JPS6340463B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6340463B2 JPS6340463B2 JP57182145A JP18214582A JPS6340463B2 JP S6340463 B2 JPS6340463 B2 JP S6340463B2 JP 57182145 A JP57182145 A JP 57182145A JP 18214582 A JP18214582 A JP 18214582A JP S6340463 B2 JPS6340463 B2 JP S6340463B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- coating material
- coke oven
- graphite
- coating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
- Coke Industry (AREA)
Description
本発明はコークス炉ドアーのカーボン付着を防
止できるコーテイング材の改良された組成物に係
り、従来のコークス炉用耐火物自体を変更した
り、取り換えることなく、かつ既設の該ドアー用
耐火物の特徴・特性などを損うことなく、該ドア
ー用耐火物の表面にコーテイングすることによつ
て、カーボン付着を大幅に低減できる新規なコー
テイング材を提供することを目的とするものであ
る。 一般にコークス炉ドアーのカーボン付着はドア
ーの密着性を悪くし、ガスリークを起す原因とな
り、ひいてはドアーのセツトを困難にする。ま
た、現在、付着したカーボンを機械的に強制除去
することもおこなわれているが、付着が著しく強
固なため、この除去作業に多くの時間がかかると
ともに、ドアーを損傷し寿命を低下させている状
況である。このため従来からこのカーボン付着防
止対策が注目されてきた。 その対策技術のうち、カーボン防着防止用コー
テイング材として表面をガラス化して平滑にする
釉薬系のコーテイング材が試みられているが、 (1) キレツ発生が著しいので表面の平滑度がきわ
めて悪く、キレツ部分からカーボンが付着しや
すい、 (2) 焼付け（ガラス化）のために、高温予備処理
が必要であり、高価になり、生産能率上好まし
くない、 等の諸欠点が認められており、いまだ有効なコー
テイング材が開発されていないのが現状である。 このような問題点を完全に解決すべく本発明者
等は鋭意研究の結果、本発明を完成たのである。
すなわち、本発明は黒鉛粉末70〜10重量％と無機
バインダー溶液としてコロイダルシリカ、珪酸カ
リ溶液、アルミナゾル、リチウムシリケート溶液
の１種以上30〜90重量％からなるコークス炉ドア
ー用コーテイング材に関する。 本発明に係るコークス炉やドアー用コーテイン
グ材は、黒鉛が付着カーボン源となるタール（石
炭の熱分解によつて発生）に濡れにくく、かつ黒
鉛の減摩性により付着カーボンとのすべり性が良
好であるためにカーボン付着防止に対して効果が
大きいという知見に基づくものであつて、単なる
無定形炭素ではこのような特性を有しないため黒
鉛に限定したのである。 また、無機バインダー溶液としてはコロイダル
シリカ、珪酸カリ、アルミナゾル、リチウムシリ
ケートの溶液の１種以上を使用できる。 0.3ｍ／ｍ以下の鱗状黒鉛粉末と各種無機バイ
ンダー溶液の配合を次表に示す。実験の結果これ
らの配合割合範囲は十分に良好な作業性を有しカ
ーボン付着を防止できた。なお、参考までに残留
黒鉛量を付記する。
止できるコーテイング材の改良された組成物に係
り、従来のコークス炉用耐火物自体を変更した
り、取り換えることなく、かつ既設の該ドアー用
耐火物の特徴・特性などを損うことなく、該ドア
ー用耐火物の表面にコーテイングすることによつ
て、カーボン付着を大幅に低減できる新規なコー
テイング材を提供することを目的とするものであ
る。 一般にコークス炉ドアーのカーボン付着はドア
ーの密着性を悪くし、ガスリークを起す原因とな
り、ひいてはドアーのセツトを困難にする。ま
た、現在、付着したカーボンを機械的に強制除去
することもおこなわれているが、付着が著しく強
固なため、この除去作業に多くの時間がかかると
ともに、ドアーを損傷し寿命を低下させている状
況である。このため従来からこのカーボン付着防
止対策が注目されてきた。 その対策技術のうち、カーボン防着防止用コー
テイング材として表面をガラス化して平滑にする
釉薬系のコーテイング材が試みられているが、 (1) キレツ発生が著しいので表面の平滑度がきわ
めて悪く、キレツ部分からカーボンが付着しや
すい、 (2) 焼付け（ガラス化）のために、高温予備処理
が必要であり、高価になり、生産能率上好まし
くない、 等の諸欠点が認められており、いまだ有効なコー
テイング材が開発されていないのが現状である。 このような問題点を完全に解決すべく本発明者
等は鋭意研究の結果、本発明を完成たのである。
すなわち、本発明は黒鉛粉末70〜10重量％と無機
バインダー溶液としてコロイダルシリカ、珪酸カ
リ溶液、アルミナゾル、リチウムシリケート溶液
の１種以上30〜90重量％からなるコークス炉ドア
ー用コーテイング材に関する。 本発明に係るコークス炉やドアー用コーテイン
グ材は、黒鉛が付着カーボン源となるタール（石
炭の熱分解によつて発生）に濡れにくく、かつ黒
鉛の減摩性により付着カーボンとのすべり性が良
好であるためにカーボン付着防止に対して効果が
大きいという知見に基づくものであつて、単なる
無定形炭素ではこのような特性を有しないため黒
鉛に限定したのである。 また、無機バインダー溶液としてはコロイダル
シリカ、珪酸カリ、アルミナゾル、リチウムシリ
ケートの溶液の１種以上を使用できる。 0.3ｍ／ｍ以下の鱗状黒鉛粉末と各種無機バイ
ンダー溶液の配合を次表に示す。実験の結果これ
らの配合割合範囲は十分に良好な作業性を有しカ
ーボン付着を防止できた。なお、参考までに残留
黒鉛量を付記する。
【表】
以上の実験から、黒鉛の粒径0.3ｍ／ｍ以下の
もの10〜70重量％、無機バインダー溶液30〜90重
量％を配合したものが、本発明の効果を発揮する
のに好ましいと判定した。 なお、本コーテイング材の最適粒度の測定結果
は下記のとおりであつたが、粉砕、混練工程のバ
ラツキを若干配慮し、この比率を中心として管理
すると最高の品質が保持できることが実験の結果
判明した。すなわち、 粒径 0.297〜0.149ｍ／ｍ 10重量％ 粒径 0.149〜0.074ｍ／ｍ 17重量％ 粒径 ＜0.074ｍ／ｍ 73重量％ したがつて、黒鉛粉末を骨材にし、硬化剤とし
て前記無機バインダー溶液を配合したコーテイン
グ材をコークス炉ドアー表面に吹付け、あるいは
ハケ塗り等でコーテイングして乾燥することによ
つてカーボン付着を大幅に低減できる。 コーテイング厚さとしては、乾燥後の膜厚（層
厚）が0.2ｍ／ｍ以上になるように施工するのが
効果的であり、これはコーテイング材中の黒鉛量
によつて調節でき、場合によつては２回以上の重
ね施工（吹付け、塗布など）によつても適当厚さ
に調節することができる。 次に本発明のコーテイング材の品質を例示す
る。 黒鉛―コロイダルシリカ系（気硬性） 化学成分 Ｃ（黒鉛） 44％ SiO2 43％ 付着力（セン断強度） 110℃―24時間 30Kg／cm2 500℃―３時間 25Kg／cm2 実施例 0.3ｍ／ｍ以下の鱗状黒鉛22重量％とバインダ
ーとしてコロイダルシリカ（含水率65％）78重量
％を調合したコーテイング材Ａ、および鱗状黒鉛
0.3ｍ／ｍ以下20重量％と、珪酸カリ溶液（含水
率64％）80重量％とを調合したコーテイング材Ｂ
を、コークス炉用耐火物表面（キヤスタブルおよ
びれんが）にコーテイング厚さが0.2〜0.5ｍ／ｍ
になるように吹付け施工し、自然乾燥後実用に供
した。 実用結果は本発明に係るコーテイング材Ａおよ
びＢともに、従来のドアーに比較してカーボン付
着率（面積比による目視観察）が15％以下に顕著
に低減し、また付着しているカーボン付着力（セ
ン断強度）も従来の1/4以下に減少し、簡単に除
去できる状態であつた。 (1) コークス炉ドアーがキヤスタブル耐火物
（Al2O344％、SiO241％、MgO7％、最高使用
温度1400℃）の場合
もの10〜70重量％、無機バインダー溶液30〜90重
量％を配合したものが、本発明の効果を発揮する
のに好ましいと判定した。 なお、本コーテイング材の最適粒度の測定結果
は下記のとおりであつたが、粉砕、混練工程のバ
ラツキを若干配慮し、この比率を中心として管理
すると最高の品質が保持できることが実験の結果
判明した。すなわち、 粒径 0.297〜0.149ｍ／ｍ 10重量％ 粒径 0.149〜0.074ｍ／ｍ 17重量％ 粒径 ＜0.074ｍ／ｍ 73重量％ したがつて、黒鉛粉末を骨材にし、硬化剤とし
て前記無機バインダー溶液を配合したコーテイン
グ材をコークス炉ドアー表面に吹付け、あるいは
ハケ塗り等でコーテイングして乾燥することによ
つてカーボン付着を大幅に低減できる。 コーテイング厚さとしては、乾燥後の膜厚（層
厚）が0.2ｍ／ｍ以上になるように施工するのが
効果的であり、これはコーテイング材中の黒鉛量
によつて調節でき、場合によつては２回以上の重
ね施工（吹付け、塗布など）によつても適当厚さ
に調節することができる。 次に本発明のコーテイング材の品質を例示す
る。 黒鉛―コロイダルシリカ系（気硬性） 化学成分 Ｃ（黒鉛） 44％ SiO2 43％ 付着力（セン断強度） 110℃―24時間 30Kg／cm2 500℃―３時間 25Kg／cm2 実施例 0.3ｍ／ｍ以下の鱗状黒鉛22重量％とバインダ
ーとしてコロイダルシリカ（含水率65％）78重量
％を調合したコーテイング材Ａ、および鱗状黒鉛
0.3ｍ／ｍ以下20重量％と、珪酸カリ溶液（含水
率64％）80重量％とを調合したコーテイング材Ｂ
を、コークス炉用耐火物表面（キヤスタブルおよ
びれんが）にコーテイング厚さが0.2〜0.5ｍ／ｍ
になるように吹付け施工し、自然乾燥後実用に供
した。 実用結果は本発明に係るコーテイング材Ａおよ
びＢともに、従来のドアーに比較してカーボン付
着率（面積比による目視観察）が15％以下に顕著
に低減し、また付着しているカーボン付着力（セ
ン断強度）も従来の1/4以下に減少し、簡単に除
去できる状態であつた。 (1) コークス炉ドアーがキヤスタブル耐火物
（Al2O344％、SiO241％、MgO7％、最高使用
温度1400℃）の場合
【表】
(2) コークス炉ドアーがシヤモツトれんが
（SK34、Al2O338.8％、気孔率21.5％）の場合
（SK34、Al2O338.8％、気孔率21.5％）の場合
【表】
付着力とは付着しているカーボンのセン断強度
を示し、ドアー本体表面にコーテイング材Ａおよ
びＢをコーテイングしたことを記号＋で示してい
る。 このように、本発明のコークス炉ドアー用コー
テイング材は実用上において、カーボン付着を著
しく低減でき、コークス炉ドアーの損傷を防止
し、耐用を向上することが明らかになり、本発明
の効果が確認できた。 すなわち、本発明コーテイング材は、 (1) コークス炉ドアーのカーボン付着を大幅に低
減でき、これによつてドアーの寿命延長がはか
れる、 (2) 従来材質のドアーあるいは既設ドアーに塗
布、または吹付けして、乾燥しただけで使用で
き、焼付けのような高温予備処理が不要で、施
工が簡単かつ低コストで実施できる、 (3) 従来のドアー用耐火物を変更したり取り換え
ることなしに、カーボン付着を低減できるの
で、対策が簡単・容易であつて人手、資材、費
用の面で有効である、 等、工業上、きわめて効果の大きいものである。
を示し、ドアー本体表面にコーテイング材Ａおよ
びＢをコーテイングしたことを記号＋で示してい
る。 このように、本発明のコークス炉ドアー用コー
テイング材は実用上において、カーボン付着を著
しく低減でき、コークス炉ドアーの損傷を防止
し、耐用を向上することが明らかになり、本発明
の効果が確認できた。 すなわち、本発明コーテイング材は、 (1) コークス炉ドアーのカーボン付着を大幅に低
減でき、これによつてドアーの寿命延長がはか
れる、 (2) 従来材質のドアーあるいは既設ドアーに塗
布、または吹付けして、乾燥しただけで使用で
き、焼付けのような高温予備処理が不要で、施
工が簡単かつ低コストで実施できる、 (3) 従来のドアー用耐火物を変更したり取り換え
ることなしに、カーボン付着を低減できるの
で、対策が簡単・容易であつて人手、資材、費
用の面で有効である、 等、工業上、きわめて効果の大きいものである。
Claims (1)
- １ 黒鉛粉末70〜10重量％と無機バインダー溶液
としてコロイダルシリカ、珪酸カリ溶液、アルミ
ナゾル、リチウムシリケート溶液の１種以上30〜
90重量％からなるコークス炉ドアー用コーテイン
グ材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57182145A JPS5973473A (ja) | 1982-10-19 | 1982-10-19 | コ−クス炉ドア−用コ−テイング材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57182145A JPS5973473A (ja) | 1982-10-19 | 1982-10-19 | コ−クス炉ドア−用コ−テイング材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5973473A JPS5973473A (ja) | 1984-04-25 |
| JPS6340463B2 true JPS6340463B2 (ja) | 1988-08-11 |
Family
ID=16113140
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57182145A Granted JPS5973473A (ja) | 1982-10-19 | 1982-10-19 | コ−クス炉ドア−用コ−テイング材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5973473A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6372786A (ja) * | 1986-09-17 | 1988-04-02 | Shinagawa Refract Co Ltd | コークス炉ドアの製造方法 |
| US5413689A (en) * | 1992-06-12 | 1995-05-09 | Moltech Invent S.A. | Carbon containing body or mass useful as cell component |
| CN108456005B (zh) * | 2018-04-20 | 2021-04-27 | 郑州大学 | 石墨抗氧化涂层 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55131086A (en) * | 1979-03-31 | 1980-10-11 | Nippon Steel Corp | Coke oven |
-
1982
- 1982-10-19 JP JP57182145A patent/JPS5973473A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55131086A (en) * | 1979-03-31 | 1980-10-11 | Nippon Steel Corp | Coke oven |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5973473A (ja) | 1984-04-25 |
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