JPS6331022B2 - - Google Patents
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- JPS6331022B2 JPS6331022B2 JP11955281A JP11955281A JPS6331022B2 JP S6331022 B2 JPS6331022 B2 JP S6331022B2 JP 11955281 A JP11955281 A JP 11955281A JP 11955281 A JP11955281 A JP 11955281A JP S6331022 B2 JPS6331022 B2 JP S6331022B2
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- branch transmission
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- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 1
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- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
Description
本発明は、走行変速操作を、変速のたびごとに
主クラツチを入切り操作する事無く行えるように
構成した作業車の走行装置に関する。 従来の上記装置は、伝動軸と、それに取付けた
変速用ギア夫々との間に各別に油圧式摩擦クラツ
チを設け、それらクラツチの順次的かつ背反的に
入切り操作によつて変速操作するものであつた。 ところが、変速段数が多くなるに伴つて油圧式
摩擦クラツチの個数が増し、装置全体が大型化す
る欠点があつた。 本発明は、上記の点に鑑み、主クラツチを入切
り操作すること無く変速操作できるものを、流体
圧式摩擦クラツチの個数少なくとも装置をコンパ
クトに構成することを目的とし、そして、本第2
発明は、伝動軸の配置構成に改良を加え装置をよ
り一層コンパクトにすることを目的とする。 次に、実施例を図面に基いて詳述する。 作業車の一例としてのトラクタにおいて走行装
置1を駆動するに、エンジンEからの動力を主ク
ラツチ2、変速装置3、前後進切換機構4及びデ
フ機構5を介して走行装置1に伝達するように構
成してある。 前記変速装置3を構成するに、第1図に示すよ
うに、エンジンEに連動の入力軸6から第1ある
いは第2分岐伝動系7a,7bを介して出力軸8
に伝動するように構成してある。 前記第1あるいは第2分岐伝動系7a,7b
は、第1あるいは第2伝動軸9a,9bに一対の
第1及び第2、あるいは、第3及び第4シンクロ
メツシユ式ギア変速機構10a,10b,10
c,10dを設けて4段変速可能に構成され、か
つ、夫々に流体圧型式の一例としての第1あるい
は第2油圧式摩擦クラツチ11a,11bが介装
されている。 前記第1ないし第4シンクロメツシユ式ギア変
速機構10a,10b,10c,10dは、
夫々、第2図に示すように、シンクロナイザスリ
ーブ12に対するシフトフオーク13を、シフタ
ー作動用バルブとしての電磁式の三位置切換弁
V1,V2,V3,V4を介しての圧油供給によつて操
作するように構成され、かつ、シフトフオーク1
3………の摺動変位方向両側夫々に、変速位置に
ある事を検出するリミツトスイツチL1〜L8が付
設されている。 前記第1及び第2油圧式摩擦クラツチ11a,
11b夫々は、常時切り側に付勢され、そのクラ
ツチ11a,11bに対して、電磁式で、かつ、
絞り流路Rにより切り操作時の排油に抵抗を与え
るように構成したクラツチ作動用バルブとしての
二位置切換弁V5,V6を介して圧油を供給するよ
うに構成されている。 前記三位置切換弁V1,V2,V3,V4夫々に、そ
れを操作する一対づつのソレノイドS1,S2………
S7,S8付設され、かつ、二位置切換弁V5,V6
夫々に、それを操作する1個づつのソレノイド
S9,S10が付設され、変速操作レバー14の操作
に伴う変速接点F1〜F8の切換えにより、操作回
路15からの指令に基き、前記リミツトスイツチ
L1〜L8よる変速操作状態検出結果に連係して、
所定のタイミングにより、両クラツチ11a,1
1bの一方を、他方のクラツチにおいてスリツプ
伝動状態を現出させながら伝動状態に切換えると
共に、その切換えの後に、所定のギア式変速機構
10a〜10dを中立位置に復帰させ、ソレノイ
ドS1〜S10として次表に示すようになるように構
成されている。
主クラツチを入切り操作する事無く行えるように
構成した作業車の走行装置に関する。 従来の上記装置は、伝動軸と、それに取付けた
変速用ギア夫々との間に各別に油圧式摩擦クラツ
チを設け、それらクラツチの順次的かつ背反的に
入切り操作によつて変速操作するものであつた。 ところが、変速段数が多くなるに伴つて油圧式
摩擦クラツチの個数が増し、装置全体が大型化す
る欠点があつた。 本発明は、上記の点に鑑み、主クラツチを入切
り操作すること無く変速操作できるものを、流体
圧式摩擦クラツチの個数少なくとも装置をコンパ
クトに構成することを目的とし、そして、本第2
発明は、伝動軸の配置構成に改良を加え装置をよ
り一層コンパクトにすることを目的とする。 次に、実施例を図面に基いて詳述する。 作業車の一例としてのトラクタにおいて走行装
置1を駆動するに、エンジンEからの動力を主ク
ラツチ2、変速装置3、前後進切換機構4及びデ
フ機構5を介して走行装置1に伝達するように構
成してある。 前記変速装置3を構成するに、第1図に示すよ
うに、エンジンEに連動の入力軸6から第1ある
いは第2分岐伝動系7a,7bを介して出力軸8
に伝動するように構成してある。 前記第1あるいは第2分岐伝動系7a,7b
は、第1あるいは第2伝動軸9a,9bに一対の
第1及び第2、あるいは、第3及び第4シンクロ
メツシユ式ギア変速機構10a,10b,10
c,10dを設けて4段変速可能に構成され、か
つ、夫々に流体圧型式の一例としての第1あるい
は第2油圧式摩擦クラツチ11a,11bが介装
されている。 前記第1ないし第4シンクロメツシユ式ギア変
速機構10a,10b,10c,10dは、
夫々、第2図に示すように、シンクロナイザスリ
ーブ12に対するシフトフオーク13を、シフタ
ー作動用バルブとしての電磁式の三位置切換弁
V1,V2,V3,V4を介しての圧油供給によつて操
作するように構成され、かつ、シフトフオーク1
3………の摺動変位方向両側夫々に、変速位置に
ある事を検出するリミツトスイツチL1〜L8が付
設されている。 前記第1及び第2油圧式摩擦クラツチ11a,
11b夫々は、常時切り側に付勢され、そのクラ
ツチ11a,11bに対して、電磁式で、かつ、
絞り流路Rにより切り操作時の排油に抵抗を与え
るように構成したクラツチ作動用バルブとしての
二位置切換弁V5,V6を介して圧油を供給するよ
うに構成されている。 前記三位置切換弁V1,V2,V3,V4夫々に、そ
れを操作する一対づつのソレノイドS1,S2………
S7,S8付設され、かつ、二位置切換弁V5,V6
夫々に、それを操作する1個づつのソレノイド
S9,S10が付設され、変速操作レバー14の操作
に伴う変速接点F1〜F8の切換えにより、操作回
路15からの指令に基き、前記リミツトスイツチ
L1〜L8よる変速操作状態検出結果に連係して、
所定のタイミングにより、両クラツチ11a,1
1bの一方を、他方のクラツチにおいてスリツプ
伝動状態を現出させながら伝動状態に切換えると
共に、その切換えの後に、所定のギア式変速機構
10a〜10dを中立位置に復帰させ、ソレノイ
ドS1〜S10として次表に示すようになるように構
成されている。
【表】
0:ソレノイドの消磁状態
図中16は動力取出軸であり、一部図面を省略
しているが、前記入力軸6に嵌着したギア17
a,17b,17c,17dに対するギア変速に
より4段変速可能に動力を取出すように構成され
ている。 次に、上記変速機構10a,10b,10c,
10d及びクラツチ11a,11bの切換動作タ
イミングにつき、第1速F1から第2速F2への変
速を例にして説明する。 即ち、第1クラツチ11aのみが入り状態にな
ると共に、第1変速機構10aにおける大径側ギ
ア18aと第2変速機構10bにおける小径側ギ
ア18c夫々のみが第1伝動軸9aと一体回転状
態にされて第1速状態F1が得られており、そし
て、その状態から第2速F2に切換えられるに伴
い、先ず、第3及び第4変速機構10c,10d
において、ソレノイドS5,S7の励磁により第3変
速機構10cにおける大径ギア18cと第4変速
機構10dにおける小径ギア18g夫々が第2伝
動軸9bと一体回転する状態に切換えられ、その
後、切換えられた状態を前記リミツトスイツチ
L5,L7によつて検出し、しかる後に、ソレノイ
ドS9の消磁によつて第1クラツチ11aを切ると
共に他方のソレノイドS10の励磁によつて第2ク
ラツチ11bを入れ、第1クラツチ11aにおい
て、絞り油路Rを通じての緩速排油によつてスリ
ツプ状態を現出させながら、他方の第2クラツチ
11bが伝動状態になり、その伝動の切換え後に
おいて、ソレノイドS1,S3が消磁されて第1及び
第2変速機構10a,10bが中立状態に切換え
られるのである。 第4図は、本第2発明の実施例を示し、第1伝
動軸9aを筒軸に構成すると共に、その第1伝動
軸9aに第2伝動軸9bを内嵌し、第1伝動軸9
aに第1及び第2シンクロメツシユ式ギア変速機
構10a,10bを設けると共に入力軸6の所定
箇所に第1クラツチ11aを設け、他方、第2伝
動軸9bに第3及び第4シンクロメツシユ式ギア
変速機構10c,10dと第2クラツチ11bを
夫々設けてある。変速操作のタイミングは上記実
施例の場合と同様であり、説明は省略する。 本発明は、上述のように8段変速する場合に限
らず、4段以上変速する場合に適用できる。 前記絞り流路Rを備えた二位置切換弁V5,V6
及び前記操作回路15をして、スリツプ伝動状態
を現出させながらクラツチを伝動状態に切換える
機構と総称する。 以上要するに、本第1発明による作業車の走行
変速装置は、エンジンEに連動に入力軸6から伝
達される回転数を複数段に変速可能なシンクロメ
ツシユ式ギア変速機構10a,10cと、走行装
置1への出力軸8に対して伝達する回転数を複数
段に変速可能なシンクロメツシユ式ギア変速機構
10b,10dと、作動流体の供給によつて伝動
状態に切換わり、入力軸6からの動力を出力軸8
に伝達する流体圧式摩擦クラツチ11a,11b
とを備えた複数の分岐伝動系7a,7bを互いに
並列に入力軸6と出力軸8とに連動連結して、操
作具14による操作で一方の分岐伝動系7a又は
7bによる変速状態から残る他方の分岐伝動系7
b又は7aによる変速状態に順次的に多段にギア
変速可能に構成するとともに、前記シンクロメツ
シユ式ギア変速機構10a,10c,10b,1
0dにおけるシフター作動用バルブV1,V2,
V3,V4並びに前記流体圧式摩擦クラツチ11a,
11bにおけるクラツチ作動用バルブV5,V6の
夫々と、前記シンクロメツシユ式ギア変速機構1
0a,10c,10b,10dにおける変速操作
状態を検出する検出装置L1,L2,L3,L4,L5,
L6,L7,L8の夫々とを操作回路15を介して前
記操作具14に連係させて、前記操作回路15に
おいて、前記一方の分岐伝動系7a又は7bによ
る変速状態から前記残る他方の分岐伝動系7b又
は7aによる変速状態への操作具14の切換操作
に連動して、前記残る他方の分岐伝動系7b又は
7aにおけるシンクロメツシユ式ギア変速装置1
0c又は10a、10d又は10bの変速操作状
態検出結果に基づいて前記クラツチ作動用バルブ
V5,V6を切換え、前記一方の分岐伝動系7a又
は7bにおける流体圧式摩擦クラツチ11a又は
11bの作動流体を排出して切り操作し、かつ、
前記残る他方の分岐伝動系7b又は7aにおける
流体圧式摩擦クラツチ11b又は11aに作動流
体を供給して入り操作し、前記残る他方の分岐伝
動系7b又は7aが伝動状態に切換わつた後にお
いて前記一方の分岐伝動系7a又は7bにおける
シンクロメツシユ式ギア変速機構10a又は10
c、10b又は10dを中立状態に切換えるよう
に構成し、更に、前記クラツチ作動用バルブV5,
V6からの作動流体排出流路に絞りを設け、前記
一方の分岐伝動系7a又は7bにおける流体圧式
摩擦クラツチ11a又は11bにおいてスリツプ
伝動状態を現出させながら前記他方の分岐伝動系
7b又は7aを伝動状態に切換える機構を設けて
あることを特徴とする。 即ち、操作具14による操作で簡単に多段のギ
ア変速が可能で、しかも、分岐伝動系7a,7b
夫々においてシンクロメツシユ式ギア変速機構1
0a………を設け、伝動軸9a,9bと変速用ギ
ア18a………とを連動連結及び連結解除させ、
入力軸6と出力軸8とを連動連結する分岐伝動系
7a,7bを選択するために流体圧式摩擦クラツ
チ10a,11bを設け、そのクラツチ11a,
11bを、スリツプ伝動状態の現出によつて、分
岐伝動系7a,7bのいずれも非伝動状態になる
ことを回避して入切り操作し、それにより主クラ
ツチ2を断続する事無く変速操作をスムーズに行
えるようにするから、全体として、変速用ギア
夫々に流体圧式摩擦クラツチ11a,11bを設
ける場合に比べ、その摩擦クラツチ11a,11
bの個数を少なくでき、多段の変速を円滑良好に
行えるものをコンパクトに構成できるようになつ
た。 そして、本第2発明による作業車の走行変速装
置は、エンジンEに連動に入力軸6から伝達され
る回転数を複数段に変速可能なシンクロメツシユ
式ギア変速機構10a,10cと、走行装置1へ
の出力軸8に対して伝達する回転数を複数段に変
速可能なシンクロメツシユ式ギア変速機構10
b,10dと、作動流体の供給によつて伝動状態
に切換わり、入力軸6からの動力を出力軸8に伝
達する流体圧式摩擦クラツチ11a,11bとを
備えた複数の分岐伝動系7a,7bを互いに並列
に入力軸6と出力軸8とに連動連結して、操作具
14による操作で一方の分岐伝動系7a又は7b
による変速状態から残る他方の分岐伝動系7b又
は7aによる変速状態に順次的に多段にギア変速
可能に構成するとともに、前記シンクロメツシユ
式ギア変速機構10a,10c,10b,10d
におけるシフター作動用バルブV1,V2,V3,V4
並びに前記流体圧式摩擦クラツチ11a,11b
におけるクラツチ作動用バルブV5,V6の夫々と、
前記シンクロメツシユ式ギア変速機構10a,1
0c,10b,10dにおける変速操作状態を検
出する検出装置L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,
L8の夫々とを操作回路15を介して前記操作具
14に連係させて、前記操作回路15において、
前記一方の分岐伝動系7a又は7bによる変速状
態から前記残る他方の分岐伝動系7b又は7aに
よる変速状態への操作具14の切換操作に連動し
て、前記残る他方の分岐伝動系7b又は7aにお
けるシンクロメツシユ式ギア変速機構10c又は
10a、10d又は10bの変速操作状態検出結
果に基づいて前記クラツチ作動用バルブV5,V6
を切換え、前記一方の分岐伝動系7a又は7bに
おける流体圧式摩擦クラツチ11a又は11bの
作動流体を排出して切り操作し、かつ、前記残る
他方の分岐伝動系7b又は7aにおける流体圧式
摩擦クラツチ11b又は11aに作動流体を供給
して入り操作し、前記残る他方の分岐伝動系7b
又は7aが伝動状態に切換わつた後において前記
一方の分岐伝動系7a又は7bにおけるシンクロ
メツシユ式ギア変速機構10a又は10c、10
b又は10dを中立状態に切換えるように構成
し、更に、前記クラツチ作動用バルブV5,V6か
らの作動流体排出流路に絞りを設け、前記一方の
分岐伝動系7a又は7bにおける流体圧式摩擦ク
ラツチ11a又は11bにおいてスリツプ伝動状
態を現出させながら前記他方の分岐伝動系7b又
は7aを伝動状態に切換える機構を設けてある作
業車の走行変速装置であつて、前記分岐伝動系7
a,7bの一方側の第1伝動軸9aを筒軸に構成
し、他方の分岐伝動系7bの第2伝動軸9bを前
記第1伝動軸9aに内嵌し、前記第1及び第2伝
動軸9a,9bに夫々に前記シンクロメツシユ式
ギア変速機構10a,10cを付設してある事を
特徴とする。 つまり、上記本第1発明に加え、第1及び第2
伝動軸9a,9bを二重軸状に構成するから、両
9a,9bの、その軸芯方向に直交する方向での
配置スペースを小にでき、装置をより一層コンパ
クトに構成できるようになつた。 尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に番号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
図中16は動力取出軸であり、一部図面を省略
しているが、前記入力軸6に嵌着したギア17
a,17b,17c,17dに対するギア変速に
より4段変速可能に動力を取出すように構成され
ている。 次に、上記変速機構10a,10b,10c,
10d及びクラツチ11a,11bの切換動作タ
イミングにつき、第1速F1から第2速F2への変
速を例にして説明する。 即ち、第1クラツチ11aのみが入り状態にな
ると共に、第1変速機構10aにおける大径側ギ
ア18aと第2変速機構10bにおける小径側ギ
ア18c夫々のみが第1伝動軸9aと一体回転状
態にされて第1速状態F1が得られており、そし
て、その状態から第2速F2に切換えられるに伴
い、先ず、第3及び第4変速機構10c,10d
において、ソレノイドS5,S7の励磁により第3変
速機構10cにおける大径ギア18cと第4変速
機構10dにおける小径ギア18g夫々が第2伝
動軸9bと一体回転する状態に切換えられ、その
後、切換えられた状態を前記リミツトスイツチ
L5,L7によつて検出し、しかる後に、ソレノイ
ドS9の消磁によつて第1クラツチ11aを切ると
共に他方のソレノイドS10の励磁によつて第2ク
ラツチ11bを入れ、第1クラツチ11aにおい
て、絞り油路Rを通じての緩速排油によつてスリ
ツプ状態を現出させながら、他方の第2クラツチ
11bが伝動状態になり、その伝動の切換え後に
おいて、ソレノイドS1,S3が消磁されて第1及び
第2変速機構10a,10bが中立状態に切換え
られるのである。 第4図は、本第2発明の実施例を示し、第1伝
動軸9aを筒軸に構成すると共に、その第1伝動
軸9aに第2伝動軸9bを内嵌し、第1伝動軸9
aに第1及び第2シンクロメツシユ式ギア変速機
構10a,10bを設けると共に入力軸6の所定
箇所に第1クラツチ11aを設け、他方、第2伝
動軸9bに第3及び第4シンクロメツシユ式ギア
変速機構10c,10dと第2クラツチ11bを
夫々設けてある。変速操作のタイミングは上記実
施例の場合と同様であり、説明は省略する。 本発明は、上述のように8段変速する場合に限
らず、4段以上変速する場合に適用できる。 前記絞り流路Rを備えた二位置切換弁V5,V6
及び前記操作回路15をして、スリツプ伝動状態
を現出させながらクラツチを伝動状態に切換える
機構と総称する。 以上要するに、本第1発明による作業車の走行
変速装置は、エンジンEに連動に入力軸6から伝
達される回転数を複数段に変速可能なシンクロメ
ツシユ式ギア変速機構10a,10cと、走行装
置1への出力軸8に対して伝達する回転数を複数
段に変速可能なシンクロメツシユ式ギア変速機構
10b,10dと、作動流体の供給によつて伝動
状態に切換わり、入力軸6からの動力を出力軸8
に伝達する流体圧式摩擦クラツチ11a,11b
とを備えた複数の分岐伝動系7a,7bを互いに
並列に入力軸6と出力軸8とに連動連結して、操
作具14による操作で一方の分岐伝動系7a又は
7bによる変速状態から残る他方の分岐伝動系7
b又は7aによる変速状態に順次的に多段にギア
変速可能に構成するとともに、前記シンクロメツ
シユ式ギア変速機構10a,10c,10b,1
0dにおけるシフター作動用バルブV1,V2,
V3,V4並びに前記流体圧式摩擦クラツチ11a,
11bにおけるクラツチ作動用バルブV5,V6の
夫々と、前記シンクロメツシユ式ギア変速機構1
0a,10c,10b,10dにおける変速操作
状態を検出する検出装置L1,L2,L3,L4,L5,
L6,L7,L8の夫々とを操作回路15を介して前
記操作具14に連係させて、前記操作回路15に
おいて、前記一方の分岐伝動系7a又は7bによ
る変速状態から前記残る他方の分岐伝動系7b又
は7aによる変速状態への操作具14の切換操作
に連動して、前記残る他方の分岐伝動系7b又は
7aにおけるシンクロメツシユ式ギア変速装置1
0c又は10a、10d又は10bの変速操作状
態検出結果に基づいて前記クラツチ作動用バルブ
V5,V6を切換え、前記一方の分岐伝動系7a又
は7bにおける流体圧式摩擦クラツチ11a又は
11bの作動流体を排出して切り操作し、かつ、
前記残る他方の分岐伝動系7b又は7aにおける
流体圧式摩擦クラツチ11b又は11aに作動流
体を供給して入り操作し、前記残る他方の分岐伝
動系7b又は7aが伝動状態に切換わつた後にお
いて前記一方の分岐伝動系7a又は7bにおける
シンクロメツシユ式ギア変速機構10a又は10
c、10b又は10dを中立状態に切換えるよう
に構成し、更に、前記クラツチ作動用バルブV5,
V6からの作動流体排出流路に絞りを設け、前記
一方の分岐伝動系7a又は7bにおける流体圧式
摩擦クラツチ11a又は11bにおいてスリツプ
伝動状態を現出させながら前記他方の分岐伝動系
7b又は7aを伝動状態に切換える機構を設けて
あることを特徴とする。 即ち、操作具14による操作で簡単に多段のギ
ア変速が可能で、しかも、分岐伝動系7a,7b
夫々においてシンクロメツシユ式ギア変速機構1
0a………を設け、伝動軸9a,9bと変速用ギ
ア18a………とを連動連結及び連結解除させ、
入力軸6と出力軸8とを連動連結する分岐伝動系
7a,7bを選択するために流体圧式摩擦クラツ
チ10a,11bを設け、そのクラツチ11a,
11bを、スリツプ伝動状態の現出によつて、分
岐伝動系7a,7bのいずれも非伝動状態になる
ことを回避して入切り操作し、それにより主クラ
ツチ2を断続する事無く変速操作をスムーズに行
えるようにするから、全体として、変速用ギア
夫々に流体圧式摩擦クラツチ11a,11bを設
ける場合に比べ、その摩擦クラツチ11a,11
bの個数を少なくでき、多段の変速を円滑良好に
行えるものをコンパクトに構成できるようになつ
た。 そして、本第2発明による作業車の走行変速装
置は、エンジンEに連動に入力軸6から伝達され
る回転数を複数段に変速可能なシンクロメツシユ
式ギア変速機構10a,10cと、走行装置1へ
の出力軸8に対して伝達する回転数を複数段に変
速可能なシンクロメツシユ式ギア変速機構10
b,10dと、作動流体の供給によつて伝動状態
に切換わり、入力軸6からの動力を出力軸8に伝
達する流体圧式摩擦クラツチ11a,11bとを
備えた複数の分岐伝動系7a,7bを互いに並列
に入力軸6と出力軸8とに連動連結して、操作具
14による操作で一方の分岐伝動系7a又は7b
による変速状態から残る他方の分岐伝動系7b又
は7aによる変速状態に順次的に多段にギア変速
可能に構成するとともに、前記シンクロメツシユ
式ギア変速機構10a,10c,10b,10d
におけるシフター作動用バルブV1,V2,V3,V4
並びに前記流体圧式摩擦クラツチ11a,11b
におけるクラツチ作動用バルブV5,V6の夫々と、
前記シンクロメツシユ式ギア変速機構10a,1
0c,10b,10dにおける変速操作状態を検
出する検出装置L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,
L8の夫々とを操作回路15を介して前記操作具
14に連係させて、前記操作回路15において、
前記一方の分岐伝動系7a又は7bによる変速状
態から前記残る他方の分岐伝動系7b又は7aに
よる変速状態への操作具14の切換操作に連動し
て、前記残る他方の分岐伝動系7b又は7aにお
けるシンクロメツシユ式ギア変速機構10c又は
10a、10d又は10bの変速操作状態検出結
果に基づいて前記クラツチ作動用バルブV5,V6
を切換え、前記一方の分岐伝動系7a又は7bに
おける流体圧式摩擦クラツチ11a又は11bの
作動流体を排出して切り操作し、かつ、前記残る
他方の分岐伝動系7b又は7aにおける流体圧式
摩擦クラツチ11b又は11aに作動流体を供給
して入り操作し、前記残る他方の分岐伝動系7b
又は7aが伝動状態に切換わつた後において前記
一方の分岐伝動系7a又は7bにおけるシンクロ
メツシユ式ギア変速機構10a又は10c、10
b又は10dを中立状態に切換えるように構成
し、更に、前記クラツチ作動用バルブV5,V6か
らの作動流体排出流路に絞りを設け、前記一方の
分岐伝動系7a又は7bにおける流体圧式摩擦ク
ラツチ11a又は11bにおいてスリツプ伝動状
態を現出させながら前記他方の分岐伝動系7b又
は7aを伝動状態に切換える機構を設けてある作
業車の走行変速装置であつて、前記分岐伝動系7
a,7bの一方側の第1伝動軸9aを筒軸に構成
し、他方の分岐伝動系7bの第2伝動軸9bを前
記第1伝動軸9aに内嵌し、前記第1及び第2伝
動軸9a,9bに夫々に前記シンクロメツシユ式
ギア変速機構10a,10cを付設してある事を
特徴とする。 つまり、上記本第1発明に加え、第1及び第2
伝動軸9a,9bを二重軸状に構成するから、両
9a,9bの、その軸芯方向に直交する方向での
配置スペースを小にでき、装置をより一層コンパ
クトに構成できるようになつた。 尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に番号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
図面は本発明に係る作業車の走行変速装置の実
施例を示し、第1図は走行伝動系を示す全体概略
平面図、第2図はシンクロメツシユ式ギア変速機
構の断面図、第3図はブロツク線図、第4図は本
第2発明の実施例を示す全体略平面図である。 1……走行装置、6……入力軸、7a,7b…
…分岐伝動系、8……出力軸、9a……第1伝動
軸、9b……第2伝動軸、V1,V2,V3,V4……
シフター作動用バルブ、V5,V6……クラツチ作
動用バルブ、L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8
……検出装置、14……操作具、15……操作回
路、10a,10c,10b,10d……シンク
ロメツシユ式ギア変速機構、11a,11b……
流体圧式摩擦クラツチ、E……エンジン。
施例を示し、第1図は走行伝動系を示す全体概略
平面図、第2図はシンクロメツシユ式ギア変速機
構の断面図、第3図はブロツク線図、第4図は本
第2発明の実施例を示す全体略平面図である。 1……走行装置、6……入力軸、7a,7b…
…分岐伝動系、8……出力軸、9a……第1伝動
軸、9b……第2伝動軸、V1,V2,V3,V4……
シフター作動用バルブ、V5,V6……クラツチ作
動用バルブ、L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8
……検出装置、14……操作具、15……操作回
路、10a,10c,10b,10d……シンク
ロメツシユ式ギア変速機構、11a,11b……
流体圧式摩擦クラツチ、E……エンジン。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 エンジンEに連動に入力軸6から伝達される
回転数を複数段に変速可能なシンクロメツシユ式
ギア変速機構10a,10cと、走行装置1への
出力軸8に対して伝達する回転数を複数段に変速
可能なシンクロメツシユ式ギア変速機構10b,
10dと、作動流体の供給によつて伝動状態に切
換わり、入力軸6からの動力を出力軸8に伝達す
る流体圧式摩擦クラツチ11a,11bとを備え
た複数の分岐伝動系7a,7bを互いに並列に入
力軸6と出力軸8とに連動連結して、操作具14
による操作で一方の分岐伝動系7a又は7bによ
る変速状態から残る他方の分岐伝動系7b又は7
aによる変速状態に順次的に多段にギア変速可能
に構成するとともに、前記シンクロメツシユ式ギ
ア変速機構10a,10c,10b,10dにお
けるシフター作動用バルブV1,V2,V3,V4並び
に前記流体圧式摩擦クラツチ11a,11bにお
けるクラツチ作動用バルブV5,V6の夫々と、前
記シンクロメツシユ式ギア変速機構10a,10
c,10b,10dにおける変速操作状態を検出
する検出装置L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8
の夫々とを操作回路15を介して前記操作具14
に連係させて、前記操作回路15において、前記
一方の分岐伝動系7a又は7bによる変速状態か
ら前記残る他方の分岐伝動系7b又は7aによる
変速状態への操作具14の切換操作に連動して、
前記残る他方の分岐伝動系7b又は7aにおける
シンクロメツシユ式ギア変速装置10c又は10
a、10d又は10bの変速操作状態検出結果に
基づいて前記クラツチ作動用バルブV5,V6を切
換え、前記一方の分岐伝動系7a又は7bにおけ
る流体圧式摩擦クラツチ11a又は11bの作動
流体を排出して切り操作し、かつ、前記残る他方
の分岐伝動系7b又は7aにおける流体圧式摩擦
クラツチ11b又は11aに作動流体を供給して
入り操作し、前記残る他方の分岐伝動系7b又は
7aが伝動状態に切換わつた後において前記一方
の分岐伝動系7a又は7bにおけるシンクロメツ
シユ式ギア変速装置10a又は10c、10b又
は10dを中立状態に切換えるように構成し、更
に、前記クラツチ作動用バルブV5,V6からの作
動流体排出流路に絞りを設け、前記一方の分岐伝
動系7a又は7bにおける流体圧式摩擦クラツチ
11a又は11bにおいてスリツプ伝動状態を現
出させながら前記他方の分岐伝動系7b又は7a
を伝動状態に切換える機構を設けてある作業車の
走行変速装置。 2 エンジンEに連動に入力軸6から伝達される
回転数を複数段に変速可能なシンクロメツシユ式
ギア変速機構10a,10cと、走行装置1への
出力軸8に対して伝達する回転数を複数段に変速
可能なシンクロメツシユ式ギア変速機構10b,
10dと、作動流体の供給によつて伝動状態に切
換わり、入力軸6からの動力を出力軸8に伝達す
る流体圧式摩擦クラツチ11a,11bとを備え
た複数の分岐伝動系7a,7bを互いに並列に入
力軸6と出力軸8とに連動連結して、操作具14
による操作で一方の分岐伝動系7a又は7bによ
る変速状態から残る他方の分岐伝動系7b又は7
aによる変速状態に順次的に多段にギア変速可能
に構成するとともに、前記シンクロメツシユ式ギ
ア変速機構10a,10c,10b,10dにお
けるシフター作動用バルブV1,V2,V3,V4並び
に前記流体圧式摩擦クラツチ11a,11bにお
けるクラツチ作動用バルブV5,V6の夫々と、前
記シンクロメツシユ式ギア変速機構10a,10
c,10b,10dにおける変速操作状態を検出
する検出装置L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8
の夫々とを操作回路15を介して前記操作具14
に連係させて、前記操作回路15において、前記
一方の分岐伝動系7a又は7bによる変速状態か
ら前記残る他方の分岐伝動系7b又は7aによる
変速状態への操作具14の切換操作に連動して、
前記残る他方の分岐伝動系7b又は7aにおける
シンクロメツシユ式ギア変速装置10c又は10
a、10d又は10bの変速操作状態検出結果に
基づいて前記クラツチ作動バルブ用V5,V6を切
換え、前記一方の分岐伝動系7a又は7bにおけ
る流体圧式摩擦クラツチ11a又は11bの作動
流体を排出して切り操作し、かつ、前記残る他方
の分岐伝動系7b又は7aにおける流体圧式摩擦
クラツチ11b又は11aに作動流体を供給して
入り操作し、前記残る他方の分岐伝動系7b又は
7aが伝動状態に切換わつた後において前記一方
の分岐伝動系7a又は7bにおけるシンクロメツ
シユ式ギア変速装置10a又は10c、10b又
は10dを中立状態に切換えるように構成し、更
に、前記クラツチ作動用バルブV5,V6からの作
動流体排出流路に絞りを設け、前記一方の分岐伝
動系7a又は7bにおける流体圧式摩擦クラツチ
11a又は11bにおいてスリツプ伝動状態を現
出させながら前記他方の分岐伝動系7b又は7a
を伝動状態に切換える機構を設けてある作業車の
走行変速装置であつて、前記分岐伝動系7a,7
bの一方側の第1伝動軸9aを筒軸に構成し、他
方の分岐伝動系7bの第2伝動軸9bを前記第1
伝動軸9aに内嵌し、前記第1及び第2伝動軸9
a,9bに夫々に前記シンクロメツシユ式ギア変
速機構10a,10cを付設してある事を特徴と
する作業車の走行変速装置。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11955281A JPS5821045A (ja) | 1981-07-29 | 1981-07-29 | 作業車の走行変速装置 |
AU86455/82A AU537361B2 (en) | 1981-07-29 | 1982-07-27 | Transmission with multiple shafts and clutches |
GB08221776A GB2105419B (en) | 1981-07-29 | 1982-07-28 | Speed changing apparatus for a working vehicle |
CA000408271A CA1195534A (en) | 1981-07-29 | 1982-07-28 | Speed changing apparatus for a working vehicle |
KR1019820003428A KR840000397A (ko) | 1981-07-29 | 1982-07-28 | 작업차의 주행변속장치 |
DE19823228353 DE3228353A1 (de) | 1981-07-29 | 1982-07-29 | Gangschaltvorrichtung fuer ein nutzfahrzeug |
FR828213288A FR2510492B1 (fr) | 1981-07-29 | 1982-07-29 | Appareil de changement de vitesses pour tracteur |
US06/742,378 US4579015A (en) | 1981-07-29 | 1985-06-10 | Speed changing apparatus for a working vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11955281A JPS5821045A (ja) | 1981-07-29 | 1981-07-29 | 作業車の走行変速装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5821045A JPS5821045A (ja) | 1983-02-07 |
JPS6331022B2 true JPS6331022B2 (ja) | 1988-06-22 |
Family
ID=14764132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11955281A Granted JPS5821045A (ja) | 1981-07-29 | 1981-07-29 | 作業車の走行変速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5821045A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60172758A (ja) * | 1984-02-14 | 1985-09-06 | Aisin Seiki Co Ltd | 変速機 |
JPS60196049U (ja) * | 1984-05-31 | 1985-12-27 | 小松造機株式会社 | 油圧式トランスミツシヨンの操作装置 |
JPS6118944U (ja) * | 1984-07-10 | 1986-02-03 | 日産ディーゼル工業株式会社 | 車両の自動変速機 |
JPS6118945U (ja) * | 1984-07-10 | 1986-02-03 | 日産ディーゼル工業株式会社 | 車両の自動変速機 |
-
1981
- 1981-07-29 JP JP11955281A patent/JPS5821045A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5821045A (ja) | 1983-02-07 |
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