JPS63316352A - 磁気テ−プ記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分計〉 本発明はカセット内に収めた磁気テープにヘリカルスキ
ャン方式で情報を記録または再生する装置に係り、特に
、回転ヘッドドラムの入側と出側との間に生じる磁気テ
ープの段差を補正する機構に関し、磁気テープをカセッ
トから回転ヘッドドラムにローディングするのに要する
時間（以下、アクセス時間と称す）を短縮するように、
磁気テープをカセットからさほど引出さず且つできるだ
けストレートなパスで走行させるのに有用である。

〈従来の技術〉 ヘリカルスキャン方式の磁気テープ記録再生装置例えば
ＶＴＲでは、第５図に示すように、磁気テープ１を回転
ヘッドドラム２に斜めに巻付けて走行させるようにして
いる。また、磁気テープ１を基準平面３に対し平行に走
行させるように、回転ヘッドドラム２を傾斜させている
。更に、回転ヘッドドラム２の前後にガイドポスト４，
５を配置し、これらに磁気テープ１を巻掛けて走行方向
を変えることにより、回転ヘッドドラム２に磁気テープ
１を巻付けている。

上記テープローディングを容易にするため、−ａに、磁
気テープ１をカセットに収容し、且つ、オートローディ
ング機構を採用している。なお、第５図中、６と７は磁
気ヘッドである。

ところで、回転ヘッドドラム２に対して平行に、且つ、
互いに平行に配置された傾斜した２本のガイドポスト４
，５によって、回転ヘッドドラム２に斜めに磁気テープ
１を巻付けた場合、第５図に示すように、回転ヘッドド
ラム２の入側と出側との間で磁気テープ１の高さに段差
Δｈが生じる。段差Δｈの大きさは、次式で与えられろ
。

θ Δｂ−□πＲ―α　　　　　　　　　　　・・・式（１
）但し、Ｒ二回転ヘッドドラム２の半径 θ：磁気テープ１の巻付角（度） −プの傾き角） Δｈがあると、カセットの供給リールと巻取リールとは
通常同一高さにあるから、磁気テープ１が片寄って巻取
られることになる。

その結果、磁気テープ１が傷み、また、安定したテープ
走行が行われず記録・再生が不安定になる。

従来、Ｍ形ローディング方式では、回転ヘッドドラム２
の前後に、回転ヘッドドラム２及び基準平面３に対して
共に傾斜したガイドポストと基準平面３に垂直なガイド
ポストとからなる１対のローディングポストを計算上段
差Δｈがなくなるように配置し、且つ前後２対のローデ
ィングポストを磁気テープ１に引掛けてＭ字形状に長く
引出して回転ヘッドドラム２に約１８０度巻付けている
。

一方、Ｕ形ローディング方法では、回転ヘッドドラム２
及び基準平面３に対して共に傾斜した回転リング（ロー
ディングリング）にガイドポストを垂直に設け、磁気テ
ープ１にガイドポストを引掛けてローディングリングを
約１回転させることにより、磁気テープ１をＵ字形状に
極めて長く引出して回転ヘッドドラム２に約１８０度巻
付け、また同時に、カセットからのテープの出口、入口
における段差が生じないように各ガイドポストを配置し
ている。

〈発明が解決しようとする問題点〉 前述の如〈従来は回転ヘッドドラムに対してテープ巻付
角が大きいため、磁気テープ１をカセットから長く引出
すので、テープローディングのアクセス時間が長いとい
う問題がある。従って、カセットを記録または再生装置
のカセット挿入口に入れても、長いアクセス時間を待た
ないと記録または再生を行うことができず、不便である
。

アクセス時間を短かくするには磁気テープ１をカセット
から長く引出さなくても済むように、テープ巻付角を約
９０度等と小さくし、且つ、供給リールから回転ヘッド
ドラム２を経て巻取リールに至るテープパスを極力スト
レートにする必要がある。

しかし、従来のＭ形ローディング方式、Ｕ形ローディン
グ方式とも、テープ巻付角を１８０度またはそれ以上と
することを前提として磁気テープ１をＭ字形状またはＵ
字形状のテープパスに長く引出すのであるから、テープ
巻付角を小さくしても規格上、ストレートなテープパス
にすることは基本的に困難であり、アクセス時間の短縮
には限界がある。

本発明はアクセス時間の短縮を目的とし、テープパスを
できるだけストレートにして短かくしても、回転ヘッド
ドラムの入側と出側間でのテープ段差を補正することが
できる記録または再生装置を提供するものである。

く問題点を解決するための手段〉 本発明による装置は、カセットに収容した磁気テープに
ヘリカルスキャン方式で情報を記録しまたは再生する装
置であり、 磁気テープに平行な基準平面に対し傾斜して配置した、
回転ヘッドを有する回転ヘッドドラムと、 この回転ヘッドドラムの上流側と下流側に１つずつ回転
ヘッドドラムと平行に配置した。

磁気テープを回転ヘッドドラムに斜めに巻付ける２本の
第１の円筒状ガイドポストと、上流側のガイドポストよ
りも上流側に、または下流側のガイドポストよりも下流
側に、互いに平行に且つ回転ヘッドドラムに対し逆方向
に傾斜して配置した、磁気テープに交互に巻付く３本の
第２の円筒状ガイドポストとを備え、 ３本の第２のガイドポストの間隔と傾きは回転ヘッドド
ラムの入側と出側間に生じる磁気テープの段差と逆方向
で且つ同じ大きさの段差を生じるように構成し、 ２本の第１のガイドポストと３本の第２ガイドポストの
配列はカセットに磁気テープが出入する間のテープ／イ
スが略ストレートになるように構成したことを特徴とす
る。

く作　　　用〉 上記構成において、互いに平行な３本のガイドポストは
基準平面に対し傾斜するから、磁気テープがこれらのガ
イドボスｊ・に交互に斜めに巻付くと、その結果、回転
ヘッドドラムにおけると同様、３本のガイドポストの入
側と出側との間で磁気テープに段差が生じる。

この段差は、３本のガイドポストが回転ヘッドドラムと
は逆方向に傾斜しているから、回転ヘッドドラムによっ
て生じる段差に対し逆方向のものである。

また、３本のガイドポストにより生じる段差の大きさは
ガイドポスト間の間隔と傾斜角度とにより決まるから、
間隔と傾斜角度の選定により、回転ヘッドドラムにより
生じる段差を相殺して無くすことができる。

〈実　施　例〉 以下、本発明を図面に示す実施例とともに説明する。

第１図、第２図は本発明の一実施例をａ　−ディング状
態で示し、基準平面３に対し傾斜した回転ヘッドドラム
２の上流側と下流側にそれぞれ回転ヘッドドラム２と平
行に第１の円筒状ガイドポスト４，５が配置され、更に
、下流側のガイドポスト５の更に下流側に３本の互いに
平行な第２の円筒状ガイドポスト８゜９．１０が回転ヘ
ッドドラム２とは逆方向に傾斜して配置されている。

磁気テープ１は上流側のガイドポスト４、回転ヘッドド
ラム２、下流側のガイドポスト５、更に下流側のガイド
ポスト８，９．１０に巻付いて、図示省略のカセットの
２つのリール間を走行する。

本実施例では、磁気テープ１の巻付角θが実質的に９０
度となるように２本のガイドポスト４，５を配置し、且
つ、第２図の如く、磁気テープ１の走行路が略−直線と
なるように各ガイドポスト４，５，８，９，１０が配置
されている。

各ガイドポスト４，５，８，９，１０は必ずしも同一径
、同一材質の必要はなく、例えば直径約０．８〜約４閣
の範囲で適当に選定し、また、金属、セラミック、プラ
スチック及びこれらの複合材料等で作れば良い。

更に、回転ヘッドドラム２と３本のガイドポスト８，９
．１０とは必ずしも対称に傾斜する必要はない。

上記構造において、回転ヘッドドラム２の入側と出側と
の間では、磁気テープ１に前式（１）の通りΔｈの段差
が生じる。

一方、３本の平行なガイドポスト８，９゜１０の入側と
出側の間では、磁気テープ１に次式（２）で近似的に表
わされる段差−Δｈ′が生じる。

一Δｈ’　＝＝　−（１’３＋１　’４）　ｔａａａ’
但し、Ｕ・　ガイドポスト８，９間の距離Ｉ′４：　ガ
イドポスト９，１ｏ間の距離ｌ、：　ガイドポスト８，
１ｏ間に投影したＵの長さ ζニガイドポスト８，１ｏ間に投影したｌ゛の長さ θ３：ガイ１：ポスト８でのａ１気テープｌの折れ角 式（２）では、ガイドポスト８，９，１０の径を無視し
ているので、その分瞑差があり、近似的に段差Δｈ′を
表わしている。

以上のことから、Δｈ＝ｌ−Δｈ’　ｌであれば、３本
の平行なガイドポスト８，９．１０を通ることにより、
回転ヘッドドラム２で生じる磁気テープ１の段差Δｈが
補正される。即ち、がその関係式である。

特殊ケースとして０３−θ４＝θ′従って、１３＝１４
二ｅ’とすれば、 θ ｔｒＲｔｍａ　＝＝罎島−・ １８０　　　　　ｃ、θＩ　　　　　　　　・・・式４
）更に特殊ケース、即ち、回転ヘッドドラム２と３本の
平行ガイドポスト８，９．１０とが対称に傾斜すれば、
ａ＝ａ’であり、θ　　　　　　　２１’ η口πＲ＝１　　　　　　　　　・・・短５）となる。

式（５）の場合についてＲ＝１０ｎｍ、θ＝９０度、ｌ
’＝５ｍｒａとして具体例をあげる。

各数値を式（５）に代入し、 −　Ｘ　１０　Ｘπ−ｐ咀 １８０　　　　　　　ｃｈＤｅ’ ｌ　　　−１２ よって、θ＝（Ｖ　　劇）であるから、６７８５０度 となる。３本の平行なガイドポスト８，９゜１０の直径
Ｉ＃を２．５鵡とすれば、第３図に示す配置となる。但
し、前述の如く式（３）は近似式であり、また、回転ヘ
ッドドラム２のテープ巻付角θも実際にはマージンを必
要として９０度より大きくするので、ガイドポスト８゜
９．１０の使用にあっては、それらの配置を微調整する
。

次にローディングの一例を第４図により説明する。第４
図に示すように、装置のシャーシには回転ヘッドドラム
２と、キャプスタン１１と、３本の平行なガイドポスト
８〜１０のうち両端の２本のガイドポスト８，１０とが
固定位置で設定されている。

これに対し、３本の平行なガイドポスト８〜１０のうち
中央の１本のガイドポスト９と、回転ヘッドドラム２の
前後の２本のガイドポスト４＃　５と、ピンチ四−ラ１
２とが実線で示す位置から破線で示す位置へ移動可能に
設置されている。

アンローディング時にはガイドポスト４゜５．９は実線
の位置にあり、カセット１３を装置に挿入すると、図示
の如くこれらのガイドポスト４，５，９の外側に磁気テ
ープ１が位置する。

そこで、ガイドポスト４，５．９及びピンチローラ１２
を矢印の如く破線の位置へわずかに移動させることによ
り、３本の平行なガイドポスト８〜１０及び回転ヘッド
ドラム２に磁気テープ１が巻付いてローディングが完了
し、キャプスタン１１によって一定速度で走行する。な
お、１４は供給リール、１５は巻取リール、１６と１″
７はカセット１３側の垂直なガイドポストである。

以上説明した実施例では３本の平行なガイドポスト８〜
１０を回転ヘッドドラム２より下流側に配置したが、上
流側に配置しても良い。

〈発明の効果〉 本発明によれば３本の平行なガイドポストによって、回
転ヘッドドラムの入側と出側間に生じる磁気テープの段
差を補正するので〈従来のように磁気テープをカセット
から長く引出す必要がなく、それｔ！けローディングに
要する時間が短縮する。また、ローディング［４１の占
める面積も狭くなり、且つ、略ストレートなテープパス
を実現し易くなって、装置の小形化に適する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す回転ヘッドドラムとガ
イドポストの配置の正面図、第２図はその概略平面図、
第３図は３本の平行なガイドポストの具体例を示す概略
平面図、第４図はローディングの一例の説明図、第５図
は回転ヘッドドラムの入側と出側で生じる磁気テープの
段差の説明図である。 図面中、１は磁気テープ、２は回転ヘッドドラム、３は
基準平面、４と５は第１のガイドポスト、６と７は磁気
ヘッド、８，９及び１０は第２のガイドポスト、１１は
キャプスタン、１２はピンチローラ、１３はカセットで
ある。 特　　許　　出　　願　　人 富士写真フィルム株式会社 代　　　　理　　　　人

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 カセットに収容した磁気テープにヘリカルスキャン方式
   で情報を記録しまたは再生する装置において、 磁気テープに平行な基準平面に対し傾斜して配置した、
   回転ヘッドを有する回転ヘッドドラムと、 この回転ヘッドドラムの上流側と下流側に１つずつ回転
   ヘッドドラムと平行に配置した、磁気テープを回転ヘッ
   ドドラムに斜めに巻付ける２本の第１の円筒状ガイドポ
   ストと、 上流側のガイドポストよりも上流側に、または下流側の
   ガイドポストよりも下流側に、互いに平行に且つ回転ヘ
   ッドドラムに対し逆方向に傾斜して配置した、磁気テー
   プに交互に巻付く３本の第２の円筒状ガイドポストとを
   備え、３本の第２のガイドポストの間隔と傾きは回転ヘ
   ッドドラムの入側と出側間に生じる磁気テープの段差と
   逆方向で且つ同じ大きさの段差を生じるように構成し、 ２本の第１のガイドポストと３本の第２ガイドポストの
   配列はカセットに磁気テープが出入する間のテープパス
   が略ストレートになるように構成したことを特徴とする
   装置。