JPS6343631Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は光学デイスク例えばコンパクトデイス
クを再生するのに使用される例えばレーザー等の
光学ピツクアツプを使用した光学プレーヤに関す
る。

背景技術とその問題点 先に光学デイスクを再生するのに使用されるレ
ーザー等の光学ピツクアツプを使用した第１図〜
第４図に示す如き光学プレーヤが提案されてい
る。

即ち第１図〜第４図に於いて１はアルミダイカ
ストシヤーシを示し、２はこのシヤーシ１の所定
位置に固定されたスピンドルモータ３の回転軸に
固着されたデイスクテーブルを示す。また４は光
学ピツクアツプを示し、この光学ピツクアツプ４
を一対のガイドによりそのレーザービームがデイ
スクテーブル２に装填された光学デイスクのラジ
アル方向に移動可能となる如く支持する。この光
学ピツクアツプ４はデイスクテーブル２に装填さ
れた光学デイスクの記録面にレーザービームを照
射し、この反射光より情報信号等を再生するよう
になされたものである。本例に於いてはこの光学
ピツクアツプ４を例えばアルミダイカストより成
るピツクアツプホルダー５に固定する。このピツ
クアツプホルダー５の一端に、一方のガイド軸６
を摺動する摺動孔を有するスライド体７を固定す
る。この一方のガイド軸６は軸方向が光学ピツク
アツプ４のレーザービームのデイスクテーブル２
に装填された光学デイスクのラジアル方向の軌跡
に平行となる如く、アルミダイカストシヤーシ１
に一体に設けられた固定体８ａ及び８ｂ上に金具
９ａ及び９ｂをピスにて押圧して固定する。また
スライド体７のガイド軸６の軸方向の長さを所定
長とし、このスライド体７のガイド軸６の軸方向
に外の方向の移動を規制する如くすると共にこの
スライド体７の外面にガイド軸６の軸方向のラツ
ク１０を設ける。このラツク１０に噛合するピニ
オン１１を設け、このピニオン１１をモータ１２
により所定速度で回転することによりこのスライ
ド体７即ち光学ピツクアツプ４をガイド軸６の軸
方向に所定速度で移動する如くする。

このピツクアツプホルダー５の他端に上下方向
に互いに対向する如く転動するベアリング１３ａ
及び１３ｂを設け、このベアリング１３ａ及び１
３ｂにより他方のガイド軸１４を圧接挟持する如
くする。この場合ベアリング１３ａは第４図に示
す如くピツクアツプホルダー５の他端に植立され
た回転軸１５ａに回転自在に設けると共にベアリ
ング１３ｂはピツクアツプホルダー５の側面に一
端側が軸１６ａにより軸着された回動アーム１６
の他端側の端部に植立された回動軸１５ｂに回転
自在に設ける。この場合この回動アーム１６をコ
イルバネ１７によりベアリング１３ｂがベアリン
グ１３ａ側に回動する如く付勢する。

この他方のガイド軸１４の一端及び他端を例え
ばアルミダイカストより成る副部材１８の固定部
１８ａ及び１８ｂ上に金具１９ａ及び１９ｂをビ
スにて押圧して固定する。この場合他方のガイド
軸１４を一方のガイド軸６と平行となる如くす
る。またこの副部材１８のガイイド軸１４の軸方
向の両端部の外面に回動軸２０ａ及ぼ２０ｂを設
け、この回動軸２０ａ及び２０ｂをアルミダイカ
ストシヤーシ１に一体に設けられた固定体２１ａ
及び２１ｂ上に金具２２ａ及び２２ｂをビスにて
押圧して固定する。この場合この回動軸２０ａ及
び２０ｂは副部材１８に於いて他方のガイド軸１
４よりも一方のガイド軸６側即ち副部材１８のガ
イド軸１４と直交する方向の一端側に設ける如く
する。またこのとき回動軸２０ａ及び２０ｂは固
定体２１ａ及び２１ｂ上に金具２２ａ及び２２ｂ
にて押圧固定されているだけであるから回転が可
能である。この副部材１８のガイド軸１４と直交
する方向の他端側の中央部に舌片２３を設け、こ
の舌片２３の中央部にビス孔を設け、この舌片２
３とアルミダイカストシヤーシ１との間にコイル
スプリング２４を挿入してこれにビス２５を貫通
する如くして固定するようにし、このビス２５を
回転することにより、この舌片２３とシヤーシ１
との間の距離を微調整することができるようにす
る。

本例は上述の如く構成されているのでこのデイ
スクテーブル２に所望の光学デイスクを装填し、
このデイスクテーブル２を所定速度で回転すると
共にピニオン１１を所定速度で回転し光学ピツク
アツプ４よりのレーザービームを光学デイスクの
ラジアル方向に所定速度で移動することにより、
この光学デイスクに記録された情報を再生するこ
とができる。

この場合機械的に精度の高いアルミダイカスト
シヤーシ１を基準とし、この同一のシヤーシ１に
デイスクテーブル２を固定すると共に光学デイス
クのラジアル方向に移動可能に光学ピツクアツプ
４を設けるようにしているので光学ピツクアツプ
４よりのレーザービームの光学デイスクに対する
ラジアル方向の垂直度を正確に保つことができ
る。更にこの光学ピツクアツプ４よりのレーザー
ビームの光学デイスクに対するタンジエンシヤル
方向の垂直度が悪いときはビス２５を回転して調
整する。即ちビス２５を回転したときは副部材１
８が回転軸２０ａ及び２０ｂを軸として回動し舌
片２３とシヤーシ１との間の距離が変動調整さ
れ、このとき他方のガイド軸１４とシヤーシ１と
の間の距離が変動調整される。従つてピツクアツ
プホルダー５即ち光学ピツクアツプ４が一方のガ
イド軸６を基準軸として回動し、光学ピツクアツ
プ４のレーザービームの光学デイスクに対するタ
ンジエンシヤル方向の垂直度が調整できる。従つ
て本例によれば光学ピツクアツプ４よりのレーザ
ービームを光学デイスクに対し容易に垂直に当て
ることができ、良好な光学デイスクプレーヤを得
ることができる。

上述光学プレーヤに於いて光学ピツクアツプ４
よりのレーザービームの光学デイスクに対するタ
ンジエンシヤル方向の垂直度の調整が比較的小さ
いときは光学ピツクアツプ４を所定速度で移動す
るラツク１０とピニオン１１との関係は第５図Ａ
に示す如く良好に噛合しているので良好な移動が
可能である。

然かしながらこの光学ピツクアツプ４のレーザ
ービームの光学デイスクに対するタンジエンシヤ
ル方向の垂直度の調整が比較的大きいときはこの
ラツク１０とピニオン１１との関係は第５図Ｂ及
びＣに示す如く噛合部分が少なくなり、この噛合
いが重くなつたり噛合わなくなり光学ピツクアツ
プ４の良好な移動ができなくなる虞れがあつた。

考案の目的 本考案は斯かる点に鑑み光学ピツクアツプ４の
レーザービームの光学デイスクに対する垂直度の
調整が比較的大きいときにもこの光学ピツクアツ
プ４を移動するラツク１０とピニオン１１との関
係が安定に噛合うようにすることを目的とする。

考案の概要 本考案は一対のガイドにより光学デイスクのラ
ジアル方向に移動可能になされた光学ピツクアツ
プをこの光学ピツクアツプに設けられたラツクと
シヤーシ側に設けられた回転駆動されるピニオン
とによつて、このラジアル方向に駆動するように
なした光学プレーヤに於いて、このラツクの歯部
形状をこの一対のガイドのうちシヤーシに対する
基準側のガイドを中心とした半径の円弧形状もし
くは円弧形状相当の傾斜形状となし、このラツク
とピニオンとの噛合が常に同じ状態を保ち得るよ
うにし光学ピツクアツプの良好な駆動がなし得る
ようにしたものである。

実施例 以下第６図を参照しながら本考案光学プレーヤ
の一実施例につき説明しよう。

本例に於いては第１図〜第４図例に於ける光学
プレーヤのラツク１０を第６図に示す如き形状と
する。即ちこのラツク１０の歯部形状をシヤーシ
１に対する基準軸であるガイド軸６を中心とした
半径の円弧形状とする。また本例ではラツク１０
及びピニオン１１間のバツクラツシユをなくすた
め、このラツク１０を２枚１０ａ及び１０ｂの重
ね合わせで構成する如くする。その他は第１図と
同様に構成する。

本例は上述の如く構成されているので光学ピツ
クアツプ４よりのレーザービームの光学デイスク
に対するタンジエンシヤル方向の垂直度の調整が
比較的小さいときは光学ピツクアツプ４を所定速
度で移動するラツク１０とピニオン１１との関係
は第７図Ａに示す如く良好に噛合しているので良
好な移動が可能である。

また光学ピツクアツプ４のレーザービームの光
学デイスクに対するタンジエンシヤル方向の垂直
度の調整が必要なときは、ビス２５の調整により
光学ピツクアツプ４はガイド軸６を基準軸として
回動し、このレーザービームの光学デイスクのタ
ンジエンシヤル方向の垂直度が調整され、このと
き光学ピツクアツプ４の駆動用のラツク１０もこ
のガイド軸６を基準軸として回動するのであるが
本例ではラツク１０の歯部形状がガイド軸６の中
心とする円弧形状となつているので、このときの
ラツク１０とピニオン１１との噛合関係は第７図
Ｂ及びＣに示す如く第７図Ａの噛合状態と同様で
あり良好であり、このときも光学ピツクアツプ４
の良好な駆動が可能である。その他の作動効果は
第１図〜第４図と同様である。

また上述実施例に於いてはこのラツク１０の歯
部形状を円弧形状としたがこの代わりに第８図に
示す如くラツク１０の歯部形状をシヤーシ１に対
する基準側のガイド軸６を中心としたこの円弧形
状相当の傾斜形状としても上述同様の作用効果が
得られることは容易に理解できよう。この第８図
に示す形状としたときは台形のラツク１０ａ，１
０ｂを２つ用いるので、この形状を円弧形とする
ものに比較し、製造が容易となる利益がある。

考案の効果 本考案は光学ピツクアツプ４のレーザービーム
の光学デイスクに対する垂直度の調整により光学
ピツクアツプ４の駆動するラツク１０とピニオン
１１との噛合状態が変わることなく安定となり、
常に良好な光学ピツクアツプ４の駆動を行うこと
ができる利益がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は光学プレーヤ例を示す一部透視斜視
図、第２図は第１図の裏面より見た一部分解斜視
図、第３図は第１図の一部切欠要部抽出側面図、
第４図は第１図の要部の例を示す切欠側面図、第
５図及び第７図は夫々本考案の説明に供する線
図、第６図は本考案光学プレーヤの一実施例の要
部例を示す斜視図、第８図は本考案の要部の他の
例を示す斜視図である。 １はシヤーシ、２はデイスクテーブル、４は光
学ピツクアツプ、６及び１４は夫々ガイド軸、７
はスライド体、１０はラツク、１１はピニオン、
１８は副部材、２４はコイルスプリング、２５は
ビスである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一対のガイドにより光学デイスクのラジアル方
   向に移動可能になされた光学ピツクアツプを該光
   学ピツクアツプに設けられたラツクとシヤーシ側
   に設けられ回転駆動されるピニオンとによつて、
   上記ラジアル方向に駆動するようになした光学プ
   レーヤに於いて、上記ラツクの歯部形状を上記一
   対のガイドのうちシヤーシに対する基準側のガイ
   ドを中心とした半径の円弧形状もしくは円弧形状
   相当の傾斜形状となしたことを特徴とする光学プ
   レーヤ。