JPS6328612B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポツト形電気掃除機に係り、特に、
そのじん埃処理に対する使用者の要求に、使い勝
手がよく対応することができるようにしたフイル
ター構成を有するポツト形電気掃除機に関するも
のである。

従来の、この種ポツト形電気掃除機において
は、布フイルター方式のものを紙袋フイルター方
式に変える場合、気密保持のパツキンを保持する
フレームを使用して、紙袋フイルターを取付ける
係止部を、特別に集じんケースに設けるような構
成としていたので、布フイルター方式を、そのま
ま紙袋フイルター方式に変えることができない製
品であり、布フイルター方式と紙袋フイルター方
式の両方を有する電気掃除機を提供しえないで、
使用者にとつては、その利用上、不満足のもので
あつた。

すなわち、紙フイルターを取付ける係止部を集
じんケースなどに設ける構成が、他部品の裏側な
どに位置させたねじをねじ止めするという作業を
必要とする方式であつたため、使用者側で、簡単
に作業することができず、布フイルターと紙袋フ
イルターとの両方を、共通的に、そのまま取付け
て使用できるものではなかつたので、たとえば、
紙袋を使い果たして無くなつた場合に、掃除下可
能となつてしまう欠点があつた。

また、これにたいし、布フイルター付掃除機の
主要部品をそのまま使用し、紙フイルター付掃除
機を作りうるようにした電気掃除機が、実開昭47
−27575号公報に記載されているが、これは、そ
のホース口、パツキンなどを交換、付設しなけれ
ばならないもので、その交換部品数が多く、か
つ、それにともない交換作業も手数がかかるもの
であるとともに、顧客である使用者が簡単に交換
できる製品ではなく、両方式による掃除可能な電
気掃除機としては、未だ十全なものではなかつた
ものである。

本発明は、上記従来のものに係る欠点、不十全
さを解消して、その装着にたいする別途の部品を
必要とせず、かつ、これにともない、使用者が交
換作業の簡便な、布フイルター、紙袋フイルター
の両方式を共に使用できるようにしたポツト形電
気掃除機の提供を、その目的とするものである。

本発明のポツト形電気掃除機の構成は、側壁部
に、気密パツキンへの装着部、ならびに吸気口を
設けるようにした集じんケースと、前記集じんケ
ースに着脱可能に装備され、電動送風機を内蔵す
るようにした電動機ケースと、前記電動機ケース
の上方に備えられ、コードリールを内蔵するよう
にしたリールケースとからなるポツト形電気掃除
機において、 布フイルターと除じん装置および、それらの外
周縁を着脱自在に嵌着するようにして集じん装置
を形成することができ、 また、他方、紙袋フイルターの台紙を固定する
係止部を備えたフレームを嵌着するようにして紙
フイルター保持装置を形成することができるよう
にした、 略円形の気密パツキンを、 上記の集じんケースにおける気密パツキンへの
装着部に装着して、前記集じんケースと電動機ケ
ースとの気密を保ちうるように構成するととも
に、上記集じん装置に係るものと紙袋フイルター
の保持装置に係るものとを交換して装着できるよ
うにしたものである。

なお詳しくは、ポツト形電気掃除機において、
布フイルター方式のものを紙袋フイルター方式に
変える場合、パツキンで保持されるフレームに紙
袋フイルターを取付ける係止部を設けることによ
り、簡単な操作で切換えることができるもの、す
なわち、操作は布フイルターのパツキンに、上記
フレームを取付ける（嵌め込む）だけで、紙袋フ
イルター方式に変更できるようにしたものであ
り、使用者にでも、この操作は可能であり、布フ
イルター、紙袋フイルターの両方共使用できるよ
うにしたものである。

次に、本発明に係る実施例を、各図を参照して
説明する。

ここで、第１図は、本発明の一実施例に係るポ
ツト形電気掃除機の布フイルター方式に使用の場
合を示す断面図、第２図は、同じく紙袋フイルタ
ー方式に使用の場合を示す断面図、第３図は、第
１図における集じん装置の拡大断面図、第４図
は、第３図のＰ部の拡大断面図、第５図は、第２
図における紙袋フイルターの保持装置の拡大断面
図、第６図は、第５図のＱ部の拡大断面図、第７
図は、そのフレームの斜視図である。

すなわち、第１図は布フイルター方式に使用の
場合を示したもので、まず、ポツト形の電気掃除
機１は、上側に電動送風機２を内蔵する電動機ケ
ース３、さらに上方にコードリール４を内蔵する
リールケース５を備えている。一方、下側には、
側壁部に吸気口６、装着部８ａを備えた集じんケ
ース８がクランプ９により着脱可能に装備され、
この場合、装着部８ａに気密的に後述するような
集じん装置Ａ、すなわち、後述の気密パツキン２
１を装着するようにしたものである。

そして、上記の電動機ケース３には、電動送風
機２を防振ゴム１０，１１を介し、下側から支持
板１２によつてケース状体を構成し、外表部には
フロントカバー１３により挾持した電源スイツチ
１４、ダストインジケータ１５、クランプ９、ク
ランプばね１６を配設しているものである。

また、リールケース５には、上部にハンドル１
７とコードリールボタン１８を備え、コードリー
ルボタン１８はローラレバー１９に連接してお
り、コード巻取時に使用するものである。さら
に、このリールケース５は、ねじ201本外せば、
電動機ケース３を分解することなくコードリール
４を取り出すことができるようになつているもの
である。

集じんケース８には、下部に走行を楽にするた
めにキヤスター２３と車輪２４とを備え、前部
に、吸気口６と集じんケース８との間に逆止弁２
５を備えた吸気口パツキン２６がある。

また、さきに述べたように、集じん装置Ａを、
装着部８ａ上へ着脱自在に装着して内蔵し、これ
は、第３，４図に示すごとく、布フイルター７と
除じん装置２２および、それらの外周縁を着脱自
在に嵌着している、塩化ビニール、ゴムなどの柔
軟弾性材の気密パツキン２１により形成してい
る。ここで布フイルター７の外周縁には、プラス
チツク材の支持枠７ａを接合しており、気密パツ
キン２１との嵌着を容易にしている。また、気密
パツキン２１により電動機ケース３との間の気密
を保持している。

以上により、集じん装置Ａを装着した布フイル
ター方式に係るものとして使用に供されるもので
ある。

これに対し、第２図は、紙袋フイルター方式に
係るものに変換した場合を示したものであり、上
記の集じん装置Ａの代りに、紙袋フイルター３０
の保持装置Ｂ、すなわち、その気密パツキン２１
を集じんケース８の装着部８ａへ気密的に装填し
たものである。保持装置Ｂは、第５，６図に示す
ごとく、さきの布フイルター方式と共用の気密パ
ツキン２１と、紙袋フイルター３０の台紙２７を
固定する、第８図に示すような係止部２８を備え
たフレーム２９とより形成されている。

そして、紙袋フイルター３０は、集じんケース
８の係止リブに係る係止部３１に台紙２７の下部
を係止し、上部をフレーム２９の係止部２８で係
止することにより、集じんケース８に装着される
ものである。また、台紙２７には、吸気口パツキ
ン２６のラツパ状になつた端部３２が密着し、じ
ん埃の洩れを防いでいるものである。

以上により、保持装置Ｂを装着した紙袋フイル
ター方式に係るものとして使用に供されるもので
ある。

以上に述べた本実施例によれば、布フイルター
方式から紙袋フイルター方式に変換する場合、た
とえば、布フイルター７と除じん装置２２を気密
パツキン２１からはずし、その代わりにフレーム
２９を嵌着し、紙袋フイルター３０を装着するだ
けでよいので、取扱いが簡単で、使用者である顧
客にも容易に変換できる、布フイルター方式と紙
袋フイルターの両方を有する使い勝手の良い電気
掃除機を提供できるものである。

また、従来例と異なり、本実施例では他のねじ
止め作業などが無くなるため生産性を向上するこ
とができる。

さらに、従来例では、その変換にあたり、全く
別構成のホース口と交換し、さらに別に用意した
パツキングを付設して用いるなどしているが、本
実施例では、その気密パツキンを共用するように
したので、他の別構成のパツキンなどを必要とせ
ず、しかもその作業は、気密パツキンにおける取
り外し、嵌着だけでよい、という簡便さを有する
ものであつて、生産性の向上、使用者にたいする
使い勝手の良さを格別に所期できるものである。

しかして、上記実施例においては、気密パツキ
ン２１を共用するようにしたものであるが、これ
は集じん装置Ａと保持装置Ｂとを、同一構成の気
密パツキンではあるが別体のそれぞれの気密パツ
キン２１に嵌入装着、すなわち、それぞれの装着
部組構成とすることができるものである。

上記に述べたところをも総合して、本発明によ
れば、気密パツキンを集じん装置からはずし、こ
れに紙袋フイルターに係るフレームを嵌着して紙
袋フイルターの保持装置とするということを含
み、簡単な操作で布フイルター方式から紙袋フイ
ルター方式に、あるいは紙袋フイルターから布フ
イルターに変換できるため、容易な取扱いで、し
かも生産性のよい、両フイルター方式を有するポ
ツト形電気掃除機を得ることができるもので、実
用的効果にすぐれた発明ということができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例に係るポツト形電
気掃除機の布フイルター方式に使用の場合を示す
断面図、第２図は、同じく紙袋フイルター方式に
使用の場合を示す断面図、第３図は、第１図にお
ける集じん装置の拡大断面図、第４図は、第３図
のＰ部の拡大断面図、第５図は、第２図における
紙袋フイルターの保持装置の拡大断面図、第６図
は、第５図のＱ部の拡大断面図、第７図は、その
フレームの斜視図である。 １……電気掃除機、２……電動送風機、３……
電動機ケース、５……リールケース、７……布フ
イルター、７ａ……支持枠、８……集じんケー
ス、８ａ……装着部、９……クランプ、２１……
気密パツキン、２２……除じん装置、２７……台
紙、２８……係止部、２９……フレーム、３０…
…紙袋フイルター、３１……係止部、Ａ……集じ
ん装置、Ｂ……保持装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 側壁部に、気密パツキンへの装着部、ならび
   に吸気口を設けるようした集じんケースと、前記
   集じんケースに着脱可能に装備され、電動送風機
   を内蔵するようにした電動機ケースと、前記電動
   機ケースの上方に備えられ、コードリールを内蔵
   するようにしたリールケースとからなるポツト形
   電気掃除機において、 布フイルターと除じん装置および、それらの外
   周縁を着脱自在に嵌着するようにして集じん装置
   を形成することができ、 また、他方、紙袋フイルターの台紙を固定する
   係止部を備えたフレームを嵌着するようにして紙
   フイルターの保持装置を形成することできるよう
   した、 略円形の気密パツキンを、 上記の集じんケースにおける気密パツキンへの
   装着部に装着して、前記集じんケースと電動機ケ
   ースとの気密を保ちうるように構成するととも
   に、上記集じん装置に係るものと、紙袋フイルタ
   ーの保持装置に係るものとを交換して装着できる
   ようにしたことを特徴とするポツト形電気掃除
   機。