JPS63310901A - ベルト式連続熱処理炉のベルト交換方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、エンドレスベルト上に積載した金属粉等を熱
処理炉中に移動させながら連続的に熱処理を施すベルト
式熱処理炉のベルト交換方法に関するものである。

〈従来の技術〉 粉末冶金等に用いる、鉄粉１合金鉄粉等の金属粉は、一
般に鉄鉱石粉砕粉、粗還元物、アトマイズ粉等の原料粉
を、脱炭、脱酸、脱窒等の仕上熱処理を施して、粉末冶
金用の金属粉として製造されている。この仕上熱処理炉
として例えば特開昭６０−３８６７８号公報に開示され
ているように連続的に熱処理を施すエンドレスのベルト
式熱処理炉が使用されている。

第２図に示すようにベルト式熱処理炉は、原料粉ホッパ
ー４からエンドレスベルト１６上に切り出される原料粉
４′を炉本体１中を通過させる間に熱処理する′もので
ある。エンドレスベルト１６は、ヘッドロール２とテー
ルロール３の間ヲエンドレスに移動するが、通常スチー
ル類のものが用いられているため原料粉４′を６００〜
９００°Ｃの高温で熱処理しているうちに次第に劣化し
て来る。そのため破断などのトラブルを起こす前に所定
期間を経過したら予備ベルト（新品）と交換している。

次に従来行われていたベルト式熱処理炉の劣化したエン
ドレスベルトを新品の予備ベルトに交換する手順につい
て説明する。

（１）原料粉装入停止作業 原料粉４′の装入を停止し、ベルト１６上の原料粉４′
を完全に払い出し無負荷にする。

（２）予備ベルト溶接作業 予（７ｍベルト用ロール１２にルーズに巻かれている予
備ベルト６の一端を、リターン側の劣化ベルト１６上に
引き出し、溶接台７の上方で予備ベルト６と劣化ベルト
１６とを溶接機（図示路）を用いて溶接連結する。

（３）劣化ベルトの切断作業 予備ベルト６の溶接個所よりベル）ＩＳ送ビンチロール
５側において劣化ベルト１６を溶接台７の上方でヘルド
切断機（図示路）を用いて切断し、ベルト１６の張力を
開放し弛ませる。

（４）劣化ベルトの引抜きおよび予備ベルトの引込み作
業 ベルトＲ送用のピンチロール５をフリーにして劣化ヘル
ド１６の切断端にベルト引抜き治具１１を取付けたのち
、ウィンチ９にて引抜きながら巻取機８に巻取るとそれ
につれて予備ベルト用ロール１２から予備ベルト６が繰
り出されテールロール３゜ヘッドロール２を経由して系
内に引込まれる。

（５）予備ベルト同志の溶接作業。

予備ベルト６の引込みが終わったら、予備ベルト６のト
ップとテール部が溶接台７のところに移動し重なった時
点で予備ベルト６同志を溶接連結し、予備ベルト６のテ
ール部残存側を切断する。

さらに劣化ベル）１６の連結部を切断して、これを巻取
機８に完全に巻取る。

（６）原料粉装入開始作業 ピンチロール５をかみ込んたのち、テールロール３を調
整してベルトに必要な張力をかけ、ピンチロール５の回
転駆動によるベルトの移動を開始すると共に原料粉ホッ
パー４から原料粉４′の装入を再開して一連の交換作業
を終了する。

〈発明が解決しようとする問題〉 従来のベルト交換作業ではベルトの張力開放のもとに行
われ、原料粉の装入を完全に停止しなければならないば
かりでなくベルト交換作業が手間取り、作業を長時間中
断しなければならないという問題があった。

く問題を解決するための手段〉 本発明は前述従来の問題を解決することを目的になされ
たものであって、ベルトの張力を開放することなくベル
ト式熱処理炉の操業を′ｍ続した状態でベルト交換を行
うべく種々検討した結果得られたものである０本発明は
ベルト搬送系に制動機能°を持たせて、ベルト交換作業
中においても操業に必要なベルト張力を維持し得るベル
ト式熱処理炉のベルト交換方法を提供するものであり、
特許請求の範囲に述べる通りの特徴を有するものである
。

本発明を図面に従って詳細に説明する。第１図（ａ）は
本発明によるエンドレスベルト交換方法の一実施例を示
すものであり、第２図に示す従来の予備ベルト用ロール
１２に替えて、これを回転制動機能を具備した巻取機１
３とし、巻取機１３には新品の予備コイル６をタイトに
巻き付けた状態にしである。か（してベルト１６をかみ
込んだベルト搬送用のピンチロール５と巻取機１３との
間でベルト１６に対して操業に必要な張力を維持させる
のである。

本発明では従来のようにベルト交換作業に際してベルト
式熱処理炉の操業そのものを長時間に亘って停止する必
要はなくベルト式熱処理炉の操業をｍ続することができ
る。

ベルト交換作業の手順について説明する。劣化したベル
ト１６上に巻取ａ１３に巻かれている予備ベルト６を引
き出し、溶接台７の上方で劣化ベルト１６と予備ベルト
６とを１７で示す部位で溶接機（図示路）によって溶接
連結する。連結が終わったら溶接部位１７とピンチロー
ル５との間に位置する劣化ベルト１６をベルト切断機（
図示路）で切断する。

切断しても、劣化ベルト１６はピンチロール５の引張り
作用および巻取機１３の回転制動作用によって原料粉４
′が積載されていても弛みは全く生じない。このような
作用により、ベルト交換作業中は、ヘルドに弛みが住じ
ないように必要な張力を常に保持させるのである。

淡に劣化ベルト１６の切断端にベルト引抜き治具を取付
けたのち、ピンチロール５および巻取機１３を駆動して
劣化ベルト１６を移動させると同時に予備ベルト６を繰
り出させる。これと同調させてウィンチ９を作動し、点
線で示すように劣化ベルトを系外に引出し順次巻取機８
に巻取る。このようにして劣化ベルト１６の引出しと予
備ベルト６の引込みが終了し、予備ベルト６のトップと
予備ベルト６が溶接台７の上方で重なった時点で予備ベ
ルト６同志を溶接機（図示路）で溶接連結し、次に予備
ベルト６の巻取機１３側および劣化ベルト１６を予備ベ
ルト６からベルト切断機（図示路）で切断することによ
ってベルト交換作業を終了する。−第１図（ｂ）は本発
明の他の実施例を示しており、ピンチロール５の他にも
う一対の圧着ロール１４を設置するものである。ヘルド
交換時にはピンチロール５と圧着ロール１４の間でヘル
ド弐熱処理炉の操業に必要なベルト張力を保持させる他
は、前述第１図［ａ）に準じてベルト交換作業を行うこ
とができる。圧着ロール１４の制動機能としては、圧着
力のみのフリーロールとするか、圧着および回転装置を
具備したピンチロールとするか、いずれにすることもで
きる。なお、予備ベルト用ロール１２は第２図に示す従
来のものと同じ機能を持たせたものであり、予備ベルト
はルーズに巻かれている。

第１図（Ｃンは本発明のさらに他の実施例を示しており
、ピンチロール５の他にテールロール３と対をなして圧
着される圧着ロール１５を配置するものである。ベルト
交換時にはピンチロール１５をテールロール３に圧着さ
せることにより、制動機能を持たせ、ピンチロール５と
の間でベルト熱処理炉の操業に必要なベルト張力を保持
させる他は前述第１図（ａ）に準じてベルト交換作業を
行うことができる。なお、予備ベルト６は予備ベルト用
ロール１２にルーズに巻いてあり、その機能は第２図に
示すものと同じ機能である。

く効　果〉 従来ベルト式熱処理炉のベルト交換時においては原料粉
の装入停止から一連のベルト交換作業を完了を経て原料
粉を再装入するまでに約１０時間の生産ロスタイムを生
じていたが、本発明によればベルト交換を短時間で行う
ことができるばかりでなく交換中も原料粉を装入し熱処
理操業を行うことができるので、生産ロスタイムまがっ
たくな（なり生産性の向上を達成することができるよう
になった。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、　（ｂ）、　（Ｃ）は本発明にかかる実
施状態を示す環路断面図、第２図は従来の実施状態を示
す概略断面図である。 １・・・ベルト熱処理炉本体、２・・・ヘッドロール。 ３・・・テールロール、　　　　４・・・原料粉ホッパ
ー。 ５・・・ピンチロール、　　　　６・・・予備ベルト。 ７・・・溶接台、　　　　　　　９・・・ウィンチ。 １１・・・ベルト引抜き治具。 １２・・・予備ベルト用ロール、１３・・・巻取機。 １４・・・圧着ロール、ＩＳ・・・圧着ロール。 １６・・・エンドレスベルト

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 金属粉等の粉体を連続的に熱処理するベルト式熱処理炉
   で使用中の劣化ベルトと新品の予備ベルトとを前記炉の
   出側近傍のベルトリターン側に配設されているベルト搬
   送ピンチロール以降の位置で連結し、当該連結部よりベ
   ルト搬送ピンチロール側の部位で劣化ベルトを切断し、
   劣化ベルトを系外へ引出しつつ予備ベルトを系内へ引込
   んでベルト交換するに際し、前記ベルト式熱処理炉の出
   側近傍のベルトリターン側に配設されたベルト搬送ピン
   チロール以降の炉入側に至るベルト経路上の適宜位置に
   ベルト制動装置を配設し、当該ベルト制動装置と前記ベ
   ルト搬送ピンチロールを作動させることによって、ベル
   ト式熱処理炉の操業に必要なベルト張力を保持し、粉体
   を熱処理しながら劣化ベルトと予備ベルトとを交換する
   ことを特徴とするベルト式熱処理炉のベルト交換方法。