JPS6332339B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6332339B2
JPS6332339B2 JP9864585A JP9864585A JPS6332339B2 JP S6332339 B2 JPS6332339 B2 JP S6332339B2 JP 9864585 A JP9864585 A JP 9864585A JP 9864585 A JP9864585 A JP 9864585A JP S6332339 B2 JPS6332339 B2 JP S6332339B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
tert
butyl
alkyl group
ketone
Prior art date
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Expired
Application number
JP9864585A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61257933A (ja
Inventor
Takashi Yamamoto
Keiji Maruoka
Takayuki Ito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Finechem Corp
Original Assignee
Tosoh Finechem Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Finechem Corp filed Critical Tosoh Finechem Corp
Priority to JP9864585A priority Critical patent/JPS61257933A/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はケトンから立体選択的にアルコールを
製造する方法に関し、具体的にはこのような反応
を行わせてエクアトリアルアルコールを選択的に
生成させる方法を提供するものであつて、主とし
て医薬、農薬等所謂精密化学分野に於て有用な方
法である。 〔従来の技術〕 ケトンのアルキル化反応は長い間研究されてお
り、有機合成において基礎的反応の一つである。 最近、シクロヘキサノンからアキシアルアルコ
ール(axial alcohol)をうるのに立体選択的ア
ルキル化剤の発達にかなりの努力がはらわれてい
るが、エクアトリアルアルコール(equatorial
alcohol)の選択的合成に対しては良い方法が確
立していない。 〔問題点を解決するための手段〕 そこで、本発明者らは反応剤として次式 の立体的かさ高い有機アルミニウム化合物である
メチルアルミニウムビス(2,6−ジ−ターシヤ
リーブチル−4−メチル−フエノキサイド
(methyl−aluminum bis(2,6−di−tert−
butyl−4−methyl−phenoxide)(以下MADと
略称する)に注目し、この反応剤を使用してケト
ンの立体選択的アルキル化反応について種々検討
し本発明に至つたものである。 即ち本発明の要旨とする所は、次の一般式を有
する反応剤 (但しR′はアルキル基、R″はアルキル基または
水素)とケトンを作用させ、次いでアルキル化剤
としてアルキルリチウムおよび/またはRMgX
(但しRは第1級アルキル基、Xはハロゲンを示
す)を0℃以下で作用させることを特徴とする立
体選択的アルコールの製造方法に関する。 〔作用〕 以下本発明法をMeLiを例として説明すると次
の通りである。 (但しt−Buはターシヤリーブチル基、Meはメ
チル基である。) このうち、MADはトリメチルアルミニウムと
2,6−ジ−ターシヤリーブチル−4−メチルフ
エノール(モル比1:2)をトルエン中、室温で
1時間反応させることにより調製する。 上式において、トルエン中で4−ターシヤリー
ブチル−シクロヘキサノンと3当量のMADとの
処に次いで−78℃でメチルリチウム(MeLi)の
エーテル溶液で処理すると84%の収率でメチルカ
ルビノールの異性体の混合物が得られ、そのうち
99%はエクアトリアルアルコール(eqと略称す
る)1〜、1%はアクシアルアルコール(axと略
称する)2〜であることが判つた。 MeLi単独ではax2〜とeq1〜との比が79:21にな
ると報告されている。(マクドナルド、テイ、エ
ル、ステイル、ダブリユー、シー、ジヤーナル、
オブ ザアメリカン、ケミカル、ソサイエテイ
MacDonald、T.L.;Still、W.C.J.Am.Chem.
Soc.1975、97、5280) 一方MADが有効なことは、以下のように反応
剤を色々変えて同様な条件下で詳細に検討した結
果から明らかである。 即ち各種の有機アルミニウム反応剤の存在下で
4−ターシヤリーブチル−シクロヘキサノンと
MeLiとの反応は、以下のようにax2〜とeq1〜を作
り、その生成比率はMe2AlOPh(Phはフエニール
基)では72:28、ジメチルアルミニウム2,4,
6−トリメチルフエノキサイド(dimethyl
aluminum2,4,6−trimethyl−Phenoxide)
では69:31、ジメチルアルミニウム2,6ジ−タ
ーシヤリーブチル−4−メチルフエノキサイド
(dimethylaluminum2,6−di−tert−butyl−4
−methylphenoxide)(以下DADと略称する)で
5:95の生成割合である。 またMADの量的関係を試験した結果、MeLi
とMADを夫々3当量以上用いても顕著な収率の
向上は見られなかつた。 MADとMeLi各2当量ではax:eq=1:99で
あるが59%の収率であり、反応剤が共に1当量で
はax:eq=2:98であるが31%と低収率であつ
た。 原料物質は上記の説明では4−ターシヤリーブ
チル−シクロヘキサノンを使用したが、これに限
定されることはなく、ケトンならば何でもよい。 また反応剤MADに限定されることはなく、 上式において、R′はアルキル基、R″はアルキ
ル基または水素であればよい。 反応の順序はケトンとMeLiを初めに反応させ
て後にMADを作用させるのでは好ましくなく、
また実施例2、No.4(比較例2−3)、実施例3、
No.5(比較例3−3)で示すように低温でMeLiと
MADの混合物とケトンとの反応はMeLiの単な
る付加となり好ましくない。 〔実施例および発明の効果〕 以下実施例で説明するが、これに限定されるも
のではない。 実施例 1 トルエン10ml中に1.332g(6ミリモル)の2,
6−ジ−ターシヤリーブチル−4−メチルフエノ
ールを入れ、その溶液に2モルのヘキサンに溶解
した3ミリモルのトリメチルアルミニウムを加え
た。その後室温で1時間撹拌した。 その混合液を−78℃に冷却し、154mg(1ミリ
モル)の4−ターシヤリーブチル−シクロヘキサ
ノンを入れ、次いで3ミリモルのMeLiの1.54モ
ルのエーテル溶液を−78℃で加えた。 その後該液は2時間その温度で保持した。その
反応液は1規定の塩酸溶液に注ぎ、その有機層を
塩水で洗浄した。その後エーテルで抽出し濃縮後
1〜と2〜の混合液をシリカゲル充填のカラム・クロ
マトグラフイによつて精製し、143mgを得た。 収率は84%であり、ガス・クロマトグラフイで
分析した結果、1〜:2〜=99:1であつた。 実施例 2 次式に示す反応を第1表の如き条件で実施し
た。反応の条件は実施例1と同様である。結果を
第1表に示した。
【表】
【表】 液に加えた。
(b)…エーテル溶液として使用
実施例 3 実施例1と同様の条件で次式に示される反応を
行つた。その結果を第2表に示した。
【表】 実施例 4 実施例1と同様の条件で次式に示す反応を行つ
た。その結果は第3表に示した。
【表】 実施例 5 実施例1と同様の条件で次式に示す反応を行な
つた。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の一般式 (但しR′はアルキル基、R″はアルキル基または
    水素)を有する反応剤とケトンを作用させ、次い
    でアルキルリチウムおよび/またはRMgX(但し
    Rは第1級アルキル基、Xはハロゲンを示す)を
    0℃以下で作用させることを特徴とする立体選択
    的アルコールの製造法。 2 ケトンがシクロヘキサノンまたは4−ターシ
    ヤリーブチル−シクロヘキサノンである特許請求
    の範囲第1項記載の方法。 3 反応剤が (但しRがメチル基またはターシヤリーブチル
    基である)である特許請求の範囲第1項又は第2
    項記載の方法。 4 有機溶媒の存在下で行なう特許請求の範囲第
    1項から第3項までのいずれか1項記載の方法。 5 −78℃で反応を行わせる特許請求の範囲第1
    項から第4項までのいずれか1項記載の方法。
JP9864585A 1985-05-09 1985-05-09 ケトンから立体選択的アルコ−ルの製造法 Granted JPS61257933A (ja)

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JPS61257933A JPS61257933A (ja) 1986-11-15
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JPS61257933A (ja) 1986-11-15

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