JPS6340215Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 本考案は台紙を有する紙袋フイルターをダスト
ケース内に着脱自在に装着する電気掃除機に関す
るものである。

ロ 従来の技術 近年電気掃除機において、ダストケース内に紙
袋フイルターを着脱自在に設けて集塵後のごみ捨
てを簡単に行い得るようにしたものが多く、これ
が主流となつてきている。

この紙袋フイルターは、通常その袋口部に厚手
の紙等で作られた台紙を有し、この台紙をダスト
ケースの吸気口部に装着するようにしている。

台紙の装着方法としては例えば実開昭54−
141770号公報や実公昭54−27818号公報や実公昭
55−30441号公報に示される如く、台紙の吸気孔
を掃除機本体の吸気筒に挿入し、台紙の下端と上
端を掃除機本体の係合部と支持枠止め体に係合し
て装着する方法が一般的であるが、前記従来技術
は台紙の下端、上端を係合して装着するだけであ
るから前記吸気筒に対する左右方向の位置決めが
行ないにくく、台紙の吸気孔が吸気筒に簡単に挿
入できなくなつて装着作業が難しくなる欠点があ
る。

ハ 考案の目的 本考案は、上記の点に鑑みてなされたもので、
ダストケース内の吸気口部に対する紙袋フイルタ
ーの取付を簡単な構成により確実に装着すること
を目的ととする。

ニ 考案の構成 以下、本考案の電気掃除機の構成を作用と共に
図面に基いて説明する。

本考案の電気掃除機は、台紙を有する紙袋フイ
ルターをダストケース内に着脱自在に装着するも
のにおいて、前記ダストケースの吸気口が位置す
る内面側に、前記台紙の吸気孔に挿入して連通す
る吸気口パツキンを取付けると共に前記パツキン
の下方と上方に、前記台紙の下端に形成した切欠
部に掛止係合するＬ形止め具と、前記台紙の上部
に形成した係合孔に嵌込係合する弾性を有したリ
ング状止め具とを取付け、該リング状止め具は前
記係合孔の孔径より大きな外径寸法で且つ縮径自
在なリング部を有したこをを特徴としている。

そして前記リング状止め具は弾性線材にて形成
したことを特徴としている。

上記構成により、紙袋フイルターの装着時に台
紙の切欠部が前記Ｌ形止め具に、台紙の係合孔が
前記リング状止め具に、夫々位置決めされて取り
付けられ、且つ台紙の吸気孔が前記吸気口パツキ
ンに挿入されて、確実に装着される。

ホ 実施例 以下本考案を図面に示す実施例について説明す
る。

１は電動送風機２を内蔵した本体ケースで該本
体ケースは基板３の一側部に固定されると共に前
記基板３の他側部にはダストケース４が着脱自在
に並設されている。５は上面側に吸気連通口６を
形成したダストケース蓋板で、本体ケース１の上
面に設けられたヒンジ金具Ａ７とダストケース蓋
板５に設けられたヒンジ金具Ｂ８により枢支ピン
９を支点として前記本体ケース１に回動自在に設
けられている。そして通常はダストケース蓋板５
の上面前端部に設けられたクランプ１０とダスト
ケース４に設けられたクランプホルダー１１とに
より前記ダストケース蓋板５とダストケース４は
固定されている。

１２は前記吸気連通口６と本体ケース１内の電
動送風機２とを連通させる連通ホースでダストケ
ース蓋板５の開閉に支障なきよう伸縮自在の可撓
性ホースにて形成されている。１３はダストケー
ス蓋板５上に設置された吸気連通口カバー、１４
は本体ケース１の上面に設置されたヒンジカバー
で、これら両カバーはいずれも合成樹脂材により
形成されている。

前記ダストケース４の外側面には、ホースを連
結するための吸気口１５が、中央部を開口した吸
気口取付具１６とにより、ダストケース４の側壁
を挟み込む状態に３本の取付ネジ１７，１７，１
７にて取付けられており、その内部にはダストケ
ース４内へテーパー状に突出した吸気口パツキン
１８がダストケース４の側壁と吸気口１５とによ
り挾持されている。

また前記吸気口パツキン１８のダストケース４
内突出部下方にはＬ形止め具１９、上方には弾性
を有したリング状止め具２０が、前記ダストケー
ス４の内面と吸気口取付具１６とに挟持される形
で吸気口１５の取付ネジ１７，１７，１７を共用
して取付けられている。

２１は台紙２２を有した紙袋フイルターで、前
記台紙２２は中央部に吸気口パツキン１８のテー
パー部に挿入して係合する吸気孔２３、下端部に
Ｌ形止め具１９を掛止係合する切欠部２４、上部
にリング状止め具２０を嵌込係合する係合孔とし
ての小円孔２５を夫々形成して、前記紙袋フイル
ター２１をダストケース４内に着脱自在に装着す
るようにしている。前記小円孔２５の内径寸法
L₁は、リング状止め具２０のリング部２０ａ外
径寸法L₂よりやや小さめに設定されており、即
ち前記リング状止め具２０は前記小円孔２５の孔
径よりやや大きな外径寸法で且つ縮径自在なリン
グ部２０ａを備えており、該リング部２０ａによ
り台紙２２の装着時又は取り外し時のクリツクが
とられている。

そして紙袋フイルター２１の装着時に、台紙２
２の上端部を持ちまず台紙２２の切欠部２４を前
記Ｌ形止め具１９に掛止係合し、この状態で台紙
２２の吸気孔２３が前記吸気口パツキン１８に確
実に対向するので前記吸気孔２３に該吸気口パツ
キン１８のテーパー部を押え込むことで確実に挿
入され、同時に前記台紙２２の小円孔２５に前記
リング状止め具２０を嵌込係合することで、簡単
に装着が完了する。

２６はダストケース４の上面開口に着脱される
布製フイルターユニツトで、パツキン２７と一体
に形成され、フイルター枠２８により前記パツキ
ン２７がダストケース４の形状である丸形に保持
されており、また中央には手振り用除塵枠２９が
設けられている。前記布製フイルターユニツト２
６が設置されている事により、紙袋フイルター２
１がない場合においても掃除機の使用は可能であ
る。

ヘ 考案の効果 本考案による電気掃除機は上述の如く構成した
ものであるから、ダストケース内に新たな紙袋フ
イルターを装着する場合、台紙の上端部を持ちま
ず下端の切欠部をＬ形止め具に掛止係合させ、中
央部の吸気孔に吸気口パツキンを挿入し押え込む
と同時に上部の係合孔にリング状止め具を嵌込係
合することにより、装着位置が簡単且確実に定ま
り、簡単に装着が完了する。

また台紙の係合孔の内径寸法が、リング状止め
具のリング部外径寸法よりやや小さめに設定して
いるので、クリツク作用により、確実に装着され
たという感触が得られ、更に目視による装着の不
完全も容易に確認できる等実用上有益な効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による電気掃除機の縦断面図、
第２図はダストケースより紙袋フイルターを取り
出す状態を示す斜面図、第３図は紙袋フイルター
を装着する状態を示す要部斜面図、第４図は要部
拡大断面図、第５図は要部断面せる平面図、第６
図はリング状止め具の斜面図、第７図は台紙を有
した紙袋フイルターの斜面図である。 １……本体ケース、４……ダストケース、１５
……吸気口、１８……吸気口パツキン、１９……
Ｌ形止め具、２０……リング状止め具、２０ａ…
…リング部、２１……紙袋フイルター、２２……
台紙、２３……吸気孔、２４……切欠部、２５…
…小円孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 台紙を有する紙袋フイルターをダストケース
   内に着脱自在に装着するものにおいて、前記ダ
   ストケースの吸気口が位置する内面側に、前記
   台紙の吸気孔に挿入して連通する吸気口パツキ
   ンを取付けると共に前記パツキンの下方と上方
   に、前記台紙の下端に形成した切欠部に掛止係
   合するＬ形止め具と、前記台紙の上部に形成し
   た係合孔に嵌込係合する弾性を有したリング状
   止め具とを取付け、該リング状止め具は前記係
   合孔の孔径より大きな外径寸法で且つ縮径自在
   なリング部を有したことを特徴とする電気掃除
   機。 ２ 前記リング状止め具は弾性線材にて形成した
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の電気掃除機。