JPS6338461Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は磁気テープカセツトを磁気テープカセ
ツト装置上に位置させる時作動してカセツトから
テープのループを引出し、該テープをカセツト装
置の磁気ヘツドと共働させるためのテープ引出手
段を具えた磁気テープカセツト装置と共に用いる
磁気テープカセツトで、２個の平行主壁と、これ
ら主壁の周縁間に延在する２個の側壁及び後壁と
を有する外匣を具え、この外匣内に２個の磁気テ
ープ支持用リールハブを外匣主壁に直角な軸線の
周りで回転し得るよう取付け、テープの両端をリ
ールハブに取付けると共に、カセツト装置の作動
中これらリールハブ間で相互に受渡されるようテ
ープを該リールハブに巻付け、外匣の前部に、リ
ールハブ間で走行するテープが外匣に出入りする
ための２個の孔を設け、これら孔の境界の一部を
設定する２個のテープサポートを設け、これらテ
ープサポートにより、カセツトの不使用時外匣前
部を横切つて前記孔間に延在するテープの一部を
支持すると共に、各テープサポート及び関連する
側のリールハブ間に延在するテープを外匣内に位
置させるようにし、外匣の前部に前記孔間におい
て窪みを形成してカセツトをカセツト装置上に位
置させる時カセツト装置のテープ引出手段が外匣
前部に延在するテープ部分の背後に位置し得るよ
うにし、該窪みを外匣の主壁の前縁に設けた窪み
で形成すると共に、主壁間に延在する壁により設
定し、該壁に２個の側部とこれら側部に延在する
中間部とを設け、これら各側部及びこれに隣接す
る外匣側壁により外匣内にテープ用の通路を前記
孔で終るよう画成した磁気テープカツトに関する
ものである。

この種磁気テープカセツトは米国特許第
4235395号明細書において周知であり、V2000シ
ステムのビデオカセツトに広く使用されている。
かかる磁気テープカセツト装置は例えばピン又は
ローラの型式のテープ引出手段を具え、これはカ
セツト装填時カセツト外匣の前部窪み内に侵入
し、外匣前部を横切つて延在するテープ部分の背
後に位置する。

カセツトの一般的な用途の為には、又特にコン
パクトな構成において十分な作動が得られるよう
にする為には、カセツト外匣にカセツトの仕様内
においてできるだけ広い窪みを設けるのが好まし
い。これは外匣寸法に関係なく装置のテープ引出
手段に関する構成及び動きの一層の自由度をもた
らし、該手段は磁気テープをカセツト外匣から引
出して装置の磁気ヘツドに共働させ、該ヘツドは
カセツトから或る距離隔ててヘツドドラム内に配
設する。

カセツト外匣から引出された時周知のカセツト
内における磁気テープは作動中外匣前部の２個の
テープサポートから離れ得ない。周知のカセツト
において、これらテープサポートは外匣側壁から
或る距離隔てた外匣前部の比較的狭い孔に配置さ
れている。従つて、カセツト装置の作動中テープ
はカセツト外匣に対し出入りする時常に、リール
ハブ上のテープロール径に関係なく、又孔に対す
るテープ引出手段の位置に関係なく、カセツトの
テープサポートにより案内される。この結果とし
てテープサポートを極めて正確に造らなければな
らず、この目的の為にカセツト外匣を射出成形す
る必要があることから、高価になつていた。又テ
ープサポートは磁気テープの摩滅作用を受けるた
め硬質金属面を必要とし、この点でも高価になつ
ていた。

周知のカセツト内における２個のテープサポー
トを省略しても、磁気テープは尚、外匣前部にお
ける窪みの壁を構成する側部及び中間部の相対位
置に起因して、又外匣側壁に対する外匣前部の孔
の位置に起因して、壁部分と接し、これら壁部分
にテープ走行の影響を及ぼす。

本考案はこの問題解決のため、できるだけ大き
なカセツト窪みでもテープ引出手段による引出後
及びテープロールの繰出時、テープがカセツト部
分から離れているよう構成した磁気テープカセツ
トを提供することを目的とする。

本考案磁気テープカセツトはこの目的のため、
前記各テープサポートを中間部から遠い側部の一
端に一体に形成し、前記各孔の一側をテープサー
トにより画成すると共に他側を外匣側壁の前端に
より画成し、一方のリールハブに他方のリールハ
ブから遠い側において接しかつ該一方のリールハ
ブに係わるテープサポートと接する第１接面、及
び前記他方のリールハブから遠い側においてテー
プが完全に巻かれた前記一方のリールハブ上にお
けるテープロールの外周面と接しかつ該一方のリ
ールハブに近い外匣側壁の前端と接する第２接面
が相互に外匣前方の外側において交差するように
し、前記一方のリールハブから遠い側において前
記他方のリールハブと接しかつ該他方のリールハ
ブに係わるテープサポートと接する第３接面、及
び前記一方のリールハブから遠い側においてテー
プが完全に巻かれた他方のリールハブ上における
るテープロールの外周面と接しかつ前記他方のリ
ールハブに近い外匣側壁の前端と接する第４接面
が相互に外匣前方の外側において交差するよう構
成したことを特徴とする。

勿論、テープが一方のリールハブ上に完全に巻
かれている場合、このリールハブ上のテープロー
ルから他方のリールハブに延在するテープ部分が
存在する。

本考案の構成によれば、磁気テープカセツトに
積極的なテープガイド手段を設ける必要がなく、
従つて磁気テープカセツトを比較的安価に製造す
ることができる。このことは、かかるカセツトが
大量生産されるため重要な利点となる。又本考案
の構成によれば、磁気テープカセツト装置にテー
プガイド手段を設けるだけでよく、これだけによ
つて作動中のテープの走行が決定される。従つて
本考案のカセツトを用いる場合、かかる装置の製
造者は磁気ヘツドを通るテープの正確なレースア
ツプを決定することができ、このレースアツプを
精度の低いカセツトの使用により妨げられること
がない。本考案のテープカセツトにおいて、テー
プサポートはカセツトの不使用時テープの一部を
テープサポート間に張つて延在させることができ
る。このことはカセツトの保管及びカセツトを装
置に装填する時好都合である。本考案のカセツト
構造によれば、テープサポートが作動中のレース
アツプに悪影響を及ぼすことがない。

本考案のカセツトにおいては、カセツト外匣の
前部外匣側壁の前端に極く隣接して孔があるた
め、外匣前部の窪みを画成する壁の側部間距離、
従つて窪みの幅を最大にすることができる。

ドイツ国特許第1655985号明細書には、カセツ
ト外匣の前部に孔を形成して、作動中リールハブ
から延在するテープが外匣前壁のいかなる部分と
も接触しないし、これによりテープに作用する摩
擦が最低になるようにする技術が示されている。
しかし、このカセツトにおける孔は外匣の側壁か
ら比較的離れた位置にある。更に、本考案のカセ
ツトにおける種々の特徴、特にカセツト外匣の前
部における窪み、及び該窪みの壁の側部と外匣側
壁とで画成した通路はこのカセツトにはない。そ
の結果、カセツト装置のテープ引出手段をカセツ
ト外匣の前部に延在するテープ部分の背後に係合
させ得ず、テープがカセツト内の部品と接触して
レースアツプを妨げられる可能性がある。

本考案カセツトの外匣内にほこりが侵入しない
ようにするため、外匣前部における窪みの壁の各
側部を孔がない構造にするのが良い。この構造は
テープサポートを当該側部と一体化する上でも有
利である。

本考案の好適例では、テープの縁を案内するた
めのガイドをテープサポートに隣接させて外匣の
主壁に設け、このガイドにテープサポートの円筒
彎曲突面と同軸の円錐彎曲突面を設け、一方の主
壁上のガイドから他方の主壁に至る距離をテープ
の幅より大きくするのが良い。

本考案の他の例では、装置に２個のテープ案内
エレメントを設け、カセツトが装置上に位置する
時及びテープのループが装置のテープ引出手段に
よりカセツト外匣から引出された時、前記テープ
案内エレメントの一方を前記第１及び第２接面間
に位置させ、他方を前記第３及び第４接面間に位
置させてテープをカセツト外匣の外側に案内させ
るようにし、テープがテープ案内エレメントに接
する時前記エレメント間におけるテープの両側及
びリールハブ上のテープロールが他の部分と接し
ないようにするのが良い。

テープ案内エレメントで装置のテープ引出手段
の一部を形成することもできる。

以下、図示の実施例により本考案を詳細に説明
する。

第１図及び第２図に示す本考案磁気テープカセ
ツト１は互に平行な面内に位置する２個の主壁
２，３を持つた外匣を具える。主壁２，３間にそ
の周縁において延在する２個の側壁４，５及び後
壁６を設ける。外匣の前部に孔７，８を側壁４，
５の前端に隣接して設ける。外匣の前部には更
に、孔７，８間に配して窪み９を設け、これを図
示例では２個の主壁２，３の前縁に設けた窪みに
より形成する。磁気テープカセツト装置上に常時
主壁３が対面するよう位置させる裏返し不能なカ
セツトの場合、窪み９を主壁３の窪みのみで形成
することができる。窪み９を壁１０により制限
し、これを主壁２，３間に延在させて外匣内にほ
こりが侵入するのを防止すると共に、主壁２，３
の撓曲を適当に阻止し得るようにする。各孔７，
８に隣接して窪み９の壁１０に側部１１，１２を
設ける。これら側部１１，１２及び隣接外匣側壁
４，５は夫々孔７，８内で終る通路１３，１４を
外匣内に画成する。壁１０には側部１１，１２間
に延在する中間部１５を設ける。

外匣内に２個のリールハブ１６，１７を設け、
これらリールハブを主壁２，３間に回転自在に支
持して主壁２，３に直角な軸線周りに回転し得る
ようにする。主壁２，３に磁気テープカセツト装
置のリールハブ駆動手段（図示せず）がリールハ
ブ１６，１７を駆動し得るよう通常の開口を設け
る。磁気テープ１８の両端を夫々リールハブ１
６，１７に連結し、該磁気テープをリールハブ１
６，１７にロール状に巻付ける。窪み９の壁１０
に設けた各側部１１，１２の前端に夫々固定のテ
ープサポート１９，２０を設ける。これらテープ
サポートは円筒の彎曲突面を具え、側部１１，１
２に一体に形成する。サポート９，２０は夫々孔
７，８の一側を画成し、これら各孔の他側を外匣
側壁４，５の前端により画成する。第１図に及び
第２図の実線で示すカセツトの非作動状態で、磁
気テープの一部は外匣の前部を横切つてテープサ
ポート１９，２０間に延在する。外匣内のテープ
はテープサポート１９，２０とリールハブ１６，
１７との間に直接延在する。各通路１３，１４は
いずれのテープガイド手段とも全く関与しない。
テープサポート１９，２０は、窪み９が形成され
た外匣の前部を横切つて延在する磁気テープの部
分を支持する消極的作用を主として行なう。カセ
ツトの不使用時この磁気テープ部分を保護するた
めに、外匣の側壁４，５にカバー（図示せず）を
枢着してカセツトの前部を閉塞し得るようにす
る。カセツトをカセツト装置上に位置させると、
カバーは装置に設けられた手段により自動的に開
回動され、磁気テープ及び窪み９を露出させる。
テープサポート１９，２０は、テープをカセツト
外匣内で早送り又は巻戻しする際における磁気テ
ープの早巻き中テープの走行を滑らかにするのを
助長する作用もなす。この目的のため、テープサ
ポート１９，２０に金属壁を設けることができ
る。

通路１３，１４内には、テープを案内するため
の手段を何等設けず、従つてテープは前述したよ
うにテープサポート１９，２０及びリールハブ１
６，１７間に直接延在する。

カセツトの構成及びその各部品のジオメトリは
次の如くにする。即ち、先ず図中カセツトの左半
部を見るに、リールハブ１７から遠いリールハブ
１６の側においてこれに接すると共にテープサポ
ート１９に接する面２２、及びテープがリールハ
ブ１６上に完全に巻かれた状態でリールハブ１７
から遠いテープロールの側に接すると共にカセツ
ト外匣の側壁４の前端に接する面２１は相互に、
外匣の前方外側の点２３において交差する。カセ
ツトの図右半部についても同様に、リールハブ１
６から遠いリールハブ１７の側においてこれに接
すると共にテープサポート２０に接する面（図示
せず）、及びテープがリールハブ１７に完全に巻
かれた状態でリールハブ１６から遠いテープロー
ルの側に接すると共に外匣側壁５の前端に接する
面（図示せず）は相互に、点２３に対応する外匣
の前方外側の点において交差する。

第２図はビデオカセツト装置のテープ引出手段
及びヘツドドラムを線図的に示す。テープ引出手
段はローラ２４，２５の型式の２個のテープ引出
エレメントを具え、これらローラを回動アーム２
６，２７上に支持する。カセツトを装置上に位置
させると、ローラ２４，２５は第２図に実線で示
す如くカセツト外匣の前部窪み９内に侵入し、カ
セツト外匣の前部を横切るテープ１８の部分の背
後に位置する。テープ引出装置の作動時、ローラ
２４，２５は矢Ａ，Ｂの方向に回動アーム２６，
２７により旋回され、先ずテープ１８の背面に係
合し、次で第２図に破線で示す如くこのテープを
外匣からループ状に引出す。ローラ２４，２５の
かかる旋回は、第２図に破線で示す如くローラ２
４，２５が外匣の前部最終位置に達するまで継続
し、この位置でローラ２４はリールハブ１６に係
わる接面２１，２２間に位置し、ローラ２５はリ
ールハブ１７に係わる対応接面間に位置する。か
かる位置にあつてテープ案内素子の用をなすロー
ラ２４，２５により、テープ１８は両リールハブ
間の全走行経路に亘りどのガイド手段及びカセツ
トのいかなる部分とも接することなく、通路１
３，１４を通つてリールハブ間及び外匣の外部に
走行する。

カセツト外匣から引出されたテープのループ部
分は、カセツトを装置上に位置させる時カセツト
外匣の前部窪み９内に侵入する装置上のローラ３
１，３２により、第２図に破線で示す如く少なく
とも180度の角度に亘り、装置上におけるヘツド
ドラム２８の円筒面に沿わせられる。これらロー
ラ３１，３２を回動アーム３３，３４に支持して
第２図の実線位置から矢Ｃ，Ｄの方向に破線位置
まで旋回させ得るようにする。かくてローラ３
１，３２はテープ１８をドラム２８の周りに位置
させ、その後このテープを該ドラムの周りに案内
することができる。ドラム２８内には回転磁気ヘ
ツド２９，３０を設け、これによりテープ１８に
信号を記録したり、テープ１８上の情報を再生し
得るようにする。

カセツト外匣からテープをループ状に容易に引
出し得るようにするために、外匣の前部窪み９は
できるだけ幅広にすべきであり、その幅を外匣の
前部長にほぼ対応させる。この幅はテープサポー
ト１９，２０間の距離とし、この距離は外匣側壁
４，５に対する孔７，８の接近工合により決定さ
れる。上記各対の両接面が外匣の前部から適当距
離外方において前述の如く相互に交差するために
は、窪み９を画成する壁１０の側部１１，１２の
形状、テープサポート１９，２０の位置、外匣側
壁４，５の前端に近い孔７，８の位置を適切に定
めることが特に重要である。

第２図に示す装置はビデオカセツト装置であ
る。しかし本考案カセツトは、テープをテープ引
出手段によりカセツト外匣からループ状に引出し
て固定磁気ヘツドに共働させる型式のオーデイオ
カセツト装置にも有用である。

この点において、作動中リールハブ間のテープ
経路がカセツト内又はカセツト上のテープガイド
手段により決定されるものでなく、装置上のガイ
ド手段のみにより決定されるものであることが本
質となるが、これは、前述した各対の接面間に装
置のテープガイド手段のための十分なスペースが
存在する場合に可能となる。この構成によれば、
カセツトの大量生産中レースアツプを決定するガ
イドローラのようなエレメントが干渉しない利点
がある。これらエレメントは省略することがで
き、従つてカセツトを安価に製造可能である。窪
み９の壁１０の側部１１，１２に２個のテープサ
ポート１９，２０を設けるだけでよく、これらテ
ープサポートは、磁気テープがカセツト外匣内に
引つ込んだ時のみ、外匣前部を横切つて引張状態
に延在するテープのスパンを形成するよう作用す
る。テープがカセツト装置のローラ２４，２５に
より外匣から引出され、その後作動する際、テー
プサポート１９，２０は、リールハブ上のテープ
ロール径に関係なくテープと接触しない。本考案
カセツトと共に使用するカセツト装置の製造者は
カセツトの製造公差に関係なくテープの磁気ヘツ
ド通過経路を決定することができる。

テープが外匣から又は外匣内に出入りする短か
い期間中、及びカセツト装置のローラ２４，２５
が非作動位置及び作動位置間（第２図中実線位置
及び破線位置間）で移動する短期間中、テープの
縁をカセツト外匣の主壁２，３に対し所望のレベ
ルに保つために、テープサポート１９，２０の端
部において各主壁２，３の内側にテープエツジガ
イド３５，３６を設ける。これらガイドに好まし
くは円錐彎曲突面を設け、これをテープサポート
の円筒彎曲面に同軸に配置する。主壁２上のガイ
ド及び主壁３上のガイド間の間隔をテープの幅よ
り大きくし、テープがカセツト外匣から引出され
た後の作動中ガイドがカセツト装置及びカセツト
内のテープのレースアツプに悪影響を及ぼすこと
のないようにする。カセツトが裏返し不能である
場合、装置と対面する主壁３上のみにテープエツ
ジガイド３５，３６を設けるだけで十分であり、
この場合ガイド及び主壁２間の間隔をテープの幅
より大きくする。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案カセツトの斜視図、第２図は第
１図のカセツトを装置上の使用位置にして、該装
置の本考案に関連する部分と共に示す線図的平面
図である。 １……本考案磁気テープカセツト、２，３……
主壁、４，５……側壁、６……後壁、７，８……
孔、９……窪み、１０……壁、１１，１２……側
部、１３，１４……通路、１５……中間部、１
６，１７……リールハブ、１８……磁気テープ、
１９，２０……テープサポート、２１，２２……
接面、２３……交点、２４，２５……ローラ、２
６，２７……回動アーム、２８……ヘツドドラ
ム、２９，３０……回転磁気ヘツド、３１，３２
……ローラ、３３，３４……回動アーム、３５，
３６……テープエツジガイド。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 磁気テープカセツトを磁気テープカセツト装
   置上に位置させる時作動してカセツトからテー
   プのループを引出し、該テープをカセツト装置
   の磁気ヘツドと共働させるためのテープ引出手
   段を具えた磁気テープカセツト装置と共に用い
   る磁気テープカセツトで、２個の平行主壁と、
   これら主壁の周縁間に延在する２個の側壁及び
   後壁とを有する外匣を具え、この外匣内に２個
   の磁気テープ支持用リールハブを外匣主壁に直
   角な軸線の周りで回転し得るよう取付け、テー
   プの両端をリールハブに取付けると共に、カセ
   ツト装置の作動中これらリールハブ間で相互に
   受渡されるようテープを該リールハブに巻付
   け、外匣の前部にリールハブ間で走行するテー
   プが外匣に出入りするための２個の孔を設け、
   これら孔の境界の一部を設定する２個のテープ
   サポートを設け、これらテープサポートによ
   り、カセツトの不使用時外匣前部を横切つて前
   記孔間に延在するテープの一部を支持すると共
   に、各テープサポート及び関連する側のリール
   ハブ間に延在するテープを外匣内に位置させる
   ようにし、外匣の前部に前記孔間において窪み
   を形成してカセツトをカセツト装置上に位置さ
   せる時カセツト装置のテープ引出手段が外匣前
   部に延在するテープ部分の背後に位置し得るよ
   うにし、該窪みを外匣の主壁の前縁に設けた窪
   みで形成すると共に、主壁間に延在する壁によ
   り設定し、該壁に２個の側部とこれら側部間に
   延在する中間部とを設け、これら各側部及びこ
   れに隣接する外匣側壁により外匣内にテープ用
   の通路を前記孔で終るよう画成した磁気テープ
   カセツトにおいて、前記各テープサポートを中
   間部から遠い側部の一端に一体に形成し、前記
   各孔の一側をテープサポートにより画成すると
   共に他側を外匣側壁の前端により画成し、一方
   のリールハブに他方のリールハブから遠い側に
   おいて接し且つ該一方のリールハブに係わるテ
   ープサポートと接する第１接面、及び前記他方
   のリールハブから遠い側においてテープが完全
   に巻かれた前記一方のリールハブ上におけるテ
   ープロールの外周面と接し且つ該一方のリール
   ハブに近い外匣側壁の前端と接する第２接面が
   相互に外匣前方の外側において交差するように
   し、前記一方のリールハブから遠い側において
   前記他方のリールハブと接し且つ該他方のリー
   ルハブに係わるテープサポートと接する第３接
   面、及び前記一方のリールハブから遠い側にお
   いてテープが完全に巻かれた他方のリールハブ
   上におけるテープロールの外周面と接し且つ前
   記他方のリールハブに近い外匣側壁の前端と接
   する第４接面が相互に外匣前方の外側において
   交差するよう構成したことを特徴とする磁気テ
   ープカセツト。 ２ 外匣前部の窪みを画成する壁の各側部に孔を
   設けない構成とした実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の磁気テープカセツト。 ３ テープの縁を案内するためのガイドをテープ
   サポートに隣接させて外匣の主壁に設け、この
   ガイドにテープサポートの円筒彎曲突面と同軸
   の円錐彎曲突面を設け、一方の主壁上のガイド
   から他方の主壁に至る距離をテープの幅より大
   きくした実用新案登録請求の範囲第１項又は第
   ２項記載の磁気テープカセツト。 ４ 装置に２個のテープ案内エレメントを設け、
   カセツトが装置上に位置する時及びテープのル
   ープが装置のテープ引出手段によりカセツト外
   匣から引出された時、前記テープ案内エレメン
   トの一方を前記第１及び第２接面間に位置さ
   せ、他方を前記第３及び第４接面間に位置させ
   てテープをカセツト外匣の外側に案内させるよ
   うにし、テープがテープ案内エレメントに接す
   る時前記エレメント間におけるテープの両側及
   びリールハブ上のテープロールが他の部分と接
   しないようにした実用新案登録請求の範囲第１
   項乃至第３項のいずれかに記載の磁気テープカ
   セツト。 ５ テープ案内エレメントが装置のテープ引出手
   段の一部を形成する実用新案登録請求の範囲第
   ４項記載の磁気テープカセツト。