JPS6335363A - 印字記録方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電気信号を熱エネルギーに変換し、転写材に
インク像を転移させる印字記録方法に関する。

従来の技術 従来、電気信号を熱エネルギーに変換し、その熱エネル
ギーでインクを溶融して用紙に転移させることにより画
像形成を行う印字方法として、熱印刷記録方式、例えば
、中抵抗のインク支持体に発熱層と帰路回路を設けた印
字記録媒体中に、インク支持体側より針状電極によって
信＠電流を印加し、印字記録媒体中に電流回路を作って
発熱させ、インクをスポットとして熱溶融転写させる方
式（例えば、特開昭５６−９３５８５号公報参照）、あ
るいは通電転写記録方式、例えば、記録電極と帰路電極
とを一つの面に設けた印字記録ヘットを、発熱抵抗層を
有する印字記録媒体に圧接し、針状電極より電気信号が
印加された部分の発熱抵抗層を発熱させ、その領域のイ
ンクを溶融させて転写紙に転移させる方式（例えば、特
開昭５９−１７１６６６号公報）等が用いられている。

発明が解決しようとする問題点 これらの方式においては、針状電極と印字記録媒体の表
面とは摺動接触により電気的接触が行なわれるが、摺動
によるため、撮動が生じ、若干の放電現象も起こること
がある。そのため、（１）印字記録媒体表面に静電的に
大気中の埃或いはゴミが付着しやすい、（２）粉体イン
クを用いた場合、装置内に粉体インクが飛散し、印字記
録媒体表面に付着しやすい、（３）印字記録媒体は、回
動しているため、接触部分で摩擦による摩耗粉末が発生
しやすい、等の理由で、埃、ゴミ等の異物が印字記録媒
体表面に付着してくることになる。

これ等の埃、或いはゴミ等は、前記のよう（印字記録に
際し、印字記録ヘッドを印字記録媒体に圧接する際に種
々な障害を発生し、良好な接触状態を維持できなくなる
ことがある。

本発明は、従来技術における上記のような問題点に鑑み
てなされたものであって、印字記録ヘッドを印字記録媒
体に圧接するに際し、なるべく埃やゴミ等の異物の付着
による影響を低減することを目的とするものでおる。

即ち、本発明の目的は、印字記録ヘッドの記録電極が、
印字記録媒体に対し、常に良好な接触状態を保持し得る
ような印字記録方法を提供することにある。

本発明の他の目的は、高解像度、高品質の記録画像を得
ることができる印字記録方法を提供することにある。

問題点を解決するための手段及び作用 本発明の上記目的は、印字記録ヘッドを、少なくとも発
熱体層と熱溶融性インク層とを有する印字記録媒体に圧
接して画像電気信号を印加し、転写材上に画像電気信号
に対応して、熱溶融性インク層を転移させることよりな
る印字記録方法において、印字記録ヘッドを印字記録媒
体に圧接するに先立って、印字記録媒体の表面をクリー
ニングブラシによってクリーニングすることにより達成
される。そしてクリーニングブラシとしては、特に絶縁
性ブラシを用いるのが有利である。

本発明を第１図によって説明すると、１は針状電極、２
はクリーニングブラシ、３は印字記録媒体、４は転写紙
、５は圧接用弾性部材である。本発明の印字記録方法は
、矢印方向に進行する印字記録媒体３の表面を、クリー
ニングブラシ２でクリーニングした侵、針状電極１を圧
接して画像電気信号を印加し、画像電気信号に対応して
印字記録媒体中のインク層を転写紙４に転移し、印字記
録を行なう。

本発明において用いるクリーニングブラシとしては、ブ
ラシが線径が１０μｍから５００μｍの範囲の絶縁性繊
維で構成されるのが好ましい。絶縁性ｉ維の材質は、一
般の高分子材料が使用され、特にフッ素樹脂、ナイロン
樹脂が好ましい。ブラシの繊維の長さは、３Ｍから５０
ｍの範囲がよく、そして１０ｍないし３０ｍ＋の範囲の
ものが繊維の剛性の関係でクリーニング効率が高くなる
ので特に好ましい。また、ブラシの形状は、第２図に示
すごときブラシロールの形のものが好ましいが、第３図
に示すごとき板状のものでも差し支えない。

クリーニングブラシを設置する位置は、針状電極が印字
記録媒体と接触する点の前でおるが、プロセスの全域に
クリーニングブラシを設置することも可能である。

クリーニングブラシがブラシロールの形態にある場合に
は、ブラシロールを駆動装置によって駆動させるのがク
リーニング効果が高いので好ましいが、印字記録媒体の
回動にともなって、回転するように設けられていてもよ
い。ブラシーロールを駆動さける場合は、印字記録媒体
の線速にり高いほうが望ましいが、低くても本発明の効
果は期待できる。また、駆動は、印字記録媒体の搬送方
向と同じ方向に回転させる場合に、効果が大きいが、逆
方向に回転する場合でも本発明の効果は充分に期待でき
る。

本発明においてクリーニングブラシを用いるのは、次の
理由による。即ち、印字記録媒体表面は薄膜処理が施さ
れていたり、有機物質よりなることが多いので、ブレー
ドを圧接して、埃やゴミ等の異物を除去する方法は、印
字記録表面に大きな損傷を与え、耐久性及び記録画像の
品質の点て悪影響を与える。また、エアーブローによる
クリーニングは、装置内の狭いスペースで行なわねばな
らないために、エアーの吸入あるいは吹き出しに問題が
あり、塵やゴミを飛散させる現象につながる。

なお、ブラシが導電性物質で構成される場合には、印字
記録媒体表面に電流が流れているので、プロセス全体に
問題が生じる可能性があり、また、塵やゴミは絶縁性で
あるため、吸着効率も落ち、除去率が低下するので、ク
リーニングブラシは絶縁性物質で構成されるのが好まし
い。

作用 本発明においては、針状［ｉ、１を印字記録媒体３に圧
接するに先立って、印字記録媒体の表面をクリーニング
ブラシ２でクリーニングする。それにより印字記録媒体
表面の塵あるいはゴミ等の異物は除去され、針状電極と
印字記録媒体との間で、良好な接触状態が維持できるこ
とになる。

実施例 次に本発明を実施例によって説明する。

厚さ３０μｍの導電性ポリイミドフィルムの両面にＡ１
を真空蒸着法により厚さ１０００人に着膜し、片面に）
ｌトリックラフ法により、斑点状の導体パターンを設け
、他の面に厚さ０．５μｍのシリコーン樹脂よりなる低
表面エネルギー膜を形成し、その上に厚さ３μｍの熱溶
融性インク層を設けて、印字記録媒体を形成した。この
印字記録媒体の斑点状導体パターン層の表面に、針状記
録電極を圧接し、画像信号を印加した。印字記録媒体の
他の側には、普通紙を接触させて印字記録を行ない、イ
ンクの転移画像を普通紙上に形成した。

この場合、針状電極と印字記録媒体との接触点の３０ｍ
前の位置にクリーニングブラシとして、ブラシ径４０ｍ
、ブラシ線径１２０μｍ１１ラシ長さ１０Ｍ、平均ブラ
シ密度８０本／ＣＵｔのブラシロールを股直し、食込み
巾１０ｍで、印字記録媒体の搬送方向に１３０Ｉｒｙ１
／Ｓの線速度で回転させた（印字記録媒体の線速度３０
ｍ／ｓ）。

この記録方式で５０時間ランニングテストを行なったと
ころ、針状電極に汚れはなく、印字ドツトの形状も、初
期のドツト２０個の平均径に対する変化率が３％以内で
あり、良好な印字記録が得られた。

比較例 実施例と同様な記録方式で印字記録を行なったが、ブラ
シロールによるクリーニングは行なわなかった。上記実
施例と同様に評価したところ、針状電極のエツジ部にゴ
ミの付着が生じ、圧接面積が、初期に比べて平均で１４
％減少していた。

また、転移ドツトの平均径も２４％小さくなり、したが
って、印字ドツトの再現性に問題を生じ、細線画像の再
現においても、切れ切れな画像や、濃度ムラのある画像
が生じた。

発明の効果 本発明は、上記の構成を有しているから、（１）印字記
録に際して印字記録の信頼性が高い、（２〉印字記録媒
体及び印字記録ヘッドの耐久性が高くなる、（３）印字
ドツトの転移像が常に一定となり、高解像度、高画質の
画像が得られる、（４）印字ドツトの駆動電圧が安定す
るため、回路が低コストで耐久性の優れたものとなる、
（５）印加エネルギーのロスが減少し、印字記録のエネ
ルギー効率が増大する、（６）高速印字記録において、
大入力、短パルスの印加に対しても問題が生じない、等
の効果を生じる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明を印字記録方法を説明するための説明
図、第２図は、本発明に使用するクリーニングブラシの
一例を示す斜視図、第３図は、本発明に使用するクリー
ニングブラシの他の一例を示す斜視図を示す。 １・・・針状電極、２・・・クリーニングブラシ、３・
・・印字記録媒体、４・・・転写紙、５・・・圧接用弾
性部材。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）印字記録ヘッドを、少なくとも発熱体層と熱溶融
   性インク層とを有する印字記録媒体に圧接して画像電気
   信号を印加し、転写材上に画像電気信号に対応して、熱
   溶融性インク層を転移させることよりなる印字記録方法
   において、印字記録ヘッドを印字記録媒体に圧接するに
   先立って、印字記録媒体の表面をクリーニングブラシに
   よつてクリーニングすることを特徴とする印字記録方法
   。
2. （２）クリーニングブラシが絶縁性ブラシであることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の印字記録方法
   。