JPH0272995A

JPH0272995A - 印字記録方法

Info

Publication number: JPH0272995A
Application number: JP63223618A
Authority: JP
Inventors: Hidekazu Akutsu; 英一圷; Hiroo Soga; 曽我　洋雄
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1988-09-08
Filing date: 1988-09-08
Publication date: 1990-03-13
Anticipated expiration: 2013-06-11
Also published as: JP2764939B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、画像電気信号を熱エネルギーに変換し、転写
材にインク像を転移させて印字記録を行う印字記録方法
に関する。

従来の技術従来、画像電気信号を熱エネルギーに変換し、その熱エ
ネルギーでインク層を溶融して、転写用紙に転移させる
ことにより画像形成を行う印字記録方法として、熱印刷
記録方式、例えば中抵抗のインク支持体に発熱層と帰路
電極を設けた印字記録媒体中に、インク支持体側より針
状電極によって信号電流を印加し、印字記録媒体中に電
流回路を作って発熱させ、インクをスポットとして熱溶
融転写させる方式（例えば特開昭５６−９３５８５号公
報参照）、或いは通電転写記録方式、例えば、記録電極
と帰路電極とを一つの面に設けた印字記録ヘッドを、発
熱抵抗体層を有する印字記録媒体に圧接し、針状電極よ
り画像電気信号が印加された部分の発熱抵抗体層を発熱
させ、その領域のインクを溶融させて転写紙に転移させ
る方式（例えば、特開昭５９−１７１６８６号公報）等
が用いられている。

発明が解決しようとする課題これらの記録方式においては、針状電極と印字記録媒体
の表面とは、摺動接触により電気的接触が行われるが、
摺動によるため、撮動が生じ、若干の放電現象も起こる
ことがある。その為、（１）印字記録媒体表面に静電的
に大気中の埃或いはごみが付着し易い、■粉体インクを
用いた場合、装置内に粉体インクが飛散し、印字記録媒
体表面に付着し易い、（３）印字記録媒体は、回動して
いるため、接触部分で摩擦による摩耗粉末が発生し易い
、等の理由により、埃或いはごみ等の異物が印字記録媒
体表面に付着してくることになる。

これ等の埃或いはごみ等の異物は、前記のように印字記
録に際し、印字記録ヘッドを印字記録媒体に圧接する際
に種々の障害を発生し、良好な接触状態を維持できなく
なることがある。即ち、通電状態の不安定化を招き、印
字品質を下げるばかりでなく、印字記録媒体の寿命も短
くなるという問題が生じる。

上記の問題を解決するためには、印字記録媒体の表面を
クリーニングすることが必要となり、例えば、エアーブ
ローによるクリーニング方式或いはクリーニングブラシ
によるクリーニング方式が考えられるが、これ等の方式
ではかなりのスペースを必要とし、コストも高く、また
クリーニング効率も充分でないという問題がある。

本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので
あって、印字記録ヘッドを印字記録媒体に圧接するに際
し、なるべく埃或いはごみ等の異物の付着による影響を
低減することを目的とするものである。

すなわち、本発明の目的は、印字記録ヘッドの記録電極
が、印字記録媒体に対し、常に良好な接触状態を保持し
得るような印字記録方法を提供することにある。

本発明の他の目的は、高解像度、高品質の記録画像を得
ることができる印字記録方法を提供することにある。

課題を解決するための手段本発明の上記目的は、印字記録ヘッドを、少なくとも異
方導電層、発熱体層、及び熱溶融性インク層を有する印
字記録媒体に圧接して画像電気信号を印加し、転写材上
に画像電気信号に対応して、熱溶融性インク層を転移さ
せることからなる印字記録方法において、印字記録ヘッ
ドを印字記録媒体に圧接するに先立って、印字記録媒体
の表面を弾性を有するクリーニングブレードによってク
リニングすることにより達成される。本発明において、
クリーニングブレードとしては、弾性を有する材料によ
って形成されたものを使用するのが特に好ましい。

本発明を図面を参酌して説明する。

第１図は、本発明の印字記録方法の一例を説明するため
の概略の構成図であり、１は印字記録ヘッドであるスタ
イラス印字電極、２はクリーニングブレード、３は印字
記録媒体、４は転写紙、５は背面圧接ロールである。

第２図は、クリーニングル−トの構造を示す説明図であ
り、クリーニングブレードは、固定台７上にブレード板
６が取り付けられた構造を有している。

第３図は、本発明の方法を実施するための印字記録装置
の概略構成図である。図中、１〜５は上記第１図におけ
るものと同じ意味を有し、８はインク供給ユニット、９
は加圧整面ユニット、１０〜１２は搬送ロールである。

本発明によって印字記録を行なう場合、搬送ロール１０
〜１２に懸架された印字記録媒体３は、図示されない駆
動手段によって印字部に搬送されるが、印字記録に先だ
って、印字記録媒体の表面にクリーングル−ト２を圧接
させる。それによってクリーニングが行なわれ、埃その
他の異物が除去される。その後、印字記録媒体は、印字
部においてスタイラス印字電極１と摺動状態で接触し、
画像電気信号が印字記録媒体３の異方導電層表面に入力
される。信号電流は、異方導電層から発熱抵抗体層を通
り、帰路電極回路を通って接地又はバイアス電源と接続
される。その際、発熱抵抗体層中で、電気−エネルギー
変換が行われ、発生した熱エネルギーが熱溶融性インク
層に熱伝播し、画像電気信号に対応してインクが転写紙
４上に転移し、印字記録が行われる。次いで、印字記録
媒体には、インク供給ユニット８において熱溶融性イン
クが塗布され、加熱整面ユニット９によって整面が行わ
れ、次の印字工程のために準備される。

本発明において、クリーニングブレードは、弾性を有す
ることが必要である。クリーニングブレードが、弾性を
有しない場合には、ブレードの均一な接触が維持できな
くなり、必要以上の圧接圧力が要求され、また、ブレー
ドの板材の寸法精度の向上と信頼性、コスト面での問題
が生じる。

本発明において使用されるクリーニングブレードとして
は、ブレードの圧接効率、ブレードの均一クリーニング
性、印字記録媒体への傷付けによる損傷防止、クリーニ
ング効率等の見地から、板状のブレードが好ましい。板
状のブレードとしては、金属板、プラスチック板、特に
ゴム質材料等の弾性を有する材料によって形成された板
材が好ましく使用される。ゴム質材料としては、シリコ
ーンゴム、プロピレンゴム、フッ素含有ゴム、ウレタン
ゴム等が使用される。特に、ゴム硬度３０〜７０のもの
が非常に優れたクリーニング特性を示すので好ましい。

また、板状のブレードは厚さ１０即〜５＃の範囲のもの
が好ましく、特に１＃〜３履の範囲のものが好ましい。

クリーニングブレードを設置する位置は、印字記録ヘッ
ドが印字記録媒体と接触する位置の前で必るが、ブレー
ドにより除去され又は跳ね飛ばされた異物が、印字記録
ヘッドに影響を与えないように、印字記録媒体とスタイ
ラス電極との接触点よりも１５Ｍ以上離れた位置に設け
ることが好ましい。クリーニングブレードは、印字工程
に悪影響を与えないかぎり、上記の様な条件を満たすの
であれば、どの様な場所に設置してもよい。

また、クリーニングブレードは、印字記録媒体に対する
接触角度（θ）が印字記録媒体の搬送方向に対して３０
’〜８０°、または１００〜１５０°の範囲になるよう
に設置するのが好ましい。

一方、本発明において使用する印字記録媒体は、少なく
とも異方導電層、発熱体層、及び熱溶融性インク層が積
層された構造を有する。

印字記録ヘッドと接触する面に形成される異方導電層は
、微小電極よりなる導電性孤立パターン層であってもよ
く、また、セラミックあるいは合成樹脂などの絶縁性材
料中に、金属粉おるいは導電性セラミック粒子等の導電
性物質よりなる導電路が形成された層でおってもよい。

異方導電層の下には、発熱抵抗体層が設けられる。発熱
抵抗体層は、異方導電層からの電流をジュール熱で発熱
し、インクを溶融させて転写材に転写させるだめの層で
あって、例えば、カーボン、金属粉等の導電性物質を分
散させた耐熱樹脂（例えばポリイミド系樹脂、ポリイミ
ドアミド系樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、エポキ
シ樹脂等）よりなる導電層、ＺｒＯ２、Ａ　Ｉ２０３．
５ｉ０２などの高抵抗材料とＴｉ、ＡＩ、Ｔａ、Ｃｕ、
ＡＬＪ、　Ｚｒなどの導電性材料とを用いて形成された
薄膜等が使用される。発熱抵抗体層の体積固有抵抗は１
０−２〜１０２Ω・ｃｍの範囲に設定し、その膜厚は１
０００人〜５００１Ｉｆｎの範囲に設定するのが好まし
い。この範囲のものは、着膜安定性、膜接着性などにお
いて優れた特性のものとなる。

発熱抵抗体層の下には熱溶融性インク層が設けられるが
、発熱抵抗体層と熱溶融性インク層との間には、発熱抵
抗体層に隣接して帰路回路の為の導電層を、また熱溶融
性インク層に隣接してインク剥離層を・設けるのが好ま
しい。導電層としては、体積固有抵抗１０−１Ω・ｃｍ
以下の材料より溝成され、蒸着、スパッタリング又はそ
の他の薄膜形成法により作成されたものが好ましい。そ
の膜厚は５００人〜５ＪＩＩｆｔの範囲に設定するのが
好ましく、特に１０００人〜２０００人の範囲が、熱の
リーク及び必要な導電特性の点で好ましい。

インク剥離層は、低表面エネルギーの機能を有する薄膜
であり、基本的には記録紙、即ち、転写材の表面エネル
ギーよりも低い値の臨界表面張力を有するものである。

例えば、転写材が普通紙の場合には、臨界表面張力４０
ダイン／　ｃｍ以下、好ましくは３８ダイン／　ｃｍ以
下のＦｔｊＦＭでめる。インク剥離層を構成する材料と
しては、例えば、熱硬化型シリコーン樹脂、含フツ素樹
脂等が使用できる。

熱溶融性インク層は、融点１４０°Ｃ以下の熱可塑性樹
脂中に、カーボンブラック等公知の染・顔料を分散して
なるものが使用される。熱溶融性インク層の膜厚は１〜
１５即の範囲に設定するのが好ましい。

作用印字記録媒体の表面は、異方導電層が形成され、高分子
材料の露出又は金属やセラミック等の薄膜処理が施され
ているために、クリーニングを低圧接圧力でクリーニン
グ効率の高いクリーニング方式で行わないと、表面の摩
耗量が多くなり、印字記録の信頼性や寿命に悪影響を及
ぼすことになる。

本発明においては、上記のように、印字記録に先だって
弾性を有するクリーニングブレードを用いてクリーニン
グを行なうから、低い圧接圧力でクリーニングを行なう
ことができ、印字記録ヘッド及び印字記録媒体の両者に
悪影響を及ぼすことがない。

実施例以下、実施例によって本発明の詳細な説明する。

実施例１厚さ３０μｍのカーボン分散型導電性ポリイミドフィル
ムの両面に、Ｑｒを真空蒸着法により着膜して、厚さ３
０００人のＣｒ層を形成させた。次に、その一方の０６
層上に膜厚１．２朗のレジスト膜を形成し、フォトリソ
グラフ法により、ピッチ１５即で２０即角の矩形パター
ンを全面に形成して、異方導電層とした。また、他方の
Ｃｒ層上に熱硬化性シリコーン樹脂を塗布し、１５０°
Ｃで１時間加熱硬化し、膜厚０．５μｍで低表面エネル
ギーのインク剥離層を形成した。次いで、その上に、膜
厚５μｍの着色熱溶融性インク層を設けて、無端ベルト
状の印字記録媒体を作製した。

この印字記録媒体を用いて印字記録を行なった。

即ち、異方導電層の表面にスタイラス電極を圧接し、画
像電気信号を印加した。印字記録媒体の他の側には、普
通紙を接触させて印字記録を行ない、熱溶融性インク層
のインクを転移させて普通紙上に画像電気信号に対応す
る画像を形成した。

その際、印字記録ヘッドと印字記録媒体との接触点の２
０ｍ前の位置にクリーニングブレードを配置した。クリ
ーニングプレードとしては幅２５０＃、厚さ２２ｍ、長
ざ１８ｍ１ゴム硬度５０のシリコーンゴムよりなるもの
を用い、ブレード接触角３８°、ブレードの変形曲率８
５ｓｎφとなるように印字記録媒体に圧接した。

印字記録媒体を１５０　ｍｍ／　ＳｅＣの線速度で搬送
し、上記した状態で連続２０時間印字記録を継続した。

その結果、印字記録ヘッドの接触部には汚れは生じなく
、印字ドツトの形状もドツト径が±１０％の範囲しか変
化せず、良好な印字記録が維持できた。

比較例１実施例１において、クリーニングブレードを装備しない
以外は同様にして印字記録を行なった。

実施例１におけると同様にして２０時間印字記録を行な
い、そのランニング性を評価したところ、スタイラス電
極の接触部に黒色のごみが付着し、スタイラス電極の７
０％に初期の接触面積よりも２０％以上の接触面積の減
少が発生した。また、転移ドツトも不良なもので、ドツ
ト径が２０％以上小ざいものが８０％以上存在した。

比較例２実施例１にあけると同様にして印字記録を行なった。但
しクリーニングブレードとして、ステンレス製の厚さ５
ｍの剛体ブレードを使用した。実施例１におけると同様
にして印字記録を行なったところ、４０００回の印字記
録を繰り返した後、印字記録媒体表面の矩形パターン導
体が摩耗し、６０％の面積で消滅し、印字品質も２００
０枚以降でドラ１〜のかすれ現象が多発した。

発明の効果本発明は、上記のように、印字記録ヘッドを印字記録媒
体に圧接するに先立って、印字記録媒体の表面を、弾性
を有するクリーニングブレードによってクリーニングす
るから、印字記録に際して印字記録媒体の表面から埃必
るいはごみ等の異物が除去され、その結果、以下の優れ
た効果を生じる。

１）印字記録に際し、印字記録の信頼性が高い。

２）印字記録媒体及び印字記録ヘッドの耐久性が高くな
る。３）印字ドツトの再現性が向上し、高解像度、高画
質の画像が得られる。４）印字の駆動電圧（又は電流）
の変動が少ないため、回路の寿命が伸び、また簡易化が
はかれ、コスト信頼性が向上する。５）印字エネルギー
ロスが減少し、印字エネルギー効率が向上する。６）高
速印字記録が可能になる。

面圧接ロール、６・・・ブレード板、７・・・固定台、
８・・・インク供給ユニット、９・・・加圧整面ユニッ
ト、１０〜１２・・・搬送ロール。

特許出願人　　富士ゼロックス株式会社代理人　　　　
弁理士　　洞部　剛

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の印字記録方法の一例を説明するため
の概略の構成図であり、第２図は、クリニングブレード
の構造を示す説明図で必り、第３図は、本発明の方法を
実施するための印字記録装置の概略構成図である。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）印字記録ヘッドを、少なくとも異方導電層、発熱
体層、及び熱溶融性インク層を有する印字記録媒体に圧
接して画像電気信号を印加し、転写材上に画像電気信号
に対応して、熱溶融性インク層を転移させることからな
る印字記録方法において、印字記録ヘッドを印字記録媒
体に圧接するに先立つて、印字記録媒体の表面を弾性を
有するクリーニングブレードによつてクリーニングする
ことを特徴とする印字記録方法。
（２）弾性を有する材料により形成されたクリーニング
ブレードを使用することを特徴とする請求項１記載の印
字記録方法。