JPS6331539B2 - - Google Patents

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JPS6331539B2
JPS6331539B2 JP16326785A JP16326785A JPS6331539B2 JP S6331539 B2 JPS6331539 B2 JP S6331539B2 JP 16326785 A JP16326785 A JP 16326785A JP 16326785 A JP16326785 A JP 16326785A JP S6331539 B2 JPS6331539 B2 JP S6331539B2
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JP
Japan
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corrosion
resistance
corrosion resistance
alloy
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JP16326785A
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JPS6223950A (ja
Inventor
Toshiaki Ishii
Arata Komitsu
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐食性および耐摩耗性等にすぐれた
電気めつき用通電ロール合金に関する。 〔従来の技術〕 連続電気亜鉛めつき等の電気めつき装置におけ
る通電ロールは、通電性のほかに、酸性液である
めつき沿に対する腐食抵抗や、めつき沿中を連続
移送される被めつき鋼板(通板材)との接触に耐
える摩耗抵抗を備えていることが必要である。ま
た、通電ロール(使用中、陰極となる)の表面に
は、亜鉛等のめつき金属が付着し易いので、その
付着金属を取り除く必要があり、そのためロール
表面は常に研磨されており、従つて耐研磨摩耗性
にもすぐれていることが要求される。 従来より、この通電ロールの胴部(ロールシエ
ル)構成材料としては、純ニツケルからなるも
の、またはJIS SCS 14、SUS 316等のニツケル
含有ステンレス鋼の鋳造品もしくは鍛造品の溶体
化熱処理材からなるものが専ら使用されている。 〔解決しようとする問題点〕 しかるに、上記従来の通電ロールは、耐食性お
よび耐摩耗性が十分でなく、通電中におけるめつ
き沿による腐食や通板材による摩耗、特にエツジ
部の摩耗が生じ易い。殊に、昨今の高速めつき操
業においては、通板材の高速移送、大通電量化、
およびめつき沿組成の低PH化等、使用環境の苛酷
化に伴い、腐食と摩耗によるロール胴部の肌荒れ
による寿命の低下傾向が著しい。 このため、通電ロールの取替頻度が増し、その
都度めつきラインの操業中断を余儀なくされると
共に、ロールを再生使用するための再研磨加工に
多大の費用が必要となつている。 本発明はかかる実情に対処すべく、改良された
耐食性・耐摩耗性等を有する通電ロール用合金を
提供しようとするものである。 〔技術的手段および作用〕 本発明に係る第1の通電ロール用合金は、C:
0.05%以下、Si:2.0%以下、Mn:2.0%以下、
Cr:20.0〜30.0%、Ni:30.0〜50.0%、Mo:5.0
〜15.0%、W:1.0〜4.0%、残部実質的にFeから
なる。 本発明に係る第2の通電ロール用合金は、上記
の各成分元素のほかに、Cu:0.5〜1.5%、Nb:
0.5〜2.0%のいずれか1種を含有する。 本発明に係る第3の通電ロール用合金は、上記
の各成分元素のほかに、Cu:0.5〜1.5%と共に、
Nb:0.5〜2.0%、Al:0.2〜1.0%、Ti:0.2〜1.0
%のいずれか1種もしくは2種以上の元素を複合
含有する。 本発明通電ロール用合金の成分限定理由は次の
とおりである。 C:0.05%以下 Cは合金の硬度を高める効果を有するが、反面
耐食性の低下を招く。耐食性を確保するために、
0.05%を上限とする。 Si:2.0%以下 Siは合金溶湯の脱酸、および鋳造性改善のため
に加えられる。このための含有量は、2.0%を越
える必要はない。 Mn:2.0%以下 Mnは合金溶湯の脱酸、脱硫、並びに鋳造性改
善効果を有する。この効果を得るための含有量は
2.0%以下でよい。 Cr:20.0〜30.0% Crは耐酸性を高めるための重要な元素である。
強酸性めつき沿中における必要かつ十分な耐酸性
を確保するには、少なくとも20.0%を必要とす
る。含有量の増加に伴つてその効果は増大する
が、30.0%を越えると、靭性の低下をみるので、
30.0%を上限とする。 Ni:30.0〜50.0% Niも耐食性を確保するために欠くことのでき
ない元素である。その含有量が30.0%に満たない
と、Cr、Mo、W等の元素との量的バランスによ
り金属間化合物が形成されるため、所期の添加効
果を得ることができない。一方、50.0%を越える
と、耐食性改善効果はほぼ飽和し、また腐食環境
下での耐摩耗性(耐腐食摩耗性)の低下をみるの
で、50.0%を上限とする。 Mo:5.0〜15.0% MoはCrと同じく耐酸性を改善するための基本
元素であり、強酸性環境中での耐酸性を確保する
ためには少なくとも5.0%と必要とする。しかし、
15.0%を越えると、その効果はほぼ飽和し、また
金属間化合物の析出により耐食性が低下するの
で、15.0%を上限とする。 W:1.0〜4.0% WはMoと同じく耐食性向上元素であり、また
硬度を高め、耐腐食摩耗性の改善に著効を奏す
る。これらの効果を得るには、1.0%以上の含有
を必要とするが、4.0%を越えると、Cr、Mo、
Ni等の含有量との関係から、金属間化合聞が析
出し、耐食性が低下するので、4.0%を上限とす
る。 本発明合金は、所望により上記諸元素のほか
に、CuまたはNbが添加され、更に必要に応じ
て、Cuと共に、Nb、Al、Tiから選ばれる1種以
上の元素が添加される。 Cu:0.5〜1.5% Cuは耐酸性の向上に有効な元素であり、強酸
性のめつき沿に対する腐食抵抗をより強化する。
その効果は0.5%以上の添加によりあらわれる。
しかし、1.5%を越えると、その効果はほぼ飽和
するので、1.5%を上限とする。 Nb:0.5〜2.0% Nbは耐食性改善効果を有する。その効果は0.5
%以上の添加によりあらわれ、また、耐腐食摩耗
抵抗も同時に向上するが、2.0%を越えると、そ
の効果はほぼ飽和する。なお、Nb添加による耐
食性向上効果は、Cuとの複合添加により強化さ
れる。 Al:0.2〜1.0% AlはNbと同じく、Cuとの複合添加により耐食
性を高める。それには、0.2%以上の添加を必要
とする。しかし、1.0%を越えると、鋳造性の低
下、非金属介在物(Al2O3)の増加による清浄度
の低下を招くので、1.0%を上限とする。 Ti:0.2〜1.0% TiもAlと同様の効果を奏し、Cuとの複合添加
により、耐食性を高める。それには、少なくとも
0.2%の添加を必要とするが、1.0%を越えると鋳
造性の低下、および非金属介在物(TiO2)の増
量による清浄度の低下を招くので、1.0%を上限
とする。 〔実施例〕 第1表に示す成分組成を有する各合金につい
て、腐食試験および摩耗試験を行い、同表右欄に
示す結果を得た。試番(No.)1〜11は本発明例、
No.101〜110は比較例である。比較例のうち、No.
101〜107は本発明例と同じ成分元素を含有してい
るが、いずれかの元素の含有量(表中、下線付)
が本発明の規定から逸脱している例、No.108は
SCS 14相当材、No.109はSUS 316相当材、No.110
は純ニツケル材である。なお、各試験片は、No.
110の純ニツケル材を除いて、それぞれ1150℃×
2Hr→水冷の溶体化処理を施した。 〔〕 腐食試験 板状試験片(幅20mm×長さ30mm×厚さ5mm)
を、5%H2SO4の沸騰溶液中に16時間浸漬し、
その腐食減量(g/m2h)を測定する。 〔〕 腐食摩耗試験 柱状試験片(直径15mm×長さ100mm)をめつ
き沿中、360rpmで回転させながら、SGP50A
(幅30mm)を相手材とし、5Kg/cm2の負荷で押
付け、2日間の連続負荷後の試験片の腐食摩耗
による重量減少量(g/m2)を測定する。 めつき沿組成:ZnSO4400g/、ZnCl230g/
、H2SO430g/、 めつき沿温:室温 第1表に示すように、本発明合金と従来材であ
るSCS 14(No.108)、SUS 316(No.109)、純ニツケ
ル材(No.110)とを比較すると、まず耐食性につ
いては、従来材の腐食減量が約4.6〜8.9g/m2
であるのに対し、本発明例のそれは高々0.72g/
m2hと、約6〜120倍の腐食抵抗を有しており、
また耐腐食摩耗性については、従来材の摩耗減量
が35〜60g/m2であるのに対し、本発明例のそれ
は、高々2.3g/m2程度と、約15〜26倍の摩耗抵
抗を有している。 一方、比較例No.101〜107は、従来材であるSCS
14(No.108)、SUS 316(No.109)、純ニツケル材
(No.110)に比し、改良された特性を有している
が、合金元素の含有量が適正でないために、耐食
性および耐腐食摩耗性の総合評価において本発明
合金に及ばない。すなわち、No.1〜3とNo.101お
よび102との比較はNi量の影響を示しており、Ni
量が不足するNo.101では耐食性が低く(金属間化
合物の析出による)、Ni量が過剰のNo.102では腐
食摩耗抵抗が悪くなつている。Ni量が多過ぎる
ことによる腐食摩耗抵抗の低下を補うためには、
W、Mo等の多量の添加が必要となり、経済性を
損なう。 No.2とNo.103〜105との比較からWの添加効果が
明らかであり、1%以上のW添加により耐腐食摩
耗性が著しく高められ、かつ耐食性も改善される
が、4%を越えると、耐腐食摩耗性に対する効果
は飽和しており、また金属間化合物の生成に伴う
耐食性の低下を示している。 No.5〜11は、Cu、Nb、Ti、Alの添加効果を示
す。Cuの添加により耐食性が向上し、その効果
はNbとの複合添加により強められている。また、
Ti、Alについても、Nbと同様に、Cuとの複合添
加により耐食性が高められることが認められる。 また、No.106は、Moを過剰に添加した例であ
り、耐食性の低下が著しい。これは金属間化合物
の生成による。更に、No.107はCを過剰に添加し
た例であり、耐腐食摩耗性は良いものの、耐食性
が大幅に低下することを示している。
〔発明の効果〕
本発明の通電ロール合金は、耐食性および耐摩
耗性にすぐれており、強酸性腐食環境下で、従来
材であるSCS 14やSUS 316等をはるかに凌ぐ腐
食抵抗および腐食摩耗抵抗を有している。 本発明合金をロール胴部材料として構成される
電気めつき用通電ロールは、肌荒れが少なく、か
つ耐研磨摩耗性にもすぐれているので、長期にわ
たり平滑美麗な表面状態が保たれ、従来ロールに
まさる耐用寿命を保証する。従つて、従来のよう
な頻繁なロール取替の煩わしさやロールの再研磨
加工に要する費用が大幅に軽減すると共に、安定
した連続めつき操業が維持され、かつめつき製品
の品質の向上・安定化の効果も得られる。むろ
ん、電気めつきは、亜鉛めつきに限られず、錫め
つき、ニツケルめつき等、種々の電気めつき用通
電ロール合金として有用である。また、電気めつ
きのほかに、電解化成処理、その他の設備におけ
る通電ロール合金として使用することもできる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 C:0.05%以下、Si:2.0%以下、Mn:2.0%
    以下、Cr:20.0〜30.0%、Ni:30.0〜50.0%、
    Mo:5.0〜15.0%、W:1.0〜4.0%、残部実質的
    にFeからなる電気めつき用通電ロール合金。 2 C:0.05%以下、Si:2.0%以下、Mn:2.0%
    以下、Cr:20.0〜30.0%、Ni:30.0〜50.0%、
    Mo:5.0〜15.0%、W:1.0〜4.0%、およびCu:
    0.5〜1.5%、Nb:0.5〜2.0%のいずれか1種、残
    部実質的にFeからなる電気めつき用通電ロール
    合金。 3 C:0.05%以下、Si:2.0%以下、Mn:2.0%
    以下、Cr:20.0〜30.0%、Ni:30.0〜50.0%、
    Mo:5.0〜15.0%、W:1.0〜4.0%、Cu:0.5〜1.5
    %、およびNb:0.5〜2.0%、Al:0.2〜1.0%、
    Ti:0.2〜1.0%のいずれか1種もしくは2種以
    上、残部実質的にFeからなる電気めつき用通電
    ロール合金。
JP16326785A 1985-07-23 1985-07-23 電気めつき用通電ロ−ル合金 Granted JPS6223950A (ja)

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