JPS6345493B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6345493B2
JPS6345493B2 JP55012633A JP1263380A JPS6345493B2 JP S6345493 B2 JPS6345493 B2 JP S6345493B2 JP 55012633 A JP55012633 A JP 55012633A JP 1263380 A JP1263380 A JP 1263380A JP S6345493 B2 JPS6345493 B2 JP S6345493B2
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JP
Japan
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fuel
fuel injection
valve
diaphragm
injection timing
Prior art date
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Application number
JP55012633A
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English (en)
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JPS56110536A (en
Inventor
Takehito Ueda
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP1263380A priority Critical patent/JPS56110536A/ja
Publication of JPS56110536A publication Critical patent/JPS56110536A/ja
Publication of JPS6345493B2 publication Critical patent/JPS6345493B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

Landscapes

  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は排気ガス再循環が行なわれるデイーゼ
ルエンジンに於ける燃料噴射時期制御装置に係
る。
従来一般に、デイーゼルエンジンに於ける燃料
噴射時期制御は、タイマと称されている装置によ
つてエンジン回転数に基き行なわれ、エンジン回
転数の増大に応じて燃料噴射時期を進めるように
なつている。
ところで、最近、デイーゼルエンジンに於い
て、その排気ガス中のNOx濃度を低減するため
に、排気ガス再循環を行なうことが考えられてい
る。デイーゼルエンジンに於いて排気ガス再循環
が行なわれると、排気ガス中のNOx濃度は低下
するが、この反面、排気ガス中の未燃焼部分の増
大及び燃費の悪化を来す。
本発明者は排気ガス再循環に伴う排気ガス中の
未燃焼成分の増大、燃費の悪化について実験的研
究を行なつた結果、排気ガス再循環に応じて燃料
噴射時期を進めることにより排気ガス再循環によ
る排気ガス中の未燃焼成分の増大及び燃費の悪化
を減少できることを見出した。
本発明は上述の如き点に基き、燃料噴射時期を
エンジンの回転数と排気ガス再循環に応じて決定
するよう構成された燃料噴射時期制御装置を提供
することを目的としている。
かかる目的は、本発明によれば、排気ガス再循
環が選択的に行われるデイーゼルエンジンに於け
る燃料噴射時期制御装置にして、エンジン回転数
に基いて燃料噴射時期を決定するタイマと、排気
ガス再循環が行われている時には前記エンジン回
転数に基いて決定される燃料噴射時期を排気ガス
再循環が行われていない時に比して進められた燃
料噴射時期に補正する燃料噴射時期補正装置とを
有する燃料噴射時期制御装置によつて達成され
る。
以下に添付の図を用いて本発明を実施例につい
て詳細に説明する。
第1図は排気ガス再循環制御装置及び本発明に
よる燃料噴射時期制御装置を備えたデイーゼルエ
ンジンを示す概略構成図、第2図は本発明による
燃料噴射時期制御装置を一部断面にて示す側面
図、第3図及び第4図は本発明装置に組込む電気
スイツチ装置の一つの実施例を示す側面図、第5
図は本発明装置に組込む減圧弁の一つの実施例を
示す縦断面図である。
第1図に於いて、1はデイーゼルエンジンを示
しており、このデイーゼルエンジン1はエアクリ
ーナ2より吸気ダクト3、弁装置4、吸気マニホ
ールド5を経て空気を吸入し、図には示されてい
ない燃焼室内に直接に燃料噴射弁により液体燃料
を噴射供給され、排気マニホールド6より排気ガ
スを排出するようになつている。前記燃料噴射弁
は燃料噴射ポンプ7より一回の吸気行程毎に所定
量の液体燃料を与えられ、それを前記燃焼室内に
噴射供給するようになつている。燃料噴射ポンプ
7はそれ自身周知のボツシユVE型分配型燃料ポ
ンプによつて構成され、一端を軸8に枢支された
コントロールレバー9を有している。このコント
ロールレバー9は図には示されていないリンク機
構によりアクセルペダルに駆動連結され、アクセ
ルペダルの踏込みに応じて第3図を見て時計廻り
方向に回動するようになつている。燃料噴射ポン
プ7はコントロールレベー9の第3図で見て時計
廻り方向の回動に応じて前記燃料噴射弁に対する
燃料供給量を増大するようになつている。従つ
て、デイーゼルエンジン1はコントロールレバー
9の図にて時計廻り方向の回動に伴い軸トルクを
増大する。
排気マニホールド6の途中からは弁装置4に至
る排気ガス再循環導管11が設けられており、こ
の導管11を経て排気ガスの一部が弁装置4によ
つてその流量を調整されつつ吸気マニホールド5
へ再循環されるようになつている。
弁装置4は、第2図に良く示されている如く、
吸気ダクト3と吸気マニホールド5との間にてそ
の両者を接続する吸気通路12を郭定するケーシ
ング13を含んでいる。ケーシング13には排気
ガス吸入ポート部材14と共にエルボ部材15の
一端が接続されており、またエルボ部材15の他
端には排気ガス再循環導管11の一端が接続され
ている。またケーシング13は軸17を回転自在
に担持しており、この軸17は吸気通路12内に
設けられたフラツパ弁18の一端を固定状態にて
担持している。フラツパ弁18は、軸17を中心
として、第2図にて符号で示されている如き全
閉位置と、符号で示されている如き中開位置
と、符号で示されている如き全開位置との間で
回動可能であり、EGR率を制御するようになつ
ている。フラツパ弁18が位置にあるときには
排気ガス再循環は行なわれず、フラツパ弁が位
置にあるときには20〜30%程度のEGR率にて排
気ガス再循環が行なわれ、フラツパ弁18が位
置にあるときには40〜60%程度のEGR率にて排
気ガス再循環が行なわれる。又、軸17は第2図
で見て反時計廻り方向のばね力を図示されていな
い捩りばねによつて与えられている。軸17には
レバー19の一端が枢支されており、このレバー
19は他端にて連結ロツド20を経て複動ダイヤ
フラム装置21に接続され、この複動ダイヤフラ
ム装置21によつて駆動されるようになつてい
る。
複動ダイヤフラム装置21は取付部材22によ
つて前記弁装置4のケーシング13に固定されて
いる。複動ダイヤフラム装置21はそのケーシン
グ組立体23内に互に隔置して張設された第一及
び第二のダイヤフラム24,25を含んでおり、
第一のダイヤフラム24の図にて上側に大気開放
室26を、第一及び第二のダイヤフラム24,2
5間に第一のダイヤフラム室27を、第二のダイ
ヤフラム25の図にて下側に第二のダイヤフラム
室28を各々郭定している。第一のダイヤフラム
24にはデイスク29,30を介して作動ロツド
31の一端が取付けられている。作動ロツド31
はその他端にて連結ロツド20に接続されてい
る。第二のダイヤフラム25はその図にて上側に
デイスク33,34及び締結部35を介して第一
のストツパ部材36を担持している。また第二の
ダイヤフラム25はケーシング組立体23に固定
されたストツパプレート37とデイスク33との
係合により図示されている如き位置より上方への
移動を阻止されている。またケーシング組立体2
3は前記第二のダイヤフラム25の図にて下方へ
の移動を制限する第二のストツパ部材38を有し
ている。第一のダイヤフラム24と第二のダイヤ
フラム25との間には第一の圧縮コイルばね41
が、また第二のダイヤフラム25とケーシング組
立体23との間には第二の圧縮コイルばね42が
各々所定の予荷重を与えられた状態にて組込まれ
ている。またケーシング組立体23は第一のダイ
ヤフラム室27内に流体圧を導入するための第一
のポート43と第二のダイヤフラム室28内に流
体圧を導くための第二のポート44とを有してい
る。
複動ダイヤフラム装置21は、その第一及び第
二のダイヤフラム室27,28のいずれにも流体
圧が供給されず前記両ダイヤフラム室内に大気圧
が導入されている時には図示する如き状態にあつ
て第一の圧縮コイルばね41のばね力により弁装
置4のレバー19に第2図で見て反時計廻り方向
の力を与え、フラツパ弁18を符号で示されて
いる如き全閉位置に保持し、これに対し第一のダ
イヤフラム室27内にのみ所定値以上の負圧が導
入された時には第一のダイヤフラム24が第一の
圧縮コイルばね41のばね力に抗して第一のスト
ツパ部材36に当接する位置にまで降下し、レバ
ー19を第2図で見て時計廻り方向に第一の所定
角度だけ回動させてフラツパ弁18を符号で示
されている如き中開位置に移動させ、また第一及
び第二のダイヤフラム室27,28のいずれにも
所定値以上の負圧が導入された時には第二のダイ
ヤフラム25が第二の圧縮コイルばね42のばね
力に抗して第二のストツパ部材38に当接するま
で降下し、また第一のダイヤフラム24が上述の
如く降下した位置にある第二のダイヤフラム25
の第一のストツパ部材36に当接するまで降下す
ることによりレバー19を前記第一の所定角度よ
り大きい第二の所定角度だけ回動させてフラツパ
弁18を符号で示されている如き全開位置に移
動させるようになつている。
第1図に示されている如く、複動ダイヤフラム
装置21の第一のポート43は導管45、第一の
電磁切換弁46、導管47,48を経て負圧発生
ポンプ49に接続され、第一の電磁開閉弁46の
開閉に応じて前記負圧発生ポンプ49が発生する
負圧を選択的に導入されるようになつている。ま
た第二のポート44は導管50、第二の電磁開閉
弁51、導管52,48を経て負圧発生ポンプ4
9に接続され、この負圧発生ポンプ49が発生す
る負圧を第二の電磁切換弁51の開閉に応じて選
択的に導入されるようになつている。
第一及び第二の電磁切換弁46,51は同一構
造の切換弁であつて良く、この各々は電磁コイル
53,58が発生する磁力と負圧ポート54,5
9に現われる負圧とにより駆動される弁要素5
5,60を有している。弁要素55,60は、
各々電磁コイル53,58に通電が行なわれてこ
れが励磁している時には、それの磁力によつて図
にて右方に吸引され、大気取入れポート56,6
1を閉じて負圧ポート54,59をポート57,
62に接続し、これに対し電磁コイル53,58
に対する通電が停止されてこれが消磁した時に
は、負圧ポート54,59に現われる負圧により
図にて左方に吸引され、負圧ポート54,59を
閉じて前記大気取入れポート56,61をポート
57,62に接続するようになつている。第一及
び第二の電磁切換弁46,51の電磁コイル5
3,58にはバツテリ電源63が供給する電流が
電気スイツチ装置64を経て互に個別に選択的に
供給されるようになつている。
電気スイツチ装置64は、その一つの実施例が
第3図及び第4図に良く示されている。電気スイ
ツチ装置64はその絶縁ケース65内に軸8に固
定されてこれと共に回動する電気絶縁性のカム盤
66を有している。カム盤66は軸8を中心とす
る円弧状のカム開口67を有しており、このカム
開口67内には一つの固定接点68と二つの可動
接点69,70が設けられている。前記各接点は
一端を絶縁ケース65に担持されたアーム71,
72,73の各々の他端に取付けられている。ま
た前記各アームの前記一端部には接続端子74,
75,76が取付けられている。
第3図はアイドリング時に於けるカム盤66の
回動位置を示している。カム盤66がこの回動位
置より図にて時計廻り方向に角度Xだけ回動する
間は可動接点69及び70は各々固定接点68に
接触し、第一及び第二の電磁切換弁46,51の
電磁コイル53,58の各々に通電を行なうよう
になつている。カム盤66がアイドリング時に於
ける位置より所定角度Xを越えて図にて時計廻り
方向に回動し、これより更に所定角度Yだけ回動
する間は、可動接点70が固定接点68より離
れ、可動接点69のみが引き続き固定接点68に
接触し、第一の電磁切換弁46の電磁コイル53
に対してのみ通電を行なうようになつている。ま
た、カム盤66がアイドリング時に於ける位置よ
り角度Xと角度Yの合計の角度以上に回動された
時には、第4図に示されている如く可動接点69
及び70のいずれもが固定接点68より離れ、第
一及び第二の電磁切換弁46,51の電磁コイル
53,58のいずれにも通電を行なわなくなるよ
うになつている。
上述の如く、カム盤66の回動角に応じて、換
言すれば、デイーゼルエンジン1の負荷に応じて
電磁切換弁に対する通電が制御され、これによつ
て複動式ダイヤフラム装置21の第一及び第二の
ダイヤフラム室27,28に選択的に負圧が与え
られ、フラツパ弁18が駆動される。
即ち、フラツパ弁18はデイーゼルエンジン1
がアイドリング乃至第一の所定の値の負荷にて運
転されている間は位置に、前記第一の所定の値
の負荷とこれより大きい第二の所定の値の負荷に
て運転されている間は位置に、前記第二の所定
の値より大きい負荷にて運転されている時には
位置にもたらされ、それぞれの位置にて排気ガス
再循環を制御する。
燃料噴射ポンプ7はエンジン1によつて回動駆
動される軸77を有しており、この軸77は燃料
噴射ポンプ7が内蔵している図には示されていな
い燃料ポンプを駆動するようになつている。燃料
ポンプは燃料タンク78内に貯容されているデイ
ーゼルエンジン用液体燃料を燃料導管79を経て
ポンプケーシング80内の燃料室81内に供給す
るようになつている。燃料室81内の燃料圧は燃
料噴射ポンプ7が備えている図には示されていな
いプレツシヤレギユレーテイングバルブによつて
エンジン回転数に比例した値に調整されている。
燃料噴射ポンプ7は燃料噴射時期を制御する油
圧タイマ82を有している。油圧タイマ82はそ
のケーシング83内にピストン84を有してい
る。ピストン84はころ85及びロツド86を介
してカムローラリング87に連結されている。カ
ムローラリング87は複数個のカムローラ88を
担持しており、第2図で見て時計廻り方向に回動
されるに従つて燃料噴射時期を進めるようになつ
ている。ピストン84の図にて右側には室89が
郭定されており、この室89には燃料室81の燃
料圧が導入されるようになつている。ピストン8
4は前記燃料圧によつて及ぼされる力と圧縮コイ
ルばね90によつて及ぼされるばね力とがバラン
スする位置に駆動され、カムローラリング87を
回動させるようになつている。即ちピストン84
は室89内の燃料圧の増大に応じて図にて左方に
移動し、カムローラリング87を時計廻り方向に
駆動して燃料噴射時期を進めるようになつてい
る。
また燃料噴射ポンプ7には第一及び第二の減圧
弁91,92が取付けられている。詳細には第一
及び第二の減圧弁91,92は燃料噴射ポンプ7
のカバー93に取付けられている。第一及び第二
の減圧弁91,92は同様に構成された弁であつ
てよく、第一の減圧弁91の詳細な構造が第5図
に示されている。減圧弁91はそのケーシング9
4内に弁要素95を有している。弁要素95は電
磁コイル96に通電が行なわれている時には図示
されている如き位置に駆動されてポート97を閉
じ、これに対し電磁コイル96に通電が行なわれ
ていない時にはポート97に現われる燃料室81
内の燃料圧によつて圧縮コイルばね98の作用に
抗して図にて左方に移動し、ポート97を開くよ
うになつている。この時にはポート97は孔99
を経て逃がしポート100に連通し、このため燃
料室81内の燃料の一部が逃がしポート100よ
り燃料戻し導管101を経て燃料タンク78に戻
り、その燃料流量に応じて燃料室81内の燃料圧
が低下する。
燃料室81内の燃料圧はエンジン回転数によつ
て変化するが、その全体レベルは第一及び第二の
減圧弁91,92が共に開いているとき低く、第
一及び第二の減圧弁91,92が共に閉じている
とき高く、また第一の減圧弁91のみが閉じてい
るとき中間的なレベルになる。燃料室81内の燃
料圧は、第一及び第二の減圧弁91,92が共に
開いているとき非EGR(排気ガス再循環が行なわ
れていない時)下に於いて、エンジン回転数に応
じて所定の燃料噴射時期の進角が行なわれる値に
設定されている。従つて、第一及び第二の減圧弁
91,92の少なくとも一方が閉じられていれ
ば、燃料室81の燃料圧は従来に於ける通常値よ
り高くなり、それに基き燃料噴射時期の進角の増
量が行なわれる。
第一及び第二の減圧弁91,92のコイルは電
気スイツチ装置64を経てバツテリ電源63に接
続されている。第一の減圧弁91のコイルには第
一の電磁切換弁46のコイルに通電が行なわれて
いるときバツテリ電源63より電流を供給され、
また第二の減圧弁92のコイルには第二の電磁切
換弁51のコイルに通電が行なわれているときバ
ツテリ電源63より電流を供給されるようになつ
ている。
デイーゼルエンジン1がアイドリング乃至前記
第一の所定の値の負荷にて運転されている間は、
電気スイツチ装置64の可動接点69と70とが
共に固定接点68に接触していることにより第一
及び第二の電磁切換弁46,51及び第一及び第
二の減圧弁91,92の各コイルに通電が行なわ
れる。これにより第一及び第二の電磁切換弁4
6,51が各々複動ダイヤフラム装置21の第一
及び第二のダイヤフラム室27,28に負圧を供
給することにより、複動ダイヤフラム装置21は
フラツパ弁18を全開位置(位置)にもたら
す。フラツパ弁18が全開位置に位置することに
より例えば50%程度のEGR率にて排気ガスの再
循環が行なわれる。また、この時には第一及び第
二の減圧弁91,92は共に閉じているため、燃
料室81内の燃料圧の減圧は行なわれず、この燃
料圧は通常時より高いレベルに維持される。この
結果、油圧タイマ82のピストン84の第2図で
見て左方への移動量が増大し、燃料噴射時期はエ
ンジン回転数に基いて決定される燃料噴射時期よ
り更に数度、例えば4度程度進めれるようにな
る。
デイーゼルエンジン1が前記第一の所定の値の
負荷乃至前記第二の所定の値の負荷にて運転され
ている間は、電気スイツチ装置64の可動接点6
9のみが固定接点68に接触していることにより
第一の電磁切換弁46と第一の減圧弁91の各コ
イルにのみ通電が行なわれる。これにより第一の
電磁切換弁46は引き続き第一のダイヤフラム室
27に負圧を供給するが、第二の電磁切換弁51
は第二のダイヤフラム室28に大気圧を供給する
ようになり、このためフラツパ弁18は中開位置
(位置)に位置するようになる。この時には、
例えば20%程度のEGR率にて排気ガスの再循環
が行なわれる。また、この時には第一の減圧弁9
1は引き続き閉じているが、第二の減圧弁92は
開き、この第二の減圧弁92を通つて燃料室81
内の燃料の一部が流れ出ることにより燃料室81
内の燃料圧は減圧される。この減圧が行なわれて
も燃料室81内の燃料圧は通常時より高いレベル
に維持されているので、油圧タイマ82のピスト
ン84の第2図で見て右方への移動量は通常時の
それに比して大きく、この結果、燃料噴射時期は
エンジン回転数に基いて決定される燃料噴射時期
より更に例えば2度程度進められる。
エンジン1が前記第二の所定の値の負荷より大
きい負荷にて運転されると、電気スイツチ64の
可動接点69,70が共に固定接点68より離れ
ることにより、第一及び第二の電磁切換弁46,
51及び第一及び第二の減圧弁91,92の全て
のコイルに通電が行なわれなくなる。これにより
第一及び第二の電磁切換弁46,51が各々複動
ダイヤフラム装置21の第一及び第二のダイヤフ
ラム室27,28に大気圧を供給することによ
り、複動ダイヤフラム装置21はフラツパ弁18
を全閉位置(位置)にもたらす。フラツパ弁1
8が全閉位置に位置することにより排気ガスの再
循環が停止される。また、このとき第一及び第二
の減圧弁91,92は共に開くため燃料室81内
の燃料圧は減圧されて通常時のレベルになる。こ
の結果、油圧タイマ82のピストン84の第2図
で見て左方への移動量が排気ガス再循環時に比し
て減少し、燃料噴射時期はエンジン回転数に基い
てのみ決定されるようになる。
第6図は上述した実施例に於けるエンジン負荷
に対するEGR率及び燃料噴射時期の進角増量を
示すグラフである。第6図に於いて破線は許容さ
れる最大EGR率を示している。
以上の説明から排気ガス再循環と同期した燃料
噴射時期の進角増量が行なわれることを理解され
よう。EGR率及び燃料噴射時期の進角度は複動
ダイヤフラム装置21のストツパの位置、第一及
び第二の減圧弁91,92の燃料流出ポートの径
の変更、またはその燃料流出路中にオリフイスを
設けることによりそれぞれ任意の値に設定するこ
とができる。
第7図は燃料噴射時期に対するNOx濃度、燃
費率、CO濃度、HC濃度をそれぞれ示している。
EGR率を0%、15%、30%と増大すると、NOx
濃度は減少し、燃費率、CO濃度、HC濃度が最小
となる燃料噴射時期は図にて矢印で示されている
如くいずれもEGR率の増大と対応して進み側に
変化する。従つて、EGR率の増大と共に燃料噴
射時期を進角する本発明装置は排気ガス中の未燃
焼成分の減少及び燃費の改善に大きな効果を奏す
る。
第8図は減圧弁に負圧作動式の減圧弁を用いた
実施例を示している。尚、第8図に於いて第2図
に対応する部分は第2図に付した符号と同一の符
号により示されている。負圧式減圧弁110は弁
要素111を有している。弁要素111はカバー
93に形成されたポート112の周りの弁座部と
共働して該ポートを選択的に閉じる円錘部113
と、前記ポートに係合して該ポートの実効開口面
積を制御する大径軸部114a及び小径軸部11
4bとを有している。ポート112は円錘部11
3が前記弁座部より離れているとき流出ポート1
15に連通する。弁要素111は複動ダイヤフラ
ム装置116の作動ロツド117に連結されこれ
によつて駆動されるようになつている。複動ダイ
ヤフラム装置116は複動ダイヤフラム装置21
と同様に構成されていてよく、第一及び第二のダ
イヤフラム室118,119を有している。複動
ダイヤフラム装置116はその第一及び第二のダ
イヤフラム室118,119のいずれにも負圧が
導入されていない時には、弁要素111を図示さ
れている如き位置にもたらし、円錘部113にて
ポート112を閉じ、第一のダイヤフラム室11
8にのみ負圧が供給されている時には、弁要素1
11を図にて左方に移動させ、ポート112を開
くようになつている。このときポート112の実
効開口面積は大径軸部114aの周りの環状空間
によつて決まり、比較的小さい第一の値に設定さ
れる。ダイヤフラム装置116の第一及び第二の
ダイヤフラム室118,119のいずれにも負圧
が導入されると、弁要素111はその小径軸部1
14bがポート112に係合する位置に移動す
る。この時の弁ポート111の実効開口面積は小
径軸部114bの周りの環状空間の大きさによつ
て決まり、比較的大きい値になる。
第一のダイヤフラム室118は導管120によ
つて第一の負圧切換弁121に接続され、また第
二のダイヤフラム室119は導管132を経て第
二の負圧切換弁134に接続されている。第一及
び第二の負圧切換弁121,134は各々弁要素
122,135を有しており、この弁要素は各々
弁ロツド123,136を経てダイヤフラム12
4,137に接続され、これによつて駆動される
ようになつている。ダイヤフラム124,137
はそのダイヤフラム室125,138内に負圧が
導入されていない時には圧縮コイルばね126,
139の作用によつて弁要素122,135をそ
れぞれ図示されている如き位置にもたらしポート
128と127及びポート141とポート140
とを接続し、これに対し前記ダイヤフラム室12
5,138内に負圧が導入されている時にはポー
ト129と127及びポート142、ポート14
0とを接続するようになつている。ポート129
及び142は大気に開放されており、ポート12
8,141は導管130,143,48を経て負
圧発生ポンプ49に接続されている。ダイヤフラ
ム室125のポート145は導管131を経て導
管50に、またダイヤフラム室138のポート1
46は導管144を経て導管45に各々接続され
ている。
デイーゼルエンジン1がアイドリング乃至前記
第一の所定の値の負荷にて運転されている間は、
導管45及び50に負圧が与えられているので、
第一及び第二の負圧切換弁123,134は各々
ポート129と127及びポート142と140
とを接続している。このためこのときには、複動
ダイヤフラム装置116の第一及び第二のダイヤ
フラム室118,119には大気圧が導入され、
弁要素111は図示されている如き位置であつて
ポート112を閉じている。従つてこの運転域に
於いては、燃料室81内の燃料圧は減圧されず、
燃料噴射時期はエンジン回転数に基いて決定され
る燃料噴射時期より更に進められる。デイーゼル
エンジン1が前記第一の所定の値の負荷乃至前記
第二の所定の負荷の間で運転されているときには
導管45にのみ負圧が供給されているので、第二
の負圧切換弁134は引続きポート142と14
0とを接続して第二のダイヤフラム室119に大
気圧を供給するが、第一の負圧切換弁121はポ
ート128と127とを接続し、第一のダイヤフ
ラム室118に負圧を供給するようになる。この
ためこのときには弁要素111が図にて左方に移
動し、弁ポート112が第一の所定の実効開口面
積にて開き、燃料室81内の燃料圧の減圧が行わ
れる。
デイーゼルエンジン1が第二の所定の値以上の
負荷にて運転されると、導管45,50のいずれ
にも負圧が現われなくなるため第一及び第二の負
圧切換弁121,134は共にポート128と1
27及び141と140とを接続し、第一及び第
二のダイヤフラム室118,119のいずれにも
負圧を供給するようになる。このときには弁ポー
ト112は第一の所定値より大きい第二の所定値
の実効開口面積をもつて開き、燃料室81の燃料
圧は更に大きく減圧され、通常時のレベルに維持
されるようになる。
従つて、かかる実施例に於いても上述した実施
例と同様に、排気ガスの再循環に同期した燃料噴
射時期の進角制御が行なわれる。
尚、上述した実施例に於いては電気スイツチ装
置を機械的接触式のものによつて構成したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば軸
8の回動角に応じた電圧信号を発生する可変抵抗
器と前記電圧信号と基準電圧信号との比較を行な
つてオン−オフ信号を発生する比較器との組合わ
せによつて構成されていてもよい。
また、排気ガス再循環のEGR率がエンジン負
荷の増大に応じて連続的に増大するよう構成され
た排気ガス再循環制御装置が組込まれている場
合、排気ガス再循環時に於ける燃料噴射時期の進
角増量は連続的に制御されてよい。
以上に於いては、本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はこれに限られるも
のではなく本発明の範囲内にて種々の実施例が可
能であることは当業者にとつて明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は排気ガス再循環制御装置及び本発明に
よる燃料噴射時期制御装置を備えたデイーゼルエ
ンジンを示す概略構成図、第2図は本発明による
燃料噴射時期制御装置を一部断面にて示す側面
図、第3図及び第4図は本発明装置に組込む電気
スイツチ装置の一つの実施例を示す側面図、第5
図は本発明装置に組込む減圧弁の一つの実施例を
示す縦断面図、第6図はエンジン負荷に対する
EGR率及び燃料噴射時期の進角増量を示すグラ
フ、第7図は燃料噴射時期に対するNOx濃度、
燃費率、CO濃度、HC濃度を示すグラフ、第8図
は本発明装置に組込む減圧弁の他の一つの実施例
を示す縦断面図である。 1〜デイーゼルエンジン、2〜エアクリーナ、
3〜吸気ダクト、4〜弁装置、5〜吸気マニホー
ルド、6〜排気マニホールド、7〜燃料噴射ポン
プ、8〜軸、9〜コントロールレバー、11〜排
気ガス再循環導管、12〜吸気通路、13〜ケー
シング、14〜排気ガス注入ポート部材、15〜
エルボ部材、17〜軸、18〜フラツパ弁、19
〜レバー、20〜連結ロツド、21〜複動ダイヤ
フラム装置、22〜取付部材、23〜ケーシング
組立体、24〜第一のダイヤフラム、25〜第二
のダイヤフラム、26〜大気開放室、27〜第一
のダイヤフラム室、28〜第二のダイヤフラム
室、29,30〜デイスク、31〜作動ロツド、
33,34〜デイスク、35〜締結具、36〜第
一のストツパ部材、37〜ストツパプレート、3
8〜第二のストツパ部材、41〜第一の圧縮コイ
ルばね、42〜第二の圧縮コイルばね、43〜第
一のポート、44〜第二のポート、45〜導管、
46〜第一の電磁切換弁、47,48〜導管、4
9〜負圧発生ポンプ、50〜導管、51〜第二の
電磁切換弁、52〜導管、53〜電磁コイル、5
4〜負圧ポート、55〜弁要素、56〜大気取入
れポート、57〜ポート、58〜電磁コイル、5
9〜負圧ポート、60〜弁要素、61〜大気取入
れポート、62〜ポート、63〜バツテリ電源、
64〜電気スイツチ装置、65〜絶縁ケース、6
6〜カム盤、67〜カム開口、68〜固定接点、
69,70〜可動接点、71〜73〜アーム、7
4〜76〜接続端子、77〜軸、78〜燃料タン
ク、79〜燃料導管、80〜ポンプケーシング、
81〜燃料室、82〜油圧タイマ、83〜ケーシ
ング、84〜ピストン、85〜ころ、86〜ロツ
ド、87〜カムローラリング、88〜カムロー
ラ、89〜室、90〜圧縮コイルばね、91〜第
一の減圧弁、92〜第二の減圧弁、93〜カバ
ー、94〜ケーシング、95〜弁要素、96〜電
磁コイル、97〜ポート、98〜圧縮コイルば
ね、99〜孔、100〜逃がしポート、101〜
燃料戻し導管、110〜負圧式減圧弁、111〜
弁要素、112〜弁ポート、113〜円錘部、1
14a〜大径軸部、114b〜小径軸部、115
〜流出ポート、116〜複動ダイヤフラム装置、
117〜作動ロツド、118〜第一のダイヤフラ
ム室、119〜第二のダイヤフラム室、120〜
導管、121〜第一の負圧切換弁、122〜弁要
素、123〜弁ロツド、124〜ダイヤフラム、
125〜ダイヤフラム室、126〜圧縮コイルば
ね、127〜129〜ポート、130〜132〜
導管、134〜第二の負圧切換弁、135〜弁要
素、136〜弁ロツド、137〜ダイヤフラム、
138〜ダイヤフラム室、139〜圧縮コイルば
ね、140〜142〜ポート、143,144〜
導管、145,146〜ポート。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 排気ガス再循環が選択的に行われるデイーゼ
    ルエンジンに於ける燃料噴射時期制御装置にし
    て、エンジン回転数に基いて燃料噴射時期を決定
    するタイマと、排気ガス再循環が行われている時
    には前記エンジン回転数に基いて決定される燃料
    噴射時期を排気ガス再循環が行われていない時に
    比して進められた燃料噴射時期に補正する燃料噴
    射時期補正装置とを有する燃料噴射時期制御装
    置。
JP1263380A 1980-02-04 1980-02-04 Controlling device for time of fuel injection in diesel engine Granted JPS56110536A (en)

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JPS56110536A JPS56110536A (en) 1981-09-01
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JPS6039462Y2 (ja) * 1980-10-28 1985-11-26 日産自動車株式会社 デイ−ゼル機関の噴射時期制御装置
JPS58193024U (ja) * 1982-06-20 1983-12-22 三菱自動車工業株式会社 デイ−ゼルエンジンの排気ガス再循環制御装置
JPS5986351U (ja) * 1982-12-02 1984-06-11 マツダ株式会社 デイ−ゼルエンジンの排気還流装置
JPS6050255A (ja) * 1983-08-29 1985-03-19 Mazda Motor Corp ディ−ゼルエンジンの燃料噴射時期制御装置

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