JPS633314B2 - - Google Patents

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JPS633314B2
JPS633314B2 JP53043881A JP4388178A JPS633314B2 JP S633314 B2 JPS633314 B2 JP S633314B2 JP 53043881 A JP53043881 A JP 53043881A JP 4388178 A JP4388178 A JP 4388178A JP S633314 B2 JPS633314 B2 JP S633314B2
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JP
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JP53043881A
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JPS54136333A (en
Inventor
Seiichi Ooseto
Itaru Fujimura
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS54136333A publication Critical patent/JPS54136333A/ja
Publication of JPS633314B2 publication Critical patent/JPS633314B2/ja
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電子写真複写機における画像形成部
外の不要な電荷を除電するための除電装置に関す
るものである。
従来の電子写真複写機では感光体表面をコロナ
帯電器を用いて、均一に帯電した後画像露光を行
い、次いで現像剤と接触させて、静電潜像を可視
像化していた。しかしながら、画像露光の行われ
る画像形成部以外の感光体部分、即ち画像非形成
部は帯電されているにも拘らず、露光が行われて
いないので、電荷が残つたままである。従つて、
このまま現像部を通過すると、その部分にトナー
が多量に付着してしまい、トナーを無駄に消費し
たり、その部分のトナーを感光体表面から除去す
るためのクリーニングに余分な負担をかけること
になり、感光体及びクリーニング部材の寿命を著
しく短縮させる等の欠点があつた。そこで、画像
露光後、現像前に、画像形成部の前後に存在する
不要な電荷又は、画像形成部の少なくとも一方の
側部に存在する不要な電荷を除電ランプを用いて
除電する方法が考えられた。確かに、不要な電荷
を除去するという点だけからみると、感光体に光
を照射すれば十分であるが、一方、感光体に光を
照射すると、光疲労があることも注意すべきであ
る。従来の除電ランプは感光体表面に近い所に除
電ランプを配置しているために、画像露光にくら
べ、この光量がいちじるしく大きいので画像形成
部と画像非形成部とでは光疲労にかなりの差が生
じていた。そして、従来のものは、除電ランプに
よる光照射範囲と、画像形成部とが一部重り合つ
ている部分があつたが、このような重り合つた部
分は2重に光照射されるために光疲労が特に著し
かつた。このような条件の複写を行つた後、原稿
画像を大きくし、即ち、画像形成部を大きくする
と、今まで画像非形成部又は2重露光を受けた部
分は光疲労が大きいため、画像露光を行つても非
画像部は残留電位が高く、従つて、地汚れや像の
かぶり等が局部的に発生していた。
本発明は、上述のような欠点を解消するもので
画像形成部及び画像非形成部の光疲労を同じくし
た新規な電子写真複写機の除電装置を提供するこ
とを目的とする。
以下本発明の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。第1図は本発明の実施例を示す電子
写真複写装置の概略構成図である。複写装置の上
面にはガラス板等の透明な原稿載置台1が設けら
れ、その上方には原稿を上記原稿載置台1上に押
圧する原稿押え板2が本体上部の回転軸3に開閉
自在に枢支されている。上記原稿押え板2の原稿
載置台1と対向する面は白色又はそれに近い色の
光反射性の表面である。例えば、シリコンゴムの
ような白色弾性体やポリプロピレンを主成分とす
る合成紙等から構成されている。この原稿押え板
2は汚れ難い表面性を有していることも重要であ
る。原稿載置台1の下方には2:1の速度比で互
いに同方向に平行移動する第1、第2反射鏡4,
5と、上記第1反射鏡4と共に移動し、原稿載置
台1上の原稿を照明する照明ランプ6と、スルー
レンズ7と、第3、第4反射鏡8,9とから成る
スリツト露光光学系が設けられている。第1、第
2可動反射鏡4,5は、通常、実線で示す位置
(ホームポジシヨン)にあり、露光開始信号を受
けると左方に移動し、露光走査を行う。そして、
これが仮想線で示す位置まで移動すると、上記往
動時よりも早い速度で最初のホームポジシヨンま
で復動する。露光走査域は、原稿の種類に拘らず
一定のものでもよいが、複写速度を上げるために
は原稿の大きさ又は使用転写紙の大きさに応じて
その移動距離を設定することが出来る。照明ラン
プ6により照明された原稿の光像は第1、第2可
動反射鏡4,5、スルーレンズ7、第3、第4反
射鏡8,9を経て示矢方向に回転している感光体
ドラム10に投影される。感光体ドラム10の周
速V0と、第1可動反射鏡4との速度V1関係は、
等倍複写時には両者は同じ速度である。ところで
スリツト露光光学系が公知の変倍手段によつて倍
率をm(m<1)に変更されると、第1及び第2
可動反射鏡の速度V1を1/m・V0だけ速くする
ように構成される。感光体ドラム10はアルミニ
ウムの如き接地された導電性支持体上に感光層が
形成されており感光体としてはセレン感光体が使
用されている。しかし、セレンに限らず、用途に
応じて硫化カドミウム、酸化亜鉛、有機光導電体
等が使用される。
感光体ドラム10の周囲にはコロナ帯電装置1
1、画像外除電装置12、現像装置13、コロナ
転写装置14、除電分離装置15、補助分離装置
16、クリーニング装置17、コロナ除電装置1
8がそれぞれこの順に配置されている。転写紙は
第1給紙装置19及び第2給紙装置20にそれぞ
れ収容されており、各給紙装置から送り出された
転写紙はレジストローラー21を通つて転写部に
向かう。転写紙の感光体ドラム10から分離され
た後の転写紙通路には、搬送ベルト22及び加熱
定着ローラー23が配置されている。
感光体ドラム10は、まずコロナ帯電装置11
によつて全面に均一に帯電され、上述したスリツ
ト露光光学系により露光される。ところで、感光
体ドラム10の光像の照射される部分を画像形成
部、それ以外の部分を画像非形成部とそれぞれ定
義する。画像形成部には静電潜像が形成される
が、画像非形成部では画像露光がなされない。そ
して、後述するように、感光体ドラム10上の画
像非形成部の不要な電荷を照明ランプの照射によ
つて消失させる画像外除電装置12の作用が行わ
れた後、現像装置13を通過する。現像装置13
としては、トナーとキヤリヤとから成る2成分現
像剤を用いた磁気ブラシ現像装置が使用されてい
るが、他の乾式現像装置や液体現像装置も使用可
能である。もちろんトナーのみから成る1成分現
像剤を用いる現像装置も使用できる。感光体ドラ
ム10上の静電潜像はここで可視像化される。現
像されたトナー像は、2つの第1及び第2給紙装
置19,20のうち、あらかじめ選択された給紙
装置から給紙された転写紙と密着される。この転
写紙はレジストローラー21によつて感光体ドラ
ム10と同期して送り出され、転写紙先端と画像
形成部先端との位置を正確に一致させられる。通
常、第1給紙装置19と第2給紙装置20とには
異なるサイズの転写紙が収容されているのである
が、同一サイズの転写紙を収容することも可能で
ある。この場合には、転写紙の枚数は2倍に増え
るので、そのサイズの複写を連続して多数回繰り
返した時、あらかじめ選択された給紙装置内の転
写紙が無くなつても、自動的に他方の給紙装置か
ら同一サイズの転写紙が給紙されるので、極めて
都合が良い。転写紙と感光体ドラム10とが密着
している部分でトナーの極性とは逆極性のコロナ
転写装置14の作用により、トナーは転写紙に静
電的に転写される。コロナ転写装置14の直後に
は分離除電装置15が設けられていて、これは、
コロナ転写装置14の極性とは逆極性のコロナ放
電又は交流コロナ放電を行うもので、コロナ転写
装置14によつて転写紙裏面に付与された電荷を
除電する。従つて、転写紙と感光体ドラム10と
の間の静電的吸引力は減少させられ、転写紙の腰
及び自重によつて転写紙は感光体ドラム10から
分離される。ここで、除電分離装置15の分離機
能を確実にするため、除電効果を大きくすると、
転写紙に転写された上記トナー像の1部が再び感
光体ドラム10の方へ移動して転写効率が低下す
るので、あまり好ましくない。そこで、交流コロ
ナ放電を行う場合に、交流にトナーの極性とは逆
極性の直流電圧を重畳したものを使用すると、こ
の問題は解消出来る。もちろん、転写紙とタイミ
ングをとつて除電分離装置15を作動させ、転写
紙の先端部のみ強く除電するようにすることも出
来る。そして、感光体ドラム10から分離された
転写紙は搬送ベルト22によつて搬送され、加熱
定着装置23に送られる。加熱定着装置23は1
対の加熱ローラーから成り、内部に加熱源を有
し、ローラーの表面にはオフセツト防止層の被覆
が形成され、場合によつては、シリコンオイルの
如きオフセツト防止液が塗布されている。十分に
加熱されたローラー間を通つてトナー像は転写紙
上に永久的に定着される。ところで転写紙とし
て、薄手のものや、第2原図紙を使用したり、又
は高湿になると除電分離装置15の除電効果が低
下するため、転写紙が感光体ドラム10から分離
されなくなることがある。そこで、このような分
離ミスを防止するために補助分離装置16として
分離爪が感光体ドラム10の表面に軽く接触して
いる。この補助分離装置16は主分離装置として
の除電分離装置15が分離ミスした時に作用す
る。ところで、分離ミスが発生したとしても、転
写紙は除電分離装置15によつて不十分ではある
が、除電されているため、感光体ドラム10との
静電的吸引力は減少させられている。従つて、分
離爪は、極く弱い力で感光体表面に接触している
だけで済むので感光体を傷付けることは無い。し
かし、複写時以外は不必要に感光体に接触させる
ことはないので、分離爪を感光体ドラム10から
退避させる構成にすればよい。一方、感光体ドラ
ム10はクリーニング装置17を通過し、ここで
表面の残留トナーが除去される。クリーニング装
置17はクリーニングブレード24の先端を感光
体ドラム10の進行方向に向け、感光体ドラム1
0に強く圧接されている。クリーニングブレード
24としては、ポリウレタンゴムのような弾性体
から構成されており、これによつて、感光体ドラ
ム10上の残留トナーは機械的に除去される。除
去されたトナーは、ブラシローラー25によつて
回収され、再使用のため図示しないトナー搬送装
置により現像装置13に戻される。クリーニング
の終了した感光体ドラム10は、交流コロナ放電
を行う、コロナ除電装置18によつて残留電荷が
除去される。而して、1回の複写プロセスが終了
する。
さて、次に、本発明の除電装置について説明す
る。第2図は本発明の実施例である画像外除電装
置12を示すものである。ケーシング26内に感
光体ドラム10の表面に近接して、画像サイズに
応じて隔壁26a,26bが設けられており、そ
れによつて形成された空間内には左より照明ラン
プL1,L2,L3、が配置されている。照明ラ
ンプとしては、白色タングステンランプが使用さ
れている。そして、ケーシング26には、照明ラ
ンプL1〜L3と感光体ドラム10との間にフイ
ルター27が設けられている。図において、ケー
シング26の内側側壁26cは感光体ドラム10
の基準部SからA5サイズの位置に、隔壁26a
はB5サイズの位置に、隔壁26bはA4サイズの
位置に、外側側壁26dはB4サイズの位置にそ
れぞれ設けられている。上記サイズは紙を横送り
した場合の長さである。各照明ランプL1,L
2,L3は第8図に説明する制御回路によつて、
それぞれその点滅が制御されており、点灯時に
は、感光体ドラム10上の画像非形成部の電荷を
消失するように作用する。
第3図a及び第3図bは従来の除電装置におけ
る画像外除電方法を説明するための図である。感
光体ドラム10の感光体としては、アルミニウム
ドラムの上にテルルで増感した無定形セレンを蒸
着して作成したものであり、その蒸着膜厚は
50μmであつた。また照明ランプとしては感光体
面で最大400μw/cm2の放射照度を有する白色タン
グステンランプを使用した。第1図及び第2図に
示す電子写真複写装置を用いて感光体ドラム10
を一様に帯電した後170μw/cm2×6mmの画像露光
を行つた。画像露光は第3図aに示すように最小
サイズであるA5サイズの幅で感光体ドラム10
を露光した。領域Aは画像形成部を、領域Bは画
像非形成部をそれぞれ示しており画像形成部Aで
は画像部の電位は800V、地肌部の電位は120Vで
あつた。画像非形成部Bは従来の画像外除電装置
によつて光照射した。このような複写を連続して
行つた後、第3図bに示すように画像露光を最大
サイズのものに切り換え画像外除電装置の作動を
断にして複写を行つた。そして、この複写画像を
評価してみると、前回の画像非形成部Bに相当す
る部分の画像は、画像形成部Aに相当する画像に
比較して画像のかぶり、地肌汚れが顕著であつ
た。これからわかるように感光体上において画像
形成部Aと画像非形成部Bとでは光照射の前歴が
異なり、特に画像非形成部Bの方が光疲労が著し
いことがわかる。即ち、画像露光よりも除電ラン
プによる光照射の方が感光体に与える光疲労が大
きいことを示している。第4図a及び第4図bは
実験結果を説明するための図であり、第4図aは
光疲労の測定法を示している。図において、Aは
画像露光のみが行われる領域を、Bは照明ランプ
Lによる光照射のみが行われる領域を、Cは画像
露光と光照射の両方が重なつて行われる領域を示
している。測定方法としては、画像露光と光照射
とを第4図aに示すような状態で連続して行い、
20回に1回だけ感光体全面に画像露光を行つて、
各領域A、B、Cの残留電位を測定した。その測
定結果は第4図bに示すとうりである。横軸は複
写回数を、縦軸は残留電位Vをそれぞれ表わして
いる。曲線a,b,cはそれぞれ領域A、B、C
の残留電位の変化を示しており、何れも複写回数
が多くなると、残留電位が高くなる傾向を示して
いる。特に領域Cの残留電位が高く、また領域B
も領域Aよりも残留電位が高いことがわかる。
そこで、画像外除電装置を用いる時には、画像
露光と、除電ランプによる光照射とを重ねて受け
ることがないようにしなければならないし、後者
の光照射も感光体に与える光疲労を画像形成部の
それと同程度になるようにしなければならないこ
とがわかる。もちろん、光照射が弱くて、画像形
成部の光疲労の方が大きい場合でも次の大判サイ
ズの画像形成時には問題となる。
そして、除電ランプによる光照射を制御するに
は、次の3つが考えられる。まず第1は光量制御
であり、これは放射照度×照射時間(スリツト
幅)で与えられる。第2は波長領域の制御であ
り、第3は照射時間(タイミング)である。理想
的には、上記3つの条件を画像露光と全て同等に
すれば良いのであるが、画像非形成部の不要な電
荷を除去するという目的からすると、その光量を
逓減するにも規制があり、また照射時間も変化さ
せることは実際的に無理な点が多い。そこで、本
発明においては、除電ランプの光量を制限し、か
つ除電ランプの波長領域を制御することに着目
し、第5図に示すような分光透過率を示す3種類
のフイルターを使用し、第1図及び第2図の装置
を用い第4図で説明した実験方法で上記各フイル
ターを用いたときの残留電位を測定した。第5図
で青色フイルターは波長が400〜500mmで最大50%
の透過率であり、緑色フイルターは波長が500〜
600mmで最大60〜70%の透過率であり、赤色フイ
ルターは波長が600mm以上で最大90%以上の透過
率を示している。そして、その結果を第6図に示
している。横軸は複写回数を、縦軸は残留電位の
増加電位を表わしている。曲線lは赤色フイルタ
ーを、曲線mは緑色フイルターを、曲線nは青色
フイルターをそれぞれ用いた時の結果を示してお
り、測定は第4図bの場合と同様に除電ランプの
照射を連続して行い、20回に1回の割合で画像露
光を行なつた場合の残留電位をもとめた。即ち、
感光体の光疲労は波長依存性があることがわか
り、この実験で使用した非晶質のセレン系感光体
は赤色フイルターを使用した光照射のあとに画像
露光をほどこした場合の残留電位がそれ程大きく
ないことがわかつた。ただし、除電ランプの光照
射自体の残留電位の増加は、上記赤色フイルター
をもちいた場合がもつともいちじるしいという既
知の事実を確認できたが、このことは直接画像品
質にはあまり大きな影響はあたえない。つまり、
赤色フイルターを使用して、長波長の光のみを感
光体に照射すると、その吸収係数から上記非晶質
セレン感光体のほぼ全層にわたつて光キヤリヤを
発生するために、上記短波長光照射の場合とこと
なり励起した正孔と電子おのおのの対抗電極まで
の距離の差が緩和されて電子のトラツプ中心への
捕獲速度が無視できなくなるほど大きくなる。短
波長光照射の場合トラツプ電荷の影響はほぼ正孔
のみと考えられるため、このトラツプされた正孔
が感光層中で空間電荷として存在して感光体層表
面の正の電位として検出されることが予測される
しまた画像露光の際に光注入された正孔に対して
その易動度を規制するように働くことも考えられ
る。しかし上記のように長波長照射の場合は正孔
トラツプされるが電子もトラツプされるために
各々相互の局在した電場を打消しあつて表面電位
として検出されなくなると考えられるし、その後
の画像露光時に空間電荷として光導電を制限する
ことも少ないと考えられる。従つて、地肌汚れの
原因となつていた残留電位を増加させることは少
ないし、像のかぶりの原因となる光疲労を高める
こともない。このように除電ランプの光照射を画
像露光の前露光の効果として説明できる。ただ
し、上記除電ランプの光照射自体の残留電位の増
加が赤色フイルターをもちいた場合にもつとも大
きくなるという現象は、周知のように長波長光に
よる光照射の場合の正孔の易動度が感光層内部に
トラツプされた空間電荷の影響をもつとも受けや
すいという事実から理解される。以上の実験よ
り、除電装置の感光体へ光照射する光は長波長の
光を選択することが有効であることがわかつた。
そして、このような光照射を行うことによつて上
述した他の要因である光量及び照射時間(タイミ
ング)を決める際に余裕度があり、結局、それら
を変化させることにより画像露光の行われる画像
形成部と、除電のための光照射の行われる画像非
形成部との光疲労を、同程度にすることができる
のである。第7図には、除電装置に上述した赤色
フイルターを使用して、除電ランプの光量を変化
させた時の残留電位の変化を示している。横軸は
除電ランプの光量(μw/cm2)を、縦軸は複写サ
イクルをくり返して200回目における残留電位の
増加電位(V)をそれぞれ示している。実線は除
電ランプの光量を変化させた時の残留電位の変化
を示すもので、光量を増加させると残留電位も上
昇していることがわかる。一方、図中一点鎖線は
画像形成部の残留電位を示しておりこれからわか
るように、除電ランプの光量を両方の線が交叉す
る100μw/cm2にすれば、画像形成部と、画像非形
成部の残留電位、即ち光疲労が同程度になること
がわかる。本発明の実施例においては、第1図及
び第2図に示す装置で、画像露光を行うスリツト
露光光学系の感光体ドラム10に対するスリツト
幅は6mmであり、一方画像外除電装置12のスリ
ツト幅は30mmである。従つて除電ランプの光量を
100μw/cm2としたとき画像非形成部の電位は150
〜200Vとなり、また画像形成部の地肌電位は約
100Vと設定しているので第1図の現像装置13
の現像バイアス電圧を200〜300V程度印加するの
が適当である。このような条件のもとで連続複写
を行い特に小サイズの複写を連続して行い、次い
で大サイズの複写を行つても、感光体全面にわた
つて部分的な光疲労は見られなかつたし、地肌汚
れや像のかぶり等は認められなかつた。
次に、本発明の除電装置の除電ランプの点灯制
御について説明する。第8図は本発明に使用され
る除電装置12の電気回路図である。リレーRA
1,RA2、RA3がそれぞれ並列に配列されて
おり、それぞれ、転写紙サイズに応じて作動する
SW1,SW2―1,SW2―2と図示のように配
線されている。照明ランプL1,L2,L3もそ
れぞれ並列に並べられており、照明ランプL3は
リレーRA3の常閉接点RA3―aが、照明ラン
プL2はリレーRA2の常閉接点RA2―aと上
記接点RA3―aと直接に、照明ランプL1はリ
レーRA1の常閉接点RA1―aと上記2つの接
点RA2―a,RA3―aが直列になるように構
成され、スイツチSW3は電源スイツチである。
本発明に使用される転写紙は、第2図で示したよ
うに4種類あり、A5サイズの時はSW1をOFF、
SW2をON、B5サイズの時はSW1,SW2を共
にON、A4サイズの時はSW1をON、SW2を
OFF、B4サイズの時はSW1,SW2を共にOFF
させるように構成されている。例えば、給紙装置
内の転写紙サイズを光電スイツチ又はマイクロス
イツチ等によつて直接検知するか、各サイズ毎に
専用のカセツトを使用して、カセツト自体にその
中に収容された転写紙のサイズを表示する加工を
施し、複写機内にそれを装着したとき、それによ
つて転写紙サイズを検知したり、給紙台又はカセ
ツトの移動側板の変移位置を検知したり、操作者
が転写紙サイズを複写機に入力したりすることに
よつて選択された転写紙のサイズを知ることが出
来、これらの信号によつて上記SW1,SW2を
ON、OFFしている。A5サイズの転写紙が使用
される場合には、リレーは全て作動しないために
全ての照明ランプL1〜L3が点灯する。B5サ
イズの転写紙の場合には、リレーRA1が作動
し、その接点RA1―aが開放し、照明ランプL
2,L3を点灯させる。A4サイズの転写紙の場
合には、リレーRA2が作動し、その接点RA2
―aが開放し照明ランプL3のみ点灯させる。
B4サイズの転写紙の場合にはリレーRA3が作動
し、その接点RA3―aが開放し全ての照明ラン
プL1〜L3を点灯させないよう制御する。
以上は使用する転写紙サイズが4種類の場合に
ついて述べたが、その数は、これに限定されるも
のではなく、使用する転写紙毎に除電する領域が
異なる場合には、さらに除電ランプの数を増減さ
せることが出来る。
また、画像外除電装置として、フイルターを用
いて光波長を選択したが、ランプそのものが、本
発明に適した波長の光を照射するものであればフ
イルターを使用する必要はないことは当然であ
る。そして使用する感光体にしても、非晶質のセ
レン系感光体以外の種々の感光体が使用出来、そ
の場合には、その感光体の特性にあつた波長及び
光量を選択すればよい。
ところで、画像外除電装置としては、感光体の
1側部のみを除電するものに限られず、両側部を
除電するような方式のものもあり、さらに画像形
成部の感光体進行方向前後に存在する画像非形成
部の電荷を除電するものも本発明の実施例に含ま
れている。
また、縮小複写の可能な複写機において、感光
体上に原稿の適宜倍率に縮小された光像が照射さ
れ、その部分以外の末露光部を本発明による除電
装置によつて除電するようにすることが出来る。
このような変倍複写の場合には、使用選択された
転写紙のサイズに応じて除電ランプの点灯を制御
するのが好ましい。
以上のように本発明によれば、画像形成部と画
像非形成部との光疲労を同程度にすることが出来
るので、大サイズの画像の複写を行つても部分的
に光疲労による地肌汚れや像のかぶれという現象
は発生せず優れた画像品質のコピーを得ることが
出来る。また画像形成部以外の不要な電荷を現像
前に除去することが出来るので、現像時、そこに
トナーが付着することがなく、トナーを無駄に消
費することがなく経済的である。さらに、クリー
ニング装置の負担を軽減し、クリーニング部材の
寿命を縮めることがないし、感光体自体の寿命を
著しく延ばすことが出来る利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す電子写真複写装
置の概略構成図、第2図は第1図の電子写真複写
装置に用いられている画像外除電装置の正断面
図、第3図a及び第3図bは従来の除電装置にお
ける画像外除電方法を説明するための図、第4図
aは感光体の光疲労を実験する方法を説明するた
めの図、第4図bはその実験結果を示す図、第5
図は実験に用いた各フイルターの吸収波長と透過
率を示す図、第6図は第5図に示した各フイルタ
ーを用いた除電装置の光疲労の実験結果を示す
図、第7図は本発明の除電装置の除電原理を説明
するための図、第8図は本発明の実施例を示す除
電ランプの点灯を制御する電気回路図である。 10…感光体ドラム、12…画像外除電装置、
13…現像装置、17…クリーニング装置、27
…フイルター、L1,L2,L3…除電ランプ、
A…画像形成部、B…画像非形成部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 縮小複写機能を有する電子写真複写機におい
    て、複写工程の最後に感光体の表面を一様に除電
    する除電器と、これとは別に縮小複写時の非画像
    形成部に生じる不要な電荷を除電する除電ランプ
    を有し、縮小複写時にその除電ランプによる光照
    射だけを受けた感光体の非画像形成部における光
    疲労が、画像露光だけを受けた感光体の画像形成
    部における光疲労と略等しくなるように、予め上
    記感光体の特性に応じて上記除電ランプの波長領
    域及び光量を特定したことを特徴とする電子写真
    複写機の除電装置。 2 上記除電ランプは、感光体の進行方向に対し
    直角方向に複数個配設され、縮小倍率により変化
    する非画像形成部の幅に応じて画像露光と重畳す
    ること無く点灯制御されることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の電子写真複写機の除電装
    置。
JP4388178A 1978-04-14 1978-04-14 Elimination method of residual charge for electrophotographic copier Granted JPS54136333A (en)

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