JPS6342138Y2 - - Google Patents

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JPS6342138Y2
JPS6342138Y2 JP34085U JP34085U JPS6342138Y2 JP S6342138 Y2 JPS6342138 Y2 JP S6342138Y2 JP 34085 U JP34085 U JP 34085U JP 34085 U JP34085 U JP 34085U JP S6342138 Y2 JPS6342138 Y2 JP S6342138Y2
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pair
corrosion
swinging
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、半導体ウエハを複数枚収納するウエ
ハキヤリアの揺動装置、特に半導体ウエハのエツ
チング、レジスト除去等を行なうためのウエツト
処理装置において、その装置に設けられる薬液処
理槽内で、ウエハキヤリアを揺動するための揺動
装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、このような分野の技術としては、例えば
第2図および第3図のようなものがあつた。以
下、その構成を図を用いて説明する。
第2図は、従来一般的に用いられているウエツ
ト処理装置の一構成例を示す概略構成図、および
第3図は第2図のA−A線断面図である。第2図
において、1は流し槽(図示せず)内に配設され
た流し板であり、この流し板1上には、常温ある
いは高温の薬液(H2SO4,HF等)2が満される
薬液処理槽3と、純水等の洗浄水4が満される洗
浄槽5とが設置されている。薬液処理槽3の底部
には弁6を有する廃液管7と弁8を有する廃水口
9とが設けられると共に、洗浄槽5の底部には弁
10を有する廃水口11が設けられている。また
薬液処理槽3の背面には、第3図に示すように駆
動装置20が設けられ、この駆動装置20によつ
て上下に揺動する揺動治具が薬液処理槽3に配設
されている。駆動装置20は、駆動装置本体21
と、この駆動装置本体21により上下する連結部
材22とより構成され、該連結部材22にはボル
ト・ナツト23により揺動治具30が連結され
る。揺動治具30は、半導体ウエハを複数枚収納
したウエハキヤリア50を薬液2中において支持
し、該ウエハキヤリア50を上下に揺動させて、
エツチング、レジスト除去等の工程における洗浄
効果を向上させる。薬液処理槽3の上方に設けた
ロボツト等からなる搬送装置51は、薬液処理槽
3及び洗浄槽5上を水平方向に移動すると共に、
上下動するアーム51aを有し、このアーム51
aによりウエハキヤリア50を着脱自在に吊り下
げ、所定のシーケンスに従つて該ウエハキヤリア
50を薬液処理槽3から洗浄槽5へと順次投入す
る。
第4図は揺動治具30の斜視図である。この揺
動治具30は、全体がほぼL字状をなす一対の支
持ロツド31,32と、支持ロツド31,32の
下部に装着された複数個の支持台33,34,3
5と、支持台33〜35上にネジで固定されたウ
エハキヤリア載置用の支持板36と、支持板36
上にネジで固定された複数個の位置決め用コマ3
7〜42ととり構成され、コマ37〜40と39
〜42とによつて2つのウエハキヤリア50,5
0を支持板36上に位置決め固定するようになつ
ている。ここで、各支持台33〜35の両側端部
にはそれぞれ割り溝33a,34,35aが形成
され、この各割り溝33a〜35a内に支持ロツ
ド31,32を挿入し、ネジによつて各割り溝3
3a〜35aを上下から締め付けて支持ロツド3
1,32を固定している。また、各支持ロツド3
1,32の上部はボルト・ナツト23によつて駆
動装置20の連結部材22に固定される。そし
て、以上のように構成される揺動治具30は、全
体が炭素鋼等の金属材料で作られ、その表面にフ
ツ素樹脂等が塗布され被覆されている。
次に、以上のように構成されるウエツト処理装
置の動作について説明する。まず、搬送装置51
は、2つのウエハキヤリア50,50を吊り下
げ、薬液処理槽3の真上まで移動すると、アーム
51aを降下させてウエハキヤリア50,50を
薬液処理槽3内の揺動治具30に載置し、再び該
アーム51aを上昇させる。アーム51aから離
脱したウエハキヤリア50,50は、揺動治具3
0の位置決め用コマ37〜42によつて所定位置
に固定された後、一定時間、該揺動治具30によ
つて上下に揺動され、薬液2中でエツチング等の
薬液処理を施される。薬液処理が終了したウエハ
キヤリア50,50は、搬送装置51により薬液
処理槽3から取出され、洗浄槽5へ投入されてこ
こで一定時間洗浄された後、再び取出される。洗
浄槽5から取出されたウエハキヤリア50,50
は、乾燥機で乾燥されてウエツト処理を終了す
る。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記構成のウエツト処理装置に
おいて、洗浄効果を上げるための揺動治具30
は、金属部材を用いてネジにより全体が組立てら
れ、その上にフツ素樹脂等がコーテイングにより
被覆された構造をしているため、金属部材におけ
るエツジ等のコーテイングがはがれやすく、また
コーテイング面にきず等が付いた場合、その部分
から薬液が浸透してコーテイングが剥離し、金属
部分が露出して薬液2に溶出するおそれがある。
このように薬液2の種類および温度によつてはコ
ーテイング面が侵され、金属部分が腐食して金属
イオンが薬液2中に溶出し、これによつて処理中
の半導体ウエハに悪影響を及ぼしたり、揺動治具
30自体も使用不能になるという問題点があつ
た。また、支持ロツド31,32と支持台33〜
35とはネジによつて固定されているため、薬液
温度による熱変形のために位置ずれが生じたり、
さらに支持ロツド31,32と駆動装置20とは
ボルト・ナツト23により連結されるため、両者
の着脱に手数を要するという問題点があつた。
本考案は、前記従来技術が持つていた問題点と
して、薬液による揺動治具の侵食、薬液温度の熱
変形による接合箇所の位置ずれ、および支持ロツ
ドと駆動装置との着脱作業の困難性という点につ
いて解決したウエハキヤリアの揺動装置を提供す
るものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、前記問題点を解決するために、ウエ
ツト処理装置に用いられる駆動装置及び揺動治具
からなる揺動装置において、揺動治具は、全体が
ほぼL字状をなし全面が耐食性チユーブで被覆さ
れた一対の支持ロツドと、所定間隔に一対の孔を
有しこの孔内に前記一対の支持ロツドの上端部が
挿着され前記駆動装置に挿脱自在に取付けられる
係合部材と、耐食性材料で作られ所定間隔に一対
の孔を有してこの孔内に前記一対の支持ロツドの
下部が挿着された複数個の支持台と、耐食性材料
で作られ前記支持台上に摺動自在に固定されて前
記ウエハキヤリアを位置決めして支持する支持板
とを備え、前記支持ロツドと支持台とを溶接によ
り接続したものである。
(作用) 本考案によれば、以上のようにウエハキヤリア
の揺動装置を構成したので、フツ素樹脂等の耐食
性チユーブで被覆された一対の支持ロツドと、フ
ツ素樹脂等の耐食性材料で作られた支持台及び支
持板とは、薬液で侵されにくくなる。しかも支持
ロツドと支持台とは溶接により接続されているの
で、薬液温度の熱変形による接着箇所の位置ずれ
がなくなる。さらに係合部材と駆動装置とは挿脱
自在に連結されるため、両者の着脱が容易に行な
えるのである。したがつて、前記問題点を除去で
きるのである。
(実施例) 第1図は本考案の実施例を示す揺動治具の斜視
図、第5図は第1図の側面図である。なお、第1
図および第5図において、第2図〜第4図中の要
素と同一の要素には同一の符号が付されている。
そして揺動治具130は、全体がほぼL字状を
なして垂直部分131a,132aと水平部分1
31b,132bとからなる一対の支持ロツド1
31,132と、垂直部分131a,132aの
上端が下方向に折曲されこの折曲部に固着された
直方体状の係合部材131と、支持ロツド13
1,132の水平部分131b,132bに固着
された複数個の支持台134,135,136
と、支持台134〜136上に摺動可能に固定さ
れたウエハキヤリア載置用の支持板137と、支
持板137にネジ138によつて固定されたウエ
ハキヤリア位置決め用の複数個のコマ139〜1
44とで構成され、コマ139〜142と141
〜144とによつて2つのウエハキヤリア50,
50を支持板137上に位置決めし固定する構造
になつている。また、揺動治具130を上下動さ
せる駆動装置220は、モータ及び歯車等からな
る駆動装置本体221と、係合部材133を上方
から挿入するための凹部を有し駆動装置本体22
1により上下動する連結部材222とより構成さ
れる。
ここで、揺動治具130の支持ロツド131,
132は、ウエハキヤリア50の重量に耐えうる
強度を有する金属棒(例えば、直径8mmの太さを
有する商品名SUS316のステンレス丸棒)と、こ
の金属棒の全面を被覆する耐食性チユーブ(例え
ば、商品名テフロンPFA、学術名四フツ化エチ
レンーパーフロロアルキルビニルエーテル共重合
樹脂のフツ素樹脂でつくられた外径12mm、内径
8.8mmの円筒状チユーブ)とで形成される。支持
ロツド131,132の垂直部分折曲部に固着さ
れる係合部材131は、フツ素樹脂等からなる耐
食性の材料で作られており、その上端面に所定間
隔の一対の穴133aを有し、この各穴133a
内に支持ロツド131,132が挿入され、フツ
素樹脂等の溶接で固定されている。支持ロツド1
31,132の水平部分131d,132dに固
着される支持台134〜136は、フツ素樹脂等
からなる耐食性の材料で作られており、その中で
各支持台134,135には所定間隔に水平方向
の一対の貫通孔134a,135aがそれぞれ設
けられると共に、他の支持台136には所定間隔
に水平方向の一対の穴136aが設けられてい
る。そして貫通孔134a,135a及び穴13
6a内に支持ロツド131,132が挿入され、
フツ素樹脂等の溶接で固定されている。
さらに、支持台134〜136上に固定される
支持板137は、フツ素樹脂等からなる耐食性の
材料で作られており、支持台134〜136との
各接合箇所には支持ロツド131,132と並行
して案内溝137aが設けられている。そしてこ
の案内溝137aを貫通して各支持台134〜1
36上に植設されたフツ素樹脂等からなるネジ1
50によつて、支持板137が支持ロツド水平部
分131b,132bの長手方向に摺動でき、搬
送装置51に対する前後の位置決め調整が可能と
なつている。また、支持板137上にフツ素樹脂
等のネジ138によつて固着されるコマ139〜
144は、フツ素樹脂等からなる耐食性の材料で
作られており、各コマ139〜144の内側に設
けられたコーナー部139a〜142aと141
b,142b,143a,144aとによつて2
つのウエハキヤリア50,50が位置決め固定さ
れる。
第6図a〜cは、第1図および第5図における
各構成部材の接続箇所を示すもので、図aは支持
ロツド垂直部分132aと係合部材133との接
続箇所の拡大斜視図、図bは支持ロツド水平部分
132bと支持台134または135との接続箇
所の拡大断面図、および図cは支持ロツド水平部
132bと支持台136との接続箇所の拡大断面
図である。
第6図に示すように、支持ロツド132は金属
棒132−1とこの全面を被覆する耐食性チユー
ブ132−2とで構成され、さらに支持ロツド垂
直部132aの先端部132cと支持ロツド水平
部132bの先端部132dとは、第6図a,c
のようにフツ素樹脂等の耐食性材料を用いた溶接
にて密閉溶着されて封止されている。そして、係
合部材133に設けられた穴133aの開口端と
支持ロツド垂直部132aとの間、支持台13
4,135に設けられた貫通孔134a,135
aの開口端と支持ロツド132bとの間、および
支持台136に設けられた穴136aの開口部と
支持ロツド水平部132bとの間は、それぞれフ
ツ素樹脂等の耐食性材料160を用いた溶接にて
固着されている。第6図では一方の支持ロツド1
32側のみを示しているが、他方の支持ロツド1
31側も同様の構造である。
第7図は支持板137上に固定されるコマ13
9の拡大斜視図である。このコマ139の内側に
位置するL字状のコーナー部139aには、その
上端に内方傾斜部139bが形成され、この傾斜
部139bを案内にしてウエハキヤリア50の着
座を容易に行なわせる。図示していないが、他の
コマ140〜144にも同様の内方傾斜部が形成
されている。
次に、以上のように構成される揺動装置、特に
その揺動治具130の組立方法等について説明す
る。まず、一対の支持ロツド131,132の垂
直部131a,132aを係合部材133に挿入
し、耐食性材料160で溶接して固定すると共
に、支持ロツド131,132の水平131b,
132bを支持台134〜136に挿入し、該支
持台134〜136を位置決めして耐食性材料1
60で溶接して固定する。そして、予めコマ13
9〜144をネジ138により固定しておいた支
持板137を、前記支持台134〜136上の所
定位置に載置し、この支持台134〜136の案
内溝137aにネジ150を通して該ネジ150
を支持台134〜136上に植設する。次いで、
案内溝137a内に植設したネジ150を案内軸
として支持台137を支持ロツド水平部131
b,132bの長手方向に揺動させ、搬送装置5
1と対応するように該支持台137を前後に位置
決めした後、ネジ150にて固定し、組立てを終
る。組立てが終つた完成品は、寸法検査およびピ
ンホールテスターによるピンホール有無の検査を
行い、作業を終了する。
このようにして組立てられた揺動治具130
は、その係合部材133を駆動装置220の連結
部材222に挿入して該駆動装置220に取付け
られる。
そして薬液処理作業に際して、搬送装置51に
より運ばれてくるウエハキヤリア50,50が支
持板137上に載置されると、該ウエハキヤリア
50,50は各コマ139〜144の内方傾斜部
139b等に案内されて該コマ139〜142、
141〜144内に着座する。しかる後、駆動装
置220を作動させて揺動治具130を上下動さ
せ、半導体ウエハの薬液処理が行なわれる。
而して本実施例によれば、支持ロツド131,
132を耐食性チユーブ132−2で完全に封止
すると共に、薬液2に触れる支持台134〜13
6、支持板137及びコマ139〜144等で耐
食性材料を用いて構成したので、揺動治具130
の耐薬品性が著しく向上する。さらに支持ロツド
131,132と支持台134〜136とを溶接
にて固定したので、薬液温度による熱変形のため
に支持台134〜136の取付位置がずれるとい
う不都合もなくなり、搬送装置51との前後の位
置ずれというトラブルもなくなる。しかも係合部
材133を連結部材222に挿脱するのみで、揺
動治具130を取付けまたは取外しが行なえるの
で、メンテナンスが容易となる。
なお、上記実施例において、コマ139〜14
4は溶接にて支持板137上に固定するようにし
てもよい。また、駆動装置220を左右方向の揺
動力を与える構造にすることも可能である。
(考案の効果) 以上詳細に説明したように、本考案によれば、
支持ロツドの全面を耐食性チユーブで被覆すると
共に、これに接続される支持台及び支持板を耐食
性材料で作り、該支持台を前記支持ロツドに溶接
にて固定し、かつ前記支持ロツドに取付けられた
係合部材を駆動装置に挿脱自在に接続する構造と
したので、揺動治具の耐薬品性、耐熱性が向上す
ると共に、駆動装置への取付けおよび取外し作業
が簡単になるという効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る揺動治具の斜視
図、第2図は揺動装置を備えた従来のウエツト処
理装置の正面図、第3図は第2図のA−A線断面
図、第4図は従来の揺動治具の斜視図、第5図は
第1図の側面図、第6図a〜cは第1図中の部分
拡大図、第7図は第1図中のコマの拡大斜視図で
ある。 2……薬液、3……薬液処理装置、50……ウ
エハキヤリア、51……搬送装置、130……揺
動治具、131,132……支持ロツド、133
……係合部材、134〜136……支持台、13
4a,135a……孔、136a……穴、137
……支持板、137a……案内溝、139〜14
4……コマ、150……ネジ、220……駆動装
置、222……連結部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 ウエハキヤリアに収納した複数枚の半導体ウ
    エハを薬液処理するための薬液処理槽の外部に
    設置され、上下、あるいは左右の揺動力を与え
    る駆動装置と、この駆動装置に取付けられ前記
    薬液処理槽内で揺動するウエハキヤリア支持用
    の揺動治具とを備えた、ウエハキヤリアの揺動
    装置において 前記揺動治具は、全体がほぼL字状をなし全
    面が耐食性チユーブで被覆された一対の支持ロ
    ツドと、所定間隔に一対の孔を有しこの孔内に
    前記一対の支持ロツドの上端部が挿着され前記
    駆動装置に挿脱自在に取付けられる係合部材
    と、耐食性材料で作られ所定間隔に一対の孔を
    有してこの孔内に前記一対の支持ロツドの下部
    が挿着された複数個の支持台と、耐食性材料で
    作られ前記支持台上に摺動自在に固定されて前
    記ウエハキヤリアを位置決めして支持する支持
    板とを構え、支持ロツドと支持台とを溶接によ
    り接続したことを特徴とするウエハキヤリアの
    揺動装置。 2 前記耐食性チユーブ、支持台及び支持板はフ
    ツ素樹脂で作られ、前記溶接はフツ素樹脂を用
    いて行なわれることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項記載のウエハキヤリアの揺動
    装置。
JP34085U 1985-01-07 1985-01-07 Expired JPS6342138Y2 (ja)

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JPS61116765U JPS61116765U (ja) 1986-07-23
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