JPS6336829Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、表示板を備えたケースと前記表示板
を照明する光源及び導光板とから成るイルミネー
シヨンパネルをインストルメントパネルに取付け
るための取付構造に関する。

一般にインストルメントパネルには、例えば実
開昭55−133460号に見られるように表示板を備え
たケースと、この表示板を照明する光源及び導光
板とから成るイルミネーシヨンパネルを組付け、
このイルミネーシヨンパネルにより空気調和機を
コントロールするコントロールレバーやコントロ
ールスイツチの操作状態を表示すべくしている。

ところで、前記イルミネーシヨンパネルをイン
ストルメントパネルに取付けるのに従来は、まず
前記ケースに導光板と表示板とを適宜固定した上
で、例えば前記ケースの四隅をインストルメント
パネルにビス止めしていたため、前記パネルの組
付作業に手間を要するばかりか、ビスの頭部がパ
ネル前面に露呈して美感を損ねる等の問題があつ
た。

本考案はこのような実情に鑑みて考案したもの
で、目的とするところは、前記イルミネーシヨン
パネルのインストルメントパネルへの取付けが極
めて簡単に行なえるイルミネーシヨンパネルの取
付構造を提供せんとするにある。

即ち本考案は、車にはシガーライターが装備さ
れることに着目し、このシガーライターを前記イ
ルミネーシヨンパネルに組込むようにし、該シガ
ーライターの組込みに伴ない前記イルミネーシヨ
ンパネルをインストルメントパネルに取付けるよ
うにしたのであつて、詳しくは、前記イルミネー
シヨンパネルに、シガーライターの貫通孔を設け
ると共に、該貫通孔の孔縁に掛止するフランジ
と、前記インストルメントパネルにおける取付孔
の孔縁に係止する弾性変形可能な係止片とを備え
た筒状ホルダーを形成し、該ホルダーに前記シガ
ーライターのソケツトを嵌合することにより、前
記ホルダーを前記取付孔に固定し、該ホルダーを
介して、前記イルミネーシヨンパネルを前記イン
ストルメントパネルに取付けるごとくしたのであ
る。

以下本考案にかかるイルミネーシヨンパネルの
取付構造を図面に示す実施例に基づいて説明す
る。

図において１はインストルメントパネルであつ
て、このインストルメントパネル１のほゞ中央に
は、後記するイルミネーシヨンパネル２を組付け
るとともに、このイルミネーシヨンパネル２の下
方にはラジオ３及び灰皿４を、又前記イルミネー
シヨンパネル２の左横には該パネル２に近接して
グローブボツクス５をそれぞれ組付けている。

前記イルミネーシヨンパネル２は、車に装備し
た空気調和機（図示せず）をコントロールするコ
ントロールつまみ６，６…の操作状態を表示する
ためのものであつて、光源となるランプ２０を組
付けたパレツト状のケース２１と、このケース２
１に内装されて前記ランプ２０の光をケース２１
内の周辺に導びくアクリル樹脂製の導光板２２及
びこの導光板２２の表面に配置する表示板２３と
から成り、前記ランプ２０の点灯により前記導光
板２２を介して前記表示板２３に附した各種マー
ク２４，２４…を透過照明すべくしたものであ
る。

尚、前記表示板２３は半透明樹脂材料から成
り、該表示板２３の裏面を前記マーク２４，２４
部分を残して黒色塗装し、該マーク２４，２４…
のみが透光性を備えるようにしたものである。

而して本考案は以上の構成からなるイルミネー
シヨンパネル２を前記インストルメントパネル１
に取付ける取付構造に関するものであつて、次に
その取付構造を説明する。

即ち前記イルミネーシヨンパネル２の長さ方向
左側部に、前記ケース２１、導光板２２、並びに
表示板２３を連通する貫通孔２５を設けるととも
に、前記インストルメントパネル１に、前記イル
ミネーシヨンパネル２が嵌合可能な凹所１１を設
け、この凹所１１の奥壁に前記貫通孔２５と対応
する取付孔１２を穿設する。

一方、前記貫通孔２５乃至取付孔１２に挿嵌可
能な筒状ホルダー７を別途形成する。

この筒状ホルダー７は透明樹脂材料から成り、
第４図に示す如く該ホルダー７の一端に、前記貫
通孔２５の孔縁に係止されるフランジ７１を周設
するとともに、他端部外周に該ホルダー７の長さ
方向に延びる２本１組のスリツト７２，７２を相
対向状に２組形成することで、これらスリツト７
２，７２…間に弾性変形可能な切欠片７３，７３
を設け、且つこれら切欠片７３，７３の途中に前
記取付孔１２の孔縁に係止可能な断面三角形状の
係止爪７４，７４を設けるのである。

而して前記イルミネーシヨンパネル２を前記イ
ンストルメントパネル１に取付けるには、前記イ
ルミネーシヨンパネル２をインストルメントパネ
ル１の凹所１１内に挿嵌した後、ベゼル７０を取
りつけた前記筒状ホルダー７を前記貫通孔２５か
ら取付孔１２に挿通して前記フランジ７１を前記
貫通孔２５の孔縁、具体的には導光板２２に、又
前記係止爪７４，７４を取付孔１２の孔縁にそれ
ぞれ係止し、続いて前記ホルダー７内にシガーラ
イター８のソケツト８１を嵌合することで、前記
ホルダー７を前記係止爪７４，７４を介して取付
孔１２に固定すると同時に、該ホルダー７を介し
て前記イルミネーシヨンパネル２の左側部を前記
インストルメントパネル１に固定するのである。

又図に示す実施例では、前記イルミネーシヨン
パネル２の右側部をインストルメントパネル１に
固定するのに空気調和機の温度調整用のコントロ
ールスイツチ６０を利用すべくしているのであつ
て、具体的には前記イルミネーシヨンパネル２の
右側部に、前記ケース２１、導光板２２乃至表示
板２３を連通する挿通孔２６を、又前記インスト
ルメントパネル１における凹所１１の奥壁に、前
記挿通孔２６と対応する透孔１３をそれぞれ形成
する一方、第３図に示す如く前記インストルメン
トパネル１の裏面側に前記コントロールスイツチ
６０のスイツチ本体６１を配置し、且つこのスイ
ツチ本体６１から延びるコントロールロツド６２
及び該ロツド６２の外周を囲繞する筒軸部６３を
前記透孔１３から挿通孔２６に挿通し、前記筒軸
部６２にワツシヤ６４を介してナツト６５を螺締
することで、このナツト６５と前記スイツチ本体
６１とにより、前記イルミネーシヨンパネル２の
右側部をインストルメントパネル１に挾着するの
である。

以上の如くして前記インストルメントパネル１
に固定したイルミネーシヨンパネル２は、前記ラ
ンプ２０の点灯により前記導光板２２を介して前
記表示板２３のマーク２４，２４…を透過照明
し、前記コントロールつまみ６，６…の操作状態
を表示するのであり、又、前記ホルダー７が透明
樹脂材料より形成されているので、該ホルダー７
も前記導光板２３を介して同時に光り、その光が
前記フランジ７１部分から外部に洩光して前記ベ
ゼル７０の内周縁部を照明するのであつて、これ
により前記シガーライター８のソケツト８１位置
が表示されるのである。

以上の如く本考案によれば、前記筒状ホルダー
をイルミネーシヨンパネルに形成した貫通孔から
インストルメントパネルに形成した取付孔に挿通
して該ホルダー内にシガーライターのソケツトを
嵌合するだけの簡単な組付作業で前記イルミネー
シヨンパネルをインストルメントパネルに固定す
ることができるのであり、換言すれば前記ソケツ
トの取付けと同時に前記イルミネーシヨンパネル
を構成している各部材を前記インストルメントパ
ネルに確実且つ簡単に固定することが出来るので
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の１実施例を示し、第１図はその
正面図、第２図及び第３図は要部の拡大断面図、
第４図は筒状ホルダーの斜視図、第５図はイルミ
ネーシヨンパネルの分解斜視図である。 １……インストルメントパネル、１２……取付
孔、２……イルミネーシヨンパネル、２１……ケ
ース、２２……導光板、２３……表示板、２５…
…貫通孔、７……筒状ホルダー、８……シガーラ
イター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表示板を備えたケースと、前記表示板を照明す
   る光源及び導光板から成るイルミネーシヨンパネ
   ルをインストルメントパネルに取付けるための取
   付構造であつて、前記イルミネーシヨンパネル
   に、シガーライターの貫通孔を設けると共に、該
   貫通孔の孔縁に掛止するフランジと、前記インス
   トルメントパネルにおける取付孔の孔縁に係止す
   る弾性変形可能な係止片とを備えた筒状ホルダー
   を形成し、該ホルダーに前記シガーライターのソ
   ケツトを嵌合することにより、前記ホルダーを前
   記取付孔に固定し、該ホルダーを介して、前記イ
   ルミネーシヨンパネルを前記インストルメントパ
   ネルに取付けるごとくしたことを特徴とするイル
   ミネーシヨンパネルの取付構造。