JPS633124B2 - - Google Patents
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- JPS633124B2 JPS633124B2 JP21778482A JP21778482A JPS633124B2 JP S633124 B2 JPS633124 B2 JP S633124B2 JP 21778482 A JP21778482 A JP 21778482A JP 21778482 A JP21778482 A JP 21778482A JP S633124 B2 JPS633124 B2 JP S633124B2
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- JP
- Japan
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- valve
- heat
- valve stem
- exhaust
- exchange chamber
- Prior art date
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Links
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L3/00—Lift-valve, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces; Parts or accessories thereof
- F01L3/12—Cooling of valves
- F01L3/14—Cooling of valves by means of a liquid or solid coolant, e.g. sodium, in a closed chamber in a valve
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Exhaust Silencers (AREA)
- Details Of Valves (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、高温な雰囲気に晒される弁傘部側を
冷却するためにヒートパイプが備えられた内燃機
関の排気弁装置に係り、特に排気弁の作動を妨げ
ることなく、円滑にヒートパイプの放熱側を冷却
することができ、ヒートパイプの機能を十分に発
揮させて排気弁の耐久性を向上させることができ
る内燃機関の排気弁装置に関する。
冷却するためにヒートパイプが備えられた内燃機
関の排気弁装置に係り、特に排気弁の作動を妨げ
ることなく、円滑にヒートパイプの放熱側を冷却
することができ、ヒートパイプの機能を十分に発
揮させて排気弁の耐久性を向上させることができ
る内燃機関の排気弁装置に関する。
内燃機関の排気弁、殊に弁傘部とこれに連続す
る弁軸部は、燃焼室内で発生した排気系へ流出す
る高温な雰囲気(燃焼ガス)に晒されるので、材
料強度の劣化やバナジウム腐食(550℃以上で発
生する。)等の損傷を受け易い。このような問題
を解消するために、排気弁自体を冷却することが
考えられ、種々の冷却型排気弁の構造が案出され
ている。しかし、冷却し過ぎると却つて硫酸腐食
(略220℃程度で発生する。)を発生させるという
問題が起こつてしまう。以上のことから、排気弁
は、高温な雰囲気に晒される弁傘部側を略280℃
〜440℃程度の温度域に冷却維持することが最適
とされる。
る弁軸部は、燃焼室内で発生した排気系へ流出す
る高温な雰囲気(燃焼ガス)に晒されるので、材
料強度の劣化やバナジウム腐食(550℃以上で発
生する。)等の損傷を受け易い。このような問題
を解消するために、排気弁自体を冷却することが
考えられ、種々の冷却型排気弁の構造が案出され
ている。しかし、冷却し過ぎると却つて硫酸腐食
(略220℃程度で発生する。)を発生させるという
問題が起こつてしまう。以上のことから、排気弁
は、高温な雰囲気に晒される弁傘部側を略280℃
〜440℃程度の温度域に冷却維持することが最適
とされる。
本願発明者は、上述したごとき条件を勘案して
先に実願昭48−96531号において、排気弁内に冷
媒を封入したヒートパイプを内蔵し、過熱される
弁傘部側に形成した受熱端から弁軸部側に形成し
た放熱端へ熱輸送させ、この放熱端に熱輸送量の
増加に応じて水等の冷却材を供給することによつ
て排気弁を冷却するように構成した「内燃機関の
傘形弁」を提案して上記問題点を解消した。
先に実願昭48−96531号において、排気弁内に冷
媒を封入したヒートパイプを内蔵し、過熱される
弁傘部側に形成した受熱端から弁軸部側に形成し
た放熱端へ熱輸送させ、この放熱端に熱輸送量の
増加に応じて水等の冷却材を供給することによつ
て排気弁を冷却するように構成した「内燃機関の
傘形弁」を提案して上記問題点を解消した。
ところで、上記考案に係る排気弁を具体的な内
燃機関に適用するに際し、排気弁は、排気口に沿
つて形成された弁座部に着座する弁傘部を往復移
動させて排気口を開閉すべく、軸方向に往復駆動
されると共に、排気口の密閉度を向上するために
弁傘部を弁座部上に沿つて回動すべく、軸周りに
回転駆動されるため、そのような弁作動を妨げる
ことなくヒートパイプの放熱側へ冷却材を供給で
き、ヒートパイプの機能を十分に発揮させること
ができる構造の案出が要望されていた。
燃機関に適用するに際し、排気弁は、排気口に沿
つて形成された弁座部に着座する弁傘部を往復移
動させて排気口を開閉すべく、軸方向に往復駆動
されると共に、排気口の密閉度を向上するために
弁傘部を弁座部上に沿つて回動すべく、軸周りに
回転駆動されるため、そのような弁作動を妨げる
ことなくヒートパイプの放熱側へ冷却材を供給で
き、ヒートパイプの機能を十分に発揮させること
ができる構造の案出が要望されていた。
本発明は、上述したごとき事情に鑑みて創案さ
れたものであり、その目的は、排気弁の作動を妨
げることなく、円滑にヒートパイプの放熱側を冷
却することができ、ヒートパイプの機能を十分に
発揮させて排気弁の耐久性を向上させることがで
きる内燃機関の排気弁装置を提供するにある。
れたものであり、その目的は、排気弁の作動を妨
げることなく、円滑にヒートパイプの放熱側を冷
却することができ、ヒートパイプの機能を十分に
発揮させて排気弁の耐久性を向上させることがで
きる内燃機関の排気弁装置を提供するにある。
以下に、本発明の好適一実施例を添付図面に従
つて詳述する。
つて詳述する。
第1図に示すごとく、1はシリンダヘツド2に
その軸方向に沿つて往復移動自在に且つその軸周
りに回動自在に挿通された排気弁である。この排
気弁1は、排気口3にその周方向に沿つて形成さ
れた弁座部4に着座する傘様に拡径された弁傘部
5と、これに一体的に連設された軸様の弁軸部6
とから形成され、弁傘部5は、弁軸部6が往復駆
動されることにより排気口3から離間移動してこ
れを開閉すると共に、弁軸部6が回動駆動される
ことにより弁座部4上に沿つて回動して排気口3
閉成時の密閉度を高く確保するように構成され
る。
その軸方向に沿つて往復移動自在に且つその軸周
りに回動自在に挿通された排気弁である。この排
気弁1は、排気口3にその周方向に沿つて形成さ
れた弁座部4に着座する傘様に拡径された弁傘部
5と、これに一体的に連設された軸様の弁軸部6
とから形成され、弁傘部5は、弁軸部6が往復駆
動されることにより排気口3から離間移動してこ
れを開閉すると共に、弁軸部6が回動駆動される
ことにより弁座部4上に沿つて回動して排気口3
閉成時の密閉度を高く確保するように構成され
る。
このように構成された排気弁1は、その内部が
外形に沿つて中空に形成され、弁軸部6内方に
は、その軸方向に沿つて高温な雰囲気に晒されて
加熱される弁傘部5側から熱を回収しその熱を弁
軸部6側で放熱するヒートパイプ7が設けられ
る。このヒートパイプ7は、その下端が弁傘部5
内に拡径されて形成された中空室8に臨んで開放
されると共にその反対側の弁軸部端部9側へ延長
された上端がキヤツプ10で閉成されたパイプ材
11により、閉塞された一連の中空室様に区画形
成され、更にその内部に熱輸送用の水等の冷媒C
が封入されて構成される。パイプ材11は、その
軸方向に沿つて所定の間隔を隔てて且つ径方向外
方へ張り出されて形成された環状の上部取付壁1
2及び下部取付壁13が、弁軸部内壁14に溶接
乃至溶着されて固定される。殊に上部取付壁12
は、弁軸部6内を軸方向に区画してヒートパイプ
7に、高温な雰囲気(排気ガス等)に晒される受
熱端(弁傘部側部分)Aと後述する冷却材Fによ
つて冷却される放熱端(弁軸部側部分)Bとを形
成させると共に、放熱端B側で後述する熱交換室
15の底壁を構成し、更に受熱端A側で下部取付
壁13との間に空気等で中空断熱壁16を形成す
る機能を有する。即ち上記ヒートパイプ7は、上
端から弁傘部5側へ向かつて一連な放熱端Bを形
成すると共に、上部取付壁12に囲繞されて強度
高く保持され段違いに拡径された拡径部17を介
してそれよりも下方の弁傘部5側に受熱端Aを形
成する。そしてヒートパイプ7内では、冷媒Cは
液化状態で受熱端Aに滞留され、受熱端Aが高温
な雰囲気に晒されて加熱されることで蒸気化して
放熱端Bへ至りこの放熱端Bで冷却されることで
液滴化して再び受熱端Aへ回収されるという冷却
サイクルを繰り返すように構成される。
外形に沿つて中空に形成され、弁軸部6内方に
は、その軸方向に沿つて高温な雰囲気に晒されて
加熱される弁傘部5側から熱を回収しその熱を弁
軸部6側で放熱するヒートパイプ7が設けられ
る。このヒートパイプ7は、その下端が弁傘部5
内に拡径されて形成された中空室8に臨んで開放
されると共にその反対側の弁軸部端部9側へ延長
された上端がキヤツプ10で閉成されたパイプ材
11により、閉塞された一連の中空室様に区画形
成され、更にその内部に熱輸送用の水等の冷媒C
が封入されて構成される。パイプ材11は、その
軸方向に沿つて所定の間隔を隔てて且つ径方向外
方へ張り出されて形成された環状の上部取付壁1
2及び下部取付壁13が、弁軸部内壁14に溶接
乃至溶着されて固定される。殊に上部取付壁12
は、弁軸部6内を軸方向に区画してヒートパイプ
7に、高温な雰囲気(排気ガス等)に晒される受
熱端(弁傘部側部分)Aと後述する冷却材Fによ
つて冷却される放熱端(弁軸部側部分)Bとを形
成させると共に、放熱端B側で後述する熱交換室
15の底壁を構成し、更に受熱端A側で下部取付
壁13との間に空気等で中空断熱壁16を形成す
る機能を有する。即ち上記ヒートパイプ7は、上
端から弁傘部5側へ向かつて一連な放熱端Bを形
成すると共に、上部取付壁12に囲繞されて強度
高く保持され段違いに拡径された拡径部17を介
してそれよりも下方の弁傘部5側に受熱端Aを形
成する。そしてヒートパイプ7内では、冷媒Cは
液化状態で受熱端Aに滞留され、受熱端Aが高温
な雰囲気に晒されて加熱されることで蒸気化して
放熱端Bへ至りこの放熱端Bで冷却されることで
液滴化して再び受熱端Aへ回収されるという冷却
サイクルを繰り返すように構成される。
なお、弁傘部5の中空室8には、その径方向に
向かつて放射状に流通溝18が形成されると共に
周方向に沿つて環状に流通孔19が形成され、冷
媒Cを流通させて弁傘部5全体、殊に弁座部4に
着座する着座部20を効率良く冷却するように構
成され、また傘表部21には、その強度を確保し
つつ冷却表面積を増加させるために、多数の凹部
22が形成される。
向かつて放射状に流通溝18が形成されると共に
周方向に沿つて環状に流通孔19が形成され、冷
媒Cを流通させて弁傘部5全体、殊に弁座部4に
着座する着座部20を効率良く冷却するように構
成され、また傘表部21には、その強度を確保し
つつ冷却表面積を増加させるために、多数の凹部
22が形成される。
ところで本発明の特長とするところは、上述し
たごときヒートパイプ7を有する排気弁1に、そ
れ全体の往復移動及び回動を妨げることなく円滑
にヒートパイプ7の放熱端Bへ冷却材Fを供給で
きる装置を備えたことにある。
たごときヒートパイプ7を有する排気弁1に、そ
れ全体の往復移動及び回動を妨げることなく円滑
にヒートパイプ7の放熱端Bへ冷却材Fを供給で
きる装置を備えたことにある。
図示するごとく、排気弁1の弁軸部6内には、
その軸方向に沿つてヒートパイプ7の放熱端Bを
囲繞しその内部に上昇し滞留する蒸気化した冷媒
Cを冷却するための熱交換室15が形成される。
この熱交換室15は、弁軸部内壁14と放熱端B
との間に筒体状に形成され、その底部は上記上部
取付壁12に区画されると共に、頂部には弁軸部
端部9が開放されて開口部23が形成される。
その軸方向に沿つてヒートパイプ7の放熱端Bを
囲繞しその内部に上昇し滞留する蒸気化した冷媒
Cを冷却するための熱交換室15が形成される。
この熱交換室15は、弁軸部内壁14と放熱端B
との間に筒体状に形成され、その底部は上記上部
取付壁12に区画されると共に、頂部には弁軸部
端部9が開放されて開口部23が形成される。
この熱交換室15には、その開口部23を閉成
すべく上端部が蓋体24で閉塞された中空筒体状
の入れ子管25が設けられる。この入れ子管25
は、弁軸部端部9から外方へ延出される上端部
が、後述する供給通路26及び排出通路27を介
して固定側28に支持され、回動が制止されて所
定位置に固定される。他方、入れ子管25の下端
部は排気弁1の往復ストローク長よりも深く熱交
換室15内へ挿入される。そしてこの入れ子管2
5は、その外周壁で弁軸部内壁14に摺接され、
自ら動作することなく、弁軸部6の軸方向への往
復移動を許容すると共に軸周りの回動を許容する
ように構成される。また入れ子管25の外周壁に
は、弁軸部内壁14との摺接面から冷却材Fが漏
出するのを防止するための耐熱性、耐摩耗性、耐
腐食性を有するOリング29が適宜装着される。
すべく上端部が蓋体24で閉塞された中空筒体状
の入れ子管25が設けられる。この入れ子管25
は、弁軸部端部9から外方へ延出される上端部
が、後述する供給通路26及び排出通路27を介
して固定側28に支持され、回動が制止されて所
定位置に固定される。他方、入れ子管25の下端
部は排気弁1の往復ストローク長よりも深く熱交
換室15内へ挿入される。そしてこの入れ子管2
5は、その外周壁で弁軸部内壁14に摺接され、
自ら動作することなく、弁軸部6の軸方向への往
復移動を許容すると共に軸周りの回動を許容する
ように構成される。また入れ子管25の外周壁に
は、弁軸部内壁14との摺接面から冷却材Fが漏
出するのを防止するための耐熱性、耐摩耗性、耐
腐食性を有するOリング29が適宜装着される。
この入れ子管25の径方向内方には、熱交換室
15内を区画して水蒸気、空気、潤滑油等の冷却
材Fの流路を形成するために、放熱端Bをその軸
方向に沿つて囲繞する管状の仕切壁30が設けら
れる。この仕切壁30は、その上端が蓋体24に
接合されて閉成されると共に、垂下された下端が
開放され、その内側から外側に亘つて一連な流路
31を形成する。この流路31には、熱交換室1
5内へ冷却材Fを供給するために、管体で成る供
給通路26及び排出通路27が連設される。具体
的には、これら供給通路26及び排出通路27
は、入れ子管25の上端部を閉塞する蓋体24に
形成された供給口32及び排気口33に固体的に
嵌装され、入れ子管25の介在によつて弁軸部6
の回動及び往復動に関係なく冷却材Fを給排でき
るように構成される。
15内を区画して水蒸気、空気、潤滑油等の冷却
材Fの流路を形成するために、放熱端Bをその軸
方向に沿つて囲繞する管状の仕切壁30が設けら
れる。この仕切壁30は、その上端が蓋体24に
接合されて閉成されると共に、垂下された下端が
開放され、その内側から外側に亘つて一連な流路
31を形成する。この流路31には、熱交換室1
5内へ冷却材Fを供給するために、管体で成る供
給通路26及び排出通路27が連設される。具体
的には、これら供給通路26及び排出通路27
は、入れ子管25の上端部を閉塞する蓋体24に
形成された供給口32及び排気口33に固体的に
嵌装され、入れ子管25の介在によつて弁軸部6
の回動及び往復動に関係なく冷却材Fを給排でき
るように構成される。
これら供給通路26及び排出通路27には、夫
夫逆止弁34,35が介設される。これら逆止弁
34,35は弁軸部6が往復動するときに熱交換
室15内が膨脹収縮されて生ずるポンプ作用によ
り冷却材Fが逆流するのを防止して冷却材Fの給
排を一方向に維持すると共に、そのポンプ作用に
よつて積極的に熱交換室15へ冷却材Fを給排さ
せるように構成される。
夫逆止弁34,35が介設される。これら逆止弁
34,35は弁軸部6が往復動するときに熱交換
室15内が膨脹収縮されて生ずるポンプ作用によ
り冷却材Fが逆流するのを防止して冷却材Fの給
排を一方向に維持すると共に、そのポンプ作用に
よつて積極的に熱交換室15へ冷却材Fを給排さ
せるように構成される。
ところで図示するごとく弁軸部端部9には、こ
れに螺着された環状部材6上に軸方向に沿つて蓋
体24等を被う押え金具37が設けられる。この
押え金具37は、環状部材36との間にボールベ
アリング38が介設され相互回転が断たれると共
に、その上端部に凹状の受座39を有し、この受
座39には、弁軸部6を往復動させるために図示
されない公知の油圧装置によつて上下動される油
圧プツシユロツド40が挿入される。従つて、内
燃機関の回転に同期して排気行程時に下方向へ駆
動される油圧プツシユロツド40の作動力は、軸
方向に沿つて押え金具37、ボールベアリング3
8、及び環状部材36を介して弁軸部端部9へ伝
達されることになる。また弁軸部6は、図示され
ない公知の回転装置によつて直接回動されるが、
その回動は上記ボールベアリング38によつて押
え金具37側には及ばないように構成される。こ
の押え金具37には、第1図及び第2図に示すご
とく、上記供給通路26及び排出通路27を緩や
かに貫通させて案内するための貫通孔41が、往
復動方向に沿つて長孔状に形成される。
れに螺着された環状部材6上に軸方向に沿つて蓋
体24等を被う押え金具37が設けられる。この
押え金具37は、環状部材36との間にボールベ
アリング38が介設され相互回転が断たれると共
に、その上端部に凹状の受座39を有し、この受
座39には、弁軸部6を往復動させるために図示
されない公知の油圧装置によつて上下動される油
圧プツシユロツド40が挿入される。従つて、内
燃機関の回転に同期して排気行程時に下方向へ駆
動される油圧プツシユロツド40の作動力は、軸
方向に沿つて押え金具37、ボールベアリング3
8、及び環状部材36を介して弁軸部端部9へ伝
達されることになる。また弁軸部6は、図示され
ない公知の回転装置によつて直接回動されるが、
その回動は上記ボールベアリング38によつて押
え金具37側には及ばないように構成される。こ
の押え金具37には、第1図及び第2図に示すご
とく、上記供給通路26及び排出通路27を緩や
かに貫通させて案内するための貫通孔41が、往
復動方向に沿つて長孔状に形成される。
往復駆動される押え金具37の径方向外方に
は、弁軸部端部9側全体を被うハウジング42が
設けられる。このハウジング42は、その基端が
シリンダヘツド2に固設されると共に、その頂部
先端が押え金具37の上端部を径方向から囲繞す
るように形成され、これら間には、押え金具37
のその往復動方向に沿つて刻設された溝43にキ
ー部材として機能するボールベアリング44が介
設されて押え金具37の往復動のみを許容しその
回動を制止するように構成される。
は、弁軸部端部9側全体を被うハウジング42が
設けられる。このハウジング42は、その基端が
シリンダヘツド2に固設されると共に、その頂部
先端が押え金具37の上端部を径方向から囲繞す
るように形成され、これら間には、押え金具37
のその往復動方向に沿つて刻設された溝43にキ
ー部材として機能するボールベアリング44が介
設されて押え金具37の往復動のみを許容しその
回動を制止するように構成される。
また、このハウジング42は、供給通路26及
び排出通路27を支持しつつ貫通させ、これらを
介して入れ子管25をシリンダヘツド2側から所
定位置の固定的に支持し且つその回転を制止する
固定側28を構成する。
び排出通路27を支持しつつ貫通させ、これらを
介して入れ子管25をシリンダヘツド2側から所
定位置の固定的に支持し且つその回転を制止する
固定側28を構成する。
なお、45は供給通路26及び排出通路27が
ハウジング42を貫通する部分に設けられ、弁軸
部6の作動による振動を緩衝するための防振ゴム
である。また、46は弁軸部端部9から環状部材
36に亘つて環状に設けられ、冷却材Fがこれら
と入れ子管25との摺接部から漏出するのを防止
するための耐熱、耐摩耗、耐腐食を有する防水ゴ
ムである。また、47は空気抜き孔、48は弁箱
である。また、上記供給通路26及び排出通路2
7は、図示されない熱交換器等を介して循環系路
を構成する。更に、弁軸部6は図示されない公知
の空気バネ、油圧シリンダ等によつて上方へ復帰
され排気口3を閉成するように構成される。
ハウジング42を貫通する部分に設けられ、弁軸
部6の作動による振動を緩衝するための防振ゴム
である。また、46は弁軸部端部9から環状部材
36に亘つて環状に設けられ、冷却材Fがこれら
と入れ子管25との摺接部から漏出するのを防止
するための耐熱、耐摩耗、耐腐食を有する防水ゴ
ムである。また、47は空気抜き孔、48は弁箱
である。また、上記供給通路26及び排出通路2
7は、図示されない熱交換器等を介して循環系路
を構成する。更に、弁軸部6は図示されない公知
の空気バネ、油圧シリンダ等によつて上方へ復帰
され排気口3を閉成するように構成される。
以上の構成の作用について述べる。
内燃機関が運転されると、排気弁1は、その弁
軸部6が回動されつつ往復動され排気口3を開閉
して燃焼により発生した高温な雰囲気を燃焼室内
から排気系へと流出させる。この高温な雰囲気に
晒され加熱される弁傘部5側では、ヒートパイプ
7の受熱端Aに滞留される冷媒Cが加熱され、そ
の熱を回収して蒸気化し、上昇して放熱端Bへと
至つて熱交換室15内に流通する冷却材Fによつ
て冷却されることになる。
軸部6が回動されつつ往復動され排気口3を開閉
して燃焼により発生した高温な雰囲気を燃焼室内
から排気系へと流出させる。この高温な雰囲気に
晒され加熱される弁傘部5側では、ヒートパイプ
7の受熱端Aに滞留される冷媒Cが加熱され、そ
の熱を回収して蒸気化し、上昇して放熱端Bへと
至つて熱交換室15内に流通する冷却材Fによつ
て冷却されることになる。
熱交換室15には、供給通路26から冷却材F
が供給される。冷却材Fは、供給口32から仕切
壁30内方に流下し、直ちにヒートパイプ7の放
熱端Bを冷却する。放熱端Bから受熱しつつこれ
と仕切壁30との間を流下する冷却材Fは、熱交
換室15底部で反転し、爾後仕切壁30の外側と
弁軸部内壁14、更には入れ子管25を介して排
出口33へと至り、排出通路27へと流出する。
が供給される。冷却材Fは、供給口32から仕切
壁30内方に流下し、直ちにヒートパイプ7の放
熱端Bを冷却する。放熱端Bから受熱しつつこれ
と仕切壁30との間を流下する冷却材Fは、熱交
換室15底部で反転し、爾後仕切壁30の外側と
弁軸部内壁14、更には入れ子管25を介して排
出口33へと至り、排出通路27へと流出する。
ところで、これに際し、弁軸部6は回動されつ
つ往復動されている。本装置にあつては、冷却材
Fを給排する供給通路26及び排出通路27と、
作動される弁軸部6との間に、弁軸部6の往復動
並びに回動を許容してその動きを断つ入れ子管2
5を介設したことにより、排気弁1の作動を妨げ
ることなく固定的に設けられた供給通路26及び
排出通路27から円滑に冷却材Fを給排すること
ができる。また周辺構造として、本実施例にあつ
ては、排気弁1を往復動すべく駆動される押え金
具37と、弁軸部端部9に一体的に設けられた環
状部材36との間にボールベアリング38を介設
しているので、弁軸部6の回動が供給通路26及
び排出通路27を貫通させる押え金具37に伝達
されることはない。また、押え金具37は、キー
部材たるボールベアリング44を介してハウジン
グ42にその回動が制止され、且つ弁軸部6を往
復作動すべく駆動されるも、上記供給通路26及
び排出通路27が貫通される貫通孔41がその往
復動方向に沿つて長孔状に形成されるため、その
作動が妨げられることはない。
つ往復動されている。本装置にあつては、冷却材
Fを給排する供給通路26及び排出通路27と、
作動される弁軸部6との間に、弁軸部6の往復動
並びに回動を許容してその動きを断つ入れ子管2
5を介設したことにより、排気弁1の作動を妨げ
ることなく固定的に設けられた供給通路26及び
排出通路27から円滑に冷却材Fを給排すること
ができる。また周辺構造として、本実施例にあつ
ては、排気弁1を往復動すべく駆動される押え金
具37と、弁軸部端部9に一体的に設けられた環
状部材36との間にボールベアリング38を介設
しているので、弁軸部6の回動が供給通路26及
び排出通路27を貫通させる押え金具37に伝達
されることはない。また、押え金具37は、キー
部材たるボールベアリング44を介してハウジン
グ42にその回動が制止され、且つ弁軸部6を往
復作動すべく駆動されるも、上記供給通路26及
び排出通路27が貫通される貫通孔41がその往
復動方向に沿つて長孔状に形成されるため、その
作動が妨げられることはない。
このように本装置は排気弁1の作動を妨げるこ
となく冷却材Fを円滑にヒートパイプ7の放熱端
Bへ供給することができるので、ヒートパイプ7
の機能を十分に発揮させることができ、排気弁1
を所定温度域に維持して強度劣化、バナジウム腐
食、硫酸腐食等を抑えてその耐久性を向上させる
ことができる。
となく冷却材Fを円滑にヒートパイプ7の放熱端
Bへ供給することができるので、ヒートパイプ7
の機能を十分に発揮させることができ、排気弁1
を所定温度域に維持して強度劣化、バナジウム腐
食、硫酸腐食等を抑えてその耐久性を向上させる
ことができる。
また本装置にあつては、入れ子管25が弁軸部
6の往復動を許容することにより熱交換室15を
膨脹収縮させてポンプ作用を発揮させることがで
き、能率良く冷却材Fを給排することができる。
6の往復動を許容することにより熱交換室15を
膨脹収縮させてポンプ作用を発揮させることがで
き、能率良く冷却材Fを給排することができる。
以上要する。本発明によれば以下のごとき優れ
た効果を発揮する。
た効果を発揮する。
(1) 排気弁の弁軸部内に形成されたヒートパイプ
の放熱端を冷却するための熱交換室の冷却材を
給排すべく固定的に設けられる供給通路及び排
出通路と、回動及び往復動される弁軸部との間
を、弁動作を断つ入れ子管によつて連結するよ
うに構成したので、排気弁の作動を妨げること
なく、円滑にヒートパイプの放熱端を冷却する
ことができる。
の放熱端を冷却するための熱交換室の冷却材を
給排すべく固定的に設けられる供給通路及び排
出通路と、回動及び往復動される弁軸部との間
を、弁動作を断つ入れ子管によつて連結するよ
うに構成したので、排気弁の作動を妨げること
なく、円滑にヒートパイプの放熱端を冷却する
ことができる。
(2) 従つて、ヒートパイプにその機能を十分に発
揮させることができ、排気弁の耐久性を可及的
に向上できる。
揮させることができ、排気弁の耐久性を可及的
に向上できる。
(3) 供給通路及び排出通路に介設した逆止弁によ
り、入れ子管と弁軸部の相対移動による熱交換
室の膨脹収縮に基くポンプ作用を積極的に利用
して能率良く冷却材を給排させることができ
る。
り、入れ子管と弁軸部の相対移動による熱交換
室の膨脹収縮に基くポンプ作用を積極的に利用
して能率良く冷却材を給排させることができ
る。
第1図は本発明の好適一実施例を示す側断面
図、第2図はその要部拡大正面図である。 図中、3は排気口、4は弁座部、5は弁傘部、
6は弁軸部、9はその端部、7はヒートパイプ、
15は熱交換室、23はその開口部、25は入れ
子管、26は供給通路、、27は排出通路、28
は固定側、34,35は逆止弁、Aはヒートパイ
プの受熱端、Bはその放熱端、Fは冷却材であ
る。
図、第2図はその要部拡大正面図である。 図中、3は排気口、4は弁座部、5は弁傘部、
6は弁軸部、9はその端部、7はヒートパイプ、
15は熱交換室、23はその開口部、25は入れ
子管、26は供給通路、、27は排出通路、28
は固定側、34,35は逆止弁、Aはヒートパイ
プの受熱端、Bはその放熱端、Fは冷却材であ
る。
Claims (1)
- 1 排気口に形成された弁座部に着座する弁傘部
と、該弁傘部を上記弁座部上に沿つて回動させる
と共にこれより離間移動させて開閉作動させるた
めの弁軸部とを有する内燃機関の排気弁におい
て、上記弁軸部内にこれに沿つて設けられ上記弁
傘部に受熱端を形成すると共に上記弁軸部に放熱
端を形成するヒートパイプと、上記弁軸部端部に
開口部を有し、弁軸部に沿つて上記ヒートパイプ
の放熱端を囲繞してこれを冷却するための熱交換
室と、該熱交換室の上記開口部を閉じ、上記弁軸
部の軸方向の往復移動を許容すると共に周方向の
回動を許容するように固定側から支持された入れ
子管と、該入れ子管に設けられ上記熱交換室内に
冷却材を供給するための供給通路と排出するため
の排出通路と、これら通路にそれぞれ設けられ上
記弁軸部が往復移動したときに膨脹収縮される上
記熱交換室から冷却材を給排させるための逆止弁
とを備えたことを特徴とする内燃機関の排気弁装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21778482A JPS59108810A (ja) | 1982-12-14 | 1982-12-14 | 内燃機関の排気弁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21778482A JPS59108810A (ja) | 1982-12-14 | 1982-12-14 | 内燃機関の排気弁装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59108810A JPS59108810A (ja) | 1984-06-23 |
JPS633124B2 true JPS633124B2 (ja) | 1988-01-22 |
Family
ID=16709671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21778482A Granted JPS59108810A (ja) | 1982-12-14 | 1982-12-14 | 内燃機関の排気弁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59108810A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004144090A (ja) * | 2002-10-26 | 2004-05-20 | Man B & W Diesel As | 弁冷却のための方法及び装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0743054B2 (ja) * | 1985-09-09 | 1995-05-15 | 石川島播磨重工業株式会社 | ポペツト弁の温度制御方法 |
-
1982
- 1982-12-14 JP JP21778482A patent/JPS59108810A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004144090A (ja) * | 2002-10-26 | 2004-05-20 | Man B & W Diesel As | 弁冷却のための方法及び装置 |
JP4509529B2 (ja) * | 2002-10-26 | 2010-07-21 | エムエーエヌ・ディーゼル・フィリアル・アフ・エムエーエヌ・ディーゼル・エスイー・ティスクランド | 弁冷却のための方法及び装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59108810A (ja) | 1984-06-23 |
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