JPH024928Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 技術分野 本考案は靴類保存用具に関し、特に梅雨時のよ
うな湿気が多いときに該用具内に靴類を入れ、用
具内に設置した吸湿剤の働きで湿気を吸収し、常
時乾燥状態に保つことができるようにした靴類保
存用具に関するものである。

(ロ) 従来技術 従来、男子用革靴や女子用革靴（以下、靴類と
いう）は不使用時靴棚に入れておくだけであり、
梅雨時のような湿気の多い時期はいつの間にか靴
表面に湿気が吸着し、カビの発生を伴うことが多
かつた。

又、靴自体も直接太陽光で照らすことを好ま
ず、陰干し等で乾燥させるのが通常であつた。

(ハ) 考案の開示 本考案は梅雨時や冬期のように湿気分が多い時
でも靴類の表面にカビ等を発生させることなく、
又、太陽光線下で直接太陽熱を利用して靴類を乾
燥させることのできる靴類保存用具を提供するも
のである。

即ち、本考案の保存用具は靴類を両側から覆う
靴類と類似形状であつて、その生地の大部分が多
数の微小孔を有する特殊生地からなり、底部外面
は水蒸気・湿気を通さな塩化ビニール等の透明生
地を用いてなるものである。

底部には吸湿剤を保持するホルダー部を設置し
てあり、該ホルダーは自由に出し入れ可能である
と共に、ホルダー上部には多数の微小孔を有する
特殊生地で仕切つており、ホルダーの囲りからは
湿気等は入らず、本考案用具内の湿気を吸湿する
構造となつている。

以下、本考案用具について、実施例をもつて詳
細に説明する。

(ニ) 実施例 第１図・第２図は本発明用具の外観を示すもの
で、本考案具は靴類７を収容可能な全体方形の類
似形状をなし、１はその外形の大部分を占める多
数の微小孔を有する特殊生地であり、２は吸湿剤
保持ホルダー部を形成する塩化ビニール等の透明
生地である。

３は特殊生地の一側に開設した靴類７の出し入
れを容易とするための開口部であり、該開口部３
はフアスナー４により開閉自在となつている。

底部には、塩化カルシウム等の粒状吸湿剤９を
保持するホルダー８を出入れ自由にできる空間を
設け、ホルダーの出入れはフアスナー５の開閉に
よる開口部６を別途設けて行なつた。この場合蓋
状のものであつても差しつかえない。

上記特殊生地１としては、ウレタン系樹脂と撥
水剤とからなる0.5〜3μφの多数の微小孔を有する
防水、撥水性素材をコーテイングした生地（例え
ば商品名「エントラント」東レ製あるいは同様な
材質である商品名「NFシート」徳山曹達製）で
ある。これらは空気・水蒸気・湿気を通すが十分
は通さない材質である。

吸湿材保持ホルダー部は、ホルダー８が出入れ
自由に移動可能な空間であるように型枠を用いて
おり、ホルダー上面は特殊生地１を用い、本考案
用具内の湿気をホルダー８内の吸湿剤を吸湿でき
るようにした。又、ホルダー外面は塩化ビニール
等の空気を通さない材質で覆つたが、これは中の
吸湿剤を長時間持たせる為であるが、本考案用具
では透明ビニーを用いた。これにより、外側から
中の状態が見えようにした。

(ホ) 考案の効果 本考案は以上のように構成され、靴類を本考案
用具に入れて保存する場合、そのままの状態で靴
段等に入れておいても湿気等によりカビ類の発生
を防ぐ事ができるものである。

又、天気の良い時には直接太陽光を受けるよう
にベランダ等へ置いても本考案用具内には光が通
らないが熱のみを通過し又風の通過と併せて内部
を乾燥させる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案用具の斜視図を示し第２図は正
面図である。第３図は使用例を示し、第４図は応
用例を示すものである。 符号説明、１……特殊生地、２……透明生地、
３，５……開口部、４，６……フアスナー、７…
…靴、８……ホルダー、９……粒状吸湿剤。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 靴類を収容可能な類似形状の保存用具であつ
   て材質の大部分が多数の微小孔を有する生地
   で、一部の生地は透明生地からなり、該微小孔
   を有する生地の一部には靴類出し入れ用の開口
   部を設け、任意の位置に出し入れ自由な吸湿剤
   保持ホルダー部を設けてある靴類保存用具。 (2) 前記微小孔は水蒸気・湿気は通すが水を通さ
   ない大きさである実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の靴類保存用具。