JPS6342764A - 匣鉢アルミナ塗布装置及び方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本願発明は次に述べる問題点の解決を目的とする。

（産業上の利用分野）　この発明はタイル等窯業製品を
焼成するための匣鉢にアルミナ液を塗布する匣鉢アルミ
ナ塗布装置及び方法に関する。

（従来の技術）　一般にタイル等窯業製品は匣鉢に入れ
て焼成するとき、原料内部成分の溶出や釉薬の落下等に
より匣鉢底部への溶着を生じ、これを防止する為に匣鉢
底部にアルミナ粉体を溶解したアルミナ液を塗布してい
る。また匣鉢は繰返し使用するものである関係上、使用
によってアルミナ粉体の剥離や摩耗、釉薬の耐着を生じ
、タイル等製品の溶着を生じ易くなるので、アルミナ液
を再塗布している。上記塗布作業は、従来にあっては匣
鉢を特別なアルミナ塗布コンベア等の位置に運んで搬送
し、スプレーによって塗布作業を行っていた。ところが
、一般に匣鉢は各工場において大量に使用され、かつ自
動化が進んでいるので、匣鉢を特別な位置に運んで塗布
作業することは極めて困難であり、しかもスプレー塗布
なので作業環境の面でも好ましくない問題点があった。

（発明が解決しようとする問題点）　この発明は上記従
来の問題点を除き、自動化装置ラインの中に容易に組込
み得ると共に作業環境を損なうことなく匣鉢にアルミナ
液を均一に塗布し得るようにした匣鉢アルミナ塗布装置
及び方法を提供しようとするものである。

本願発明の構成は次の通りである。

（問題点を解決する為の手段）　本願発明は前記請求の
範囲記載の通りの手段を講したものであってその作用は
次の通りである。

（作用）　中空筒内に供給手段によってアルミナ液を供
給して中空筒を回転させると、中空筒内のアルミナ液が
多数の連通孔を通して塗布体の内周面に全体的に供給さ
れ、その内周面に供給されたアルミナ液が塗布体の多孔
性によって塗布体の外周面に導出される。また、中空筒
の回転によって塗布体が回転すると、その塗布体の外周
部に含浸されているアルミナ液が絞り出され、その結果
塗布体の外周面に含まれるアルミナ液の含液量が全面に
亘って略均−になる。この状態で搬送コンベアによって
匣鉢を搬送すると、その匣鉢の上面に塗布体が接触回転
してその匣鉢上面にアルミナ液を塗布する。

（実施例）以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。１は固定的に設置してあるフレームベース、２はフ
レームベース１上に配設してある搬送コンベアで、匣鉢
１０を乗載して搬送するようにしてある。上記搬送コン
ベア２において、３．３はフレームベース１に固着して
ある側板、４は側板３．３に設けた軸受５，５によって
回転自在に支承されているローラーで、多数並設されて
いる。

６はローラー４に止着してあるスプロケット、７は図示
を省略した駆動装置によって走行されるようにしてある
チェーンで、側板３に固定してあるガイド８によって案
内され、上記スプロケット６に噛合されている。

次に、ＩＬ　１１はフレームベース１に固着してある支
持板、１２．１３は支持板ＩＬ　１１に軸１２ａ、１３
ａを介して回転自在に取付けである一対のローラー、１
４は両側のローラー１２．１３上に回転自在に載置して
ある中空ローラーである。この中空ローラー１４におい
て、１５は中空筒で、搬送コンベア２の上方にその搬送
コンベア２によって搬送される匣鉢１０の移送方向に対
して直角な横向状態に配設してある。１６．１６は中空
筒１５の両端部に同芯的に一体に設けである支持軸で、
カラー１７．１７が嵌着され、これらのカラー１７．１
７が夫々両側のローラー１２゜１３上に載置されている
。

次に、１８は上記ローラー１２．１３を同一回転方向へ
回転させるようにしてある駆動装置である。この駆動装
置１８において、１９は側板３，３に設けた軸受２０．
２０によって回転自在に支承されている回転軸、２１は
フレームベース１上に設置してある基台、２２は基台２
１上に止着してある電動機で、その駆動軸２２ａが回転
軸１９にカンプリング２３を介して連結され、回転軸１
９を矢印方向へ回転させるようにしてある。２４は回転
軸１９に固着してあるプーリー、２５、２６は支持板１
１に軸２５ａ、２６ａを介して回転自在に軸支してある
一対のプーリー、２７はプーリー２４、２５．２６に懸
回してある■ベルトで、第３図に示すように上記ローラ
ー１２．１３の下面に接触されている。

次に、２８は中空筒１５内にアルミナ液を供給するよう
にしてある供給手段で、第２図、第４図に示すように構
成されている。上記供給手段２８において、２９は支持
軸１６に設けである挿通孔、３０は挿通孔２９に外側か
ら挿入してある供給パイプで、一端部は中空筒１５の中
空孔１５ａ内に突出され、他端部はポンプ３１の吐出口
３１ａに連結されている。３２はポンプ３１の吸入口３
１ｂに連結してある吸込パイプで、貯蔵タンク３３内に
挿入されている。３４は上記供給手段２８に備えさせて
ある回収手段で、供給手段２８によって過剰供給したと
きの余分なアルミナ液を回収するようにしてある。上記
回収手段３４において、３５は中空孔１５ａ内の底部に
形成してある貯溜部で、上記中空孔１５ａの内径ｄ１を
挿通孔２９の内径ｄ２よりも大きく設定することによっ
て形成されている。３６は支持軸１６内に形成してある
回収通路で、挿通孔２９の内径ｄ２を供給パイプ３０の
外径ｄ３より大きく設定することによって形成されてい
る。３７はフレームベース１に取付ねじ３８によって止
着してある樋で、挿入孔３７ａが形成され、この挿入孔
３７ａに中空ローラー１４の端部が挿入されている。こ
の樋３７の下端部は上記貯蔵タンク３３に連通され、貯
溜部３５から回収通路３６を通してオーバーフローして
くるアルミナ液を貯溜タンク３３に回収するようにして
ある。

次に、３９は中空筒１５の周囲に穿設してある連通孔で
、略全面に亘って多数配設され、中空筒１５内のアルミ
ナ液を外周面に導出させ得るようにしてある。４０は中
空筒１５の連通孔部分の周囲に同軸に周設してある円筒
状の塗布体で、弾力性を有しかつ内周面から外周面にア
ルミナ液を導出させ得る多孔性を有する材料例えば連泡
性スポンジ材によって構成されている。上記塗布体４０
は搬送コンベア２によって搬送される匣鉢１０の底面１
０ａに接触する周面を有する大径部４０ａと、同じ（匣
鉢１０の１つのリブ面１０ｂに接触する周面を有する小
径部４０ｂと同じ（２つのリブ面１０ｂに接触する周面
を有する小径部４０Ｃとで構成されている。

次に、４１は支持板１１に軸２５ａを介して枢着してあ
るレバー、４２はレバー４１に形成してある長孔、４３
は長孔４２に嵌挿されている締付ねじて、支持板１１に
螺合させることによってレバー４１を締付固定している
。４４はレバー４１に設けである軸受４５．４５によっ
て回転自在に支承されている絞りローラーである。上記
絞りローラー４４において、４６はローラー軸、４７は
ローラー軸４６に回転自在に嵌合されているローラーで
、ストップリング４８によって位置決めされている。こ
のローラー４７は塗布体４０の大径部４０ａに圧接する
小径ローラー４７ａと、小径部４０ｂに圧接する大径ロ
ーラー４７ｂと、小径部４０ｃに圧接する大径ローラー
４７Ｃとで構成されている。

上記各ローラー４７　ａ　、　４７　ｂ　、　４７　ｃ
はプラスチック材等で構成され、軽量かつ防蝕になって
いる。上記絞りローラー４４は塗布体の外周面に含まれ
ているアルミナ液の含液量を制御可能に塗布体４０の外
周面に圧接され、その圧接度合はレバー４１の傾斜角に
よって調整されている。４９は上記絞りローラー４４に
備えさせてある回収手段である。上記回収手段４９にお
いて、５０は回収パイプで、一端部は第３図に示すよう
にローラー４７と塗布体４０間の谷間によって形成され
る貯溜部５１に挿入され、他端部はポンプ５２の吸引口
５２ａに連結されている。５３は戻りパイプである。

−に記構成のものにあっては、電動機２２を作動させる
とその電動機２２の駆動軸２２ａが回転軸１９を矢印方
向へ回転させ、その結果■ヘルド２７が回動されて一対
のローラー１２．１３を同方向へ回転させる。

これらのローラー１２．１３の回転によってその上に載
置されている中空ローラー１４が矢印方向へ回転され、
塗布体４０も一体的に回転される。この場合、塗布体４
０の回転速度はその外周面の周速度が搬送コンベア２に
よって搬送される匣鉢１０の搬送速度と同方向への同一
速度になるように設定する。

一方、ポンプ３１を運転させると、そのポンプ３１が貯
蔵タンク３３内のアルミナ液を吸込んで供給パイプ２８
に吐出し、その供給パイプ２８の先端から中空筒１５内
の中空孔１５ａ内にアルミナ液を供給する。

中空孔１５ａ内に供給されたアルミナ液は貯溜部３５に
溜まり、その貯溜部３５が満杯になった後はオーバーフ
ローして回収通路３６から樋３７内に流出し、その樋３
７から貯蔵タンク３３内に回収される。従って、回転中
の中空筒１５内の貯溜部３５には常に一定量のアルミナ
液が貯溜される。この貯溜部３５内のアルミナ液は中空
筒１５の多数の連通孔３９より浸出して塗布体４０の内
周面に供給される。この塗布体４０はアルミナ液を内部
より表層に滲み出させることができる多孔性を有してい
るので、塗布体４０の内周面に供給されたアルミナ液は
塗布体４０の外周面に滲み出す。上記塗布体４０は回転
され、その塗布体４０の外周面が絞りローラー４４によ
って押圧されるので、塗布体４０の表層部に含まれてい
るアルミナ液の一部が絞り出される。これにより塗布体
４０の表層部内のアルミナ液が略一定量になるように調
整される。塗布体４０から絞りローラー４４によって絞
り出されたアルミナ液は貯溜部５１に溜まり、この貯溜
部５１内のアルミナ液はポンプ５２の作動によって回収
パイプ５０を通して吸引され、上記貯蔵タンク３３内に
回収される。また、搬送コンベア２の各ローラー４はチ
ェーン７の回動によって各スプロケソト６を回転させ、
これにより各ローラー４が矢印方向へ回転される。

上記の運転状態で、アルミナ液を塗布すべき匣鉢１０を
その塗布すべき側を上側にして搬送コンベア２によって
次々搬送する。上記匣鉢１０の搬送は搬送コンベア２を
自動匣鉢出し装置等の自動化装置ラインに組込むことに
よって自動的かつ連続的に行なうことができる。上記搬
送コンベア２によって匣鉢１０を搬送すると、その匣鉢
１０の底面１０ａ及びリブ面Ｊｏｂ上を塗布体４０が同
し周速度で接触回転し、これにより塗布体４０の外周面
に滲み込んでいたアルミナ液を匣鉢ｌＯの上面に塗布す
る。この場合、塗布体４０の外周面にはアルミナ液が均
一に含まれており、しかも塗布体４０の周速度が匣鉢１
０の上面の周速度と同じになるようにしてあるので、匣
鉢１０の底面１０ａとリブ面１０ｂにアルミナ液を均一
にかつ十分に塗布することができる。

第１０図は匣鉢のリブ面１０ｂｅにのみアルミナ液を塗
布するようにした他の実施例を示している。

塗布体４０ｅは匣鉢１０ｅのリブ面１０ｂｅにのみ接触
する外径と幅を有するように形成し、絞りローラー４４
ｅの各ローラー４７ｅはローラー軸４６ｅに回転自在に
嵌合すると共に塗布体４０ｅに圧接するようにストップ
リング４８ｅによって位置決めしてある。

なお、機能上前図のものと同−又は均等構成と考えられ
る部分には、前回と同一の符号にアルファベントのｅを
付して重複する説明を省略した。

上記実施例においては、塗布体の回転速度をその周速度
が匣鉢の搬送速度と同じになるようにしているが、この
塗布体の回転速度を増減させて匣鉢の上面に塗布される
アルミナ液の量を増減させても良い。

（発明の効果）　以上のように本発明にあっては、匣鉢
上面にアルミナ液を塗布する場合、中空筒１５内にアル
ミナ液を供給すると共にその中空筒１５を回転させた状
態で、匣鉢１０を搬送コンベア２によって次々搬送する
と、中空筒１５内のアルミナ液が連通孔３９を通して塗
布体４０の外周面に導出し、その塗布体４０の外周面に
搬送コンベア２によって搬送される匣鉢１０の上面が接
触してその匣鉢上面にアルミナ液を塗布するようにした
ので、匣鉢上面へのアルミナ液の塗布作業を機械的に能
率良く行うことができる。

また上記のようにして匣鉢上面にアルミナ液を塗布する
場合、中空筒１５内のアルミナ液を塗布体４０に含浸さ
せ、その塗布体４０の外周面に絞りローラー４４を圧接
させて塗布体４０の外周面に含まれるアルミナ液の含液
量を制御するようにしてあるので、匣鉢上面に塗布する
アルミナ液の塗布量を均一にでき、これにより焼成時に
おけるタイル等製品の匣鉢底への溶着や匣鉢相互の溶着
を少ない量のアルミナ液によって防止し得る効果がある
。

また本発明の装置にあっては、供給手段２８にアルミナ
液の回収手段３４を備え、中空筒１５内に過剰供給した
余分なアルミナ液を回収するようにすれば、アルミナ液
を無駄にすること無く塗布体４０に充分なアルミナ液を
含浸させることができる。

また本発明の装置にあっては、絞りローラー４４にアＬ
レミナ液の回収手段４９を備えさせ、塗布体４０から絞
り出したアルミナ液を回収するようにすれば、塗布体４
０に含まれるアルミナ液を絞り出すようにしたものでも
、その絞り出したアルミナ液を再利用することができて
アルミナ液の無駄を少な（できる効果がある。

また本発明の方法にあっては、塗布体４０の外周面の周
速度を上記搬送コンベア２によって搬送される匣鉢１０
の搬送速度と同方向でかつ同一速度で回転させ、塗布体
４０の外周面が匣鉢１０の上面に一体的に接触して匣鉢
上面にアルミナ液を塗布するようにしたので、塗布体４
０に含まれているアルミナ液を匣鉢上面に過不足なくか
つ均一に塗布できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は正面図、第
２図は平面図、第３図は■−ｍ線拡線断大断面図４図は
ＴＶ−ＩＶ線線入大断面図第５図は■−ｖ線拡線断大断
面図６図はＶｌ−Ｖｌｌ線入大断面図第７図は匣鉢の斜
視図、第８図は中空筒と塗布体を示す斜視図、第９図は
絞りローラーの斜視図、第１０図は匣鉢のリブ上面にア
ルミナ液を塗布する例を示す一部切欠き正面図。 ２・・・搬送コンベア、１０・・・匣鉢、１５・・・中
空筒、２８・・・供給手段、３９・・・連通孔、４０・
・・塗布体。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）多数の匣鉢を順次搬送可能に配設してある搬送コ
   ンベアの上方には中空筒をその搬送コンベアによって搬
   送される匣鉢の移送方向に対して直角な横向状態で回転
   自在に配設し、上記中空筒の周囲には中空筒内に供給さ
   れるアルミナ液を中空筒の外周面に導出させ得るように
   してある多数の連通孔を具備させ、さらに上記中空筒内
   にアルミナ液を供給するようにしてある供給手段を備え
   させ、その上、上記中空筒の連通孔部分の周囲には円筒
   状で弾力性を有しかつ内周面から外周面にアルミナ液を
   導出させ得る多孔性を有する塗布体を同軸に周設し、か
   つ上記塗布体の位置は塗布体の周面が上記搬送コンベア
   によって搬送される匣鉢の上面に接触するように設定し
   てあり、更に上記塗布体の外周位置には回転自在な絞り
   ローラーを上記塗布体の外周面に含まれているアルミナ
   液の含液量を制御可能に塗布体の外周面に圧接させてあ
   ることを特徴とする匣鉢アルミナ塗布装置。
2. （２）供給手段は中空筒内にアルミナ液を過剰供給した
   ときの余分なアルミナ液を回収するようにした回収手段
   を備えていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の匣鉢アルミナ塗布装置。
3. （３）絞りローラーは塗布体から絞り出した余剰アルミ
   ナ液を回収するようにした回収手段を備えていることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の匣鉢アルミナ塗
   布装置。
4. （４）多数の匣鉢を順次搬送可能に配設してある搬送コ
   ンベアの上方には中空筒をその搬送コンベアによって搬
   送される匣鉢の移送方向に対して直角な横向状態で回転
   自在に配設し、上記中空筒の周囲には中空筒内に供給さ
   れるアルミナ液を中空筒の外周面に導出させ得るように
   してある多数の連通孔を具備させ、さらに上記中空筒内
   にアルミナ液を供給するようにしてある供給手段を備え
   させ、その上、上記中空筒の連通孔部分の周囲には円筒
   状で弾力性を有しかつ内周面から外周面にアルミナ液を
   導出させ得る多孔性を有する塗布体を同軸に周設し、か
   つ上記塗布体の位置は塗布体の周面が上記搬送コンベア
   によって搬送される匣鉢の上面に接触するように設定し
   てあり、更に上記塗布体の外周位置には回転自在な絞り
   ローラーを上記塗布体の外周面に含まれているアルミナ
   液の含液量を制御可能に塗布体の外周面に圧接させてあ
   る匣鉢アルミナ塗布装置において、供給手段によって中
   空筒内にアルミナ液を供給し、搬送コンベアによって匣
   鉢を搬送し、その匣鉢の上面を塗布体の外周面に接触さ
   せてその匣鉢上面にアルミナ液を塗布するとき、塗布体
   の外周面の周速度を上記搬送コンベアによって搬送され
   る匣鉢の搬送速度と同方向でかつ同一速度で回転させ、
   塗布体の外周面が匣鉢の上面に一体的に接触して匣鉢上
   面にアルミナ液を塗布することを特徴とする匣鉢アルミ
   ナ塗布方法。