JPS6337908Y2 - - Google Patents

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JPS6337908Y2
JPS6337908Y2 JP13687185U JP13687185U JPS6337908Y2 JP S6337908 Y2 JPS6337908 Y2 JP S6337908Y2 JP 13687185 U JP13687185 U JP 13687185U JP 13687185 U JP13687185 U JP 13687185U JP S6337908 Y2 JPS6337908 Y2 JP S6337908Y2
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fur
inner cover
storage set
hanger
hung
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 (産業上の利用分野) 本考案は、一般家庭においても毛皮を好適な状
態で保管可能とする簡易毛皮保管セツトに関す
る。
(従来の技術) 変色と虫食いから毛皮を守るための最適な条件
は、相対湿度40〜55%程度、温度10℃程度に保つ
ことであると一般に言われている。中でも湿度
は、60%未満であれば25℃以上の高温にあつても
かびの発生の虞れ及び虫害の心配はないが、高く
なるとかびの発生を促進させ害虫の温床を形成す
るばかりか、毛の変色(ヤケの現象)を惹き起す
原因となることから、特に注意が必要である。即
ち、梅雨期から夏期にかけて湿度を60%未満に保
ち得る保管環境が是非とも必要である。また、紫
外線が毛皮の変色に与える影響も無視できるもの
ではなく、陽の当らない場所に保管することが必
要である。
このため、毛皮は、通風しの良い冷暗所に保管
することが望まれる。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、我国の気候および住宅事情では
上述の保管環境は簡単には得られず、一般家庭に
おける毛皮の保管は困難なものとされている。一
般家庭では真夏あるいは梅雨期には温度30℃、相
対湿度80〜90%にも達し、これをエアコンデイシ
ヨナーなどを使用せずにコントロールすることは
容易ではなく、高温多湿から毛皮を守ることがで
きないからである。このため、専門の業者に保管
を依頼するように勧められているのが現状であ
る。
そこで本考案は、一般家庭においても極めて簡
単に毛皮の保管に適した環境を作り出し得る毛皮
保管セツトを提供することを目的とする。
考案の構成 (問題点を解決するための手段) 斯かる目的を達成するため、本考案の毛皮保管
セツトは、ハンガーと、該ハンガーに掛けられる
毛皮を覆う密閉構造の不透湿性内カバーと、この
内カバーに封入される吸湿剤及び前記内カバーを
更に被い紫外線を遮断する外カバーとを組合せ
て、吸湿剤の調湿作用によつて毛皮の保管に好適
な湿度範囲にコントロールされた通気がなくかつ
紫外線暴露のない空間を内カバーの内部に人工的
につくり出すようにしている。
(実施例) 以下本考案の構成を図面に示す実施例に基づい
て詳細に説明する。
本考案の毛皮保管セツトは毛皮1を掛けるハン
ガー2と、このハンガー2に掛けられた毛皮1を
覆う内カバー3と、更にこの内カバー3を覆う外
カバー4及び内カバー3に封入される吸湿剤5と
から成る。
前記ハンガー2は、毛皮1を掛ける下吊部6と
内カバー3を掛ける上吊部7とから成り、上吊部
7を毛皮1の厚み並びに幅よりも大きく形成する
ことにより、内カバー3を毛皮1より広げて毛皮
1の毛が寝てしまうのを防止するように設けられ
ている。勿論、この該ハンガー2は毛皮1を掛け
る下吊部6のみで構成し、直接毛皮1に内カバー
3を被せることも可能である。ハンガー2は、上
吊部7を有する点に特徴を有し、該上吊部7に一
般に毛皮ハンガーと呼ばれている専用ハンガ6を
掛けることによつて構成されている。尚、上吊部
7はプラスチツクないしワイヤあるいは木などに
よつて内カバー3の上部を広げる矩形状を成して
いる。
前記内カバー3は、湿気を全く透過させないか
又は容易には透過させない防湿材料によつて形成
された密閉構成の包装容器であつて、通常防湿性
プラスチツクフイルムによつて密閉構造を有する
袋状に形成されている。勿論、プラスチツクカバ
ーの他、アルミニウム箔などの金属箔によつても
実施可能である、尚、密閉構造を有するとは、内
カバー3の開口部に一体的に閉鎖具例えばフアス
ナー12等を形成したり、あるいは別体成形され
た閉鎖具を取付けたり若しくは剥離可能な接着層
を設けるなど、毛皮1に被せた後に密閉できる構
造にあるという。この内カバー3とハンガー2と
の間にはゴムキヤツプ10が介在され、密閉され
る。該キヤツプ10はハンガー2のフツク13に
通して内カバー3の口金部分14に圧入されるこ
とによつて、ハンガー2と内カバー3とを密閉す
る。
この内カバー3に封入される吸湿剤5として
は、通常シリカゲルが採用される。勿論、その他
の吸湿剤の使用も可能である。このシリカゲル5
は、その毛細孔を60Å〜90Å、好ましくは70Å〜
90Åの範囲に調整した特殊なもので、一定容積の
密閉空間の空気を外部湿度に関係なく、相対湿度
で40〜60%に保つことができる。かびは、金属や
レンズ表面につく乾性かびと食品や衣類について
繁殖する湿性カビとがあるが、特殊な種類を除き
いずれも湿度60%以下では生息できないことか
ら、少なくとも60%以下に湿度を抑えることが最
低限必要となる。そこで、このシリカゲル5は、
保管期間を通じて、内カバー3で構成される一定
空間の湿度を50〜60%に保つのに必要にな量が封
入される。例えば、ロングサイズのフアーコート
を収納する場合、4月〜10月までの7ケ月に渡つ
て常に50〜60%の一定湿度に保つには、30gのシ
リカゲルを詰めた袋を8袋計240gのシリカゲル
が必要であることが実験より判明した(第3図参
照)。
虫害は、通常高温多湿時に発生するもので、湿
度が低く通気のない密閉状態(酸素不足状態)に
ある内カバー3の内部では虫は生息しがたく被害
の虞れはない。しかし、より確実に毛皮を虫害か
ら守るため、内カバー3には市販の樟脳等を同時
に封入することも可能である。
前記外カバー4は、紫外線を遮断する包装袋
で、通常プラスチツクフイルムに紫外線吸収剤を
添加したりあるいはフイルム表面に紫外線遮断層
を形成したもので構成されている。例えば、本実
施例の場合、前面のチヤツク11によつて開閉可
能なポリエチレンフイルムの表面にアルミニウム
蒸着によつて反射層8を形成する一方、部分発泡
によつて発泡断熱層9を裏面側に形成したもので
断熱遮光性の外カバー4が形成されている。反射
層8は、本来の目的である紫外線の遮断の他、可
視光や赤外線も反射して完全に遮断して内部空間
を暗黒とするため発泡断熱層9と相まつて断熱効
果を上げ、内部空間の温度変化を緩慢に抑える。
尚、反射層8としては、アルミニウム以外の金属
を蒸着しても良い。また、サリチル酸誘導体やベ
ンゾフエノン類などの紫外線吸収剤を外カバー4
の基体プラスチツクに添加して外カバー4自体を
紫外線遮断材とすることも可能である。
考案の効果 以上の説明より明らかなように、本考案の毛皮
保管セツトは、ハンガーと、該ハンガーに掛けら
れる毛皮を被う密閉構造の防湿性内カバーと、こ
の内カバーに封入される吸湿剤及び前記内カバー
を更に被い紫外線を遮断する外カバーとを組合せ
たので、外カバーによつて紫外線が遮断されかつ
断熱されると共に、内カバーによつて外部雰囲気
とは湿気に関して隔絶された密閉空間を形成して
該密閉空間の湿度を吸湿剤の調湿作用によつて一
定に保ち、毛皮の保管に好適な湿度範囲にコント
ロールされた紫外線暴露のない断熱空間を空気補
給のない状態で内カバーの内部に人工的につくり
出し得る。依つて、毛皮は、ヤケの原因である紫
外線から完全に遮断されかつ虫喰いやかびの発生
の虞れのない好適な湿度並びに小さな温度変化に
シーズンオフの間保たれ、変色や虫害の虞れが全
くない。
例えば、毛皮の保管上最も重要な湿度の変化に
着目してみると、毛細孔を70Å〜90Åに調整した
シリカゲルを240g封入した本考案の毛皮保管セ
ツトを一年を通じて毛皮にとつて最悪の保管環境
となる梅雨期の一月間に使用した場合における内
カバーの内部の湿度変化を測定した結果を示す第
3図によると、大気の湿度が55〜94%の範囲で激
しく変動しても、内部は50〜55%の範囲に保持さ
れていることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の毛皮保管セツトの一実施例を
示す縦断面図、第2図はその正面図である。第3
図は昭和59年(1984年)6月16日〜同年7月15日
の梅雨期における本考案の毛皮保管セツト内の湿
度変化と大気変化との関係を示すグラフである。 1……毛皮、2……ハンガー、3……内カバ
ー、4……外カバー、5……吸湿剤。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ハンガーと、該ハンガーに掛けられる毛皮を
    被う密閉構造の不透湿性内カバーと、この内カ
    バーに封入される吸湿剤及び前記内カバーを更
    に被い紫外線を遮断する外カバーとから成るこ
    とを特徴とする毛皮保管セツト。 (2) 前記吸湿剤はシリカゲルであることを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第1項に記載の毛
    皮保管セツト。 (3) 前記シリカゲルは毛細孔を70Å〜90Åに調整
    したものであることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第2項に記載の毛皮保管セツト。 (4) 前記外カバーは合成樹脂製カバーの表面に反
    射膜をコーテイングし、裏面側に発泡断熱層を
    形成して成ることを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載
    の毛皮保管セツト。 (5) 前記反射膜はアルミニウム蒸着によつて形成
    されていることを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第5項の毛皮保管セツト。 (6) 前記ハンガーは、毛皮を掛ける下吊部と内カ
    バーを掛ける上吊部とを有し、かつ上吊部は毛
    皮の厚み及び幅よりも大きいことを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1項ないし第6項の
    いずれかに記載の毛皮保管セツト。
JP13687185U 1985-09-09 1985-09-09 Expired JPS6337908Y2 (ja)

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JP13687185U JPS6337908Y2 (ja) 1985-09-09 1985-09-09

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JP13687185U JPS6337908Y2 (ja) 1985-09-09 1985-09-09

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Publication Number Publication Date
JPS6246076U JPS6246076U (ja) 1987-03-20
JPS6337908Y2 true JPS6337908Y2 (ja) 1988-10-06

Family

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