JPS6341005A - 複合電子部品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、渇延線；ＬＣフィルタのように多数のコイル
を用いて構成される複合電子部品に関する。

〔従来技術とその問題点〕

遅延線やＬＣフィルタのように多数のコイルを用いる複
合電子部品は、プリント基板上にコイルを巻回した多数
のドラム状のコアを配置し、コンデンサや抵抗などの他
の回路素子との接続が行われる。コイルと他の回路素子
との接続は、多数のコアの基板上における占有面積を狭
くすること、タップを簡単に引き出せるようにすること
、相互の位置関係によりコイル間の結合を容易に調節で
きることなどの見地からリード線を直接基板の導体パタ
ーンに接続する場合が多く、単体の高周波コイルのよう
にコアの鍔にあらかじめ電極を形成して、導体パターン
に接続するこの電極を介して他の回路素子との接続を行
うことはしない。

従って多数のリード線が中空で錯雑し、リード線の断線
が生じ易いし、そのような配線作業も面倒であるし、工
数を要する。

もっとも、多数のコイルを共通のコアに巻回してリード
線を引き出すことも行われるが、リード線をからげて固
定することができないので、タップのリード線を引き出
す場合に不便であり、やはりリード線が直接基板の導体
パターンに接続される。

コアの鍔に印刷焼付したり、一枚の板状の金属片を固着
して電極を形成することも行われるが、リード線がから
げられなかったり、導体パターンと電極との接触する面
にリード線が位置して断線し易いという理由から依然と
してリード線は直接導体パターンに接続されていた。

〔目的〕

本発明の複合電子部品の目的は、多数のコイルを用いる
このような複合部品において、リード線をからげて固定
できるようにしてリード線の中空配線を除くことにある
。そして組立工数を少なくすると共に、コイルと他の回
路素子との接続の信頼性を寓めることにある。

〔間１点を解決するための技術手段〕 本発明の複合電子部品は、複数のコイルと他の回路素−
４とを基板の主面に配置して回路を構成し、該回路ら゛
接続する外部端子を露呈させた状態で全体を樹片す封止
してある複合部品において、該コイルは平行に並ぶ３個
以上の鍔によって区切られた巻溝を有しており、鍔には
その側面の延在する方向に沿ってほぼ直角に曲がる少な
くとも２辺からなる金属片を、コイルのリード線の接続
されるその端部を除いて該側面に固着することにより電
極を形成してある共通のコアに巻回してあることを特徴
とする。

〔実施例〕

以下本発明の複合電子部品の実施例を示す第１図、第２
図を参照しながら説明する。第１図は正面図、第２図は
第１図の外部端子を除いた場合の分解斜視図である。

第１図、第２図において、１はガラスエポキシ樹脂から
なるプリント基板、２は複数のコイルの巻回されるコア
、３は電極となる金属片、４はコンデンサ、抵抗などの
コイルを除く回路素子、５は外部端子である。

コア２を拡大した側面図と正面図は夫々第５図と第６図
に示してあるが、コア２は平行な５個の鍔６によって区
切られた巻溝７を有しており、鍔６には金属片３を固着
してある。

金属片３は鍔６の側面８の延在する方向に沿って直角に
曲がる３辺を有し、この３辺が円形の鍔６を下側と横側
から挟んだ状態で側面８に接着剤１４で固着してある。

両方の端部９は、第６図のようにリード線１０をからげ
られるように鍔６から離れる方向に直角に屈曲している
。そして全体は、はぼＵ形に成形してある。

側面８の上側の溝１１は、巻溝７間の別のコイルを接続
するリード線を通す役割をする。また、横側の：ａ１２
は、金属片３の突起１３と嵌合し、金属片３を電極とし
て固着する時の位置決めを容易にすると共に、接着剤１
４が硬化するまで金属片を仮止めする役割をする。そし
て、金属片３の辺１５が基板１の導体パターンに直接面
接続されて、回路素子４との接続が行われる。なお、端
部９を導体パターンに接続することもできるが、接続面
にリード線が位置することになるので、断線を確実に防
ぐために辺１５で行った方がよい。

基板１の両側の溝１６には、外部端子５が嵌合し、基板
１に形成される回路が外部に引き出される。第１図の点
線で囲まれた部分は、樹脂封止される部分である。基板
１のｎ１６の周囲、回路素子４とコイルの巻回されるコ
ア２の配置されている位置を含めて基板１上に形成して
ある導体パターン、およびコア２に巻回してあるコアは
図示を省略してある。

第３図は本発明の複合電子部品の他の実施例を示す正面
図であり、第１図、第２図と同一部分は同じ符号を付与
してある。

プリント基板２０の表面には、コイルを巻回してあるコ
ア２、回路素子４を配置して第１図、第２図のように回
路を構成してあるが、この回路は裏面にもスルーホール
により導出してあり、裏面で第４図の平面図で示すよう
なフラットパッケージの集積回路２１を接続するもので
ある。集積回路２１の端子２２は、フラットパッケージ
の側面に沿って曲げられ、裏面で導体パターンに面接続
する。

このような構成は、ＴＴＬなどの飽和型論理回路に遅延
線を接続した複合部品を構成する場合に用いる。

第７図と第８図は、電極となる別の形状の金属片を固着
してあるコアの正面図と鍔の部分側面図である。

金属片３１は１個の鍔３２で２個に分かれており、２個
の電極を形成している。金属片３１は夫々Ｌ形に成形し
てあり、側面３３の延在する方向に沿って直角に曲がる
２辺を有しており、夫々の辺を側面３３の横側と下側に
接着剤１４で固着する。円形の鍔３２の側面３３の下側
は、金属片３１との接触面積を広くするために平坦にし
てある。

金属片３１の上側の端部３４は、金属片３のように屈曲
させてないが、リード線３６をからげられるように鍔３
２から離れている。先端には溝３５を設けてあり、リー
ド線３６を第、８図のように溝３５を一度通すことによ
り、係止して仮止めできるので、タップを引き出す場合
に都合がよい。溝１１、溝１２は、コア２の場合と同様
の役割をする。

第９図は、さらに別の形状の金属片を固着してあるコア
の部分斜視図である。

コア４０の夫々の鍔４１には、Ｌ形で上側の端部４２を
屈曲させた金属片４３を固着してある。

金属片４３は鍔４１の側面４４の延在する方向に沿って
直角に曲がる２辺を有しており、この２辺を固着してあ
る。

金属片４３は、隣接する鍔４１では側面４４の右横側、
左横側というように交互に反対側から固着してある。リ
ード線は端部４２に接続する。

主に面接続する基板の導体パターンの形状や位置関係か
ら、金属片の固着する位置、形状、数はこのように種々
変化できる。電極の不要な鍔には、設けなくてもよい。

無論、第９図のコア４０の隣接する鍔４１の金属片４３
は、同じ側から固着される場合もある。

第１０図、第１１図、第１２図はコアの鍔の形状の変形
例を示す側面図である。

第１０図のコア５０は、鍔５１の側面５２に沿って溝５
３、第１０図のコア６０は側面６１に凹部６２を設けで
ある。この溝５３や凹部６２は、金属片が鍔に接触する
位置で接着剤を逃がし、側面からの流出を防ぐ役割をす
る。

従って接着剤の量にもよるが、金属片の接触しない部分
では、溝５３や凹部６２の存在はあまり価値がない。

第１２図のコア７０の鍔７１には、金属片との接触部分
に金属膜７２を印刷焼付により設けてあり、この金属膜
７２に金属片をスポット溶接するものである。なお、金
属片の接触部分は円形の鍔の場合、例えば第６図で示す
ように側面８の横側の溝１２のある部分、下側の辺１５
と接触する部分であるが、鍔が角形の場合、鍔の側面の
３辺がほぼ全部、金属片に接触するので第１０図、第１
１図の形状が効果を発揮する。

基板としては、実施例におけるプリント基板のかわりに
、コンデンサを内部に積層することにより形成してある
セラミック基板を用いてもよい。

また、集積回路はそのチップを基板に直接ボンディング
してもよい。

〔効果〕

以上述べたように本発明の複合電子部品は、多数のコイ
ルが共通のコアに巻回してあり、しかもコアの鍔にはコ
イルのリード線をからげて接続可能な金属片の電極を形
成してある。リード線は金属片にからげることにより、
簡単に引き出せるので、タップのリード線を金属片に仮
止めして、別のコイルを連続して巻回できる。この筒便
さから、終端、タップのいずれのリード線も電極である
金属片に接続し、導体パターンに面接続する金属片を介
して別の回路素子に接続できるようになる。

従って、リード線の断線事故を防げるし、配線の繁雑さ
は解決され、その工数も節減できる。

無論、共通のコアに同軸上にコイルを巻回してあるので
、コイルの基板上に占める面積も狭くなるし、コイル間
相互の位置関係も一定する。コイル間の結合は鍔の厚み
や、−直線に並ぶ巻溝の位置をずらすなど、コアの形状
を変えることにより調節して、良好な位相特性を容易に
得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の複合電子部品の実施例を示す正面図、
第２図は外部端子を除いた状態を示す斜視図、第３図は
本発明の複合電子部品の他の実施例を示す正面図、第４
図は集積回路の平面図、第５図と第６図は第１図、第２
図の本発明の複合電子部品に用いられるコアの拡大側面
図と拡大正面図、第７図は別のコアの正面図、第８図は
第７図の部分側面図、第９図はさらに別のコアの部分斜
視図、第１０図、第１１図、第１２図は、コアの鍔の形
状の変形例を示す夫々側面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　複数のコイルと他の回路素子とを基板の主面に配置し
   て回路を構成し、該回路に接続する外部端子を露呈させ
   た状態で全体を樹脂封止してある複合部品において、該
   コイルは平行に並ぶ３個以上の鍔によって区切られた巻
   溝を有しており、鍔にはその側面の延在する方向に沿っ
   てほぼ直角に曲がる少なくとも２辺からなる金属片を、
   コイルのリード線の接続されるその端部を除いて該側面
   に固着することにより電極を形成してある共通のコアに
   巻回してあることを特徴とする複合電子部品。