JPS6332493A - 酵素法による光学活性α―ヒドロキシ酸の製造法 - Google Patents

酵素法による光学活性α―ヒドロキシ酸の製造法

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JPS6332493A
JPS6332493A JP17734886A JP17734886A JPS6332493A JP S6332493 A JPS6332493 A JP S6332493A JP 17734886 A JP17734886 A JP 17734886A JP 17734886 A JP17734886 A JP 17734886A JP S6332493 A JPS6332493 A JP S6332493A
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幸苗 山崎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、ペニシリン系やセファロスポリ系抗生物質又
はエフェドリン等の交感神経作用薬等の医薬品の原料も
しくは合成中間体として有用なα一ヒドロキ役雇を一光
学活性体一一一一書牲1号 α−ヒドロキシ酸〕(以下、単に劫棲≠α−ヒドロ;キ
シ酸という)を酵素を利用して工業的に有利に製造する
方法に関するものである。
〔従来技術〕
光学活性α−ヒドロキシ酸の製造法としては、ラセミ体
の分別結晶による光学分割法、クロマトグラフィーによ
る光学分割法、有機化学的な不斉合成法等が知られてい
るが、これらの方法は、操作が煩雑であるとか、収率が
低い、生成物の光学純度が低い等の欠点を有している。
一方、α−ケト酸を原料とし、酵素や微生物を用いて不
斉還元して、対応する光学活性α−ヒドロキシ酸を製造
する方法も提案されている。例えば、Hummelらは
、ラクトバチルス属細菌から得られるD−2−ヒドロキ
シイソカプロン酸脱水素酸素が2−ケトイソカプロン酸
以外にも各種の2−ケト酸(α−ケト酸)を還元するこ
とを報告している(AppliedMicrobiol
ogy and Biotechinology、21
.7−15(1985))。しかしながら、彼らの報文
では、少数の例を除い2生成物“め旋免度を測定してい
ないため光学純度が明らかでなく、またその菌による当
該酵素の生産量は低く(1リツトルの培養物中に約10
00)、工業的に実用性のあるものではない。また市販
されているD−乳酸脱水素酵素を利用する報告もあるが
(Enzyme Engineering、5,453
(1980);J、Am、Chem。
Sac、 、 104.4458(1982))、本発
明で用いるα−ケト酸と乳酸とでは化学的構造が相当に
異なるため反応速度の大巾な低下が避けられず、やはり
実用性のあるものではない。
〔目  的〕
以上のような状況に鑑み、本発明者らは鋭意研究の結果
、ストレプトコックス属細菌培養物中から得られるベン
ゾイルギ酸還元酵素が、ベンゾイルギ酸以外にも各種の
α−ケト酸を還元して光学純度100%で圧型の絶対配
置を有するα−ヒドロキシ酸を生成することを見出し、
本発明を完成するに至った。
〔構  成〕
即ち、本発明によれば、ストレプトコックス属細菌の菌
体から抽トCた1ベンゾイルギ酸還元酵素の存在下、還
元型のニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチドを用
いて一般式 %式% (式中、Rは炭素2〜4のアルキル基、クロロメチル基
、ブロモメチル基又はベンジル基を表わす)で表わされ
るα−ケト酸を還元し、対応するα−ヒドロキシ酸の左
旋性光学活性体を得ることを特徴とする光学活性α−ヒ
ドロキシ酸の製造法が提供される。
本発明で原料として用いる前記一般式で示されるα−ケ
ト酸において、Rを示すアルキル基としては、CH,C
H,−1CH3CH,CH,−1(1,H3CH2CH
2C)I、−1(CH3)、C)l−、(CH3)、C
HCH2−等が挙げられる。また、本発明で用いるα−
ケト酸は、塩の形で使用することができ、このような塩
としては、リチウム。
ナトリウム、カリウム、アンモニウム等の1価の陽イオ
ンとの塩の他、カルシウム、バリウム等の2価の陽イオ
ンとの塩が挙げられる。
本発明によれば、α−ケト酸は不斉還元され、光学活性
な^−0−ヒドロキシ酸を得ることができる。
RCOCOOH→RC(H)OHCOOH本発明を実施
するにあたっては次の3点について考慮しなければなら
ない。
(1)ベンゾイルギ酸還元酵素、(2) NADH再生
システム、及び(3)反応の実施条件の3つである。
まず(1)のベンゾイルギ酸還元酵素はストレプトコッ
クス属の細菌の菌体を破壊し抽出することによって調製
する。このために用いる菌株として。
例えばストレプトコックスファエカリス(Strept
ococcus faecalis)が挙げられる。培
地及び培養条件としては菌体の増殖が良く、目的の酵素
活性が高いのであればどのようなものでもよく、例えば
、トマトジュース培地を用いて30℃で15〜25時間
振どう培養するなどの方法が挙げられる。
集菌した菌体の破壊には超音波処理など通常の方法を用
いればよく、このようにして可溶化された目的酵素を精
製するためには、アフィニティークロマトグラフィーや
イオン交換クロマトグラフィーなど通常の方法を用いれ
ばよい。この精製は、必らずしも目的酵素を単一メ土質
として単離するほどに行うことを必要としない。普通に
は、菌体に由来する低分子成分、多糖類、核酸及びプロ
テアーゼやNADHオキシダーゼなどの妨害作用をなす
酵素を除いて、比活性を1000/mg程度に上昇させ
たものでも十分である。このためには例えば色素結合樹
脂によるアフィニティクロマトグラフィーが効果的であ
る。しかし本発明は、これらの記述によって何ら限定さ
れるものではない。次に(2)のNADH再生システム
は、原料α−ケト酸に対するNADHの使用量が等モル
又はそれ以上である場合には必要ない。しかし、NAD
Hのコストの点からそのような使用法は実際にはありえ
ず、反応産物の酸化型NAD(NAD”)をその場で還
元してNADHに再生するようにして使用しなければな
らない。このためにNADH再生システムが必要である
。このようなシステムとしては、亜ニチオン酸ナトリウ
ムによる化学的な還元システム、電解還元を利用するシ
ステム、アルコール脱水素酵素、グルコース脱水素酵素
又はギ酸脱水素酵素などの脱水素酵素を利用するシステ
ムを凄尋あり、場合に応じて適当なシステムを使用すれ
ばよい。最後に、(3)の実施条件について説明する。
まず緩衝液を選定するが、中性付近で通常用いられるも
のならどのようなものでもよく、例えばリン酸緩衝液や
トリス・塩酸緩衝液などが挙げられる。緩衝液の濃度は
数mMから2〜300mMの範囲で適当に選べばよい。
これよりも高濃度であってもさしつかえない、 pHは
4から8の間の適当な値とする。どの値にするかは、実
施にあたって要求される反応速度と酵素の安定性及びN
ADII再生システムのそのPHに対する適合性を考慮
して決定する。本発明に用いるベンゾイルギ酸還元酵素
の至適pHは4.5付近であり、また加熱に対して最も
安定となるpHは5.8〜6.0である。しかしNAD
Hが酸性において不安定であることを考えると、あまり
pHを低くすることは好ましくない、この緩衝液にα−
ケト酸をナトリウム塩やカリウム塩など適当な塩の形と
して溶解させる。その濃度は、ミカエリス定数(30℃
、pH7,5でα−ケトイソカプロン酸に対して0.7
mM、フェニルピルビン酸に対各7ンデ、2m阿)の1
0倍程度(約70〜701)から100倍程度(約70
〜500mM)とすることが実際的である。
もちろんこの範囲以上でも以下でもさしつかえない、 
NADH(又はNAD”)の濃度は使用するNAD)l
再生システムの活性強度や安定性及び全反応速度として
要求される反応速度等を考慮して適当に決定すればよい
が、普通には、ベンゾイルギ酸還元酵素におけるミカエ
リス定数(30℃、PH7,5で35μM)の10〜1
00倍程度の濃程度すれば十分である。もちろんこれよ
りもはるかに低い値にして1回転数(ターンオーバーナ
ンバー)を向上させることもさしつかえない0次にNA
DH再生システムに必要な試薬又は基質を反応液に添加
する。例えばアルコール説水素酵素を再生システムに使
用する場合には。
その酵素の基質であるエタノールを添加する。濃度とし
ては、原料のα−ケト酸の濃度以上であって、かつ再生
反応が円滑に進行するような濃度とする。なお、α−ケ
ト酸と再生反応用基質を反応液に添加するにあたっては
、反応開始前に一度に全量を添加してもよく、また反応
の進行に伴って逐次回分添加するように−G¥耐よい。
このようにして原料のα−ケト酸、NADH(又はNA
D”)及び再生反応用の試薬又は基質を溶解させた反応
液の準備ができたら、酵素を添加して反応を開始する。
その前に安定化剤として0.1〜2mM程度のメルカプ
トエタノール及び/又は0.05%程度の牛血清やアル
ブミンを添加しておくことが望ましい場合がある。
またメルカプトエタノールの代りにジチオスレイトール
を用いてもよい。ベンゾイルギ酸還元酵素及び再生反応
を酵素法で行う場合のその酵素のそれぞれの使用量は、
要求される反応速度に応じて適当に決めればよい。なお
、基質、酵素の混合順序は上の通りである必要はなく、
場合に応じて適当に行えばよい。反応温度の上限は40
℃付近とする。これより高温だとベンゾイルギ酸還元酵
素の失活がすみやかである。通常は30℃前後で反応を
行うとよい。反応が完結するまでに要する時間は用いた
酵素量によって違ってくることは当然である。反応終了
後生成物のα−ヒドロキシ酸を単雛するのには、有機溶
媒抽出など通常の方法を応用(l’、、 (−−i すればよい−例:えは、反応液を希塩酸や希硫酸などで
PH2〜lの酸性とし、次で食塩などの塩を飽和濃度に
まで溶かしこんだ酢酸エチルやエーテルなどで抽出を行
うと、反応液中のα−ヒドロキシ酸はほぼ定量的に回収
される。有機層を分は取り、溶媒を留出した残渣を熱し
たベンゼンなどに溶解させ、必要があれば活性炭処理を
施した上で熱濾過を行い、濾液を冷却すれば1通常、結
晶を与える。(リーα−ヒドロキシ醋酸や(R)−α−
ヒドロキシバレリアン酸の場合には遊離酸は結晶になり
にくいのでそのような場合は適当な塩の形として結晶化
を行う0例えば、有機溶媒抽出物を濃縮後、残渣を少量
の水にとかし、Ba (OH)z水溶液で中和する。不
溶分を濾別し、アセトンなどを加えて放置すれば結晶化
する。
〔効  果〕
次に1本発明の特徴を以下に別記する。
(1)光学分割法とは異なって、理論的に100%の収
率が期待できる。
(2)反応操作は水溶液中で原料、酵素及びその他であ
り、特別な装置・操作を必要としない。
(3)触媒のベンゾイルギ酸還元酵素はグルコースやト
マトしぼり汁など安価な原料を用いて容易に培養できる
ストレプトコックス属細菌の培養物から簡+3−に取得
される。
(4)上記の培養にあたって最適な条件を適用すれば、
酵素は培養物の1リツトルあたり39000〜4600
Uを得ることができる。この活性単位の測定にはベンゾ
イルギ酸を基質としているが、各種のα−ケト酸に対す
る最大速度の相対値から概算すると、ベンゾイルギ酸以
外のα−ケト酸を基質とする場合にも培養物1リツトル
あたり通常10000以上を得ることができる。中でも
α−ケトイソカプロン酸が基質の場合には培養物IQあ
たり5soo’uと計算され、前記Hum+melらの
値の55倍である。従って、本発明は、公知の酵素より
も、より安価に供給される酵素を利用することを特徴と
するものである。
(5)本発明に関する酵素のエナンチオ選択性は極めて
高く、請求の範囲に記載したα−ヒドロキシ酸に関して
は’466x h光学純度で尺−型のエナンチオマーを
生成する。
(6)本発明によれば、培養物から抽出され純化された
酵素を使用して反応を行うため代謝による基質や生成物
の消費がないから反応収率は非常に高く、結晶生成物の
収率として通常80%以上であり。
90%以上に達することもある。
(7)上項と同じ理由により、菌体成分や培地成分によ
る生成物の汚染がないから、クロマトグラフィー等の特
別な精製操作を行わなくても容易に高純度の製品が得ら
れる。
以上に述べたように、ストレプトコックス属細菌のベン
ゾイルギ酸還元酵素を応用する本発明の光学活性α−ヒ
ドロキシ酸及びその塩の製造法は、安価に取得される酵
素を用いて水溶液中で反応させるという簡単な操作で、
光学純度10(1%のR−エナンチオマーを高収率で生
産するというすぐれた方法である。
〔実施例〕
次に実施例について本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 ストレプトコックスファエカリス(Streptoco
cuS faecalis IFO12964)をトマトジュー
ス・麦芽エキス・CoSO4の培地で通気撹拌培養した
。30℃で24時間培養後、集菌し、菌体を超音波処理
してベンゾイルギ酸還元酵素を抽出した。これをMat
rex RedA樹脂を充填したカラムによるアフィニ
ティクロマトグラフィーと、DEAE−セファローズカ
ラムによるイオン交換クロマトグラフィーを順次行って
比活性911U/mgの標品を得た。このものの一部(
38U)をとり、0.5%の牛血清アルブミンと2mM
のメルカプトエタノールを含む15鱈リン酸緩衝液(p
l(6,3)の7mMに溶解させておいた。一方、0.
8gのα−ケトイソカプロン酸ナトリウム塩を、 0.
2Mのギ酸ナトリウム、0.05%の牛血清アルブミン
、及び2mMのメルカプトエタノールを含む0.1Mリ
ン酸It1衝液(PH7,5)の11011IQに溶解
させた。これに、NADHの170mg、ギ酸脱水素酵
素の33U(ベーリンガー社製。
0.5■QのpH6,3リン′flK!!衝液に溶解)
及び上記の酵素液を添加した。トルエン0.6+sQを
加え密栓して30℃に23時間保温した。pH2以下に
なるまで6NHCQを加え、次で塩化ナトリウムを飽和
になるまで溶解さセタ。コh tt 200rm Q、
200m Q 及び100mQ(7)酢酸エチルで3回
抽出し、有機層を合せ、硫酸ナトリウム上で乾燥した。
硫酸ナトリウムを濾別し。
溶媒を減圧留去して得られたシロップ状の残渣をエーテ
ル/ヘキサンの加温した混合液に溶がし、活性炭処理後
、濾過してから冷却すると、結晶化した。かくして、総
計506mgの針状結晶を得た(収率82%)、 mp
(78〜79℃)とIRスペクトルは、市販の(S)−
(−)−α−ヒドロキシイソカプロン酸の純品(シグマ
社製;1I1278〜79℃;(a 号’ = −u、
so、c=5.20.水)と完全に一致した。一方、比
旋光度は(cz ]” = + 11,6°(C=5.
17. 水)Q アリ、vA$品ノ比旋光度と比べて符
号が逆であって絶対値が一致したことから、この酵素反
応による還元産物はRの絶対配置を有する(幻−(+)
−α−ヒドロキシイソカプロン酸であって、その光学純
度は100%であることが確認された。
実施例2 0.8gのα−ケトカプロン酸ナトリウム塩を、0.2
阿のギ酸ナトリウム、O,OS%の牛血清アルブミン及
び2mMのメルカプトエタノールを含み、0.1Mリン
酸緩衝液(pH7,5)の100!I nに溶かした。
これにNADHの160mg、ギ酸脱水素酵素33υ(
0,5mu溶液)及びベンゾイルギ酸還元酵素51U(
3m Q溶液)を加えて混合した。トルエン0.5+n
Qを加えてから密栓し、30℃に23時間保温した。6
NHCQをpi(2以上になるまで加え、次で食塩を飽
和になるまで溶解させた。
酢酸エチルの100+a Q、100mQ及び50m 
Qで3回抽出し、有機層を合してNa2SO4で乾燥し
た。溶媒を留去し、シロップ状の残渣をエーテル/ヘキ
サンの混液から結晶させて、(R)−(+)−α−ヒド
ロキシカプロ酸の647mgを微細針状晶として得た(
収貿93%)。
mp59〜60℃、〔α〕;5=+0.94″(Cニア
、0、水)。融点は計エナンチオマーについての文献値
(57〜59℃;日化誌、77(2)、290(昭和3
1年))にほぼ一致し、MS及びPMRスペクトルはα
−ヒドロキシカプロン酸の構造に一致した。−比旋光度
は文献値([α]:’=十3.8” (水):J、Am
、Chem、Soc、 、78.2423(1956)
)より小さかったが、実測値、文献値共に比旋光度の絶
対値が小さいので、光学純度を精密に決定するために以
下の実験を行った。酵素反応産物の少量をジアゾメタン
でメチル化し1次で(R)−(+)−α−メトキシ−α
−トリフルオロメチルフェニル酢酸クロリドと反応させ
ジアステレオメリックなエステルに導いた。これをガス
クロマトグラフィーで分析したところ、α−ヒドロキシ
カプロン酸の旦−エナンチオマーに帰属されるピークは
検出されず。
尺−エナンチオマーによるピークのみが検出された。
従って、エナンチオマー純度、すなわち光学純度はr体
が100%と結論された。ガスクロマトグラフィーの条
件二カラム、化学結合型ov−iキャピラリーカラム、
0.25+m+sX25m:キャリャーガス、ヘリウム
、入口圧1.4kg/alt、入口流速80m Q /
+in;カラム温度、135℃;保持時間28.81分
(計エナンチオマー)及び31.70分(計エナンチオ
マー)。
実施例3 0.8gのフェニルビールビン酸ナトリウム塩を、51
Uのベンゾイルギ酸還元酵素、 140mgのNAD)
I及び33Uのギ酸脱水素酵素を用いて実施例1と同様
にして反応させ、生成物の酢酸エチルで抽出した。抽出
物を濃縮し、沸とうベンゼンから結晶化させて(わ−(
+)−3−フェニル乳酸の569mgを微細針状晶とし
て得た(収率80%)。融点(124〜125℃)とI
Rスペクトルは市販の(S)−(−)−3−フェニル乳
酸の純品(Sigma社製、mp124〜125℃;(
a )も’ =−20,3°(C=2.33、水))と
完全に一致した。一方、比旋光度は〔α)”=+20.
9°(C=2.29、水)であり、標準品の比遊光度に
比べて符号が逆であり、その光学純度は100%である
ことが確認された。
実施例4 1.1gのα−ケトイソバレリアン酸ナトリウム塩を実
施例1と同様にして反応させ、生成物を酢酸エチルで抽
出後、ベンゼン/エーテル/ヘキサンの混合液から結晶
化させて(R)−(−)−α−ヒドロキシイインレリア
ン酸の788mgを板状晶として得た(収率84%)。
mp63〜65℃、(α):’ =−16,9°(C=
1.34、cnca、)(文献[4m”;6S’=66
℃、〔α)”=−21,2゜(C=1.2.C)ICQ
 3);J、Chem、Soc、、1949m1025
)、 MS及びPMRスペクトルは上記の構造に合致し
た。光学純度を実施例2と同様にして精密に測定したと
ころ、100%の計エナンチオマーから成ることが確認
された。ガスクロマトグラフィーの保持時間=16゜5
4分(旦−エナンチオマー)及び18.13分(計エナ
ンチオマー);分析条件は実施例2の場合と同じ)。
実施例5 1.3gのα−ケトバレリアン酸ナトリウム塩を実施例
1と同様にして反応させ、生成物を酢酸エチルで抽出し
た。有機層をとり、溶媒を留去後、残渣を約10m12
の水にとがし、次いでBa(OH)zの飽和水溶液をp
H7,0になるまで少しづつ加えた。中和された後、不
溶分を濾別し、濾液をエバポレーターで約5mQに濃縮
した。加温しつつアセトンを全体が白濁するまで加え、
次で室温に放置すると総計 1.7gのリン片状結晶を与えた(収率91%)。〔α
〕V=+10.5@(C=4.04、水)((R)−c
z−1::ドロキシバレ7.2’ (水) ;J、Am
、Chem、Soc、 、 78.2723(1956
))。PMRスペクトルはα−ヒドロキシバレリアン酸
の構造に合致した。バリウム塩の一部をとり、塩酸酸性
の食塩飽和の条件でエーテルで抽出した。この抽出物に
ついて託スペクトルを測定したところ、m/z:118
に分子イオンピークを示した。また、この抽出物につい
て実施例2に記載したのと同様の方法で光学純度を精密
に測定したところ、計エナンチオマーは全く含まれてお
らず、光学純度は旦一体について100%であることが
わかった。ガスクロマトグラフィーの保持時間:19.
20分惟−エナンチオマー)、20.98分(計エナン
チオマー):分析条件は前記と同じ。
実施例6 0.55gのα−ケト酪酸を実施例1に述べた反応用リ
ン酸緩衝液(0,2Mギ酸ナトリウムを含む)の108
mgに溶解させ、6 N N a OHでPH7,5に
なるよう調整した。これにNAOHO170g、ギ酸脱
水素酸素40Ll、及びベンゾイルギ酸還元酵素240
を溶解させ、次で少量のトルエンを加えて密栓し、:3
0℃で45時間反応させた。常法に従って酢酸エチルで
抽出し、溶媒を留出して得た残渣を実施例5と同じよう
にしてBa塩とし、水/アセトンから結晶させ、519
mgのリン片状結晶ヲ得た(収率57%) −(a )
p’ =+ 8−6°(C=4.83、水);(旦)−
α−ヒドロキシ酪酸についての文献値は〔α〕t@=+
8.8°(水)(J、An+、Chem、Soe、 、
7E!。
2423(1956))。PMRスペクトルはα−ヒド
ロキシ酪酸の構造に合致した。バリウム塩の一部をとり
、塩酸酸性・食塩飽和の条件でエーテルで抽出した。
の抽出物(シロップ状)についてMSスペクトルを測定
したところ、!II/z:104に分子イオンピークを
示した。また、この抽出物について実施例2に記載した
のと同様の方法で光学純度を精密に測定したところ、針
エナンチオマーは全く含まれておらず、光学純度は計体
について100%であることが示された。ガスクロマト
グラフィーの保持時間:13.69分(旦−エナンチオ
マー)、14.71分(計エナンチオマー);分析条件
は前記と同じ。
実施例7 1gの3−クロロle’、wビン酸を1.5gのギ酸と
共に。
2mMのメルカプトエタノールを含む0.1Mリン酸緩
衝液(pH7,5)の約30rm Qにとかした。 M
ail(を少しずつ加えて中和した。これに、ベンゾイ
ルギ酸還元酸素の67Uの他生血清アルブミンを0.5
%とメルカプトエタノールを2+++Hの濃度で含む1
5mMリン酸緩衝液(PH6,3)の15+a Qを加
えた。さらに、NADHの200mgとギ酸脱水素酵素
の80Uを加え、最後に上記pH7,5のリン酸緩衝液
を加えて全液量を163m Qとした。これにトルエン
を0.8mfl加え密栓して306で2日間放置した。
塩酸酸性・食塩飽和の条件で酢酸エチルで抽出を行い、
有機層を集めて濃縮した。
シロップ状の残渣を加温しながらベンゼンとトルエンの
約9:1の混合液に溶かした。活性炭を少量加え、熱時
に濾過し、濾液を室温に放置しておく104.4458
(1982))。MS及びPMRスペクトルはβ−クロ
ロ乳酸の構造に一致した。また、実施例2に記載したの
と同様の方法で光学純度を精密に測定したところ、S−
エナ゛ジ゛チ゛二芽マーは全く含まれておらず、光学純
度は尺体について100%であることが示された。ガス
クロマトグラフィーの保持時間=22゜58分(計エナ
ンチオマー)、 23.26分(針エナンチオマー)。
特許出願人 工業技術院長   飯 塚 幸 三官庁出
願 手続ネ甫正書(方式) %式% l、事件の表示   昭和61年特許願第177348
号2、発明の名称   酵素法による光学活性α−ヒド
ロキシ酸の製造法3、補正をする者 4、指定代理人 6、補正により増加する発明の数  な し別紙 本願明細書中において次の通り補正を行います。
O発明の名称を次の通り訂正します。
「酵素法による光学活性α−ヒドロキシ酸の製造法」

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ストレプトコックス属細菌の菌体から抽出したベ
    ンゾイルギ酸還元酵素の存在下、還元型のニコチンアミ
    ド・アデニン・ジヌクレオチドを用いて一般式 RCOCOOH (式中、Rは炭素2〜4のアルキル基、クロロメチル基
    、ブロモメチル基又はベンジル基を表わす)で表わされ
    るα−ケト酸を還元し、対応するα−ヒドロキシ酸の光
    学活性体を得ることを特 徴とする光学活性α−ヒドロキシ酸の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1990000613A1 (en) * 1988-07-12 1990-01-25 Daicel Chemical Industries, Ltd. Process for preparing optically active 2-hydroxy-4-phenyl-3-butenoic acid
US5256552A (en) * 1988-02-08 1993-10-26 Daicel Chemical Industries, Ltd. Process for the production of optically active 2-hydroxy-4-phenylbutyric acid

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5664791A (en) * 1979-07-25 1981-06-02 Degussa Continuous enzymatic conversion of water soluble alphaaketocarboxylic acid to corresponding alphaahydroxycarboxylic acid

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