JPH0221500Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の技術分野］ この考案はエレベータ用操作盤に関するもので
ある。

［従来技術］ 第１図、第２図によつて、実開昭57−178062号
公報に示されている従来のエレベータ用操作盤を
説明する。第１図、第２図中、１はケース、２は
ケース１の正面開口両側部を覆つてケース１に固
定されたフエースプレート、３はフエースプレー
ト２の対向端に開口する嵌合溝２ａに両側縁部３
ａが嵌合されてフエースプレート２にねじ４で固
定されたスイツチプレート、５はケース１内に設
置されて押釦５ａがスイツチプレート３の穴３ｂ
に押込み可能に嵌まつていると共に、スイツチ
（図示せず）が内蔵されている表示体であり、ス
イツチプレート３および表示体５は上下方向に多
数が並設されている。６は上、下両端のスイツチ
プレート３上、下側に設けられた両端固定板であ
る。

以上のように構成された従来のエレベータ用操
作盤は、フエースプレート２の対向端縁とこれら
の間から突出するスイツチプレート３の中央突出
部間に隙間Ａ，Ｂができ、これらの隙間Ａ，Ｂが
不揃いになつて体裁が悪く、またスイツチプレー
ト３の両側縁部３ａをフエースプレート２の裏面
側から固定する必要があるため、生産性がよくな
いという問題があつた。

［考案の概要］ この考案は、上述した従来の欠点に鑑みなされ
たものであつて、ケースの開口両側部を覆うフエ
ースプレートの裏面に取付板を固定し、押釦が嵌
まるスイツチプレートの両側フランジをフエース
プレート表面に支持し、スイツチプレートの側面
に設けた穴を上記取付板のフエースプレート対向
端縁から突出した突出部に係合させるとともに、
上記取付板は、複数の上記突出部を間隙をおいて
突出させた上記フエースプレート裏面に沿つて延
びる弾性取付板として構成し、かつ上記スイツチ
プレートは底面が開放された箱形に形成するとと
もに、上下に複数個接続配置させたこれら各スイ
ツチプレートの一方の接続面には突起を、他方の
接続面には該突起の嵌入する位置決め穴を配設さ
せたことを特徴とし、スイツチプレートをフエー
スプレートに対して間隙を生じさせることなく、
しかも上下に接続配置される複数のスイツチプレ
ートを整然と、且つ確実容易に位置決め配置でき
るようにすることを目的とするものである。

［考案の実施例］ 以下、この考案の一実施例を第３図から第５図
によつて説明する。

第３図から第５図までの図中、第１図、第２図
と同一符号は同一または相当部分を示す。この実
施例では、第３図、第４図に示すように、スイツ
チプレート３は、両側面３ｄに穴３ｅが形成さ
れ、正面部に両側面３ｄから左右に突出する両側
フランジ３ｆが形成され、上面に位置決め突起３
ｇが形成されていると共に、下面に下方に隣接す
るスイツチプレート３の位置決め突起３ｇが嵌合
する位置決め穴３ｈが形成されたプラスチツクの
成形品から構成されている。また、第３図、第５
図に示すように、フエースプレート２裏面には取
付板７がねじ８とナツト９で固定され、取付板７
に形成されたそれぞれ複数個の突出部７ａがフエ
ースプレート２の対向端縁から突出されている。
そして、スイツチプレート３は、フエースプレー
ト２の表面側から挿入され、取付板７の突出部７
ａが弾性変形されて両側面３ｄの反フランジ３ｆ
側端部が突出部７ａよりケース１の底側に至り、
突出部７ａが復元して両側面３ｄの穴３ｅに係合
されると共に、フランジ３ｆがフエースプレート
２の対向端縁部表面に支持されて、フエースプレ
ート２に固定される。また、上、下に隣接する複
数のスイツチプレート３が左右に対向する１組の
取付板７でフエースプレート２に固定されると共
に、上、下に隣接するスイツチプレート３が位置
決め突起３ｇと位置決め穴３ｈの嵌合で端面が揃
えられる。

なお、この実施例の操作盤はエレベータのかご
内に固定されて使用され、上述した以外の構成お
よび動作は、第１図、第２図に示す従来のものと
同様であるから、説明を省略する。

以上のように構成された実施例のエレベータ用
操作盤は、スイツチプレート３の両側フランジ３
ｆがフエースプレート２の表面に支持されている
ので、これらの間に不揃いな隙間などができず、
体裁がよい。また、この実施例では、フエースプ
レート２の表面側からスイツチプレート３を押込
むことでスイツチプレート３をフエースプレート
２に固定でき、１組の取付板７で複数のスイツチ
プレート３を取付けることができることと相まつ
て、生産性がよく、さらに上、下に隣接するスイ
ツチプレート３が位置決め突起３ｇと位置決め穴
３ｈの嵌合で位置決めされることも、体裁および
生産性をよくするのに役立つている。

［考案の効果］ 以上述べたように、この考案においては、ケー
スの開口両側部を覆うフエースプレートの裏面に
取付板を固定し、押釦が嵌まるスイツチプレート
の両側フランジをフエースプレート表面に支持
し、スイツチプレートの側面に設けた穴を上記取
付板のフエースプレート対向端縁から突出した突
出部に係合させるとともに、上記取付板は、複数
の上記突出部を間隙をおいて突出させた上記フエ
ースプレート裏面に沿つて延びる弾性取付板とし
て構成し、かつ上記スイツチプレートは底面が開
放された箱形に形成するとともに、上下に複数個
接続配置させたこれら各スイツチプレートの一方
の接続面には突起を、他方の接続面には該突起の
嵌入する位置決め穴を配設させた構成としている
ため、スイツチプレートを両側フエースプレート
に対して間隙を生じさせることなく、しかも上下
に接続配置される複数のスイツチプレート相互の
中心位置を整合させて整然と、かつ挿入操作によ
り確実容易に位置決め配置できるとともに、取付
板はフエースプレート裏面に沿い複数の突出部を
有する単一板状部材として構成されていることか
ら、その製作ならびに取付が容易となるなどの効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のエレベータ用操作盤を示す正面
図、第２図は第１図の−線断面図、第３図は
この考案の一実施例によるエレベータ用操作盤を
示す横断面図、第４図は２つのスイツチプレート
を分離した斜視図、第５図は取付板の正面図であ
る。 １……ケース、２……フエースプレート、３…
…スイツチプレート、３ｄ……側面、３ｅ……
穴、３ｆ……フランジ、５……表示体、５ａ……
押釦、７……取付板、７ａ……突出部。なお、図
中同一部分または相当部分は同一符号により示
す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケースの開口両側部を覆うフエースプレートの
   裏面に取付板を固定し、押釦が嵌まるスイツチプ
   レートの両側フランジをフエースプレート表面に
   支持し、スイツチプレートの側面に設けた穴を上
   記取付板のフエースプレート対向端縁から突出し
   た突出部に係合させるとともに、上記取付板は、
   複数の上記突出部を間隙をおいて突出させた上記
   フエースプレート裏面に沿つて延びる弾性取付板
   として構成し、かつ上記スイツチプレートは底面
   が開放された箱形に形成するとともに、上下に複
   数個接続配置させたこれら各スイツチプレートの
   一方の接続面には突起を、他方の接続面には該突
   起の嵌入する位置決め穴を配設させたことを特徴
   とするエレベータ用操作盤。