JPS605261Y2 - シガ−ライタ照明装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車のダツシュボード等に装着されたシガー
ライタの存在位置を明確に表示するためのシガーライタ
照明装置に関する。

従来この種のシガーライタ照明装置には種々の方式のも
のが提案されており、その一部は実用に供されるが、そ
のほとんどは、ダツシュボード等のパネルにシガーライ
タ用ソケットを保持するための保持部及び夜間における
シガーライタの位置を表示するための表示部等を別々に
構成するものであるため、部品数が多くなり、しかもこ
れら部品は金属性のもの及び樹脂性のものというように
別個の材料で形成されており、その材質の違いからそれ
ぞれ別工程で加工しなければならず、かつ材質の違いに
より熱膨張率等が異なり、これらから寸法合せも複雑と
なってコストの高いものとなってしまう、等々の欠点が
あった。

本考案は上記従来の欠点を解決したもので、その目的と
するところは、シガーライタの保持及びその位置表示を
損なうことなく構成部品数の削減を図り、併せてコスト
の低減を図るようにしたシガーライタの照明装置を提供
するにある。

このために本考案にかかるシガーライタの照明装置は、
支持部材と、この支持部材に固定されシガーライタの保
持及び位置表示を行なうホルダと、このホルダのシガー
ライタ挿入開口端にホルダと同一材料により一体に形成
され、シガーライタを収納するときホルダ開口周辺部を
シガーライタの熱から保護するためのカバ一部と、上記
ホルダの照明を行う照明機構とからなり、前記ホルダと
カバーとが透明な合成樹脂によって形成されたことを特
徴とする。

以下に、本考案の詳細を添付図面に示す実施例に従って
説明する。

第１図及び第２図はシガーライタの位置照明をヒータコ
ントロールインジケータの照明手段を利用して行うよう
にした本考案にかかるシガーライタ照明装置の実施の一
例を示すもので、１は自動車運転席の前面ダツシュボー
ドに装着されるヒータコントロールインジケータであり
、このインジケータ１は横長の支持匣体２とこの支持匣
体２内に挿着されたポリカーボネート樹脂等の透明材か
らなる導光体３とこの導光体３の前面に積層状態に配置
され、上記支持匣体２にその開口を閉塞するように取付
けられたヒータコントロールインジケータ用の表面パネ
ル４と、そして表面パネル４に形成したヒータコントロ
ーラの動作モードを表示する表示マーク５を照明輝光せ
しめるためのうンプ６等から構成され、そして上記支持
匣体２、導光体３及び表面パネル４には上記表示マーク
５に対応して長さ方向に長穴８，９，１０及び１１．１
２，１３がそれぞれ形威され、この互いに一致する長穴
８と９と１０及び１１と１２と１３にヒータコントロー
ルレバー１４及び１５がそれぞれ挿通され、これらレバ
ー１４．１５はそれぞれの長穴に沿って移動されるよう
になっている。

また、上記支持匣体２の一端側の底板２ａ及びこれに対
向する上記導光体３の一端部にはそれぞれシガーライタ
取付穴１６，１７が同心に穿設され、さらに上記表面パ
ネル４の一端には上記取付穴１７より大きい径の挿通穴
１８が取付穴１７と同心に穿設されており、そして、上
記取付穴１６．１７にはシガーライタ１９の位置表示を
兼ねた筒状ホルダ２０が挿通穴１８側から挿通嵌着され
ている。

上記シガーライタホルダ２０はシガーライタ１９からの
熱に耐え得る透光性の材質、例えばグリーンあるいはオ
レンジに着色されたポリカーボネート等から成形され、
そしてその表面パネル４側の開口端には、シガーライタ
１９を元に納めるとき挿通穴１Ｂの周辺の部品（表面パ
ネル４、導光板３）をシガーライタ１９の熱から保護す
るための皿状のカバ一部２１が同質材により一体に形威
されているとともに、支持匣体２の底板２ａから裏面に
突出するホルダ２０の外壁には、ホルダ２０が縮径でき
るように切込み２２が形威され、さらにこの切込み２２
を入れたホルダ２０の外周面には取付穴１６の縁部に弾
発係止する複数個の突起２３が形威されている。

従って、ホルダ２０をヒータコントロールインジケータ
１に取付けるときは、取付穴１７．１８内に突起２３側
からカバ一部２１が導光体３の表面に衝合されるまで圧
入すれば突起２３は取付穴１６の縁部１６ａに係止され
、これにより底板２ａ及び導光体３がカバ一部２１と突
起２３で両面挟圧されると同時にホルダ２０が支持匣体
２及び導光体３に固定されることになる。

またこのように取付けたホルダ２０内にはソケット２４
を介してシガーライタ１９が着脱可能に装着されている
。

上記のように構成された照明装置において、ランプ６が
点灯されると、ランプ６からの照射光はランプ挿入孔３
ａの内周面から導光体３内に入射され、そのエツジライ
ト効果により導光体３全体に行き亘り、導光体３は一種
の発光体となる。

これに伴い表面パネル４の表示マークをポジティブ構造
にしておけば、表示マーク５の部分が導光体３によって
輝光され、マーク５が鮮明に表示されることになる。

このとき、表示マーク５に対向する導光体３の裏面に円
錐状凹部を形成しておけば、この凹部で反射された光が
マーク５方向に向けられ、マーク５の輝度をさらに向上
せしめることができる。

一方、導光体３内を第１図の矢印に示す如く進行するラ
ンプ６からの光が取付穴１７の内周面に達すると、該光
は穴内周面を透過してホルダ２０を外周面から照明し、
そしてホルダ２０内に入射された光はエツジライト効果
によりホルダ２０内を反射進行するとともに、カバ一部
２１側に反射進行する光はカバ一部２１を透過して外方
へ放射される。

これによりホルダ２０及びカバ一部２１がオレンジ色等
に輝光されて見えることになり、その存在位置を明確に
表示し、同時にシガーライタ１９の位置を表示すること
になる。

なお、上記実施例では、ヒータコントロールインジケー
タのランプを利用してシガーライタの表示照明を行う場
合について説明したが、これに限定されず、別構造の導
光体及びランプを用いてホルダの照明を行うようにして
も良く、その照明手段、方式には何等の制限も受けない
ほか、シガーライタの設置場所も限定されるものではな
い。

要はシガーライタの保持及び照明のためのホルダ、及び
シガーライタを収納するときホルダ周辺の部品をシガー
ライタの熱から保護するためのカバ一部を透明材料によ
り一体構造にし、これを照明できるようにするものであ
れば良い。

以上のように本考案においては、シガーライタの保持及
び照明用のホルダ、及びシガーライタを収納するときホ
ルダ周辺の部品をシガーライタの熱から保護するための
カバ一部をポリカーボネート等の透明材料により一体に
形威し、一体構造にしたものであるから、シガーライタ
の保持及びその位置表示を損なうことなくその構成部品
数を削減でき、これに伴いコストの低減が可能になるほ
か、シガーライタの表示照明に実施例の如くヒータコン
トロールインジケータの照明手段を利用すれば、さらに
低コスト化が可能になる等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかるシガーライタ照明装置の実施の
一例を示す断面図、第２図はその分解斜視図である。 符号の説明、４，６・・・・・・照明機構、１９・・・
・・・シガーライタ、２０・・・・・・ホルダ、２１・
・・・・・カバ一部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 支持部材と、この支持部材に固定されシガーライタの保
   持及び位置表示を行なうホルダと、このホルダのシガー
   ライタ挿入開口端にホルダと同一材料により一体に形成
   され、シガーライタを収納するときホルダ開口周辺部を
   シガーライタの熱から保護するためのカバ一部と、上記
   ホルダの照明を行う照明機構とからなり、前記ホルダと
   カバーとが透明な合成樹脂によって形成されたことを特
   徴とするシガーライタ照明装置。