JPS6343242Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は山留支保工用継手金物に係るものであ
る。

例えば大規模且つ変形プランのアイランド工事
等においては、垂直面及び水平面において腹起し
ａと斜交するひねりのある斜切梁ｂが随所に使用
されている。（第１図及び第２図参照）図中ｃは
先行躯体である。

このような場合、斜切梁端部の仕口金物の加工
が現場寸法合わせとなり、斜切梁を一度仮セツト
して寸法取りが行なわれる。

しかしながら、この場合仕口金物の寸法取りが
難しく、製作、加工が容易でない。また斜切梁は
仮セツトされて腹起しまで屈かないので、間差し
金物、受ブラケツトの金物が必要となり、また前
記仕口金物が斜切梁の仮セツト後に寸法取り、製
作が行なわれるので、工程の流れが停滞する。

本考案はこのような欠点を除去するために提案
されたもので、腹起し側カバープレート１に、同
プレート面と直交する垂直軸まわりに回転自在な
ように連結された回転板２より垂設されたブラケ
ツト３に、切梁側ジヨイントプレート４より垂設
されたブラケツト５を、前記各ブラケツト４，５
と直交する水平軸まわりに回転自在なように連結
してなることを特徴とする山留支保工用継手金物
に係るものである。

なお前記回転板２におけるブラケツト３と反対
面に垂設された円盤部６が、腹起し側カバープレ
ート１に設けられた円筒部７の中空部内周壁面に
設けられた環状凹溝８に回転自在に係合してい
る。また前記ブラケツト３，４は水平軸９を介し
て回動自在に連結されている。図中１０，１１は
夫々回転板２とブラケツト３、及び切梁側ジヨイ
ントプレート４とブラケツト５とを連結するリ
ブ、１２，１３は夫々腹起し側カバープレート１
及び切梁側ジヨイントプレート４に穿設された取
付孔である。

本考案に係る山留支保工用継手は前記したよう
に構成されているので、切梁側ジヨイントプレー
ト４を斜切板１４の先端に固着し、腹起し側カバ
ープレート１の腹起し１５に固着するものであ
る。この際、切梁側ジヨイントプレート４より垂
設されたブラケツト５と、腹起し側カバープレー
ト１に連結された回転板２より垂設されたブラケ
ツト３とが、各ブラケツト３，５と直交する水平
軸まわりを回動自在なように連結されているの
で、切梁１４は腹起し１５に対して水平軸まわり
に回動自在となる。また前記回転板２は腹起し側
カバープレート１に、同カバープレート面と直交
する垂直軸まわりに回転自在なように連結されて
いるので、切梁１４は腹起し１５に対して垂直軸
まわりに回動自在となる。

このように本考案の継手金物によれば、切梁の
腹起しに対する取付角度が、水平垂直両軸方向に
亘つて調節自在となるので、切梁長さ方向のみ調
整すればよく、切梁に本考案の継手金物をボルト
１６で一体に固着したものを吊込んで腹起しにボ
ルト１７で取付ければよいので、斜切梁の架設が
容易に行なわれるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はアイランド部の切梁平面図、第２図は
第１図の矢視−図、第３図は本考案に係る山
留支保工用継手金物の正面図、第４図はその側面
図、第５図はその平面図、第６図はその斜面図、
第７図はその腹起し側カバープレートと切梁側ジ
ヨイントプレートとを相対変位せしめた状態を示
す斜面図である。 １……腹起し側カバープレート、２……回転
板、３……ブラケツト、４……切梁側ジヨイント
プレート、５……ブラケツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 腹起し側カバープレート１に、同プレート面と
   直交する垂直軸まわりに回転自在なように連結さ
   れた回転板２より垂設されたブラケツト３に、切
   梁側ジヨイントプレート４より垂設されたブラケ
   ツト５を、前記各ブラケツト４，５と直交する水
   平軸まわりに回動自在なように連結してなること
   を特徴とする山留支保工用継手金物。