JPS6338207Y2 - - Google Patents

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JPS6338207Y2
JPS6338207Y2 JP9828781U JP9828781U JPS6338207Y2 JP S6338207 Y2 JPS6338207 Y2 JP S6338207Y2 JP 9828781 U JP9828781 U JP 9828781U JP 9828781 U JP9828781 U JP 9828781U JP S6338207 Y2 JPS6338207 Y2 JP S6338207Y2
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JP
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transmission wheel
chain
transmission
pair
conveyed object
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Description

【考案の詳細な説明】 (考案の目的) この考案は、紡績工場内において、ケンス(綿
などの原料繊維を入れる円筒状の容器)、ラツプ、
木管、チーズ等を搬送する搬送装置に関する。
この考案は、ケンスなどの被搬送物を自由に昇
降させて一次側から二次側へ横動させることを目
的としており、更には被搬送物の昇降や横動に際
して昇降機構や横動機構がその作用に制限を受け
ないようすることを目的としている。
(従来技術) 近時、紡績工場内の自動化が盛んになり、一次
側の機械と二次側の機械との間の搬送装置の自動
化が各種行われている。
しかし、いずれの搬送装置も被搬送物を載置し
て移動する搬送機構自体に被搬送物を昇降せしめ
るためのモータ、油圧又は空気圧シリンダ等の駆
動手段が備えられているため、その駆動手段は搬
送機構と共に移動することが普通である。
或いは油圧又は空気圧シリンダ等の配管、ホー
ス等が存在し、これらのものが搬送機構の移動に
支障を来すことが少なくなかつた。
その上、これらのコード、配管、ホース等にい
わゆる風綿が付着し、その清掃が面倒である等の
不具合があつた。
(考案の構成) この考案は、前記した従来技術の欠点を解消す
るもので、その基本的構成は、被搬送物を上下に
昇降させる昇降機構と被搬送物を横方向に移動さ
せる横動機構が組み合わせられている。
昇降機構は、上下に一対のフレームが配置さ
れ、これらのフレームは案内棒を介して連結され
ている。
一対のフレーム間に設けられた案内棒に移動体
がフレーム間の上下に摺動自在に装着されてい
る。
上方のフレームを貫通して上下方向に摺動自在
に連結棒が設けられている。
そしてこの連結棒の上方端に被搬送物受け具が
固定され、その下方端が移動体に固定されてい
る。
一対のフレームには、被搬送物を横移動させる
ために、夫々車輪が設けられ、これらの車輪はレ
ールに支持されている。
鎖などの動力伝達物を支持させるために、上方
のフレームの被搬送物受け具と移動体側に夫々一
定の間隔を隔てて二対の伝動車が設けられ、下方
のフレームには一定の間隔を隔てて一対の伝動車
が設けられ、移動体には一定の間隔を隔てて上下
方向に一対の伝動車が設けられている。
被搬送物が横方向に移動される搬送区間の一側
端にモータなどの駆動手段に連結された伝動車と
搬送区間の他側端との間に有端状の動力伝達物が
設けられている。
そしてこの動力伝達物は、搬送区間の他側端か
ら上方のフレームの被搬送物受け具側の他側の伝
動車、上方のフレーム側の移動体の伝動車、上方
のフレームの被搬送物受け具側の一側の伝動車、
駆動手段に連結された伝動車、上方のフレームの
移動体側の一側の伝動車、下方のフレームの一側
の伝動車、下方のフレーム側の移動体の伝動車、
下方のフレームの他側の伝動車および上方のフレ
ームの移動体側の他側の伝動車の順序により掛装
され、更にこの動力伝達物の他側端が止着されて
なる昇降機構が設けられている。
他方、搬送区間に対応させた間隔により両側に
鎖歯車が設けられ、これらの両側の鎖歯車に鎖が
掛装され、これらの両側の鎖歯車の何れかに駆動
手段が連結されてなる横動機構が設けられてい
る。
そしてこの横動機構の鎖が前記した昇降機構の
レールと平行に配置されてこの横動機構が昇降機
構の背面などの傍らに設けられ、昇降機構を横動
させるための横動機構の鎖の一部が昇降機構の上
下のフレームの何れかに固定されている。
以下にこの考案の詳細を図面を参照して説明す
る。
(実施例 1) この実施例は、この考案の実施例の基本的構成
を示すものである。
第1図は被搬送物Dを昇降させるための昇降機
構A′が正面から示されており、第2図は昇降機
構の背面側に被搬送物Dを昇降機構と共に横動さ
せるための横動機構Bが組み合わせられた状態が
略示的に背面図として示されている。
まずこの実施例による昇降機構A′の構成につ
いて説明すると、上下一対にフレーム1が一定の
間隔を隔て対向して配置され、これらの一対のフ
レーム1は両側の案内棒2を介して互いに連結さ
れている。
これらの一対のフレーム1の間に移動体3を上
下に昇降自在に設けるため移動体3の両側に上下
方向に案内筒4が設けられ、前記したフレーム1
間の案内棒2は夫々その案内筒4内に摺動自在に
嵌装されている。
上方のフレーム1を貫通して上下方向に摺動自
在な連結棒5が設けられ、この連結棒5の上方端
に被搬送物受け具6が固定され、他方この連結棒
5の下方端は、前記した上下方向に摺動自在な移
動体3に固定されている。
かくして移動体3の昇降作用に合わせて被搬送
物受け具6は連結棒5の昇降と共に上下に昇降す
るように構成されている。
この昇降機構A′を左右方向へ横動できるよう
にするため上下一対のフレーム1には夫々車輪1
4が備えられている。
上方のフレーム1の下方の両側に車輪14が備
えられており、これらの車輪14は被搬送物Dの
搬送区間に対応させて設けられたレール15上に
支承されている。
また下方のフレーム1の上方の両側に車輪14
が備えられており、これらの車輪14上に前記し
たレール15と同様に被搬送物Dの搬送区間に対
応させてレール15が設けられ、このレール15
上に車輪14が支持されている。
この昇降機構A′は、鎖などの動力伝達物26
が引つ張られたり、あるいは引き戻されることに
より上下に昇降できる構成を採用している。
そこで動力伝達物26を支持させるために上下
のフレーム1および移動体3には、夫々鎖歯車な
どの伝動車が回転自在に設けられている。
つまり上方のフレーム1の被搬送物受け具6側
に一定の間隔を隔てて一対の伝動車19,20が
夫々水平方向に設けられ、更にこの上方のフレー
ム1の移動体3側に被搬送物受け具6側に設けた
一対の伝動車19,20の間隔よりややその間隔
を広くして一対の伝動車21,22が一定の間隔
を隔てて水平方向に設けられている。
他方下方のフレーム1には、2個一対の伝動車
23,24が水平方向に設けられ、これらの伝動
車23,24の間隔は前記した上方のフレーム1
の移動体3側に設けた一対の伝動車21,22の
間隔に対応させてある。
そして上下のフレーム1間に設けた移動体3の
上下方向には、一定の間隔を隔てて前記した上下
のフレーム1に設けた伝動車19らの径より大き
い径による一対の伝動車7,8が設けられてお
り、これらの伝動車7,8は上下のフレーム1に
設けた一対の伝動車19,20らの間隔のほぼ中
央に位置されている。
上下のフレーム1と移動体3に設けられた夫々
の伝動車19らの全ては、常時回転自在に設けら
れている。
被搬送物Dの搬送区間の一側端(図面上の右
側)にモータなどの駆動手段Mに連結された伝動
車25は、駆動手段Mの作動時には動力伝達物2
6と係合して回転する機能を備えており、動力伝
達物26を引つ張つたりあるいは引き戻したりす
るものである。
また駆動手段Mの停止時には回転が停止され、
伝動車25は自由に回転しない機能も併せて備え
ている。
この伝動車25と被搬送物Dの搬送区間の他側
端(図面の左側)との間に有端状の鎖などの動力
伝達物26が設けられている。
そしてこの動力伝達物26は、搬送区間の他側
端から上方のフレーム1の被搬送物受け具6側の
他側の伝動車19、上方のフレーム1側の移動体
3の伝動車7、上方のフレーム1の被搬送物受け
具6側の一側の伝動車20、被搬送物Dの搬送区
間の一側端に駆動手段Mに連結された伝動車2
5、上方のフレーム1の移動体3側の一側の伝動
車21、下方のフレーム1の一側の伝動車23、
下方のフレーム1側の移動体3の伝動車8、下方
のフレーム1の他側の伝動車24および上方のフ
レーム1の移動体3側の他側の伝動車22の順序
により掛装され、この動力伝達物26の搬送区間
の他側端が適宜の固定物に止着されている。
この実施例に係る被搬送物Dを昇降させる昇降
機構A′の構成は上記のとおりである。
他方被搬送物Dを左右方向に移動させるための
横動機構Bについて説明する。
第2図に示されるように、昇降機構A′の搬送
区間に対応させた間隔により両側に鎖歯車16,
17が回転自在に設けられ、これらの両側の鎖歯
車16,17には無端状に鎖18が掛装されてい
る。
そしてこの鎖18を回転させるためにモータな
どの駆動手段が図面上省略されているが、両側の
鎖歯車16,17の何れかに連結されている。
この横動機構Bは、第2図に示されるとおり、
その鎖18が前記した昇降機構A′のレール15
と平行に配置されてこの横動機構Bが昇降機構
A′の背面側に配置され、横動機構Bの鎖18の
一部が固定具13を介して昇降機構A′の上方の
フレーム1の背面に固定されている。
この実施例では昇降機構A′の上方のフレーム
1の背面側に横動機構Bの鎖18の一部が固定さ
れている例を示したが、下方のフレーム1の背面
側にその鎖18の一部を固定してもよいし、また
上下のフレーム1の正面側にその鎖18の一部を
固定してもよい。
以上の構成によつてこの実施例による紡機用の
搬送装置が構成されが、そこでこの実施例による
搬送装置についてその作用と使用方法を説明す
る。
一次側の機械例えばコンベア装置(図面を省
略)が比較的高い位置に配置され、そのコンベ
ア装置から搬入された被搬送物Dをこの搬送装
置の延長上であつて距離が隔たつている二次側
の機械例えばコンベア装置(図面を省略)へ搬
出させる場合について。
比較的低い位置にある昇降機構A′の被搬送
物受け具6を一次側のコンベア装置の高さと等
しくするためにまず被搬送物受け具6を上昇さ
せる。
被搬送物受け具6を上昇させるために、駆動
手段Mを作動させて搬送区間の一側に配置され
ている伝動車25を矢印のとおり右回転させ
る。
かくして前記したとおり、上下のフレーム1
や移動体3の各伝動車19らに掛装された動力
伝達物26は、その他側端が固定されているか
ら自由に回転することなく、上方のフレーム1
の被搬送物受け具6側の一対の伝動車19,2
0と移動体3の上方のフレーム1側の伝動車7
に支持されている部分の動力伝達物26(以下
「上方フレーム側鎖部分」という)のみが引つ
張られて徐々に短くなる。
そこでこの「上方フレーム側鎖部分」の移動
体3側の端は、前記したとおり上下のフレーム
1間を自由に摺動する移動体3の上方のフレー
ム1側の伝動車7に掛装されているから、「上
方フレーム側鎖部分」が引つ張られた長さに応
じて移動体3が上昇する。
かくして移動体3に連結されている連結棒5
を介して被搬送物受け具6は一定の高さだけ上
昇し一次側のコンベア装置の高さと等しい状態
になる。
この場合下方のフレーム1の一対の伝動車2
3,24と下方のフレーム1側に設けられた移
動体3の伝動車8に支持されている部分の動力
伝達物26(以下「下方フレーム側鎖部分」と
いう)の長さは、移動体3の上昇により短くな
つた部分に反比例して長くなる。
かくして被搬送物受け具6の高さは、一次側
のコンベア装置の高さと等しくなるから、コン
ベア装置を駆動させて一次側からこの昇降機構
A′の被搬送物受け具6上に被搬送物Dを搬入
させる。
他方この昇降機構A′の延長上に配置された
二次側のコンベア装置の高さを予め被搬送物受
け具6の高さに等しく設定させ、また昇降機構
A′の一側の駆動手段Mの回転を停止させ、伝
動車25が回転しないように固定する。
そこで昇降機構A′の被搬送物受け具6上の
被搬送物Dを一定の距離を以て配置された二次
側のコンベア装置へ移動させることになるが、
この場合は、前記した横動機構Bの駆動手段を
作動させて両側の鎖歯車16,17の何れかを
左側へ回転させる。
かくして鎖歯車16,17に掛装された鎖1
8が回転することにより、その鎖18は昇降機
構A′の上方のフレーム1に固定具13を介し
て固定されているから、昇降機構A′は上下の
フレーム1に設けられた車輪14がレール15
上を走行することにより、二次側のコンベア装
置に向けて横動する。
そして昇降機構A′の被搬送物受け具6上の
被搬送物Dは、適宜の手段によりコンベア装置
へ搬入され、一次側から二次側へ被搬送物Dが
搬送される。
比較的低い位置に配置され、かつこの搬送装
置と直角方向に配置された一次側の機械例えば
コンベア装置(図面を省略)から搬入された被
搬送物Dをこの搬送装置の延長上であつて距離
が隔たつている二次側の機械例えばコンベア装
置(図面を省略)へ搬出させる場合について。
比較的高い位置にある昇降機構A′の被搬送
物受け具6を一次側のコンベア装置の高さと等
しくするためにまず被搬送物受け具6を降下さ
せる。
被搬送物受け具6を降下させるために、駆動
手段Mを作動させて搬送区間の一側に配置され
ている伝動車25を図示した矢印のとおり左回
転させる。
かくして前記したとおり、上下のフレーム1
や移動体3の各伝動車19らに掛装された動力
伝達物26は、その他側端が固定されているか
ら自由に回転することなく、上方のフレーム1
の被搬送物受け具6側の一対の伝動車19,2
0と移動体3の上方のフレーム1側の伝動車7
に支持されている「上方フレーム1側鎖部分」
のみが、徐々に引き戻されて長くなり移動体3
側に垂れ下がる。
そこでこの「上方フレーム側鎖部分」の移動
体3側の端は、前記したとおり上下のフレーム
1間を自由に摺動する移動体3の上方のフレー
ム1側の伝動車7に掛装されているから、「上
方フレーム側鎖部分」が垂れ下がつた長さに応
じて移動体3が降下する。
かくして移動体3に連結されている連結棒5
を介して被搬送物受け具6は一定の高さだけ降
下し一次側のコンベア装置の高さに等しい状態
になる。
この場合下方のフレーム1の一対の伝動車2
3,24と下方のフレーム1側に設けられた移
動体3の伝動車8に支持されている「下方フレ
ーム側鎖部分」の長さは、移動体3の降下によ
り、「上方フレーム側鎖部分」が垂れ下がり長
くなつた部分に反比例して短くなる。
かくして被搬送物受け具6の高さは、一次側
のコンベア装置の高さと等しくなるから、コン
ベア装置を駆動させて一次側からこの昇降機構
A′の被搬送物受け具6上に被搬送物Dを搬入
させる。
他方この昇降機構A′の延長上に配置された
二次側のコンベア装置の高さを予め被搬送物受
け具6の高さに等しく設定させ、また昇降機構
A′の一側の駆動手段Mの回転を停止させ、伝
動車25が回転しないように固定する。
そこで昇降機構A′の被搬送物受け具6上の
被搬送物Dを一定の距離を以て配置された二次
側のコンベア装置へ移動させることになるが、
この場合は、前記した横動機構Bの駆動手段を
作動させて両側の鎖歯車16,17の何れかを
左側へ回転させる。
かくして鎖歯車16,17に掛装された鎖1
8が回転することにより、その鎖18は昇降機
構A′の上方のフレーム1に固定具13を介し
て固定されているから、昇降機構A′は上下の
フレーム1に設けられた車輪14がレール15
上を走行することにより、二次側のコンベア装
置に横動する。
そして昇降機構A′の被搬送物受け具6上の
被搬送物Dは、適宜の手段によりコンベア装置
へ搬入され、一次側から二次側へ被搬送物Dが
搬入される。
(実施例 2) この例は第3図に示されるものであり、搬送装
置自体の構成は実施例1と本質的に相違しない。
この例は、実施例1に示された搬送装置の二組
が前後一対に組み合わせられている例である。
従つて搬送装置自体の構成についてその説明の
大部分は実施例1の説明を援用する。
この例では、一次側のシユーターSから搬入さ
れた被搬送物D(例えば段ボール箱内にボビンが
収納された場合とする)を搬送装置(二組の昇降
機構A′と二組の横動機構Bからなる)を介して
比較的高い位置に配置された二次側のコンベア装
置Eへ搬出する状態が示されおり、また必要によ
り一次側から搬入された被搬送物Dを二次側へ搬
送するに先立つて予め被搬送物Dの重量を計量で
きる構成が示されている。
前後一対の昇降機構A′の間に秤量装置Cが配
置されている。
前後の昇降機構A′の内側つまり秤量装置C側
には、二組の昇降機構A′を夫々横動させるため
に横動機構Bが各昇降機構A′毎に設けられてい
る。
横動機構Bは、両側に鎖歯車16,17が設け
られ、これらの鎖歯車16,17に鎖18が掛装
され、この鎖18が固定具13を介して昇降機構
A′の上方のフレーム1の秤量装置C側に固定さ
れている。
前後の横動機構Bが同時に作用するために一側
の前後の各鎖歯車16と他側の前後の各鎖歯車1
7との間には夫々軸28が連結され、これらの鎖
歯車16,17の何れかに駆動手段Nが装着され
ている。
二組の昇降機構A′の夫々の構成は前記したと
おり実施例1の説明を援用するが、上下に一対の
フレーム1が設けられていること、上下のフレー
ム1間の両側に案内棒2が設けられ、これらのフ
レーム1が互いに案内棒2によつて連結されてい
ること、移動体3の両側に案内筒が設けられ、こ
れらの案内筒内に案内棒2が摺動自在に嵌装され
ていること、上方のフレーム1を貫通して上下方
向に連結棒5が設けられ、連結棒5の上方端に被
搬送物受け具6が固定され、この連結棒5の下方
端は前記した移動体3に固定されていること、上
下のフレーム1に車輪14が備えられ、車輪14
はレール15上に支承されていること、上方のフ
レーム1に二組の伝動車19,20,21,22
が上下に設けられ、移動体3の上下方向に一対の
伝動車7,8が設けられ、更に下方のフレーム1
に一対の伝動車23,24が設けられているこ
と、被搬送物Dの搬送区間の一側端に駆動手段M
に連結された伝動車25が設けられ、この伝動車
25と搬送区間の他側端との間に有端状の動力伝
達物26が設けられていること、そしてこの動力
伝達物26が、搬送区間の他側端から実施例1と
同様に上方のフレーム1の被搬送物受け具6側の
他側の伝動車19から順次移動体3の伝動車、上
方のフレーム1の伝動車、駆動手段M側の伝動車
などに掛け、更に上方のフレーム1の移動体3側
の他側の伝動車22に掛装され、動力伝達物26
の搬送区間の他側端が固定されていることは、前
記した実施例1の構成と同じである。
そこでこの実施例2についてその作用と使用方
法について説明する。
一次側のシユーターSから搬入された被搬送物
Dを一定の距離を隔てかつ比較的高い位置に配置
された二次側のコンベア装置Eへ搬出させるに先
立つて被搬送物Dの重量を予め計量し、正規の重
量を備えた被搬送物Dのみを搬出させる場合につ
いて説明する。
まず一次側のシユーターSから搬入される被搬
送物Dの重量を秤量装置Cにより計量するために
二組の昇降機構A′の上方のフレーム1を共に秤
量装置Cの上方の高さより若干高くさせるかある
いはほぼ同一にする。
しかし説明の便宜上、上方のフレーム1を若干
上昇させる場合により以下に説明する。
搬送区間の一側の伝動車25に連結された駆動
手段Mを作動させて伝動車25を図面上右回転さ
せる。
かくして動力伝達物26は伝動車25に滑るこ
となく固定され、その動力伝達物26の他側は固
定されているから、上方のフレーム1の被搬送物
受け具6側の他側の伝動車19から、上方のフレ
ーム1側の移動体3に設けられた伝動車7、上方
のフレーム1の被搬送物受け具6側の一側の伝動
車20に掛装された鎖の部分(以下「上方フレー
ム側鎖部分」という)は引つ張られることにな
り、短くなる。
他方、下方のフレーム1の一側の伝動車23か
ら、下方のフレーム1側の移動体3の伝動車8、
下方のフレーム1の他側の伝動車24に掛装され
た鎖の部分(以下「下方フレーム側鎖部分」とい
う)は、「上方フレーム側鎖部分」が短くなつた
分に応じ反比例して長くなる。
従つて上下のフレーム1間の移動体3は案内棒
2を介して上方のフレーム1側に引き寄せられ
る。
かくして被搬送物受け具6は連結棒5を介して
移動体3に固定されているから、被搬送物受け具
6の高さを若干高い位置にあるシユーターSの開
口部29の位置に対応させることができる。
そこでシユーターSから被搬送物Dを前後一対
に設けられた被搬送物受け具6上に搬入させる。
そして次にその被搬送物Dの重量を計量するた
め被搬送物Dを乗せたまま被搬送物受け具6を降
下させ、被搬送物Dを被搬送物受け具6から解放
させて秤量装置C上に移し換える。
被搬送物受け具6を降下させる場合は、前記の
要領を反対にして駆動手段Mを作動させて左回転
させることにより、動力伝達物26を引き戻して
「上方フレーム側鎖部分」の長さが長くなるよう
にし、「下方フレーム側鎖部分」の長さを短くな
るようにする。
かくして移動体3が降下することにより、被搬
送物受け具6は被搬送物Dを乗せたまま降下され
る。
そこで被搬送物Dは被搬送物受け具6から解放
されてその被搬送物Dのみが秤量装置C上に乗せ
られるのでその重量を計量し、正規の重量を備え
た被搬送物Dは更に二次側のコンベア装置Eへ搬
出されることになるが、非正規の重量を備えた規
制外の被搬送物Dは適宜の手段により秤量装置C
から取り出す。
他方正規の被搬送物Dを比較的高い位置に配置
され、かつ一定の距離を隔てた二次側のコンベア
装置Eへ搬出するには、まず降下している被搬送
物受け具6を二次側のコンベア装置Eの高さに等
しくなるように上昇させる。
この被搬送物受け具6を上昇させる要領は、前
記したとおりであり、駆動手段Mを作動させ伝動
車25を右回転させることにより実施できる。
次に被搬送物受け具6の高さが二次側のコンベ
ア装置Eの高さと等しくなつた後に、前記した横
動機構Bを作動させて昇降機構A′を横動せしめ
コンベア装置E側へ移動させる。
この場合、まず昇降機構A′の駆動手段Mを停
止させ、伝動車25と動力伝達物26の係合状態
を解放させその伝動車25を自由状態に回転でき
るようにする。
つぎに横動機構Bの駆動手段Nを作動させて左
側へ回転させることにより、鎖歯車17を介して
鎖18を回転させる。
かくして鎖18の一部は固定具13によつて昇
降機構A′の上方のフレーム1に固定されている
から、この昇降機構A′はレール15上を走行し
て被搬送物受け具6に被搬送物Dを乗せたまま二
次側のコンベア装置E側へ移動し、その被搬送物
Dはコンベア装置E側に搬送される。
この場合各伝動車は動力伝達物26との係合状
態が解放されているから自由に回転し、動力伝達
物26が引つ張られたり、引き戻されたりするこ
とはないから、被搬送物受け具6は予め設定され
た高さを保持して横動する。
かくして一次側から搬入された計量済みの被搬
送物Dが二次側へ搬出される。
この実施例では、一次側から二次側へ被搬送物
Dを搬送するに際して予め重量の計量を行う場合
について説明したが、その必要のない場合は実施
例1の記載から明らかなとおり、秤量装置Cを省
略することや二組の搬送装置を一組としてもよい
ことは容易に理解されるであろう。
(実施例 3) この例は、第4図に示されるものであり、本質
的に実施例1や実施例2と相違しない。
前記した実施例2の場合における前後一対の被
搬送物受け具6は水平方向に同一面として構成さ
れているが、この実施例では前後一対の被搬送物
受け具6,6′のうち一方の被搬送物受け具6の
高さを他方の受け具6′の高さと異なるようにす
ることにより、前後一対の被搬送物受け具6,
6′に搬入された被搬送物Dを前後何れかに傾斜
させて被搬送物Dを被搬送物受け具6から取り出
す作業を容易ならしめる構成を採用している例で
ある。
そこでこの例について説明すると、二台の昇降
機構A′が前後に配置されされている。
被搬送物Dの搬送区間の一側に設けられた夫々
の鎖歯車25,25′の径は大小の大きさに異な
らしめてある。
そして径の異なる大小の鎖歯車25,25′間
には軸27が設けられ両者は互いに連結されてい
る。
その他の構成は、実施例1や実施例2と同様で
あり、上下一対にフレーム1,1′が設けられて
いること、それらの間に上下に摺動自在な移動体
3,3′が案内棒2を介して設けられていること、
一対のフレーム1,1′や2個の移動体3,3′に
伝動車が設けられていること、伝動車らに鎖2
6,26′が掛装されていること、2本の鎖26,
26′の被搬送物Dの搬送区間の他側端が固定さ
れていることなどは実施例1や実施例2と同一で
ある。
この実施例では、前記したとおり前後一対の搬
送区間の一側に設けられた鎖歯車25,25′の
径が大小に異なるから、駆動手段を作動させ鎖歯
車25,25′を回転させた場合両者の回転数に
較差が生ずるから、必然的に鎖26,26′が引
つ張られたり、引き戻されたりする長さは互いに
異なることになる。
従つて一対の被搬送物受け具6,6′の昇降す
る高さが異なるため両者の高さに高低を生ずる。
その結果被搬送物Dが傾斜することになる。
なおこの実施例の図面には横動機構は省略され
ているが、前記した実施例1および実施例2に記
載した横動機構がそのままそつくり組み合わせら
れることはいうまでもない。
(考案の効果) この考案は、上記の構成であるから以下の利点
を奏する。
昇降機構と横動機構からなるこの搬送装置は、
その昇降作用と横動作用を伝動車、その伝動車に
掛装された動力伝達物、搬送区間の一側に駆動手
段に連結された伝動車などによつて行うことがで
きるから、モータ或いは油圧又は空気圧シリンダ
の配管、ホースなどを装置自体に設けた従来装置
と比較して配管などが障害物となつて搬送装置の
移動が制限を受けることがない。
この考案では、被搬送物受け具を昇降させる駆
動手段が被搬送物の搬送区間の一側端に設けら
れ、昇降機構自体に駆動手段が設けられていない
ので一層従来装置と比較し、配管などによる昇降
作用の制限を受けることがないから、搬送作業を
円滑に実施できる。
また単に昇降機構の動力伝達物、レールおよび
横動機構の鎖の長さを長くすることにより被搬送
物を遠隔した場所や機械へ楽に搬送できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例1の昇降機構を示す
正面図、第2図は実施例1の横動機構を昇降機構
の背面側に組み合わせた例を示す背面図、第3図
は実施例2を示す斜視図、第4図は実施例3の昇
降機構を示す斜視図である。 主要部分の符号の説明、1……フレーム、2…
…案内棒、3……移動体、5……連結棒、6……
被搬送物受け具、7,8……伝動車、14……車
輪、15……レール、16,17……鎖歯車、1
8……鎖、19,20,21,22,23,2
4,25……伝動車、26……動力伝達物、
A′……昇降機構、B……横動機構、D……被搬
送物、M,N……駆動手段。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一対のフレーム1が上下に対向して配置され、
    これらの一対のフレーム1は両側の案内棒2を介
    して互いに連結され、一対のフレーム1間に設け
    られた案内棒2に移動体3がフレーム1間の上下
    方向に摺動自在に装着され、上方のフレーム1を
    貫通して上下方向に摺動自在な連結棒5が設けら
    れてこの連結棒5の上方端に被搬送物受け具6が
    固定されると共に連結棒5の下方端が移動体3に
    固定され、一対のフレーム1には夫々車輪14が
    設けられてこれらの車輪14はレール15により
    支持され、上方のフレーム1の被搬送物受け具6
    側と移動体3側に夫々一定の間隔を隔てて水平方
    向に二対の伝動車19,20,21,22が設け
    られ、下方のフレーム1には一定の間隔を隔てて
    水平方向に一対の伝動車23,24が設けられ、
    移動体3には一定の間隔を隔てて上下方向に一対
    の伝動車7,8が設けられ、被搬送物Dの搬送区
    間の一側端に駆動手段Mに連結された伝動車25
    と被搬送物Dの搬送区間の他側端との間に有端状
    の鎖等の動力伝達物26が設けられ、この動力伝
    達物26は搬送区間の他側端から上方のフレーム
    1の被搬送物受け具6側の他側の伝動車19、上
    方のフレーム1側の移動体3の伝動車7、上方の
    フレーム1の被搬送物受け具6側の一側の伝動車
    20、搬送区間の一側端に駆動手段Mに連結され
    た伝動車25、上方のフレーム1の移動体3側の
    一側の伝動車21、下方のフレーム1の一側の伝
    動車23、下方のフレーム1側の移動体3の伝動
    車8、下方のフレーム1の他側の伝動車24およ
    び上方のフレーム1の移動体3側の他側の伝動車
    22の順序により掛装され、この動力伝達物26
    の搬送区間の他側端が止着されてなる紡機用の昇
    降機構A′と、被搬送物Dの搬送区間に対応させ
    た間隔により両側に鎖歯車16,17が設けら
    れ、これらの両側の鎖歯車16,17間に鎖18
    が掛装され、これらの両側の鎖歯車16,17の
    何れかに駆動手段Nが連結されてなる横動機構B
    が設けられ、この横動機構Bの鎖18が前記した
    昇降機構A′のレール15と平行に配置されてこ
    の横動機構Bが昇降機構A′の傍らに設けられ、
    横動機構Bの鎖18の一部が昇降機構A′の上下
    のフレーム1の何れかに固定されてなる紡機に於
    ける搬送装置。
JP9828781U 1981-07-01 1981-07-01 紡機に於ける搬送装置 Granted JPS584558U (ja)

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JPS584558U JPS584558U (ja) 1983-01-12
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