JPS6345656Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は炭酸飲料等を供給する飲料デイスペン
サに関するものである。

（従来技術） 従来、デスペンサ本体の上部に冷却槽を配設
し、下部に圧縮機、送風フアン、電装箱等の電気
機器を配設した飲料デイスペンサが知られてい
る。

（考案が解決しようとする問題点） 前記飲料デイスペンサでは、冷却槽内に水を供
給するときや、該冷却槽の水を撹拌した場合に、
該冷却槽内の水が溢れ出て該冷却槽の外面に沿つ
て流れ落ち、下部に位置する圧縮機、送風フア
ン、電装箱等の上に滴下し、圧縮機等の電気機器
が劣化、故障、漏電等をおこすという問題点を有
していた。

（考案の目的） 本考案は前記従来の問題点に鑑み、冷却槽の水
が溢れ出たときも、該水が圧縮機、送風フアン、
電装箱等の電気機器に滴下することがない飲料デ
イスペンサを提供しようとするものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は前記目的を達成するために、デイスペ
ンサ本体１０の上部に冷水Ａを貯留する冷却槽３
０を配設し、下部に圧縮機２２、送風フアン２
１、電装箱２３等の電気機器を配設した飲料デイ
スペンサにおいて、前記冷却槽１１の外周縁又は
外周壁に該冷却槽から溢れ出た水Ａを受水する受
水路３０を設けるとともに、該樋３０に一端が前
記デイスペンサ本体１０外に臨む排水パイプ３１
を連結したことを特徴とする。

（作用） 本考案によれば、冷却槽から水が溢れ出たとし
ても、該水は受水路に流れ落ち、更に排水パイプ
により、デイスペンサ本体外に排水される。

（実施例） 図面は本考案の一実施例を示すもので、１０は
上部を開口した箱状の飲料デイスペンサ本体（以
下デイスペンサ本体という）、１１は上部を開口
した冷却槽で、内箱１１ａと外箱１１ｂとの間に
断熱材１１ｃを充填してなり、該内箱１１ａの内
面には冷媒循環パイプ１２を付設し、該内箱１１
ａ内に貯留された水Ａを冷却している。また、該
冷却槽１１は該デイスペンサ本体１０の上部に配
設され、その内側には上部にカーボネータ１３を
配設し、かつ、下部には炭酸水、焼酎等の循環す
る飲料循環パイプ１４を配設している。１５は該
デイスペンサ本体１０の天板１０ａ上に配置され
た給水筒、１６は該給水筒１５に取付けられ、か
つ、該冷却槽１１内の水Ａを撹拌する撹拌器、１
７は該デイスペンサ本体１０の上部の一側外面に
取付けられ、かつ、該カーボネータ１３に連結し
たデイスペンシングバルブ、１８は該デイスペン
シングバルブ１７の下側で該デイスペンサ本体１
０の外面に取付けられた排水受けである。２０は
凝縮器、２１は該凝縮器２０の送風フアン、２２
は圧縮機、２３は電装箱で、該凝縮器２０、送風
フアン２１、圧縮機２２及び電装箱２３は該デイ
スペンサ本体１０内部の下側に配設されている。

３０は受水路、例えば上部を開口した断面凹形
状の樋で、前記冷却槽１１の外箱１１ｂのやや下
側に、前記デイスペンシングバルブ１７側に向か
うに従つて下方向に傾斜するよう巻着している。
３１は排水パイプで、上端は前記デイスペンシン
グバルブ１７側の該樋３０の底部に連通し、下端
は前記デイスペンサ本体１０を貫通して前記排水
受け１８内に臨んでいる。

本考案は前記の如く、断面凹形状の樋３０は冷
却槽１１の外箱１１ｂのやや下側で、デイスペン
シングバルブ１７側に向かうに従つて下方向に傾
斜するよう巻着し、かつ、排水パイプ３１は該樋
３０のデイスペンシングバルブ１７側の底部に連
通し、下端はデイスペンサ本体１０を貫通して排
水受け１８内に臨んでいるから、給水筒１５から
該冷却槽１１内に水Ａを多量に給水し、或いは、
撹拌器１６を作動させて該冷却槽１１から水Ａが
溢れ出たとしても、該水Ａは外箱１１ｂに取付け
られた樋３０に流れ落ち、更に該排水パイプ３１
を介して該排水受け１８に排水される。従つて、
該冷却槽１１の下側に配設された凝縮器２０、送
風フアン２１、圧縮機２２及び電装箱２３に滴下
することがない。

尚、図示しないが、樋３０を断面Ｌ字状に形成
し、該樋３０と該冷却槽１１の外箱１１ｂとの間
に受水路を形成するようにしてもよいし、また、
該外箱１１ｂの一部を断面凹状に屈曲し受水路を
形成してもよい。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案はデイスペンサ本
体の上部に冷水を貯留する冷却槽を配設し、下部
圧縮機、送風フアン、電装箱等の電気機器を配設
した飲料デイスペンサにおいて、前記冷却槽の外
周縁又は外周壁に該冷却槽から溢れ出た水を受水
する受水路を設けるとともに、該受水路に一端が
前記デイスペンサ本体外に臨む排水パイプを連結
したので、該冷却槽から水が溢れ出たとしても、
該水は受水路に流れ落ち、更に該排水パイプにて
該デイスペンサ本体外に排水されることとなり、
圧縮機等の電気機器に該水が滴下することがな
く、圧縮機等の電気機器を劣化、故障、漏電を起
させることがないという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案にかかる飲料デイスペンサを示す
断面図である。 図中、１０……デイスペンサ本体、１１……冷
却槽、２１……送風フアン、２２……圧縮機、２
３……電装箱、３０……受水路（樋）、３１……
排水パイプ、Ａ……水。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) デイスペンサ本体の上部に冷水を貯留する冷
   却槽を配設し、下部に圧縮機、送風フアン、電
   装箱等の電気機器を配設した飲料デイスペンサ
   において、前記冷却槽の外周縁又は外周壁に該
   冷却槽から溢れ出た水を受水する受水路を設け
   るとともに、該受水路に一端が前記デイスペン
   サ本体外に臨む排水パイプを連結したことを特
   徴とする飲料デイスペンサ。 (2) 受水路を樋で形成したことを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の飲料デイスペ
   ンサ。