JPS6345628Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、空調装置の床下挿入型室外ユニツト
の取付台に関するものである。

床下の空気は、冬には暖かく、夏には涼しいと
いう傾向があるため、空調装置の室外ユニツトを
床下に設置するということが提案されている。さ
らに、室外ユニツトを床下に設置すれば、美観上
もよいという利点がある。

ところが一方、床下へ室外ユニツトを設置する
ことは、屋外の設置に比較して、作業能率がひじ
ように悪く、特に室外ユニツトの点検時には、室
外ユニツトを床下から屋外へ出さねばならないた
め、多大の労力が必要である。

本考案の目的は、空調装置の床下挿入型室外ユ
ニツトを容易に床下に装着できる室外ユニツトの
取付台を提供することである。

本考案によれば、空調装置における室外ユニツ
トを床下に設置するための取付台であつて、予め
定められた平面を規定する平面と、室外ユニツト
を支持できる位置に、回転可能に、且つ上記の平
面より突出するように設けられた弾性材料によつ
て形成された複数個のローラーとを有することを
特徴とする空調装置における床下挿入型室外ユニ
ツトの取付台が得られる。

以下、本考案について、実施例をもとに説明す
る。

まず、第１図を参照すると、本考案の第一の実
施例に係る取付台２０は、一方端が下方向に曲げ
られたＬ字形状の端部を有する互いに平行な一対
の金属製ビーム１，２を有している。Ｌ字形状の
端部は第１図に示すように、下端面及び屋外壁面
に当接して設置される。両ビーム１，２間の間隔
は実質的に通風口に挿入可能な間隔であり、ここ
では、ビーム１，２の側面は、通風口の側面に接
触している。ビーム１，２は断面コ字状で第１図
中の拡大図に示すように、コ字形の開口部が図の
下側に向けられている。ビーム１，２のＬ字形状
端部と反対側の他端には、金属製の連結ロツド３
が溶接等により連結されている。なお、連結ロツ
ド３の上面は、ビーム１，２の上面によつて形成
される平面と同一面上にある。

ビーム１，２の下面には、各ビームと２点で溶
接等によつて連結された支持部材４が設けられて
いる。支持部材４はビーム１，２のＬ字形状端部
に対して床下壁面の厚さに相当する間隔だけ離隔
して、Ｌ字形状端部と平行に延びる垂直部材４１
と、垂直部材４１の端部とビーム１，２の他端と
の間に延びる傾斜部材４２とを有している。この
傾斜部材４２は垂直部材４１に対して、90度より
小さい任意の角度αを有している。支持部材４は
各ビーム１，２と同様に断面コ字形の形状を有し
ている。上述した構造を有する取付台２０はビー
ム１，２のＬ字形状端部及び垂直部材４１によつ
て通風口の下端における床下壁面を挾持できると
ともに、支持部材４によつて、ビーム１，２を支
持している。

上述した取付台２０はさらに、ビーム１，２の
Ｌ字形状端部及び他端近傍にそれぞれ２ケ所づ
つ、ビーム１，２の上面から下面へ通ずる長方形
状の開口部を有している。さらに、各ビーム１，
２の側面には貫通孔が設けられている。各開口部
内には、弾性材料、例えば、ゴム製のローラー５
が収納され、各ローラー５は貫通孔を通して、挿
入されたピンによつて回転可能に支持されてい
る。各ローラー５はビーム１，２及び連結ロツド
３の上面によつて規定される平面からわずかに突
出している。

ここで、さらに第２図をも参照すると、室外ユ
ニツト本体６を取り付ける際取付台２０がまず、
床下壁面に取り付けられる。次に、室外ユニツト
本体６は屋外からローラー５上をころがして、取
付台２０上に載置され、通風口壁面に室外ユニツ
ト本体６が固定される。続いて、室外ユニツト本
体６の前面にルーバ７を取り付けて、設置が終了
する。

次に、本考案の第２の実施例である第３図を参
照すると、第一の実施例で説明した取付台２０の
一部材である一方端が下方向に曲げられたＬ字形
状の端部を有する互いに平行な一対の金属製ビー
ム１，２のＬ字形状の端部にはボルト１１，２１
が取り付けられている。また支持部材４の垂直部
材４１及びビーム１，２のＬ字形状端部によつて
形成される空間は床下壁面の厚さよりも大きくな
るようになつている。したがつて、垂直部材４１
と傾斜部材４２との溶接箇所は、傾斜部材４２の
端部からずれており、傾斜部材４２は実質的に突
出部４２１を有し、この突出部４２１が通風口壁
面下部に接触するようになつている。

上述した取付台２０によれば、ビーム１，２の
Ｌ字形状端部及び垂直部材４１間に通風口の下縁
における床下壁面が挿入され、ボルト１１，２１
をしめることによつて、ボルト１１，２１及び突
出部４２１により、取付台２０を通風口に支持す
ることができるとともに、ボルト１１，２１によ
つて取付台２０の水平角度も調整することができ
る。ここで、さらに第４図をも参照すると、室外
ユニツト本体６を取り付ける際取付台２０がま
ず、床下壁面に取り付け、さらに、ボルト１１，
２１によつて取付台２０の水平角度を調整する。
次に室外ユニツト本体６は屋外からローラー５上
をころがして、取付台２０上に載置され、通風口
壁面に室外ユニツト本体６が固定される。縦い
て、室外ユニツト本体６の前面にルーバ７を取り
付けて設置が終了する。なお、ボルト１１，２１
によつて取付台２０を前面方向に傾斜させておけ
ば、室外ユニツト中にたまつた水を排水すること
ができる。

以上説明したように、本考案による取付台には
ゴム製の弾性材料によつて製作されたローラーが
回転可能に取り付けられているので、屋外から床
下への室外ユニツトの搬入が容易であるばかりで
なく、ローラーによつて室外ユニツトの振動が防
止できる。また、本考案の取付台を用いれば、室
外ユニツト後方をもしつかりと支持することがで
きるため、従来必要であつた室外ユニツトの後方
を支えるための支え台が不要となつた。

なお、本考案による取付台に用いる各部材は、
Ｖ字鋼あるいは中空鋼であつてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第３図は本考案による一実施例を表
わす斜視図、第２図及び第４図は本考案による取
付台に室外ユニツトを載置、固定したことを表わ
す断面図。 １，２……ビーム、１１，２１……ボルト、２
０……取付台、３……連結ロツド、４……支持部
材、４１……垂直部材、４２……傾斜部材、５…
…ローラー、６……室外ユニツト本体、７……ル
ーバ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空調装置における室外ユニツトを床下に設置す
   るための取付台であつて、予め定められた平面を
   規定する平面と、前記ユニツトを支持できる位置
   に、回転可能に、且つ前記平面より突出するよう
   に設けられた弾性材料によつて形成された複数個
   のローラーとを有することを特徴とする空調装置
   における床下挿入型室外ユニツトの取付台。