JPS63316307A - 複合型磁気ヘッド用コア - Google Patents

複合型磁気ヘッド用コア

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JPS63316307A
JPS63316307A JP12158388A JP12158388A JPS63316307A JP S63316307 A JPS63316307 A JP S63316307A JP 12158388 A JP12158388 A JP 12158388A JP 12158388 A JP12158388 A JP 12158388A JP S63316307 A JPS63316307 A JP S63316307A
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ferrite
core
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magnetic
glass
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、複合型磁気ヘッド用コアに係り、特に記録兼
再生用コアと消去用コア等、二つのコアを組み合わせて
形成される、例えばフロッピーヘッド用複合型磁気ヘッ
ド用コアにおいて、製作の容易な、また品質の安定した
複合型磁気ヘッド用コアの構造に関するものである。
(背景技術) 従来から、磁気ヘッド用コアとして、コア材料にフェラ
イトを用いて構成したフェライトコアが知られている。
そして、このフェライトコアは、一般に、一対のフェラ
イト部材にて構成されたリング形状を為すものであって
、それにより環状の磁路(磁気回路゛)が構成される一
方、それらフェライト部材の一方の対向部間に該磁路を
横・切る方向に所定間隙の磁気ギャップが設けられてお
り、この磁気ギャップによって、それを挟むフェライト
部材の外面を摺接せしめられる磁気テープや磁気ディス
ク等の磁気記録媒体に対して、周知の如く所定の記録や
再生成いは消去が行なわれ得るようになっている。また
、この組み合わされる二つのフェライト部材の間には、
空間が形成され、それがコイル巻線用の孔とされている
のである。
ところで、このようなフェライトコアにあっては、それ
が単独で使用される場合の他、その二つを組み合わせて
一体化した複合型の磁気ヘッド用コアとして用いられる
場合があり、その−例が第111i1(a)〜(d)に
示されている。すなわち、第1図(a)及び(b)にお
いては、C字形状のフェライト部材2とI字形状のフェ
ライト部材4との接合によって構成されるフェライトコ
ア(構造体)の一つが、記録専用フェライトコア6とさ
れ、また他の一つが再生専用フェライトコア8とされて
、それらフェライトコア6.8が一体化されて、複合型
のコアとされているのである。また、第1図(C)及び
(d)には、それぞれ同様な形状のフェライトコアにて
構成される記録再生専用フェライトコア10と消去専用
フェライトコア12とを組み合わせた、所謂フロッピー
ヘッド用の複合型コアが示されている。
なお、これら複合型コアを構成する各フェライトコア6
.8.10.12には、磁気記録媒体の摺接部に位置す
るように、磁気ギャップ14がフェライト部材2.4の
端部の対向部間に設けられ、そしてこの磁気ギャップ1
4の存在する磁気記録媒体の摺接面、換言すれば該磁気
ギャップ14の両側のフェライト部材2.4の外周面部
分に、かかる磁気記録媒体に対して記録や再生などを行
なうためのトラック16が、該磁気記録媒体の摺接方向
に延びるように設けられている。また、このトラック1
6は、摺接せしめられる磁気記録媒体の種類によって所
定幅:Wとなるように決定されることとなるが、このト
ラック幅は、従来の記録及び/又は再生専用フェライト
コアにあっては、一般に磁気ギャップI4の両側の磁路
部分、すなわちフェライト部材2,4に跨がるようにし
て磁気記録媒体の摺接部の幅方向における磁路の両側部
に形成された溝18によって規定されるようになってい
る。さらに、消去専用フェライトコアにあっては、磁路
の中央部分を上下方向に貫通する溝(孔)18が形成さ
れて、その左右のけ路がトラック16とされているので
ある。なお、この磁路両側に或いは中央部に形成された
溝18内にはガラス20が充填せしめられ、かかるトラ
ック16部分を保護し、それを形成する溝18の角部が
欠落する等の問題を惹起しないように、配慮されている
。また、それぞれのフェライトコア(6゜8.10.1
2)には、コイル巻線用の孔22がそれぞれ形成されて
いる。
而して、かかる従来の複合型コアにおけるフェライトコ
アにあっては、トラック幅:Wを規定する磁路両側部若
しくは中央部の溝18は、トラック16の充分な長さが
得られるように、磁気ギャップ14の両側のフェライト
部材2.4に跨がって設けられており、しかもそのよう
な溝18を形成するためのフェライト部材2.4に対す
る溝入れ加工は、それらフェライト部材2.4の接合に
先立って、それぞれ別個に行なわれなければならず、そ
のためそれぞれのフェライト部材に対する同様な溝入れ
加工の繰返しが必要となることは勿論、二つのフェライ
ト部材2,4に形成されるトラック16の幅:Wが一致
するように、溝入れ加工時の磁路両側部若しくは中央部
の溝幅及び溝間隔を正確に管理する必要がある。
例えば、特開昭51−96308号公報などには、上述
した複合型コアを構成するフェライトコアの一つの製造
手法が明らかにされているが、そこにおいては、まず一
対のフェライトブロックにそれぞれ斜行する溝或いは直
線状の溝を形成した後、それら溝内にガラスを加熱、溶
融して埋入せしめ、次いでそれらフェライトブロックの
磁気ギャップ構成面を平滑に研磨し、更に一方のフェラ
イトブロックにコイル巻線用の孔を形成するための溝を
設け、その後、少なくとも一方の磁気ギャップ構成面に
、スパッタリングによりガラスを所定厚さで付着せしめ
、次いでこの二つのフェライトブロックを対向するよう
に組み合わせて、加熱せしめることにより、一体的なフ
ェライトコア構造体を作製した後、そのような構造体の
二つを更にガラスで接着せしめて、一体的な構造と為し
、以て目的とする複合型のコアを製造しているのである
しかしながら、このような構造を有する複合型コアの製
造手法にあっては、前述の如く、その製造工程が極めて
煩雑なものとなるのであり、しかもそれぞれのフェライ
トブロックに対して、溝入れ加工を厳密に施す必要があ
ることは勿論、溝入れ加工の施されたフェライトブロッ
クを対向させて、組み合わせるに際して、それぞれのフ
ェライトブロックのトラックの位置合わせが必要となり
、これがまた極めて面倒で困難な作業の一つとなってい
るのである。すなわち、このトラックの位置合わせが完
全でないと、第1図(e)に示される如く、トラック1
6のずれが惹起され、これがフェライトコア、ひいては
複合型コアの品質を低下せしめることになる。しかも、
このトラックの位置ずれは、組み合わされるフェライト
コア間においても、第1図(r)に示されるように惹起
され易いのである。
また、上述の如き溝18を有するフェライトコアとは異
なり、第2図に示される如きトラック16の方向に延び
る溝24が設けられたフェライトコアも知られている。
而して、このフェライトコアは、二つのフェライト部材
2.4を接合せしめた後、磁気ギャップ14を挟むよう
にして磁路を構成するフェライト部材2.4部分の両側
部を溝入れ加工して、所定長さで所定幅:Wのトラック
16を設けることによって形成されるものであるが、か
かるトランク16の両側の溝24は、それぞれコイル巻
線用の孔22に達する深さにおいて設けられる必要があ
るところから、トラック16を形成するフェライト部材
2,4部分は狭幅の著しく背の高い突片状となり、その
加工に際して割れ等が生じて、完全なトラック16の形
状を与える突片を形成することが困難となる。そして、
この問題は、トラック幅:Wが狭ければ狭いほど、大き
な問題となるのである。
加えて、かかるトラック16の両側の溝24゜24内に
は、第1図に示した従来例と同様に、ガラスが充填せし
められることとなるが、そのようなガラスの充填に際し
て、溶融したガラスが溝24の延設方向における端部か
らフェライト部材2゜4の両側面に流れ出す等の各種の
製造上の問題を内在している。
特に、このガラスの両側面への流れ出しは、複合型コア
の製造に際しては、左右のフェライトコアのギャップ1
4を所定の間隔をもって配置することが必要なところか
ら、予めI字形状のフェライトブロック4の側面に流れ
出したガラスを除去すると共に、フェライトブロック4
の幅が所定の厚さとなるように研磨することが必要とな
り、そのためフェライトブロック2の側面を寸法的な基
準面とすることになるが、フェライトブロック2の側面
にも流れ出したガラスが付着しているため、そのような
処置が出来ず、工程上、大きな問題となっており、また
これによって充分に精度の高い製品が得られない問題を
発生する。
さらに、このような構造においては、磁気ヘッドの記録
媒体との摺動部に、フェライトに比べ、耐摩耗性の劣る
ガラスの露出部の面積の比率が高くなり、へンドとじて
の耐久性が問題となるのである。
(発明の目的) ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為さ
れたものであって、その目的とするところは、二つのフ
ェライト部材にてリング状のコアを形成したフェライト
コア構造体の二つを組み合わせてなる複合型磁気ヘッド
用コアの品質を高め、また従来から行なわれていた磁気
ギャップの両側のフェライト部材への、トラック形成用
の溝加工及び該溝内へのガラス埋め込み操作を、それぞ
れ−回とし、且つトラック位置合わせを不要とし、更に
左右のフェライトコア構造体間のトラック位置合わせを
も容易にする等、製造工程を極めて簡略化せしめ得る複
合型磁気ヘッド用コアの構造を提供することにある。
(発明の構成) そして、かかる目的を達成するために、本発明に従う複
合型磁気ヘッド用コアの構造は、C字形状部分を有する
第一のフェライト部材と1字形状部分を有する第二のフ
ェライト部材とからなるフエライトコア構造体の2個に
て構成され、それぞれのフェライトコア構造体が、磁気
記録媒体摺接面からコイル巻線用孔に達する深さにおい
て、且つ第二のフェライト部材から第一のフェライト部
材に向って漸次深さが浅くなるような、トラックを形成
するための傾斜溝を有すると共に、それらフェライトコ
ア構造体が、第二のフェライト部材部分が背中合わせに
位置するように且つそれら構造体に設けられた傾斜溝が
所定の位置関係をもって対向するように、配置されてな
ることを特徴とするものである。
(作用・効果) このように、かかる本発明に従えば、トラック幅を規定
する溝を形成するための溝入れ加工が、二つのフェライ
ト部材を接合して環状の磁路を形成せしめてなる、一体
的なフェライトコア構造体に対して施されるものである
ところから、従来技術において必然的に採用されている
二つのフェライト部材に対するそれぞれ別個の溝入れ加
工が全く必要でなくなり、しかも一度の溝入れ加工によ
って、第−及び第二のフェライト部材に跨がる溝が一挙
に形成されるものであるために、二つのフェライト部材
のトラックの位置合わせの必要も全(なくなる等、工程
の効果的な簡略化が達成され得るのである。
しかも、かかるフェライトコア構造体に入れられた溝は
、1字型形状の第二のフェライト部材側において側方に
開口するものであるところから、そのようなフェライト
コア構造体の二つを組み合わせるに際して、それら構造
体の第二のフェライト部材部分が背中合わせとなるよう
に配置せしめられることによって、それら二つの構造体
間の組合せ配置、特にトラックの位置合わせにおいても
極めて容易となるのであり、従来の第1図(f)に示さ
れる如きトラックの位置ずれも効果的に改善され得るこ
ととなる。
また、か(の如き傾斜した溝によってトラック幅が規定
されたフェライトコア構造体では、その磁気記録媒体の
摺接部の全体にわたって深い溝、換言すれば高さの高い
トラック部分が形成されるものでないため、トラック部
分が欠けたり、割れたりする等の問題も効果的に解消乃
至は緩和され得ることとなる。しかも、そのような傾斜
溝内にガラスが充填される場合にあっても、かかるガラ
スの溶融物は、C字形状の第一のフェライト部材の側面
に流れ出すことは全くなく、それ故そのようなガラスの
流出に基づく工程上の問題などが、悉(解消されるに至
ったのである。
(実施例) 以下、図面に示される実施例を参照しつつ、本発明を更
に具体的に明らかにすることとする。
まず、かかる本発明において用いられるフェライトコア
構造体を形成するためのフェライト部材としては、Mn
−Znフェライト、Ni−Znフェライト等の材質のも
のが用いられ、それらは用途に応じて使い分けられるこ
ととなるが、本発明にあっては、一般に、同一の材質の
ものが好適に使用されることとなる。また、それぞれの
フェライト部材の微細構造に関して、各フェライト部材
は多結晶材であっても、単結晶材であっても、また多結
晶部分と単結晶部分を含む複合材の何れであってもよ(
、更にはそれら組織構造の異なるフェライト部材を組み
合わせて用いることも可能である。
そして、本発明にあっては、第3図に例示されるように
、まず、上述の如きフェライト部材のC字型断面形状の
もの、即ち第一のフェライト部材30を用い、また同様
なフェライト部材のI字形状を為すものを第二のフェラ
イト部材32として用いて、それらを、前者のC字形状
の開口部を後者の1字形状にて閉じて、それらの間にコ
イル巻線用の孔34が形成されるように組み合わせ、そ
してその当接部36を接合せしめることによって、環状
の磁路(磁気回路)が形成される一方、それらフェライ
ト部材30と32の対向する一方の端部間には、かかる
磁路を横切る方向に所定間隙:αの磁気ギャップ38が
形成せしめられた、目的とするフェライトコア構造体4
0が形成されることとなる。
なお、かかるC字型断面の第一のフェライト部材30に
は、図示の如く、長手形状の矩形のフェライトブロック
26に対して、その長手方向にコイル巻線用孔34を形
成するための溝28が加工された後、その磁気ギャップ
構成面27に対して所定の厚さ=β分だけの除去を行な
う所定のギャップ形成加工、例えば、酸によるエツチン
グ処理若しくはダイヤモンドカッタによる研削加工など
が施されたものが用いられる。また、ここでは、C字形
状の第一のフェライト部材30の磁気ギャップ構成面2
7に対してギャップ形成加工が施されているが、これに
代えて、1字形状の第二のフェライト部材32の磁気ギ
ャップ構成面に対して、前述の如きギャップ形成加工を
施しても、何等差支えない。要するに、第−及び第二の
フェライト部材30.32の両端部に位置する二つの対
向部のうちの一方に、所定間隙:αの磁気ギャップ38
が形成されるようにすると共に、他方の対向部たる当接
部36が接合せしめられて、一体的なリング状の構造と
されるのである。
ところで、このようにして得られるフェライトコア構造
体40は、それらフェライト部材30゜32を従来の如
くガラスにて接合せしめて、一体的なリング形状と為し
、以て環状の磁気回路が形成されるようにすることによ
って製造される他、第一のフェライト部材30と第二の
フェライト部材32との当接部36の界面における固相
反応を利用して、それらを一体的に直接に接合せしめて
リング形状と為すことによって、好適に製造される。そ
して、この当接部36の固相反応による直接接合によっ
て、図示の如く、フェライトコア構造体40は、その接
合境界(36)が実質的に認められない、換言すればそ
れらの接合界面に実質的に異相の存在しない一体的な組
織構造のものとなるのである。
なお、この固相反応によるフェライト部材30゜32の
接合は、突き合わされるそれらフェライト部材の当接部
分36にフェライトを溶解する酸、例えば塩酸、硝酸、
硫酸などを介在せしめて、高温度で、好ましくは約11
00″C以上の温度下において、酸素分圧をフェライト
と平衡させた平衡酸素分圧の雰囲気中において所定時間
加熱せしめることによって、好適に実施される。かかる
フェライト部材の当接部分における上述の如き酸の介在
理由は、フェライト部材30.32の相互の位置をその
ような酸によって形成されるフェライト成分の塩(例え
ば、硝酸鉄、硝酸マンガン、硝酸亜鉛など)により固定
せしめると共に、後の加熱時において、そのような塩が
分解して生成する酸化物が、目的とする固相反応を促進
するのに効果を発揮するからである。また、かかる二つ
のフェライト部材30.32の突合わせ時における接着
は、上述の如き酸の他、フェライト成分を含んだ無機酸
塩の水溶液も有効に用いることができ、同様の効果を得
ることが可能である。
そして、このような固相反応によるフェライト部材30
.32の直接的な接合にて得られる構造体40にあって
は、それらの接合部分(36)に何等の異相も認められ
ず、実質的に一体の組織となるものであり、これによっ
てコアを構成するフェライト部材30.32の当接部3
6がガラスで接合せしめられる場合とは異なり、それら
フェライト部材30.32間に必然的に形成される後部
ギャップが実質的に解消され得、以てかかる後部ギャッ
プに基づく磁路の磁気抵抗を実質的に解消することがで
きることとなり、効果的にヘッド感度の向上、ひいては
S/N特性の改善を図り得る利点がある。
なお、固相反応によるフェライト部材30.32の直接
的な接合を行なう場合には、それに先立ち、前述したよ
うに磁気ギャップ構成面27に対して所定厚さ=β分だ
けの除去を行なうことが必要である。
勿論、本発明にあっては、先に指摘したように、かかる
フェライト部材30.32の接合を従来の如くガラスに
て行なうことも可能であるが、そのような場合にあって
は、所定の間隙:αの磁気ギャップ38を形成するため
、C字形状の第一のフェライト部材30あるいは1字形
状の第二のフェライト部材32の磁気ギャップ構成面2
7に所定厚さ28分だけのスペーサーを、例えばスパッ
タリングなどによって形成し、そしてそれらフェライト
部材30..32のガラスによる接合と共に、磁気ギャ
ップ38内にガラスを充填し、その後の工程においてト
ラック幅を規定する傾斜溝内にガラスを充填せしめるた
めに、加熱が行なわれるところから、かかるフェライト
部材30.32の接着に使用するガラスは、かかる傾斜
溝内に埋め込まれるガラスよりも高い軟化温度を有する
ものであることが望ましい。
なお、ガラスを加熱して軟化或いは溶融せしめる温度は
、一般的には600°C〜900°Cの間にあり、その
よう゛な加熱時においては、フェライト部材も同様に加
熱されるところから、フェライトの特性が劣化しないよ
うに、加熱時の雰囲気は、フェライトにとって中性或い
は平衡酸素分圧の雰囲気とされることとなる。
次いで、このようにして得られた長手のフェライトコア
構造体40には、その磁気ギャップ38内に所定のガラ
スを埋め込むために、ガラス棒42が孔34内に挿入さ
れ、内側より磁気ギャップ38に近接配置された後、加
熱せしめられることにより、かかる磁気ギャップ38内
にガラス棒42のガラスが充填せしめられる。このガラ
ス42の溶融、充填は、後から施される加工や使用時に
おける磁気ギャップ38の保護などを目的としたもので
ある。
さらに、このようにして得られたフェライトコア構造体
40.41には、第4図に示されるように、トラック幅
:J、Wzを規定する傾斜溝46.47が、1字型形状
の第二のフェライト部材32側から該構造体40.41
の上部角部に斜行した切込みを入れることからなる溝入
れ加工によって、互いに平行に且つ所定の間隔(トラッ
ク幅:w、、w2)をおいて設けられる。この傾斜溝4
6.47は、フェライトコア構造体40.41の磁気ギ
ャップ38が位置する磁気記録媒体の摺接部48に対し
て、該磁気ギャップ38を挟む一方の第二のフェライト
部材32側から他方の第一のフェライト部材30側に延
び、且つ該第−のフェライト部材30に向かって漸次深
さが浅くなるように傾斜して形成されており、その一端
は第二のフェライト部材32の側面に開口せしめられて
いる一方、その他端は第一のフェライト部材30の上面
、換言すれば磁気記録媒体摺接部48の摺接面上に開口
せしめられている。
そして、このフェライトコア構造体40.41の上部角
部への切込みによって形成された傾斜溝46.47によ
り規定されたトラック50.51が、それぞれ、第二の
フェライト部材32から第一のフェライト部材30に跨
がって、所定長さで形成されることとなる。このように
、二つのフェライト部材30.32に跨がる傾斜溝46
.47は、−挙に形成されるものであるところから、二
つのフェライト部材30.32のトラック50゜51の
位置ずれの問題が発生するようなことは全くないのであ
る。
なお、かかるフェライトコア構造体40(41)におけ
る傾斜溝46(47)は、第5図に示されるように、磁
気ギャップ38部分において、その深さ:dより深い溝
深さ:Dを有することが必要である。けだし、Dがdよ
り小さい場合には、傾斜溝46(47)の形成によって
、トラック50(51)における磁束の洩れが不充分と
なるからである。また、この傾斜溝46(47)の傾斜
角度としては、磁気ギャップ38の深さ;dやフェライ
ト部材32の厚さく磁路の厚さ)等によって適宜に決定
されることとなる。
そして、かかる溝入れ加工の施されたフェライトコア構
造体40.41の二つを用いて、本発明の目的とする複
合型磁気ヘッド用コアが形成される。なお、この複合型
磁気ヘッド用コアを得るには、最終的に第6図(a)、
(b)に示される如き複合型コアが形成されるならば、
如何なる手法も採用可能であり、その−例が、第4図に
引き続いて示されている。即ち、第4図において、溝加
工の施されたフェライトコア構造体40.41には、そ
の傾斜溝46.47形成部分の上にガラス54が載置さ
れ、そしてこのガラス54を加熱溶融せしめることによ
って、それらフェライトコア構造体40.41に形成さ
れている傾斜溝46゜47内に該ガラス54が埋め込ま
れ、充填せしめられる。次いで、かくして得られた二つ
のフェライトコア構造体の、摺接部48及び第二の1字
形フェライト部材32側面に付着した不要のガラスを研
磨除去することにより、ガラス54が傾斜溝46.47
に充填されたフェライトコア構造体40.41が得られ
るのである。そして、それらフェライト構造体40.4
1が、それらの1字形状の第二のフェライト部材32部
分が背中合わせ(対向して)となるようにして、且つそ
れぞれのトラック50.54が所定の位置関係をもって
千鳥状に位置するように配置されて、樹脂或いはガラス
等によって接着一体化され、次にその得られたフェライ
トコア接合体56が、その長手方向に所定間隔をもって
ダイヤモンドカッター等の適当な切断手段によって横方
向に切断せしめられ、以て目的とする複合型磁気ヘッド
用コア58が切り出されるのである。なお、ここでは、
第6図(b)に示される如き記録再生用コア64と消去
用コア66からなる複合型コア58が切り出されている
また、本発明に従う複合型磁気ヘッド用コアを、次のよ
うにして製造することも可能であることは、言うまでも
ないところである。即ち、第4図において、傾斜溝46
.47の形成された二つのフェライトコア構造体40.
41を、それぞれの第二のフェライト部材32.32が
背中合わせとなるように突き合わせ、そしてガラス54
を傾斜溝46.47内に埋め込むようにすることによっ
て、ガラスの埋込み操作と同時にフェライトコア構造体
40.41の接合一体化を図り、その後得られた接合体
から、目的とする複合型磁気ヘッド用コア5日を切り出
すようにするのである。
なお、本発明は、以上に例示の具体例にのみ限定して解
釈されるものでは決してなく、例えば、第6図(a)に
おいて、消去用コアの両側部にガラスを残すように切断
・研磨した複合型磁気ヘッド用コア、更には、第6図(
b)において、一対のコアの後部の磁路部を除去し、予
め巻線したコイルを挿入出来る構造とした複合型磁気ヘ
ッド用コアの如く、本発明の趣旨を逸脱しない限りにお
いて、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更
、修正、改良等を加えた形態において実施され得るもの
であり、本発明が、そのような実施形態のものをも含む
ものであることが、理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)、<C)及び(d)は、それぞれ
、従来の複合型磁気ヘッド用コアの一例を示す斜視図、
第1図(e)は、それら従来例におけるトラックの位置
ずれの状態を示す磁気記録媒体摺接面の要部平面図、第
1図(f)は、それら従来例における組み合わされたフ
ェライトコア構造体間のトラックの位置ずれの状態を示
す要部平面図であり、第2図は、従来のフェライトコア
の製造の他の一例を示すフェライトコア構造体の斜視図
であり、第3図は、本発明におけるフェライトコア構造
体の形成工程の一例を示す説明図であり、第4図は、フ
ェライトコア構造体の二つを用いて本発明に従う複合型
コアを製造する工程の一例を示す説明図であり、第5図
は、溝入れ加工の施されたフェライトコア構造体の正面
図であり、第6図(a)及び(b)は、それぞれ、本発
明の複合型コアの構造の一例を示す斜視図である。 26:フェライトブロック 27:磁気ギャップ構成面 2日:コイル巻線孔用溝 30:第一のフェライト部材 32:第二のフェライト部材 34:コイル巻線用孔 36:当接部   38:I気ギャップ40.41:フ
ェライトコア構造体 42ニガラス棒  46,47:傾斜溝48:M1気記
録媒体摺接部 50.51:)ラック 54ニガラス 56:フェライトコア接合体 58.68:複合型コア 60:記録専用フェライトコア 62:再生専用フエライトコア 64:記録再生専用フェライトコア 66:消去専用フェライトコア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. C字形状部分を有する第一のフェライト部材と1字形状
    部分を有する第二のフェライト部材とからなるフェライ
    トコア構造体の2個にて構成され、それぞれのフェライ
    トコア構造体が、磁気記録媒体摺接面からコイル巻線用
    孔に達する深さにおいて且つ第二のフェライト部材から
    第一のフェライト部材に向って漸次深さが浅くなるよう
    な、トラックを形成するための傾斜溝を有すると共に、
    それらフェライトコア構造体が、第二のフェライト部材
    部分が背中合わせに位置するように且つそれら構造体に
    設けられた傾斜溝が所定の位置関係をもって対向するよ
    うに、配置されてなることを特徴とする複合型磁気ヘッ
    ド用コア。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54158210A (en) * 1978-06-05 1979-12-13 Hitachi Ltd Production of magnetic head
JPS5612924A (en) * 1979-07-11 1981-02-07 Omron Tateisi Electronics Co Combustion controller
JPS5819719A (ja) * 1981-07-27 1983-02-04 Fuji Elelctrochem Co Ltd デジタル磁気ヘツドの製造方法

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