間である。
すなわち、T0がTに至るまでのT<T0の期間
は前期であり、T0≦T<T1の期間は中期、T≧
T1の期間は後期として、3期間に分割したもの
である。
ここで、t1<t3、t2>t4、t1>t2、t3>t4の関
係のもとに運転がおこなわれる。
t3は通常t1の約1.3倍、t4はt2の約0.5倍の値が
適切である。t1は0.6秒、t2は0.4秒が、後述する
布からみ特性上、最適値となるため、t3は0.8秒、
t4は0.2秒となる。
なお、前記t1〜t4の値は、いずれも電源の周波
数が50Hzのときを示すものであつて、60Hzのとき
には、それぞれ1/1.2倍の時限となる。
次の処理は、回転翼12を、前記で設定された
tMおよびtSにしたがつて短周期反転運転するフ
ローである。
以上、第5図における破線枠39の処理は、そ
の洗い実行時間がT0、T1を境として、反転周期
が変化する制御を示している。
前述のt1=0.6秒、t2=0.4秒の期間と、t3=0.8
秒、t4=0.2秒の期間とを比較すると、後者の方
が、モータ8を運転している時間が長く、停止し
ている時間が短いため、水流としては、後者の方
が強いことになる。
したがつて、t1=0.6秒、t2=0.4秒を標準水流
と称すれば、t3=0.8秒、t4=0.2秒が強水流とな
る。
次に、第6図に示すフローにより、本発明の第
2の実施例を説明する。
すなわち、第6図における破線枠39Aは、第
1の実施例における第5図に示す実線枠39のと
ころに相当するフローで、他は同様である。
しかして、本実施例は、先の実施例における前
期と中期との間および中期と後期との間の、少な
くともいずれか一方の期間において、正、逆転期
間と、そのそれぞれの停止との期間を、漸増また
は漸減せしめるようにし、これによりタイムサイ
クルが連続的に変化する区間を設けるようにした
ものである。
すなわち、第6図において、T≧T0と処理さ
れた後でt1が漸増し、t2が漸減し、終りには、
t3、t4と一致するまで回転翼運転時間tM、休止
時間tSを変化させるものである。t1とt3をK1等
分し、t2とt4をK2等分し、その1/K1、1/K2
の値をそれぞれΔt1、Δt2とし、n=1、………、
K1、m=1、………、K2とすると、 tM=t1+n×Δt1 または tM=t3−m×Δt1、 tS=t2−n×Δt2 または tS=t4+m×Δt2 となる。
第6図に示すフローの処理によれば、t1→t3、
t2→t4への反転周期変動を徐々に切り換えること
ができる。K1、K2は、通常1分以内に切り換わ
るように設定される。また第6図では、k1=k2
である。
このように、反転周期変動を徐々に変化させる
ことにより、洗濯物の動きを滑らかに変化させる
ことが可能となる。すなわち、反転周期を急激に
変えると、洗濯物が団子状になつてしまう不具合
を生じ得るが、前記した本発明の第2の実施例に
よれば、この不具合を解消することができる。
第7図は、洗濯機の動作信号説明図であり、モ
ータ8のON、OFF信号を記したもので、第5図
で説明した実施例におけるt1、t2の関係をイ,ロ
に示し、イは正転信号で、第2図のライン36に
よりモータ8へ伝わり、ロは逆転信号で、ライン
37によりモータ8に伝わる。また、t3、t4の関
係はハ,ニに示され、全く同様に、正逆信号がモ
ータ8に伝わる。
第8図は、同じく動作信号説明図であり、横軸
に洗い時間をとり、縦軸に回転翼の運転および休
止時間をとつて示した説明図で、t1、t2、t3、t4
の関係を図にしたものであり、第6図で説明した
実施例に関するものを示している。洗いを開始し
てからT0までt1=0.6秒、t2=0.4秒で運転したの
ち、約1分で徐々に正、逆転時間が長くなり、停
止時間が短くなる。次に、t3=0.8秒、t4=0.2秒
で運転したのち、再度、正、逆転時間を漸減、停
止時間を漸増し、t1=0.6秒、t2=0.4秒に戻るこ
とを示したものである。
次に、前記各実施例による効果を、第9〜13
図により説明する。
すなわち、まず、第9図は、横軸に洗い時間を
とり、縦軸に洗剤濃度をとつて示した効果の説明
図である。
洗濯物を定格量投入するとともに洗剤を入れ
て、tM=t1、tS=t2の周期で運転した場合は、
洗剤の溶解が円滑におこなわれず、二点鎖線Aで
示したごとく、溶解の曲線はゆるやかに上昇する
形態となる。実線Bは、洗濯物を全く入れない無
負荷で、tM=t3、tS=t4の周期で運転した場合
の曲線を示し、急な立上がり形態をとり、短時間
のうちに濃度が高まる。同一洗剤濃度α%になる
所要時間は、二点鎖線Aと実線Bとでは、T″と
T′となり、二点鎖線Aの曲線では、設定された
洗い時間のうち、スタートしてからT″までは、
化学作用による洗浄力の期待は不可能で、機械力
だけにより洗浄がおこなわれる。
次に、前記各実施例における、反転周期を変え
る洗いの方法であるバリアブル水流の初めにtM
=t1、tS=t2、次いでtM=t3、tS=t4の周期で運
転すると、一点鎖線Cのごとく、洗濯物が定格入
れられても水流が強くなり、洗剤の溶解が進ん
で、T0の時間で濃度α%になるため、早期に洗
剤の化学作用による洗浄効果が期待できる。洗剤
溶解が進んだならば、tM=t1、tS=t2に戻る。
第10図は、洗いの性能比較図である。
図で、Xは布いたみ、Yは布からみ、Zは洗浄
比を示すものであり、また添字、、は従来
の水流、バリアブル水流、強水流の順に区分け表
示したものであり、そらに添字はtM=t1、tS
=t2で固定したサイクルを運転した場合のデータ
を示す。
布からみ、布いたみは小さい方がよく、洗浄比
は大きい方がよい。
tM=t3、tS=t4で運転した強水流は、全ての
データが大になるため、特定の洗濯物(汚れが大
きいもの、ジーンズなどゴワゴワした繊維など)
には適するが、通常の水流としては強すぎる。
また、tM=t1、tS=t2の水流では、布いたみ、
布からみによいが、洗浄比は低下して不十分であ
る。
そこで、これらの水流を組み合わせ、最初弱
く、次に強く、終りに弱い洗濯サイクル、すなわ
ち既述の通称バリアブル水流で運転し、しかも強
水流の時間を全体の1/4〜1/2、最初のなじみ運転
区間(弱い水流、標準水流区間)を30〜60秒とし
たとき、前記の第10図に示す、バランスのとれ
た洗濯性能を引き出すことができる。
前述のごとく、第9,10図より、洗い行程の
初期の段階で、強水流による洗剤溶解の促進をお
こない、その後、布からみの少ない標準水流で撹
拌をおこなうことが、一応、洗濯効率上好ましい
方法といえる。
一方、第11〜13図は、布地の水面下への引
き入れを説明するための図である。
すなわち、第11図で、比較的親水性のよい布
地を水没させるグラフが曲線S,Sで、撥水
性を有する水面下に沈みにくい布地P%を含む定
格量の布地をバスケツト7に投入した場合に、全
ての布地が水面下に沈むまでの時間を示したグラ
フが曲線S′,S′である。また、バリアル水流
を採用すると、曲線Sのグラフになる。そし
て、標準水流で撹拌をおこなつた場合を示す曲線
Sよりも、強水流で撹拌をおこなつた場合を示
す曲線Sの方が布地の引入れ性は良好である
が、前記のP%が大なるにしたがつてその効果が
薄れる傾向がある。
これは、撥水性の布地41a〜41dを第12
図のごとく、他の布地42の上におおいかぶさる
ように入れて給水すると、上部にある撥水性の布
地41aがほとんど濡れることなく給水を完了し
てしまうこと、さらには撥水性の布地41aが他
に布地42との重なり具合によつて、第13図に
示すごとく、空気の抱込みを生じて浮いてしまう
ためである。これは、また第13図において、撥
水性の布地41aが十分に吸水しないうちに強水
流によつて撹拌されるため、水面下にある部分
に、ねじれをおこし、気泡を生じてしまうためで
ある。
また、一方、標準水流によつて撹拌をおこなつ
た場合には、水面下でのねじれを生ぜず、空気の
抱込みをおこすには至らない。
しかし、このまま洗いをおこなうと、布からみ
が大となつてしまい、性能の低下を招いてしま
う。また、このままでは水のとびはねが多く、洗
たく機蓋の内側にとびはねた水が、第1図の洗た
く機外枠1と水受槽4との間の空間部から落下し
て床面を濡らしてしまう不具合がある。
以上のように、一般的には、強水流による布地
の水面下への引入れ効果が期待できるものの、撥
水性の布地が多く入れられた場合、これら布地の
水面下への引入れ効果は強水流、標準水流ともに
大差がない反面、バリアブル水流によつて最初に
なじみの区間を設けることにより、布地を通して
の浸水が徐々におこなわれるため、水没するまで
の時間は、Tとなり(第11図)、T′,T′
に比べ短くなる。
したがつて、布地が水面下に沈んでしまうまで
の時間を考えた場合、この期間では、電力の少な
い、布いたみの少ない標準水流によつて撹拌をお
こなうことが好ましいといえる。
前述のごとく、洗剤の溶解の観点より見た場合
には、撹拌の初期を強水流、後期を標準水流とす
ることが、洗濯効率上好ましく、布地の水面下へ
の引入れを加味して考えると、撹拌の初期を標準
水流として、この期間で布地の引入れをおこな
い、次の期間で、強水流による洗剤の溶解促進を
おこない、その後、標準水流による本来の洗濯を
おこなうようにすることによつて、最大の洗濯効
率を得ることが可能となる。
次に、第14図に示すフローにより、本発明の
第3の実施例を説明する。
すなわち、第14図は、先の第1の実施例にお
ける中間の期間の長さを、洗い行程の総撹拌期間
と一定の比率を保ちながら変化せしめるようにし
て稼動する実施例に係るフローを示す。
本実施例にあつては、先の第2図における入力
スイツチ部32より、洗い行程の撹拌時間を12
分、6分、3分のいずれかに設定し、これを第1
4図のフローのごとく処理する。
すなわち、本実施例は、第5図において、「エ
ントリー」と結合子の間に、第14図に示すよ
うに、T1の時間を T1=T0+Tt/l の値に設定するルーチンを設けるものである。
ここで、Ttは設定された洗い時間であり、12
分、6分、3分のいずれかの値をとるものであ
る。また、lは定数である。
本実施例の動作としては、設定時間に関係な
く、一定の時間(0〜T0まで)、標準水流とした
のち、T0〜T1の区間、すなわちTt/lの間だけ
強水流とし、その後再度、標準水流に戻るように
するものである。
lは定数であるため、強水流の期間と総撹拌時
間とは、常に一定の比をなすこととなる。
元来、総撹拌時間は、洗濯物の量、汚れ具合に
よつて、その必要時間が変化するものであり、ま
た同時に、必要とする水の量も変化するものであ
る。したがつて、洗濯物の量や汚れが少ない場合
には、総撹拌時間、水量ともに少なくてすみ、こ
れにしたがい、洗剤の量も少なくなるため、洗剤
の濃度が一定値に達するまでの時間も短くなる。
すなわち、洗濯物の量、汚れが少なく、総撹拌
時間が6分もしくは3分でよいと判断される場合
には、水量、洗剤の量も総撹拌時間12分の場合の
1/2、1/3となるため、洗剤の濃度が一定値に達す
るまでの時間も1/2、1/3に短縮される。
実験的には、総撹拌時間12分において、強水流
の期間は、3〜4分が良好な値を示しているの
で、l=3〜4が、好適な値となる。
本実施例の実施により、総撹拌時間を変更した
場合にも、良好な洗濯効率を得ることが可能とな
る。
さらに、第15図に示すフローにより、本発明
の応用例を説明する。すなわち、第15図におけ
る破線枠39Bは、本発明の第1の実施例である
第5図の破線枠39に相当するフローで、他は同
様である。
しかして、この応用例は、撹拌期間における
正、逆転期間と、そのそれぞれの停止の期間を変
化させて稼動せしめるようにしたものにおいて、
洗濯機に、各タイムサイクルの実行を表示する表
示装置を少なくとも1個以上設けるようにし、か
つその表示装置に対応するタイムサイクルの実行
と同期して動作せしめるようにしたものである。
そして、第16図は、洗濯機のパネル操作部に
おける進行表示部26に、標準水流を示す表示装
置26−aおよび強水流を示す表示装置26−b
を追加した場合を示し、標準32−a、軽い汚れ
32−bは、全自動運転の指示をする入力スイツ
チ部32(第2図)の一部で信号バスライン31
により指示制御部25に伝達される。
すなわち、第15図において、洗い行程の撹拌
時間Tが 0≦T<T0 では、強水流を示す表示装置26−bをOFFさ
せたのち、標準水流を示す表示装置26−aを
ONとして、tM=t1、tS=t2とする。
また、 T0≦T<T1 では、標準水流を示す表示装置26−aをOFF
したのち、強水流を示す表示装置26−bをON
とし、tM=t3、tS=t4とする。
さらに、 T1≦T≦(撹拌設定時間) では、再び、強水流を示す表示装置26−bを
OFF、標準水流を示す表示装置26−aをONと
して、tM=t1、tS=t2とする。
標準水流、強水流を示す各表示装置26−a,
26−bをON、OFFさせる信号は、第16図に
おいて、先の第2図の指示制御部25の出力回路
より、出力信号バスライン33を経て、標準水
流、強水流を示す表示装置26−a,26−bに
伝達される。
なお、前記した本発明の応用例による場合は、
実施されている水流を、標準水流、強水流を示す
表示装置26−a,bの点滅状態によつて視認す
ることができるため、動作の確認を離れた場所で
もおこなうことが可能であるとともに、粉石けん
のように溶解しにくい洗濯を追加投入する場合に
は、強水流の期間であれば、そのまま投入すれば
よいが、T≧T1の期間の標準水流の期間では、
溶解が促進しにくいため、投入前に、あらかじめ
温水によつて溶解させた石けん液を作ることが、
洗濯効率上好ましく、このような場合には、特
に、実行水流を視認できることが有効となる。
ところで、本発明方法を具体的に実施する場
合、タイマーは、従来の機械式タイマーでもよい
が、これを電子式タイマーにおき変えることによ
り、洗い行程の進行に応じて、正、逆転期間と停
止の期間の変更を、使用者の手を煩わすことなく
おこなうことができる。特に、第15図および第
16図に示す実施例の応用例において、機械式タ
イマーを用いた場合には、標準水流、強水流を示
す表示装置26−a,bをON、OFFするカム板
と開閉スイツチとが必要となるが、一般にカム板
は、プラスチツクの成形品で形成されるため、そ
の製作には、多大の費用を必要とする。これに対
し、電子式タイマーを用いた場合には、多くても
出力信号バスライン33のリード線の数が2本追
加になる程度であり、そのコスト的な差は大き
い。
なお、以上の説明では、本発明を、全自動洗濯
機を例にとり説明したが、これと同様の方法を二
槽式洗濯機に採用することもできる。
〔発明の効果〕
以上、本発明によれば、洗濯水流に渦が形成さ
れない短周期反転洗浄方式において、従来よりも
洗濯効率を向上させるとともに、洗いに要する時
間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の各実施例に係る全自動洗濯
機の稼動方法の実施に供せられる全自動洗濯機の
開披断面図、第2図はその電気回路図、第3図
は、第1図に示す全自動洗濯機の洗濯行程図、第
4図は、本発明の洗濯機の稼動方法の第1の実施
例に係る、撹拌行程のサブルーチンの動作を示す
フロー図、第5図は、その反転サブルーチンの動
作を示すフロー図、第6図は、本発明の第2の実
施例に係るフロー図、第7図、第8図は、洗濯機
の動作信号説明図、第9図はその効果説明図、第
10図は洗いの性能比較図、第11図〜第13図
は、布地の水面下への引入れを説明するための
図、第14図は、本発明の第3の実施例に係るフ
ロー図、第15図は、本発明の応用例に係るフロ
ー図、第16図は、その進行表示部の正面図であ
る。 1……外枠、4……水受槽、5……吊り棒、7
……バスケツト、8……モータ、12……回転
翼、13……給水弁、16……電子タイマー、1
8……排水弁、23……圧力スイツチ、25……
指示制御部、26……進行表示部、26−a,2
6−b……標準水流、強水流を示す表示装置、3
1……入力信号バスライン、32……入力スイツ
チ部、34……駆動回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 モータにより駆動される回転翼と、洗濯水を
    貯える水受槽と、前記モータをON−OFF制御す
    るタイマーとを有し、洗濯水流に渦が形成されな
    い短周期反転サイクルで洗たく行程を続行する洗
    濯機の稼動方法において、前記洗い行程の撹拌期
    間を、前期、中期、後期の3期間に分割し、回転
    翼が正転、停止、逆転、停止、正転という順序で
    繰返しおこなう洗い行程の正、逆転期間と、その
    それぞれの停止の期間とを、前記分割期間毎に変
    化させるとともに、中期のタイムサイクルによつ
    て作られる水流が、前、後期のタイムサイクルに
    よつて作られる水流より強い水流として稼動せし
    めるようにしたことを特徴とする洗濯機の稼動方
    法。 2 特許請求の範囲第1項記載の発明において、
    前期と中期との間および中期と後期との間の、少
    なくともいずれか一方の期間において、正、逆転
    期間と、そのそれぞれの停止との期間を、漸増ま
    たは漸減せしめるようにし、これによりタイムサ
    イクルが連続的に変化する区間を設けるようにし
    た洗濯機の稼動方法。 3 特許請求の範囲第1項記載の発明において、
    中期の期間の長さを、洗い行程の総撹拌時間と一
    定の比率を保ちながら変化せしめるようにした洗
    濯機の稼動方法。
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