JPS6338183B2 - - Google Patents

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JPS6338183B2
JPS6338183B2 JP58207499A JP20749983A JPS6338183B2 JP S6338183 B2 JPS6338183 B2 JP S6338183B2 JP 58207499 A JP58207499 A JP 58207499A JP 20749983 A JP20749983 A JP 20749983A JP S6338183 B2 JPS6338183 B2 JP S6338183B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seaweed
acid
hydrolysis
beverage
hydrolyzed
Prior art date
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Expired
Application number
JP58207499A
Other languages
English (en)
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JPS60102179A (ja
Inventor
Naoki Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Seimo Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Seimo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daiichi Seimo Co Ltd filed Critical Daiichi Seimo Co Ltd
Priority to JP58207499A priority Critical patent/JPS60102179A/ja
Publication of JPS60102179A publication Critical patent/JPS60102179A/ja
Publication of JPS6338183B2 publication Critical patent/JPS6338183B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、海藻飲料に関する。 海藻を原料として調味料又は飲料を製造するこ
とは従来から行われており、その方法としては熱
水による抽出方法、酸又はアルカリ溶液で抽出す
る方法、アルコールにより抽出する方法等が知ら
れる。しかしこれらの抽出方法では、海藻の無機
塩や多糖類の一部が抽出されるにすぎない。アル
コールによる抽出方法ではさらに抽出率が低下す
る。 以上のように抽出方法とは低温(室温〜60℃
位)で特定の溶液に溶解する物質を抽出するもの
であり、海藻中の栄養成分の一部を取り出してい
るにすぎない。 本発明者は海藻中の栄養成分を効率的に取り出
して飲料化する方法について研究した結果、本発
明を完成した。 本発明は、海藻を濃度0.1〜10%の酸水溶液中
で90〜110℃で加水分解することにより得られた
加水分解液を主成分とし、さらに甘味料及び酸味
料を含有することを特徴とする海藻飲料である。 本発明の飲料は、海藻を濃度10%以下の酸水溶
液中で加水分解し、得られた加水分解液に甘味料
及び酸味料を加えることにより得られる。これに
炭酸ガスを圧入すると、清涼味を備えた炭酸飲料
にすることができる。 本発明に用いられる海藻の加水分解液は、比較
的穏やかな条件で加水分解を行つているため、内
容成分は次のようになる。まず海藻中の炭水化物
は炭化せず分解し、単糖類、少糖類及び多糖類の
混合物が得られる。蛋白質からはアミノ酸、ペプ
チド及び低分子の蛋白質が得られ、可溶性窒素分
中のアミノ酸は20〜60%程度である。さらに無機
塩類例えば鉄、カルシウム、カリウム等も多量に
得られる。これらの混合物であるため、酸加水分
解液は独特の風味と色合いを有する。しかも一般
に海藻の抽出液には海藻特有の不快臭があるが、
酸加水分解液には不快臭がない点で優れている。
アルカリ加水分解によつても不快臭をなくすこと
はできるが、酸加水分解法に比べると分解液の風
味が悪く、無機塩類の一部は水酸化物となつて不
溶化し抽出されないなどの欠点がある。 本発明の海藻飲料を製造するに際しては、まず
海藻を酸溶液中で加水分解する。海藻としては、
紅藻類例えば海苔、てんぐさ、おごのり等、緑藻
類例えばあおさ、褐藻類例えばもずく、ひじき、
わかめ、こんぶ等が用いられる。海苔又はもずく
を用いると、特に美味な飲料が得られる。 酸としては、無機酸例えば塩酸、硫酸等、有機
酸例えばくえん酸、りんご酸、酒石酸等が用いら
れる。有機酸は単独で用いるよりも塩酸と併用す
ることが好ましい。酸溶液の濃度は0.1〜10%特
に常圧下では0.3〜5%、加圧下では0.3〜1%が
好ましい。酸溶液の濃度が10%より高いと海藻中
の炭水化物が炭化して栄養価値が減少し、また分
解液の塩味及びアミノ酸臭が強くなるため好まし
くない。酸溶液の使用量は、海藻1重量部に対し
て10〜60重量部が好ましい。 加水分解温度を高くすると海藻成分の抽出率は
高くなるので、加水分解温度を高くすることによ
り少量の海藻から海藻飲料を多量に製造できる。
また常圧で加水分解を行つた場合は、酸の存在と
海藻成分の溶出に伴い沸点の上昇が見られる。特
に酸濃度を10%として海藻1重量部に対して、酸
溶液を1.3重量部使用して加水分解を行うと、そ
の沸点は110℃まで上昇する。以上のことから、
加水分解温度は常圧下では90〜110℃特に100〜
110℃が好ましい。また加圧下では105〜130℃が
好ましい。加水分解は通常5〜12時間で終了す
る。加圧下では酸溶液の濃度を減ずることがで
き、中和時に生成する塩の量が少なくなる。加圧
下に加熱する方法としては密閉式の容器内で加熱
することにより圧力を上昇させる方法、加熱蒸気
を加圧導入する方法、容器内の気体圧力を上昇さ
せたのち加熱する方法等が用いられる。 加水分解の終了後、PHを中性に調整したのち
過し、得られた加水分解液に甘味料、酸味料、香
料等を加え、適量の水で希釈すると海藻飲料が得
られる。 甘味料としては、グルコース、フラクトース、
蔗糖等、酸味料としては、くえん酸、りんご酸、
酒石酸、乳酸、燐酸等が用いられる。出来上りの
飲料100重量部に対し、加水分解液5〜20重量部、
甘味料5〜20重量部及び酸味料0.1〜0.7重量部の
割合で配合することが好ましい。 この飲料に常法により炭酸ガスを圧入すること
により、清涼感のある炭酸飲料を製造することが
できる。 本発明の海藻飲料は多種類の海藻エキスを含ん
だ栄養価の高い飲料であり、また炭酸ガスの圧
入、香料の添加等によつて飲みやすい飲料とな
る。 実施例 1 乾海苔15Kgに1.0%塩酸300を加え、常圧で加
熱して加水分解を行つた(分解温度105℃、分解
時間8時間)。冷却後、炭酸ナトリウム4.8Kgで中
和したのち過すると加水分解液約300が得ら
れる。加水分解液20に飲料水70、甘味料とし
てグルコース5Kg、蔗糖2Kg及びフラクトース6
Kg、酸味料としてりんご酸0.3Kg、アスコルビン
酸0.3Kg及び0.1%サイダーエツセンス0.1mlを加え
ると海藻飲料約100が得られる。 実施例 2 乾海苔15Kgに1.0%塩酸300を加え、常圧で加
熱して加水分解を行つた(分解温度105℃、分解
時間8時間)。冷却後、炭酸ナトリウム4.8Kgで中
和したのち過すると加水分解液約300が得ら
れる。加水分解液20に飲料水70、甘味料とし
てグルコース5Kg、蔗糖2Kg及びフラクトース6
Kg、酸味料としてりんご酸0.3Kg、アスコルビン
酸0.3Kg及び0.1%サイダーエツセンス0.1mlを加え
る。次いでこの液をカーボネーターに送入し炭酸
ガスを圧入すると海藻飲料約100が得られる。
これを容器に充填し、殺菌して製品とする。 実施例 3 モズク15Kgに0.8%塩酸300を加え、オートク
レーブ中で加水分解を行つた(圧力2Kg/cm2、分
解温度115℃、分解時間8時間)。冷却後、炭酸ナ
トリウム3.8Kgで中和したのち過すると加水分
解液300が得られる。加水分解液20に飲料水
70、甘味料としてグルコース5Kg、蔗糖2Kg及
びフラクトース6Kg、酸味料としてりんご酸0.3
Kg、アスコルビン酸0.3Kg及び0.1%サイダーエツ
センス0.1mlを加える。次いでこの液をカーボネ
ーターに送入し、炭酸ガスを圧入すると海藻飲料
約100が得られる。 実施例 4 モズク10Kg及びヒジキ5Kgに1.0%塩酸300を
加え、常圧で加熱加水分解を行つた(分解温度
105℃、分解時間8時間)。冷却後、炭酸ナトリウ
ム4.8Kgで中和したのち過すると加水分解液約
300が得られる。加水分解液20に飲料水30、
甘味料としてグルコース2Kg、蔗糖8Kg及びフラ
クトース1Kg、酸味料としてりんご酸0.2Kg、ア
スコルビン酸0.2Kg及び0.1%シトロンエツセンス
0.1mlを加える。次いで炭酸水を40加えると海
藻飲料約100が得られる。 実施例 5 乾海苔15Kgに6.0%くえん酸溶液300を加え、
オートクレーブ中で加水分解を行つた(圧力2
Kg/cm2、分解温度115℃、分解時間8時間)。冷却
後、炭酸ナトリウム12.0Kgで中和したのち過す
ると加水分解液300が得られる。この加水分解
液10に飲料水40、甘味料としてグルコース5
Kg、蔗糖3Kg及びフラクトース6Kg、酸味料とし
てりんご酸0.02Kg、アスコルビン酸0.01Kg及び0.1
%サイダーエツセンス0.1mlを加え、さらに炭酸
水を40加えると海藻飲料100が得られる。 試験例 1 乾海苔15Kgに濃度1%、3%、5%、7%、10
%、13%、15%及び20%の塩酸300を加え、常
圧で加熱して加水分解を行つた(分解温度105℃、
分解時間10時間)。冷却後、炭酸ナトリウムで中
和したのち、実施例1と同様にして海藻飲料を得
た。また塩酸濃度を0.2%、0.5%、0.8%及び1.0
%とし2Kg/cm2の加圧下、115℃で10時間加水分
解したものについても同様にして海藻飲料を得
た。これらのものにつき加水分解液の分析、海藻
飲料の風味及び色合いを調べた結果を第1表に示
す。塩酸濃度が高くなるにつれて加水分解液中の
アミノ酸含量は増加する。還元糖含量は、塩酸濃
度3%で最大値を示し、これより塩酸濃度が高く
なると減少する。塩酸濃度が10%以上になると、
この加水分解液から得られる海藻飲料はアミノ酸
臭が強すぎるため香りが悪くなり、また味が塩つ
ぽくなり、色も濃くなる。
【表】 試験例 2 乾海苔15重量部に1%塩酸300容量部を加え、
各温度で8時間加水分解を行い、海藻成分の抽出
率を調べた。その結果を第2表に示す。
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 海藻を濃度0.1〜10%の酸水溶液中で90〜110
    ℃で加水分解することにより得られた加水分解液
    を主成分とし、さらに甘味料及び酸味料を含有す
    ることを特徴とする海藻飲料。
JP58207499A 1983-11-07 1983-11-07 海藻飲料 Granted JPS60102179A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58207499A JPS60102179A (ja) 1983-11-07 1983-11-07 海藻飲料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58207499A JPS60102179A (ja) 1983-11-07 1983-11-07 海藻飲料

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Publication Number Publication Date
JPS60102179A JPS60102179A (ja) 1985-06-06
JPS6338183B2 true JPS6338183B2 (ja) 1988-07-28

Family

ID=16540722

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58207499A Granted JPS60102179A (ja) 1983-11-07 1983-11-07 海藻飲料

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6473165B2 (ja) * 2014-09-18 2019-02-20 稲畑香料株式会社 炭酸感増強剤及び炭酸感増強炭酸飲料並びに炭酸飲料の炭酸感を増強する方法

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JPS4882049A (ja) * 1972-01-27 1973-11-02
JPS5339652A (en) * 1976-09-21 1978-04-11 Kurita Water Ind Ltd Treatment of filthy water
JPS5840077A (ja) * 1981-09-01 1983-03-08 Kibun Kk 海藻の溶解方法

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