JPS6334016Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、天井板を野縁に取付ける天井板の
取付け構造に関する。

〔従来技術〕

従来、第１図に示すように図示しない野縁受に
クリツプを介して固定された野縁１に対し、天井
板２，２を取付けるには、天井板２，２の突合せ
端部の裏側に、スペーサ３を介して固定片４を固
定し、固定片４，４と天井板２，２との間で対向
する挾持空間５，５を形成し、野縁１の下部の両
側に突出する水平片６，６を挿入して、天井板
２，２を保持している。しかし、これによればス
ペーサ３を介して固定片４を取付けるため固定片
の取付け強度が弱く、全体として信頼性が低く、
また、組立てを迅速に行なえないという欠点があ
つた。

〔考案の概要〕

この考案は、天井板の裏面に貼着され、かつ天
井板との間で縁部方向に開口する挾持空間を有す
る固定片と、上記挾持空間に差込まれる舌片及び
その舌片より立上がる垂直板とから成る保持枠と
を備え、上記垂直板の左右両側に、天井に平行に
固定される野縁の上部に係止する係止片を設けた
構成とすることにより、前記欠点を排除したもの
であり、以下、実施例によりこの考案を詳細に説
明する。

〔考案の実施例〕

第２図はこの考案の１実施例を示す斜視図、第
３図は保持枠を固定片に固定する前の状態を示す
斜視図である。

この実施例の天井板を野縁に取付ける構造で
は、天井板１０の裏面に貼着されかつ天井板１０
との間で縁部１１（第３図）方向に開口する挾持
空間１８を有する固定片１７（本例では２個）
と、上記挾持空間１８にそれぞれ差込まれる舌片
１５（本例では４個）と、この舌片１５より立上
がる垂直板１３とから成る保持枠１２とを備え、
かつ、上記保持枠１２の垂直板１３左右両側に、
天井１０の裏側に位置されるチヤンネル状の野縁
３０の上部に係止する係止片１４，１４を設けて
ある。なお、１６は枠材１９を挿通する切欠きで
あり、枠材１９で天井板１０の反りを防止でき
る。

以上の構成によれば、あらかじめ貼着しておい
た固定片１７の挾持空間１８に舌片を挿入するだ
けで、保持枠１２の取付けが可能となる。保持枠
１２を天井板１０に取付けた状態で、その係止片
１４，１４を野縁３０の上部に載置すれば、天井
板１０の取付けが可能となる。

〔考案の効果〕

以上説明したように本考案によれば、天井板の
裏面に貼着された一方の縁部側に天井板の裏面側
とは反対方向に膨出する膨出部を一定間隔隔てて
複数個有する固定片と、天井板の裏面に対して垂
直に位置する垂直板及びこの垂直板の天井板裏面
側より直角に折曲されて上記膨出部で形成される
挟持空間に差込まれる複数の舌片とから成る保持
枠とを備え、上記垂直板の左右両側に、天井板の
裏側に位置する野縁の上部に係止する係止片を設
けたので、保持枠の取付けが簡単となり、しかも
取付け強度を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の天井板の取付け構造を示す断面
図、第２図はこの考案の１実施例を示す斜視図、
第３図は保持枠を固定片に固定させる前の状態を
示す斜視図である。 １０……天井板、１１……縁部、１２……保持
枠、１３……垂直板、１４……係止片、１５……
舌片、１７……固定片、１８……挾持空間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天井板の裏面に貼着され一方の縁部側に天井板
   の裏面側とは反対方向に膨出する膨出部を一定間
   隔隔てて複数個有する固定片と、天井板の裏面に
   対して垂直に位置する垂直板及びこの垂直板の天
   井板裏面側より直角に折曲されて上記膨出部で形
   成される挟持空間に差込まれる複数の舌片とから
   成る保持枠とを備え、上記垂直板の左右両側に、
   天井板の裏側に位置する野縁の上部に係止する係
   止片を設けたことを特徴とする天井板の取付け構
   造。