JPS6337161A - 新しい結晶構造を有するジスアゾ顔料 - Google Patents

新しい結晶構造を有するジスアゾ顔料

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JPS6337161A
JPS6337161A JP18161586A JP18161586A JPS6337161A JP S6337161 A JPS6337161 A JP S6337161A JP 18161586 A JP18161586 A JP 18161586A JP 18161586 A JP18161586 A JP 18161586A JP S6337161 A JPS6337161 A JP S6337161A
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pigment
resin
layer
disazo
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JP18161586A
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Tetsuo Suzuki
哲郎 鈴木
Akio Kojima
小島 明夫
Masao Yoshikawa
吉川 雅夫
Masaomi Sasaki
正臣 佐々木
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技権分互 本発明は、電子写真感光体における電荷発生顔料;太陽
電池、等倍センサなどの光センサ等の光電変換素子にお
ける光活性物質などとして有用な、新しい結晶構造を有
するジスアゾ顔料に関する。
丈末侠五 一つの化合物が種々の分子配列をして複数の結晶構造を
とる現象を同質異品と呼び、フタロシアニン系顔料、キ
ナクリドン系顔料など一部の顔料では古くから研究され
ている。
例えば、銅フタロシアニンではα型、β型、γ型などの
結晶があり、溶媒中での結晶転移、熱による結晶転移、
機械力による結晶転移について報告されている。
顔料の結晶型は、色調、着色力、隠蔽力1分散性など顔
料の基本的な特性に大きな影響を与えるばかりでなく電
子写真感光特性、ショットキー接合による光電変換特性
から見ても、銅フタロシアニンでは、結晶型により大き
く変化することが知られている。しかし、本発明と類似
のジスアゾ顔料については同質異品の報告例はほとんど
なく、K、Tsutui、M、Hashimoto;R
ICOHTECIINICAL REPORT、 Nα
4,22〜31 (I980)ぐらいである。一般に電
子写真感光体として使用されるこの種のジスアゾ顔料は
、能動的に結晶構造を変化させようとする試みはなされ
ておらず、もし同質異品が存在した場合には、種々のデ
バイス応用に関して特性の向上が大きく期待される。
感光材料としてSeやアモルファスSiを用いた電子写
真感光体は、材料そのもののコストが高く、また、複雑
で高電力を要する製造工程が必要であるなどの欠点を有
しており、これに代るものとして有機系の感光材料を用
いた電子写真感光体が開発されてきた。
このような感光体として、無処理のジスチリルベンゼン
系ジスアゾ顔料を含む電荷発生層と、ヒドラゾン化合物
を含む電荷搬送層とを用いた電子写真感光体が知られて
いる(特開昭55−84943号公報)。しかし、この
感光体は、感光波長域がおよそ700nmで切れている
ために、さらに長波長の光源を用いる複写機やプリンタ
ーには使用できないという問題があった。
また、太陽電池や光センサなどの光電変換素子や光セン
サーとしても、種々の無機材料が用いられてきた。たと
えば太陽電池としては、単結晶Si、多結晶Si、アモ
ルファスSi、CdS、CdTe等の無機材料を用いる
ことが知られているが、上記と同様に材料コストや製造
工程上の問題があった。
これら無機材料の欠点を改善するために、有機材料を用
いた太陽電池の検討がなされており、たとえば、フタロ
シアニンを用いたもの[R、O、Loutty et 
al、、 J 、 Appl、Phys、、52521
8(I981)、特開昭60−201672号公報]、
メロシアニンを用いたもの[A、に、Ghish、J、
Appl、Phys、 。
49.5982(I978)、特開昭53−13178
2号公報コ、ポリアセチレンを用いたもの[B、R,W
einbergeret al、、Appl、Phys
、Lett、、38,555(I981)]などが報告
されている。しかし、これらは感光波長領域が太陽光や
室内光にマツチングしなかったり、蒸着工程が必要であ
ったり、また、材料の化学的安定性が問題であったりし
た。
これらの有機系の太陽電池を改善するものとして、ジス
チリルベンゼン骨格を有するジスアゾ顔料を用いたもの
を報告したが、これは長波長(650nm以上)での感
度が落ちる点で問題があす、よりいっそうの改善がまた
れていた。
見匪立且孜 本発明は、新規な結晶構造を有するジスチリルベンゼン
骨格をもつジスアゾ顔料を提供することを目的とする。
本発明は、また、長波長側に光感度を有するジスアゾ顔
料およびその電子写真感光体、光電変換素子などへの応
用を提供するものである。
^匪立縁或 本発明の新しい結晶構造を有するジスアゾ顔料は、下記
一般式(I)のジスアゾ顔料をN、 N−ジメチルホル
ムでリフラッグス処理して得られたものであることを特
徴とする。
A=NSN−ecHcH−(>0l−C8−()=脱−
A  ・・(I)(式中、Aはカップラー残基を表わす
)以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
上記アゾ顔料は特開昭53−133229号公報により
既に公知の物質であり、その電子写真感光体としての特
性も特開昭53−133445号公報により公知の事実
である。この種のジスアゾ顔料の製造法は、まず中心骨
格のジアミノ体のジアゾ化反応を行う。この反応は、例
えば塩酸あるいは硫酸のような無機酸中で、ジアミノ化
合物に亜硝酸ナトリウムを一10℃ないし50℃にて添
加することにより行われる。このジアゾ化反応は、およ
そ30分間から3時間で完結する。さらに反応混合物に
1例えばホウフッ化水素酸あるいは、ホウフッ化ナトリ
ウム水溶液などを加えてテトラゾニウム塩として沈殿さ
せ、結晶を濾取してから次の反応に用いることが望まし
い。次いで。
このテトラゾニウム塩にカップラーを作用させカップリ
ング反応を起させることにより、ジスアゾ化合物が得ら
れる。実際にはこの反応は、N、N−ジメチルホルムア
ミドやジメチルスルホキシドなどの有機溶媒にテトラゾ
ニウム塩およびカップラーを混合溶解しておき、これを
約−1O℃ないし40℃にて酢酸ナトリウム水溶液など
のアルカリ水溶液を滴下することにより行われる。この
反応はおよそ5分ないし3時間で完結する。反応終了後
、析出している結晶を濾取し、N、N−ジメチルホルム
アミドなどの有機溶媒で80℃以下で洗浄する。更に8
0度以下で水洗し加熱減圧乾燥して終了する。一般には
、この結晶構造のまま電子写真感光体の素材として使用
される。
本発明は、この顔料をN、N−ジメチルホルムアミド中
でリフラックス処理を行って同質異品の顔料を得たもの
である。N、N−ジメチルホルムアミドの量は特に制限
されないが、顔料1gに対して10m1から200m1
の間で使用される。リフラックス処理時間は30分以上
が望ましく、途中で濾過操作を入れて、何回かに区切っ
てリフラックス処理してもよい。
得られたリフラックス処理顔料は処理前と結晶構造が異
なり、より長波長側まで光感度を有する。
一般式(I)におけるカップラーとしては、例えば、フ
ェノール類、ナフトール類などのフェノール性水酸基を
有する化合物、アミノ基を有する芳香族アミノ化合物、
あるいはアミノ基とフェノール性水酸基を有するアミノ
ナフトール類、脂肪族もしくは芳香族のエノール性ケト
ン基(活性メチレン基)をもつ化合物が用いられ。
好ましくはカップラー残基Aが下記一般式(II)で表
わされるものである。
(R:メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基など
のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基
、ブトキシ基などのアルコキシ基、ニトロ基、塩素原子
、臭素原子などのハロゲン原子、シアノ基、ジメチルア
ミノ基、ジエチルアミノ基などのジアルキルアミノ基な
どが例示され、またn≧2の場合には異なるRであって
もよい。
neo〜3の整数) カップラー残基の具体例を構造式で示すと次の通りであ
る。
顔料& 顔料& 顔料嵐 顔料& 顔料& 顔料& 顔料践 顔料鬼 顔料& 顔料胆 48、            ○CH3顔料& (以下余白) このような同質異品のジスアゾ顔料は、電子写真感光体
における電荷発生物質や、光電変換素子における光活性
物質として応用することができる。
導電性支持体上に、電荷発生物質としてN。
N−ジメチルホルムアミド(DMF)でリフラッグス処
理して得られた前記一般式(I)で示されるジスアゾ顔
料を含有する感光層を設けて電子写真感光体とすること
により、容易に製造でき、しかも高感度で、感光波長域
が可視光から近赤外領域まで広がった電子写真感光体を
実現できる。
第7図および第8図は、このような電子写真感光体の代
表的な構成例を示す断面図である。
第7図の感光体は、導電性支持体11上にジスアゾ顔料
13を主体とする電荷発生層15と電荷搬送物質を主体
とする電荷搬送層17とからなる積層型の感光層191
を設けたものである。
第7図の感光体では、像露光された光は電荷搬送層を透
過して電荷発生層15に到達し、この部分のジスアゾ顔
料13で電荷の生成が起こり、一方、電荷搬送層17は
電荷の注入を受けその搬送を行うもので、光減衰に必要
な電荷の生成はジスアゾ顔料13で行われ、また電荷の
搬送は電荷搬送層17でというメカニズムである。
第8図の感光体は導電性支持体11上に主としてジスア
ゾ顔料13、電荷搬送物質および絶縁性結合剤からなる
感光層192を設けたものである。
ここでもジスアゾ顔料13は電荷発生物質として働く。
その他の感光体として、例えば第7図の電荷発生層と電
荷搬送層とを逆にすることも可能である。
感光層の厚さは、第7図のもので電荷発生層15の厚さ
は0.01〜5μmが適当であり、好ましくは0.05
〜2μmである。この厚さが0.01μm未満であると
電荷の発生は十分でなく、また。
5μmを超えると残留電位が高くなる。電荷搬送層17
の厚さは3〜50μmが適当であり、好ましくは5〜2
0μmである。この厚さが3μm未満であると帯電量が
不十分であり、50μmを超えると残留電位が高くなる
電荷発生層15は、前記の一般式(夏)で示されるジス
アゾ顔料を主体とし、さらに結合剤、可塑剤などを含有
することができる。また、電荷発生層中のジスアゾ顔料
の割合は、好ましくは30重重重以上、・さらに好まし
くは50重量%以上である。
電荷搬送層17は電荷搬送物質と結合剤を主体とし、さ
らに可塑剤などを含有することができる。電荷搬送層中
の電荷搬送物質の割合は10〜95重量%が適当であり
、好ましくは30〜90重量%である。電荷搬送物質の
占める割合が10重量%未満であると、電荷の搬送はほ
とんど行われず、また95重量%を超えると感光体被膜
の機械的強度が悪くなる。
第8図に示した感光体の場合は、感光層192の厚さは
3〜50μmが適当であり、好ましくは5〜20μmで
ある。また、感光層192中のジスアゾ顔料の割合は、
好ましくは50重量%以下、さらに好ましくは20重量
%以下であり、また、電荷搬送物質の割合は好ましくは
10〜95重量%、さらに好ましくは30〜90重量%
である。
本発明は、電子写真感光体における電荷発生物質として
、前記一般式(I)で表わされる特定のジスアゾ顔料を
DMFリフラックス処理したものを用いることを骨子と
するものであり、導電性支持体、電荷搬送物質など他の
構成要素としては従来知られていたもののいずれもが使
用できるが、それらについて以下に具体的に説明する。
本発明の感光体において使用される導電性支持体として
は、アルミニウム、銅、亜鉛等の金属板、ポリエステル
等のプラスチックシートまたはプラスチックフィルムに
アルミニウム。
SnO2等の導電材料を蒸着したもの、あるいは導電処
理を施した紙等が使用される。
結合剤としては、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエス
テル、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネートな
どの縮合系樹脂やポリビニルケトン、ポリスチレン、ポ
リ−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミドなど
のビニル重合体などが挙げられるが、絶縁性でかつ接着
性のある樹脂はすべて使用される。
可塑剤としては、ハロゲン化パラフィン、ポリ塩化ビフ
ェニル、ジメチルナフタレン、ジブチルフタレートなど
が挙げられる。その他感光体の表面性をよくするために
シリコンオイル等を加えてもよい。
電荷搬送物質には正孔搬送物質と電子搬送物質とがある
。正孔搬送物質としては1例えば以下の一般式(I)〜
(I1)に示されるような化合物が例示できる。
R1□。
(式中、R工1.はメチル基、エチル基、2−ヒドロキ
シエチル基または2−クロルエチル基を表わし、Rユ6
はメチル基、エチル基、ベンジル基またはフェニル基を
表わし、R135は水素、塩素、臭素、炭素数1〜4の
アルキル基。
炭素数1〜4のアルコキシ基、ジアルキルアミノ基また
はニトロ基を表わす。) (式中、Ar3はナフタレン環、アントラセン環、スチ
リル基およびそれらの置換体あるいはピリジン環、フラ
ン環、チオフェン環を表わし、R工6はアルキル基また
はベンジル基を表わす。) (式中、R工5.はアルキル基、ベンジル基、フェニル
基、ナフチル基を表わし、R,、、は水素、炭素数1〜
3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ジアル
キルアミノ基、ジアラルキルアミノ基またはジアリール
アミノ基を表わし、nは1〜4の整数を表わし、nが2
以上のときはRIGsは同じでも異なっていてもよい。
R1□5は水素またはメトキシ基を表わす。) (式中、R工。は炭素数1〜11のアルキル基、置換も
しくは無置換のフェニル基または複素環基を表わし、R
1,、、R2゜5はそれぞれ同一でも異なっていてもよ
く水素、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシアルキ
ル基、クロルアルキル基、置換または無置換のアラルキ
ル基を表わし、また、R195とR2゜5は互いに結合
し窒素を含む複素環を形成していてもよい。R2□、は
同一でも異なっていてもよく、水素、炭素数1〜4のア
ルキル基、アルコキシ基またはハロゲンを表わす。) (式中、R2□5は水素またはハロゲン原子を表わし、
Ar4は置換または無置換のフェニル基、ナフチル基、
アントリル基あるいはカルバゾリル基を表わす。) (式中、R2,5は水素、ハロゲン、シアノ基、炭素数
1〜4のアルコキシ基または炭素数1〜4のアルキル基
を表わし、A r 5はを表わし、 R14,は炭素数
1〜4のアルキル基を表わし、R255は水素、ハロゲ
ン、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコ
キシ基またはジアルキルアミノ基を表わし、nは1また
は2であって、nが2のときはR2,5は同一でも異な
ってもよく、R,、sおよびR27,は水素、炭素数1
〜4の置換または無置換のアルキル基あるいは置換また
は無置換のベンジル基を表わす。) (式中、R2@sおよびR29,はカルバゾリル基、ピ
リジル基、チエニル基、インドリル基、フリル基、ある
いはそれぞれ置換もしくは非置換のフェニル基、スチリ
ル基、ナフチル基またはアントリル基であって、これら
の置換基がジアルキルアミノ基、アルキル基、アルコキ
シ基、カルボキシ基またはそのエステル、ハロゲン原子
、シアノ基、アラルキルアミノ基、N−アルキル−N−
アラルキルアミノ基、アミノ基、ニトロ基およびアセチ
ルアミノ基からなる群から選ばれた基を表わす。)岨 R1゜5 (式中、R1゜、は低級アルキル基またはベンジル基を
表わし、R11,は水素原子、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基あるい
は低級アルキル基またはベンジル基で置換されたアミノ
基を表わし、nは1または2の整数を表わす。)(式中
、R32S水素原子、アルキル基、アルコキシ基または
ハロゲン原子を表わし、R33゜およびR34,はアル
キル基、置換または無置換のアリール基を表わし、R3
s、は水素原子または置換もしくは無置換のフェニル基
を表わし、また、Ar、はフェニル基またはフチル基を
表わす。) [式中、nはOまたは1の整数、R3,sは水素原子、
アルキル基または置換もしくは無置換のフェニル基を示
し、A□は 9−アントリル基または置換もしくは無置換のN−アル
キルカルバゾリル基を表わし、ここでR,、sは水素原
子、または R,、。
(但し、R36およびR1□はアルキル基、置換または
無置換のアラルキル基、置換または無置換のアリール基
を示し、R3□およびR15は環を形成してもよい)を
表わし、mは0,1,2または3の整数であって1mが
2以上のときはR37,は同一でも異なってもよい。コ
R4□5 (式中、R4o5、R41sおよびR,、、は水素、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、ジアルキルアミノ基
またはハロゲン基を表わし、nは0または1を表わす、
) 一般式(I)で表わされる化合物には、たとえば、9−
エチルカルバゾール−3アルデヒド1−メチル−1−フ
ェニルヒドラゾン、9−エチルカルバゾール−3−アル
デヒド1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾン、9−エ
チルカルバゾール−3−アルデヒド1,1−ジフェニル
ヒドラゾンなどがある。
一般式(2)で表わされる化合物には、たとえば、4−
ジエチルアミノスチレン−β−アルデヒド1−メチル−
1−フェニルヒドラゾン、4−メドキシナフタレン−1
−アルデヒド1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾンな
どがある。
一般式(3)で表わされる化合物には、たとえば、4−
メトキシベンズアルデヒド1−メチル−1−フェニルヒ
ドラゾン、2,4−ジメトキシベンズアルデヒド1−ベ
ンジル−1−フェニルヒドラゾン、4−ジエチルアミノ
ベンズアルデヒド1,1−ジフェニルヒドラゾン、4−
メトキシベンズアルデヒド1−ベンジル−1−(4−メ
トキシ)フェニルヒドラゾン、4−ジフェニルアミノベ
ンズアルデヒド1−ベンジル1−フェニルヒドラゾン、
4−ジベンジルアミノベンズアルデヒド1,1−ジフェ
ニルヒドラゾンなどがある。
一般式(4)で表わされる化合物には、たとえば、1,
1−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、
トリス(4−ジエチルアミノフェニル)メタン、1,1
−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、2
,2′−ジメチル−4,4′−ビス(ジエチルアミノ)
−トリフェニルメタンなどがある。
一般式(5)で表わされる化合物には、たとえば、9−
(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセン、9−ブ
ロム−10−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラ
センなどがある。
一般式(6)で表わされる化合物には、たとえば、9−
(4−ジメチルアミノベンジリデン)フルオレン、3−
(9−フルオレニリデン)−9−エチルカルバゾールな
どがある。
一般式(7)で表わされる化合物には、たとえば、1,
2−ビス(4−ジエチルアミノスチリル)ベンゼン、1
,2−ビス(2,4−ジメトキキシスチリル)ベンゼン
などがある。
一般式(8)で表わされる化合物には、たとえば、3−
スチリル−9−エチルカルバゾール、3−(4−メトキ
シスチリル)−9−エチルカルバゾールなどがある。
一般式(9)で表わされる化合物には、たとえば4−ジ
フェニルアミノスチルベン、4−ジベンジルアミノスチ
ルベン、4−ジトリルアミノスチルベン、1−(4−ジ
フェニルアミノスチリル)ナフタレン、1−(4−ジエ
チルアミノスチリル)ナフタレンなどがある。
一般式(I0)で表わされる化合物には、たとえば、4
′−ジフェニルアミノ−α−フェニルスチルベン、4′
−メチルフェニルアミノ−α−フェニルスチルベンなど
がある。
一般式(I1)で表わされる化合物には、たとえば、1
−フェニル−3−(4−ジエチルアミノスチリル)−5
−(4−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−フ
ェニル−3−(4−ジメチルアミノスチリル)−5−(
4−ジメチルアミノフェニル)ピラゾリンなどがある。
この他の正孔搬送物質としては、たとえば、2.5−ビ
ス(4−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキ
サジアゾール、2,5−ビス[4−(4−ジエチルアミ
ノスチリル)フェニル]−1,3,4−オキサジアゾー
ル、2−(9−エチルカルバゾリル−3)−5−(4−
ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾ
ールなどのオキサジアゾール化合物;2−ビニル−4−
(2−クロルフェニル)−5−(4−ジエチルアミノフ
ェニル)オキサゾール、2−(4−ジエチルアミノフェ
ニル)−4−フェニルオキサゾールなどのオキサゾール
化合物等の低分子化合物がある。また、ポリ−N−ビニ
ルカルバゾール、ハロゲン化ポリ−N−ビニル力ルバプ
ール、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ピ
レンホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾールホルム
アルデヒド樹脂などの高分子化合物も使用できる。
電子搬送物質としては、たとえば、クロルアニル、ブロ
ムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノン
ジメタン、2,4.7−ドリニトロー9−フルオレノン
、2,4,5.7−テトラニトロ−9−フルオレノン、
2,4゜5.7−チトラニトロキサントン、2,4.8
−トリニドロチオキサントン、2,6.8−)−リニト
ロー4H−インデノ[1,2−b]チオフェン−4−オ
ン、1,3.7−トリニトロジベンゾチオフエンー5,
5−ジオキサイドなどがある。
これらの電荷搬送物質は、単独または2種以上混合して
用いられる。
なお1以上のようにして得られる感光体には、いずれも
導電性支持体と感光層の間に必要に応じて接着層または
バリヤ層を設けることができる。これらの層に用いられ
る材料としては、ポリアミド、ニトロセルロース、酸化
アルミニウムなどが適当で、また膜厚は1μm以下が好
ましい。
第7図の感光体を作成するには、ジスアゾ顔料の微粒子
を必要とあれば結合剤を溶解した適当な溶剤中に分散し
、これを導電性支持体上に塗布乾燥し、更に必要とあれ
ば、たとえば特開昭51−90827号公報に示されて
いるようなパフ研磨等の方法により表面仕上げをするか
、膜厚を調整した後、電荷搬送物質および結合剤を含む
溶液を塗布乾燥して得られる。
第8図の感光体を作成するにはジスアゾ顔料の微粉末を
電荷搬送物質および結合剤を溶解した溶液中に分散せし
め、これを導電性支持体上に塗布乾燥すればよい。
いずれの場合も本発明で使用されるジスアゾ顔料は、ボ
ールミル等により粒径5μm以下、好ましくは2μm以
下に粉砕して用いることが望ましい。塗布方法は通常の
手段、例えばドクターブレード、ディッピング、ワイヤ
ーバーなどで行なう。
本発明の感光体を用いて複写を行なうには、感光層に1
E電、露光を施した後、現像を行ない、必要によって、
紙などへ転写を行なうことにより達成される。
次に1本発明のジスアゾ顔料を光電変換素子における光
活性物質として応用する場合について説明する。
透光性フロント電極、光活性層および背面電極を有する
光電変換素子において、N、N−ジメチルフォルムアミ
ドでリフラックス処理した前記一般式(I)で示される
ジスアゾ顔料を含む光活性層を用いることにより、安価
で大面積の素子を容易に製造でき、しかも、可視光領域
から近赤外領域にわたり高い変換効率を有する光電変換
素子が実現できる。この素子は太陽電池やセンサなどと
して用いることができ、太陽光スペクトルとも良く適合
する。
このような光変換素子は、本発明のアゾ顔料を含む光活
性層が2つの電極(フロント電極、背面電極)にサンド
インチされた構成からなる。
ここで光変換素子とは、フロントおよび背面電極間に外
部電圧を印加しないで光照射した場合に起電力または電
流もしくはその両方を生じ、また外部電圧印加の状態で
は大きな光電流が取り出せる素子のことである。
フロント、背面電極とも単独で使用されてもよいし、支
持体が設けられていてもよい。フロント電極側から光が
入射するため、フロント電極は光透過性となっている。
第9A図〜第11B図は光変換素子の構成例を示す概略
図であり、第9A図では背面電極41と透光性フロント
電極21との間に光活性1(I)31が設けられている
。透過性フロント電極21、背面電極41は、リード線
等により外部回路と接続され、実際の使用に供される。
光活性層(I)31は、光照射で正孔と電子を発生させ
る層である。このためには、層内に電界が存在すること
が必要で、これはフロント電極21と背面電極41の間
に外部から電圧を印加するか、または光活性層(I )
21がフロントまたは背面電極21.41 (第9B図
では光活性層(II)33)と接合した時にお互いのフ
ェルミレベル(または仕事関数)の違いにより、熱キャ
リアが移動することで外部電圧なしでも達成される。
光活性層(I )31は、DMFでリフラックス処理さ
れた前記一般式(I)のアゾ顔料を主成分として含む層
である。該アゾ顔料に対しDMFでリフラックス処理を
施すと、顔料の光吸収波長端が大幅に長波長まで伸び、
これを光変換素子として適用した場合、これに応じて感
光波長域も長波長に広がることが見い出された。
光活性層(I)31は、アゾ顔料だけあってもよいし、
後記の様な樹脂中に分散されていてもよいし、更に後述
する様な添加剤を含んでいてもよい。
樹脂との分散の場合、顔料/樹脂比は1010〜1/4
(重量比)が適当であり、好ましくは1010〜1/2
である。電荷は通常顔料を通して移動すると考えられ、
樹脂が多くなると発生した電荷の移動が困芝となってく
る。添加剤は光活性層(I)31中で発生した電荷の移
動効率を向上させるためや、光による電荷の発生効率を
向上させるために用いられる。
添加剤の量は顔料と樹脂の総重量に対し5〜50重量%
が適当である。
光活性層(I)31の膜厚は0.01〜10μmで適当
である。最適膜厚は用いるアゾ顔料の種類や樹脂によっ
ても異なるが0.05〜3μmが好ましい。
薄いと光吸収質が小さくなり、またフロント/背面電極
間でピンホールの確率が高くなる。厚くなると発生した
正孔および電子の一方が電極に到達する間での距離が長
くなり、途中で失活する確率が高まり、効率が低下する
なお、光活性層(I)は、上記顔料を、必要ならば樹脂
添加剤とともに、適当な溶媒中に混合し、ボールミル等
の方法で顔料を粉砕し、均一なスラリーを作製して、こ
れを背面電極あるいはフロント電極上に塗布して形成さ
れる。
このようにして形成された光活性層は、可視部および近
赤外部に強い感光域を有し、外部電圧なしの場合には、
高い開放電圧(Voc)と有機材料としては高い短絡電
流(Jsc)をもたらす。
この場合の変換効率(η)は次式、 (Pin:入射エネルギー、 ff=フィルファクター) で決定される。
本発明のジスアゾ顔料を用いた素子は、可視光に対し有
機材料を用いたものとしては高い変換効率をもたらし、
D M Fでリフラックス処理を施さない顔料を使用し
た素子に比べ近赤外部までの光に対して高い変換効率を
示す。
これは、DMF処理で顔料分子が再配列し、近赤外部ま
で光吸収を起こすような結晶形に移行したためと考えら
れる。
またもちろん、外部から電圧を印加した場合にも、前述
の大きな量子効率のため大きな光電流がとり出せ、従っ
て感度に優れた光変換素子として用いられる。
第9B図は、さらに光活性層(■)33を設けた構成例
を示す。光活性(n)33は、次のような機能を有する
層である。
(a)  本発明のDMFで処理されたアゾ顔料の感光
感度の比較的低い波長領域を補うための他の光活性物質
層。
(b)  光活性層(I)との間で接合障壁を形成する
層。
(c)  光活性層(I)で発生した正孔、電子のいず
れかを有効に移動させる。
このうち、(a)の目的で設ける場合は、フタロシアニ
ン系顔料、ペリレン顔料、芳香族多環キノン顔料、チオ
インジゴ顔料、キナクリドン顔料等の顔料を前記光活性
層(I)と同様に塗布して光活性層(n)33を形成す
る。
(b)の目的で設ける場合は、酸化亜鉛、酸化チタン、
硫化カドミウム、セレン結晶、酸化鉛等の微粒子を結着
剤樹脂に分散して形成する。
(c)の場合は、前記光活性層(I)の添加物を、正孔
移動剤としては後述する電子供与体を、電子移動剤とし
ては電子受容体を、適当な樹脂に混合して、光活性層(
II)33が形成される。
また、第9B図ではフロント電極21側に光活性層(I
)31を設けた場合を示したが、光活性層(II)33
をフロント電極21側に設けることもできる。
第10A図ではフロント電極支持体23を、第11A図
はさらに背面電極支持体43を設けた構成例を示す。第
10B図および第11B図は、それぞれ対応するA図に
おいてさらに光活性M(■)33を設けた構成例である
次に、このような光変換素子で用いられる各材料につい
て説明する。
本発明のアゾ顔料を分散させる樹脂の例としては、ポリ
エリチル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂
、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、
フェノール樹脂。
メラミン樹脂、アクリル樹脂、セルロース樹脂。
酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニルデン樹脂
、フッ化ビニリデン樹脂、ブチラール樹脂、ポリビニル
カルバゾール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリイミド樹脂
、ポリアクリロニトリル樹脂、塩ビー酢ビ共重合体、ス
チレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−ブタジェ
ン共重合体等が挙げられる。
本発明で使用される添加剤としては、酸化亜鉛、酸化チ
タン、酸化鉛、アルミナ等の金属酸化物や1次で示され
る電荷供与物質や電荷受容物質がある。
電子供与物質としては、たとえば、9−エチルカルバゾ
ール−3−アルデヒド1−メチル−1−フェニルヒドラ
ゾン、9−エチルカルバゾール−3−アルデヒド1−ベ
ンジル−1−フェニルヒドラゾン、4−ジエチルアミノ
スチレン−β−アルデヒド1−メチル−1−フェニルヒ
ドラゾン、1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフェニ
ル)プロパン、トリス(4−ジエチルアミノフェニル)
メタン、1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル
)プロパン、9−(4−ジエチルアミノスチリル)アン
ドランセン、1゜2−ビス(4−ジエチルアミノスチリ
ル)ベンゼン、3−スチリル−9−エチルカルバゾール
4−シフエルアミノスチルベン、4−ジベンジルアミノ
スチルベン、4−ジトリルアミノスチルベン、4′−ジ
フェニルアミノ−α−フェニルスチルベン、4′−メチ
ルフェニルアミノ−α−フェニルスチルベン、1−フェ
ニル−3−(4−ジエチルアミノスチリル)−5−(4
−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−フェニル
−3−(4−ジメチルアミノスチリル)−5−(4−ジ
メチルアミノフェニル)ピラゾリンなどの低分子化合物
がある。また、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲ
ン化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン
、ポリビニルアントラセン、ピレンホルムアルデヒド樹
脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂等の高分
子化合物も使用できる。
電荷受容物質としては、たとえば、クロルアニル、ブロ
ムアニル、テトラシアノエチレン。
テトラシアノキノンジメタン、2,4.7−ドリニトロ
ー9−フルオレノン、2,4,5.7−テトラニトロ−
9−フルオレノン、2,4。
5、7−チトラニトロキサントン、2,4.8−トリニ
ドロチオキサントン、2,6.8−トリニトロ−4 8
−インデノ[1.2−bコオチフエン−4−オン、1,
3.7−トリニトロジベンゾチオフエンー5,5−ジオ
キサイドなどがある。 フロント電極およびその支持体
としては、アルミニウム、鉛、亜鉛、タンタル、ニッケ
ル、チタン、コバルト、ニオブ、銅、ハステロイC、金
、白金、銀、パラジウム等の半透明の金属や、酸化スズ
、ITO等の金属酸化物等がフロント電極として使用で
き、支持体としては、ガラス、透明プラスチックフィル
ムが用いられる。
背面電極としては、はとんどの金属が使用でき、また、
支持体としてはガラス、透明プラスチックフィルムなど
が用いられる。
2刃Iυ叛果 本発明のDMFでリフラックス処理された一般式(I)
のジスアゾ顔料は、従来のジスアゾ顔料と異なる結晶構
造を有し1種々の用途への応用が期待されている。特に
、リフラックス処理前の結晶構造のジスアゾ顔料と比較
して、光感度を有する波長領域が長波長側まで伸び、電
子写真感光体における電荷発生顔料や、太陽電池、光セ
ンサなどの種々の光電変換デバイスにおける光活性物質
として有用である。
実施例1 下記の構造式を示すジスアゾ顔料(顔料Na44)が以
下に示すような一般的な方法で製造された。
CI4〜 1.4−ビス(4−アミノスチリル)ベンゼン16.1
 gを濃塩酸を加えて60℃で約30分間よく攪拌する
。次にこの混合物を約0℃に冷却し、これに、亜硝酸ナ
トリウム7.5gを水12mflに溶解した溶液を一1
℃〜0℃で約30分間にわたって添加する。その後同温
度で30分間程度攪拌し、少量の未反応物を濾別し、そ
の濾液を42%ホウンッ化水素酸80m!2中に注入し
て、析出する結晶を濾取し水洗した後、乾燥して26.
5 g (収率89.8%)のテトラゾニウムジフロオ
ロボレートを赤橙色結晶(分解点:約130℃)として
得る。
このようにして得たテトラゾニウム塩2.0gと、カッ
プリング成分として3−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸(
2,4−ジメチルアニリド)2.2gとを、冷却したN
、N−ジメチルホルムアミド370m Qに溶解し、こ
れに酢酸ナトリウム3.9gおよび水62m mからな
る溶液を4〜8℃で1時間ににわたって滴下し、冷却を
中止した後、更に室温で3時間攪拌する。その後、生成
した沈殿を濾取し、N、N−ジメチルホルムアミド30
0m nで80℃で3回洗浄してから、水300mQで
3回洗浄する。これを100℃で減圧し乾燥し本発明の
顔料(顔料Na44)を得た。
C(%)     78.58  78.39H(%)
      5,28   5.14N(%)    
  9,16   8.93この顔料の赤外線吸収スペ
クトル(kBr錠剤法)を第1図に、X線回折パターン
を第2図に示す。
このX線回折パターンで示される顔料の結晶構造を以後
α型と呼ぶ。このα型の結晶構造はN。
N−ジメチルホルムアミド、メタノール、テトラヒドロ
フラン、アセトンなどの有機溶媒中で80℃以下で加熱
攪拌しても変化が見られなかった。
このα型の顔料を4gを、N、N−ジメチルホルムアミ
ド(DM F)160m Q中で、DMFの沸点で2時
間マグネチックスターラーで攪拌してリフラックス処理
を施し、その後室温にもどし濾取した。これを2回繰り
返した後、水300m Qで3回洗浄し、100℃で減
圧乾燥し、3.89 g (収率97.3%)の顔料を
得た。
C(%)     78.58  78.46H(%)
      5.28   5.21N%     9
.16   8.94リフラツクス処理顔料の赤外線吸
収スペクトル(KBr錠剤法)を第3図に、X線回折パ
ターンを第4図に示す。このX線回折パターンで示され
る顔料の結晶構造を以後β型と呼ぶ。このβ型の結晶構
造の顔料はN、N−ジメチルホルムアミド、メタノール
、テトラヒドロフラン、アセトンなどの有機溶媒中に浸
漬しても変化が見られなかった。
前記のα型、β型の顔料をそれぞれブチラール樹脂と2
対1の重量比で、テトラヒドロフラン(固形分濃度5%
It%)中でボールミル粉砕し、その液をスライドガラ
ス上に何枚が厚さを変えてコーティングし可視吸収スペ
クトルを測定した結果を、それぞれ第5図、第6図に示
す。α型に比べβ型の可視吸収スペクトルが、長波長側
にシフトしていることが判る。
実施例2 実施例1で得られたリフラックス処理顔料(β型)0.
8gを、ブチラール樹脂(UCC社XYHL)の5%テ
トラヒドロフラン溶液8gとともに3日間ボールミリン
グした後に更に希釈し、5wt%の塗布液を作製した。
この塗布液をウェットギャップ10μmにてアルミニウ
ム蒸着ポリエステルフィルム(厚さ約75μm)上に塗
布し、室温にて乾燥して電荷発生層を形成した後、下記
の溶液をウェットギャップ175μmにて塗布し、80
℃で25分間、次に100°Cで5分間乾燥して、電荷
搬送層を形成した。
ポリカーボネート (帝人化成製Pan1ite K−1300)   5
 gテトラヒドロフラン         40gこの
ようにして作成した電子写真感光体を、暗所にてコロナ
帯電し、ついでモノクロメータを用いて740nmに分
光した1gw/aJの淡色光を感光体に照射した。そし
てその表面電位が1/2減衰するまでの時間を求め、半
減露光量を算出したところ3.3μJ/cdとなった。
比較例1 実施例1のリフラックス処理を施さない前記ジスアゾ顔
料(α型)を、実施例2に記載された方法にてボールミ
リングして5wt%の塗布液を作成した。
この塗布液を実施例2の記載の方法で塗布し、更に、同
様の方法で電荷搬送層を形成して比較例の感光体を作製
した。
この感光体に対し、実施例2の方法で740nmにおけ
る感度を測定したところ、30μJ/ci以上の露光を
しても1/2減衰までは至らなかった。
実施例3 実施例1のリフラックス処理顔料(β型)0.8gをブ
チラール樹脂(UCC社XYE(L)(715%テトラ
ヒドロフラン溶液8gと共に3日間ボールミリングした
後に更に希釈し、5すt%の塗布液を作成した。
この塗布液にインジウムをドープした酸化スズ膜(以下
ITO)を設けたガラス基板を浸漬し、10nn+/s
eeの速度で基板を引き上げ、ITO基板上に顔料分散
膜を設けて光活性層を形成した。
この層の膜厚は、0.30μmであった。
この上に560nmにおける透過率が約8%になるよう
に半透明のアルミニウムを真空蒸着した後、IT○とア
ルミニウムに銀ペーストにて銅の5Ill線を接続して
光電変換素子を作成した。
この素子に対し、アルミニウム電極側から顔料分散膜に
到達した光1(Pin’)を1.4μIN/cdに設定
して、700nmの単色光を照射しながら、画電極に6
mV/seeで掃引されるランプ波を印加して、電流−
電圧特性を測定した。その結果、Voc=0.92V J sc = 28nA / ci f f =0.28 であった。
電極の透過率を補正した700nmにおける光電変換効
率(η′)は0.52%であった。
比較例2 実施例1のアゾ顔料をリフラックス処理を施さない前記
ジスアゾ顔料(α型)を、実施例3記載の方法で、塗布
、素子作成を行い、光電変換効果の測定を行った。
その結果、700nmにおける結果は以下のようになっ
た。
Voc=0.90V J sc = 19nA / ci f f =0.23 η’ =0.28%
【図面の簡単な説明】
第1図はα型の顔料の、第3図はβ型の顔料の赤外吸収
スペクトル(KBrBr法)である。 第2図はα型の顔料の、第4図はβ型の顔料のX線回折
パターン(粉末法、Cu−にα線、管電圧80KV、管
電流30mA)である。第5図はα型の、第6図はβ型
の顔料の樹脂分散系でコーティングした膜の可視吸収ス
ペクトルである。 第7図および第8図は電子写真感光体の構成例を示す概
略断面図である。 第9A図、第9B図、第10A図、第10B図。 第11A図および第11B図は、光電変換素子の構成例
を概略的に示す断面図である。 11・・・導電性支持体   13・・・顔料15・・
・電荷発生層    17・・・電荷搬送層191.1
92・・・感光層   21・・・フロント電極31・
・・光活性JW(I)    33・・・光活性層(I
I)41・・・背面電極

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼…( I ) (式中、Aはカップラー残基を表わす) で表わされるジスアゾ顔料をN,N′−ジメチルホルム
    アミド中でリフラックス処理して得られたものであるこ
    とを特徴とする新しい結晶構造を有するジスアゾ顔料。
JP18161586A 1986-08-01 1986-08-01 新しい結晶構造を有するジスアゾ顔料 Pending JPS6337161A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5863459A (en) * 1997-05-09 1999-01-26 Sun Chemical Corporation Fluorescent yellow azo pigments

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5863459A (en) * 1997-05-09 1999-01-26 Sun Chemical Corporation Fluorescent yellow azo pigments

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