JPS6339834B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水平板式の冷凍装置における製品給送
装置に関するものである。

従来、水平板式の冷凍装置は、昇降可能な複数
段の水平板と水平板両側部分の同一高さ位置に入
口開口及び出口開口とを備えて、製品列を入口開
口から挿入すると、挿入した製品列が先に挿入さ
れている製品を出口開口に向けて押して進めるこ
とにより、製品列を入口開口と同一高さ位置に停
止している水平板上に積込んで行くと共に、製品
列の積込みが完了している水平板上の製品列を出
口開口から順に取出すようにしたものである。

しかしながら上記従来の水平板式の冷凍装置で
は、製品列が先に入れられた製品列を直接押すよ
うにしているので、製品列を押す時に製品列が荷
くずれを起こしたり、製品どうしが乗上げて重な
り合つたり、製品が破損したりする畏れがあり、
これらを防止するためには製品或いはその容器と
して矩形をしたものしか用いることができず、例
えば切頭円錐状や切頭角錐状等の任意の形状の容
器を用いることができなかつた。

本発明は上述の実情に鑑み、任意の形状の容器
を使用することができる水平板式の冷凍装置にお
ける製品給送装置を提供することを目的としてい
る。

本発明は、昇降可能な複数段の水平板と、水平
板両側部分の同一高さ位置に入口開口及び出口開
口とを備えて、入口開口に送られた製品列を出口
開口に向けて挿入することにより入口開口と同一
高さ位置に停止している水平板上に製品列を積込
むようにした水平板式の冷凍装置における製品給
送装置において、製品が僅かでも突き出ないよう
に製品列を収容するＵ形の装填部を持つ一連の押
し部材と、入口開口手前上方に設けられたチエー
ンに固定されて入口開口と出口開口を結ぶ線上を
往復可能な水平棒から下方に突設した押棒により
Ｕ形の側腕部先端を出口開口に向けた押し部材を
押して入口開口に送られた製品列を押し部材に収
容させると共に製品列を収容した押し部材を冷凍
装置入口開口から内部に押し込んで先に冷凍装置
内部に積み込まれた製品列を押し部材ごと出口開
口へ向つて押し進める積荷装置と、後続する押し
部材に押されて出口開口から押し出された押し部
材と製品列が一緒にすべり落ちるようにした下り
勾配の樋と、樋をすべり落ちる押し部材と製品列
の速度を上昇させる装置と、樋の中途部で押し部
材を係止してすべり落ちる製品列から押し部材を
分離する停止部材と、押し部材を係止解放するフ
ツクを移動可能に備えたチエーンにより前記停止
部材に係止している押し部材を回収して前記入口
開口の手前まで運ぶコンベアとで構成した冷凍装
置における製品給送装置に係るものである。

従つて本発明では、製品列を収容したＵ形の押
し部材の側腕部先端が、先に挿入された押し部材
を直接押すので、製品列に荷くずれを起こすこと
がなく積込み、取出すことができる。

本発明による装置の如上のおよび更に別な特徴
ならびにそこから生ずる利点は、本発明の好まし
き実施例を示す添付図面を参照しての以下の詳細
な説明から明瞭に理解される。

現時点で考えられる本発明による装置は、本質
的要素として、総称的に参照数字４で指定され、
以下の記述では「中間体」として取扱われる押し
部材を含んでいる。

押し部材すなわち「中間体」は本質的にＵ形状
をしておりそして金属又はプラスチツク材などの
十分に堅固な材料から作られる。

実際の場合には、以下において詳細に記述され
る如く、多数の中間体４が機械すなわち冷凍装置
において使用される。中間体４は、そのＵ形空間
すなわち空所内に、参照数字３で示されている如
き一団の製品列すなわちパツケージ列を収容する
のに適している。（例えば、第４および第５図参
照） 後で詳細に説明するが、装置の動作を略述する
に、中間体４の各々は、適当な押し手段の作用の
下で動かされ、或る点において、例えば第５図に
示されている如く一団の製品列３を受け、その一
団の製品列を水平板３０上で押すようになつてい
る。

一団の製品列に沿つて水平板上に到着した後続
の各中間体４は、前の段階でその板上に置かれて
いる中間体４を、Ｕ形の２つの平行脚の先端で押
すことになる。板３０上におけるそれぞれの製品
列について中間体を１個ずつ挿入することによ
り、全面が積荷される。

もしも対応の製品列を伴なう新しい中間体４が
完全に積荷された板３０上に挿入されるとする
と、その新しい中間体４はその板上における中間
体４の全組立を押すことになり、中間体４はその
板の反対端部において荷おろしされることは明ら
かである。

前述の中間体４に加えて、本発明による装置
は、平板３０での荷おろし場所から中間体４が板
面３０上へ挿入される場所である積荷ステーシヨ
ンへと、前述の中間体４を移送するための手段を
も含んでいる。以下において記述される機械は、
荷おろしステーシヨンから積荷ステーシヨンへと
中間体４を送り戻すための装置を含んでいる。

添付図面のうち、特に第１、第２および第３図
を参照するに、そこには、二重接触による冷気伝
達と云う原理を利用して製品を冷凍するための機
械である水平蒸発板冷凍装置が示されている。

第１、第２および第３図において示されている
如く、かゝる機械は上述の如き装置すなわち本発
明による好ましき実施例として示されている型式
の装置を含んでいる。冷凍されるべき製品は、本
発明による装置のおかげで、切頭円錐、切頭角錐
或は円筒状のような如何なる形状でも良い容器す
なわち小さな器内に収容される。

容器すなわち小さな器については、幾つかの例
が第７〜第１２図において示されており、それら
の各々はまさに容器そのものである。

製品は、第１３図において示されているよう
に、パツケージとするために組立てられても良
く、その場合、幾つかの容器が互いに組合わされ
てそして適当な手段にて一緒に保有される。

前述の如き形状を有する容器（小さな器のよう
な）内に収容されている製品を受けるための第
１、第２および第３図において示されている冷凍
装置は、参照数字１で総称的に示されている筐体
すなわちキヤビネツトを持ち、その内部には参照
数字３０で示されている組合せでの水平（蒸発）
板が設けられている。

それらの板３０の各々は製品又は冷凍されるべ
き製品を含んでいる容器を積荷として持ちしかも
それらの製品に対して十分な冷気を伝達しなけれ
ばならない。従つて製品を含んでいる容器すなわ
ち小さな器は必要な程度に冷凍されるようにその
平板３０と接触するように設計されていてしかも
十分な広さの平坦な面を有するベースを持つこと
が好ましい。しかしながら、板３０上におけるパ
ツケージは平坦でないベースとすることもでき
る。それ故、第７〜第１３図において例として示
されている前述の容器を見るに、各容器の側面は
如何なる形状でも良いが、一般的に言つて、板３
０上に載せられる容器（小さな器のような）の下
面すなわちベースは平坦であつて且つ十分な広さ
のものであることが好ましい。

第１、第２および第３図に示されている冷凍装
置を見るに、初めの状態すなわち製品の機械積荷
が行われる以前における組合せとしての板３０は
最下位すなわち冷凍装置キヤビネツト１の底部に
位置している。

積荷に際して、頂部における第１の板は、或る
瞬間において、入口開口に対応する水平位置、す
なわちキヤビネツトへと挿入されるべき製品列が
１列ずつ導入される積荷ステーシヨンに置かれ
る。

後で一層詳細に説明するように、組合せでの製
品パツケージ列が中間体４を介して板３０に積荷
された後、その積荷された板３０は持ち上げられ
そして別な板３０がその積荷ステーシヨンに到着
するという方法で、その積荷は板３０のすべてが
完了されるまですなわち積荷された板３０が機械
すなわちキヤビネツト１の頂部に入れられるまで
続けられる。

それから、前述の板３０のすべてが底へと戻さ
れ、板３０に積荷されている製品は、予め決めら
れた時間、その冷凍装置内に保有されることにな
る。

板３０の各々は、その後、前述の積荷ステーシ
ヨンに戻され、新しい製品列が、以下において一
層詳細に記述される如く、中間体４によつて前記
の板３０に導かれるので、各々の製品列が積荷ス
テーシヨンでの板上に到達するにつれて、前の製
品列が除去されるか又はその板が荷おろしステー
シヨンに置き去りにされる。

前述の中間体４の外に、本発明による装置は、
一連のフツク１９を担持しているチエーン１８を
伴なつて形成されているコンベアを含み、フツク
１９は互いに等しい間隔でチエーン１８に固定さ
れている。更に特定するに、チエーン１８は機械
取付枠に対して固定されたガイド内で摺動され、
更にループ状チエーンとして、例えば、第２図に
おいて明瞭に示されているような通路又は同じ目
的を持つ同様な構成を通して移動される。実際に
は、２つの同じ構成のチエーン１８が、その機械
の２つの対向側部での２つの平行せる垂直な面上
にそれぞれ与えられている。

チエーン１８は中間体４を回送することをその
目的としており、第２および第３図において示さ
れている如く、冷凍装置の出口開口Ｂにおいて中
間体４を回収し冷凍装置の入口開口Ａへと運ぶよ
うになつている。

機械すなわちキヤビネツト１へと挿入されるべ
き一団の製品列３は、入口開口Ａの近くで特に入
口開口Ａの正面に設けられているベルトコンベア
２（第２、第３図参照）により積荷ステーシヨン
すなわち入口開口Ａの正面へと運ばれる。

適当な自動制御機構が入口開口Ａの正面に停止
されるパツケージの数および位置を調整し、所望
の長さの製品列を形成させる。製品又はパツケー
ジ列が形成されるステーシヨンの上流には、中継
装置２５が設けられていて、中間体４がチエーン
１８から外れる位置（第２図で見て左手の位置）
から製品列が形成されるステーシヨンに先立つ位
置へと中間体４を導びく。前記の中継装置は平行
な垂直面上に横たわつている２つの同様なチエー
ン２４にてそれぞれ担持されていて中間体４を引
くための２つのエレメント５を含み、チエーンは
機械取付枠に固定されている保持部材にて支持さ
れている。

第２図には２つの歯車装置にて運ばれるループ
構成のチエーン２４が明確に示されており、その
幾何学的軸は機械取付枠と一体にある。そこでの
２つのチエーン２４は適当な電動機１７により駆
動される。

中間体４は、パツケージ列３の手前の位置すな
わちそれが中継装置にて運ばれた位置から更に稼
動され、パツケージ列３を内側に含んで該列３を
キヤビネツト１内の平板３０へと持ち込む。中間
体４のかゝる運動すなわち変位は、エレメント５
を含み且つ行程が適当に調整されるように構成さ
れている前述の中継装置により与えられる。しか
しながら、こゝでの例では、予備的な積荷装置が
設けられており、機械取付枠に固定された２つの
ガイド９内をそれぞれ摺動する２つの同様なチエ
ーン６を含んでいる。

かゝる積荷装置は、その上部において枢軸され
ている耳状突起８を有する水平棒７を含み、該棒
７は中間体４に作用する押棒として作用する。

２つのチエーン６はモータ１２にて駆動される
軸１０と一体の２つのピニオン１１にてそれぞれ
作動される。第２図において、チエーン６が左か
ら右へ動かされると、中間体４は製品列３を伴な
つてキヤビネツト１へと挿入される。この場合、
耳状突起８が中間体４に作用して押すので、前方
に置かれている製品列は中間体４にて推し進めら
れ、入口開口Ａを通過して最終的にはその入口開
口と同じ高さにある板３０上に到着する。

キヤビネツト１の外部および出口開口Ｂには、
樋、すなわち、収容されている製品列を含む中間
体４を下方に移動させるように傾斜された通路１
３が与えられているので、出口開口Ｂから出た中
間体４は下向きに移動する。

傾斜路１３には装置１４が設けられていて中間
体４と作用し、中間体４が傾斜路１３に沿つて移
動する際の速度を増大させるようにしている。ま
た傾斜路１３の下流には、停止部材１５が設けら
れているので、中間体４はそこで停止される。

図示の実施例の場合、フツク１９は、ピン２０
によつて、チエーン１８にて運ばれた四角形部材
２２に固定されている小さなブロツク２１に枢支
されている。

上述の装置は以下に記述する如く動作する。

まず初めに、冷凍装置は空で板３０上には全く
製品がなく、しかもその板３０はキヤビネツト１
の底にあるものと仮定する。さてこゝで積荷動作
すなわち板３０上に製品又はパツケージを運び込
む作業が行われるものとする。第１の頂部におけ
る板３０が、本発明の一部を形成しない手段によ
つて、入口開口Ａに対応する高さ、すなわち出口
開口Ｂに対応する高さへと持ち込まれる。

機械の上流においてそこに置かれている製品す
なわちパツケージを持つたベルトコンベア２は、
第１の製品列を、入口開口Ａの正面すなわち積荷
ステーシヨン（第２および第３図参照）へと運
ぶ。かゝる位置において形成される製品列３は、
適当な仕方で決定される予め決められた数の製品
すなわちパツケージを含んでいる。例えば、コン
ベア２は積荷開口に置かれている製品と同じ量の
ステツプを通してステツプ状に動かされる。

この時点で、冷凍装置すなわちキヤビネツト１
へと挿入されるべき製品列はその積荷開口Ａの正
面に用意されたことになる。

積荷ステーシヨンにおける製品列の形成に先立
つて、中間体４は、チエーン２４とエレメント５
とを含んでいる前述の中継装置により、製品列３
が置かれているステーシヨンより僅かばかり手前
の位置へと導びかれる。

前述の製品列３が形成された後に、前記の積荷
装置が作動される。この装置はチエーン６と押棒
すなわち耳状突起８とを含んでいるので、積荷開
口Ａへ向つての稼動に際し、その耳状突起８が、
その積荷ステーシヨンに先行する前述の位置に前
以つて置かれていた中間体４に作用してそれを推
し進め、更に、積荷開口Ａを通して所定のレベル
に前以つて配列されている板３０上へと運搬す
る。押棒すなわち耳状突起８は或る点で止まりそ
して戻ることになるが、それはモータ１２の反転
動作にて行なわれるので、チエーン６もその戻り
路を通して走行する。かくして、中間体４は入口
開口Ａを丁度越えた板３０上での位置すなわち第
２および第３図においてはＰで示されている位置
に置かれる。

前述したように板３０上に耳状突起８により運
ばれる中間体４は、その運動に際して、入口開口
Ａの正面にあつた容器すなわちパツケージ列３を
引きずることになり、従つて、前述の動作の終り
において、中間体４は製品列を伴なつて、第２お
よび第３図に示されている板３０上での位置Ｐに
置かれる。

この機械では如上の動作が繰返される。従つ
て、入口開口Ａの正面には新しい製品すなわちパ
ツケージ列３が形成され、そして新しい中間体４
が入口開口Ａを通つてキヤビネツト１へと入り、
そこに収容された製品列３を伴なつて位置Ｐに到
達する。勿論、かゝる位置への到達に際しては、
後の中間体が前の中間体を押すことになる。

同じ動作が何回か繰返されることにより、予定
されている板３０はすべてかゝる中間体４で満杯
となり、その各々は所謂“Ｕ”形状の空間すなわ
ち空所内に所定量の製品すなわちパツケージ列を
含むことになる。

中間体４の腕すなわち“Ｕ”字形での２つの脚
の長さは、板３０上での送り方向における製品の
寸法に比較してかなり大きいので、板３０上を摺
動する各中間体４は、その中間体腕の２つの端部
によりその前における中間体を押すことになる。
従つて、製品すなわちパツケージ３は他の本体に
如何なる力をも及ぼすことなく、中間体４にて単
に推し進められることになる。

前述の説明から解る如く、その板積荷に際して
の推力は製品すなわちパツケージ間ではなくて中
間体間で働らくことになる。

その後、しかるべく積荷された板３０は持ち上
げられ、積荷ステーシヨンには新しい板３０が到
着し、そこで積荷などの作業が行われる。

さてこゝでは板３０のすべてが積荷されたと仮
定する。こゝでもしも、新しい製品列の収容され
ている中間体４が、積荷装置によつて、入口開口
Ａおよび出口開口Ｂと同じ高さにあつて且つ前の
製品列を含む中間体４が載せられている板３０上
に挿入されるとすると、板３０上での作用開始位
置Ｐに到着した際の新しい中間体４は、その板３
０上にすでにあるすべての中間体４を変位させる
ことになり、従つて出口開口Ｂに最も近い中間体
４は板３０を離れ冷凍装置での出口開口Ｂから押
し出されることになる。

荷おろしすなわち出口開口Ｂの先は傾斜されて
いるので（第２図参照）、その中間体４は傾斜路
すなわち樋１３へと円滑に送られる。

収容されている製品すなわちパツケージ列を持
つた中間体４は、その進行速度を早めるための装
置１４に助けられて樋１３に沿つて下方に移動さ
れ、停止部材１５（特に第２図参照）に突き当つ
て停止する。

他方、前記の中間体４に収容されていた製品す
なわちパツケージ列３は更に走行し続け、ベルト
コンベア上における位置１６にまで到着し、冷凍
されている製品は機械から除去される。

中間体４が停止部材１５に当つて停止すると、
チエーン１８が作動される。

例えば、マイクロスイツチがその停止部材１５
に連動して設けられている。そのマイクロスイツ
チは中間体４が停止部材１５にて停止されたとき
に作動し、その信号がモータ１２に供給され、そ
の結果、チエーン１８が駆動される。チエーン１
８の移動は、第２図での矢印に示されている方向
すなわち右側でのアルフアベツトＲにて指定され
ている方向に上向きに行われる。

中間体４の各々には、２つの腕の側方にそれぞ
れ２つのピン３１が設けられている。従つて、そ
れら２つのチエーン１８にそれぞれ設けられてい
る２つのフツク１９が中間体４の２つのピン３１
にひつかゝる。又、ピン３１は停止部材１５に対
して中間体４を停止させる作用もする。

しかるべく停止された中間体４は、上方に移動
するチエーンすなわち２つのチエーン１８にてＲ
の方向に持ち上げられる。すなわち、中間体４
は、出口すなわち荷おろし開口Ｂの側においてチ
エーン１８にて回収され、次で機械の反対側にあ
る開口Ａすなわち積荷ステーシヨンの側へと回送
された後チエーン１８から外され、チエーン２４
およびエレメント５を含んでいる前述の中継装置
へと引き渡される。中継装置前のチエーン側に
は、位置調整の可能な傾斜ガイド２３が設けられ
ている。このガイド２３は、中間体４を中継装置
上での正しい位置に置くように、チエーンのＱで
示されている部分にて運ばれる下方に移動する中
間体４を方向転換させる。

第２図の左側において、中間体４は適正な引き
込み位置において中継装置に与えられているとし
て示されている。図からも良く解るように、チエ
ーン１８に懸垂されていた中間体４はガイド２３
に接触した後それと摺動しながら水平方向へと回
動される。この時点で、例えばマイクロスイツチ
のような適当な手段が作動され、その信号によつ
てチエーン１８を停止させる。

チエーン１８の停止を実行する同じ手段が中継
装置を始動させるので、エレメント５が中間体４
を推し進め、パツケージ列が入口開口Ａの正面で
形成されるステーシヨンよりも少しばかり手前の
位置へと中間体４を移動させる。

前述の停止は、中間体４が中継装置と係合し且
つチエーン１８の２つのフツク１９が自動的に外
れた後に指令されるが、チエーン１８は極く僅か
の時間運動し続ける。

かゝる位置に静止した中間体４は、列を成す製
品すなわちパツケージ列３とはまだ干渉しない。
中間体４が前述の位置に停止した後、製品列３が
形成され、それから積荷装置が作動される。この
積荷装置は中間体４を推し進める押棒を含んでい
て、中間体４を入口開口Ａを通して板３０上での
位置Ｐへと運搬する。かくして、前にも述べた如
く、板３０上における中間体４はすべて変位さ
れ、その結果、それら中間体４のうちの１つが出
口開口Ｂを通して押し出され、樋１３上を摺動し
て下がり、停止部材１５に突き当つて停止する。

本発明での冷凍装置では、以上の動作が繰返さ
れる。

前述の各種部材についての運動を開始させたり
終止させたりするには、前に述べられたもの以外
に適当な各種の手段が互いに関連して設けられて
いる。

例えば、パツケージ列３が入口すなわち積荷開
口Ａの正面において整列された場合、ストロー
ク・カウンタ又は光電セルなどを含んでいる適当
な装置が、到着パツケージの停止を制御したり、
水平棒７、耳状突起８の具備されている積荷装置
を始動させたりするようになつている。

押棒である耳状突起８を含む積荷装置が前方に
動くと、中継装置が引つ込められ、エレメント５
も元の位置に戻され、第２図の左側部分から見ら
れるように、下方に移動する次の中間体４が所定
の位置に置かれるように準備する。

突起８を伴なつた積荷装置がその標準とする動
程を走行すると、マイクロスイツチがチエーン６
にて運ばれるカムにより作動され、その装置を停
止させて元へ戻す。

ストローク・カウンタは板への積荷状況を監視
するために設けられていて、所望の挿入数を決定
する。

添付図面に関して既に記述されて来た内容はす
べて、本発明の単なる例としてのものであること
は言う迄もない。

当業者においては、中間体についての形状、寸
法および材料に関連して且つその中間体を駆動す
るための手段に関連してなおも幾多の変更が本発
明の範囲内で、成し得ることは明らかである。

中間体についての幾つかの可能な実施例が第１
４、第１５および第１６図において示されてい
る。

第１４図において示されている中間体は、第２
および第３図において示されているものと本質的
に同じである。

中間体はただ１つの片としても、又、相互に接
続可能な複数の部品から作つても良い。例えば、
第１５図において４Ａで示されている如く、長さ
の調整可能な側腕の構成を取ることもできる。特
に、中間体の短い側の長さが変えられゝば、同じ
冷凍装置すなわち等しい板３０に対しては、異な
る寸法の製品に適合せる幾組かの中間板が提供で
きることになる。

例えば、第１７図で４ｃをもつて示されている
中間体には傾斜面Ｓが設けられていて、そこに収
容される容器の表面との一層良好な調和を達成し
ている。

本発明において使用される中間体は、上述の場
合での如く又は第１４図において示されている如
く簡単なエレメントでも良いが、第１６図で４Ｂ
として示されている如く、一連のＵ形を持つ多重
のエレメントであつても良い。

如何なる場合でも、所定の寸法を持つ或る形式
のパツケージを転送するには、中間体が使用さ
れ、その収容空間は、中間体の２つの側部アーム
の方向において、中間体の側部アームの同一方向
におけるパツケージの対応せる寸法よりも大きな
寸法を有している。又、前にも記述した如く、そ
れら中間体間に相互の押し作用を生じさせるため
に、各中間体はその側部アームの２つの端部にて
板３０上における前の中間体を押すようになつて
いる。一般的に、その中間体の厚さはパツケージ
の高さよりも低く選ばれる。

前述の実施例としては、中継装置がフツク１９
を伴なつたチエーン１８を含むように示されては
いるが、当業者においては、幾多の修正および変
更が成し得る。

特に、荷おろしステーシヨンから積荷ステーシ
ヨンへと回送される空の中間体が経過する走行通
路が、機械すなわち冷凍装置のキヤビネツト上部
部分を移動するように示されてはいるが、そのキ
ヤビネツトの下部又は横を経る通路とすることも
できる。

洗浄および霜取り時での滞留中に板を乾燥させ
るために、そのＵ形中間体４に、洗浄および霜取
りによつて形成された水滴をすべて除去して板表
面を清掃するための乾燥手段を設ける。

上記したように、本発明の冷凍装置における製
品給送装置によれば、昇降可能な複数段の水平板
を備えた水平板式の冷凍装置に対し、Ｕ形の押し
部材を設けて、積荷装置が入口開口で製品列を収
容した押し部材を冷凍装置内部に押込むことによ
り、入口開口から挿入された押し部材が先行する
押し部材を出口開口に向け直接押し進めて各段の
水平板上に製品列を積込んで行くと共に、出口開
口から製品列を取出すようにし、出口開口から取
出された製品列から停止部材が押し部材を分離し
た後コンベヤで入口開口手前まで運ぶようにした
ので、製品列が直接押し合うことがなく製品列の
荷くずれや破損等が防止されて製品を任意の形状
とし得る等の優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は冷凍装置の斜視図、第２図は本発明に
よる装置が組込まれている冷凍装置の垂直断面
図、第３図は第２図の装置の水平断面図、第４図
は冷凍装置において“Ｕ”形部材が回収されたり
挿入されたりする際に一団の製品列近くで動く状
態を詳細に示している斜視図、第５図は第４図で
の詳細図と類似の斜視図で、次のステツプとし
て、“Ｕ”形部材が一団の製品を押し始めた状態
を示している図、第６図は“Ｕ”形部材を移送す
るためのチエーンの詳細図、第７図乃至第１３図
は製品容器を示している斜視図、第１４図、第１
５図および第１６図は本発明による幾つかの押し
部材すなわち中間体を示している斜視図、第１７
図及び第１８図は収容されている容器（実際には
一団の容器列）との関係において押し部材を断面
で示している図である。 １：筐体（キヤビネツト）、２：ベルトコンベ
ア、３：製品列（パツケージ列）、４：中間体
（押し部材）、５：エレメント、６：チエーン、
７：水平棒、８：耳状突起（押棒）、９：ガイド、
１０：軸、１１：ピニオン、１２：モータ、１
３：傾斜路（樋）、１４：加速装置、１５：停止
部材、１６：製品排除装置、１７：モータ、１
８：チエーン、１９：フツク、２０：ピン、２
１：ブロツク、２２：四角形部材、２３：傾斜ガ
イド、２４：チエーン、３０：水平（蒸発）板、
３１：ピン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 昇降可能な複数段の水平板と、水平板両側部
   分の同一高さ位置に入口開口及び出口開口とを備
   えて、入口開口に送られた製品列を出口開口に向
   けて挿入することにより入口開口と同一高さ位置
   に停止している水平板上に製品列を積込むように
   した水平板式の冷凍装置における製品給送装置に
   おいて、製品が僅かでも突き出ないように製品列
   を収容するＵ形の装填部を持つ一連の押し部材
   と、入口開口手前上方に設けられたチエーンに固
   定されて入口開口と出口開口を結ぶ線上を往復可
   能な水平棒から下方に突設した押棒によりＵ形の
   側腕部先端を出口開口に向けた押し部材を押して
   入口開口に送られた製品列を押し部材に収容させ
   ると共に製品列を収容した押し部材を冷凍装置入
   口開口から内部に押し込んで先に冷凍装置内部に
   積み込まれた製品列を押し部材ごと出口開口へ向
   つて押し進める積荷装置と、後続する押し部材に
   押されて出口開口から押し出された押し部材と製
   品列が一緒にすべり落ちるようにした下り勾配の
   樋と、樋をすべり落ちる押し部材と製品列の速度
   を上昇させる装置と、樋の中途部で押し部材を係
   止してすべり落ちる製品列から押し部材を分離す
   る停止部材と、押し部材を係止解放するフツクを
   移動可能に備えたチエーンにより前記停止部材に
   係止している押し部材を回収して前記入口開口の
   手前まで運ぶコンベアとで構成したことを特徴と
   する冷凍装置における製品給送装置。 ２ 前記コンベアが、停止部材と入口開口手前の
   それぞれから垂直上方に延びるガイドに掛け回さ
   れて、停止部材で回収した押し部材を垂直上昇さ
   せ冷凍装置の上部を通した後垂直に下降させて入
   口開口手前に運ぶ左右一対のループ状チエーンを
   備えた特許請求の範囲第１項記載の冷凍装置にお
   ける製品給送装置。 ３ 前記コンベアに、入口開口手前に送られるＵ
   形の押し部材を側腕部先端が出口開口に向くよう
   回動させる傾斜した固定ガイドを設けた特許請求
   の範囲第１項記載の冷凍装置における製品給送装
   置。 ４ 入口開口手前のコンベヤと積荷装置の間に、
   コンベアが解放した押し部材を、製品列が形成さ
   れる入口開口へ運ぶ中継装置を設けた特許請求の
   範囲第１項記載の冷凍装置における製品給送装
   置。 ５ 各押し部材に水平板表面の水滴を除去して乾
   燥させる手段を設けた特許請求の範囲第１項記載
   の冷凍装置における製品給送装置。