JPS6345223A - ひと免疫不全ウイルス性疾患処置剤 - Google Patents

ひと免疫不全ウイルス性疾患処置剤

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JPS6345223A
JPS6345223A JP1557487A JP1557487A JPS6345223A JP S6345223 A JPS6345223 A JP S6345223A JP 1557487 A JP1557487 A JP 1557487A JP 1557487 A JP1557487 A JP 1557487A JP S6345223 A JPS6345223 A JP S6345223A
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Ryuzo Ueno
隆三 上野
Takashi Ueno
隆司 上野
Yuko Kuno
祐子 久能
Akihiko Tabata
昭彦 田畑
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Ueno Seiyaku Oyo Kenkyujo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ この発明はレトロウィルス感染により生ずる疾曵の予防
、治療等に有用な医薬(動物薬を含む)に関するもので
ある。
[要約] この発明は、糖構成炭素原子上に低分子量の連結基を介
して少なくとも191のS−オキソ酸基が結合している
天1体もしくは合成少vI類もしくは多糖類またはそれ
らの塩類を有効成分として含有する医薬または動物薬を
提供するものである。上記医薬または動物薬は、レトロ
ウィルスによろ吹気、特にエイズ(AIDS、後天性免
疫不全症候n)、ARC(エイズ関連コンプレックス)
、P G L (進行性一般リンパ腺症)、LAS(リ
ンフォアデノパシー症候群)の予防及び治療、および無
症状エイズウィルス保有者の発病阻止に対して有効であ
る。
[背景技術および発明の経緯] レトロウィルスは、RNAと逆転写酵素(RNA依存性
DNAポリメラーゼ)をもち、逆転写酵素のはたらきに
よりRNAを鋳型としてD N Aを合成することを自
己複製の第一段階とするウィルスである。レトロウィル
スには、とり白血病ウィルス(avian  leuk
emia  virus)、とり肉腫ウィルス(avi
an  sarcoma  virus)、とり細網肉
皮種層ウィルス(avian  reticuloen
dotheliosis  virus)、マウス乳が
んウィルス(+urine  mammary  ca
ncervirus)、マウス白血病ウィルス(mur
ine  Ieukemia  virus)、マウス
肉腫ウィルス(muriae  sarcoma  v
irus)、モルモットタイプCウィルス(guine
a  pig  type  Cvirus)、ハムス
タータイプCウィルス(haa+5ter  type
  Cvirus)、ラット白血病ウィルス(rat 
 leukemia  virus)、ねこ白血病ウィ
ルス(reline  leukemia 、viru
s)、ねこ肉腫ウィルス(feline  sarco
ma  virus)、ねこタイプCウィルス(rel
ine  type  Cvirus)、ひつじ白血病
ウィルス(ovine  leukemia  vir
us)、うし白血病ウィルス(bovine  leu
kemia  virus)、ぶたタイプCウィルス(
swine  type  Cvirus)、さる白血
病ウィルス(simian  leukemia  v
irus)、メイソンーフィツァーウイルス(Maso
n −P fizervirus)、さる肉腫ウィルス
(simian  5arco+aavirus)、さ
る1926球し好性ウィルス(simianT−1ym
photropic  virus)、ひひタイプCウ
ィルス(baboon  type  Cvirus)
、等のような多種類のかんまたは肉腫の原因となるウィ
ルスが含まれ、ひとでは重要なのは成人Tリンパ球し好
性ウィルス(ATLV)またはひと1926球し好性ウ
ィルスI型(HTLV−1)および■型(HTLV−1
1)が知られる。成人T細胞白血病は、日本、特に西日
本に多く、発病後の治療法は確立されていない。 一方
、レトロウィルスで腫瘍性をもたないものとして、ひつ
じの脱髄性神経炎ウィルス(visna  virus
)、ひつじ進行性間質肺炎ウィルス(ovine  p
rogressive  pneumonia  vi
rus)、ひつじマエデイウイルス(ovine  m
aedi  virus)、さる1926球し好性ウィ
ルス■型(STLV−III)、うま伝染性貧血症ウィ
ルス(equine  infectiousanem
ia  virus)などが知られ、ひとでは、エイズ
、ARClPGL、LASの病因ウィルス(HTLV−
III、LAV 1.LAV2、ARVなどのいわゆる
エイズウィルス)がこれに属する。最近では、エイズ原
因ウィルスI(IV類(ひと免疫不全ウィルス)と呼ば
れている。また、第3の亜科としてさるフォーミングウ
ィルス(simian  foaming  viru
s)の属するスブマウイルス亜科が知られる。また川崎
病の原因ウィルスとしてレトロウィルスが単離された。
エイズは、予後不良の免疫不全症として注目を集めてい
る疾病であって、カリニ肺炎、カボシ肉腫などの臨床像
を特徴とし、免疫応答能が破壊されることにより90%
以上の高死亡率を招くことが知られている。また、ヘル
パーT細胞が特異的に感染破壊されることも知られてい
る。さらに、エイズウィルスに関連する状態には無症状
のキャリアー状態、進行性一般リンパ腺症(PGL)、
リンフォアデノパシー症候群(LAS)及びエイズ関連
コンプレックス(ARC)がある。
この発明者は、エイズ、ARClPGLSLAS、エイ
ズウィルス保有症等のエイズウィルス性疾患の予防及び
治療に有効な薬剤を見出すため、成人T細胞白血病患者
のT細胞から樹立された株化細胞MT4にエイズウィル
スであるHTLV−mを感染させ、その際種々の物質を
存在さけて、効果を調べた。上記MT−4細胞株は、H
T L V−IIIにより100%感染が成立し、感染
後に細胞破壊が起ることが知られている。ところが、種
々の物質を用いて実験してみると、スルホネート基を有
する多糖類またはムコ多糖類もしくはその硫酸化物を上
記実験的HTLV−II[感染系に加えると、細胞障害
を招くことなしにMT−4細胞に対するHTLV−I[
1の感染とウィルスの増殖が強く抑制されろことを見出
した。さらに、上記多糖が、エイズウィルスを含めたレ
トロウィルスの感染及び増殖に必要な逆転写酵素活性を
阻害し、それによってウィルスの増殖を抑制することを
見出した。
[先行技術] 多糖類の硫酸エステルのうち、低分子量のデキストラン
硫酸は、抗高脂血剤または抗動脈硬化剤として市販され
ている。また、比較的高分子量のデキストラン硫酸はヘ
ルペスウィルスに対して抑制作用を有することが知られ
ている(ヨーロッパ特許公開第0066379号)。し
かし、ヘルペスウィルスはDNAウィルスであるから、
DNAの合成を全面的に逆転写酵素に頼るレトロウィル
スとは増殖機序が全く異なっている。したがって、ヘル
ペスウィルスに対して効果があることはレトロウィルス
に対しても有効であることを意味するものではない。さ
らに、低分子量のデキストラン硫酸(分子量toooo
以下)はヘルペスウィルスにほとんど無効であることが
知られている。
ムコ多糖類もしくはその硫酸化物のうち、コンドロイチ
ン硫酸は、感音性難聴、神経痛、腰痛、慢性腎炎などに
対する治療及び点眼薬として市販されている。また、ケ
ラタン硫酸は軟骨から、ティクロン酸はバチルス・ズブ
チリス(Bacillussubtilis)の細胞壁
から、ヒアルロン酸はさめの皮、くじらの軟骨またはひ
との血清から、ヘパラン硫酸はうしの肝臓または肺臓か
ら、キチンは節足動物または真菌、酵母からそれぞれ得
られることが知られ、コンドロイチン硫酸の硫酸化物の
製造法は特公昭46−9570号に記載されている。
ヘパリンは、インビトロで種々の酵素、例えばフィトヘ
マグルチニン刺激ひとリンパ球のDNAポリメラーゼお
よびさる肉腫ウィルス(simian  sarcom
a  virus)の逆転写酵素を阻害することが知ら
れている[カンサー・リサーチ(Cancer  Re
search)38巻2401−2407頁]が、細胞
レベルでレトロウィルス感染を阻害するか否かは知られ
ていない。
[発明の構成] この発明は、糖構成炭素原子上に低分子量の連結基を介
して少なくとも1個のS−オキソ酸基が結合している天
然もしくは合成少糖類もしくは多糖類またはそれらの塩
類を有効成分とする、動物またはひとレトロウィルス性
疾患処置剤である。
ここにいう処置には、予防、維持(すなわち悪化防止)
、軽減(すなわち症状の改善)および治療を含めたあら
ゆる管理が含まれるものとする。
レトロウィルスとしては、前に例示したものを含めて、
RNAと逆転写酵素とを基本成分とするすべてのウィル
スが含まれる。
この発明にいう疾患には、前に例示したウィルス名に付
されている疾患およびウィルス名には付されていないが
そのウィルスが病因となる疾患を含めて、レトロウィル
スにより起されるすべての疾患が含まれる。1つの重要
な疾患はエイズウィルス感染により引きおこされる疾患
(PGL、LAS、ARC,エイズなど)である。
この発明で用いる少糖類は、糖構成炭素原子上に低分子
量の連結基を介して少なくとも1個のS−オキソ酸基が
結合しているものである。これには、天然品と合成品が
含まれる。天然の語は、少糖類または多糖類が、植物、
微生物または動物のような天然資源から抽出等の手段に
より得られることを意味する。合成の語は少糖類または
多糖類が、例えばS−オキソ酸基を有するかまたは有し
ない天然もしくは非天然(合成)少糖類または多糖類に
S−オキソ酸基を導入することにより合成的に得られる
ことを意味する。
少糖類の語は、互いに結合する2〜約9個の単糖類を含
む炭水化物を意味する。例えば少糖類が3個の単糖類か
らなる場合、そのうちl、2または3個が少なくとも1
個のS−オキソ酸基を有し得る。
多糖類の語は、互いに結合する約10個以上の単糖類を
含む炭水化物を意味する。構成単糖類の少なくとも1個
、小部分、大部分または全部が、少なくとも1個で通常
4個以下のS−オキソ酸基を有し得る。
S−オキソ酸基には、スルホ基(−SO3H)およびヒ
ドロキシスルフィニル基(−So−OH)が含まれる。
好ましいのはスルホ基である。
糖構成炭素原子の語は、少糖類または多糖類に含まれる
単糖類のテトラヒドロフラン環またはテトラヒドロピラ
ン環を構成する炭素原子を意味する。
低分子量の連結基の語は、オキシ(−0−)、イミノ(
−NH−)、チオ(−S−)、メチレン(−CH!−)
、エチリデン(−CH(CH3)  )等を含む。
低分子1の語は、その基が約14〜約32の分子量を有
することを意味する。好ましい連結基はオキシおよびイ
ミノである。
この発明で用いる少糖類または多糖類には、植物もしく
は微生物から得られた少なくとも1個の硫酸水素エステ
ル基(−0−So3H)を有する天然多糖類、または植
物もしくは微生物から得られた多糖類を硫酸エステル化
して生じた少なくとも1個の硫酸水素エステル基(−0
−S03H)を有する合成多糖類が含まれる。
そのうち好ましいものは、非アミノ単糖(酸を含む)を
くり返し単位とする多糖類の硫酸エステルであるが、微
量の窒素を含有する場合も含まれる。くり返し単位の非
アミノ糖としては、キシロース、アラビノース、ラムノ
ース、フコース、グルコース、ガラクトース、グルクロ
ン酸、ガラクツロン酸、マンヌロン酸等が含まれる。天
然に産生される多糖類としては、カラゲニン(すぎのり
、やはずつのまた等から得られたガラクタン硫酸エステ
ル)およびフコイジン(こんぶ属の褐藻から得られるポ
リフコース硫酸エステル)が含まれる。
カラゲニンには、に−カラゲニン、λ−カラゲニン、l
−カラゲニン等硫酸基含量の異なるものが含まれる。合
成的に得られるものとしては、多糖類、例えばでんぷん
およびその部分加水分解物、ロイコノストック属(L 
euconostoc)が生産するデキストランおよび
その部分加水分解物(通常分子!500−200万、普
通2000−30万、好ましくは2000−1万、最適
には3000−8000)、グリコゲン、ペクチン、セ
ルロース、植物粘液質(アラビアゴム、トラガカントゴ
ム等)、植物粘質物(おくら、アロエ、じゅんさい等か
ら得られるもの)、海藻および淡水産藻類の粘液質(ア
ルギン酸、ラミナリン等)、微生物由来多糖類(レンチ
ナン、プルラン、マンナンなど)または合成多糖を硫酸
化して得られるものが含まれる。これらの中には公知の
もの(デキストラン硫酸、ヨーロッパ特許公開第006
6379号参照)および新規なものがある。新規なもの
は、公知のものと同様にして製造される。製造法の一例
を示すと次の通りである。
クロルスルホン酸を8−10倍8の乾燥ピリジンに冷却
しながら滴下する。これに小型のホルムアミドとデキス
トラン(クロルスルホン酸の約4分の1重量)を加え、
撹拌しなから55−65℃に加熱する。数時間撹拌後、
溶媒を留去し、残留物を例えば再沈殿、透析等により精
製する。合成多糖中、硫酸エステル基を有する多糖類を
さらに硫酸化して得られたものは、ポリ硫酸の語で表わ
す。
また、この発明で用いる少糖類または多糖類には、動物
から得られた少なくとも1個のスルホ基(−SO,H)
を有する天然多糖類、または動物から得られた多糖類を
硫酸エステル化して生じた少なくとも1個のスルホ基(
−SO3H)を有する合成多糖類が含まれる。
そのうち好ましいものは、アミノ単糖(N−アシル化さ
れたものおよび硫酸化物(−0−SO,H又は−NHS
O3H)を含む)を基本的くり返し単位とするムコ多糖
類であって、さらに単糖類またはそれから誘導される酸
を別の基本的くり返し単位として含有し得るものである
。くり返し単位のアミノ糖またはそのN−アシル化物(
好ましくはN−アセチル化物)としては、グルコサミン
、ガラクトサミン、これらのN−アセチル化物および上
記化合物の硫酸化物または部分加水分解物が含まれる。
また、単糖類または酸(好ましくはへキスロン酸)とし
ては、グルコース、ガラクトース、グルクロン酸、イズ
ロン酸等が含まれる。このようなくり返し単位を含むム
コ多糖類には、ヘパリン、ケラタン硫酸、コンドロイチ
ン−4−硫酸、コンドロイチン−6−硫酸、デルマタン
硫酸、ティクロン酸、ヒアルロン酸、ヘパリチン硫酸、
キチン、およびこれらの部分加水分解物、修飾(例えば
部分アシル化)物、並びに上記のようなくり返し単位を
含む合成多糖類が含まれる。
また、ムコ多糖類ポリ硫酸は、上記ムコ多糖類をさらに
硫酸化したものである。硫酸化は、例えば特公昭46−
9570号公報記載の方法によって行うことができるが
、一般的にはムコ多糖類に濃硫酸またはクロルスルホン
酸のような反応性誘導体を反応させることによって行な
われろ。
この反応は、通常無溶媒下または溶媒中、低温で行なわ
れる。反応生成物は、常法、例えば中和、濃縮、沈殿、
再沈殿、クロマトグラフィー等によって単離される。
この発明で用いるムコ多糖類もしくはその硫酸化物の塩
としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩
等の無機塩基との塩、およびジエタノールアミン塩、シ
クロヘキシルアミン塩、アミノ酸塩等の有機塩基との塩
が含まれる。これらの塩は、常法により対応する遊離酸
から製造される。これらのムコ多糖類もしくはその硫酸
化物およびその塩は、単独で使用されるほが、亜鉛、ア
ルミニウムなどの金属塩との混合物としても使用できる
上記少糖類または多糖類またはその塩の投与量は、体内
において目的とする治療効果を生ずるに充分な量である
。例えば上記多糖類硫酸エステルが抗ウィルス活性をも
たらす血中濃度を生ずる用量は、一般に0.2〜200
幻/に9、好ましくは0゜5〜100 mg/ kgで
あり、ひとの場合1口約10R9〜109、好ましくは
約5019〜59を1日1〜4回に投与するが、または
持効性製剤として投与する。投与方法は、経口、肛門、
鼻、局所(舌下を含む)、膣、注射(皮下、筋肉内、静
脈内、陵内を含む)、塗布などの任意の方法をとり得る
好ましい投与経路は、受容者の条件と年齢、感染の程度
などにより異なる。
上記ムコ多糖類もしくはその硫酸化物またはその塩の体
内において抗ウィルス活性を示す濃度を生ずるに充分な
量は、一般に0.2〜20031g/に9、好ましくは
0.5〜l 00 n/に9であり、ひとの場合1口約
10xg〜20g、好ましくは約50JIg〜IO9を
1日1〜4回に投与するが、または持効性製剤として投
与する。投与方法は、多糖類の硫酸エステルの場合と同
様任意の方法をとり得る。
投与に際しては、有効成分を上記の投与方法に適した有
機または無機の固体または液体賦形剤のような医薬用担
体と混合して、常用の医薬製剤の形で投与することがで
きる。このような製剤には、錠剤、顆粒剤、散剤、カプ
セル剤等の固体、および液剤、乳剤、懸濁剤等の液体や
軟膏が含まれる。
上記担体としては、でんぷん、乳糖、ぶどう糖、しょ糖
、デキストリン、セルロース、パラフィン、脂肪酸グリ
セリド、水、アルコール、アラビアゴム等が含まれる。
また必要に応じて、補佐薬、安定剤、乳化剤、滑沢剤、
結合剤、pi−1n節剤、等張化剤および他の常用添加
剤を加えることができる。
この発明はまた、処置(予防あるいは治療を含む)を必
要とする対象(動物またはひと)にこの発明の処置剤の
有効】を投与することからなる、レトロウィルス性疾徹
の予防及び治療法を提供するものである。
この発明で用いる少糖類または多糖類の毒性は極めて低
い。例えば、デキストラン硫酸ナトリウム(分子量70
00〜8000、S含量17〜20%)の急性毒性(L
 D so)は、マウスに経口投与した場合21000
x9/kg、静脈注射した場合4500 mg/ kg
である。コンドロイチン硫酸ナトリウムの急性毒性(L
 D s。)は、マウスに経口投与した場合7500f
f1g/kg、腹腔的投与した場合4000xy/kg
以上で中毒例および致死例かみられない。ヘパリンナト
リウムおよびヘパリン力ルンウムの急性毒性(L D 
so)は、マウスに静脈注射した場合、いずれら150
0〜2000x9/に9である。
[実施例] 以下、実施例によりこの発明をさらに詳細に説明し、試
験例によりこの発明の効果を明らかにする。
製造例1 コンドロイチン硫酸の硫酸化物(コンドロイチンポリ硫
酸)の製造。
コンドロイチン1fEP1(59)を−25℃以下に冷
却した95%濃硫酸1Ox(lに撹拌しながら加える。
反応混合物を同温度で90分撹拌後、氷(120g)上
に反応液を撹拌しながら注ぎ炭酸カルシウムと混和する
。減圧濾過し、沈澱を洗い、この濾液と洗液に20%(
V/V)になるようにエタノールを加え、−夜5℃に放
置し生成した硫酸カルシウムを除く。このシ戸液に炭酸
ナトリウムを撹拌しながら加えてpH10にする。次い
で酢酸で微酸性にしたのち20m1まで′a縮し100
m1のエタノールを加えて一夜5℃に保存後、沈澱を遠
心分離して、エタノール、次いでエーテルで洗い、減圧
乾燥し、白色粉末の標記化合物を得る。
製造例2 ケラタン硫酸の硫酸化物(ケラタンポリ硫酸)の製造。
ケラタン硫酸(10019)を出発原料とし濃硫酸11
12を使用するほかは、実施例1と同様に操作して標記
化合物を得る。
製剤例1 デキストラン硫酸ナトリウム (分子量7,000〜8.ODD、S含量17〜20%
)150所 コーンスターチ          45所乳糖   
           300m9ステアリン酸マグネ
シウム      5+y上記を常法により混合、造粒
、打錠とて錠剤とする。
製剤例2 デキストラン硫酸ナトリウム (分子量6000〜8000、S含量17〜20%)生
理食塩水   適量加えて全*OxQとする。
製剤例3 デキストラン硫酸ナトリウム (分子量5000、S含量13〜14%)600r、9 生理食塩水   適量加えて全10x(とする。
製剤例4 コンドロイチン硫酸ナトリウム  150x9コーンス
ターチ           45jJ乳糖     
        300次9ステアリン酸マグネシウム
      519上記を常法により混合、造粒、打錠
して錠剤とする。
製剤例5 ケラタンポリ硫酸(ケラタン硫酸の硫酸化物)のナトリ
ウム塩 乳糖              195mgステアリ
ン酸マグネシウム      5m9上記を常法により
混合してゼラチン硬カプセルに充填する。
製剤例6 コンドロイチンポリ硫酸(コンドロイチン硫酸の硫酸化
物)のナトリウム塩   300mg生理食堝水   
適量加えて全10mQとする。
製剤例7 ヘパリンナトリウム     25000単位生理食塩
水 適量加えて全1(1!とする。
製剤例8 ヘパリンカルシウム      5000単位塩酸プロ
力イン          1019水       
適量加えて全10dとする。
試験例1(逆転写酵素阻害活性) とりミニロブラストシス・ウィルス(Avian My
eloblastosis V 1rus、略号AMV
、レトロウィルスの1種であるとり骨髄芽腫ウィルス)
から得られた逆転写酵素(標品)の酵素活性に対する試
験物質の効果を調べた。
(γA)n(鋳型RNA)5μC1(dT>+t  +
s(ブライマーDNA)4.+l(!、水IuQに、0
,5〜1トリスHCQ、(pH8,4)+0.1%トリ
トンX−100混合物5μQS 1mM  MgC(b
 5μ(!、20mM−D’r’rsμL水5μ&およ
び[3HコーTTP(トリヂウム標識チミジン3燐酸)
を混合し、種々の粗景の試験物質溶液(最終濃度l、0
.1および0゜01 ug/xQ)または緩衝液(対照
)5μgを加えた。
上記ウィルス(A M V )から得た逆転写酵素の標
品5μm2(1単位)を加え、37℃で30分間インキ
ュベートした。トリクロロ酢酸を加えて反応を停止させ
、濾過後、フィルター上に残った[3H−Tinの放射
活性を液体シンチレーションカウンターで計数定量した
。試験物質としては、デキストラン硫酸ナトリウム(分
子量5000)、同(分子量8000)、同(分子ff
1500000)、フコイジン、に−カラゲニン、λ−
カラゲニン、と−力ラゲニンを用いた。結果を第1−7
図に示す。
第17図から、上記試験物質の用量が増すにしたがって
AMV由来逆転写酵素を阻害する効果が上昇することか
わかる。
試験例2(逆転写酵素阻害活性) HTLV−III(エイズウィルス)のウィルス粒子破
砕物を逆転写酵素粗製品として用い、試験例1と同様に
してデキストラン硫酸(DS、分子量7000〜800
0、S含量17〜20%)の逆転写酵素阻害効果を調べ
た。結果を第8図に示す。
第8図から、DSはHT L V −Iより得た逆転写
酵素に対しても阻害効果をもつことが明らかになった。
試験例3(抗エイズウイルス活性) 10%うし胎仔血清を含むRPMI−1640培地で培
養したMT−4細胞(30X 10 ’/112)にH
T L V −II[のウィルス粒子を加え、37℃で
1時間インキュベートして吸着させた。この時の比率は
、細胞:ウィルスが約500:1になるようにした。吸
着後細胞を洗浄し、種々の用量の試験物質(試験例1と
同じ)を加えて37℃、5%CO5の条件下に3日間培
養し、細胞の増殖、生存率および感染細胞率を調べた。
、感染細胞率は、間接蛍光抗体法により測定した。すな
わち、細胞をスライドグラス上に固定し、ウィルス抗原
に対する抗体を反応さけ、さらにこの抗体に対する2次
抗体(蛍光標識したもの)を加えて反応させた。結果を
第9−29図に示す。図中、、△および口は非感染対照
、マ、ムおよび■は感染試験を示す。増殖は細胞数、生
存率は生存細胞数X100/全細胞数、感染細胞率は蛍
光陽性細胞数x100/全細胞数である。
第9−22図から、試験物質を加えない場合には細胞が
増殖せず、また元の細胞も死滅するが、試験物質の用量
が増すにしたがって、非感染対照の値に近づくことがわ
かる。また第23−29図から、試験物質を加えない場
合にはほぼ全細胞が感染するが、試験物質の用量が増す
にしたがって感染しなくなることがわかる。すなわち、
これらの試験物質は、エイズウィルスの細胞への感染及
びウィルスの増殖を阻止する物質であることがわかる。
試験例4(細胞毒性) 抗ウィルス剤は宿主細胞にも毒性を示すことが多いので
、試験物質(試験例1参照)がこのような毒性を示すか
否かを調べた。
ウィルスを用いない、で、MT−4細胞を試験例3と同
様に培養し、増殖および生存率を調べた。
結果は下表の通りである。
物質(μ9#I&)   増殖(x Io’細胞)生存
率(%)デキストラン硫酸ナトリウム(分子ff150
00、S含量13%) デキストラン硫酸ナトリウム(分子17,000〜8,
000、S自重17〜20%) 100       130     9.11Q  
      +38     91デキストラン硫酸ナ
トリウム(分子m500000.S含量16%) フコイジン +0      112    99 0       +24    87 に一カラゲニン80%+λ−カラゲニン20%1   
     +47    93λ−カラゲニン 100       83    9=110    
  203    9=1を一カラゲニン 上記の結果から、試験物質がほとんど細胞毒性を示さな
いことがわかる。
試験例5(逆転写酵素阻害活性) 試験例】と同様の方法によりAMVの逆転写酵素活性に
対する試験物質の効果を調べた。試験物質としては、コ
ンドロイチン硫酸(S含量6.2−6.9%)、コンド
ロイチンポリ硫酸(S含jll 1゜6−12.1%)
、ケラタン硫酸(S含量7.0−8゜0%)、およびケ
ラタンポリ硫酸(S含量9.7%)を用いた。結果を第
30−33図に示す。
第30−33図から、上記試験物質の用量が増すにした
がって酵素阻害率が上昇することがわかる。また、上記
試験物質の逆転写酵素阻害活性は、分子内に存在する硫
酸基の数に密接に関係し、合成的に多硫酸化した試験物
質(コンドロイチンポリ硫酸、ケラタンポリ硫酸)の方
が天然物質(コンドロイチン硫酸、ケラタン硫酸)より
強い活性を示すことがわかる。
試験例6(抗エイズウイルス活性) 試験例3と同様の方法により培養細胞を用いて試験物質
の抗エイズウイルス活性を調べた。試験物質は試験例5
と同じである。結果を第34−45図に示す。図中、、
△および口は非感染対照、マ、ムおよび■は感染試験を
示す。増殖は細胞数、生存率は生存細胞数X 100/
全細胞数、感染細胞率は蛍光陽性細胞数X l 00/
全細胞数である。
第34−41図から、試験物質を加えない場合には細胞
が増殖せず、また元の細胞も死滅するが、試験物質の用
量が増すにしたがって、非感染対照の値に近づくことが
わかる。また第ti 2−45図から、試験物質を加え
ない場合にはほぼ全細胞が感染するが、試験物質の用量
が増すにしたがって感染しなくなることがわかる。
なお、上記各結果から、合成的硫酸化によりS含有量を
増加させたものの方が天然のものより抗エイズウイルス
活性が強いことがわかる。
試験例7(抗エイズウイルス活性) 試験例3と同様の方法によりヘパリンの抗エイズウイル
ス活性を調べた。結果を第46−48図に示す。図中、
、△および口は非感染対照、マ、ムおよび膿は感染試験
を示す。増殖は細胞数、生存率は生存細胞数x100/
全細胞数、感染細胞率は蛍光陽性細胞数x l OO/
全細胞数である。
第46および47図から、ヘパリンを加えない場合には
細胞が増殖せず、また元の細胞も死滅するが、ヘパリン
の用量が増すにしたがって、非感染対照の値に近づくこ
とがわかる。また第48図から、ヘパリンを加えない場
合にはほぼ全細胞が感染するが、ヘパリンの用量か増す
にしたがって感染しなくなることがわかる。
試験例8(細胞毒性) 抗ウィルス剤は宿主細胞にも毒性を示すことが多いので
、ヘパリンがこのような毒性を示すか否かを調べた。
ウィルスを用いないで、MT−4細胞を試験例7と同様
に培養し、増殖率および生存率を調べた。
結果は、下表の通りである。
ヘパリン(μy/x□増殖(X 10’細胞)生存率(
%)1        +43    91上記の結果
から、ヘパリンがほとんど細胞毒性を示さないことがわ
かる。
試験例9(抗エイズウイルス活性) 試験例1〜7に示した種々の試験物質の抗エイズウイル
ス活性発現と分子構造(特に分子量及びS食潰)との相
関を調べるために、天然に存在する多種多糖類、多糖類
の硫酸エステル、ムコ多糖類、およびそれらの硫酸化物
の抗エイズウイルス活性を調べた。さらに、合成的に得
られろ種々の硫酸化物についても、同様に検査した。方
法は上記試験例と同じく培aM’r−4細胞にHTLV
−■を感染させ、6日後の感染細胞率(%)に対する各
種試験物質の抑制効果を調べた。結果を下表に示す。(
感染細胞率は前恥の試験例と同じく蛍光陽性細胞数X 
100/全細胞数である。)l)デキストラン、デキス
トラン硫酸及び単糖類硫酸エステル*二こでいうS含量
は糖鎖に結合した硫酸基またはスルホン酸基に起因する
ものである。
不*無添加対照は100%を示した。
2)海藻由来多糖類及びその硫酸化物 3)キチン及びキトサン類及びその硫酸化物4)動物由
来ムコ多糖類及びその硫酸化物性の多糖類 ペクチン、ココミン酸、イヌリン、ラフィノース、メチ
ルセルロースはいずれも抗エイズウイルス活性を示さな
かった。
以上の結果から、抗エイズウイルス活性の発現は、S含
量(硫酸基またはスルホン酸基)と密接な関係があり、
S原子を含まないものはすべて活性を示さなかった。さ
らにS含量が増すに従って抗エイズウイルス活性が強く
なった。分子量との関係は、弔糖類では全く効果がない
が、例えばデキストラン硫酸において分子[5000以
上では、分子量の増加は抗エイズウイルス活性に影響し
なかった。これは、これまで知られた硫酸多糖類のヘル
ペス等に対する抗ウィルス活性の発現の仕方と大きく異
なる。高分子虫特に50,000以」二の多糖類、多糖
類の硫酸エステルはひと及び動物に対し毒性が高いこと
が知られており、今回低分子量のデキストランW’Dが
十分抗エイズウイルス活性を示したことは、医薬として
開発する上で極めて重要である。上記試験物質の中で特
に抗エイズウイルス活性の強いのは、S含量105以上
のデキストラン硫酸、λ−カラケニン、アルギン酸の硫
酸化物、キトサンの硫酸化物、コンドロイチンボリ硫酸
、コンドロイチン−4−硫酸および−6−硫酸の硫酸化
物、ヘパリンなどであった。
試験例10(抗フレンド白血病ウィルス(F−MuLV
)活性) マウスフレンド白血病ウィルス(F−MuLV)に対す
る下記試験物質の抗ウィルス活性をXC−プラーク法に
より調べた。
(方法1) BALB3T3細胞を、直径35mmのペトリ皿に5X
10’個/皿(2,wt2)の割合で入れ、所定濃度の
薬剤を含む培地または含まない培地(対照)及びウィル
ス希釈液0 、2 zQを加えて一夜培養した。翌日、
各々の培地で培地交換を行ない、更に3日間培養し、ウ
ィルス感染及び増殖を進行させた。その後、培地を取り
除き、UV照射してBALB3T3細胞及びウィルスの
増殖を停止さ仕た。ここにxC細胞懸濁液(2ml)を
加え3日間培養し、B A L B 3 T 3に感染
し増殖したウィルスによってXC細胞が融合することに
より生ずるプラークの数を測定した。
(方法2) 方法lにおいて、ウィルス吸着後未吸着ウィルスを除き
所定濃度の薬剤を含むかまたは含まない培地2xQを入
れて培俺を行なった。翌日の培地交換をせずに、以下方
法1と同様にして、プラーク数を計数した。
薬剤としては、方法1方法2共にデキストラン硫酸(分
子量7000〜8000、S含量17%〜20%、DS
略記)を用いた。2つの方法の結果を下表に示す。
上記の表から、DSはl−100u9/mQでウィルス
の感染、増殖を反映するプラーク形成を90%以上抑制
し、1000μg/2Qでは完全に駆出することがわか
る。また1〜100μg/mlのDSはBALB3T3
細胞に対し、全く細胞毒性を示さなかった。
方法2による抗フレンド白皿病つィルス活性上記の表か
ら、方法2においてもDSはtJiy/πQで約60%
、500μ9/1Qでほぼ完全にウィルスの感染、増殖
を抑制することがわかる。
以上の結果から、デキストラン硫酸はエイズウィルスな
どの細胞破壊型(レンチウィルス亜科)のみならず、腫
瘍形成型(オンコウイルス亜科)のレトロウィルスの感
染及び増殖ら抑制することが明らかになっに。
【図面の簡単な説明】
第1−7図は、試験例1における、試験物質の逆転写酵
素阻害活性を示すグラフである。 第8図は、試験例2における、試験物質の逆転写酵素阻
害活性を示すグラフである。 第9−15図、16−22.23−29図は、それぞれ
、試験例3における、IITLV−1感染MT−=1細
胞の増殖、生存率および感傷細胞率に対する試験物質の
効果を示すグラフである。 第30−33図は、試験例5における、試験物質の逆転
写酵素阻害活性を示すグラフである。 第3 、t −37,38−・Xl、42−45図は、
それぞれ、試験例6におけろ、II T L V −1
感染MT−4細胞の増殖、生存率および感染細胞率に対
する試験物質の効果を示すグラフである。 第46−48図は、それぞれ試験例7における、HT 
L V −In / L A Vウィルス感染MT−4
細胞の増殖、生存率および感染細胞率に対するヘパリン
の効果を示すグラフである。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)糖構成炭素原子上に低分子量の連結基を介して少
    なくとも1個のS−オキソ酸基が結合している天然もし
    くは合成少糖類もしくは多糖類またはそれらの塩類を有
    効成分とする、動物またはひとレトロウイルス性疾患処
    置剤。
  2. (2)S−オキソ酸基がスルホ基(−SO_3H)であ
    る、特許請求の範囲第1項記載の処置剤。
  3. (3)連結基がオキソ基(−O−)またはイミノ基(−
    NH−)である、特許請求の範囲第1項記載の処置剤。
  4. (4)処置がPGL、LAS、ARC、エイズ、成人T
    細胞白血病または川崎病の感染及び発病の予防または治
    療である、特許請求の範囲第1項記載の処置剤。
  5. (5)レトロウイルスがひとレトロウイルスである、特
    許請求の範囲第1項記載の処置剤。
  6. (6)ひとレトロウイルスがHTLV−III、LAVお
    よびARV等のHIV類から選ばれるものである、特許
    請求の範囲第5項記載の処置剤。
  7. (7)ひとレトロウイルスがHTLV− I 、HTLV
    −IIまたは川崎病原因ウィルスである、特許請求の範囲
    第5項記載の処置剤。
  8. (8)レトロウイルスが動物レトロウイルスである、特
    許請求の範囲第1項記載の処置剤。
  9. (9)レトロウイルスがとりミエロブラストシスウイル
    スまたはフレンド白血病ウィルスである、特許請求の範
    囲第1項記載の処置剤。
  10. (10)処置がレトロウイルスの感染予防である、特許
    請求の範囲第1項記載の処置剤。
  11. (11)レトロウイルスがHIV類である、特許請求の
    範囲第10項記載の処置剤。
  12. (12)少糖類または多糖類がレトロウイルスの逆転写
    酵素阻害活性を有するものである、特許請求の範囲第1
    項記載の処置剤。
  13. (13)少糖類または多糖類が天然または合成少糖類も
    しくは多糖類硫酸エステルまたはその塩類である、特許
    請求の範囲第1項記載の処置剤。
  14. (14)天然または合成少糖類もしくは多糖類が、植物
    もしくは微生物から得られた少なくとも1個の硫酸水素
    エステル基(−O−SO_3H)を有する天然少糖類も
    しくは多糖類、または植物もしくは微生物から得られた
    少糖類もしくは多糖類を硫酸エステル化して生じた少な
    くとも1個の硫酸水素エステル基(−O−SO_3H)
    を有する合成少糖類もしくは多糖類、またはそれらの塩
    類である、特許請求の範囲第13項記載の処置剤。
  15. (15)合成多糖類が、デキストラン硫酸、アルギン酸
    硫酸、レンチナン硫酸またはプルラン硫酸である、特許
    請求の範囲第14項記載の処置剤。
  16. (16)デキストラン硫酸が、分子量500〜200万
    、通常2000〜30万、好ましくは2000〜1万、
    最適には3000〜8000のものである、特許請求の
    範囲第15項記載の処置剤。
  17. (17)デキストラン硫酸が、S含量5〜22%、好ま
    しくは10〜20%、最適には15〜20%のものであ
    る、特許請求の範囲第15項記載の処置剤。
  18. (18)天然多糖類が、カラゲニンまたはフコイジンで
    ある、特許請求の範囲第14項記載の処置剤。
  19. (19)天然または合成少糖類もしくは多糖類が、動物
    から得られた少なくとも1個のスルホ基(−SO_3H
    )を有する天然少糖類もしくは多糖類、または動物から
    得られた少糖類もしくは多糖類を硫酸エステル化して生
    じた少なくとも1個のスルホ基(−SO_3H)を有す
    る合成少糖類もしくは多糖類、またはそれらの塩類であ
    る、特許請求の範囲第13項記載の処置剤。
  20. (20)多糖類が、ムコ多糖類から選ばれた天然多糖類
    、または天然ムコ多糖類を硫酸エステル化して生じたム
    コ多糖類硫酸エステルから選ばれた合成多糖類である、
    特許請求の範囲第19項記載の処置剤。
  21. (21)多糖類がヘパリンまたはその塩である、特許請
    求の範囲第19項記載の処置剤。
  22. (22)多糖類が、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫
    酸、ヘパリチン硫酸、ケラタン硫酸、ヒアルロン酸、テ
    イクロン酸、キチンおよびキトサンから選ばれた天然多
    糖類、またはコンドロイチンポリ硫酸、デルマタンポリ
    硫酸、ヘパリチンポリ硫酸、ケラタンポリ硫酸、ヒアル
    ロン酸硫酸エステル、テイクロン酸硫酸エステル、キチ
    ン硫酸エステルおよびキトサン硫酸エステルから選ばれ
    た合成多糖類、またはそれらの塩類である、特許請求の
    範囲第19項記載の処置剤。
  23. (23)レトロウイルスの逆転写酵素を抑制する物質を
    選択することからなる、抗レトロウイルス作用物質のス
    クリーニング法。
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