JPS63316343A - 光磁気記録媒体 - Google Patents

光磁気記録媒体

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JPS63316343A
JPS63316343A JP62153108A JP15310887A JPS63316343A JP S63316343 A JPS63316343 A JP S63316343A JP 62153108 A JP62153108 A JP 62153108A JP 15310887 A JP15310887 A JP 15310887A JP S63316343 A JPS63316343 A JP S63316343A
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magnetic
recording
magnetization
magnetic field
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気カー効果を利用して読出しすることので
きるキュリー点書込みタイプの光磁気記録媒体に関する
〔従来の技術〕
消去可能な光デイスクメモリとして光磁気ディスクが知
られている。光磁気ディスクは、従来の磁気ヘッドを使
った磁気記録媒体と比べて高密度記録、非接触での記録
再生などが可能であるという長所がある反面、記録前に
一度記録部分を消去しなければならない(一方向に着磁
しなければならない)という欠点があった。この欠点を
補う為に、記録再生用ヘッドと消去用ヘッドを別々に設
ける方式、あるいは、レーザーの連続ビームを照射しつ
つ、同時に印加する磁場を変調しながら記録する方式な
どが提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、これらの方法は、装置が大がかりとなり、コス
ト高になる欠点あるいは高速の変調ができないなどの欠
点を有する。
上述の公知技術の欠点を除去し、従来の装置構成に簡単
な構造の磁界発生手段を付設するだけで、磁気記録媒体
と同様な重ね書き(オーバーライド)を可能とした、光
磁気記録方法を本出願人は昭和61年7月8日に特願昭
61−158787号(該出願は昭和62年2月2日の
国内優先出願、特願昭62−20384号の基礎出願と
なる)で提案した。
しかし、この方法は全く新しい記録法であるが故に、い
まだ多くの研究課題が残っていた。
すなわち、記録ビットの安定性の向上、あるいは付設す
る磁界発生手段において、必要な磁界強度を減少させる
こと等である。
〔発明の概要〕
本発明の目的は、上記既出願の技術を更に改良し、小さ
なバイアス磁界で重ね書きが可能で、且つ、記録ビット
の安定性に優れた光磁気記録媒体を提供することにある
本発明の上記目的は、低いキュリー温度と高い保磁力を
有し垂直磁気異方性を示す第1磁性層と、この第1磁性
層に比べて相対的に高いキュリー温度と低い保磁力を有
し垂直磁気異方性を示す第3磁性層と、これら第1及び
第3磁性層の間に設けられ、室温では面内磁気異方性で
温度が上昇すると垂直磁気異方性を示す第2磁性層とか
ら成る光磁気記録媒体によって達成される。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。
第1図(a)、(b)は各々本発明の光磁気記録媒体の
一実施例を示す模式断面図である。第1図(a)の光磁
気記録媒体は、プリグループが設けられた、透光性の基
板1上に、第1の磁性層2と第2の磁性層3と第3の磁
性層4が積層されたものである。各磁性層の主成分は、
磁気光学効果を呈するものであれば良いが、特に希土類
元素と遷移金属元素との非晶質磁性合金が適している。
例えば、GdCo、GdFe、TbF]、DyFe、G
dTbFe  TbDyFe、GdTbFeCc>、T
bFeCo、GdTbCo等が挙げられる。
第1磁性層2は、低いキュリー点(T、)と高い保磁力
(H,、)を有し、副格子磁化の大きさは、遷移金属の
方が大きい。
第3磁性層4は、高いキュリー点(T、)と低い保磁力
(HL)を有し、副格子磁化の大きさは、希土類元素の
方が大きい。
ここで「高い」、「低い」とは両磁性層を比較した場合
の相対的な関係を表わす。(保磁力は、室温における比
較)。なおT、、#H,でも良い。
第1.第3磁性層は、容易磁化方向が基板面に垂直であ
るが、第2磁性層は、室温において容易磁化方向が基板
面に垂直ではない。副格子磁化の大きさは希土類元素の
方が大きく、磁性層における希土類元素の割合は、原子
数比(希土類元素)/(希土類元素+遷移金属元素)で
表わして0.2〜0.5の範囲にある。
通常は、第1磁性層2のTLは、70〜1800C,H
,は3〜10 k Oe 、第3磁性層のT 11は1
00〜400°C,HLは0.1〜2kOe。
第2磁性層のキュリー温度はTLとT、4の間にあり、
保磁力はほぼゼロである様に選択するとよい。
第1.第3磁性層の間に設けられた第2磁性層3は、室
温において第1.第3磁性層間の交換力による結合を妨
げる効果を有する。つまり第2磁性層を設けたことによ
り、第1.第3磁性層が第2磁性層を介して交換力によ
り結合していることにより現われる実効的なバイアス磁
界の大きさHH* l 1あるいはHL * I Iが
室温に比べて昇温時に太き(なる様に変化するという特
徴を有する。
本発明の光磁気記録媒体は、第1磁性層2が主に再生に
関与する。即ち、第1磁性層2が呈する磁気光学効果が
、主に再生に利用され、第3磁性層4は、記録に重要な
役割りを果たす。
一方、従来の光磁気記録方法における、交換結合二層膜
では、逆に低いキュリー点と高い保磁力とを有する磁性
層は主に記録に関与し、高いキュリー点と低い保磁力と
を有する磁性層が主に再生に関与した。この場合記録、
再生ビームは、高いキュリー点と低い保磁力とを有する
磁性層の側より入射する。
第1図(b)において5.6は両磁性層の耐久性を向上
させるための保護膜である。また、7は貼り合わせ用基
板8を貼り合わすための接着層である。貼り合わせ用基
板8にも、2から6までの層を積層し、これを接着すれ
ば、両面で記録・再生が可能となる。
以下、第2図〜第4図を用いて記録の過程を示すが、記
録時に第2磁性層3を介して強く交換結合する両磁性層
2と4の磁化の安定な向きは、平行(同じ向き)でも反
平行(逆方向)でも良い。
第2図では、磁化の安定な向きが平行な場合について説
明する。
第3図の35は、上述したような構成を有する光磁気デ
ィスクである。例えば、この磁性層のある一部の磁化状
態が初め第2図(a)のようになっているとする。光磁
気ディスク35は、スピンドルモータにより回転して、
磁界発生部34を通過する。このとき、磁界発生部34
の磁界の大きさを両磁性層2と4の保磁力の間の値に設
定すると(磁界の向きは、本実施例では上向き)、第2
図(b)に示す様に、第2磁性層3は、一様な方向に磁
化され、一方、第1磁性層2の磁化は初めのままである
次に、光磁気ディスク35が回転して記録・再生ヘッド
31を通過するときに、記録信号発生器32からの信号
に従って、2種類(第1種と第2種)のレーザーパワー
値を持つレーザービームをディスク面に照射する。
第1種のレーザーパワーは該ディスクを第1磁性層2の
キュリー点付近まで昇温するだけのパワーであり、第2
種のレーザーパワーは該ディスクを第3磁性層4のキュ
リー点付近まで昇温可能なパワーである。即ち、両磁性
層2.4の保磁力と温度との関係の概略を示した第4図
において、第1種のレーザーパワーは、TL付近、第2
種のレーザーパワーはT II付近までディスクの温度
を上昇できる。
第1種のレーザーパワーにより第1磁性層2は、キュリ
ー点付近まで昇温するが第3磁性層4は、この温度でビ
ットが安定に存在する保磁力を有している。さらにこの
温度において、第1磁性層2と第3磁性層4は、第2磁
性層3を介して強く磁気的に結合(交換結合)するので
、記録時のバイアス磁界を適正に設定しておくことによ
り、第2図(b)のいずれの例からも第2図(C)のよ
うなビットが形成される。(第1種の予備記録)。
ここでバイアス磁界を適正に設定するとは、次のような
意味である。即ち、第1種の予備記録では、第3磁性層
4の磁化の向きに対して安定な向きに(ここでは同じ方
向に)第1磁性層2の磁化が配列する力(交換力)を受
けるので、本来はバイアス磁界は必要ではない。しかし
、バイアス磁界は後述する第2種のレーザーパワーを用
いた予備記録では第3磁性層4の磁化反転を補助する向
き(すなわち、第1種の予備記録を妨げる向き)に設定
される。そして、このバイアス磁界は、第1種、第2種
どちらのレーザーパワーの予備記録でも、大きさ、方向
を同じ状態に設定しておくこ・とが便宜上好ましい。
かかる観点からバイアス磁界の設定は、次記に示す原理
による第2種のレーザーパワーの予備記録に必要最小限
の大きさに設定してお(ことが好ましく、これを考慮し
た設定が前でいう適正な設定である。
次に第2種の予備記録につりて説明する。第2種のレー
ザーパワーにより、第3磁性層4のキュリー点近くまで
昇温させる(第2種の予備記録)と、上述のように設定
されたバイアス磁界により第3磁性層4の磁化の向きが
反転する。続いて第1磁性層2のキュリー点付近まで昇
温していく過程において、第2磁性層3を介して、第1
磁性層2と第3磁性層4が磁気的に強く結合(交換力よ
にる結合)する為に、続いて第1磁性層2の磁化も第3
磁性層4に対して安定な向きに(ここでは同じ方向に)
配列する。即ち、第2図(b)のいずれの例からも第2
図(d)のようなビットが形成される。
このように、バイアス磁界と、信号に応じて変る第1種
及び第2種のレーザーパワーとによって、光磁気ディス
クの各箇所は第2図(C)か(d)の状態に予備記録さ
れることになる。
次に光磁気ディスク35を回転させ、予備記録のビット
(c)、(d)が磁界発生部°34を再び通過すると、
磁界発生部34の磁界の大きさは前述したように、磁性
層2と4の保磁力の間の大きさに設定されているので、
記録ビット(C)は変化が起こらずに(e)の状態であ
る(最終的な記録状態)。一方、記録ビット(d)は第
3磁性層4が磁化反転を起こして(f)の状態になる(
もう一つの最終的な記録状態)。
記録ビットの状態(e)と(f)は、記録時のレーザー
のパワーで制御され、記録前の状態には依存しないので
、重ね書き(オーバーライド)が可能である。記録ビッ
ト(e)と(f)は、再生パワーのレーザービームを照
射し、その反射光を記録信号再生器33で処理すること
により、再生できる。
第2図(f)の記録ビットの状態が安定に存在する為に
は、第1磁性層2と第3磁性層4の飽和磁化の大きさを
M S+、 MB2、膜厚をL+、L−とじ、第2磁性
層3を介して現われる第1磁性層と第3磁性層の間の磁
壁エネルギーをσ、で現わすと、次の様な関係があれば
良い。
HL〉σW/2Ms、L、。
H,>σW/2M、、L。
ここでσw/ 2 M si L−は第3磁性層に働く
交換力の強さを示す。つまりσw/2M、、L、の大き
さの磁界で第3磁性層4の磁化の向きを、第1磁性層2
の磁化の向きに対して安定な方向へ(この場合は同じ方
向)向けようとする。そこで第3磁性層4がこの磁界に
抗して磁化が反転しないためには、第3磁性層4の保磁
力をHLとしてHL〉σ、/2M、、L、であれば良い
同様にσ、/2MS、L、は、第1磁性層に働く交換力
の強さを示す。第1磁性層2が、この磁界に抗して磁化
が反転しないためには、第1磁性層2の保磁力をH,と
してHH>aw /2Ms+L+であれば良い。
この様に(f)の記録ビットの状態が安定になる様にす
るには、第1磁性層と第3磁性層の間に働(交換力が小
さくなる様にすれば良い。例えば第1磁性層と第3磁性
層の間に非磁性材料がら成る中間層を設けてσ、の値を
小さくするなど、いろいろの方法がある。
また一般に、この様に交換結合している垂直磁気異方性
をもつ2層の間に働く交換力の大きさは、温度上昇と共
に減少し、第1磁性層のキュリー温度にてゼロになる。
この温度変化は、第1磁性層の磁化の温度変化にほぼ等
しい。これを第6図に示す。第6図は、第1磁性層たる
500人のT b 、、F e 、、と第3磁性層たる
500人のT b 、G d 14F e asc O
aとの間に、厚さ25人の5isNaから成る中間層を
設けた場合、Si、N4を35人とした場合及び中間層
を設けない場合の実効的バイアス磁界の温度変化を示す
図である。実効的バイアス磁界の大きさは、第1磁性層
のキュリー温度(約130°C)においてゼロになる様
に単調に減少する。
ところが、第1種、第2種の記録はどちらも第3磁性層
の磁化に対して安定な方向に、第1磁性層が交換力によ
り配列する現象を利用するので、働いている交換力を減
少させる操作を行うことにより、記録が充分に行われな
くなる。
そこで、本発明の様な機能を有する第2磁性層を第1磁
性層と第3磁性層の間に設けることが必。
要になる。
つまり第2磁性層は、第1磁性層と第3磁性層の間に働
く交換力を調整する働きを持ち、室温と比較して、記録
が行われる温度においてより大きな交換力が働くように
する性質を持つことである。
具体的に言えば、第2磁性層の容易磁化方向が、室温に
おいては基板面内方向に向き、記録時の温度においては
基板垂直方向に向く様な材料を用いることにより上記の
交換力の制御が可能になる。これを以下に説明する。
交換力測定用のサンプルとしてスライドガラス上にスパ
ッタ法により第1磁性層としてTb。
Fe82を500人の厚さに、次に第2磁性層としてF
e又はT b4g F e 7゜Cosをそれぞれ厚さ
を変えて積層し、次にT b 22F e toc O
sを500人の厚さに積層してサンプルを作成した。第
1磁検層T b +sF e +12は、保磁力12k
Oeで、鉄元素の副格子磁化が優位であった。第3磁性
層T b 22F 870COsは保磁力6kOeで、
Tb元素の副格子磁化が優位であった。
次に、それぞれのサンプルについて、VsM(試料振動
型磁化測定機)を用いて磁界を印加しながら、第1磁性
層、第3磁性層それぞれの磁化反転の起こる印加磁界の
大きさを調べた。今回のサンプルでは、印加磁界を減少
させていくと、第3磁性層の磁化の向きが反転して、第
1磁性層に対して安定な向き(反平行)に配列した。こ
の磁化反転の起こる印加磁界から、第3磁性層に働く交
換力をを求めた。この結果を第6図に示す。
第6図のたて軸は、第3磁性層に働く交換力を現わし、
横軸は、第2磁性層(Fe又はTbFeCo)の膜厚を
現わす。図から明らかな様に、磁化容易軸が基板面内方
向にあるFe(鉄)を設けた場合は、70人程度の膜厚
でも、交換力が働かなくなる。これに対して、T b 
2sF e 1゜Cosは磁化容易軸が基板面垂直方向
であり、保磁力は約300 0eであるが、この磁化容
易軸が第1゜第3磁性層と同じ(基板面に垂直な第2磁
性層を設けたサンプルは、500Å以上の膜厚でも交換
力が働いている。
そこで室温においては、磁化容易軸が基板面内方向にあ
り、記録が行われる温度において磁化容易軸が基板に垂
直方向に変わる特性を示す材料を第2磁性層として第1
磁性層と第3磁性層の間に設けることにより、今まで述
べた記録ビットの安定性と安定な記録特性とが両立する
ことが分る。
磁化容易軸が温度によって変化する材料は、従来よりス
ピン再配列を示す材料として知られている。例えば、P
hysica  86−88B(1977)195−1
96にM、0HKO8HIとH,KOBAYASHIに
より報告されているDyCo、では、50〜100℃の
温度域で磁化容易軸が、基板面内方向から基板垂直方向
に変化する。また同様の結果がDyを同じ希土類元素、
Nd、Pr、−Tbなどに置換した系、あるいはCoを
同じ遷移金属元素のFe、Niなどに置換した系などで
も得られている。また応用物理第45巻第10号(19
76)962−967に対島により報告されている様に
、希土類オーツフェライトあるいは希土類オーツクロマ
イトなどの材料もスピン再配列を示す。これらの材料の
組成などを変えることにより、記録温度域において磁化
容易軸が、基板面内方向から基板垂直方向へ変化する様
に設計することが可能である。
また従来より、磁性薄膜の飽和磁化をMs、膜面に垂直
な方向の一軸異方性磁界をHkとすると、この磁性薄膜
が膜面に垂直な磁化膜である為にはHk≧4πMsであ
ることが必要である。そこで、第2磁性層の磁化容易軸
が室温では基板面内方向にあり、記録温度域では基板面
に垂直になる様にするには第2磁性層のキュリー温度を
この記録温度付近にするとよい。つまりキュリー温度付
近で急激なMsの減少があるので、室温でHk〈4πM
 sであったものが、記録温度域でHk≧4πMsとな
り得る。さらに第2磁性層の磁化で、基板面に垂直な成
分が増加すると、第1゜第3磁性層からの交換力によっ
てさらに第2磁性層の磁化は基板面に垂直に配向するこ
とになる。
第1.第3磁性層から夫々第2磁性層へ働く交換力He
 f f (1−2) 、 He f f (2−3)
は、第2磁性層の飽和磁化をM s 2 、膜厚をh 
2 +第1、第2磁性層の界面磁壁エネルギーをσW1
2゜第2.第3磁性層の界面磁壁エネルギーをσW0と
すると、 He f f (12) =aw+z / 2Ms 2
 h2He f f (23) ”σw!s / 2M
s 2’ hzと表わされる。
そこで、記録温度域において第2磁性層の磁化を、この
交換力Heff (1−2)、Heff(2−3)を利
用して膜面に垂直に向けようとするならば、第2磁性層
の飽和磁化M s zと膜厚り、を室温で磁化容易方向
が基板面内方向である範囲内で、小さな値に設定してお
くと有利なことが分かる。第2図の説明では第1磁性層
2と第3磁性層4の磁化の向きが同じときに安定な例を
示したが、磁化の向きが反平行のときに安定な磁性層に
ついても同様に考えられる。第5図に、この場合の記録
過程の磁化状態を第2図に対応させて示しておく。
以下に、本発明の更に具体的な実施例を示す。
実」L列」2 4元のターゲット源を備えたスパッタ装置内に、プリグ
ループ、プリフォーマット信号の刻まれたポリカーボネ
ート製のディスク状基板を、ターゲットとの間の距離1
0cmの間隔にセットし、回転させた。
アルゴン中で、第1のターゲットより、スパッタ速度1
00人/ m i n 、  スパッタ圧5X10−’
TorrでSiを保護層として500人の厚さに設けた
次にアルゴン中で、第2のターゲットよりスパッタ速度
100人/ m i n 、スパッタ圧5XIO−”T
orrでGdTbFe合金をスパッタし、膜厚300人
、’[’L=約15り℃、H51=約8kOeのT b
 +zG d +oF e tsの第1磁性層を形成し
た。第1磁性層の副格子磁化はFe原子の方が大であっ
た。
次にアルゴン中で、第3のターゲットよりスパッタ速度
100人/ m i n 、スパッタ圧5x 10−s
To r rでTbFeCo合金をスパッタし、膜厚2
00人キュリー温度約170℃で保磁力は、はとんどゼ
ロのTI)a6Fe6゜Cosの第2磁性層を形成した
。第2磁性層の容易磁化方向は、基板面内方向でも、基
板垂直方向でもなかった。それぞれの方向に磁化の向き
を配向させる為に必要な外部磁界の大きさは、共に約2
.5kOeであった。
次にアルゴン中で第4のターゲットよりスパッタ速度1
00人/ m i n 、スパッタ圧5X10−1To
rrでTbFeCo合金をスパッタし、膜厚300人、
T、=約り80℃、)lL=約1.5kOeのT b 
24 F e as COsの第3磁性層を形成した。
第3磁性層の副格子磁化はTb原子の方が大であった。
次にアルゴン中で第1のターゲットよりスパッタ速度1
00人/ m i n 、スパッタ圧5X10−”To
rrでSiを保護層として1000人の厚さに設けた。
次に膜形成を終えた上記の基板を、ホットメルト接着剤
を用いてポリカーボネートの貼り合わせ用基板と貼り合
わせ光磁気ディスクを作成しlこ 。
次に第6図及び第7図において、第3磁性層に働く交換
力による実効的バイアス磁界を求めたのと同じ方法で、
作成した光磁気ディスクの第3磁性層に働(実効的バイ
アス磁界を測定したところほぼゼロであった。
この光磁気ディスクを記録再生装置にセットし、2.5
kOeの磁界発生部を、線速度的8m/ s e cで
通過させつつ、約1mmに集光した830nmの波長の
レーザービームを50%のデユーティ比で2 M Hz
の周波数で変調させながら、4mWと8mWの2値のレ
ーザーパワーで記録を行った。バイアス磁界は100 
0eであった。
その後1.’5mWのレーザービームを照射して信号の
再生を行ったところ、2値の信号の再生ができた。
次に、上記と同様の実験を、ディスク前面に記録された
後の光磁気ディスクについて行った。この結果、前に記
録された信号成分は検出されず、オーバーライドが可能
であることが確認された。
第2磁性層の材料と厚さだけを変化させた以外は、実施
例1と同じ方法、同じ材料を用いて、光磁気ディスクの
サンプルを作製した。
次に実施例1と同じ方法により、第3磁性層に働く交換
力による実効的バイアス磁界、および記録特性を調べた
比較例1は、本発明の第2磁性層を設けない例である。
この場合、第1磁性層の磁化に対して安定な向きに第i
磁性層を配列させる実効的バイアス磁界の大きさが第3
磁性層の保磁力HLより大きい為に、安定な記録ビット
が形成されなかった。
実施例2−1に用いたF e y。Crs。薄膜層は、
キュリー温度が200℃以下で基板面内に磁化容易軸を
もつ。膜厚が30Å以下では、室温で第1、第3磁性層
からの交換力により、基板面に垂直方向に磁化が配向す
る為に、第3磁性層に働(実効的バイアス磁界が大きく
なり安定な記録ができなかった。また膜厚が100Å以
上では記録温度域でも基板面に垂直方向に磁化が誘起さ
れず(垂直膜になる為には、飽和磁化M S 2の値が
大きすぎた為)交換力が働かなかった為に記録が行われ
なかった。
実施例2−2.2−3に用いたDyC01(磁気転移温
度50〜80°C) +  S mo、t E r o
3Fees(磁気転移温度〜110°C)は共に膜厚1
00〜400人の範囲で良好な記録が行えた。
室温における第3磁性層に働く実効的バイアス磁界がほ
ぼゼロであるにもかかわらず良好な記録が行えたのは、
記録温度域(50〜150°C)において磁化容易方向
が基板面内方向から、基板垂直方向へ変化している為で
ある。
比較例1−2.1−3に用いたSiは非磁性材料である
。膜厚を40〜60人に設定すると第1、第3磁性層間
の交換結合がSi層により阻害される為、測定される第
3磁性層に働く実効的バイアス磁界も250〜150 
0eと小さな値になった。しかし、第6図の例で説明し
たように、この実効的バイアス磁界は温度の上昇と共に
減少する為記録の行われる温度域において、記録時のバ
イアス磁界に抗して第1磁性層の磁化を第3磁性層の磁
化に対して安定な向きに配列させる第1種の記録が不可
能になった。
第8図に、実施例1のサンプルで、第1.第3磁性層に
働く実効的バイアス磁界の大きさを温度を変えて測定し
た結果を示す。縦軸は、働く実効的バイアス磁界の大き
さを示し、横軸は測定温度を示す。
第1磁性層は、80℃までは働く実効的バイアス磁界は
ゼロで、90℃から約900 0eの第3磁性層に対し
て安定方向へ磁化を配列させようとするバイアス磁界を
受ける様になる。
90 ’C以上では第1磁性層のキュリー温度でゼロに
なる様に単調に減少している。また第3磁性層について
は測定温度全域で働くバイアス磁界はゼロであった。こ
の結果は、実施例1の光磁気ディスクが良好な記録特性
を示す証明となる。
次に実施例1の第2磁性層T b saF e soC
Osを1000人スライドガラス上にスパッタし、さら
に保護膜として5isNnを1000人積層したサンプ
ルを作成し、温度を変えながら基板垂直方向にT b 
ssF e a。Cos層の磁化を配列させる為に必要
な印加磁界の大きさを調べた結果を第9図に示す。
第9図において縦軸は必要な印加磁界の太きさ、横軸は
測定温度である。必要な印加磁界の大きさは、温度上昇
と共に減少する。第9図で、第1磁性層に大きなバイア
ス磁界がかかり始める80〜90℃においては500 
0e程度までに減少する。
実施例1のサンプルにおいては、第1磁性層と第2磁性
層との界面で働く交換力により、温度の上昇とともに第
2磁性層の磁化が界面より基板面に垂直方向に誘起され
、80〜90℃の温度域において第3磁性層との界面近
くの第2磁性層の磁化も基板面に垂直方向に配列し、こ
のとき第1磁性層と第3磁性層との間で第2磁性層を介
して大きな実効的なバイアス磁界がかかると考えられる
上記の如く、希土類−遷移金属合金を用いて形成される
第2磁性層は、更に以下のような観点より、組成の最適
化が行われる。
(i)希土類−遷移金属合金において、基板面垂直方向
に磁気異方性を示すのは希土類−遷移金属元素中で希土
類元素の組成が約12〜28原子%の範囲である。この
範囲外で磁化容易方向が基板面内方向へ向くのは、2つ
の理由が考えられる。
その1つは飽和磁化Msが大きい為に、膜面に垂直な方
向の一軸異方性磁界をHkとすると、垂直膜になる為の
条件Hk≧4πMsが成り立たない為である。
さらに、もう一つの理由は、希土類−遷移金属合金膜の
膜面に垂直方向の磁気異方性は希土類元素と遷移金属元
素のカップリングにより発生する。希土類元素の割合が
12〜28原子%のときに限り膜中の希土類元素−遷移
金属元素対による磁気モーメントが垂直方向に配位しや
すい(確率が高い)からである。
(i i)第2磁性層に用いる希土類元素−遷移金属合
金の組成を、補償組成に対して希土類元素に富んだ組成
のものは垂直磁気異方性を示す組成よりさらに希土類元
素の割合を増して飽和磁化を増大し面内方向に磁化しや
すい組成を選ぶ。あるいは補償組成に対して遷移金属元
素に富んだ組成のものは、垂直磁気異方性を示す組成よ
りさらに遷移金属元素の割合を増して飽和磁化を増大し
、面内方向に磁化しやすい組成を選ぶ。そこで材料のキ
ュリー温度を記録の行われる温度程度にしておけば、室
温から記録温度にかけて飽和磁化の減少が起るので(i
)に述べた垂直膜になる条件Hk≧4πMsを満たして
室温では容易磁化方向が基板面内で記録温度では基板垂
直方向に変化することが可能である。
次に第2磁性層の磁化容易方向が基板面内方向から基板
垂直方向に変わる様子を実験で確かめた。
スパッター法により、5×10弓Torrのアルゴン圧
にてスライドガラス基板に第2磁性層として500人の
厚さのFe、Tbs Gd5F e 9G、 T b 
+aG d +6F e esの3種の磁性膜を設けた
。次にそれぞれのサンプルに真空を破ることなく第3磁
性層としてT b 24 F e to COaを50
0人の厚さに設け、さらに保護膜として813N4を7
00人の厚さに積層した。
次に測定温度を変化させながら基板面垂直方向に磁界を
印加して第2磁性層の磁化が基板面垂直方向へ配列する
為に必要な印加磁界の大きさを調べた。
ただし、第2磁性層に用いたFe、Tb。
G d 、 F e so、 T b +aG d t
sF e ssそれぞれは室温において磁化容易方向は
基板面垂直方向ではなかった。
第10図に結果を示す。縦軸は垂直方向に配列する為に
必要な印加磁界の大きさ、横軸は測定温度を示す。
第2磁性層がFeであるものは、160℃くらいの温度
では飽和磁化の減少が小さい為、何々基板面垂直方向に
は磁化が向かない。希土類元素−遷移金属合金で面内方
向にも磁化容易方向をもつTbi Gds Feesと
T b +aG d tsF e smでは、それぞれ
キュリー温度が100〜200℃程度であるので磁化の
減少が大きく、100℃くらいまで温度を上げると小さ
な印加磁界で磁化が垂直方向へ配列する様になる。特に
、補償組成より希土類元素に富んだ組成であるT b 
+aG d tsF e smでは、補償組成より遷移
金属元素に富んだ組成であるTbs Gds Fee。
に比べて、温度を上昇するに従ってより小さな印加磁界
で磁化が基板面垂直方向へ配列する様になる。
さらに、70〜80℃において必要な印加磁界が第3磁
性層の保磁力より小さくなる。第3磁性層の磁化の向き
により、第2磁性層の磁化反転に必要な印加磁界の大き
さが変化する(すなわち第2磁性層と第3磁性層の間で
交換力が働いている)かどうかをチェックすると、室温
においては交換力は働いていなかったが、90℃と11
0℃において約200 0eの交換力によるバイアス磁
界が働いていることが分った。
ここで補償組成より希土類元素に富んだ組成であるT 
t) 1@G d tsF e smの方が温度上昇に
従って磁化容易方向が垂直に向いてくるめは、次の2つ
の理由による。
まず第1に、経験的に交換結合している第2゜第3磁性
層において、組成が共に補償組成に対して希土類元素に
富んでいるか、遷移金属に富んでいる組み合わせの方が
、一方が希土類元素に富んでいて他方が遷移金属に富ん
でいる組み合わせに比べて、交換力が強(働き、第3磁
性層は基板面に垂直な磁気膜なので、第2磁性層も基板
面に垂直に磁化が配列し易くなる。
第2に希土類元素の方が単体ではキュリー温度が低い為
に、希土類−遷移金属合金で補償組成より希土類元素に
富んだ組成では、温度の上昇に伴う磁化の減少に希土類
元素の方が大きく寄与する。(この為に室温以上に補償
温度が存在する。) 希土類元素の磁化が大きすぎて容易磁化方向が基板面に
垂直でない組成のものは、温度上昇に伴い、希土類元素
の磁化が減少し、実質的に本来垂直磁気異方性を示す希
土類元素と遷移金属それぞれの磁化の大きさの割合に近
づくことになる。
L立見1 4元のターゲット源を備えたスパッタ装置内にプリグル
ープ、プリフォーマット信号の刻まれたポリカーボネー
ト製のディスク状基板をターゲットとの間の距離10c
mの間隔にセットし回転させた。
アルゴン中で第1のターゲットより、スパッタ速度10
0人/min、スパッタ圧5X10−”Torrで5i
sNaを保護層として700人の厚さに設けた。
次にアルゴン中で第2のターゲットよりスパッタ速度1
00人/min、 スパッタ圧5X10−’Torrで
TbDyFeCo合金をスパッタし、膜厚300人+T
L”約150℃、H11=約10koeのT b +s
D ys F e TICO4の第1磁性層を形成した
。第1磁性層の副格子磁化はFe。
Co原子の方が大であった。次にアルゴン中で第3のタ
ーゲットよりスパッタ速度100人/min、スパッタ
圧5xlO−”TorrでTbGdFe合金をスパッタ
し、膜厚200人、キュリー温度約160℃のT b 
+aG d tsF e 8mの第2磁性層を形成した
。第2磁性層の容易磁化方向は室温において基板面に垂
直方向ではなかった。室温において磁化を基板面に垂直
方向へ配列させる為に必要な印加磁界は約2kOeであ
っ1こ。
次にアルゴン中で第4のターゲットよりスパッタ速度1
00人/min、 スパッタ圧5X10−’Torrで
TbGdFeCo合金をスパッタし、膜厚300人、T
I+=約190°C,HL=約1.8kOeのT b 
2oG d s F e 6tc o sの第3磁性層
を形成した。第3磁性層の副格子磁化はTb、Gd原子
の方が大であった。
次にアルゴン中で第1のターゲットよりスパッタ速度1
00人/min、 スパッタ圧5X10−3Torrで
5isN4を保護膜として800人の厚さに設けた。
次に膜形成を終えた上記の基板を、ホットメルト接着剤
を用いてポリカーボネートの貼り合わせ用基板と貼り合
わせ光磁気ディスクを作成した。
次にVSM (試料振動型磁化測定器)を用いて第1.
第3磁性層の磁化反転の起こる印加磁界を測定し、第3
磁性層に働く交換力による実効的バイアス磁界を測定し
たところほぼゼロであっ1こ。
この光磁気ディスクを記録再生装置にセットし、2.5
kOeの磁界発生部を線速度約8m/ s e cで通
過させつつ、約1μm直径に集光した830mmの波長
のレーザービームを50%のデユーティ比で2 M H
zの周波数で変調させながら4mWと8mWの2値のレ
ーザーパワーて記録を行った。記録時のバイアス磁界は
150 0eであった。
その後、1 、 0 mWのレーサービームを照射して
信号の再生を行ったところ2値の信号の再生ができた。
次に、上記と同様の実験をディスク全面に記録された後
の光磁気ディスクについて行った。この結果、前に記録
された信号成分は検出されず、オーバーライドが可能で
あることが確認された。
2  び      4 第2磁性層の材料組成だけを変化させた以外は、実施例
3と同じ方法、同じ材料を用いて、光磁気ディスクのサ
ンプルを作製した。
次に実施例3と同じ方法により、第3磁性層に働く交換
力による実効的バイアス磁界、および記録特性を調べた
表−2において備考の項は第2磁性層の組成が補償組成
に対してFe元素に富んだ組成であるか、Tb、Gd元
素に富んだ組成であるかを示す。
良好な記録特性を示したのは実施例4−1〜4−3のサ
ンプルであった。これらのサンプルは第2磁性層のTb
、Gdの希土類元素の組成比が原子数比で20〜50%
の範囲にあった。
またすべての組成が補償組成に対してTb。
Gdの希土類元素に富んだもので基板面内方向に磁化し
やすかった。
比較例2−1〜2−3は、第2磁性層の組成が補償組成
に対してFeの遷移金属元素に富んだもので、いずれも
第3磁性層に働く実効的バイアス磁界は、はぼゼロか小
さい値になった。しかし記録時に第1.第3磁性層間に
働く交換力によりそれぞれの磁化を安定な方向に配列さ
せるバイアス磁界が小さく、第1種の記録を安定に行う
ことが出来なかった。
比較例2−4〜2−7は第2磁性層が垂直磁化膜でそれ
ぞれのサンプルで第3磁性層に働く実効的バイアス磁界
は2.0〜2.5kOeで、第3磁性層の保磁力よりも
大きい。これらのサンプルでは、第3磁性層の磁化が常
に第1磁性層の磁化の向きに対して安定な方向に配列し
てしまうので、第1種の記録が行えなかった。
比較例2−8は、希土類元素の割合が最も大きいサンプ
ルで、キュリー温度が100℃以下であった。記録温度
において第1磁性層と第3磁性層の間に交換力によるバ
イアス磁界が充分に働かなかった為に第1種の記録が充
分に行えなかった。
嵐校五ユ 実施例3.4と比較例2におけるサンプルは、第1磁性
層、第2磁性層、第3磁性層それぞれの磁性層材料の組
成が、順に遷移金属に富んだ組成、希土類元素に富んだ
組成、希土類元素に富んだ組成の組み合わせであった。
そこで、第1.第2.第3磁性層で保磁力、キュリー温
度が同じであり組成が遷移金属に富んだ組成(TM)の
材料と希土類元素に富んだ組成(RE)の材料2種を用
意し、それぞれの材料の組み合わせを変えた以外は、実
施例3と同様の膜厚、材料、構成にてサンプルを作成し
、実施例3と同様の評価を行った。
用いた材料の組成を表−3に、評価の結果を表表−3に
おいて第2磁性層の保磁力に相当する値として磁化を基
板面に垂直に配列する値に必要な印加磁界の値を示す。
表−4に示す結果で明らかな様に、比較例3−1〜3−
4は、第3磁性層の組成が遷移金属に富んでおり、実施
例3の希土類元素に富んだ組成の場合に比して温度の上
昇に伴って保磁力の低下が著しい為に、想定された第1
種の記録が行われる温度において、第3磁性層の保磁力
の値が安定なビットを形成し得る保磁力の値より小さな
値になった。この為、第1種の記録の感度の低下あるい
は記録が安定に行われないという不都合が起った。
比較例3−3〜3−6は、第1磁性層の組成が希土類元
素に富んでおり、実施例3の遷移金属元素に富んだ組成
の場合に比して、温度の上昇に伴っての保磁力の低下が
小さい為に想定された第1種の記録が行われる温度にお
いて、第1磁性層に記録が行われる条件 Ho −Hn
 e f f <Oとならずに、第1種の記録の感度の
低下、あるいは記録が行われないという不都合が起こっ
た。
また、比較例3−1.3−2.3−5.3−6は第1.
第3磁性層の組成が共に補償組成に対して希土類に富ん
だ組成が、共に遷移金属に富んだ組成であるが、媒体の
温度を上げてい(とき、低い温度から強く交換力が働く
傾向があり、すべて第1種の記録が不安定に行われた。
(第3磁性層の磁化が、第1磁性層の磁化に対して安定
な方向へ配列してしまう。) また比較例3−1.3−3.3−5.3−7は、第2磁
性層の組成が補償温度に対して遷移金属に富んだ組成で
あり、実施例3の組成が希土類元素に富んだ組成の場合
に比べて、記録温度において、第2磁性層を介して第1
.第3磁性層に働く交換力によるバイアス磁界が小さい
為に第1種の記録における感度の低下が太き(なった。
これらの結果より、第1.第2.第3磁性層の材料組成
の最適な組み合わせは、実施例3の場合に相当し、第1
磁性層は遷移金属に富んだ組成。
第2磁性層は希土類元素に富んだ組成、第3磁性層は希
土類元素に富んだ組成であることが分かる。
今までに述べた実施例は、記録層が第1.第2、第3の
3層の磁性層より成る場合を示したが、第1磁性層の基
板側に、さらに光磁気効果の大きい第4磁性層を第1磁
性層と強(交換結合する様に設けることも可能である。
この場合、第1、第4磁性層の膜厚の和は再生信号の出
力を太き(する為に200Å以上であることが望ましい
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は、光磁気記録媒体を第1
磁性層と、この第1磁性層に比べて相対的に高いキュー
リ一温度と低い保磁力を有し垂直磁気異方性を示す第3
磁性層と、これら第1及び第3磁性層の間に設けられ、
室温では面内磁気異方性で温度が上昇すると垂直磁気異
方性を示す第2磁性層とから構成することによって、小
さなバイアス磁界で重ね書きを可能とし、また、記録ビ
ットの安定性を向上させる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)は各々本発明の光磁気媒体の一例
構成を示す図、第2図は第1図示の実施例における記録
過程の磁性層の磁化の向きを示す図、第3図は記録、再
生装置の概念図、第4図は第1及び第3磁性層の保磁力
と温度との関係を示す概念図、第5図は本発明の他の実
施例における磁性層の磁化状態を示す図、第6図は実効
的バイアス磁界の温度による変化を示す図、第7図は第
2磁性層の膜厚に対する交換力の変化を示す図、10図
は夫々各種磁性層の磁化を垂直方向に向ける為に必要な
印加磁界の温度による変化を示す図である。 1・・・基板     2・・・第1磁性層3・・・第
2磁性層  4・・・第3磁性層5.6・・・保護層 
 7・・・接着層8・・・貼り合わせ用基板 牝蕩性NJ/!<A) 晶N(t> 湛廖(Oc 1

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)低いキュリー温度と高い保磁力を有し垂直磁気異
    方性を示す第1磁性層と、この第1磁性層に比べて相対
    的に高いキュリー温度と低い保磁力を有し垂直磁気異方
    性を示す第3磁性層と、これら第1及び第3磁性層の間
    に設けられ、室温では面内磁気異方性で温度が上昇する
    と垂直磁気異方性を示す第2磁性層とから成る光磁気記
    録媒体。
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